ひとりごと2005年7月分    

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このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


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生徒さんへの連絡があります。こちらへどうぞ。(2005.7.30重要な連絡があります。必ずご覧下さい。


7.31

 今回の演奏旅行は移動もないしスケジュールも楽なので疲れないはずだったのですが、今日は朝は起きられませんでした。29日の夜早めに寝たのですが、夜中の3時頃目が覚めてメールをやっているうちに眠気がなくなってしまい調子が狂ってしまったようです。
 夜になって調子が出てきたのですが、栄子先生の生徒のビデオを一生懸命見ているうちにもう11時半になってしまいました。1時間位弾くつもりだったのですが、もう寝ないといけなくなりました。

 今日ディジタルカメラの本を読んでいたら2枚の写真の色調をそろえる方法が書いてありました。今まで会場の写真を撮ると客席側とステージの色調がすごく違ってきてしまいとても気になっていたのですが、 Photoshopで「カラーの適用......」を使うと良いようです。早速試してみましたが、なかなか効果があるようです。大体ステージの写真の方が明るいので色調は良いのですが、照明の当たっていない会場の写真は大体変な色になってしまうのです。今まで明るさのせいで仕方ないと諦めていたのですが、ある程度はそれを補正できる方法があったのです。

 それにしても札幌に較べて暑いこと暑いこと........スリッパもたまらないらしく、こんなお行儀の悪い格好しています。


7.30

 今日は酷暑の東京へ帰ります。札幌にいる間は夜寝ている時にエアコンを切っていて丁度良かったのですが、昨日の夜栄子先生に電話をしたら東京はすごい暑さだとの事でした。気温の差が10度位、その上湿気がすごいでしょうから体感では.......考えたくありません。今回は滞在型だった為毎日荷物をまとめる必要がなく、とても楽でした。ただ午後4時過ぎから開放されてしまうので夜が長くて時間の使い方に困りました。来年もまたPMFに行くそうで、時間の使い方は最初から考えておかないといけません。何か宿題を持って行くのが一番良い方法です。今回は部屋が広い上にインターネットも快適でホテルについては言う事はなかったです。食事も美味しかったです。(接続時の問題はAirMacの設定の問題かホテル側のLANとの相性の問題か分かりませんが、一度接続出来てからはとても順調でしたし、ひとりごとのアップロードも問題なくできました。)この後月曜日に練習、そして2日(火)に川崎で、3日(水)にホールでコンサートがあり、N響は夏休みになります。
 私は若い時は脂性で、手に汗をかくと弦がすぐ劣化してしまいました。それで何かあるとすぐ手を洗う癖がついていたのです。ところが最近逆に手がパサパサで譜面をめくるのに苦労したり、弦を押さえてもかすれる事が起きるようになりました。この前から何かあると必ずハンドクリームをつけるようにしたらかなり良い具合になりました。手を洗う時にお湯ではなく水で、そして石鹸は少なめに軽く洗うだけに心掛けています。年齢とともに身体が変化して行く事はあまり自覚しませんが、とても大切な事であるとつくづく感じさせられました。

 案の定羽田に降りたらすごい暑さでした。今回の旅行は全体に雨に祟られてしまいました。昨日も午後から雨と風に見舞われ、旅行初日より台風の影響を受けているような感じでした。それも本番が終わった時には雨も上がり、予定通り花火大会は行われました。
 そういえば確か今日は隅田川の花火大会のはずで、羽田からの帰りの電車にもユカタ姿の若い女性を何人か見かけました。前は私の家の屋根裏部屋から市川の花火が見えたものですが、マンションが建ってからは見えなくなってしまいました。ケーブルテレビで観る事は出来るのですが....

 今日はホテルから空港まで、飛行機の中と昨日買った管球王国を何度も読み返しました。そして読んでいるうちに妙に気持ちが冷めて行ってしまいました。私の感覚とどこにも接点を見いだせなかったからです。


7.29

 昨日は肩透かしを食らった「管球王国」をホテルの近くの本屋で10冊近く積み重なっているのを見て、東京の本屋でもこれだけの数を入れているところは少ないと妙に感心した次第です。ホテルに帰り早速読んでみましたが、良く言えば感想は人それぞれという事なのでしょう。SV-310の記事は製作記としてすごく参考になります。これをマニュアルの助けとしてよく読んでから製作に取り掛かろうと思っています。私は3ヶ所(自分の家、サンバレーのショールーム、6月初めの東京試聴会の会場)でかなり長い時間聴いていますが、試聴記に書かれている意味は私には理解できませんでした。
 後に出ている300Bの試聴記についてはせめてエージングの条件くらい揃えてやったら良い、というのが偽らざる印象です。これでは私には何の参考にもなりませ〜〜ん!

 本題に戻りますが、今日はきたらホールでゲネプロ本番です。18:00開演です。今は昼少し前ですが、これからホールに行って色々準備をします。 こちらは東京より確実に10度以上は低いでしょう。ジャケットを着て外を歩くと少し暑いかな?という程度です。この前の旅行は軽装だったのですが、今回はジャケットを持ってきて正解でした。明日東京に帰った時どうなのでしょう。多分暑くてたまらないと思うのですが......?

 昨日までの芸術の森の練習室はとてもデッドで、弾いていると自分の音が嫌になるほどでした。今日の会場きたらは名古屋の愛知県芸術劇場と並んで響きの良いホールです。演奏というのは実は色々な傷があるものですが、ホールの響きに救われる部分がたくさんあるのです。練習の時と本番はやはり違うもの、今日はこのホールの良い響きと相まって良い演奏になりました。

 私がきたらに着いたのは12時半位だったのですが、その時はPMFのオーケストラが練習をしていました。指揮はサンティ先生です。サンティ先生はゲネプロの時に客席で全部聴いていらっしゃいました。

 ここ札幌での経験から再確認したのですが、音楽は響くところで演奏しなければならないという事です。ここで1つ皆さんによく分かって頂きたい事があります。それはオーディオの世界では高域がどうとか低域がどうとか色々言っていますが、実際の演奏の場合にはそれを聴く場所によって帯域のバランスなどものすごく変わってしまうのです。それでもどこで聴いても名演は名演、つまらない演奏はつまらなく聞こえるのです。帯域のバランスなど批評家の皆さんが思い込んでいるほど音楽の本質には影響を及ぼしません。よく雑誌を見るとどうでも良いような帯域のバランスの事をすごく問題にしていますが、そんな事よりもっと問題にすべき事があるのです。それは音楽の生命感というか音の勢いです。帯域が広くても生命感のない音はつまらな〜〜いのです。このリズム感生命感は理解するものではなく感じるものです。残念ながらこれを感じられない人には縁のないものとしか言えません。
  その上で更にどこまでが演奏の影響でどこからが再生機器の持ち味なのかを的確に聴き取らないといけない訳で、これは本気になって音楽とそして再生機器と向き合わなければ分かる事ではありません。思うほど簡単な事ではありません。
 大切な事は自分の耳と感覚で聴く事で、その中から何回かの試行錯誤の後自然と自分の進む方向がしっかり見えてきます。人の言う事など頼りにする必要はないのです。私はよく自分の感じを書いていますが、それは他の方にも同じように感じて欲しいからではなく、皆さんがご自分の感覚を信じてご自分の感想を持つキッカケにして頂きたいだけなのです。人が違えば感覚は皆違って当然です。大した根拠もない風評に左右される事の愚かさ加減を実感して欲しいのです。


7.28

 今日は管球王国の出版日、近くの本屋の開店と同時に入って捜したのですが北海道では1〜2日は遅れるとの事でいっぺんにズッコケテしまいました。明日入荷するとの事で午前中にまた本屋に行こうと思っています。

 その後すぐエクセル東急に行って、バスに乗りました。昨日の雨で埃がなくなったせいか、東京とはまるで違う空気のきれいさでした。遠くの山がまるですぐそこにあるようにきれいに膜が取れたように見えるのです。東京にいるとこれだけ汚い空気を吸っているという事です。
 芸術の森は市内から車で30分位の郊外にあります。環境は素晴らしいのですが、車がないとここへのアクセスはとても不便です。
 今日は昨日とほぼ同じ進行になりそうなので、ホテルにPowerbookを置いていきました。昨日と同様幻想から練習が始まりました。2コマで幻想は終わりました。明日は午後2時からキタラでゲネプロがあり、6時から本番です。
 今回のメルクルさんの幻想は新バージョンによるものだそうです。4楽章の前半に新しい繰り返しがあったり、細かいニュアンスに変更があったり確かに普段とは違う幻想です。新バージョンになって色々細かい部分が変わってはいても、基本的には音楽の力が問題なのだという気がします。どんな版でも演奏に勢いがあって思い切りが良ければ聴いている側としては納得できるものです。今回は何か考え過ぎのような思い切りの悪さを感じてしまいます。というのは細かいところのアンサンブルが今一つという感じが拭えないからです。やはり演奏には勢いが大切で、頭でコントロールしなければならないとなると考えなくても良いような事が色々気になってくるものです。本番になると練習とは違って嫌でも勢いが生まれて来ますから練習とは違っていくでしょう。それこそが本番の謎というか面白いところです。


