今日はエマニュエル・クリヴィヌさんの演奏旅行の練習でした。といっても明日はオーチャード定期、あさっては浦和ですから演奏旅行という言い方は適当ではないかもしれません。ウェーバーのオベロン、シューマンのピアノ協奏曲、フランクのニ短調というプロです。オベロンなど弾いているととてもゆったりとした良い音の出ている瞬間が何回もありました。クリヴィヌさんはヴァイオリンの名手だったのに、交通事故で指揮に転向したという話です。練習の進め方とか注文を聞いていると普通の指揮者と一味も二味も違う感じがします。(とても細かく指示を出されるのですが、これは指揮者としてというよりプレーヤーとしての注文のように聞こえます。どちらかというともう少しゆったり構えて欲しいものです。)
今日久し振りに会ったYさんに前に借りた6BM8の松下と東芝の管を返しました。同じN響で弾いていても人によってかなり好みは変わるものです。私は一般的に言って日本製の管のすごくお行儀の良い感じより、自分の個性を良くも悪くも主張するヨーロッパやアメリカの管の方に面白さを感じてしまいます。というのは全ての特性をそろえて目立つ弱点を消していく過程で、音の勢いや音楽の個性が消されていくような気がするのです。勿論向こうの管は全て良いわけではありませんし、日本の物には独特の良さがある事はたしかです。何人かで食事に行った時に全員が右へならえで同じ物を注文するような日本人の神経ではこのような個性を許せないのでしょう。でも向こうの人は皆自分の好きな物をそれぞれ勝手に注文するのです。この日本人の感性の延長上に人が自分と違う事をすると許せないという妙な土壌が育っていくのです。もっとおおらかに人の好みも受け入れられるようになっていくと、もっと豊かな響きにあふれていくと思うのですが.........
日本人はナンバーワンを決めるとそれ以外は認めないのです。ところが向こうの人は常に対立する2つの物の競争の上に物事が成り立っているのです。更に言うとその両者は常に競争していていつも競争に勝利しないといけないのです。このようにしないとピラミッドの底辺が拡がらないので、結果的にピラミッドの頂点に立つ存在が超一流にはならないのです。オーディオのような趣味の世界の物ほどナンバーワンを決めるのではなく、いくつかのトップグループを作ってそれらを競争させる事の方が我々消費者にとっても得だと思うのです。
この前理恵子がリビングのステレオで自分の演奏を聴いていた時に、「バランスが高音に寄っているんじゃない」と言われツゥイーターのレベルを1段階落としてみました。私はいつもこのバランスで聴いているので慣れてしまっていたのですが、よく聴いてみたらたしかにその通りでした。「という事は下のステレオも同じかな?」と思い、Stirlingのレベルを細かく調整してみたらなんとツゥイーターのレベルを1段階か2段階落とした方が良かったです。難しいのはこの2段階のどちらをとるかでした。結局2段階落とした状態(一番落とした状態)がベストのようです。この状態でRogersと切り替えると音域のバランスがほとんど同じに聞こえます。勿論音色はかなり違うのですが、音域間のバランスはやっと同じようになりました。これだと2つのスピーカーを切り替える楽しみがあります。私は良くも悪くも自分のステレオの音に慣れていましたが、普段聴いていない人に何か言われると新しい発見があります。
私は今まで幸せな事に楽器についてもステレオについても、とても信用のおける先輩に恵まれてきました。どの時期にも自分が参考に出来る方がいらっしゃったのです。楽器については青山に住んでいらっしゃったTさんとそのお弟子さんのSさんがそういう存在です。ステレオについては私がN響に入団した当時から私を導いて下さったKさんとサンバレーの大橋さんです。(Kさんは去年の夏に引退されてしまいました。私にDevon、LINNのLP-12、MERIDIAN、QUAD、MYRYAD、RogersのLS5/9、Stirlingを奨めてくれたのはこのKさんです。)
もう一人の参謀大橋さんとのなれ初めは今から2年半くらい前の事です。 2001年のクリスマスイブにSV-3を作ったのが最初です。(N響のYさんにサンバレーの事を教えてもらい、試しに作ってみたのがこのSV-3です。)私はこの時にSV-3に何か二股をかけているようなものを感じて、今から考えると失礼な事を大橋さんに電話をしてお話したような気がします。大橋さんはこの時も初対面の私にちゃんと対応して下さったのです。この頃からサンバレーの音が変わったような気がします。私はこのあとSV-501i、SV-501 SE、SV-722、Model2、SV-91Bと続けて作りました。(今はSV-9Tを作っている途中です。)
今はサンバレーの店主のひとりごとに出ているトライオードとの協同開発のVP-3000(300Bのプッシュプル)を聴いてみたいです。私は音の性格はシングルアンプの方が好きなのですが、良く出来たプッシュプルアンプを1つは作ってみたいです。
今日はメールを確認していたらパスワードを再度入力するように要求され、入力したらなんと1800通の未読メールが入ってきました。(サーバにメールを残す設定にしているので、一定期間に来たメールを全部再度読んだという事です。新しいメールが1800通来たという事ではありません。)そのうちの8割方はスパムメール、削除しているうちにウンザリしてきてしまいました。今は毎日100〜200通近いメールが入ってきますが、ほとんどがスパムメールです。
今2階のベランダに前にスリッパが使っていたペット用のベッドが置いてありますが、最近そこにスリッパの彼女である白猫ちゃんがよく入っています。キッチンのドアを開けるとあわてて逃げていく姿を何度も目撃しています。
今日でリフォームは玄関以外のところは完成しました。といってもフローリングを延長して今まで風呂場だった部分をタイル貼りにして、壁を再度ペイントしなければならないのでまだ手間としてはかなりかかります。1階の生徒用のトイレは横幅が120奥行きが180ととても大きいですが、荷物を持ってトイレに入る事を考えるとこれ位大きくて丁度良いようです。
