とても長く感じた演奏旅行もやっと終わりました。今回は魚津、津山、出雲ととても空気がきれいで景色がクッキリと見えました。そのかわりに運転していて日に焼けてしまったので、今日家に帰ったら顔がまるで酒を飲んだように見えると言われてしまいました。頬、鼻の頭と出ているところは全て日に焼けてしまい、今朝ヒゲを剃った後ローションをつけたらヒリヒリしました。
今回の演奏旅行は前半は自分の車で行き一度家に戻り、後半はレンタカーで動くという全て車で動いた道中でした。レンタカーはセフィーロの2000ccだったので(車体はサイズの関係で3ナンバーということで、エンジンに対して胴体は重すぎました。)いささか反応が鈍かったでした。
でもサイズが大きいので移動は楽でした。
今朝メールをチェックしていたら昨日書いた方から長文のメールをいただきました。演奏会を聴かれる方は1回限りの演奏会から印象を持たれるわけで、毎回毎回の演奏が勝負なのだということを改めて思い知らされました。
今朝は6時に起きていつも通りに風呂に入り身支度を整えてからホテルの朝食を食べました。それから慌てて部屋に戻り荷物を作って出雲空港まで行きました。20分以上は余裕があるはずでしたが、結局は集合時間ぎりぎりになってしまいました。飛行機の中ではほとんど寝てしまいました。家に帰ってからも30分ほど昼寝しました。おかげで夕方からのレッスンは快調でした。
これでやっとしばらく家にいることが出来るので、落ち着いてステレオを聴く事が出来ます。今回の旅行中にもYサンと話をしていて、やはり私達の感覚から言うとシングル・アンプが合いそうだという事で意見が一致しました。やはり単純な構成のアンプとスピーカーで充分という結論です。私達の神経ではマルチ・スピーカーをとても調整しきれません。出てきた音を聴いてマトモなバランスに調整するのは、至難の業です。そんな事する暇があるのなら、音楽を聴いた方がマシというのは何度も言う通り私達の実感です。(残念ながら私は今までマルチチャンネルで良い音だと思ったことは1度もありません。特にソロを聴くと音源の密度と大きさの点で違和感を感じます。)
今朝地図を見ていたら出雲大社が目に入り、初めはこの前も楽しんだ鯛飯を食べるつもりだったのですが、急遽出雲大社に行くことにしました。私は演奏旅行ではほとんど観光をしないのですが、出雲はめったに来ない所なので今回は時間もあるので行くことにしました。
出雲大社に参拝した後会場に行きました。軽く食べてから昼寝をして本番に備えました。
今日の会場は出来て20年だそうですが、響きは余り古さを感じさせないものでした。今日は長かった今回の演奏旅行の最後の公演でした。細かい所では色々小さな事故はありましたが、全体の流れはとても自然で弾きながらもホッとするような演奏でした。
会場を出る時にいつもひとりごとを読んで下さっている方に声をかけていただき、とてもうれしかったです。ちょっとだけお話をしましたが、あとでメールをいただくようにお願いしました。
終演後松江に戻ってホテルの近くにとても美味しい店を発見しました。閉店が早いのでちょっと気ぜわしい感じだったのが残念です。明日は8時過ぎにホテルを出て家に帰ります。
今日は津山での演奏会でした。津山での演奏会というと今は亡きY先生が指揮された大地の歌で有名なところです。ソリストがなんと終わりを2度歌ったという有名な事件です。今日の会場は響きが皆吸われてしまっていて、ステージの上で弾いていると会場からの反響を全然感じないという手ごわいホールでした。
会場では弦楽器の擦過音(弓と弦がこすれる音)が強く聞こえたそうです。昔よく弾かされた古い会場によくある感じの音です。といってもこの経済状態では建て直したり音響特性に手を入れるほどの予算は取れないでしょうから、どうにもならない部分があります。ワルベルク先生はこの響きがとても気に入っていらっしゃるようなお話でした。
明日はいよいよ最後の公演地出雲に行きます。今日終演後松江まで来ているので、明日は1時間弱の移動で会場に行けます。前回来た時に楽しんだ昼食をまた楽しもうと思っています。
今日は10時半にホテルを出てバスで岡山空港に行きました。そこでレンタカーを借り津山まで行きましたが、1時間ほどかかりました。レンタカーについていたカーナビの言う通りに走ったのですが、場所によると車が行き違えないくらい狭いところがありました。
いつもと違って今朝は起きてからも普段ほど消耗していませんでした。やはりHiDSの良さでしょう。燃費も旅行を通して13km位だったようです。疲れず速くて安い(燃費も良いのとレギュラーで済むから)と良い事づくめです。(この前長岡から一息で帰った時は家に着いたらグッタリ来たのですが、今回は家族も余り疲れていないようだと言っています。)
今日は新幹線ではなく飛行機で岡山に来ました。岡山空港から駅まで30分ほどなので、飛行機の方が楽でした。私の場合京成八幡から羽田行きの快速で乗り換えなしで羽田に行けるのでとても快適です。JRだと秋葉原と浜松町で乗り換えないといけません。特に浜松町の乗り換えは面倒です。帰りも京成で帰る予定です。
明日は岡山から1時間ちょっとかかる津山に向かいます。レンタカーを借りて、20:00の終演後は松江まで行きます。このところ理恵子のリサイタルと演奏旅行のせいで、全然ステレオを聴く機会が持てません。もっとも理恵子が私の部屋で練習中に色々CDを聴いているようなので、器械の方の電源は入っているようです。私はリビングの方で聴いています。来月も半ばになると理恵子はポーランドに行ってしまうので、いつでも聴けるようになります。
スリッパの鳴き方が最近喋っているように聞こえるようになりました。こちらの言葉も分かっているようで、「ダメ!」等というと怒って階段を下りていってしまいます。スリッパは窓枠に乗って外を見るのが大好きで、よく窓の下に正座をして窓を開けてくれるのを待っています。昨日家に帰って久し振りにスリッパに会ったら、しばらくは恥ずかしそうに寄って来ませんでした。30日に帰った時も同じなのだろうな.........