7.27

 今は朝7時少し前、いつもの旅行モード通りこれからお風呂に入って朝食を食べて出かける用意をします。13:00から芸術の森で練習があるので、11時過ぎには会場について軽くお昼を食べようと思っています。今回のプロは前半が歌(こちらが曲降り)、後半が幻想交響曲です。指揮は準・メルクルさんです。幻想をどんな風に調理してくれるのかちょっと興味があります。台風が東北沖にあるとの事で、これからこちらが台風本体に襲われます。今のところ部屋の窓から見る限りは大した事はありませんが、これからもこのままいって欲しいものです。
 今はAirMacを使ってモデムから離れた所でこれを書いていますが、コードに煩わされないのはとても便利です。昨日AirMacをリセットして設定し直したのですが、どうも設定がずれていたようです。間を置いて使う時は一度リセットした方が良いのでしょう。大した手間ではないのですから、横着は禁物という事なのでしょう。

 10時半にエクセル東急ホテルに着き、芸術の森行きのバスに乗ったところです。私は今回ホテルオークラにツインのシングルユースプランで泊っているのでエクセル東急まで来ないといけないのですが、会場まで乗れるので雨の影響が少ないこのバスの方が便利です。
 ここではW01Kで順調に接続出来ていますが、郊外の会場に行って接続出来るかどうかやってみないと分かりません。もし出来ないようだったら明日はPoewrbookはホテルに置いていくつもりです。台風は太平洋側にかなり振れているようなので、ここ札幌はそれほど大きな影響は受けていません。

 芸術の森の中からでもW01Kで充分のスピードでアクセスできるようで安心しました。

 アリーナではサンティさんの指揮の下で練習が行われていました。アリーナ前のロビーは左の写真のように国際色豊かでした。私達はアリーナの奥にある練習室で13:00から練習が始まります。ホテルの朝食が思いの外に充実していて、昼前の今になってもお腹が空いてきません。朝粥定食を食べたのですが、量も充分にあるし味付けもよく吟味されていました。(塩分少なめにコントロールされていて、高血圧の私には大変助かります。)おかげで食事のペースを変えないといけなくなってしまいました。今は丁度お昼ですが、既にほとんどの人が到着して指馴らしをしています。私もこれから楽器に触ります。

 15:15には幻想の練習は終わり、この後は歌物の練習になります。私は降り番なのでこれでお役ご免です。(歌の編成は小さいので半分位の人がお役ご免です。)メルクルさんの幻想は新バージョンによるものだそうで、第4楽章の前半に繰り返しがあります。また第1楽章も繰り返しをしています。変わったニュアンス付けをされていて、面白い幻想になりそうです。
  もう外は雨も霧雨程度で道行く人も傘を差していない人もいるくらいです。台風は一体どうなったのだろうという感じです。今日はこれからどうしようかな?明日は本屋に行って「管球王国」を買うという楽しみがあるのですが.......ホテルの近くには丸善、駅前には紀伊国屋があるのでどちらかで手に入るでしょう。(自分の部屋でじっくりと聴いたSV-310の何をどのように評価しているかにすごく興味があります。)


7.26

 今日は札幌への移動日でしたが、結局は台風に踊らされた一日になってしまいました。昨日の夜N響の事務局から電話があり、今日の飛行機を早めて欲しいとの事でした。と言われても夜11時の事ですし既に電話で本来変更できない便を台風という事で12:00の便に変更してもらっていたので、1枚分チケットを捨てるつもりでインターネットで11時の便をとりました。羽田に行って発券カウンターで事情を話すると、余計な出費をしないですむように処理してくれました。助かりました。
 飛行機は離着陸の時には揺れましたが、大した事はありませんでした。大山鳴動してネズミ1匹という感じです。でもそれで良かったと言うべきなのでしょう。
 私は昔昨日栄子先生が書いた事件に巻き込まれた事があるので、飛行機が着陸するまで安心できなくなってしまいました。理恵子が中2で特級を受けた時に、旅行日に家に戻って次の日にその日の公演地青森に朝第1便の飛行機で行くという荒技に挑戦しました。青森の上空までは順調に行ったのですが、いつまでたっても着陸しないのです。「豪雨のため視界が悪く着陸できないので羽田に戻ります。」とのアナウンスがあり昼過ぎに羽田に戻ってしまったのです。それから新幹線で行っても青森に着くのが夜9時、という事は本番が終わる頃にならないと着かないという事です。青森にいる事務局の人に電話をしたら「今はこちらは天気は良いです。次の便をトライしてみて下さい。」との事で3時過ぎの便に乗ったのですが、 今度は順調に着陸でき会場練習開始直前に会場に潜り込めました。
 この時羽田で電話をかけたくても行列でなかなかかけられませんでした。その時までは私は携帯電話を持とうなどとは少しも思っていなかったのですが、何かあった時に連絡するためには絶対に携帯がいると感じさせられその旅行が終わった後早速携帯を持つようにしました。今回台風に惑わされてこの時の事をつい昨日の事のようにまた思い出してしまいました。

 今回私はホテルの関係で単独行動をしています。きたらホールの近くのホテルの斡旋があるのでそこに泊っている人が多いのですが、私のようにそれ以外のホテルを自分でとっている人もかなりいるようです。飛行機もホテルと同様斡旋があるのですが、私はJALのJ-classが気に入っているので自分でとりました。今回も行き帰りJALのJ-classです。

 部屋に入るまでは大正解でしたが、部屋に入ってインターネットにつなごうと思ったら案の定大変でした。結局は部屋の接続をリセットしてもらったらうまく行きましたが、結局1時間位かかってしまいました。毎日正午に接続がリセットされるのでその後またつなぎ直さないといけないのですが、それはワンクリックですむので問題ありません。それに今やってみたらひとりごとも何の問題もなくアップロードできました。
 いつものように今はモデムにAirMacをつないでワイヤレスで使っています。ワイヤレスにするとスピードは半分位に落ちるのですが、コードに煩わされないので助かります。

 明日あさっては芸術の森で午後から練習があります。市内からは地下鉄で真駒内まで行きそこからバスに乗り換えないといけないのですが、斡旋のあるホテルから2便のバスを出してもらえる事になっているので明日あさっての2日間はその便に乗る事にしました。


7.25

 明日は午後札幌に行くのですが、今も時々雨がかなりの勢いで降ってくるので台風に巻き込まれるのが心配なので、繰り上げて昼過ぎの飛行機で出かける事にしました。
 今回は移動を伴わない滞在型の演奏旅行なので、持って行く荷物を出来るだけ減らして機内持ち込みの荷物だけで行こうと思っています。移動のある時はこの気候だと洗濯物が乾かないので日数分の着替えを持って行かないといけないのですが、移動がないと着替えをかなり減らせます。更にうれしいのはインターネットへの接続を毎日やらなくても良い事です。ホテルが変わるとその度にアダプターを借りて(ホテルによって有料だったり無料だったりします。)ブラウザを開いて接続ボタンを押さないといけません。大体はうまく行くのですが、場合によっては手間取る事があります。この前も新潟のオークラではすぐにはつながりませんでした。今回は無料でアダプターを借りるように電話をして予約しました。ただホームページのアップロードはほとんどの場合ホテルのブロードバンドでは出来ません。その時だけはW01Kでインターネットにつながないといけません。今回は札幌の大通りに近いホテルなので、間違いなくW01Kでかなりのスピードが出ると思います。問題は市街から離れた芸術の森ですが、接続出来なければホテルに帰ってから接続します。
 今天気予報を聞いていると明日の事が心配になってきます。明朝の様子を見てどうするか考えようと思っています。


7.24

 今日は午前中にレッスンがあり、午後から芝刈りをしました。1月近く前から栄子先生に仰せつかってはいたのですが、ずっと延び延びになっていました。でも今度の週は札幌に行くので、今日やる事にしました。芝刈器のネジが1つなくなっていたりして、近くのホームセンターにネジを買いに行ったりして思いの外に時間がかかりました。炎天下ではないので救われましたが、終わったらとても眠くなってしまいました。出来栄えは虎刈り状態であまりお見せできないです。伸び過ぎているために平均に刈れませんでした。