リンドベルイという人はフィンランドというか北欧ではとても有名な作曲家だそうで、3曲とも響きがとても現代的だったりロマンティックだったりしていて、聴いていて飽きずに引き入れられてしまう不思議な魅力があります。前半の2曲はソリストの魅力で聴かされてしまいました。2曲ともソロパートは技術的にものすごく難しそうです。
舞台袖にリンドベルイさんの3曲の今までの演奏履歴の表が貼ってあり、クラリネット協奏曲はアシュケナージ先生が指揮された事が2回ほどあるようでした。オラモ・サカリさんもこの曲を指揮した事があるようです。
朝出がけにメールを見て夜家に戻ってまたメールを読んだらなんと62通のスパムメールが来ていました。毎日毎日これだけの分量のスパムメールを送る人も、もっと有益な事にエネルギーを使ったらどうなのでしょう。
明日あさっては休みです。来週はオーチャード定期、浦和、原ノ町、久慈という演奏旅行があります。最後は盛岡に泊るのですが、次の日に東京まで帰るのが一仕事です。距離からいって外環に着くまでに多分6時間くらいかかるでしょう。東北のように淡々とした流れの道だと、インスパイアの有難みがフルに発揮されます。今までの経験から言うと、インスパイアで運転する時はターゲットを見つけてその後に定速走行でついていくのが一番楽な運転方法です。100kmプラス位で走っている車がいると最高なのです。600km走っても感覚的にはその半分くらいの疲労しか感じません。ですから盛岡からも一人で充分走れると思っています。
インスパイアのカーナビを使うと道路情報を聞いたり今日のニュースを聞いたり音声コマンドで遊んでいると結構楽しめます。飽きたらラジオを聴いたり家に電話をしたりも出来ます。一人で運転していると飽きたり眠くなったりするとよく思われますが、気に入ったCDを聴いたりニュースや電話を適当にやって、疲れたらサービスエリアでちょっと休んだりしていれば飽きずに東京まで帰れます。
今まで名古屋には絶対に車で行かなかった私が、今のインスパイアになってからは大体車で行きます。新幹線ならビールが飲めるのがただ1つの心残りではあるのですが.......(新幹線に乗る時は名古屋駅のホームにあるビアスタンドでハーフアンドハーフ[普通のビールと黒ビールを半分ずつ]を飲むのが楽しみなのです。私はこれが大好きなのです。)
盛岡というととっておきの店があるのですが、今回も旅行日にゆっくり行こうと今から画策しています。
輸入住宅ベストセレクション7(ニューハウス出版)に我家が載りました。私も私の部屋も載っています。本屋さんで見かけたら見て下さい。
今日は明日の会場オペラシティの武満メモリアルホールでの練習でした。今日は道が空いていて思ったよりずっと早く着きました。車を置いてから楽屋に荷物を置き、朝食を食べに行きました。10時から練習が始まり、オケコン、クラコン、チェロコンの順に練習しました。私は午前中に練習が終わりました。クラリネット・コンチェルトのソロの譜面が私のところから見えたのですが、細かくてものすごく複雑な譜面です。
家に戻ってから片付けをする中から今年の正月に買ったAirMac Extremeのベースステーションをつなげました。まだ思った通りには設定できていませんが、インターネットにはちゃんと繋げています。栄子先生のiBookG4だけがその恩恵にあやかれます。私のPowerbookにはAirMac Extremeのカードを使えないので、今までと同じスピードしか出ません。(ですから速さの恩恵にはあずかれないのです。)
明日のように朝から晩までPowerbookに触れないと、家に帰った時にメールを読むと50通近くのスパムメールが来ているでしょう。本当に毎日毎日ウンザリするほどの分量のスパムメールが来ます。こうなるとこちらも添付書類だけのメールなど見た途端にごみ箱行きです。ウィルスソフトで調べると最近はウィルスに感染したメールは少なくなっていますが、いつ感染するか分からないので差出人のハッキリしない本文のない添付書類のみのメールは即削除です。
今日もあさっての演奏会の練習でした。作曲家はM.リンドベルイという名前なのですが、楽譜にはM.Lindbergと書いてあります。フィンランド人だと言う話ですが、私が昔行ったスウェーデンでも英語読みとは似ても似つかない発音になります。KILという地名を「キル」と発音しても全然通じないのです。土地の人は「シル」というように発音します。このように北欧の言葉は英語とはまるで違う読みになるので、このLindbergもリンドバーグではないのでしょう。(といっても指揮者は作曲者を紹介する時にはリンドバーグと言っていました。)
今日の練習はソロ付でしたが、クラリネットのカルットゥネンさんは今回の曲を献呈されている方です。クラリネット協奏曲はクラリネットらしい音とともにクラリネットらしくない音もよく出てきます。聴いていると雅楽のような感じの響きがします。明日は会場のオペラシティで練習します。
今日から金曜日にオペラシティで行われるM.リンドベルイという作曲家の作品の演奏会の練習が始まりました。チェロ協奏曲、クラリネット協奏曲、オーケストラのための協奏曲という3曲の協奏曲の珍しいプロです。練習は編成の大きいオケコン、クラリネット協奏曲、チェロ協奏曲の順に進みました。サラステさんはもともとこの演奏会を指揮するために来日されたそうです。サラステさんはこの曲を献呈されていて、何度も演奏しているしCDも録音されているため曲の細かい絡みは知り尽くしています。チェロ協奏曲は編成が小さいので曲降りですから分かりませんが、オケコンもクラリネット協奏曲も基本的によく似ています。同じ人の作品ですから、当たり前と言えば当たり前ですが。明日も練習所で練習し、あさってはオペラシティで練習します。
拍子が込み入っていて譜読みの難しい曲ですが、サラステさんはツボを充分心得ていらっしゃるので、練習していてこの先どうなるのだろうかという不安感は全然ありません。
家に帰ってきてから庭の花に水やりをしたら急に眠くなってしまいました。昨日理恵子を迎えに行くのに朝練習に行く時より早起きをして寝たのはごく普通に午前1時くらいでしたから、要するに睡眠不足なのでしょうが......栄子先生は咽喉の痛いのが依然として直らず、体調はあまり良くないようです。