今日は本番までの移動は1時間弱なので気楽です。名古屋の駅前のマリオット・アソシア・ホテルから三好町の会場まで2時過ぎに出発しました。朝目が覚めてテレビを見たら北海道の地震の話で持ち切りで、ビックリしました。三好町には今まで2回オープンの時と創立5周年の時に来たそうです。私も前回地下鉄の赤池駅からバスに乗ったことを覚えています。
今日の会場はとても良い響きだったそうで、深みのある響きがよく出ていたという話を聞きました。弾いていてもなかなか良い反響が会場から返ってきました。今日の会場は1000ちょっとというホールだそうです。今回の演奏旅行は一昨日の魚津、今日の三好町、あさっての津山、その次の出雲とどれも県庁所在地ではないところでの演奏会です。こういうところでの演奏会は音楽を、そしてN響の演奏を知っていただくためにもとても重要な演奏会です。
今日の演奏会の後「ブラヴォー」の声がかかったのですが、今日はとても素朴な心からの表現に聞こえ普通なら抵抗を感じるのに今日はとてもうれしく思いました。それにしても音楽の感動は音量とは関係ないものです。(演奏に限らず、ステレオの場合も全く同じです。)今日のワルベルク先生の演奏は絶対的な音量はとてもセーブしているのに、会場で聴いて不足を感じることはないはずです。(難聴の人はどうだか知りませんが..........?)こけおどしの大音量はやめましょう。
本番終了後私は家に戻りました。家には0:15に着きました。クルーズ・コントロールのおかげで速いし燃料は食わないし楽だしと言うことない演奏旅行でした。ちなみに道中で同じ車に3回ほど抜かれました。一時的にスピードを出しても長続きしないので、結局は「ウサギと亀」の話のような具合になるのでしょう。長距離を運転する場合の疲労は普通の車とは大差があります。でもこの事は自分で体験しないと分からないでしょう。とても300km以上運転した感じではありません。
明日は夜の飛行機で岡山に行きます。そして津山出雲の2回の演奏会をやって30日に帰ります。
今日は昨日(今朝)書いたような事情で移動日でした。富山の全日空ホテルの窓から外を見たら下の写真のようでした。
正午のチェックアウトで富山を出て白川郷を通り抜けるルートで名古屋に向かい、夕方5時頃名古屋のホテルに着きました。北陸道から分かれて白川に向かう途中はまるで墨絵のような感じの景色で、一緒に車で動いているIさんと楽しみながら走りました。昨日は450kmくらい走りましたが、今日は250kmでした。これで明日家に帰ると1000kmチョットというところでしょう。この2日でやっと高速の長距離を走る時のコツがわかりました。
それにしてもアクセルを踏むということをしないで済むととても楽です。ずっと頑張って運転しているとふくら脛が張ってきてしまうものですが、オートで前の車を追従しているとアクセルを踏む場面がありません。HiDSで巡航している私の車を2車線の道になると皆抜いていきますが、しばらくすると追いついてしまいます。瞬間的にスピードを出してもそのまま持続できなければ結局ゆっくり走っている車に追いつかれてしまうということが身をもって分かります。
今は名古屋駅前のホテルにいます。今晩ここに泊まって、明日チェックアウトで会場に行き本番までそこで過ごします。時間がたっぷりあるのでどうやって時間を潰そうかな........?
またやってしまいました。昨日夜部屋に帰ってメールを確認するところまでは覚えていたのですが、その後覚えがありません。気がついたらテレビが騒いでいて外も既に明るくなっていました。
魚津までは距離があるので朝8時半頃家を出て、途中松戸の駅で約束した仲間と合流し三郷から外環、関越......というコースで会場に着きました。今回はHiDSを使ったので、とても楽でとても400km以上も運転したとは思えませんでした。高速に乗ったらまずクルーズコントロールのスピードを設定してから前の車に追従していくのです。それぞれの場面では他の車にどんどん抜かれていくのですが、途中で休む必要がほとんどないので結果的には早く着きます。燃費の方もとても優秀で13.6km/lというものでした。高速の巡航の場合は上り坂でなければほとんどECOランプがつきっぱなしで、ほとんどの場合3気筒運転のようです。自分の足でやるとどうしても無駄にアクセルを踏んでしまうのだということを、このHiDSは教えてくれます。(HiDSの良さを出すためには車に慣れることが必要で、突然乗っても反応仕方に戸惑うことが多いです。私も2〜3回使って色々なケースに出くわして初めてHiDSの使い方が呑み込めました。)
本論の演奏会の話です。新川文化ホールという名前の会場で5年ほど前に来た事があるそうですが、私は覚えていません。(新川は「にいかわ」と読みます。私はカーナビに「しんかわ」と入力して検索したのですが、出てきませんでした。練習の時に「にいかわ」と読むのだということを知り検索したらちゃんと出てきました。)
今回の協奏曲はフルートとハープのための協奏曲という華やかな曲で、ソロはフルートが工藤重典さん、ハープが早川りさ子さんです。早川さんはいつも会場練習の2時間位前からこのように練習されています。
1曲目のマーラーのアダージェットの後、2曲目のフルートハープのためのセッティングをする間楽員は袖に下がります。その時ワルベルク先生が「This
is the best Mahler in my life!」と言われていました。
今回のブラームスの4番は先生の譜面で弾いています。(EIGENTUM HEINZ WALBERGという印が押してあります。)弦は普段とボーイングが違うのと何ヶ所か書き込みがある程度なのですが、金管などは譜面に×印があり、フィナーレの最後のような所でも音をカットされているそうです。また今回は弦は14型で弾いています。マーラーも14型ですが、実際には音量的に何の不足もありません。昔はよく言われたことですが、絶対的な音量はそれほど大きくなくても、音量のコントロールをちゃんとやると充分な演奏効果を持てるのです。これこそベテランの技です。(不思議なことにただ音量が大きいだけで音が濁っていてもブラボーが出るのに、このように吟味した音に対してはブラボーは出ません。もっともブラボーが出ない代わりに拍手の方は最後まで力強く続いています.........)