 昨日は新幹線は定刻に品川に着いたのですが、横須賀線のホームに行くと千葉方面への乗り入れはやっていないとの事(新幹線車中の案内ではその事には触れていませんでした。)、急遽京浜東北に乗り換えて東京駅で地下ホームに行くと千葉方面への快速は20分後くらいに到着予定だとの事でした。それにその電車は上総一ノ宮行きとの事、仮に乗っても大混雑でしょうから早々に諦めてタクシーに乗って帰りました。さすがにこの時間になると首都高は何の問題もなく流れていて、市川の出口を出るのに手間取っただけですみました。
 昨日は栄子先生の生徒たちもステップや検定を受けに行ってこの地震に遭った子が何人もいて、交通機関が止まってしまって家に着いたら夜10時半というような子がたくさんいたようです。
 今から10年以上も前に定期から帰る途中(夜9時過ぎの事です。)で首都高環状線の三宅坂から竹橋の間のトンネルを走っている時にかなり強い地震に遭った事があります。運転していて気がついたくらいですから、かなり強い地震でした。 その時より昨日の地震の方が震度は強かったですから、もし運転中に地震に遭ったらどうなるのだろうと心配になりました。

 最近色々のホームページを見ていて、オーディオの世界と私達との音に対する基本的認識の違いを痛切に感じる事がありました。それは音の方向性の事です。私達はまず自分の音をステージ上で響かせてステージ上の空間を私達の音でいっぱいにしてそれを客席に運ぼうとしています。同時に身体を通して会場の床を振動させて会場全体を振動させようとしているのです。つまりステージの反響板の面全体で客席にアプローチしようとしているのです。オーケストラの右側に位置する楽器の音でも左右後ろの反響板の助けを借りてステージ全体から音が出るように努力しているし、実際に会場で聴くとそのように聞こえるものです。例えばソロ楽器が替った時にその楽器の位置がくるくる変わるようになど会場では絶対に聞こえません。もちろん楽器の位置が変わった事は聴いていれば分かりますが、それが分かる事が音楽を理解するために必要な条件ではないのです。実際の会場では右側の楽器の音が左から反響して聞こえても少しもおかしくないのです。むしろその反響を取り去ろうとするから身のない上澄みのような音しか出てこないのです。(更に言うと音楽を成り立たせる音の帯域の問題もありますが、これはまた別の機会に!)

 もちろん全ての音がごちゃまぜになって聞こえれば良いといっているのではありません。会場で音を聴く時に今の音がステージの右から来るのか左から来るのかなどを意識させられる事はまずありません。それでもその中から自然に楽器の前後関係や左右の関係は聞き取れるものです。
 実際に演奏している事を考えても音源が点である事などありえないのです。まず演奏者自身の体が共鳴体になっているし、自分の立っている床も振動しているし、反響板も振動しているのです。どれが本当の音源で、等と考える事自体がナンセンスなのです。演奏する側から言えば全てが音源なのです。楽器から出る音だけが音源だなどという一見もっともらしそうな話は私に言わせれば無意味です。真の音源の音だけを取り出して、それ以外の音は制振してしまうと真の姿が分かる・・・そんな馬鹿な!演奏は会場の助けを借りて成り立つもの。無響室で録音してエコーもかけずに聴いてみて下さい。そのつまらなさを充分実感して初めて、音楽とは響く所で弾いて初めて成り立つという事が分かるでしょう。だからよく響く会場が求められるのです。(それは会場が演奏家の音を脚色しているのではありません。演奏家は会場の響きを利用して自分のイメージを再現しているのです。演奏家はただ会場に踊らされている訳ではありません。演奏家も会場を利用しているのです。)良い音をステレオで再現するためにも実際の演奏会の音を聴いてそれにどっぷりと浸って下さい。
  温泉に行った時に試験管にお湯をとって、成分分析表を見てそれで温泉の全てが分かったという人はいないでしょう。どうしてステレオになると能書きと特性表だけで納得するのでしょう。無心に生の音楽を聴けば、自然と進むべき道など見えてくるものです。ステレオだけを聴きながら本道を逸脱しないで行くのは至難の技であるし何とも無駄の多いものです。(生を聴くのの何十倍から何百倍のお金をかけなければステレオから良い音は出せないでしょう。というのは自分の目指すべき方向性が見えないのだから360度全ての方向に向かってやってみなければいけないからです。生を聴いて方向性だけでも掴めていればそれだけで1桁少ない出費で求める効果が得られます。ですから時間がないからステレオだけしか聴けないというのは、意味のない多大な出費という危険を自ら招いているのです。ですから生を聴いて下さいと言っているのです。)実演から得られる感覚をどうステレオでも体験できるかが問題なのです。


7.23

 今日は大阪のザ・シンフォニー・ホールでの演奏会でした。今日も昨日と同様シントウさんの存在感に圧倒された一日でした。

 午後4時35分頃千葉県北西部を震源とする強い地震があったそうで、そのニュースを聞いて家に電話をしても「現在おかけの地方への電話はかかり難くなっております。」というメッセージが出てつながりませんでしたが、何回かやっているうちにつながり家はほとんど影響がない事が分かりホッとしました。千葉県北西部というのは家の辺りではないの?栄子先生は離れの防音室でレッスンをしていたそうで、戻ったらスリッパが「ニャ〜〜オン」とすり寄ってきたそうです。(スリッパは地震が大嫌いで、小さい地震でもすごく恐がります。)まあその程度ですんだという事です。

 今度は来週の札幌PMFの演奏会です。メルクルさんの指揮で幻想交響曲を弾きます。今回私はインターネットでとったホテルに4泊します。今回は移動のない滞在型の演奏旅行なので、市内中心部の広いシングルが売りのホテルをとりました。今回プロ前半は降り番なので、部屋にいる時間がかなり長くなるからです。


7.22

 今日はシントウさんの名演の前に、他の曲は影が薄くなってしまいました。弾いていても艶のある魅力的な声に思わず聴き入ってしまいます。その上次から次へとどんどんアンコールが続き、今日は短めなプロだと思っていたのに終わったら9時15分でした。(ハープのアンコールもありました。)明日は大阪のザ・シンフォニー・ホールでの演奏会です。昼前ののぞみで大阪に向かいます。大阪はとても暑いという話で、今から明日の事が心配です。

 今日も朝からホールに行きましたし、明日も1日家には居ません。そして来週火曜日から週末にかけて札幌に行きます。という訳でこの1週間は私のレッスン室のステレオは夏休みです。8月になると家に居られるので、ステレオを聴いたりアンプを作ったりできます。今からとても楽しみです。


7.21

 今日はホールでの練習でした。ハープ協奏曲から始まりました。ハープというと女性を思い浮かべますが、今回のソリスト グザヴィエ・ドゥ・メストレはご覧の通り男性です。その後牧神の午後を練習し、そのあと歌物の練習に移りました。午後からはアンナ・トモワ・シントウさんも加わられました。気難しい方なのかと心配していたのですが、そんな事は全然なくとても気さくな明るい方でした。今回の演奏会はシントウさんを聴きに来るだけでも充分楽しめると思います。私達も練習しながら聞き惚れてしまいました。定期でないのが惜しいです。
 明日はいよいよゲネプロ本番です。最近では定期が週末にシフトしたのでウィークデーにホールに行くのはC定期の初日だけですが、 明日も珍しくウィークデーにホールに行きます。ゲネプロのあと東急ハンズに行ったりすると大抵必要のない物を買い込んでしまうので、本当に欲しい物だけ買ったら早々に引き上げないといけません。

 夜になって家の片付けをしていたら、スリッパがクローゼットの箱の中にチョコンと入り込んでしまいました。狭い所が大好きなぼくで〜す!