厶印83の件の続編ですが、本人は勿論替わった事は分かりますが横で聴いている人(特に管を替えた事を知らない人)が聴いて分かるかという視点で言うと「果たして分かるかな?」という感じだという事です。これに似た話は楽器でもよくある事で、隣の人が新しい楽器を持ってきた事を音を聴いて気づくというケースはどちらかというと少ないのです。ほとんどの場合は楽器の色が違ったりするので気づくのです。特に思い入れの強い場合自分では大差だと思うのですが、横で聴いていると楽器の違いより弾き手の違いの方が目立つのです。だから楽器の時と同様管やアンプを替えても、他の人(例えば奥さん)が音を聴いて違いに気がつくかといったらほとんどの場合は気がつかないと思います。それに何も知らないで横にいる人が気がつくほどの違いがあるとしたら、それまでの状態がよほど酷いという事でしょう。
この手の持ち物の違いの話は本人には大きな違いでも、専門家であっても他人の事だと持ち主の違いの方がクローズアップされる結果になるものです。結局同じ言葉を使っていても、人によって言っている内容は違っているのです。
今日理恵子が試験が終わって戻ってきました。8:55到着の予定なので8:40に成田に着いたのですが掲示板を見たら既に8:19に到着済みとなっていました。あわてて到着ロビーに行って携帯で電話をしたら、理恵子は既に到着ロビーに出ていて私達のすぐ横に立っていました。9:30過ぎには順調に家に着きました。
栄子先生は目が覚めた時にのどが痛くて今日は迎えに行かないと言っていたのですが、 しばらくしたら理恵子を迎えに行くと言って張り切って起きてきました。スリッパはお姉さんのお帰りに際して初めは警戒していましたが、しばらくしたら甘えていました。
焼き魚が食べたいと言う理恵子のリクエストに、栄子先生はとてもおいしいアジを買ってきました。理恵子は久し振りの日本食を堪能したようでした。
昨日来たMullardのECC83をプリSV-722に挿して、早速試聴してみました。変化の量は思ったほど大きくありませんでしたが、今までより静かになって骨太になって明るさ(という表現が適当かどうか難しいところ......?)が増したという印象です。それと音の肌合いが微妙に変わりました。でも変化の絶対量は微々たる物です。この違いを気がつかない人も、気がついても問題にしない人もたくさんいると思います。私も人に奨めるかというと難しいところがありますが、自分で使うのだったら絶対にこちらをとります。
もともととても音を追い込んで作られたプリですから元の管でも充分納得のいく音ですが、「強いて言えばもう少しこうなって欲しいな〜〜?」というようなところがかなり解決されています。この厶印についた値段は決して安くありません。というよりかなり高いです。その価値を認めるかどうかは聴く人によって意見が分かれると思います。でもそう言っていたのでは絶対に手に入れられない希少品であるわけで、話の種に手に入れたECC83ですが思った以上の成功でした。しばらくは手持ちのソースをどんどん聴き直します。(ただし基本的なキャラクターは設計で決まりますから、管を交換したら良いというものではありません。薬味で味が引き立つというくらいの変わりようです。ヴァイオリンで言えば弦を替えたのと同じような感じです。)
今日は大阪のNHKのホールでの演奏会でした。今日は肌寒くて曇っていて富士山など全然見えませんでした。私は前にも書いた通り新幹線はエクスプレス予約で山側の窓側の席をいつも予約します。今日は裾野だけが見えていました。
今日の演奏会は国際ロータリークラブ主催の演奏会で、開演時も普段の演奏会と違って調弦の時も皆が歓談しているし楽章の合間に拍手が来るような寛いだ雰囲気でした。
お客さんは国際色豊かでした。
今回のチャイコフスキーの4番は最後のaccellerandoがすごいので、終わった時の会場の受けはとても良いです。定期の時も今日も想像以上の湧き方です。また今日はいくぶん良かったのですが、サントリーの時は3楽章のピッツィカートが全然追いつきませんでした。
今日出がけに前に注文していたMullardのECC83が8本届きました。
これはサンバレーに頼んでいたもので、SV722には6本使っています。(2本は予備にとっておくつもりです。)高価なECC83ですがこういう物はやはり心ゆくまで使ってこそ意味があるというもの、実際に音を出してこそその良さを実感できるので早速明日からどんどん使ってみる事にしました。持っていても神棚に祭っているだけではその良さは実感できませんから。
この延長線上にはWE300Bが出てくるのでしょう。でも私はこのWE300Bには手が出せません。それにGolden DragonやPrime Tubesでも充分音楽のエッセンスが分かるので、余ったお金で弦や弓の毛をどんどん替える事の方が私にとってははるかに意味があります。
スリッパのひっかき傷もだんだん癒えてきて、傷跡はハッキリ残っていますが消毒はしていません。今日はリフォームのために今までの玄関の横のお花をプランターに入れて移動させました。近くのショッピングセンターでプランターと鉢底の石と培養土を買ってきました。昼過ぎの一番暑い時に移す事になり、大汗をかきました。
スリッパは大工さんが帰るとリフォーム現場に入りたがります。今はトイレを作っていますが、その横幅が120cmととても広いのです。今までの間取りに出来るだけ手を付けないでリフォームしているので、とてもゆったりしたトイレが出来上がりました。
昼から近くのスタンドに行ったらなんと店仕舞いをしていました。少し前から店内が殺風景になっていて、ヒョッとすると閉店かなとは思っていたのでさほど驚きもしませんでしたが、代わりのスタンドを見つけないといけないのは面倒です。実は今日は洗車をしてもらいたかったのですが、新しいスタンドでキレイに洗ってもらいました。
夕食後はこの前のコンサートで戴いた花達の水揚げをしました。温度が高くなっているので水がすぐ腐ってしまうので、たった1週間でかなりの花がダメになっていました。(スリッパの散歩事件の日にも水揚げをしました。)
