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今日は明日の演奏会のための練習最終日でした。サロネンさんの2曲をまず練習しました。同じ人の曲だけあって2曲とも全体のイメージはとてもよく似ています。弱い所から盛り上がっていく行き方がよく似ているのです。サロネンさんの2曲とルトスワフスキの曲は皆音形がとても間違いやすく出来ていて、弾く側にとっては鬼門の連続です。明日は16:00からサントリーホールでマチネーの演奏会です。
家に帰って来月初めに香港に引っ越しする子の最後のレッスンをしました。とても素直で一生懸命やる子で、年末の勉強会で弾けることを楽しみに頑張っていたのですが、12月の初めに転勤ということになってしまったのです。やっと調子が出てきたところだったので、こちらとしてもとても残念です。2〜3年後に日本に帰ってきてまた聞かせてもらえることを楽しみにしています。
昨日も書いた通り私は新作はどうも苦手で、夕食後の今CDでバロックの音楽を聴いてやっとホッとしています。明日はゲネプロと本番と2度弾かないといけないので、体調を調えるべく早々に寝るつもりです。
今日は金曜日と高円宮様のご葬儀が重なっている所為か朝からとても渋滞が激しかったです。帰りも第一京浜がとても混んでいました。
今日は明後日の曲目のうち田中カレンさんとルトスワフスキ、サロネンさんのインソムニアの3曲を練習しました。田中さんとルトスワフスキの2曲についてはとても要領よく練習が進み、とても上手く整理されていました。インソムニアについては他の2曲に較べて入り組んでいて音をとることが難しいこともあって、とても時間をたくさん取られていました。サロネンさんはご自分の曲はもちろんですが、他の2曲も完全に暗譜しているようで、曲の仕掛けを完全に理解されています。
実を言うと私は新作というのは不得意なのですが、今回は何回も細かく練習するのでありがたいです。その分練習は厳しいので、忍耐力の勝負というところはあるのですが。
家に帰ってから3人レッスンをしました。その中にやる気はあるのですが、面倒くさいことは大嫌いという子がいます。受験したいというようなことを言っていたので期待していたのですが、レッスンを重ねて行くたびに目標が下がっていくのです。今日はとうとう受験はしないかも知れないというようなことを言い出しました。こうやって自分でどんどん目標を下げていってしまうなんてこんな勿体ない事はないです。1回でも良いから言われた事をちゃんとやってみろといつも言っているのに、自分で適当に見つくろって練習量を減らすのです。見どころはある子なのに、これではいつまで経っても上手くなれません。
今日はサロネンさんの2曲フォーリン・ボディーズとインソムニアの練習でした。2曲ともとても細かいリズムと音程の曲で、とても手強い曲です。同じリズムが16分音符1ヶ分ずれている形が何回も出て来るという、ソルフェージュの試験のような曲です。素晴らしい指揮をされる方ですからオーケストラに何が出来て何が出来ないかがよく分かっていらっしゃるので演奏不可能というような音形は1つもないのですが、決して弾きやすい曲ではありません。この難しい曲を少しづつ分かりやすく料理されていくという、指揮者としての腕前も素晴らしいものです。今日は正規の練習時間をフルに使った練習で、練習終了時はさすがに疲れました。今回のような新作の演奏会の場合曲の仕組みを理解することまできちんとやらないといけないわけで、練習時間をフルに使わざるを得ないわけです。
サロネンさんの曲は弾く側からはとても難曲なのですが、会場で聴くと面白いと思います。明日は残りの2曲田中カレンさんとルトスワフスキの2曲も練習します。
この前のキーロフとの合同演奏会は多方面からの反響がたくさんあったという話を聞きました。キーロフの弾き方はN響と似たところがあって、一緒に弾いていても全然違和感がなかったという話でした。私も一緒に弾いていて、N響と似た感じがするなというのが第一印象でした。また近いうちにこのような企画があるのかもしれません。
今日は朝から家庭サービスの一日でした。普段家事には見向きもしない私ですが、珍しく午後2時位まで色々なことをしました。その後5時半から8時半くらいまでNHKに用事があり4時過ぎに家を出ました。結局今日は一度もヴァイオリンに触らないまま終わってしまいました。明日からはサロネンさんの指揮でサントリー国際作曲委嘱シリーズ(12月1日が演奏会です。)の3日間の練習が始まります。明日はサロネンさんの曲2曲の練習があります。
昨日はやはり夜PageMakerでのプリントでトレイの自動選択が出来ないので、色々試しているうちにやはり3時位までかかってしまいました。朝眠くて結局9時ごろまで寝ていました。今日iBookを片付けようとした時に、iBookが滑り落ちてDVD-ROMのフタが閉まらなくなってしまいました。あわてて秋葉原のクィックガレージに持って行って修理してもらいました。DVD-ROMを入れ替えると5万近くかかるという話ですが、中を見てもらったらフタを止める金具が曲がっているだけでした。それを直してもらったら元通りに使えるようになり一安心しました。それにしても純正のDVD-ROMを修理するのは高すぎます。今や800MHzのiBook(コンボドライブ)が16万しないで買えるのに、ドライブの交換だけで5万は高すぎます。結局修理代は5000円ですみました。
それにしても今私の持っているMacはもう2世代以上も前のもので、来年になるとOS Xでしか起動しなくなるようなので、今年中にOS 9で起動できる機種を手に入れておかないと困るかもしれません。でも前ほどMacに入れ込まなくなっている私にとってこの出費はいささかきついのですが、周辺機器特にMIDI関連についてはOS
Xでは色々問題が起きそうで、そんな事に付き合っていられないのです。(今までの周辺機器をたくさん持っていると、それが動くことが前提条件になるからです。)