 月末の28日に管球王国が出ますが、それにSV-310の製作記が載る事になっています。その記事を製作の参考にしようと思っています。28日はPMFの練習2日目ですから、練習終了後本屋に行って管球王国を探そうと思っています。どのように音質が評価されているのかとても興味があります。(既にトライアル版は充分に聴き込んでいるので、私の印象はしっかり耳に残っています。)


7.20

 キンボー・イシイ・エトウさんは2001年7月にN響を指揮されていました。その時は
1.歌劇「イドメネオ」序曲/モーツァルト
2.ヴァイオリン協奏曲第4番/モーツァルト
  ヴァイオリン:川田知子
3.交響曲第4番/ブラームス
というプロでした。私はその時はアメリカに行って降り番でしたので、今回が初顔合わせです。
 とてもリラックスして振られていて、ご自分の希望はハッキリ通されますが無理強いするようなところはありません。イメージはハッキリと伝わるので弾き易いです。
 明日はホールでの練習で、シントウさんも午後から合流されます。明日はハープ協奏曲から始まり、次にフル編成の曲を練習し、最後に歌物の練習に移ります。(ハープ協奏曲から練習するおかげで明日は私は少し楽が出来ます。)

 練習終了後話し合いが2件ほどあり、家には6時過ぎに帰りました。夕食後自分の練習をして、今は1階でステレオを聴いています。今日はシューマンの1番と2番のCDを聴いています。(ラファエル・クーベリック指揮のバイエルン放送響)セカンドがファーストと向き合う対向配置の録音で、サヴァリッシュ先生などと較べるとゆっくり目ですがなかなか良い演奏です。
 自分の時間を少しはちゃんと持てるような立場になったので、色々やり残している事を早く 片付けたいのですが宿題の方が多過ぎて困っています。
 前に今のPowerbookに移って、それまでOS9でPagemakerで作っていた教本をOS X上でInDesignで開くとプリントに問題が出ると書きました。昨日1代前のOS9でも起動できるPowerbookをOS9で起動してプリントしてみたら基本的には問題なくプリントが出来ました。新しい教本が出来るまでは今までの教本をこのPowerbook上で使えば良い事が分かり一安心です。といっても楽譜のEPSファイルとのリンクが切れているものがあるようで、再度楽譜のファイルを読み込まないといけないものがいくつかあります。一番困るのOS9とOS Xでフォントの環境が違うので、ビットマップのフォントになってしまうケースがよく起こる事です。また画面上は譜面がちゃんと表示されていても、プリントすると楽譜のフォントが化けてしまうファイルがあるのです。といっても今の教本はOSがまだ7.5の時代に作ったものですから、今となっては色々不都合があるのでしょう。内容的にも見直しが必要なので、これを機会に一から作り直そうと思っています。

 この事とは直接関係ないのですが、Powerbookのキーボードを使っているとカーソルがとんでもない所に飛ぶ事がよく起こります。それに付随して折角書いた文章が消えてしまうという事も起こります。今も2回ばかりそういう事がありました。アッという間に長文が消えてしまうのです。トラックパッドに指が触ってしまうのが原因である事は分かっているのですが、調子良く書いている時ほどこういう事が起きるのです。本当にガックリ来ます。


7.19

 明日からは22日(金)NHKホール、23日(土)大阪の「夏」公演の練習です。ドビュッシーの牧神の午後への前奏曲、ボアエルデューのハープ協奏曲(ハープ:グザヴィエ・ドゥ・メストレ)、アンナ・トモワ・シントウの歌物というプロで、キンボー・イシイ・エトウ指揮です。

 その翌日24日(日)はトレーナーをしている習志野フィルの演奏会(習志野文化ホールで14:00〜)です。田久保裕一さんの指揮です。曲目等はこちらをご覧下さい。弦楽器はオッフェンバックの「パリの喜び」とガーシュインのパリのアメリカ人が関門です。

 その後は26日から札幌に行き、準・メルクルさん指揮のPMF公演があります。27日28日は芸術の森で練習をして29日にきたらホールで本番があります。その後は川崎とNHKホールで演奏会があり夏休みになります。

 去年の秋からこの7月までの間にステレオの環境がガラッと変わったので、ステレオのページを書き換えました。そこには書きませんでしたが、どのアンプの真空管も変わっています。でもその事が音にとって決定的な要因ではないので、あえて管については触れませんでした。この前サンバレーに伺った時にはSV-38TにはPrimeTubes Ver.2が挿してありましたが、聴いていて特に何も感じませんでした。91Bの場合でも管をWEにすると確かに良くはなります。その違いに投資するかどうかについてはそれぞれの人の考え次第です。
 これだけ技術が進歩しても50年代の言ってみれば骨董品が一番良い音を出すというのは本当に不思議です。アナログの表現力をディジタルが凌駕出来ていないのも同じく不思議な事です。ヴァイオリンも1730年あたりが一番良い年代であるというのも不思議です。(エージング不足という事ではなく、持っている資質そのものが違うのです。)細かい事を気にして色々やっているうちに大切な事を忘れているのでしょう。演奏も同じような事が言えるので、他人事ではなく自分の身を振り返らないといけないです。確かに技術は良くなっているのですが..........?という例の反省です。


7.18

 今日は栄子先生にとってとても良い日になりました。今日のPTNAの予選が終わって今年コンペを受けた生徒全員が予選を通過しました。9名が受けて全員が予選通過、更にA2からFまでの全級を通過、9名のうち4名が1位という結果でした。数少ない生徒を徹底的に教えて、1度予選を失敗した生徒は2度目の予選まで毎日のように呼んで特訓していました。何事も出来るまで徹底してやるという栄子先生の情熱が見事に花開きました。栄子先生、おめでとう!!

 昨日(おとといの夜も含めて)の大橋さんとの話で面白かった話に自分の持ち物の話があります。スピーカーにしろ楽器にしろある物を手に入れる時には色々調べて買いますが、最終的には縁があって自分の物になるのです。例えばスピーカーについては今でこそ私はTANNOY党ですが、私が最初のスピーカーを買う時の候補はいくつかありました。大きなホーン型、中型のスタジオモニター(今持っているRogersのLS5/9がその典型)、QUADのESLなどです。不思議に思われるかもしれませんがそれぞれ得意とするジャンルは違います。結局家の大きさやステレオとのつき合い方などの点からDevonにしたのです。ですから他のタイプの良さも充分理解しています。そしてDevonを聴くようになると自然とそれに合うジャンルやソフトを選ぶようになり、自分がDevonを選んだのですが逆にDevonから色々の事を教えてもらいました。その先に今の私がある訳で、最初に違う物を選んでいたら今の私はまるで違う個性を持っていたのでしょう。
 楽器についても同様で、私が今の楽器を選ぶ時の候補は3台ありました。それぞれに長所短所があり、どれか1つというのは無理です。でも1台を選ばないといけないのです。散々迷ったあげく今の楽器を選んだのです。今から思うとその楽器が良かったどうかという観点と同時に、自分がその楽器を選んでそれから何を学んでどう変わっていったかという観点もあり、そちらの方が私という人間の変遷を考えるとはるかに大切だと思うのです。ステレオも楽器も何が良いかという観点で見ているうちは一番大切な部分は見えていないのです。(この一見もっともに見える言葉の中に大事な秘密が隠れています。そこには実は「私にとって」という言葉が隠れているのです。所詮は自分にとって良い物しか選べないし、それで自分にとっては充分なのです。感じ方の分からない赤の他人の感想などいくら聞いてみても、あなたという人間にとっては何の参考にもならないでしょう。それよりそこで何らかの動きを取ってそこから何かを得る事の方がはるかに大切です。ですから仮に失敗しても「これは授業料だ!」と思える範囲の買物をすべきです。訳も分からずに高ければ良いだろうと思い込んで物を買い込むから悲劇が後を絶たないのです。)
  自分が自分の持ち物と一緒に成長していかなければいけないのです。つまり物選びは自分が時間と労力をかける価値があるかどうかを見るという事なのであって、その先どうなるかは自分とその物との対話によるのです。同じStirlingを使っていても皆まるで違う音で聴いているのです。私のDevonとStirlingは私との色々のやり取りの中から今の音を出してくれるようになったのであって、誰が使ってもこの音が出る訳ではありません。すぐそこそこに鳴ってくれる組みしやすいスピーカーがある反面、何年も経ってやっと本当の姿を見せてくれる難物もあるのです。ちゃんと調整の出来ていない状態を聴いて、「このスピーカーはダメ!」と烙印を押すのはもったいない事かもしれないのです。私のDevonは本気になって色々調整をしなおしてから3〜4年経ってやっとこれなら!という音になりました。
 そうであるからこそこの前の試聴会の時にお聞かせしたように、楽器より弾き手の個性が上回るという現象が起こるのです。自分と自分の持ち物の関係は良き相棒なのであって、絶対にご主人様と家来ではないのです。 「私の言う事を聞かないからクビ!」というのではいつまでたっても何を買っても満足出来ないでしょう。そして身の回りには屍が累々という事になるでしょう。良い物ほど良い使い手を選ぶのです。「訳の分かっていないアンタになんか付き合っていられないよ!」と持ち物に言われているのかもしれないのです。良い物であればあるほどその使いこなしは難しいものです。
  私がTANNOYが好きなのもそれを通して色々の演奏家の個性に触れてその人達の感じ方を実感する事が出来たという歴史に対して満足しているのであって、その意味では私自身の歴史に対して「良い経験が出来て良かった!」と思えるキッカケを作ってくれたのがTANNOYであったという事なのです。自分がご主人様になれなくても、良い相棒を得る事が出来たのならそれで良いのです。