昨日寝る前にSV-9Tの製作第1段階をしました。今日時間があったら次をやろうと思っていたのですが、その余地はありませんでした。(とか言いながらこの後部品の取り付けを少しやりました。次はいよいよハンダ付けが始まります。製作中の写真は色々なところで紹介されているので遠慮します。今回はゆっくり少しずつ作っているので、いつ出来るか分かりませんがとても楽しみです。1日に付属のマニュアル1ページ分ずつのペースです。)明日はB定期と同じプロで大阪NHKのホールで演奏会です。昼過ぎののぞみで出かけます。あさっては朝からレッスンが攻めてきます。
スリッパの散歩事件があってから足の関節が痛くて大変です。外に出て怖くて仕方なかったスリッパですが、いまだに玄関に行って外の匂いをかぎたがっています。いくら怖くても外に出たい本能は抑え切れないようです。外に出て散歩してくるのは別に構わないのですが、他の猫とケンカをしたり車に轢かれたりする事が心配なのです。
リフォームも後半に入り、あとは玄関を残すのみとなりました。といっても玄関ドアがいつ入るか分からないのです。
サンバレーの店主のひとりごとを読んでいるとSV-501 SEとSV-91Bを較べると91Bの方を気に入る方が多いように見えます。私はこの501とSV-91Bの2つをいつも聴いています。(501iというSEの前身もあります。)このとても個性の異なる2機種についてはステレオのページに書きました。結論から言うと私はSV-91Bの方が好きですが、単純に91Bが501より良いというような事ではありません。この事について今日大橋さんとメールを交換したのですが、音の感触については私と同じご意見でした。501でもiとSEではかなり音が違いますし、それぞれに良さが浮き立ってきます。Aという人とBという人を較べてどちらが良いかハッキリ差がつく場合などほとんどないのと同様に、キチンと出来たアンプならそう簡単に差などつきません。聴き較べなどいくらやってもその時の体調や気分が違うと出てくる結果は毎回違います。勿論良いアンプと悪いアンプの区別は厳然とあります。でもあるレベルをクリアしている物同士を比較してハッキリ差がつくケースはほとんどないでしょう。
これは演奏家の評価でも同じです。ある演奏家がどんなに良いとしても全ての分野で最高の人などいません。誰が誰より上手くて、誰が最高か等という結論を出そうとする事自体が無意味なのです。自分が誰が好きだという事はそれとは次元の違う話です。例えばこの前私がコンサートで弾いたシマノフスキのアルトゥーザの泉も、最初はOという人の演奏で決まりだと思っていました。でも栄子先生がポーランドに行って手に入れたCDを聴くと無名のポーランド人の弾くアルトゥーザの泉の素晴らしい事、自分がたまたま持っているCDだけを頼りに勝手な判断をしていた事を思い知らされました。
と色々書いてきて最後に一番感じるのは音を聴いての印象を言葉で書いていると、だんだん言葉だけが一人歩きして読み返しているうちに空々しいものを感じてきてしまいます。
今日楽屋で打楽器のUさんと話をしていたら面白い話を聞きました。ストラヴィンスキーというと3部作などを聴くと打楽器を好んで使う人のように思われているが、実は3部作以外のオーケストラ曲ではティンパニー以外の打楽器はほとんど使われていないそうです。打楽器がよく使われている3部作でもその使い方には充分の注意が払われていて、何かあれば打楽器がジャーンというような安易な作曲はしていないとUさんは強調していました。そうであるからこそ打楽器の出番の時はやり甲斐のある使われ方をしているのだそうです。今回のプロも前半の2曲はティンパニーだけしか使われていないそうです。
昨日スリッパに引っ掛かれたツメ跡は不思議な事にほとんど痛みもなく膿むわけでもなく、ほとんど影響はありませんでした。演奏会が終わって家に帰った時、2階のリビングの窓にスリッパが座っていて私の方を見ていてホッとしました。
実は今日サントリーホールに行ったら太股のあたりが痛いのです。どうしてだろうかと色々考えたら、昨日スリッパを探して何とか家に戻すために色々な格好をしたのでそれの報いだったようです。
スリッパも無事戻ったので少々どこかが痛くても全然気になりませんが、それにしても歩くと鈍い痛みがあるのは困った物です。
今回のチャイコフスキーの4番は私には今までこの曲を弾いた経験が全然活かせません。とても型破りなユニークな4番です。弾いているとまるで初見の曲を弾いているような錯覚に捕らわれます。その意味では聴いてとても面白いかもしれません。
今まで愛着のあったMERIDIANですが、これ以上入れ込むのはやめました。(MERIDIANのドライブは今から10年位前に作られなくなっている上に、現行のドライブとは互換性がないとの事で今のドライブと入れ替える事は出来ないそうです。そうなると元の音に戻した上にそれを維持していける保証などないからです。なにかある度に高額な修理代を取られるのではたまりませんから、輸入代理店で修理できない[元に復帰できない]状態になったら諦めるのが上策でしょう。)機会があったら新しいCDの中から気に入った物を選んでいこうと思っています。今はCDをちゃんと聴ける状態なので、今すぐどうこうしないといけない訳ではありません。ここ2〜3年の間にLINN、MERIDIAN、Devonとオーバーホールをしてもらい、LINNとDevonはキチンと若返る事が出来ました。MERIDIANも一時期若返ったのですが.......それにしてもイギリスの製品というのは長寿命です。LINNもDevonも結婚前から持っている訳ですからほぼ25年経っているのに、ちゃんと手を入れれば未だに現役で使えるのですから。ディジタルはあるところで急に寿命が来ますが、アナログの方がしぶといです。
なんて呑気な事を書いていたら、スリッパがリフォームのために開いていた玄関から外に出て3時間ほどの散歩に出てしまいました。何とか無事に戻ってきたのでホッとしましたが、詳細は栄子先生のひとりごとをご覧下さい。それにしてもスリッパがいなくなった時の栄子先生の落ち込みようはすごかったです。
ヒョッとして僕がいなくなってもこんなに悲しんでくれないかも........圧倒的にスリッパに負けている僕でした。
ステレオのページも更新しました。