2〜3日前から前に聴いてあまり印象の強くなかったCDを続けて聴いていますが、どれも素晴らしい演奏で前はどうして良く聞こえなかったのか不思議です。この前管を交換してもらったレッスン室の300Bのアンプは当然の事とはいえ調子が良いです。
私は何度も言うようにオーディオは聞き込んでいくほどにその姿が見えなくなるものが最高だと思っています。演奏を聴いてその人の感じているものが見えてくればそれが一番うれしいのです。それもあって私は部屋の中でステレオが一番大きな顔をしているのが嫌いなのです。ステレオは音楽を聴くための道具なのですから。
この前からPowerbookにヤマハのQY70をつないで音を出そうとしても、変な音しか出ない状態が続いていました。昨日寝る時に気になることがあり、QY70のマニュアルを見ているうちに解決法は見つかりました。おととい色々やってもちゃんと音が出ないのでMIDIインターフェースの問題かと思って、昨日有楽町のBICカメラでMIDIインターフェースを買い家に帰って試してみたのですが、症状は変わりませんでした。(結局無駄な買い物でした。)でもマニュアルの設定のところを何度も読んでいるうちに自然に問題は解決しました。結局寝たのは午前3時でした。
そんなことがあったので今朝目が覚めたのは9時半過ぎでした。昼まで庭の手入れをしてその後色々用事をすませ、今はやっと落ち着きました。
昨日に続いて今日はフォーレはグリューミォ、ブラームスはズッカーマンのCDを聴きました。どれを聴いても前よりずっと表情豊かな音で聞こえます。前はもっと平板な音に聞こえていました。それも以前からとほぼ同じシステムの2階リビングで聴いてもそう思うのです。ここの違いはQUADのメインアンプ606がサンバレーのSV-501iに変わっただけです。(といってもDevonのセッティングは以前とはかなり変わっています。でもその所為だけとはとても思えません。)定価で1/3位のSV-501iの方がはるかに表情豊かでリッチな音がしています。出て来る音は値段とは比例しないということです。
組み合わせの違いもあるので一概には言えないとは思いますが、家にあるどのスピーカーでも真空管アンプの方が説得力のある音がしています。昨日Yさんとも話をしたのですが、昔の人の方が良い音を聴いていたのかもしれません。
今日はキーロフとの合同演奏会でした。東京国際フォーラムAという会場はものすごく大きいので、ゲルギエフさんの希望で弦楽器も第1ヴァイオリンが3人、他が2人増えてステージの上はものすごい人数です。練習1日でレニングラードを弾くというのはいささか無理があるというものです。キーロフの方達は色々な所でこれを弾いてきているようなので余裕で弾けるのですが、私たちはこの曲はほとんど弾かないのでとても大変です。たしかに以前この曲は弾いたことはあるのですが、一体いつの事だったか定かではないくらい前の話です。
今日は日曜日なので家から30分もかからずにホールに着いてしまいました。それから喫茶店でモーニングサービスを食べてゲネプロに備えました。(昨日も同じようなスケジュールでした。)11時からゲネプロが始まり一通りレニングラードを通すだけで1時間半以上かかってしまいました。それからチャイコフスキーの弦楽のためのセレナードを部分的に弾きました。
今回キーロフ管弦楽団と共演して強く感じたのは、N響も自分のカラーを強く持っていますがキーロフ管も独自のカラーを持っていて、レニングラードの弾き方を見ていてもここはこう弾くというようなことが細かく決まっているようです。チャイコフスキーの弦セレのようにこちらも弾くような曲では、弾き方がかなり違うので面食らうところがあります。ですがレニングラードなどでは弓の場所とか音の長さなどはキーロフ管の弾き方を見習いながら弾きました。「なるほどこうやって弾くのか!」というような所はたくさんありましたし、隣でスヴェトラーナさんが「こうやって弾くのよ!」という感じでリードしてくれるところがたくさんありました。
本番は午後4時から始まったのですが、何と終わったのは6時半を回っていました。いくらイベントとは言え、これだけ長いプロでは聴いている人もさぞかし大変だったでしょう。とにかく今日は2日分位弾かされたという感じしか残りませんでした。同じショスタコーヴィッチでも5番あたりで良かったのではないかというのが偽らざる印象です。
それにしてもロシア人というのはタフです。私たちは楽屋に戻ったら皆無口で着替えてさっさと帰るのですが(ゲネプロと本番で2回思い切り弾かされていますから。)、彼らはケロッとした顔をしています。こういうプロは弾き慣れているのでしょう。私の隣に座っていたスヴェトラーナさんも終わったらニコニコして握手をしてくれました。弾くのは大変でしたが、とても楽しい2日間でした。
夜も更けて久しぶりに落ち着いてステレオを聴いています。今日は今生徒に弾かせているグラズノフの協奏曲を聴いた後(ミルシュタインの弾くレコード)、以前娘との演奏会の時にQUADのトランジスタのアンプで聴いた時にあまりピンと来なかったブラームスとフォーレのヴァイオリンソナタを聴いています。(ブラームスはメニューインとケントナー、フォーレはアモワイヤルとパスカル・ロジェの弾いたものです。)その頃は長く聴くのが苦痛でそれほど良い演奏だと思っていなかったのですが、今聴くとどちらもなかなかの好演です。3曲立て続けに聴いても全然苦痛ではありません。
今日は東京国際フォーラムで練習でした。フォーラムAという5000人を収容するという大ホールです。
今回はオーケストラも総勢150人近くという大編成です。(その典型的な例がハープです。4台のハープが並んだ壮観です。)今回の合同演奏会で私の隣に座られたのはSvetlanaさんでした。ロシア語しか喋られないと困るなと思っていたのですが、英語で話をされていました。もっとも音楽に関することはボディランゲージでも通じますから困ることはありません。
ショスタコーヴィッチの7番から練習を始めましたが、キーロフの皆さんはこの曲を何度も弾いたことがあるらしく、私たちが譜面にしがみついて弾いているのに対して、余裕で弾かれていました。最後の1コマにはチャイコフスキーの弦楽のためのセレナーデを練習しました。ゲルギエフさんは自分のオーケストラも指揮されるので、N響を指揮される時より本領を発揮されていました。
