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11時前の特急に乗って博多に行き、そこでソニックに乗り換えて大分に行きました。朝食を食べに駅前に行った時には、すごく雨が降っていました。ホテルに戻って荷物を作り駅に行った時にはもう雨は上がってきました。大分には14:40に着きました。今日はズィッツプローベがなくなったので、17:00まで部屋にいてメールの返事を書いていました。
今日の会場は響きが良くて、今回のシリーズの中では一番の出来だったと思います。池袋の芸術劇場は普段弾いていないところなのであまりはっきり分からなかったのですが、今日3回目の本番を終わってみるとベートーヴェンのピアノ協奏曲では、ベートーヴェンの世界とモーツァルトの世界が微妙に同居しているような独特の演奏に聞こえました。曲の進行はベートーヴェンなのですが、音のタッチはモーツァルト的に聞こえました。ブラームスには今回の中では一番良くまとまっていたように感じました。これは会場の響きがすごく手助けになっています。ただ私のところからは照明に違和感がありました。上からの照明が弱く、会場からの照明が目に入ってくるのです。
デュトワ先生のお得意の”Byebye”のジェスチャーとともに今回の演奏旅行も終わりました。明日は早い時間の飛行機なので、早く寝るためにホテルで軽く食事を済ませました。明日は家に帰ります。次は東南アジア旅行です。現地に行った人に聞いたところでは、日本(アメリカ)型のジャックだったということです。一応イギリス型のモデムアダプターを持って行きますが、使わないですむかもしれません。
今日は熊本の芸術劇場での演奏会でした。昨日夕食をたくさん食べてしまったので、今日は2食で済ませました。昼頃ホテルのコーヒーハウスで昼食を食べたのですが、終わって部屋に戻る時にデュトワ先生がいらっしゃいました。
今日の会場芸術劇場はあまり響かず、今一つ乗りきらない感じです。
デュトワ先生ももっと乗った雰囲気の音を出すようにさかんに注意されていました。ベルリオーズとベートーヴェンは速めのテンポで、元気があるのは良いのですが弾いていていささか速すぎるような感じがしました。私のところで聞くとピアノの音がちゃんと聞こえないことがあります。弾き終わったらソロとずれていたという所が何ヶ所かありました。ブラームスはドイツ系の指揮者がやるのとは違って、とても面白い変わった指揮ぶりです。
今日は会場を出る時にホームページを読んで下さっている方に声をかけていただきました。サヴァリッシュ先生の時には東京に行って聴いて下さっているとのことで、とてもうれしかったです。
今日は一日雨が降っていて、昨日より更に天気が悪かったです。お昼にブランチを済ませた後部屋でメールを読んでその返事を書き終わったら3時頃になってしまい、どうやって過ごそうかという心配もありませんでした。明日は大分に移動しますが、11時前の列車に乗ります。普通は直接大分行きの列車に乗るのですが、私は10時40分の博多行きの特急に乗り、博多から大分への特急に乗ります。直接行くのより1時間弱余計に時間がかかりますが、時間は適当に潰れるのでこの方法をとることにしました。大分行きのバスもあるそうですが、バスに3時間以上も乗るのは窮屈です。時間が余計にかかっても一番楽な方法をとることにしました。明日はズィッツプローベが無くなりましたので、夜7時の本番に間に合えば良いのですが、最初の予定通りの列車に乗ります。
午後の飛行機でここ熊本にやって来ました。途中雲の近くに行くとすこし揺れましたが、大体順調な飛行でした。空港の警備が厳しく普段は何も言われないスイスアーミーナイフを預けることになってしまいました。
今回も羽田は民間の駐車場を利用しています。羽田の駐車場に車を入れて電話をすると、車を取りに来てくれるという例のシステムです。今日も道が空いていて家から羽田まで40分位で着いてしまいました。これだと電車で行く気になれません。