7.17

 昨日は夜9時に福井を出て12時前には刈谷に着きました。土曜日の夜遅くなので街の灯はすっかり落ちていましたが、大橋さんが探しておいて下さった飲み屋さんで楽しみました。私の家のスピーカー入れ換えの一件のお話をしたり、この前の東京試聴会のお話をしたりととても面白かったです。今日は10時にショールームにお邪魔する事になっています。お借りしていたEQアンプをお返しして、SV-310とSV-6をいただくのが目的です。やはりステレオの基本はスピーカーと部屋のマッチングで、これをどこまできちんと追い込めるかが勝負のようです。演奏会場の開演前のあの独特の会場の響きがちゃんと出るステレオはなかなか難しく、この生の雰囲気をどう再生出来るかが再生音楽のカナメです。大橋さんは普段お忙しくて時間を手配出来ない音楽ファンにこそ生の演奏会を聴いて頂いて、その中からこれからの進むべき方向を聞き取って欲しいという事を熱く語られていました。会場でオーケストラを聴いた時には左右の分離よりステージから塊で飛んでくる音圧に圧倒されるものです。私達N響の会場練習を聴くと、皆ソロで弾ける能力を持ちながら全体で1つの音楽になるように出てくる音をコントロールしています。例えばハイドンやモーツァルトの交響曲を弾く時には仮にコンマスであってもその人の音が前に飛び出してくるという事はないのです。この前の試聴会でも聴いて頂きましたが、私達の弾く音は皆さんが想像されるよりはるかに音圧があるものですが、その音圧より音の浸透力の方が大事なのです。目立つ事は簡単なのです。浸透力のある音で聴いている人を包み込めるかどうかが私達にとって一番の問題なのです。一言で言えば包容力の問題です。のちほどショールームに伺ったらその時にまたご報告します。(8:15)

 今サンバレーのショールームにおります。ここにいらした事のある方には毎度おなじみの様子です。

 最初はSV-91Bで音を聴いていましたが、一際目立つSV-38Tの音を聴かせて頂きました。私が送信管に持っていた神経質なイメージは全然ありません。このバランスの良さは特筆に値するでしょう。トランスドライブの中域の充実感は魅力的です。それに30Wほどの出力を持つこのアンプ、小レベルでも音が死なないです。100Wクラスのトランスが付いているのですから当然ですが、問題はやはりこの大きさです。場所のある方にはお奨めのアンプです。

 これは電源を切った直後の灼熱した845のプレートです。10V3.25Aという300Bのほぼ3倍の電力が流れている845ですから、電源を切ってもこのようにしばらく赤く見えます。

 今日大橋さんと色々話をした中で特に印象的だった事は、アンプを作る時に回路図が決まるのは序の口でそれから手順の長い音決めがあるという事です。これは私達が譜面を読んだだけでは曲にはならず、どんどん弾き込んでいかないと曲にならないのと同じです。その音決めの過程で更に自分の感性を徹底していくというのが大橋さんのやり方ですが、それによって計画段階よりも製品の方が良いものになっている訳です。普通は良いものを計画してもコストの問題から製品になる時はスペックダウンを余儀なくされるのにです。

 2時にサンバレーを失礼して帰りました。東名に乗るまでに道を間違えてしまい、岡崎インターに入ったのが3時になってしまいました。途中で2回ほど休憩を取りながら帰りましたが、横浜町田を頭とする渋滞につかまってしまいました。結局家には7時半に着きました。今日はカーナビの言う通り途中で東名をおりて小田原厚木道路に乗り換えていきましたが、家に着いた時間はカーナビの言った通りになりました。
 今日念願のSV-310を頂いてきましたが、いつこれを作る事が出来るのか悩みは多いです。今年一杯くらいにはSV-310EQにお目にかかれるかもしれないので、それまでは前に使っていたCREEKのOBH-8(MM用のEQアンプ)を使っていきます。


7.16

 今4時過ぎですが、先ほど長岡から福井に着きました。途中で食事をしたり休みながらで4時間半ほどかかりました。途中の取り締まりが結構厳しいという話を聞いて用心しながら来ました。途中で2台ほど捕まっていました。カーナビを頼りに今日の会場ハーモニーホールに来たら最後で行き止まりの道に案内されてしまいました。
 今日の会場ハーモニー・ホールふくいは新潟のホールと同じような作りをしています。今日は本番の後刈谷まで行くのでひとりごとのアップロードが出来るかどうか、という感じなので今日の会場の写真だけはとり合えずご紹介します。この会場は前にも来た事がありますが、その時は列車で移動したので駅前のホテルからここまですごく時間がかかった事を覚えています。今回は車ですし、福井には泊らないので別に苦にはなりません。早い人はもう会場に来て思い思いに音出しをしています。私はいつも通り濃いめのコーヒーを飲んでから昼寝をします。(本番の後2時間半位運転しなければいけないので、疲れをとっておかないといけません。)


7.15

 今回私はオークラホテルに泊っているのですが、他にはN響の人は今回誰も泊っていないようです。私はこのホテルの落ち着いた雰囲気が大好きです。N響の人達は今回は日航ホテルに泊っている人がほとんどのようです。今日の公演地長岡まで昨日のうちに移動している人もかなりいます。私も出来るなら連泊をするのですが、今回はオークラに泊りたいので新潟長岡それぞれ現地に泊るという事にしました。
 今回昨日の本番の後半から自分で課題を作ってそれを果たすようにしました。そうしないと自分だけが蚊帳の外に取り残されてしまうからです。今日から再出発の気持ちで行きます。

 昨日はひとりごとをアップしたら眠くなってしまい、そのまま朝まで寝てしまいました。演奏旅行で何といっても大変なのが電源アダプターの管理です。いつも電源アダプターだけで最低4つ持っています。Powerbook、D70、AirMac Express、携帯です。これをホテルの数少ない差し込みにつなぐのです。今回は更にホテルに借りたLANアダプターがあります。私はいつも3口の電源の分岐コードを持っていますが、ホテルを出る時には毎回忘れ物のないように2回も3回も確認しています。
 今は15日の朝8時です。ホテルで1日500円でアダプターを借りてホテルのLANからインターネットに接続しています。この形の接続だと時々ひとりごとのアップロードが拒否されるのですが、今回もひとりごとのアップロードだけが出来ません。メールを送受信やホームページの閲覧は問題なく出来るので、ひとりごとのアップロードの時だけ仕方なくauのW01Kでの接続に切り替えています。これが面倒くさいのですが仕方ありません。今日はチェックアウト(11:00)までここでゆっくりして、長岡に向かいます。今日の本番は夜7時からなので、午後は今日のホテルでゆっくりしようと思っています。(8:25)
 今日はメンデルスゾーンのソリスト ホアン・モンラさんがアンコールを弾かれました。パガニーニの「ネル・コル・ピュー・ノン・ミ・セント」です。かなり長い曲なのでその抜粋だったのですが、始まってすぐ弦を切ってしまいました。堀さんがご自分の楽器を貸して弾き続けるように促されましたが、ホアンさんは人の楽器もすぐに弾きこなして見事な演奏を披露されました。2002年のパガニーニ国際コンクールに優勝という経歴もうなずける名演でした。
 今日の演奏地長岡は中越地震の震災地で、今日の会場市立劇場も天井が落ちてしまったという話を聞きました。

 本番の後ステージ係の人達と一緒したのですが、あっという間に時間が過ぎてしまい部屋に帰ったのは1時半過ぎでした。部屋に入ったらバタンキューで寝てしまい、今は16日の朝8時です。今日は福井まで行き、本番の後は明日サンバレーにお邪魔するので刈谷まで行きます。今回の移動の中では今日が一番ハードです。


7.14

 今日は新潟での演奏会でした。今日の会場は市民芸術文化会館で、今までの会場県民会館の隣の新しいホールです。この会場は前にもN響は来ているのですが、私はその時は降り番だったのでこの会場は私は初めて来ました。
 今日は家を10時に出て、三郷から外環に入り関越にのって新潟まで来ました。途中六日町から越後川口までの区間で震災からの復興のために1車線規制を受けていて、思ったより時間がかかりました。(途中で1回休憩しただけで新潟まで順調に到着しました。明日は長岡に行くだけなので楽です。)新潟に着いてホテルに入りましたが、アダプターでインターネットに接続するのにかなり時間がかかってしまいました。LAN接続がうまくいかず、結局昼寝は出来ませんでした。でも何とかメールを読む事が出来ホッとしました。 それから会場に行きました。

 演奏会自体は私はどうしてもペースが合いません。でもなぜかお客様にはとても受けています。今回は音楽の伝統と演奏家の個性についてとても考えさせられました。「面白ければそれで良いのかな〜〜?」というのが偽らざる私の印象です。他の人の印象を聞いていないので、私だけがそう思っているのかも知れません。とにかく私は個人的には生理的に受けつけません。
 見た目にはヨーロッパの会場に似ていますが、 会場の響きもとても素晴らしいです。