とても面白かったのは休憩時間にキーロフの皆さんは自分の楽器をイスに載せていくのです。N響では自分のケースに楽器を入れる人がほとんどなので、とても意外でした。(奇数プルトは表はキーロフ、偶数プルトは表はN響と並んでいるので、入れ替わりにイスに楽器が置いてあるのです。)
今日は朝早く起きるつもりだったのですが、目が覚めたらもう9時半過ぎでした。幕張にあるアメリカ型のショッピングセンターに行こうと話をしていたからです。それからあわてて用意をしたのですが、そういう時に限って飛び入りの用事が2件もあり、やっと昼前に出発できました。一番欲しかった物はありませんでしたが、色々魅力的なものがたくさんあり色々なものを買い込んできました。
年末の勉強会に出る予定で先週新しい曲を決めた子がいます。今まで試験の課題曲を弾く予定にしていたのですが、急遽曲目を変更したのです。ところが簡単な3拍子のリズムでさえ理解できていなくて、今日レッスンで聴いてみたら今から1ヶ月ではとても間に合わないので勉強会への出席をあきらめざるを得ませんでした。ヴァイオリンを弾くのであっても基本的なソルフェージュが出来ていないと、このような事になるのです。ソルフェージュをやらないでCDだけを頼りに曲を覚えることしかやっていない子は遅かれ早かれすぐに限界に達してしまいます。
「ソルフェージュはいいですからヴァイオリンを少し教えて下さい。」という人がいますが、リズムをとるためにはソルフェージュが出来ないといけないのです。結局急がば回れです。
この子はとてもファイトがあるのですが、基本的なソルフェージュが分かっていないのとちょっとでも難しいと思うとすぐ諦めてしまうのでなかなか前進できません。とても素直で良い子なので出来るだけ引き上げてやりたいのですが、なんとも残念です。
昨日レコード芸術12月号が送られてきました。私が参加したミハエル・ギーレン指揮のマーラーの復活と6番についてのディスカッションが載っているからです。私が入団当時にギーレン指揮で弾いたことがあるのを見込まれて出席させていただいたのです。(前にマーラーのCDを聴く宿題があると書いたのはこの事でした。このディスカッションは今月の1日に音楽之友社で行われました。)
B定期2日目の今日でした。全体の印象としては昨日の方がのっていたような気がします。ゲルギエフさんの指揮は場所によってとても変わっています。たとえば春の祭典の第1部の最後の部分の6/4の所ですが、ここを2拍振りするのです。パートによってはこの2拍振りに当てはめるのがとても大変だそうです。そういう技術的な部分はともかくとして、迫力満点な演奏であることは確かです。
次はキーロフ管弦楽団との合同演奏会です。チャイコフスキーの弦楽のためのセレナーデとショスタコーヴィッチの交響曲第7番です。弦楽器は1つのプルトにキーロフとN響の人が一緒に並んで弾くことになっています。私は一体どんな方と並ぶのでしょうか?
サントリーホールでの演奏会の時には私はいつもホテルオークラに車を置くのですが、オークラもクリスマスデコレーションで飾られていました。
本館を出たところで別館の方を見たところです。右側がアメリカ大使館です。まだ11月ですがもう年末気分が一杯です。オークラの中のアーケードもツリーの飾り付けがありました。私はいつも本館からアメリカ大使館の横を通って、アークヒルズの4階のところに出てそこからエレベーターで1階に降りるのです。
今日サントリーホールに行く前にヒノ・オーディオに行って300Bを交換してもらいました。というのは今朝試しに電源を入れる前に300Bを入れ替えてみたら反対側からノイズが出てきたからです。真空管アンプはこういうところに色々問題が出ると大変です。でも店でちゃんとフォローしてくれるのでとても助かります。
今日はB定期の初日でした。ゲネプロの始まる時にゲルギエフさんの乗った車が遅刻するというおまけ付きで始まったゲネプロですが、ゲネプロの時間をフルに使った念入りなゲネプロでした。春の祭典というとデュトワ先生が初めてN響を振られた時に強い印象を残したのもこの曲でした。デュトワ先生とはキャラクターが違うのでその時とはまるで違うのですが、今回もすごく強い印象を私たちに残して下さいました。ゲルギエフさんはとても細かい音のニュアンスを大切にされていて、ただ大きい音を出させるのではなく音のタッチをとても大切にされています。
今日のプロは1曲目のチャイコフスキーの3番がとても長く、前半が終わっただけでとても疲れました。ところが春の祭典になったら更に私たちは煽られて第1部はゲネプロの時以上に盛り上げられていて、第1部の最後などものすごい迫力でした。それに較べて第2部は終わりもむしろ普段より少し遅めのテンポでくっきりとキャラクターを出すような指揮振りでした。今日の演奏会はとても印象に残る名演だったと思います。
今日はゲネプロが終わってから無線と実験の編集部にお邪魔しました。持って行ったCDを編集部のステレオで聴かせてもらいました。片チャンネル300WのメインアンプにB&Wのスピーカーがつながったシステムでした。私の持っているような真空管のシングルアンプで能率の良い小型スピーカーを鳴らすのとは違う種類の音でした。面白かったのはプリアンプを通さずにフェーダーだけを通して聴いた方が音が好ましかったことです。プリアンプの難しさを再確認しました。このシステムを自分で持てるかというと、値段を考えるとどうしても二の足を踏んでしまいます。
4時過ぎまで編集部の試聴室で色々なCDを聴いて、それからサントリーに戻り本番に備えました。
家に戻ってから今日聴いたCDを家のステレオで聴いています。(電源を入れたら今日はノイズが出てしまいました。しばらく様子を見ないといけないようです。)ステレオというのは楽器と同じで、聴く音楽に合ったシステムで聴かないといけません。
もう一つ今日感じたのはステレオを聴く時のボリュームの設定の大切さです。ちょっとしたレベルの違いでも聞こえてくる音はかなり違います。
