昭義のひとりごと2011年3月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

このページは下から上へ順番に日付が新しくなっています。前のものを読みたい方はこちらからどうぞ。

生徒さんへの重要な連絡があります。こちらです。(2010.10.17)必ずご覧下さい。

栄子先生のひとりごとはこちらです。理恵子の公式サイトはこちらです。
根津理恵子の ポーランド通信第17回がアップされました。 こちらからどうぞ!


4.2

 東日本大震災から3週間、80×160kmの範囲の海底が5〜8m隆起したという信じられないような地震によって津波が引き起こされたという報道を聞いて、自然の恐ろしさを改めて認識させられました。被災地の少しでも早い復興を心より祈っております。

 30日に前日届いた桜材の角ベースの音を聴きましたが、黒檀の場合よりずっと音が活きていました。スピーカースタンドとスピーカーの間に御影石+防振ゴムを置いているからだと思いますが、黒檀のように重い角ベースを置くと、音が引き締まり過ぎるのです。
 最初はDevon用に黒檀の角材を捜そうと思って、ネットで検索をしていたら、山本音響工芸のページにスプルース、アサダ桜、黒檀の3種類のキューブベースが見つかりました。スプルースは比重が0.4、アサダ桜は0.75、黒檀は1.4だそうです。そこでアサダ桜と黒檀の43mm角の角ベースを頼んでLS5/9で聴いてみました。そうしたら圧倒的にアサダ桜の方が、音に伸びがあって生き生きしていました。この音を聴いて、今一つ合点の行っていないAutograph miniが気持ち良く鳴りそうな気がして、早速Devonには43mmの方を、Autograph miniには34mmの方を頼みました。
 そしてつい先ほど、屋根裏のAutograph miniで黒檀とアサダ桜の聴き較べをしました。結果はLS5/9の場合と全く同じでした。
 普通にスタンドにスピーカーを載せている場合には、黒檀で音を引き締めるのは良いのでしょうが、私のセッティングだと音が締まりすぎになってしまいます。まさに「過ぎたるは及ばざるがごとし」でした。
 なお角材の木目は前後方向に向くように置いています。ステージでも木目が前後方向の方が音がよく伝わると言われています。
 前の私だったら重心を下げて音を締める方向にセッティングしていたと思いますが、最近は音の流れをより重視するようになりました。今回の結果はその表れの1つでしょう。


3.29

 今回の東北関東大震災の被災者支援のためのチャリティー・コンサートが4月10日(日)にズービン・メータさん指揮で東京文化会館で行われます。詳細はこちらをご覧下さい。この公演は収益金を被災地に寄付する事になっています。出演する私たちもヴォランティアでの参加です。多くの皆様にご来場頂いて、是非この公演を成功に導いていただきたいです。

 少しずつ本業とオーディオの事が進んでいます。本業はしばらく疎遠になっていた分を徐々に取り戻しつつあります。
 オーディオの方では手元に残っていたSvetlanaの300Bの嫁入り先が決まりました。店主のひとりごとでも紹介されている素晴らしいリスニング・ルームを御持ちの方の所です。私も機会があったらお邪魔させていただきたいです。
 もう1つ、頼んでおいた黒檀と桜の角ベースが届きましたが、今日はその音を聴けませんでした。今まで試した事のない桜材が楽しみです。


3.26

 大震災から2週間が過ぎました。まだ被害の全貌さえ掴めていないのですから、何とも言いようがありません。
 我が教室の生徒さんにも、ご自宅が液状化に見舞われていまだに復旧していない方もいらっしゃいますし、震災の日に家に帰れず会社に泊まられた方や、遠路を徒歩で帰られた方もいらっしゃいます。N響も上野の文化会館の「ローエングリーン」公演が中止になりました。

 私もしばらくヴァイオリンを弾く気になれなかったのですが、今ではいらっしゃれる方にはレッスンをしています。
 節電のためエアコンをつけずに、たくさん着込んで弾いているのですが、普段の薄着と違う感触がとても面白いです。モコモコに着込んでいるので、太ったのと同じ状態になっているのですが、こうなると楽器の支えが楽です。節電で思わぬ実験ができました。

 節電をしないといけないので、しばらくステレオも聴かなかったのですが、少しずつ再開しました。
 ステレオでの最初の一歩は、新しいレッスン室のSV-14LBの管の交換です。前のSV-310と較べて高域が少しきつく、音の幅が狭いのが気になっていました。SV-14LBに手を入れるとしても、カップリング・コンデンサーは容量が大き過ぎる(22μF)ので、震災の日の朝に候補の管をお願いしました。おとといその候補7044が届いたので、昨日それを聴いてみました。
 デフォルトの5687と較べると、重心が下がり響きに幅が出て、しばらく振りにLS5/9の本領を楽しめました。これから色々のジャンルを聴いてみます。
 またStirlingの高域用の42シングルアンプで、東芝とRCA製の42を比較してみました。やはりこの2つの音はかなり違いました。RCAの方が重心が低く、円やかに豊かに聞こえます。