アンコールは急遽ブラームスのハンガリア舞曲第3番になりました。ブラームス自身がオーケストラように書き直したのは1番3番10番の3曲で、その中から一番可愛らしい3番を選んだそうです。
終演後富山まで車を走らせホテルに入りました。それから近くへ飲みに行きました。魚津に着いた時に食べるところを探して車で走ったのですが、目ぼしいところが全然見つかりませんでした。富山でホテルの近くに飲み屋の集まった所があると教えられて行ったのですが、いささか寂しいところでした。今はよほどの大都会でないかぎりは郊外型のショッピングセンターのようなところだけが流行って、街の中心部は昼間もお客さんがほとんどいないゴーストタウンのようになってしまっています。(駅前に行けば食べるところがあるだろうと思って駅に行ったのですが、そのようなところは全然ありませんでした。)最近は規模のあまり大きくない街はどこでもこういう悩みを抱えているようです。JRを一番使うのは学生だという話です。ですから駅前に気の利いた店があるわけもないです。
明日は正午のチェックアウトタイムに出発して名古屋までゆっくり行きます。国内の演奏旅行では乗り打ち(移動してその日に演奏会をやること)の移動は4時間以内という規定があるので、魚津(規定上は宿泊地は魚津です。)〜三好町の移動は4時間では行けないので今日は移動日になったのです。(海外旅行では移動時間を制限する規定はありません。ですからサンクトペテルブルクからモスクワへの乗り打ちのようなことが行われるのです。時間がなくてホテルに寄れないので、カバンだけは先にホテルへ、人間は会場にというような信じられないスケジュールが行われています。)
それにしてもN響の演奏旅行では不思議なことにほとんど事故がなく、今まで私が行った演奏会が中止になったのは豪雨で鉄道が不通になった和歌山の演奏会だけです。私の入団直前に高知の演奏会が豪雨で流れたそうです。
今日はオーチャード定期でした。今日は家で朝食を食べて9時過ぎに家を出たのですが、9時半過ぎには東急に着いてしまいました。何ヶ月か前から東急は開店が11:00になり、駐車場だけは10:00にオープンというようになりました。私はオーチャードの演奏会の時はいつも洗車してもらっています。休日は江戸橋まで少し渋滞していても、渋谷まで30〜40分位で着いてしまいます。
ワルベルク先生はゲネプロの時と本番の時で振り方が違うので、マーラーの5番の4楽章の初めでちょっと混乱がありましたが、N響もそのような経験はたくさん積んでいるので大した問題にもならずに過ぎました。ブラームスの4番でも練習の時と違う振り分けをされていてビクッとするところはありましたが、オケの方もマーラーの時のこともあるので気持ちの準備は出来ているので大した混乱はありませんでした。どんな指揮者の場合でも練習と本番とは違うものです。でもこういう場合に何もなかったような顔をして済ませられるのがオケの実力です。こういう事はお客さんは勿論批評家にも気がつかれないものですが、実際の演奏の場合にはこういう微妙な指揮者とオケの駆け引きが(という言い方が適当かどうかは分かりません..........)そこら中であるものなのです。こういう事は私達が降り番の時客席で聴いていても気がつかないうちに起こっているのです。それくらい指揮者とオケの関係というのは難しいものなのです。
でも結果的に客席でどう聞こえるかだけが問題であることも確かです。例えば今日の演奏について言うと、ブラームスの普段よりほんのチョット遅いテンポが私達にとってとても弾きにくい原因だったりするのです。
というような演奏に伴う色々な問題点を弾きながらも考えさせられた一日でした。明日は富山県魚津市の新川文化ホールでの演奏会です。今日の演奏会が終わったらその足で魚津まで行くグループもありました。私は明朝出発で魚津に行きます。一杯気分で気持ち良くなっていますが、これから旅支度をしないといけません。着替えとモバイルの準備をしないといけないのです。このモバイルというのがPowerbookだけでなく、デジカメと携帯とPalmという3点セットがあるので、電源アダプターだけでも大変です。(今回は前半は車なので、車に積んでおけば良いだけですから楽ではあります。)
今日は明日からのオーチャード定期と演奏旅行の練習でした。指揮はワルベルク先生です。マーラーの5番の4楽章、モーツァルトのフルートとハープのための協奏曲、ブラームスの第4番というプロです。
今回はオーチャード定期の後、魚津、三好町(愛知県)、津山、出雲の4ヶ所の演奏旅行になります。音量のコントロールをとても細かくされていて、フォルテと言ってもこちらの感じではメゾ・フォルテにもならない位の音量です。ドイツ系の指揮者は皆細かく音量をコントロールされます。でも聴いていて音量が足らないという感じは全然ありません。音量は比較の問題であって絶対的な音量の問題ではないというのが、ドイツ系の指揮者の時にいつも強く感じることです。同じことはライトナー先生の時にもよく感じたことです。(ライトナー先生の口癖、「Only
forte, Yeah!」が思い出されます。単なるフォルテだから、そんなに無気になって弾かないようにということです。最近はこういうセリフは滅多に聞かれないようになりました。)
今回の演奏旅行は前半は自分の車で、後半は飛行機とレンタカーという予定です。多分初めの3日間で1000km以上走ることになります。今度のインスパイアの本領を発揮できる良い機会です。明日の演奏会はマチネなので、終演後魚津まで車で行ってしまう人が何人かいるようです。私はあさっての朝に出発する予定です。
昨日は朝から色々の用事があり大変な一日でした。昼間のC定期の方はいささか気もそぞろでした。
ホールに行く時ステージ衣装や色々な小物を車に積み込み、いつも通り12:00頃ホールに着き、NHKの5食(5階の食堂)で腹ごしらえをしました。そして14:00〜16:00に本番があり、終わるや否や会場に向かいました。16:30〜18:00まで会場練習をし、19:00からの本番に備えました。その時にとった色々の写真は栄子先生のページにありますので、そちらをご覧下さい。(良い写真、みんな持って行かれてしまいました。という事でここは写真がありません。)
理恵子の演奏はアンダンテ・スピアナートと華麗なポロネーズなど色々な機会に弾いていますが、今回は気張らずゆったり構えて音色の変化もついて成長したなと思いました。やはり本番で弾いた経験こそが一番の収穫になるのだということを思い知らされました。