今日は普段通り午前10時から練習が始まりました。今日は春の祭典から練習が始まりました。まず最初に全曲通して、それから第2部の途中から細かく練習していきました。練習だからかもしれませんが、普通によくやられる春の祭典とは一味違ってユックリめのテンポで全部の音をちゃんと弾かせています。練習時間は足りないはずなのに、とても要領良くどんどん曲をまとめていかれます。今回の春の祭典は今まで色々な指揮者で弾いてきていますが、とても面白い演奏になると思います。今日の練習の様子を見ても何年か振りの印象的な演奏会になりそうです。
今まで春の祭典というとリズムが一番の問題だったのですが、ゲルギエフさんはリズムの正確さ以上に、音色の肌合いをとても大切にされています。休憩時間にHさんが「今まで春の祭典で和声の移り変わりを感じてと言われたのは初めてだ。」と言われていました。ゲルギエフさんは誰かが弾き間違えても、そちらを見るでもなく何事もなかったようにごく普通にそのまま振られているのです。
昨日の練習の時は全然疲れを感じなかったのですが、今日はさすがに本領発揮の練習だったのでグッタリ疲れました。といっても無意味な練習の後の嫌な疲れ方ではなく、充分弾いたという充実した疲れです。
明日明後日のB定期を聴かれた方はぜひそのご感想を教えて下さい。
昨日持ち帰ったアンプを夜寝る時に電源を入れたら「プチっ」と音がしたので嫌な予感がしたのですが、今朝起きた時に電源を入れたら無音のままでした。今日練習から帰ってきて電源を入れてもノイズは出なかったので、ちゃんと直っているようです。今はそのアンプでミルシュタインのCDを聴いているところです。
今日昼食の時クラリネットの磯部さんと一緒だったのですが、私が奨めたオルトフォンのKontrapunkt bを聴いてみたらとても気に入ったというお話でした。磯部さんは私と同じサンバレーの300BのアンプSV501iを手に入れられてご愛用だそうです。このSV501iはもう生産中止になっている機種ですが、10万以下という値段で手に入る300Bのアンプとしては最も奨められる物だったと思います。私たちの普段の聴き方だと7〜8Wのアンプで能率の良いスピーカーを鳴らすというのが一番真空管アンプにとって良い聴き方のようです。
今日は新しいガレージから初めて練習所に行きました。とても朝から気分が良かったです。
今日は午前中譜読みをして、午後からゲルギエフさんの指揮で練習しました。ゲルギエフさんは11時過ぎに成田についてそのまま練習所に来てほとんど休みもなく午後からの練習をされたわけですが、時差などなんの関係もないような感じでした。今日はチャイコフスキーの3番だけを練習しました。ゲルギエフさんの指揮はとても自然で、少しも構えたところがなく弾いていてもとても楽です。それにいつもニコニコしていらっしゃいます。テンポもホンのちょっとした違いなのですが、弾いていると「やはりこれでなくちゃ!」という感じです。とても自然な中に素晴らしさの片鱗が見えて、時間一杯じっくりと練習したのですが全然疲れませんでした。むしろすごく爽快な感じでした。
おとといチャイコフスキーの3番と火の鳥がプログラムだと書きましたが、火の鳥ではなく春の祭典です。間違えてすみませんでした。(今朝メールを見ていたら、この間違いを教えて下さった方がいらっしゃいました。ありがとうございました。)
練習の終わったあと、ヒノ・オーディオによってアンプの修理の様子を聞きに行ったのですが、ノイズの原因はコンデンサーにあったようです。コンデンサーにハンダ鏝が当たって表面に傷が出来ていたのですが、それが原因だったようです。途中経過だけを聞こうと思って秋葉原に行ったのですが、思いもかけず修理が出来上がっていました。コンデンサー2個を入れ替えてもらったのですが、それだけでも4000円近くかかっています。キットを作るのも後で問題が出ると、それをちゃんとフォローしてくれるところでないと問題解決はとても大変です。ヒノ・オーディオでは持って行ったアンプを開けて問題を解決してくれたのと同時に、他のハンダ不良も見つけてくれました。(ヒーターのハンダ不良のためにハムが出ていたそうです。ハムノイズは気がついていましたが、あまり気にしていませんでした。)
今日家に帰ってから車のトランクを片付けたのですが、何と傘が7〜8本出てきました。今まではなんとも恥ずかしい状態だったのですが、ゴミを全部片付けるのに1時間以上かかってしまいました。
今回の降り番最後の今日は午前中に2人レッスンしたあと、レッスンがないので近くのショッピングセンターにガーデニング用品を探しに行きました。2ヶ所行ったのですが結局欲しかったような物は見つかりませんでした。幕張にあるという大きな専門店に行こうかと思ったのですが、日曜日なのでとても混雑しそうなので止めました。
明日からはゲルギエフさんのB定期の練習です。ゲルギエフさんは明日早朝に成田に着くそうで、午前中は代棒で譜読みの練習があります。午後の練習には間に合って欲しいものです。チャイコフスキーの3番「ポーランド」という曲はほとんど演奏されない曲です。5楽章形式でかなり長い曲のようです。私はゲルギエフさんがキーロフ管弦楽団を指揮したラフマニノフの2番のCDを聴いて素晴らしいと感じたのが最初の出会いなのですが、明日からの定期とその後のキーロフとの合同演奏会でその実像が分かるのがとても楽しみです。
実は最近私の家に新しいガレージが出来て、明日はそこからN響に初めて行きます。今までは家から少し離れた高架下の駐車場を借りていたのです。
昨日夜までかかってやっとPowerbookとPalmのソフトのインストールが終わりました。今回の事件の発端はPalmのアドレス帳に重複したデータがたくさん入っていることでした。同じ人名のデータが3つも4つも入っているのがたくさんある状態になっていて、NowContactのコンタクトファイルを開けてみたらそちらも同じ状態になっていました。それを1つ1つ重複を確認してから要らないデータを全部手仕事で消していったので、ものすごい手間がかかりました。