7.13

 演奏の方が今一つの時ステレオでその不満を発散したり、逆に演奏の方が良かった時にその余韻に酔いしれたくてステレオに熱中したりと演奏と聴く事は深く関わっています。今回の1階と2階のスピーカーの入れ替えは前から一度試してみたかったのですが、その手間が面倒でなんとなく先延ばしにしてきました。特に1階のStirlingは前部にスパイクを挿しています。ですから動かすといってもそれで床に傷を付けないように動かすのが面倒で気が重かったのです。ですが結果的に言うとまずこれをすべきでした。でも2階にはDevonがあり、1階の部屋に良いスピーカーが欲しいという経緯でStirlingを導入したので、Stirlingは1階という考えが頭を強く支配していました。これが「思い込み」です。今までおよそ考えられる事はすべてやってきましたが、これだけはやらなかったのです。
 昨日書いた音量の件ですが、今まで聴いていたのよりワンノッチだけ音量を上げたのです。 でもこれが音のたたずまいを思いの外に変化させました。1階に持って行ったDevonもこの1目盛か1目盛半で印象が変わりました。スピーカーで部屋の空気全体をドライブするという感覚が少々足らなかったのでしょう。思わず耳を塞ぎたくなるような音量にするのではありません。音の立ち上がりにホンの一味の香辛料を効かせるような感じです。これって部屋によって弾き方を変えるのとよく似ています。基本的な弾き方は同じでも1音ずつ少しハッキリ目に弾くというのと同じです。これこそ弾きこなしの極意でしょう。

 いよいよ明日からは新潟〜福井の演奏旅行です。明日は夕方5時半にりゅーとぴあ新潟市民芸術文化会館でズィッツプローベがあり、本番は午後7時からです。私は10時前に家を出ていくつもりです。ホテルに着いて昼寝をしてから会場に向かうつもりです。あさっては何回も行った事のある長う岡市立劇場が会場です。この移動は近いので大した事はありません。問題はその次の日の福井までと終演後の名古屋への移動です。長岡〜福井が342km(4時間半)、福井〜ホテルが196km(3時間)という事だそうで、長岡からホールに着いたら早速昼寝しないと持たないでしょう。次の日は午後名古屋から帰ってくる事になります。家に着くのは夕方でしょう。


7.12

 今日はオーチャード定期でした。私は今日一日ペースが合わないまま一日が終わってしまいました。

 がっくり来たまま家に帰り、エヴァ先生の弾くショパンの夜想曲を聴きました。日本でショパンの夜想曲というと引き合いに出される曲より、日本ではあまり知られていない曲の方が私は好きです。(この間理恵子が弾いた夜想曲も日本では馴染みのない曲です。)夜想曲集を全曲聴いて娘がこの先生にポーランド人の心を教えてもらえる事の幸せをつくづく感じました。
 2階のスピーカーがStirlingになって今まで以上に落ち着いて聴けるようになりました。Devonの時より音像が少し大きくなり、今まで気になっていた音の粒の大きさがほとんど気にならなくなりました。今はアンプもスピーカーも表に出て来ません。ただ音楽が聞こえてくるだけです。これこそ音楽の神髄です。音響空間としては2階の方がヒョッとすると恵まれているのかもしれません。でもこうなったら1階のレッスン室も2階に負けない空間に仕上げなければ!聴いているうちに闘志がむくむくと湧き上がってきました。楽器を弾きこなすのと同じように、1階の部屋も弾きこなさなければ!これから下の部屋に行って、音を聴いてみようっと!

 という事で1階で2時間ほど色々聴いてみました。1階で聴く時の音量を少し上げてみたら、1階と2階の音が似てきました。というか1階と2階の違いをほとんど意識しないようになりました。そしてどちらも私の理想とする音に近づいています。今までそれぞれの部屋に合ったスピーカーの使い方をしてきたと思っていたのが、もう一段踏み込むべきであった事が分かりました。まさに「音は人なり」です。


7.11

 先週で定期も終わり、これからN響も8月の末までは夏モードに入ります。今日からはその第1弾、ニコラ・ルイゾッティさん指揮のオーチャード定期+新潟長岡福井です。この人は底抜けに陽気なイタリア人で、今まで経験した事のないような個性豊かな指揮をされます。私にはとてもついて行けない独特の個性です。このように生粋のイタリア人がなぜ今回のような典型的なドイツプロをなぜ選ぶのか理解出来ませんが、今まで聴いた事もないような面白い演奏会になるであろう事は間違いないです。
 メインプロのベートーヴェンの7番は普段は16型で弾きますが、今回14型で弾いています。

 家に帰ってレッスンまでの間1階のステレオを聴き込みました。とても気持ちの良い音がしていて、一番のキーはスピーカーと部屋の相性でした。1階も2階も今の状態の方がよく響いています。今までそれぞれの部屋で気になっていた部分が補正されてはいるのですが、この新しい状態を続けて聴いても良いと感じるかどうかしばらくこのまま聴き続けてみます。(環境が変わると大抵最初は良くなったように思うものです。それが本当に良くなったのかどうかはある程度その状態に馴染んでからでないと結論は出せません。)
 2階で聴くと今まで以上にゆったりと音楽が進行して行きます。私が常日頃求めている音の感触が出て来ているのです。「この感触.......!!!」という感じ。 今まではこのテンポ感の違いはメインアンプのせいだと思っていましたが、どうもそうではないようです。この曲が終わったら聴くのを止めようと思っていても次から次へとどんどん聴いてしまいます。これこそ音楽の楽しみです。


7.10

 今日はこの前の理恵子のカザルス・ホールでのリサイタルの録音を1階と2階で聴きました。最近1階のシステムで音を出す事が少なかったせいか、どうも1階のシステムの音離れが悪く感じてしまいます。(一緒に聴いた栄子先生も同じ事を感じていました。)これは多分スピーカーの違いとプリの性格の違いによるものと思われます。
 DevonとStirlingを聴き較べるとDevonの方が音の粒子が細かく聞こえるのです。また2階のプリSV-722は音の切れがとても良いので、SV-3はどうしてもその点で聴き劣りがするのでしょう。(クラスがそして値段も違うプリですから、その意味では当然の結果です。)
  あるいは一番の原因は2階の方が空間がオープンになっている事かもしれません。1階のStirlingを2階に持ち上げた事がないので分からないのですが、2階のDevonの方が音の出方が軽くて自然に感じるのです。スピーカーは鳴る時に部屋の空間を背負っている訳ですから、閉鎖的な空間だとスピーカーはそれに引っ張られてしまうのでしょう。今まで聴いて馴染んでいるDevonを1階で聴いて見ると今までとは違う面が見えてくるかもしれません。折角音が決まったリビングのシステムを壊す事になりますが、やってみる価値は充分にあるでしょう。それにStirlingは2階にある方が見た目には良いかもしれません。

 この1週間折角の降り番だったのに、あっという間にこの1週間は過ぎてしまいました。毎度の事ながら出番の時の1週間と降り番の1週間は長さが違うように感じます。これは私だけでなくN響の人は皆同じ事を言います。
 明日からはオーチャード定期とそれに続く新潟長岡福井の演奏旅行です。

 思いついたらどうしても試してみたくなり最初に書いたように1階と2階のスピーカーを入れ替えてみました。特に2階の音が前よりパワフルになり、部屋との相性がStirlingの方が良いようでした。栄子先生もニコニコしながら「良い音ね!」といって聴いています。それに収まりがDevonよりStirlingの方がはるかに良いです。1階に持って行ったDevonもなかなかの音を聴かせてくれています。(力感の点ではStirlingに劣るのですが、私の家の1階のレッスン室という条件で言うと全体のバランスはDevonの方が良いように第一印象では思います。なんと言っても音離れの良さが魅力です。これでSV-310と言うドライブ力[トルク]のあるプリが来たら鬼に金棒でしょう。思い込みというのは百害あって一利なしですね。)といっても今は2階の方を主に聴いているので、明日練習から帰ってきたらゆっくり1階で聴いてみます。


7.9

 今朝昨日インストールしたInDesign CS2を更に触ってみました。InDesign CSでは色々なところで文字化けが起こっていましたが、Ver.2になったら不思議な事にそのほとんどが直っていました。またEPSのファイルにした古いFinaleで作った譜面がビットマップになってしまうのは同じでした。それはもう一度EPSファイルを貼り直したら直りました。元のEPSファイルまで作り直さないといけないかと思いとても気が重かったのですが、その必要はなさそうなので安心しました。これで思ったより早く教本を直せそうです。(新しい課題や直さないといけない課題は元のFinaleで作らないといけないのでそれほど簡単に出来る訳ではありませんが、夏休み明けには出来そうです。秋からの新しい生徒には間に合いそうで安心しました。)