豪雨の中をとてもたくさんの方にお集まりいただき、とても有難いことでした。N響の方も何人か来ていただき、私の方も感激しました。
そういえば本番のちょっと前にホールの地下の楽屋にいたら軽い地震がありました。その程度にしか私には感じなかったのですが、家では本棚の本が何冊か外に飛びだしてしまったそうです。
その本番の後某ホテルに食事に行ったら、阪神タイガースの選手がたくさん目の前を歩いていました。幸運にもコーチの和田さんに連絡が取れお会いすることが出来ました。残念ながら昨日の巨人戦は負けてしまいました。
色々良い経験をした後、家に帰ってから色々なことをやっているうちに睡魔に襲われてそのまま寝てしまいました。気がついたらもう朝になってしまいました。
今日やっとおととい着いた「クラシックSP名盤コレクション」を聴けました。昔のSP盤をCDにした物はたくさんありますし、私の家にもそういう物はたくさんあります。ですがこの「クラシックSP名盤コレクション」はその中でも出色の音です。SPにこれだけ新鮮な音が入っていることは本当に驚きです。それに人による演奏の違いもとてもよく分かります。とっくの昔になくなってしまったはずのSPにこれだけの音が入っているということを是非皆さんに聴いていただきたいです。勿論針の音とか他のノイズはありますが、音楽の芯はちゃんと聞こえてきます。今の高価なステレオは性能が上がっていても、それが音楽の響きに貢献していないのはなんとも皮肉な現象です。
こういう事を書くと必ずこれに反論する方がいますが、性能が良くても聴いて音楽を感じさせないのならそれは音楽性に富んでいないということです。それを数値に表現する指針がなくても私達演奏家が聴いて音楽的に感じないのは事実です。少なくとも音楽を聴くための道具としてのステレオだったら、新しい観点を見つけて音楽を見つめ直すべきでしょう。まだ聴いて良いと感じさせる音の指針を見つけられていないというのが本当のところでしょう。私達演奏する者が違和感を感じる音が良い音なのだとすると、一体音楽とオーディオの関係は何なのでしょう。この問題は簡単には結論の出せないとても根の深いとても深刻な問題です。
理屈はともかく音楽を楽しみたい方には是非この「クラシックSP名盤コレクション」を聴いて欲しいです。特に蓄音機による再生にはビックリさせられます。
夜になるといつもこのポーズ。「おとうさま、あたまなでてください!」
今日は昨日までとはいささか違う雰囲気で、ゲネプロの時にはいささかビックリしました。練習の時のテンポ感とかなり違うからです。でも本番の時には練習の時のやり方に近くなっていました。ゆっくりな所の持って行き方はどうもしっくり来ないのですが、最後のテンポの追い上げは効果的でした。それで終わった時にはホールはとても盛り上がっていました。明日2日目はどのようになるのでしょうか?
15日にご紹介した「クラシックSP名盤コレクション」というCDが届きました。
明日がC定期本番と理恵子のリサイタルがあるので、今日は聴いている時間がないのですが、明日かあさってにジックリ聴いてみようと思っています。その結果は皆さまにもご報告します。
今日は飯森さんの練習2日目でした。細かく色々な点に注文をつけられていましたが、私には全体を通して何を表現しようとしているのか分かり難かったです。何かを表現しようとする時に必ず動きが停滞するように見えるからです。でも若い人はすぐに変身するので、明日のゲネプロ本番がどうなるのか未知数です。
プログラム前半のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲のソリストアナスタシア・チェボタリョーワさんはとても推進力のある演奏で、見事な演奏を聴かせてくれました。余裕がありとても音楽的な演奏で、この曲の演奏としてもなかなか聴く事の出来ない名演だと思います。
昨日歯医者さんに行って治療をしてもらったのですが、なんとこの事によってヴァイオリンを弾くことにもとても良い影響がありました。治療のあと家に帰ってすぐ弾いてみたらとても楽に弾けるようになりました。今までたかが歯の治療だと思っていたのですが、これほどの影響力があるとは思いもしませんでした。こんなに良い影響があるのだったらもっとずっと早く治療すべきだったとつくづく思いました。
今日は飯森さんのC定期の練習初日でした。今日は巨人だけを練習しました。この前の岩村さんと言い今回の飯森さんと言い最近の若手に共通して言えるのはすごく落ち着いていることです。今まで若手というとすごく前向きのテンポで勢い良くやって行くというイメージがあったのですが、2人とも割と冷静に構えていて私達が若い時のような常識は通用しなくなっています。どちらが良いかという話ではなく、時代が変わったということなのでしょう。同じことはオーディションの時にもよく感じます。自分のペースをとてもしっかり持っているのが共通して言える特徴です。
ソロならそれでも良いのでしょうが、オーケストラの場合には奏者全員が指揮者の感覚を賛成は出来なくても少なくとも理解できなければ思ったような演奏にはならないのですが、それだけの普遍性を持たせるためにはさらに一工夫いるのではないかと思いました。でも練習本番を通して彼ら若い指揮者はどんどん変わっていくので、今見ている姿が彼らの実像ではないのです。(仮に今回の演奏であまりうまくいかなかったからとしても、それで即失敗とは言えないのです。この時の教訓が活きて次に登場する時に見違えるような名演をするかもしれないのです。)これを機会に彼らがどう変わっていき、次の機会にどのように変身して指揮台に上ってくれるかが楽しみです。既に自分の芸風を完成させたマエストロとは違い、今月の定期は将来への投資なのです。不充分な点を挙げればたしかにたくさんありますが、彼らのこれからの飛躍の出発点だと思って見なければいけないし、皆さまにもそのように見て頂きたいというのが今の偽らざる感想です。飯森さんもすごく自分のやりたい事をよく考えて練習に臨んでいます。その意味で本番が是非うまくいって欲しいです。
昨日の阪神のリーグ優勝で栄子先生も理恵子も盛り上がり、今朝理恵子が駅のキオスクまで出かけて買ってきたスポーツ紙の数々です。
今日は休みの最終日でした。明日からまたN響の練習が始まります。このところステレオについて色々書いているので、今日は私の物事の判断しかたを少しご説明します。