今日はチャイコフスキーの4番から練習しました。ロシア人の振るチャイコフスキーとはかなり違う独特な持って行き方で、テンポの設定も表情の付け方もとてもユニークです。(ロシア人の指揮者はチャイコフスキーは特にテンポの変わり目など細かく書いているので、書いてある通りに弾くようにさかんに言います。今回は特に指定のないところでも微妙な節回しをさせていて、独特な雰囲気を演出しています。)
午後からはストラヴィンスキーの練習でした。私は曲降りなので午前中で終わりました。明日もほぼ同様の進行になりそうです。
そして帰りに今のMERIDIANの輸入代理店であるAXISSに寄りました。症状を話したら典型的な寿命の症状だそうです。もしかしてという淡い期待を持っていたのですが、やはり無理だったようです。 昔のMERIDIANの音は好きですが、今のMERIDIANは特に魅力を感じません。こうなったら今なかなかの音を聴かせてくれているARCAMのCD23+Model2を使って行くしかありません。これを機会にリビングのステレオの並びを整理しようと思っています。(フィリップスのドライブは今から7〜8年前にディスコンになっている上に、モデルごとに互換性はないとの事でした。ドライブ自体手に入らないのなら今何をやっても元の音を再現する事は出来ない訳です。)
昨日の演奏会が終わり今日は1日ゆっくりしたいところでしたが、朝からレッスンがたくさんありました。間をぬって近くのショッピングセンターにいたらその近くは大渋滞でした。先週など家の前の道まで渋滞していたのに較べれば、今日はまだマシなのかもしれません。
夜になったら2人とも眠くて眠くて、とても使い物になるような状態ではありません。今日はもうこれで寝ようかとさっきから何度言った事でしょう。
明日からはまた本業のN響の練習が始まります。来週は前半がストラヴィンスキー2曲、後半がチャイコフスキーの4番の交響曲というプロです。
私には今気になっている事が2つあります。1つはこの前昇天しかかったMERIDIANの修理、もう1つはこの前送られてきたサンバレーのSV-9Tです。MERIDIANは今の代理店アクシスに持って行かないといけないのですが、アクシスは前にも行った事があります。その時はこのCDプレーヤーをオーバーホールしてもらったのです。練習の終わったあと明治通りからちょっと入ったアクシスに持って行くつもりです。問題は6GW8プッシュプルアンプのSV-9Tの製作です。この小さい巨人アンプはかなりの時間がかかりそうで、そう気楽に始める訳には行きません。 でもとても良い音のする6BM8の兄貴分の6GW8のアンプですから、私があまり好きではないプッシュプルではあるのですがぜひ音を聴いてみたいです。
今日は何年かぶりの栄子先生とのコンサートでした。今回のコンサートは私が初めて人前で弾く曲が多い上に、難しい曲ばかりで自分で弾く事も合わせて弾く事もとても大変でした。このコンサートを大きな事故なく弾き通せた事はとても大きな収穫でした。今回は間際になってとても大きなヒントを練習で得る事が出来、それからは弾く事がとても楽しくなりました。その私の気持ちのせいか今回は聴いていらっしゃる方の反応が今までとはずいぶん違いました。
家から車で5分位で市川市文化会館に着きます。今日は普段弾いている小ホールではなく、地下のローズルームでの演奏会です。今回は前の館長さんKさんが休日にもかかわらず何人ものお手伝いの方を連れてお手伝いに来て下さいました。会場のイス並べ、入り口のテーブルのセッティングから会場の照明、私達の登場に伴う扉の開閉まで全てをお手伝いして下さり、本当に助かりました。感謝感激です。
会場練習を始め、シマノフスキのアルトゥーザの泉を弾いていたら家で合わせていた時と音の聞こえ方がまるで違い、今まであまり聞こえていなかった低音がとてもよく聞こえるのです。
おとといここで合わせた時にはあまり感じなかったのにです。何回か弾き直してきっかけを取り直して何とか出来ましたが、一時はどうしようかなと焦りました。
今日は予報に反して午後になっても良い天気が続き、その事もとてもうれしかったです。もし雨でも降ると出足にとても大きな影響があります。今回は120人位しか入らないローズルームでの演奏会だったので早々に完売状態になってしまい、
せっかくお問い合わせをいただいてもお断りしなければならなかったのはとても残念です。実は身体の不自由な方達にも聴いていただきたいと思って社会福祉協議会に招待状20人分を持って行ったのですが、実際にはどなたもいらしていませんでした。3年前のコンサートでは皆さん付き添い付で何人もの方がいらして下さっていたので、今回もこの方達がいらしていただけるものと思って当日券をお断りしていたのですが...........勝手に持ってきた券だからという事で大事にしていただけなかったという心寂しくなるような話でした。
今回の演奏会せっかくデジカメを持って行ったのに、自分が弾いているところを撮ってもらうように頼むのを忘れたために演奏している姿は1枚もありません。残念です。今年になってからいつも頭にあったコンサートがやっと今日終わりました。やっと他の事に気が行くようになります。
今日いただいた花束を花瓶に入れて玄関の階段に飾ってみました。
玄関入り口側から見たところ |
あまりに綺麗なので上からも撮ってみました |
今日昼頃80万をとられた方からメールがありました。これからも出来るだけ続けて行こうと思っております。皆様に心よりお礼を申し上げます。
今日は明日のコンサートを控えて朝からずーっと練習を続けていて、いささか疲れました。やはり楽器の持ち方が全てを決めます。弓の動きが楽器の持ち方にすごく影響されるのです。明日の事があるので今日はこれで終わります。
今日はあさっての会場で夕方から練習しました。あまり響きの質は良いとは思いませんでしたが、それほど広い会場でもないので困る事もないでしょう。でも当日お客さんがたくさん入った状態でどのような響きになるのかいささか不安です。家で練習している時と会場で弾くのとは当然響きは違うのですが、なにか対策を考えないといけません。
あさっては晴れ後曇りの予報で降水確率は30%、降らなければ良いのですがどうなるのでしょう?
97年5月17日にこのホームページを始めてからまる7年で80万のアクセスになりそうです。今回はヒットされた方からのメールがいただけるとうれしいのですが.......