 また今回の地震の反省から、スピーカーは聴く時だけスタンドに載せる事にしました。そしてスピーカーのベースを木製にする事にしました。(特にDevonを毎回真鍮+ステン・インシュレーターに載せるのはとても大変です。)
 そのため黒檀と桜系の2種類の角ベースを頼みました。黒檀は重く、音を締めるには有効です。桜は少し重めで、響きがきれいでスピーカーと相性が良いそうです。どちらが良いかじっくり比較します。


3.15

 亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。何百kmにわたって同時に津波に襲われるという、信じられないような自然の脅威に慄然としています。

 我が家にも多くの傷跡が残っています。しばらく更新は取りやめます。


3.12

 突然の長い横揺れに驚きました。今回の国内観測史上最大の地震に襲われた被災地の皆様にお見舞い申し上げます。それに較べれば可愛いものですが、

 最初の揺れで落ちてしまったのをスタンドに載せたのが、余震で再度落ちてしまいました。レッスン室もガラスが割れ、リビングの隣の部屋にある本がたくさん入った重い重い本棚が、5cm位動いていました。いまだに余震が来るので、Autograph miniの上にPioneerのPT-R4を載せるのはやめました。

 初めは気がつかなかったのですが、よく見たらmini91Bが動いていました。(本来の位置は写真にカーソルを載せて下さい。)更にラック自体も何cmかズレていました。元に戻してから音を聴いたら、無事でした。
 震源地から何百kmも離れた所でもこんな被害があるのですから、被災地は大変でしょう。早い復興を祈っております。
 それにしてもいまだに何分かおきに余震が来ます。早く落ち着く事を心より祈っております。そして明日はN響が北米公演に向けて出発の予定です。こちらに影響がないと良いのですが........


3.9

 久し振りにエレキットの300BシングルアンプTU-873の音を聴きました。プレーヤーの方で300Bのアンプが欲しいという方がいらっしゃるので、今は使っていないTU873をお譲りしようと思い、動作するかどうかどんな音がするのかを確認したのです。これは私が300Bのアンプで最初に作ったものです。このあとヒノのHK-300BS、サンバレーのSV-501i、SV-501 SE、SV-91B、mini91Bと300Bアンプを中心に作ってきました。もちろん300BだけではなくSV-350B、SV-9t、SV-4などの多極管アンプも作っています。更にSV-9 SEも宿題として残っています。
 今日聴いた感じではたしかに普段聴く音と較べると像が甘いとか、音のバネの感じが薄いとか注文はあります。(それだからこそ今常用のアンプを手に入れたわけです。)ですが、これでAutograph miniを鳴らすと、それなりに楽しめます。いろいろCDを取り換えながら結局1時間近く聴き込み、TU-873は300Bの世界に入るのに最適なアンプだなと、強く思いました。それ以上に強く感じたのは、しばらく聴いているとアンプが何だとか、管が何だとかなどどうでもよくなります。基本をきっちり押さえたものなら、どれでも充分音楽を楽しめます。
 このアンプを聴き込んで、更にどういう要素(拡がりが欲しいのか、厚さが欲しいのか、音場の表現が欲しいのか、音像がくっきり浮かび上がって欲しいのかなどです。)が欲しいかがハッキリしたら、次の段階に進んで行かれると良いでしょう。(TU-873のような中庸の性格から、より自分の欲しい性格の方に寄っているアンプや管を選びましょう。)
 このアンプでなくても、これと同程度の多極管アンプから始めても良いでしょう。多極管を挿し替えられるアンプSV-19Dもありますから、これから始めるのもお奨めです。
 でも一番私の感覚に合うのは直熱3極管です。今はこの前サンバレーの試聴室で聴いたPX25パラシングル(VP-2500 SE)が良いなと思っていますが、さすがに置き場所がないので今はパスしています。でもこの繊細さは素晴らしいです。


3.6

 今日は結城市民文化センターでの演奏会でした。結城市は直線距離では60km位なのに、高速を走るとほぼその倍を走らされます。行きは松戸を抜けて三郷南から外環経由で東北道に入りました。佐野藤岡から50号線を30分弱走って、会場に着きました。
 会場の場所を確認してから、ネットで調べたイタリアンIL GATTINOでお昼を食べました。立地は良くないのですが、色々な所から車でたくさんのお客さんが来るようです。店主さんは猫がお好きなようで、色々な猫グッズがありました。外を見たら可愛いクロネコちゃんが散歩していました。料理も素晴らしい上に内装のセンスもとても良かったです。
 幸せな気分になってから、会場に戻ってSitz Probe、本番に臨みました。

 結城市民文化センターはアクロスというのですが、私などはアクロスというと福岡を思い出してしまいます。私たちの出入りする楽屋口はこの裏側にあります。

 今日は昨日より勢いがありましたが、それに伴って事故もありました。でも勢いのある方が面白いです。

 帰りはちょっと気が変わって、常磐道の谷和原まで下道を行き、常磐道で三郷から外環に入り三郷南に出て家に帰りました。柏→流山の間が少し渋滞していて、結局行きより20分ほど余計に時間がかかりましたが、思ったよりははるかに順調でした。