私は小さい時から不思議に先生に恵まれていて、それまで自分が知らなかった世界を教えて下さった先生というのが何人もいらっしゃいます。勉強についてもヴァイオリンについてもステレオについてもそういう人が何人もいらっしゃいました。ですから何か新しいことを体験した時に、それまでの自分を基準に物事を判断することの愚かさを何度も思い知らされています。ですから人に何かを言われた時にはその真意が分かるまではそういう新しい発見が出来るのではないかと思って、絶対にすぐにそれを拒否はしません。(残念ながら実際にはそういうプラスの体験が出来ることはほとんどありません。)
私は色々ある物の中から何かを選ぶ時は、まず最初にレベルに達している物と達していない物とに分けます。その時には自分の好き嫌いは考慮に入れません。(レベルに達していないと判断したものはそこで忘れます。その意味でその判断はとても重い意味を持っています。)それでレベルに達していると判断した物の中から本命を選びます。ここで自分の趣味を働かせます。ここに残った本命候補というのは皆何か美点を持っているので、仮に本命に選ばなくても私は気持ちの中では大切に思っています。(今手元に持っているステレオは皆この本命候補ばかりなので、使わないからと言って簡単には捨てられません。)私がステレオについて色々言うのは、最近本命候補に挙げられるような印象的な製品がすごく少なくなっているように感じるからです。色々な物の中からどれが本物でどれが単なるハッタリなのかを見分けるのはとても難しいです。
今週の土曜日に理恵子が「ショパンをめぐる作曲家たち」Vol.3という演奏会を開きます。(トップページにチラシをご紹介しました。)10月半ばにはポーランドに留学する理恵子ですが、それまでの最後のリサイタルになります。芸大を今年4月に卒業してから、理恵子は演奏上も人間的にもすごく成長し、その成果を皆さまに是非とも聴いていただきたいです。
この1週間毎日結果を期待していたのに難産だった阪神の優勝がとうとう決まりました。栄子先生がまだ我孫子高校で教えていた頃の生徒だった和田豊さんが阪神に入ってから阪神を応援してきました。和田さんはもう現役を退いて、今はコーチとしてご活躍です。でもテレビがベンチを映した時に時々和田さんを拝見しています。
今日も用事からの帰りに車の中で中継を聴いていたのですが、なかなか思ったような展開にならず半分諦めながらレッスンをしていました。ですがレッスンの合間に2階に上がったらなんと阪神が逆転で勝ったというのには驚きました。最後のレッスンが終わる頃にはヤクルトの敗戦が決まり、リーグ優勝が決まりました。
昨日のオーディオフェアの話の続きですが、昨晩前に記事として登場させていただいた「無線と実験」の編集部の方からメールをいただき、クラシックSP名盤コレクションというCDを出されたという話を聞きました。特に盤質の良いSPと蓄音機アコースティック再生の全19曲のCDだそうです。最終のディジタル変換の前までは完全にアナログで処理したものだそうです。ジャック・ティボー、ジネット・ヌブー、ディヌ・リパッティ、カール・フレッシュ、パブロ・カザルスという人達のSPの復刻盤です。カール・フレッシュという人は教育者としてとても有名で、特にスケール・システムというヴァイオリンを学ぶ者にとっては必ず学ばなければならない音階教本を作った人です。この人の演奏を聴けるというのはとても興味深いです。とても良い音で録音されているとのことで、このCDをとても楽しみにしています。このCDを聴くことが出来たらここでご紹介します。
今日昼前から秋葉原の損保会館で今日明日と開かれるクラフト・オーディオ協議会主催、「無線と実験」誌を出している誠文堂新光社等6社が協賛、37社が出展している「第9回真空管オーディオフェア」に行ってきました。春のフェアの時とは違う大盛況でした。
最初の写真が私の聴きたかったサンバレーのSV-91B、次がサンバレーの300Bのアンプ(SV-501 SE、SV-91B、SV-86B)の聴き較べの試聴会を進められるサンバレーの大橋さん、頂いたザ・キット屋特製湯呑み、会場に展示してあったなんとも大きなアンプです。どんな人がどんな環境で聴くのかな......?
こういう試聴会に参加していつも感じるのが音量が大きすぎることです。それに帯域のバランスが悪い場合も多く、低域と高域はやけに耳につくのに中域が薄いのです。私が最近のサンバレーのアンプに惹かれる理由が今日の試聴会で分かりました。それは今日の試聴会での音量の設定です。大抵は私が聴いてちょっと大きいなと思っても更にボリュームを上げられるのですが、大橋さんは私が丁度良いと感じる音量にされていました。聴く時の音量のように本能的な部分で似ていることが私が共感を覚える最大の原因だと思います。(同じ曲をかけても音量の設定の仕方次第で違う曲のように聞こえます。)「普通の人が普通の音量で普通の環境で当たり前に音楽を楽しむ」ということを大事にされているのもうれしいです。
今日の試聴会の環境は私の環境にとても似ています。1階のシステムのCDプレーヤーの音はModel2とあまり変わらないし、2階のシステムはModel2です。またプリは1階はSV-722のMacintoshタイプ、2階はQUADの66、メインは1階はSV-501SE、2階はSV-501です。スピーカーはあまり共通点はありません。でもSpendorのスピーカーはこの前サンバレーにお邪魔した時に充分聴いているので傾向は分かっています。今日聴いてこの前以上にSV-86Bの良さを感じました。
今日の試聴会、初めはイスに座って聴こうと思っていたのですが、座ってしまうと前にいる人が邪魔になって音がちゃんと聞こえないので立って聴きました。バッフル面がちゃんと見える位置で聴くことが私にとっては大切だからです。
今日この前作ったDAC Model2の真空管をEiの金メッキの6DJ8に替えてみました。もともとついていたのはSOVTEKの6DJ8でした。替えてみて本質的に音が変わるということはないので元のSOVTEKのままでも充分ではあるのですが、Eiに替えてみると肌合いは違います。どちらが好きかといえばEiの方が好みの音です。(私の環境で私の趣味で聴いた場合の話です。)
私はもともとマルチ・チャンネルにしようとは思っていませんし、シングルアンプで充分だと思っています。マルチに興味がないわけではないのですが、マルチをマトモなバランスにすることにとても付き合い切れないのです。マルチでなくても充分に元の音を想像できるので、その手間に時間をかける必要を感じないのです。プッシュプルアンプにはそれなりの魅力があるのは分かりますが、私の聴き方ではシングルアンプの方が感覚に合うのです。この音に対する感覚こそが私の今までの演奏経験とオーディオ体験に基づく個性そのものなのです。