今回の降り番はPowerbookとPalmの手入れのためにほぼ使われてしまいました。普段はとても便利に使っている両者ですが、トラブルが出始めるとそれをちゃんと解決するのには2〜3日かかってしまいます。
昨日は秋葉原に行って300Bのアンプを見てもらうこととメリディアンのCDプレーヤーの修理依頼をしたので、両方とも戻ってくるまでは様子見です。(アンプの方は臨時にエレキットの300Bをつないでいます。CDプレーヤーはARCAMのFMJ23Tがあるので困りません。音はメリディアンの方が好きではありますが。)今回の降り番も残すところあと1日になってしまいました。月曜日からはゲルギエフさんのB定期が始まります。チャイコフスキーの3番「ポーランド」と「火の鳥」です。
最近私は指慣らしにLeclairのソナタを弾いています。きっかけはOistrakhの「Pieces rares et virtuoses pour
violin」というCDです。これの1曲目に入っています。(楽譜は新しいヴァイオリン教本の第6巻にありますから、興味のある方は見て下さい。ただ新しいヴァイオリン教本では4楽章の最後がオリジナルとはちょっと違って省略されています。)
このCDにはこの他にチャイコフスキーの「Valse Scherzo」とかザジツキ(Zarazycki)のマズルカ、シマノフスキーのアルトゥーザの泉などのコンサートピースがたくさん入っていて、プログラムを作るのに参考になります。(このCDについては前にも書きました。)ミルシュタインの小品集のCDも同様に良い曲がたくさん入っています。
この2枚のCDは私が新しいステレオの音を聴く時の定番です。ヴァイオリンとピアノだけの帯域も広くないCDですが、実演を彷彿とさせる何かが出てくるかどうかを聴くのには適当なのです。
私が持っているCDプレーヤーでこれを聴くと、音について好きな順番でいうとメリディアン、ミリヤッド、アーカムという順になります。ですがトータルな性能からいうとミリヤッド、メリディアン、アーカムという順番になります。(あるレベルをクリアしているとあとは結局価格順になります。)
おととい始まったOSの再インストールに伴うPalmOSとのHotSyncがうまくいかなくて、今朝まで色々やってやっと解決しました。今日は午前中に来客があり、午後から1人レッスンをした後秋葉原に300BのアンプとメリディアンのCDプレーヤーを持って行って修理を依頼しました。
それにしてもPalmとのデータのやり取りはなかなか難しいものがあります。DateBook3で見ると予定のカテゴリーが全部レッスンになっているのです。NUTD(ナウ・アップ・トゥ・デート)のファイルを見たらこちらも全部アポイントのカテゴリーがレッスンになっていました。色々やっているうちにこうなってしまったのでしょう。結局手作業で予定を直して、またアドレス帳もデータの重複しているものがたくさんあったのですが、こちらも手作業で直しました。結局先程夕食前にすべてが元通りに直りました。
今度の事件の教訓は、「あわてる乞食はもらいが少ない。」です。ひょっとするとOSの再インストールをしなくても良かったのかもしれません。
おとといからコンピューターばかりいじっていて、終わったかと思ったら秋葉原に行くというので、栄子先生にはとても評判の悪いこの降り番です。
実は昨日の夜PalmDesktopの4.?をインストールしてみたらHotSyncが上手く出来なくなり、結局PowerbookのOSから入れ直すことになってしまい、結局5時近くまで起きていました。最近ほかにもエラーが多かったのでいつかは入れ直さないといけなかったのですが、ウンザリさせられました。
その後9時頃起きて11時に家を出て練習所に行きました。昨日アンプが電源を入れたときにかなり大きなノイズが出たので、ヒノ・オーディオに持って行って中を見てもらうために、箱に入れて車に乗せるのに一苦労しました。ハンダ付けの問題ではないかという話でしたが、明日朝またスイッチを入れてみてどうなるかが見物です。初段の12AU7がノイズを出しているかもしれないということで、一応予備の12AU7も買い込みました。
家に帰ってからもPowerbookへのインストールに追われ、昨日の夜からずーっとPowerbook漬けです。
今日は昼休みに練習所の用事があって行きました。午前中は英雄の生涯、午後はシューマンの4番の練習でした。今N響では次のゲルギエフさんの定期とキーロフとの合同演奏会の手筈を整えるのが大変のようです。キーロフとの合同演奏会は大編成のオーケストラになるようで、弦などセカンドヴァイオリンもそれぞれ12人づつ出てくるので合計24人ということになります。管楽器についてはショスタコーヴィッチの7番の第1〜2楽章はキーロフ、3〜4楽章はN響が1番を吹くという形をとるようです。総勢150人近い大編成になるそうです。明日も昼休みに練習所に行かなければいけません。
今ラファエル・クーベリック指揮のバイエルン放送交響楽団のシューマンの4番を聴いています。これを聴こうと思って電源を入れたら右からパチパチッというノイズがまた出てしまいました。なかなか思うように行きません。アンプを一度入院させないといけないのかもしれません。(エレキットのアンプでもサンバレーのアンプでもこういう問題は起こらなかったので、このアンプのどこかに問題があるのでしょう。部屋の温度が下がっているとノイズが出るような気がします。)音を出している時は何の問題もなく気持ち良く聴けるのですが。
今日は残っていた色々な用事を済ませた一日でした。私たちにとっては楽器保険はとても大切なのですが、保険料は結構高いのでどの程度かけるかは大問題なのです。また他に今企画中のものがあります。午前中から夕方までかかりましたが、まだ結論は出ていません。