 ロンドンでテロ事件に巻き込まれた理恵子ですが、先ほどワルシャワに戻ってきました。とても元気に話していたそうです。ロンドンの警備はそれは厳しいものがあったそうです。どこにいても安心出来ないご時世なので安心は禁物ですが、まあこれで一安心です。

 来週は月曜日に練習があり、そのあと火曜日にオーチャード定期、木曜日に新潟、金曜日に、土曜日に福井でコンサートがあります。プロは、指揮ニコラ・ルイゾッティさんで
 モーツァルト/歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲
 メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン: ホアン・モンラ)
 ベートーヴェン/交響曲第7番
というものです。私は福井の本番のあと名古屋の近くまで行ってしまいます。そうすれば次の日がいくぶん楽だからです。次の月曜日も休日なので、帰りの渋滞は幾分良いのではないかと思っています。出来るだけ早くSV-310を作りたいのですが、時間が〜〜〜!次の週末は大阪へ、そのあとは札幌に行って4泊と東京にはほとんどいません。その後は東京と川崎で2つ演奏会があり、夏休みになります。


7.8

 実は昨日とんでもない事が起きていました。昨日の夕方(現地では朝)テロ事件がロンドンであった事は皆さんもちろんご存知だと思います。実は理恵子がその現場のすぐ近くのホテルに滞在していたのです。夜中になって理恵子から電話があり無事だとの事で安心しましたが、いまだにこちらからロンドンに電話してもつながりません。昨日2回今日も先ほど理恵子から元気な電話がありました。

 今日は午前中に東芝のDVDレコーダーRD-X5のネットdeナビをMacで見る事をやってみました。前にもやって出来ていたのですが、Macからは「http://RD-X5」を入力したのではうまく行かないのです。Mac OS Xの場合にはRD-X5のIPアドレスを 入れないといけないのですが、その事をマニュアルの中で見つけるのに時間がかかってしまいました。今家では新聞を取っていないのでネットdeナビの番組表が見られるととても助かるのです。こちらはHDDはなんと600GBの大きさで、ビデオについているHDDは最初に買った物が80GB、この前買った物が250GBですから全体で900GBある訳で、これなら当分心配する必要はないでしょう。

 昨日初めて書いた組合の話について、とても多くの方から励ましのメールをいただきかえって恐縮しています。昨日も書いた通り肩書きがとれてもやる事にほとんど変わりはないので、これからも今までと同様頑張らないといけません。

 今日午前中に宅配便で届けられたAdobe Creative Suite2 Premiumを夜インストールしてみました。CD4枚でインストールする化け物ソフト軍団です。インストールだけで30分以上かかりました。この前組合大会用に作った小冊子はInDesignで作ったのですが、Excelの表を図としてコピーしてペーストすると文字がビットマップフォントになってしまったのですが、InDesign CS2では図としてペーストしてもアウトラインフォントになりました。これでPageMakerの時と同じに使えるようになりました。1週間くらい早く届いていれば、この前のトラブルは経験しなくて良かったのに.....残念!


7.7

 実は今まで6年間私は組合の書記長を拝命してきました。ご存知のようにN響を囲む環境はこの6年間で激変しました。その中でN響のこれからを私達の年代よりN響に長く在籍する若い世代に自分たちの問題としてよく考え議論して欲しいので、若い世代に頑張ってもらい私はそれを横からサポートする事にしました。新書記長はとても元気があり意欲もある方ですから私としては安心していますが、演奏をしながら1人で切り盛り出来るほど簡単な仕事でもないので私はできる限り協力するするつもりです。
 昨日は組合大会のあとOBの皆様もお招きしての懇親会がありました。それも無事終わり家に帰る途中で運転している間に、急にふっと肩から力が抜けて行くのを感じました。私はこれでお役ご免になった訳ではないので、これからも頑張らないといけません。この仕事はうまくいって当然、問題があると容赦なく文句を言われるものだからです。このような中でも昨日1日で2件の宿題をいただいたというのが現実だからです。でも個人的には大きな区切りでした。

 今日は昼過ぎにこの前頼んだVictorのVHS+HDD+DVDプレーヤーDR-MX5が届きました。ビデオとDVDのプレーヤーなので思ったよりかなり大きな物で、置き場所には苦労しました。額縁のような中に壁掛けになっている液晶テレビを外してコードをつなぐのは大変でした。そのあと設定をすませてから試聴してみました。今までたまったビデオをDVDに録画して場所を取らないようにしたかったのです。VHS、HDD(250GB)、DVDの3者をどのようにもダビング出来るのが売りです。早速Nathan MilsteinのDVDを見てみました。これなら生徒にも色々見せられそうで楽しみです。


7.6

 今日も無事終わり、家に帰ってホッとしました。私自身にとっては今日は大きな区切りになりました。

 気持ちが落ち着いたところで今までやり残してきた事を1つずつ片付けていきたいと思っています。例えば教本の見直し、ステレオについてはプリアンプSV-310の導入、宅録環境の整備などこの5〜6年果たせなかった事をやりたいのです。なんと言っても最初にやらないといけない事が、教本の整備です。課題を全て見直さないといけないのです。Finaleで作った譜面を最初はPICTで書き出し、それをPageMakerで読み込んでいました。そのうち譜面をEPSで書き出してそれをPageMakerに貼り付けるようになりました。それからPageMakerが何度もバージョンアップされ、プリントに際して色々問題が起きるようになってきました。最終的には去年の初めにOS Xに移行してから、最初に表面のみを印刷して次に裏面をプリントすると裏面の譜面が文字化けするようになったのです。OS9で起動してPageMaker7でプリントしても同じ問題悩まされるようになってしまいました。教材の内容の問題もあるので早急に教本を作り直さないといけなくなってしまったのです。
 また今是非とも欲しいSV-310ですが、今度の演奏旅行の帰りにサンバレーによっていただいて来ようと思っています。(車で行くのでSV-310SV-6を帰りに載せてこようと今から楽しみにしています。)

我が家で試聴したSV-310

7.5

 明日を前にして朝から昼過ぎまでPowerbookを相手に一仕事しました。おととしまでは自分でもOS 9を使っていたので、N響で皆さんに配る書類はPageMakerを使って作っていました。ですが去年の初めから自分ではOS Xを使うようになり、DTPソフトもInDesignに移りました。もちろんOS9から起動してPageMakerで作る事も出来るのですが、いずれはお蔵に入るOS9にそこまで固執する理由もないのでInDesignに移ったのです。全体としてはほぼPageMakerと同様に使えるInDesignですが、細かいところであまり具合が良くありません。OS9の頃よく使っていた方法が使えなくなっているのです。例えばPageMakerの頃よくExcelの表を絵としてコピーしてPageMakerに貼り付けていましたが、今ではそれをしても文字がビットマップフォントになってしまうのです。(もちろん元の表はアウトラインフォントを使っています。)ヘルプを見てExcelの部分をコピーしてInDesignにテキストとして貼り付けて、それを表に変換してみたのですが、表はきれいに移りますが罫線の設定がうまくいきません。
 それに今N響の人でパソコンをよく使う人でMacでやっている人はあまりいません。Windowsとの二刀流という人はいますが、そういう人はInDesignのような高いソフトは持っていません。従って私がMacで書類を作り始めると最後まで自分でやらなければいけなくなるのです。テキストとかJPEGとかの共通のフォーマットの物については誰にでも頼めるのですが、レイアウトソフトで全体をまとめる段になると誰かが一人でやらざるを得なくなります。今は私がそのまとめの部分をやっています。出来た書類をPDFで書き出して他の人に渡してプリントしてもらうとかの方法をとっています。今ではPDFというフォーマットのおかげでよほど特殊な事をしない限りはWindowsとMacの境界を考えなくても良くなりました。
 今もう一度InDesignの表の問題に戻って色々やっていたら、罫線の問題は線の太さの設定の問題である事が分かりました。それにしてもAdobeのDefaultの設定は文字の大きさにしても線の太さにしても小さ過ぎます。一々気をつけて大きく設定し直さないといけません。またヘルプを見るのもDefaultのブラウザをFireFoxにするとうまくいかず、Safariではちゃんと見られます。OSが大きく変わるとこういうちょっとした設定が原因のエラーが多く出ます。こういう事はカスタマセンターに電話しても大体向こうはそういう問題を掌握していないのです。
 ここ何日か悩まされた問題が今になってやっと解決しました。なんと無駄な時間を費やされた事か........(たしかに全ての人の環境をソフト会社が追試できる訳ではありませんからある程度は自分で解決しないといけないのですが、 それにしても1つの問題を解決するのにかかる時間は半端ではありません。ですからどんなに新しいソフトが良くても、そちらに移行すると起こるであろうトラブルを考えると今までのソフトに戻ってしまいます。その最も典型的な例が譜面書きのソフトです。私もいくつも新しいソフトを試してみましたが、結局はどんなに難しくても最初に覚えたFinaleに戻ってしまいます。本当に何でも出来る代わりにちょっとした事をやるのも大変なソフトなのですが........)