昨日あるCDの表紙を見ていてふと気がついたことがあり、今日色々やってみました。レッスンの時にちょっと生徒にやらせてみたら思ったよりずっと効果がありました。ヒントはどこにでも転がっているという事のようです。ヒントはそこら中にあるのですが、それに気がつかないだけなのかもしれません。こういう事を忘れずにちゃんと覚えて置けるということが大切なのでしょう。
昨日インスパイアのナビに入れるメモリーカードがちゃんと動いていなかったので(前の車のナビに入れてあったコンパクトフラッシュが今の車には使えなかったのです。)、近くのショッピングセンターで32MBのメモリースティックを買いました。前の車のコンパクトフラッシュはホンダの推薦の物だったのですが、「初期化できませんでした。」というメッセージが出て使えませんでした。今までのコンパクトフラッシュはたった8MBだったのが、今度は32MBですから容量は4倍になって色々なデータを載せられるのは頼もしい限りです。差し当たり今月末の魚津名古屋の演奏旅行の時の途中のデータをメモリーカードにダウンロードしようと思っています。(今度のナビには音声メモという機能があって、15秒のメモを取れるのです。)
あさってから秋葉原の損保会館で第9回真空管オーディオフェアがあります。私はサンバレーの300Bのシングルとプッシュプルの聴き較べに是非行きたいと思っています。アンプも楽器と同様で作り手と使い手の共同作業で良い音を作りだすものです。やはり作り手の顔の見えるアンプを使いたいものです。どんな有名な奏者やオケでも実際の演奏には必ず傷はあります。それに演奏は生き物のようなもので、今は良くても次の瞬間には「?」ということが起こるのです。良い演奏も良くない傷の部分も同じように表現できるものでなくては音楽にならないのです。それに演奏というのは世の中で言われるほど神経質なものではありません。もっと余裕に満ちた人間的な作業なのです。(そんなに神経質だったら、聴いている人が楽しめるはずがありません。)つまりその余裕を感じられるステレオで音楽を楽しみたいというのが私の夢なのです。もっと音楽と対峙した聴き方をしたい人はもっと厳しい聴き方をされるのでしょう。楽しくはないでしょうが......
今日は9月11日、2年前は同時多発テロの日でした。その1月前にほとんど日本にいなかった私としてはつくづく幸運だったと思います。演奏旅行で120人位が一緒に動かなければいけない私達としては、もし小さな事故でも起これば差し当たりその日の演奏会は出来なくなってしまいます。それに人が移動できても楽器が着かなければやはり演奏会は出来ません。(そのために今年4月の演奏旅行ではサンクトペテルブルクでほとんど練習が出来なかったのです。人間の方は直接サンクトペテルブルクに入ったのですが、楽器はモスクワに降りてそこからトラックでサンクトに移動というスケジュールでした。私達の演奏旅行は私達の移動だけではなく、その他の色々なファクターに支えられているのです。またこの時はSARSの騒ぎの直後で、飛行機の中で東南アジアからの乗り継ぎ客からうつされる心配もある頃で、旅行の前は大騒ぎでした。今までの演奏旅行では色々なエピソードがあります。私の初めての海外演奏旅行ではカバンを盗られた人がいました。また2年前のヨーロッパの演奏旅行ではルツェルンで財布を集団スリに盗られた人がいました。その時は帰国の便でカバンが着かなかった人がかなりいました。また東南アジアの旅行では移動のバスから旅行カバンが高速にばらまかれたこともありました。〔新品の綺麗なカバンに早々に傷をつけられてガックリ来た人もいました。〕この他にも財布を子供にすられたり、パスポートの事故があったりとさまざまです。私自身は今まではそういう事故に遭ったことはありませんが......今後については......?)
この厳しい残暑の中スリッパは涼しいところを見つけると、このように無防備な姿をしています。
今日は岩村さんの指揮するB定期2日目でした。今回の定期は岩村さんにとって長い指揮者人生のスタートになる記念すべき演奏会でしょう。是非とも今回の経験を活かしてこれからの日本の指揮界を背負う人材になって欲しいものです。
今日は3時半頃家を出て、修理に出していたMDプレーヤーを取ってからホールに行きました。それからアークヒルズの回る寿司屋で軽く食べて本番に臨みました。前にもお話ししたような事情でこのあと5日間お休みです。
今日は昨日書いたように9:15分ごろオークラに着き、昨日書いたように朝食を食べにアンデルセンに行きました。久し振りにサントリーホールに行ったのですが、朝食のメニューがガラッと変わっていました。今日の本番はステージに出て指揮者の登場とともに全員が立ったのですが、その時なんと私のカマバンドが外れてステージの上に転がってしまいました。こんな経験は初めてです。あわててイスの下に隠して脚で隠したのですが、見つかってしまったでしょう。実は私のカマバンドが外れる直前にHさんのカマバンドが外れたのが見えたのです。その直後に立った途端に今度は自分のカマバンドがころがってしまったのです。
今日の本番は細かい部分については注文はありますが、若々しいとても前向きな演奏だったと思います。ゲネプロのあと岩村さんはラヴェルのピアノ協奏曲についてご自分の思い入れについて話されました。とてもプライベートな話ですが私達も初めて聞いた話で、この曲を選んだ理由がとてもよく分かりました。
今日本番前に私の生徒であるアマチュアのヴァイオリニストに声をかけられました。この人はずっと頑張っていたのですが、今年になってから軽い腱鞘炎のような症状が出て今はお休みしています。この人が属しているアマチュアオケのコンマスも腱鞘炎だという話を聞きました。私自身は腱鞘炎になったことがないのでその痛みは分からないのですが、腱鞘炎のためにヴァイオリニストとしての道を諦めなければいけない人もいます。無理をするのがいけないのでしょうが、一生懸命弾こうと思ったらどうしてもストレスがあるわけでどうすれば良いのかというのは私達にとって大きな問題です。(理恵子もリサイタル前になると時々腱鞘炎のような状態になります。今回はそのような事は言っていませんが........)