8日にも書いたメインアンプの電源を入れた時に出るノイズの問題はやっと解決しました。ノイズキラーを入れる場所が不適当だったからのようでした。(電源トランスの100Vの端子のところにつけていたのですが、電源スイッチのところに入れるべきだったようです。)実は9日にヒノオーディオに行ってノイズの話をしたら、ノイズキラーの入れる場所を変えてみたら良いかもしれないというので家に帰って早速試してみました。ところが昨日の朝電源を入れてみたらパチッというノイズが出たのです。昨日はヒノオーディオに行く時間がないのでそのままにしておいて、今朝また試しに電源を入れてみたら今度はノイズが出ませんでした。これでノイズの問題はめでたく解決しました。
前にヒノのアンプにつけていたSvetlanaの300BをSV-501iにつけて電源を入れたら、やはりノイズが出ていました。ノイズが出たまましばらく使っていたので、もう回復は出来なくなってしまっているようでした。
今日はC定期2日目でした。今日は家族(家内の母親も聴きに来ました。)が聴きに来るので一緒に家を出ました。ホールまでは30分位で着いたのですが、駐車場が満車で車を入れるまでに30分近くかかってしまいました。
演奏会の印象は昨日と同様でした。会場で聴いているとサヴァリッシュ先生が変わられたという印象が強いと言っていました。私も例えばブラームスの3番の3楽章など前の先生だったらもっとクールな感じに弾かせたような気がします。今回は今までに較べてロマンティックな感じが強くします。
カヴァコスさんのメンデルスゾーンは会場で聴くと、音は大きくないけれど全ての音がきれいに全部聞こえてくるそうです。とてもよく考えられた演奏だと感じたそうです。
終演後家族と家内の母親と一緒に全日空ホテルに行き、母の誕生日を祝いました。最上階の和食を予約したのですが、景色の良い窓側の一番奥の落ち着いた所をとってもらい、ゆっくり楽しんで先程帰ってきました。(誕生日のお祝いということで予約を入れたら、お店のご好意でお赤飯とゴマのプディングをサービスしてもらい、とても得した気分で帰ってきました。)
今度のA定期「サヴァリッシュN響定期公演デビュー・プログラム」は私は降り番です。シューマンの4番と英雄の生涯というプロです。
今日はC定期のゲネプロ本番でした。普段は金曜日の11時からゲネプロをやり夜7時から本番ですが、今回は11時からゲネプロで午後3時に本番というとても落ち着かないスケジュールでした。午後1時にゲネプロが終わってそれから慌ててお昼を食べて、それから3時の本番に備えるのはあまりにも普段と違うのでペースが作りにくいのです。
今回サヴァリッシュ先生は指揮をしている時は私が入団した当時と同じイメージです。先生は時間が少なくても例えば今回の場合ブラームスの3番の初めの音作りをきっちりやり、あっという間に先生の音にしてしまいます。自分の音楽を作るという意味では本当に素晴らしい物があります。今回の定期は久し振りに普通のプロを弾いたという感じです。弾いていてとても充実感がありました。このところ大編成の曲とか変わった曲が続いていたので、こういうごく当たり前のプロがとても新鮮に感じました。
カヴァコスさんのメンデルスゾーンは色々な意味でとても参考になる演奏でした。アンコールを弾くような感じもあったのですが、そのまま終わりました。
普段は土曜日の午後2時から本番ですが、午後3時の方が時間的には良いように思いますがいかがでしたでしょうか?明日も午後3時から本番です。明日は栄子先生と理恵子と栄子先生の母親が演奏会を聴きに来ます。演奏会の後栄子先生の母親の誕生日を祝うことになっています。
最近土曜日の朝はとても渋滞しています。同じ渋滞距離でも時間は倍くらいかかります。普段運転しない人が出てくるので合流などの所ですごく余計な時間がかかります。そうかと思うとやたら強引な人も多くて困ります。明日は日曜日、明日も鬼門です。
前にも書いた通りにリビングのメリディアンが時々具合が悪いので、今日帰りにARCAMというイギリスのメーカーのFMJシリーズのCD23というCDプレーヤーを買いました。
QUADのプリアンプと昇圧トランスの下にあるシルバーのものがそれです。QUADのリモコンでコントロール出来るので、とても便利です。(今までのメリディアンもリモコンが効きました。)グレード的には今までのメリディアンの方が上なのですが、これで充分楽しめます。メリディアンはオーバーホールをしてもらって大事に使おうと思っています。
今日もブラームスの3番から練習が始まりました。今日はさかんにテンポが遅くならないように言われていました。昨日の私の印象は先生が私たちの様子を見ていらっしゃったからのようです。先生はよく自由に自然に弾くようにと言われるのですが、ルバート仕方まで細かく指定されるので弾く側から言うと自由という感じはしません。棒のテクニックという点については先生の右に出る人というのはほとんどいないと思います。よくあそこまで棒の動きで細かい指示を出せるものだと感心します。それだけこちらは拘束されているような感じを持つのですが、出来上がりを見るとさすがにサヴァリッシュ先生という感じです。
モーツァルトのパリも昨日より乗った感じで進んで行きました。最後にメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を弾きました。ソロはレオニダス・カヴァコスさんです。ギリシャ人ヴァイオリニストというのはとても珍しいですが、とても日本人には真似の出来ないような弾き方をする方で、今回のメンデルスゾーンは聞き物だと思います。伴奏していても2楽章を飽きずに弾けるというのはとても珍しいです。(再現部に来る頃にはもういいやという気分になることが多いです。)
おとといくらいからメインアンプの電源を入れると雑音が出るようになりました。前にも同じ症状が出て300Bを入れ替えたのに、また同じ症状が出ました。ハンダ付けをやり直せば直るでしょうということで、夕食後ハンダ付けをやり直しました。先程それも終りめでたく雑音はとれました。キットというのはこういう問題がついて回るので良い状態にしておくのはなかなか手間がかかるものですが、それがまた楽しみなのです。(オーディオは大なり小なりこういう手間はかかるものです。)
