3.26
大震災から2週間が過ぎました。まだ被害の全貌さえ掴めていないのですから、何とも言いようがありません。
我が教室の生徒さんにも、ご自宅が液状化に見舞われていまだに復旧していない方もいらっしゃいますし、震災の日に家に帰れず会社に泊まられた方や、遠路を徒歩で帰られた方もいらっしゃいます。N響も上野の文化会館の「ローエングリーン」公演が中止になりました。
私もしばらくヴァイオリンを弾く気になれなかったのですが、今ではいらっしゃれる方にはレッスンをしています。
節電のためエアコンをつけずに、たくさん着込んで弾いているのですが、普段の薄着と違う感触がとても面白いです。モコモコに着込んでいるので、太ったのと同じ状態になっているのですが、こうなると楽器の支えが楽です。節電で思わぬ実験ができました。
節電をしないといけないので、しばらくステレオも聴かなかったのですが、少しずつ再開しました。
ステレオでの最初の一歩は、新しいレッスン室のSV-14LBの管の交換です。前のSV-310と較べて高域が少しきつく、音の幅が狭いのが気になっていました。SV-14LBに手を入れるとしても、カップリング・コンデンサーは容量が大き過ぎる(22μF)ので、震災の日の朝に候補の管をお願いしました。おとといその候補7044が届いたので、昨日それを聴いてみました。
デフォルトの5687と較べると、重心が下がり響きに幅が出て、しばらく振りにLS5/9の本領を楽しめました。これから色々のジャンルを聴いてみます。
またStirlingの高域用の42シングルアンプで、東芝とRCA製の42を比較してみました。やはりこの2つの音はかなり違いました。RCAの方が重心が低く、円やかに豊かに聞こえます。
また今回の地震の反省から、スピーカーは聴く時だけスタンドに載せる事にしました。そしてスピーカーのベースを木製にする事にしました。(特にDevonを毎回真鍮+ステン・インシュレーターに載せるのはとても大変です。)
そのため黒檀と桜系の2種類の角ベースを頼みました。黒檀は重く、音を締めるには有効です。桜は少し重めで、響きがきれいでスピーカーと相性が良いそうです。どちらが良いかじっくり比較します。 |