今日で岩村さんの定期の練習は終わりました。プロコフィエフについては私には出だしが少し遅く感じるのと、フォルテの音量が大きすぎるような気がします。私の座っている場所のせいもあると思うのですが、弦と管の動きが今一つ噛み合っていないように聞こえるところがあります。微調整をしてからだと決まるのですが、本番は1回しか弾けないのが問題です。私は今回2曲目のラヴェルのピアノ協奏曲は曲降りです。
岩村さんはいつも練習の時に立ち会っているからでしょうか、オーケストラの反応はよく分かっているので練習の時に無駄な時間を使うことはありません。明日はゲネプロ本番ということになりますが、是非ともうまくいって欲しいものです。
ゲネプロの時は私はいつも8時半過ぎに家を出て、普通は9:15位、遅くても9時半にはオークラの駐車場に車を置き、そこからサントリーホールまでアメリカ大使館の横を通って行きます。それから荷物(楽器と衣装)を楽屋に置いてホールの向かいのアンデルセンで朝食を食べます。10時過ぎにはホールに戻って、11時からのゲネプロの準備をします。午後1時過ぎにゲネプロが終わると、適当にお昼を食べて夜の本番まで色々なことをして過ごします。(秋葉原に遊びに行ったり、渋谷や新橋、六本木に行くこともあります。)本番は大体9時に終わりますから、それからオークラまで歩いて(普通に歩いて5分位です。)車に乗って帰ります。オークラからだと内回りの飯倉の入口から入って浜崎橋経由で帰るのが普通なのでしょうが、私は新橋に出て土橋の入口から乗ります。(行きは会社線の新橋で降りて、裏道を使っています。私の車の目印は下の写真のアップルマークです。)帰りは混んでいなければ電車よりはるかに速く家に帰ることが出来ます。
もともとは今回のB定期の後同じプロで1つ地方での演奏会が予定されていました。ところがこの演奏会がキャンセルになったので、その分が休みになってしまいました。そのために14日(日)、15日(月/祝)の第9回真空管オーディオフェアに行けることになりました。特に初日14日にサンバレーがアナウンスしている300Bのシングルアンプとプッシュプルアンプの聞き較べはとても興味があるので、是非聴きに行こうと思っています。
今日は練習2日目でした。昨日の練習の結果をふまえてニュアンスの微調整がありました。アシスタント・コンダクターとしていつも色々な指揮者の練習を見ているので、練習の仕方は要領が良いです。今回の曲はどれもなかなかの難曲で、定期初登場という場に選ぶのにはいささか大変だと思います。でもそのプレッシャーを押してやろうとする意欲はとても買えます。コンマスの堀さんも気になるところを色々言って、岩村さんをサポートしています。是非本番がうまくいって欲しい物です.........
7月から乗っているインスパイアですが、高速を走っているととても燃費が良いのですが一般道でストップ・&・ゴーを繰り返すと7kmくらいしか出ません。恐る恐る運転するよりはある程度思い切り良く運転した方が燃費は良いようです。(特にHIDsで定速運転モードに入っている時の燃費はとても良いです。)燃費は今のところ前の車とほぼ同じですが、レギュラーガソリンで良いのでガソリン代はほぼ10%くらい安くなっています。
今日は岩村さんの指揮する定期の練習の初日でした。とても張り切っている様子がよく見えました。勿論それぐらい気合いが入っていてもらわないと困るのですが........プロコフィエフの5番から練習が始まりました。ちょっと遅めのテンポでスケール大きい指揮ぶりです。定期初登場の指揮者ですからもう少し様子を見ないと何とも言えないでしょう。ダラピッコラの変奏曲というのは譜面を見るととても複雑で訳の分からない曲なのですが、割とシンプルでなかなか面白い曲です。(記譜が変わっていて、リズムを勘違いしそうになります.....)
今日はこれから昨日試せなかったTUNGSRAMの6BM8を試してみようと思っています。といってもしばらく鳴らし込まないと本領は発揮されないですが、その片鱗くらいは感じることが出来ると思います。
オイストラフのヴァイオリン、アルゲリッチのピアノ、クーベリック指揮のバイエルン放送響と少しずつ聞いてみましたが、Amperexに交換した時とは違ってTUNGSRAMは落ち着いた響きに聞こえました。それぞれに魅力がありますが強いて言えばSV-501
SEにはTUNGSRAMの方が合うかな.......というのが第一印象です。またしばらくしたら元のSvetlanaにしてみます。この真空管の交換はアンプの基本的キャラクターは変わらないのですが、それをどの管が一番活かすか探すのはヴァイオリンで言うと弦を探すのと同じです。弦だけどんなに良くしても楽器の限界を超えられる訳ではありません。でも相性の悪い弦では思うように演奏できません。逆に名器だとどんな弦を持ってきてもそれなりに良く鳴ってしまうのです。でもそうなると一番合う弦を探すのはとても難しくなります。いずれにしても楽器の素性が一番大切で、弦はあくまでもその補助です。(同じことがアンプについても言えると思います。)
今日はオーディションの審査をしてきました。若い人達の元気の良い演奏を聴かせてもらいました。色々感じることがあり、自分にとっても有益でした。こういう場で間違えないように安全運転をするのは、傷がないかわりアピール度は欠けるという結果になります。やはり自分の意志をハッキリ出して欲しいものです。
明日からは岩村さんのB定期です。ダラピッコラの変奏曲、ラヴェルのピアノ協奏曲、プロコフィエフの5番というプロです。9月は日本人の若手指揮者シリーズで、この前のA定期が阪さん、今度のB定期が岩村さん、最後のC定期が飯森さんが登場します。前は若手が定期に登場する月があったものですが、それが復活したようです。日本の将来の指揮界を支える人がこういう定期を通してどんどん登場して欲しいものです。今回の岩村さんは「いけるジャンクラシック」等で振られていますが、定期でどのように振られるのか楽しみです。
理恵子が20日のリサイタルを控えて下の部屋で練習するので、下の部屋のステレオをあまり聴くことが出来ません。下の部屋のSV-501 SEの前段の6BM8をTUNGSRAMの物に替えてみたいのですが..........