今朝メールを読んでいたら、サンバレーの大橋さんが助け船を出して下さいました。おとといダウンしてしまったMERIDIANですが必ず直るという保証はないけれど、修理に出せる事になりました。特に急がないのでじっくりと見てもらえるとありがたいのですが.......
これは余談ですが、今までQUADのリモコンでCDのスイッチを押すとARCAMとMERIDIANが同時に動いてしまっていたのです。またARCAMのリモコンを動かすとMERIDIANも動いていました。どちらもPhilipsのユニットを使っているからなのでしょう。
ステレオに興味のない方にはまたかというような話ですが、サンバレーからSV-9Tという6GW8×4本のプッシュプルアンプが送られてきました。私はプッシュプルアンプにはあまり興味はないのですが、同僚のYさんがインターネットで手に入れた6GW8がなかなかキレイな管だとのことでこの可愛らしいアンプを作ってみようと思い立ちました。今まで私は大体早く音を聴きたくて焦って作るケースが多かったのですが、今回はゆっくり楽しみながら作ってみようと思っています。といっても狭いところにたくさんの部品が入る結構難物のようです。
今日は午後から歯医者さんに行く以外一日何もない予定だったのですが、この歯医者さんが2時間半もかかりさすがに疲れました。今日からまた家のリフォームが再開したのですが、今日は今までの風呂場のタイルをはがす作業が始まりました。1日かかってまだ全部はがせていません。1階のレッスン室で練習している時も、タイルをはがすドリルの音がかなり大きな音で聞こえますが、集中してしまえばあまり気になりません。(スリッパはこの音が嫌いで、2階のクローゼットの一番奥に隠れていました。)明日も同様だと思いますが、あとコンサートまでまる2日、とにかく練習するしかありません。
演奏会も間際になるととてもはかどる場合と空回りしてしまう場合があるのですが、今回は思いもかけないほどの成果が上がりました。(といっても本番でうまく行かなければ、成果が上がったとは言えませんね......!)今回は神々の黄昏が始まった頃からずーーっと色々な事で忙しく降り番の時もまともに練習できない事ばかりだったのですが(今週も降り番なのに昨日おとといと練習所に行きました。)、割と落ち着いて本番に臨めそうでホッとしています。不思議な事に忙しい時の方が結果的には良いようです。
朝起きて早速MERIDIANのCDプレーヤー207IIの電源を再度入れてみたのですが、やはりディスクを読まなかったり読んでも再生するとすぐにErrの表示が出て止まってしまいます。2回電源を落として再起動しても蘇りませんでした。戦友がいなくなってしまいました。(この前輸入代理店でMERIDIANの修理をされていたという方に見ていただいた時に、この次にエラーが出るようだったら寿命でしょうと言われていました。)修理しても似ても似つかない音になってしまうのでは意味がありません。207君、ご苦労様でした。
夜メールを見たら色々の方からMERIDIANについてのメールが来ていました。皆様に心より感謝いたします。もしかするとMERIDIANが復活するかもしれません。
昼に練習所に行きましたが、色々の用事があり結局家に戻れたのは6時ちょっと前でした。それからあわてて栄子先生と合わせの練習を始めました。ありがたい事にコンサートの券はほぼ完売状態になっているそうです。今日の練習の中からとても良いヒントが得られ、とてもうれしくなりました。栄子先生も合わせやすかったと言ってくれました。
今日も朝から野暮用の数々で6時過ぎに家に帰ったらぐったり疲れました。家に帰ったら少し休むつもりだったのですが、帰った途端に栄子先生と合わせる事になり思ったように弾けない事にイライラしながら練習しました。やはり睡眠不足のツケは付いて回っています。今日は早く寝ようと栄子先生と約束しました。明日は昼に練習所に行ったあとすぐ家に戻って、練習をします。(今日は昼休みに練習所に行ったあと、イースト21というオークラ系列のホテルに夕方までいました。その後長男スリッパの大好物無塩の煮干しと鰹節を買って家に戻りました。)
おとうさま、あたらしいニボシください!
というような事を書きながら久し振りにMERIDIANのCDプレーヤー207を聴いていたら、音が出たり出なかったりという状態になってしまいました。CDを取り換えても同じエラーが出るので、CD側の問題ではありません。今ではほとんどARCAMのCD23+Model2DAC(サンバレー)で聴いているので特に今までと変わる訳ではないのですが、とうとうMERIDIANにお迎えが来てしまったのはとてもショックです。20年以上手元で活躍してくれたのですが........今は一度電源を落としています。再度電源を入れて復活してくれると良いのですが.......今度はさすがに無理でしょう。
私がN響に入団した当時からずっと使い続けている三兄弟(?)が、このMERIDIANのCDプレーヤーと2年ほど前にオーバーホールしたLINN SONDEKのLP12、この前エッジを張り替えたTANNOYのDevonです。MERIDIAN以外の2機種はちゃんと現役に戻ってくれたのになぁ〜〜
しばらく電源を落として再度電源を入れたら、今度はディスクを読まなくなってしまいました。ディスクによってはプレーの状態になっても音が出てすぐErrという表示が出て止まってしまいます。再度電源を落として明日試してみますが、今度はダメのようです。今まで3回ほど修理に出して何とか復活してきたのに.......合掌!