3.5

 今日はオーチャード定期でした。指揮のリープライヒさんもソロのフラングさんも遺憾なく個性を発揮されていて、とても面白かったでした。どの曲もpianoが極端に小さいので、会場できちんと聞こえるのかいささか不安です。逆にfortissimoはイケイケの感じでした。明日は結城での演奏会です。前に行ったことがあるのか記憶にありません。

 本番が終わって帰ってきたら、サンバレーからSV-722とSV-501 SEが戻ってきていました。夕食後早速本来の陣容につなぎ直しました。リビングも屋根裏も音が伸び伸びとしました。特にAutograph miniが良い感じに鳴っています。
 今回意外だったのは、パッシブバイアンプのレベル調整です。今までは501の方をフルボリュームにした時に、42アンプのボリュームはほぼ3時の位置でした。でも今日やってみたら501の方を少し絞らないといけませんでした。でもしばらくしたら501をフルにしても良くなりました。馴染みの問題だったようです。やはりリビングはSV-722+SV-501 SE+Stirlingが一番落ち着きます。樽プリ+mini91B+Stirlingも良いですが、SV-501 SEの方が音の浸透力があり、伸び伸び聞こえます。(前の私だったら、mini91Bの方を取ったかもしれません。たしかに私の音は変わったと思います。)
 Autograph miniは樽プリ+mini91Bになるとバランスが良くなります。Autograph miniがよく鳴るようにmini91Bを選んだのですから当然でしょう。後はレッスン室のLS5/9をもう少し追い込みたいです。

 明日結城の演奏会の後は、N響は北米公演に出かけます。これは現役メンバーで行くので、次の私の出番は22日の放送記念式典です。その後30日から文化会館のローエングリーン公演の練習が始まります。それまでしばらくお休みです。その間に色々の宿題を片付けようと思っています。


3.4

 昨日と同様「エグモント」、ブラームスの4番の後シベリウスのヴァイオリン協奏曲の練習に移りました。ソロのヴィルデ・フラングさんは曲頭をとても弱く始められたり、とても面白い表現をされています。「こんな解釈もあるのだ!」ということのオンパレードです。ブラームスについては速めのテンポで、息もつかせぬようにどんどん進んで行きます。
 明日はオーチャード定期、あさっては結城市民文化センターでの演奏会です。結城市は東北道の佐野藤岡から東に少し走った所にあります。佐野藤岡からの距離は足利よりあるので、足利+α程度の時間で行けるでしょう。距離は私の家から100km前後です。向こうでお昼を食べないといけないので、10時には家を出ようと思っています。

 SV-722の突然大きな音が出る症状の原因が分かりました。ラインアンプ部のNF抵抗のハンダ付けがきちんとできていなくて、ただ接触していただけだったそうです。今まで接触した状態で鳴っていたのが、経年変化で表面に酸化膜ができ、振動等で接触不良が起こり、NFが効かなくなり音量が大きくなったそうです。つまり作った時に、きちんとハンダができているか確認しなかったので気がつかなかったのでしょう。明日には件のSV-722とSV-501 SEが戻ってくるでしょうから、リビングは元(プリがSV-722Mac型、メインがSV-501 SE)に戻し、mini91Bと樽プリは屋根裏のAutograph miniをドライブさせます。


3.3

 今日から週末のオーチャード定期、結城公演の練習でした。「エグモント」序曲の後ブラームスの4番を練習しました。独特な個性の持ち主の指揮者が続いていますが、今回も面白い演奏になりそうです。指揮のリープライヒさんはとても早口で雄弁な方です。

 昨日私のレッスン室のLS5/9のセッティングを色々試してみました。

 写真のように横方向は10cm単位に3ヶ所、前後方向は約15cm間隔の2ヶ所に目印を貼りました。上の写真の右手前が今までのポイントです。(そこに樽ボードの右手前角を合わせています。)まずこの位置と後ろのチェストベンチの所まで下げた位置の2段階を試してみました。すると後ろに下げた方が、音のバランスが良かったでした。それからその位置で、今度はスピーカーの間隔をそれぞれ10cm、20cm開いて聴いてみました。最初の位置だと少し音が詰まっている感じですが、20cm開くと今度は音が充実しません。その中間の10cm開いた状態が一番バランスが良かったでした。と同時に少し内振りさせました。

 結局上の写真のようになりました。スピーカーの間隔が1mから1m20cmになり、後ろに17cm下げられて弾く場所が増えたのも良かったでした。部屋によって条件は違うでしょうが、私の部屋では10cm動かすと、音はかなり変わります。私の部屋ではご覧のようにボードを簡単に動かせるので、色々な場所で何回もトライできて良かったです。
 また最近リビングの音が少し下膨れに聞こえていたのですが、SV-501 SEからmini91Bに替えた時に高域を受け持つ42シングルのレベルを調整していませんでした。少し高域のレベルを上げたら、ちょうど良い感じになりました。


2002年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分 
2003年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2004年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2005年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2006年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2007年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2008年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2009年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分
10月分11月分12月分
2010年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2011年1月分2月分はこちらです。