おとといMYRYADのDACとModel2の音を聴き較べて音の感じの違いは管と石ということから来るだけではないということがよく分かりました。管のアンプでも妙に神経質な音のするものがありますし、石のアンプでも決して硬い音を出さないものもあります。やはり設計者の音に対するセンスが全てを決めると言って良いでしょう。
スリッパは狭くて囲まれているところが大好きで、このような格好で昼間は寝てばかりいます。
今日は用事で秋葉原に出かけましたが、暑い日差しの中を歩き回っているうちにグッタリ来ました。コンクリートの照り返しは本当にこたえます。家に帰って少し昼寝をしたら元に戻りました。今日せっかく秋葉原に行ったのでついでに真空管を売っている店に行って色々面白い管があったら買おうと思っていたのですが、店の人に音の違いを聞いてもハッキリした返事が返って来ないので買うのはやめました。(普通の倍から3倍もする有名ブランドの物なのですが、その違いをハッキリ表現できないのでは.......?)音が一番大切な要素であるはずなのに、ブランドの名前の方が大切なようでガッカリしました。(音だけをとったら今の世評とはまるで違う結果が出るだろうということは、真空管を売っている店の人自身が言っています。)でもそのおかげで名前は出ていないけど良い物を安く買える可能性もあるというものです。
家に帰って昼寝をしてから自分の練習をしました。今日はとても練習が捗って成果が上がりました。こういう事は滅多にないのでとてもうれしいです。
昨日は夜少し飲み過ぎて朝まで寝てしまいました。今日は朝から片付けをして、家中に散乱している段ボールの始末をしました。(ほとんどがステレオが入っていた段ボールです。)私のレッスン室に入ったところの書棚の上と裏玄関に山と積んであった段ボールを壊して捨てる用意をするのに2〜3時間かかってしまいました。まだ床下の荷物置き場にウンザリするほど段ボールはありますが、今日は一応これで終わりです。
そのあとModel2を1階のCDプレーヤーMYRYADのMCD 500につないで音を聴きました。2階のリビングの時は絶大な効果のあったModel2ですが、1階の場合は意外にももとのままとほとんど違いはありませんでした。音の肌合い、帯域のバランスともにほとんど違いがありません。(勿論細かい違いはありますが、パッと切り替えて変わったという感じはしなかったのです。)ということはMCD
500のDACはかなり良いということなのでしょうか.......?
この前聴いて良いと思ったギーレン指揮の復活ですが、今同じギーレン指揮のマーラーの6番を聴いています。やはりこの前と同様一息に聴けてしまいます。
生徒を教えていていつも思うのですが、演奏の傷というのはその人の一番弱いところに集中して表われるのです。表われた傷を見るとまるでその人のレベルが全面に渡ってその程度しかないように見えるのですが、実際はそんな事はありません。病気と同じで症状は一番弱いところに集中的に出るのです。ですからまずその弱いところを集中的にレベルアップすれば、演奏の質は格段に上がるのです。そのために練習をして何が悪くて、それをどう直せば良いかを自分が納得することが一番大事なのです。
その時に一番大切なのが演奏に対するイメージを持つことです。技術的な事、音楽的な事の両面で自分のイメージをハッキリ持ち、どうしたいかをハッキリさせることが大切です。気の持ちようだけで物事が解決するほど単純ではありませんが、出来ないことに対しての気の持ち方次第でどんどん落ち込んでいったり、次にはうまく行ったりと結果が違うのです。次に上手く出来るために出来ないことを反省する必要は勿論ありますが、それによって自分はダメだと思い込んでしまうのでは本末転倒です。
今日はCDとDATからDATを作るために秋葉原にDATのテープを買いに行きました。20本ほど生のテープを買い、ついでに40枚MDのテープも買いました。最近では近くの電気屋でDATのテープを手に入れるのは難しくなっています。DATのテープというと「そんな物今はないよ。」とでも言わんばかりの顔をされるのです。使い勝手はMDの方がはるかに良いですが、音は逆にDATの方がはるかに良いです。更に困るのはMDのちゃんとしたプレーヤーは最近は1つもありません。携帯用の手軽なものばかりで、音など2の次3の次なのです。
夜はCDを作るので悪戦苦闘しました。出来たCDを早速昨日作ったDACModel2を通して聴いてみました。今までARCAMで聴いていたのとは印象がかなり違い、聴いていてもあそこの音が気に入らないというようなことはほとんどありません。今日は時間があったら1階のシステムで試してみようと思っていたのですが、残念ながら時間がありませんでした。
ただ真空管を使えば何でも良いというのではありません。中には音が薄くて充実しない物がたくさんあります。結局音決めの時に製作者のセンスがものを言うのです。例えば音には重さがあるということが分かっていない人が意外に多いのです。名手の音は決して軽くないのです。(音に重さがなかったら会場の奥まで通りません。)つまり音はフワフワと浮いているようなものではないのです。こういう事はステレオを聴いて想像するだけでは分からないのです。(私もこの事はN響に入って色々な人と共演して初めて分かったのです。)だから生を聞かないといけないのです。
今日は10時から一色さんの告別式がありました。参列者がとても多く境内一杯にたくさんの方がいらっしゃいました。一色さんのご交際の範囲の広さを垣間見る思いでした。
堀さんを初めとする弦楽アンサンブルによるチャイコフスキーのエレジー(弦セレのエレジーではありません。)とホルンセクションによる演奏と、一色さんが最後に出演された演奏会の録音が流れたりと名奏者一色さんのご葬儀にふさわしい進行でした。心よりご冥福を祈っております。
私はその後練習所に行ってこの前の演奏旅行のとき団に運んでもらった楽器と衣装を取りだし、秋葉原に行って電工ペンチとスペーサーを買い家に帰りました。(サンバレーからは早速スペーサーを送ってくれるという連絡がありましたが、せっかく秋葉原に行ったので色々なサイズのスペーサーを手に入れました。)夕方からModel2DACを作り始めました。ハンダする箇所も少なく、あまり時間もかからずできました。(ファストン端子の圧着にはいささかてこずりましたが....)夕食後2階のリビングで試聴をしました。
細かいことを言えばキリがありませんが、家族の反応をご紹介するだけにします。
最初に理恵子の弾いたCDとDATを聴いたのですが、栄子先生はとても良い音に聞こえると言ってビックリしていました。更に意外だったのは普段何かを変えてもほとんど反応のない理恵子が、今日は「こういう音で聞こえて欲しいという感じの音が出ているね。」と言い出したのです。(私も今まで今一つ気に入らなかった2階のシステムの音が豹変したことにビックリしました。これだと1階のメインシステムもこれを導入しないといけないかもしれません。)