今日はレッスンがたくさんあり、その後自分の練習をしたら午前1時になってしまいました。コンサートまで後1週間になってしまいましたが、明日からの降り番の時も明日あさってと続けて昼休みに練習所に行かないといけません。たまには降り番の時くらい休ませて欲しいものです。
今日はC定期2日目でした。本番が終わった時の会場の拍手と掛け声の落差にはいささか調子が狂いました。最初は大きな声が出ていたのですが、何度も出入りしているうちにsempre diminuendo........どうなってるのでしょうかね?何もしない方が良かったりして......?拍手の方もあっさりとしていて、次のマーラーの6番は大丈夫なのだろうかと心配になりました。
終演後用事があって東急の本店に行ったのですが、そこで思いもかけない人2人に会いました。1人はついこの間までN響の指揮者の送迎をやって下さっていたドライバーの方で、今日はオーチャードホールでリチャード・クレイダーマンの送迎だとか........もう1人はその昔の私の生徒のお母様で娘さんは某音大に声楽で入られたとの事でした。
明日のレッスンが終わるといよいよ15日までレッスンはありません。あと1週間他の用事は出来るだけなくさないと。今日家に戻ってから昨日毛替えした弓と張り替えた弦で弾いてみました。まだ替えたばかりで全然馴染んでいませんが、やはり昨日までとはかなり落差があります。いつも弦と毛を替えると想像していた以上の違いがあり、改めて楽器の保守の大切さを実感させられます。
今日家に戻って2人レッスンしたのですが、2人目は昨日持って帰った1/2の楽器を弾く子でした。とても新しい楽器が気に入ったようで、ニコニコとうれしそうな顔は今まで見た事ない顔でした。チェコ製の楽器とフランス製の弓です。私が今まで見た中でも最高クラスのお買い得の楽器でした。
昨日書いた6BM8の聴き較べの件ですが、これはたまたま私のところに来た管についての印象です。(ロットによる違いや時期による違いなど調べようもありませんし、そのメーカーの管が全てそうであるかどうかなど調べようがないので、その範囲内での印象です。)私はSV-501 SEで聴き較べましたが、本当はTU-870のような6BM8が出力管のアンプで試すべきかもしれません。でも私は主にSV-501 SEを使うし、SV-501 SEの音色は300Bより前段の6BM8の方の影響が強いようですからこれで聴き較べました。
今日はC定期の初日でした。本番が終わって弾く方はすごく一生懸命弾いたのですが、その割に会場は盛り上がりませんでした。なにか肩透かしを食らった感じです。本番になっても今一つ持って行き方によく分からないところがあります。全体としてはいかにもゲルマン人という雰囲気がよく出てはいるのですが.........
ゲネプロが終わってから行きつけの楽器屋さんに行ってPeccatteの毛替えをしてもらいました。生徒の1/2の楽器を頼んでいたのですが、思いもかけないほど安い値段で良いセットを紹介していただきました。とても10万位のセットとは思えない良い音です。国産の某有名メーカーの楽器だったらとてもこんな音は出ないです。明日本番のあとこの楽器を使う子がレッスンに来るのですが、気に入ってくれるとうれしいです。
昨日書いた6BM8の件の続きです。今日同僚のYさんに東芝とNECの6BM8を貸してもらったので、下の写真のように9本の6BM8を取り換えて聴いてみました。
上の段は左からYさんに借りたNECと東芝、Ei、TUNGSRAM、Amperex、NATIONALのハイタイプです。下の段は左からSOVTEK、NATIONALのスタンダードタイプ、Svetlanaです。上の段は皆ハイゲッタータイプ、下の段はスタンダードタイプです。結論から言うと私は下のスタンダードタイプの6BM8が気に入っています。(ハイタイプがダメという意味ではありません。私はTUNGSRAMを常用していた訳ですから。)音の肌合いは下の3つも銘柄によってすごく違います。でも音の伸びがいずれも良いです。中でももともとSV-501 SEについていたSvetlanaが音の肌合い、音色、音の伸びについて最高でした。昨日書いたNATIONALのスタンダードタイプでマーラーを聴いた時の線の細さを全然感じませんでした。スタンダードタイプについて言うと繊細さと線の太さ、音の張り出し方など色々な点を総合するとSvetlanaが一番良く、次にSOVTEK(ほぼSvetlanaと同じですが、音の伸びはSvetlanaに譲ります。)NATIONALのスタンダードタイプは音色がよく出るかわりに少し繊細すぎる感じです。ハイタイプについては銘柄による違いはあまり感じませんでした。
もう1つ面白かったのは、日本の管に共通した物を感じた事です。性能はとても良いのですが、個性というか存在感が今一つなのです。サンバレーの大橋さんがSvetlanaの6BM8を選ばれた理由が今日色々聴いていてよく分かりました。そして今日の試聴を通して音に求める物が大橋さんと基本的に同じだという事を再確認しました。今までオーディオの世界の人はその意見を参考にしても一線を画するところがあったのですが、大橋さんは音の感じ方というごく基本的な部分で共感を覚えるのです。
今日は連休明けなのでさぞかし渋滞するだろうと思っていたのですが、拍子抜けするくらい空いていました。皆今日は渋滞するだろうと思って早めに家を出たようですが、早く練習所に着いたようです。
今日の練習は要領良く進み、私も噛みあうようになりました。今回はブルックナーの5番1曲というプロです。次の定期もマーラーの6番「悲劇的」1曲というプロです。(以前レコード芸術で座談会をした時の題材の曲がギーレン指揮のマーラーの2番とこの6番でした。今そのCDを聴いています。)最後のB定期は前半がストラヴィンスキー(ピアノと管楽器のための協奏曲とカプリッチョ)、後半がチャイコフスキーの4番というプロです。
明日はいよいよC定期の本番です。明日はゲネプロのあと楽器屋さんに行って、弓の毛替えをしてもらいます。栄子先生とのコンサートが来週の土曜日にありますから、明日家に帰ったら弦も張り替えます。