 今日栄子先生はその昔の理恵子の教育について長文を書いています。興味のある方はどうぞお読み下さい。音楽の世界を志す方にとってはとても面白い話だと思います。


7.4

 今日はN響は休みです。朝ゴミを出してからまたもう一寝入りしてしまいました。
 昼過ぎにレッスンがあり、その時にヴァイオリンをケースから出すと楽器が少し湿気を帯びていました。この季節には少しも不思議ではないのですが、皆様にも参考になると思うのでこういう時の処方をご紹介します。
 1.少し湿気のある時はエアコンをドライにしてそこにケースを開いて置いておきます。ドライをかけた状態でその部屋で弾くのが一番簡単な方法です。(普段からこの状態で弾くように気をつけていれば、良い状態をキープしやすいでしょう。)
 2.もっと確実に速く湿気を取る方法があります。
 それはまず楽器と弓と松やになどケースの中身を外に出します。次にバスタオルを2本くらい取り出して、それにアイロンを強めにかけてタオルの湿気を完全に飛ばし、それをケースの中に入れてケースのフタを閉めます。(熱いバスタオルを入れるのですから、楽器などはもちろん外に出して置かないといけないです。)そして1時間位放っておき、ケースの中の熱が取れたらバスタオルを取り出して楽器を入れます。
 つまりケースを乾かして楽器の湿気をケースに吸わせる訳です。この方法はかなり即効性があります。あまり急にいっぺんに湿気を取るのは楽器にとっては良くありません。1回でダメだったら少し間を置いてまた試して下さい。急に湿気を取るより、日頃から楽器の状態に気をつける事が大切です。(といっても今日のような梅雨の最中の大雨の日などはやった方が良いでしょう。)

 あさってN響で大きな行事があり、今はそれに向けての準備に追われています。そのおかげで音楽を落ち着いて聴こうと思っても、音が耳に入ってこない状態が続いています。とにかくあさってが無事終わって欲しいです。
 今は1階のシステムをどうまとめるかが問題なのですが、とにかく音が前に出てしっかりした推進力のある事が希望です。つまり音の馬力ではなくトルクが欲しいという事です。車と同様思ったように動かすためには馬力よりトルクのある方が良いのです。スペックは良い方が良いに決まっているのですが、スペックは音の良さを保証してくれないのは皮肉な事です。つまりスペックの取り方が幾分方向違いなのでしょう。もっと聴いてどう感じるかという事を大事にした方が良いのでしょう。
 楽器もその正体を見極めるには何年もかかりますが、ステレオも同じです。私の2階のDevonが本当に思った通りの音を出してくれるのになんと25年以上かかっています。今までもかなり良い音を出してくれてはいましたが、私はこのDevonがその良さを絶対にまだ全部出し切っていないと感じていたのです。縁あって持ったDevonの本当の良さを最後まで信じて良かったなと今では思っています。(普通ならとっくの昔に次のスピーカーに買い替えていたでしょう。でももしそうしていたらまた新しいスピーカーで同じ事を悩んでいたはずです。そのスピーカーのベストを出し切ったと思えるまで1つの物と付き合い切ってこそ、他のスピーカーもうまく使い切れるというものです。)どんな物でもそれを選んだ時にはどこかに惚れて選んでいるはずです。その自分の耳と目を信じる事が大切なのです。(そんなに簡単にある物の限界など分かるものではありません。誰も自分がそのように簡単に見極められたら面白くないでしょう。縁あって持った物です。一度はとことん付き合ってみましょう。結論を出すのはそれからで充分です。とことん付き合っていく中で自分も成長していくのです。まだ全てが見えていない状態なのに、分かったフリをして早く結論を出すと損をするのは自分自身です。)


7.3

 今日はA定期の2日目でした。今日も昨日とほぼ同じ印象で、妙に空回りした感じしかしませんでした。
 来週のC定期はオラスの沈黙の王国、モーツァルトのクラリネット協奏曲(クラリネット:横川さん)、プロコフィエフの5番という難物の曲が待っています。 今回でボレイコさんの振り方に慣れた(?)ので、その分早くまとまるでしょう。(私は次回は降り番です。)

 今日は日曜日、首都高は飛ばす人とおっかなびっくり運転する人が同居してとても危険です。今日は行きは珍しく事故渋滞がなくてとても順調でした。でも帰りは4号新宿線そして江戸橋から箱崎が渋滞しているようで、原宿の駅前に着くまでに交通情報を聞いて箱崎まで下の道を行く事にしました。毎回ホールから原宿の駅までの短い間に首都高の情報を聞いて、道を選びます。
 昨日も終演後栄子先生を乗せて原宿の駅前までの間に首都高の情報を集めて、箱崎まで下の道で行きました。(もし上が空いているようだったら、外苑から乗ろうかと思っていました。)夜9時だとほとんどの場合代々木から乗って良いのですが、昨日のように土曜の8時という時間は中途半端で上を行っても下を行っても適度に混んでいます。
 これからは9月までは旅行のシーズンなので都心の渋滞はあまり考えなくても良いので助かります。
 その旅行ですが、12日(日)のオーチャード定期と同じプロで、14日(木)新潟、15日(金)長岡、16日(土)福井という演奏旅行があります。(長岡の公演は中越地震被災地の皆さんへのチャリティ公演となります。)そのあと「夏」のプロでホールと大阪で演奏会があり、そのあとはPMFの公演のために札幌に4泊します。(練習も札幌で行われます。練習会場は芸術の森です。本番はコンサートホールKitaraです。)
 今年は夏休み明けの演奏旅行は降り番なので、8月にはやり残している宿題を一挙に片付けようかと思っています。

 この前買ったのにまだ手付かずになっている録音機器のトライアルと整理をこれを機会に是非しようと思っています。この時期PTNAのコンペの真っ最中なので、録音する題材には事欠かないです。
 また今月中旬に手に入るであろうプリアンプとEQアンプの製作もしないといけないでしょう。

 またずっと懸案だった教材の整理もしようと思っています。今までの教材は古いOSで作ったものなので、今のOS Xでプリントすると文字化けが頻発します。内容的にも不満がたくさんあるので、これを機会に1から作り直した方が良さそうなのです。


7.2

 今日はA定期初日でした。出がけに栄子先生が「今日聴きに行こうかな?」と言い出し、急遽レッスンの後ホールに聴きに来る事になりました。
 昨日書いたBig Newsとは今年の11月の初めにサヴァリッシュ先生が急遽来日されるという事です。本年10月Bプロ(11月2日、3日)および11月Aプロ(11月12日、13日)の指揮者がサヴァリッシュさんに変更されます。(当初予定されていた上岡敏之さん、マティアス・バーメルトさんも快く了解して下さったそうです。)

 今日は私は栄子先生がわざわざ聴きに来てくれたのに、予想以上に疲れました。ゲネプロの時も私にはしっくり来なかったのですが、本番も同じになってしまいました。明日はうまく行く事を祈ります。

 今日はゲネプロと本番の間に久し振りに東急ハンズに行きました。どうして久し振りなのかと言うと、東急ハンズに行くと色々面白い物があるのでどうしても必要のない物まで買い込んでしまうので行かないようにしていたのです。今日なぜ行ったのかというと小さい万力が欲しかったからです。アンプを作る時に今まで何度も小さい万力があると良いなと思ったからです。


7.1

 今日は3日目の練習でした。今回のボレイコという人、通して弾いている時にはなかなか良いものを感じるのですが.......?本番の時は止まらずに行くのですからそれなりに良いところが出てくると思います。フランクと火の鳥は1時間で終わり、2コマ目からはブラームスの1番を練習しました。フレーレさんはとても年季が入って落ち着いた感じで弾かれています。思ったよりゆっくりなテンポでした。
 実は今日はBig Newsがあったのですが、公式の発表は明日に行われますので明日ご紹介します。今年の一大ニュースになると思います。

  この前買ったLogic Expressを起動してみたのですが、これが難しくてよく分かりません。これを使いこなすのは大変なようです。 自作の教本の元データを試しにLogicで作ってみようと思ったのですが、一筋縄では行きません。手間の事だけを言うと、今までと同様Finaleで譜面を作った方が処理は速いです。でもMIDIデータからCDを作れるので、譜面がきれいに出力できるのならLogicに移行しても良いのです。それにしてもマニュアルというのは使い方の分かる人が書くので、分からない人から見ると「?」だらけです。


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