今朝はとても寒く、厚手のコートを着て家を出ました。もうそろそろ冬本番ということなのでしょうか。
今日は午後からサヴァリッシュ先生の練習が始まりました。ブラームスの3番とモーツァルトの31番「パリ」を練習しました。意外だったのは大体最初に通した時にいくぶん遅めのテンポで振られることです。今までだと最初は速めのテンポで振られるということが多かったのです。私たちに自由にやらせてその様子を見ていらっしゃるのかもしれません。今回は先生は余裕を持ったテンポで振られていて、今までの先生とは一味違う振り方です。これがどういう意味なのかは分かりませんが、先生の雰囲気は今までと違うような気がします。(私は前回の定期は降り番だったので今日の練習の印象だけから言っているので、あまり確かなことではありません。ただ今日の練習ではそういう印象が強かったのです。)
昨日私が1階のレッスン室でレコードを聴いている時、栄子先生と理恵子がリビングでモーツァルトのクラリネット協奏曲(ソロはカール・ライスター)のレコードを聴いて良い音だと喜んでいました。2人は久し振りにレコードを聴いてCDよりレコードの方が本物に近い感じがすると言っていました。やはり自分で演奏する人は皆同じ感想を持つようです。
今日はNHKの主催する日本賞授賞式での演奏会でした。スケジュールの都合で朝10時から練習が始まり、午後1時15分からゲネプロ、午後5時の式典開始の演奏と午後6時過ぎからの記念演奏会というN響としてはかなりハードなスケジュールでした。
池辺さん作曲のテーマ曲が式典開始の音楽でした。記念演奏会の方はソプラノ森麻季さん、ピアノ熊本マリさん、ヴァイオリン川久保賜紀さんを迎えての演奏会でした。
夕方5時からの式典には皇太子ご夫妻が参加されました。私の座っている所からではどこにいらっしゃるのか分かりませんでしたが。
明日はサヴァリッシュ先生のC定期の練習です。モーツァルトの「パリ」、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ソロ:レオニダス・カヴァコス)、ブラームスの3番というプロです。今回のC定期は土日が本番でどちらも午後3時からです。普段のC定期とは時間が違いますので、ご注意下さい。
人間の体はつながっているので、左手だけとか右手だけ直しても上手く弾けません。ですが右手を直すことによって左手の無駄な力が抜けると思いもかけぬほど弾くのが楽になることがあります。昨日も書いたことは私が最後まで納得の行かなかったところを見事に解決してくれました。後は色々な曲を弾いて早く新しい弾き方を体に馴染ませるだけです。今にして思えば何で気がつかなかったのだろうかと思うようなことですが、奏法上の問題と言うのは思いもかけぬような形で解決するものです。新しい事を体得する時というのはいつもこんなものなのですが、やはり最後まで諦めずに納得の行くまで色々やった事が良かったようです。またしばらくすると同じような問題で悩むのでしょうが、今は一つ峠を越えた感じです。
今日電気工事の関係でスピーカーを移動したので、スピーカーが正面を向いていました。私は今までスピーカーは少し内側に振っていたのですが、今日全く正面を向いたまま音を聴いたら今までとは違う音が聞こえてきました。全体としては正面を向いた方が良い音なのですが、音がいくぶん薄くなったように聞こえました。そこでわずかに内側に振った状態で聴いてみたら、今までの内側に振ったのと正面を向いたのとの良いところが満たされていました。(少しでも内側にフッタ方が音の豊かさが出てきます。)知識としてはこのことは知っていましたし、スピーカーのセッティングをする時にも一応正面向きのセッティングは試したのですが、その時はこれほどの違いは感じませんでした。今この状態でとても気持ち良くミルシュタインの弾く悪魔のトリルを聴いています。
昨日は学生コンクールのピアノ部門の小学校、中学校、今日はヴァイオリン部門の高校の部の東京大会でした。結果は毎日新聞で発表されている通りです。昨日栄子先生が聴きに行ったら表彰の時に表彰される人が舞台上に呼ばれていて、やり方がずいぶん変わって来ているようです。昨日は私は迎えに行っただけなので、その次第は自分では見ていません。今日のヴァイオリンの高校の部はレッスンがあって行けませんでした。
今日はCDプレーヤーは調子よく、昨日おとといのことがウソのようです。メリディアンというのはもともとそういう調子の波が大きいそうですが、今まで割と順調だった我が家のメリディアンも最近は波がとても大きいです。昨日おとといはCDをちゃんと引き込まないし、引き込んでもCDを読まなかったりしていたのですが、今日は何の問題もなく動いています。でもかなり疲労が進んでいるらしく、今オーバーホールしても精々2〜3年位しか持たないだろうと言われてしまいました。リビング用のCDプレーヤーを新しくして、メリディアンはちゃんと修理してもらって大事に使うようにしようかと思っています。
家でよく聴いているCDをこの前書いたStirlingとアンプの組み合わせで聴いたら、悪くはないのですが素晴らしいと感激するほどの音ではありませんでした。これなら家のDevonとサンバレーのSV-501iの組み合わせの方がずっと良い音がしています。
この前のTEAの時に気がついた奏法上の問題がやっと解決しました。弓の持ち方の力のバランスの問題なのですが、この事が楽に弾けるためのとても大切なヒントになりました。言葉では何とも言えない微妙なバランスなのでここではその内容は書けませんが、要は弓をしっかり持つにはどうしたら良いかと言うことです。
先月末に発表された次期音楽監督マエストロ・アシュケナージ特集の番組が今日のN響アワーでした。おとといのレコ芸の座談会の時もその話でしばらく盛り上がりました。
テレビの画面をデジカメで撮ってみましたら、思いの外きれいに撮れたのでここにご紹介します。2年前の来日の時の田園の演奏を全曲放映していました。とてもきれいな音色の田園です。 アシュケナージ先生のスイスのお宅には日本間があり、ご飯やお酒が大好きな親日家でいらっしゃるようです。3年間の契約だそうですが、デュトワ先生の後を受け継いでこれからのN響の進む方向を決めるとても大切な時期の音楽監督です。(2004年9月から3年間です。2003年9月〜2004年8月は音楽顧問として活躍されます。)