昨日書いた6BM8の聴き較べは実は3月23日に書いたNATIONALの2つのタイプ(サンバレーの大橋さんがご自分のひとりごとで紹介された管です。)と今まで常用していたTUNGSRAM、前に秋葉原で手に入れたAmperexの4種類の比較でした。TUNGSRAMだけがエージングが出来ているので、他と条件が違います。私の好きな順に言うとNATIONALのスタンダードタイプ、TUNGSRAM、そしてAmperexとNATIONALのハイタイプは同じ位という事になります。これはサンバレーのSV501 SEに挿して聴いているので、NATIONALのスタンダードタイプのような音がよく伸びて音色の変化がよく出る管が良く聞こえるのでしょう。昨日はピアノソロとヴァイオリンを聴いたのですが、今日聴いているマーラーのような音の厚いオケを聴くと、音が少し細身に聞こえます。でも音色の変化は他の管からは聴く事の出来ないほどよく出ています。SV-501 SEにはとてもよく合うように思います。
今日は練習2日目でした。私は個人的にどうも今回は乗り切らないうちに物事が進んでしまっています。今回のブルックナーがどう聞こえるのか私にはよく分かりません。
空回りしてしまった今日の練習が終わって家に帰ってきたらなんと家の前の通りが大渋滞、こういう事は年に2〜3回起こるのです。近くのショッピングセンターに行きたかったのですが、今日は歩いて行くのが最速でした。土日休日はこのショッピングセンターの周辺は大渋滞、なんと京葉道路の市川の出口を出るのさえままならなくなっています。(こういう場合これを逃げる方法は2つあるのですが、家の前が大渋滞ではいかんとも出来ません。)
早めの夕食を食べて、今日やっと4種類の6BM8の試聴をしました。詳細はここでは省略しますが、今まで使っていたのとは違う種類の管をしばらく試す事にしました。今もそれを聴いていますが、弾く時に肩から力が抜けて急に音が伸びるのと同じような感じを受けています。エージングもしていない管なのにとても良い音で、聴いていてうれしくなってきます。(さすがにまだ使い始めたばかりなので、音はまだバラバラなところがあります。)リビングのSV-501 SEとついこの間戻ってきたDevonの組み合わせでは今試している組み合わせが多分ベストでしょう。(ゲッターの位置などという細かい事でもかなり音が違ってきます。同じブランドでもかなり音が違います。こうなるとブランドに拘る事など何の意味もない事がよく分かります。楽器だってStradなら何でも良い訳ではないのと全く同じです。Stradも大きく分けて3つの時期に分けられ、その上当たり外れがある上に保存状態によって音は大きく異なります。結局どういう音が良いのかという基本的な部分をどう思うかによって結論は大きく違ってきます。)
今日からはユッサ・ペッカ・サラステさんの指揮するブルックナーの5番の練習です。今回のブルックナーの5番は4拍子と6拍子が同時進行する所が多いのですが、まだマエストロの癖がよく呑み込めないので6拍子から4拍子に変わる所のテンポがよく分かりません。全体に速めのテンポで振られています。場所によっては弾くのがとても難しくなってしまいます。
家に帰って一休みしてからコーヒーを飲んで昼寝をしました。コーヒーを飲むとカフェインが効き出すのに20分位かかるそうですが、昼寝を20分だけして目覚ましでちゃんと起きるととてもすっきりと疲れが取れます。その後早速自分の練習をしましたが、とても捗りました。夕食後また練習をして最後に栄子先生と合わせたのですが、その頃には疲れた顔をしていると言われました。
明日の事があるので今日はもう寝ます。といってももう夜中の12時半です。
このところ睡眠不足気味なので目覚ましをかけないで寝ていたら目が覚めたのは10時半でした。午後から自分の練習をしました。今日はあまり練習をしていなかった曲を中心にじっくり取り組みました。どうしても自分の好きな曲から練習してしまうので、苦手意識のある曲は何となく敬遠してしまうのです。でもそれではいつまでたっても弾けるようにならないので、苦手なところをゆっくり弾いてみました。問題点はハッキリつかめているのですが、なかなか思うように行きません。でも本番は一回勝負ですから、気持ちの持って行き方をうまくしないといけません。大敵は気負いです。
コンサートももうすぐなので栄子先生も毎日猛練習しています。私も練習しているとこの時間(今は夜12時です。)になってしまうので、ひとりごとも色々書いている暇がありません。それに明日はN響の練習ですから、もう寝ないといけません。
今日は第一生命ホールでの演奏会でした。晴海のトリトンスクエアの中にあるホールです。
銀座から勝鬨橋を渡ると突然威容が見えてきます |
3つのタワーのようなビルの集合体です。 それでトリトンというのでしょうか? |
今日はどこから行くか散々迷ったのですが、結局江戸橋から外回りで銀座の出口を出て行きました。しばらく東向きに走ると突然左の写真のような景色が見えてきます。更に近寄るとこのような高層ビルです。
今日のような昼下がりの演奏会というのは私たちにとっては鬼門です。お昼を食べて幸せな気分の中で、集中しないといけないからです。私自身も今日はいささか危ない瞬間がありました。
今日は行きも帰りもとても順調で30分かからずに行けました。それにしても空いている首都高なのに事故がずいぶんたくさんありました。休日はやたらに強引かおっかなびっくり運転しているかのどちらかの人ばかりで、ペースを守れません。とにかく他の車とからまないように心掛けて運転しています。
今日は広上さん指揮のアイネ・クライネ、ロココ・ヴァリエーション(チェロ:石坂団十郎)、ジュピターというプロの練習でした。広上さんという人とても面白い人で、説明する時の喩えなど最高です。今現役の日本人指揮者の中でもトップクラスに入るであろう名手です。器用というよりイマジネーションが豊かな人です。チェロの石坂団十郎さんという人、名前からはいかにも日本人という感じですが広上さんは英語で話をしています。
明日の会場第一生命ホールは私はPTNAの入賞者記念コンサートで行った事がありますが、ステージで自分で弾くのは明日が初めてです。
ステージが狭いせいか明日は編成がとても小さく8型です。
昼休みに家から電話があり突然TEACの人が来て、エッジの張り替えを頼んでいたDevonを持ってきてくれたそうです。夕食後Devonをリビングのスピーカースタンドにセットして今その音を聴いています。音は馴染んでいませんが前より音がよく響いて前に出てきている感じです。これでエージングが進めば私好みの音になって行きそうです。
今回の修理の元凶 |
やっと古巣に戻ってきたDevon 馴染んでいなくても本来の姿になったDevonの音は素晴らしい |
この状態でCDを3枚立て続けに聴きましたが、栄子先生も音が今までより活きていると気に入っています。今まで何度も聴いたCDも違って聞こえます。いつもネットを付けて聴いていたのでエッジがこんなになっているとは気がつかなかったのですが、音についてはこんなものなのかな?と疑問に思っていました。