この前修理してもらったメリディアンのCDプレーヤーがまた調子が悪くなってきて、どうも機構的な部分で寿命が近づいてきているようです。ですがこのメリディアンには愛着があるので今の時点で一度ちゃんと修理してもらって、普段は他のCDプレーヤーで聴くようにしようかなと考えています。100万以上出せば良いプレーヤーが買えるそうですが、そんなCDプレーヤーなど問題外です。どんなに良い音がするにしてもそんなに高い物を買うのだったら、20万でプレーヤーを買って、残りの80万でCDを買った方がはるかにマトモです。だって100万以上もかけてプレーヤーを買っても何も聞けませんが、80万円分CDを買ったらCD1枚2000円位として400枚CDが買えるのです。それを1回聴くだけだって何時間かかることか?ステレオは音楽を聴く道具です。音楽を聴いて初めてステレオは活きるのです。
その意味で安いキットで気に入ったものを買って、たくさん音楽を聴いてその中から自分の好みの方向を見つけて更にグレードアップして行くのが無駄のない最善の方法だと思います。初めから最善の組み合わせを買おうなどと欲張らないことです。縁あって持つことの出来たステレオを大切にしましょう。(私が無駄遣いを通して得た教訓です。無駄遣いの産物は家中にゴロゴロしています。)
この事は楽器についても共通して言えることです。楽器の場合についていうと、音が気に入らないからといってすぐに楽器を替えるのではなく、弾き方の工夫でもした方がはるかに自分にとって有益です。ステレオについて色々迷うと本当に楽器選びと同じだなとつくづく感じます。
N響は今日は京都のコンサートホールで、明日は岡山のシンフォニーホールで演奏会です。東京でのB定期のメインプロがシューベルトのミサ曲第5番からブラームスの1番に変更になったプロです。サヴァリッシュ先生はいつも練習は午後は1コマ目までしかやりません。お昼を食べた後はこちらの集中力が落ちるかららしいです。先生はN響を知り尽くしていらっしゃるので、少ない練習時間でも最大の演奏効果を引き出されます。今回A定期ではサヴァリッシュ先生のN響定期デビュープロも演奏されます。シューマンの4番とR.シュトラウスの「英雄の生涯」です。今月はサヴァリッシュ先生の後ゲルギエフ氏が登場します。B定期とキーロフ管弦楽団との合同演奏会の2プロです。B定期はチャイコフスキーの3番「ポーランド」と春の祭典、合同演奏会はチャイコフスキーの弦楽のためのセレナーデとショスタコーヴィッチの7番「レニングラード」です。9月からずーっと大規模な曲と企画がめじろ押しで、来年の4月の終りまでジークフリートやヨーロッパ旅行と大変です。
今日はレコード芸術誌の座談会の取材がありました。ディスク・ディスカッションというコーナーで音楽学専門の長木誠司さんの司会・進行による鼎談で、日本経済新聞社編集委員である池田卓夫さんと私のディスカッションでした。題材になったCDはミハエル・ギーレン指揮のマーラーの復活と6番です。(ヘンスラークラシックというところから出ているCDで、ミハエル・ギーレン指揮、SWR交響楽団の演奏です。復活の方は他にクルタークのSteleとシェーンベルクのコル・ニドライ、6番の方はベルクの3つの小品とシューベルトのアンダンテというとてもひねったカップリングです。日本版はまだ出ていないようで、年内には出るのではないかという話でした。)少し前からマーラーのCDを聴く宿題があると書いたのはこの事でした。フリートーキングを録音してそれから原稿を起こすというやり方のようで、どのようになるのか私にもまだ分かりません。内容についてはレコード芸術12月号をお楽しみに。
私の印象少しご紹介すると、私がN響で入団当時に弾いた時のギーレン氏の印象とはかなり違います。特に緩徐楽章がきれいでした。他のお二方とは観点が違うので話が噛みあわなかったかもしれません。でもたまには弾く側の観点からの話があっても良いのではないかと勝手に思い込んで色々お話をしました。
この2種類4枚のCDを家の2つのステレオで聴いてつくづく思ったのは、ステレオによって同じ演奏でもまるで違って聞こえます。例えば復活の2楽章など私のレッスン室ではとてもきれいに聞こえて、これを聴くだけのためにこのCDを買っても良いと思うほどでしたが、2階のリビングで聴くとそれほど感激的には聞こえませんでした。勿論室内楽的とも言えるようなアンサンブルの良さは一聴の価値があると思いますが。また行く時の車で復活を聴いたらまた家で聴いたのとはまるで違う世界が聞こえてきて、これもまた面白い経験でした。
この前修理してもらったメリディアンのCDプレーヤーがまた調子が悪くなってきていて、帰りに秋葉原に寄って更に修理が可能か調べてもらうことにしました。私のようにレコードなどのアナログ時代からステレオを聴いていた者の過去の常識は、ディジタル中心の今ではほとんど通用しないようです。上手くスピーカーとアンプのバランスがとれると素晴らしい音が聴けるようですが、昔のように高い物が良いというものではないようです。今日店頭でタンノイのStirlingに同じメーカーの3種類のアンプをつなぎ換えて聴かせてもらったのですが、一番良い音が出ていたのは一番高いアンプではなく中間の値段のものでした。一番高いアンプでは音が詰まっているような感じで、伸びやかな響きではありませんでした。そのアンプは定価で16万位のものなのですが、Stirlingとはとても相性が良いようです。でも他のスピーカーだとその良さが出るという訳ではないとの事でした。(その意味ではRogersは今となってはちゃんと鳴らすのは難物だとのことでした。私がQUADではCD1枚も聴けなかったのに、真空管アンプにしたら何枚聴いても飽きずに聴けたということについても色々な理由があるようです。ごく普通の音量という割と軽い負荷の状態だと真空管アンプは良さを発揮するのだという話です。)