空港からホテルまでのタクシーの運転手さんに今回泊まるホテルの近くにおいしい店がないかと聞いたら、スチュワーデスがよく行く安い店を教えてくれました。夕食はその店に行ってみたのですが、半分セルフサービスの気軽な店でした。24時間営業という変わった店でした。折角熊本に来たので馬刺しを食べて、焼酎を2杯ほど飲みました。ホテルの部屋に帰ったら気持ち良くなってしまい、しばらく居眠りをしてしまいました。
最近はどこでもJRの駅前というのは街の中心ではなくなっているようです。ここ熊本も駅前は寂れてしまっています。JRが特急ばかりを増発した頃からどこでも地元の人はJRに頼らなくなってしまい、今やJRは通学列車になってしまっています。更にJRよりバスの方が安いというケースが多くなっていて、値段のことを言うならバス、便利さなら車ということになってしまいました。
ここ熊本も中心はバスセンターの辺りになっていて、食べるところなどもそこに集中しています。大都市周辺は渋滞の所為でJRが街の中心になっていますが、地方の都市の交通手段はJRではなくなっているようです。そのため演奏旅行の時は車で動いたほうが面白いです。といっても九州や北海道では車で来るわけにも行かず、レンタカーを借りるといっても1人で動くには高すぎます。明日ゲネプロの時まで時間を潰すのに一苦労しそうです。
毎年この時期に行われる都民フェスティバルの本番でした。芸術劇場が出来る前は上野の文化会館で開かれていた催しです。全体の印象は昨日書いたことと変わりありません。普段だとホールに着いてから朝食をとるのですが、今日は家で食べて行きました。ホールには10時少し前に着きました。
ゲネプロはプログラム順に進みましたが、1曲目の始めがなかなか合わないので何度もやり直しをしました。私のところから見ると曲頭はすごく急がされているように見えるのです。ですから人によって棒と同時に弾いたり、用心して様子を見る人に別れてしまうので、合わなくなるのです。一晩の演奏会の最初ですからとても大事なところです。このベルリオーズの曲は滅多に弾かれない曲ですが、短くてノリの良い曲で、聴いてとても楽しいと思います。
ゲネプロの終わった後お昼を食べに外に出たら、デュトワ先生が前を歩かれていました。ホテルメトロポリタンに向かわれているようでした。そういえば昨日練習の終了後第一京浜に出たら、知らないうちにデュトワ先生の乗られた車を追い越していました。というのは田町の駅までバックミラーを見たら見慣れた車が見えたのですが、それがデュトワ先生の乗られた車でした。
明日は九州に向けての旅行日です。出発はゆっくりなので、荷物は明日朝起きてから作ります。明日は夕方には熊本に着きます。あさっての夕方のズィッツプローベ(SitzProbe)までは自由時間なので、何をして過ごそうか悩ましいです。
前回のアルプス交響曲、今回のブラームスの1番と今までの先生のレパートリーと一味違う曲が登場しています。どちらかというと先生の場合は編成の大きい近現代の曲が一番面白いジャンルだと思います。春の祭典、幻想という今度の東南アジア旅行のプロです。ブラームスの1番では普通とちょっと違う音の処理を要求されていて、N響の譜面の書き込みを何ヶ所も訂正させられました。今日はブラームスから練習を始めました。次はベルリオーズの歌劇「ベアトリスとヴェネディクト」序曲でした。今まで弾いた覚えのない曲です。明るくて速い曲で聴いて楽しい曲だと思います。最後にベートーヴェンの1番のピアノ協奏曲でした。児玉さんは速めのテンポで弾かれています。
昨日の夜色々なことをやって遅くまで起きていたので、今日は午後の練習は眠くていささかきつかったです。明日は本番なので早く寝ようと思っています。
1階の新しいレッスン室のアドバンスのプリはかなり落ち着いて来ました。2階のリビングのプリはQUADのプリ66にしました。リモコンが使える点は良いのですが、利得が少し不足気味です。66のSwitchedの電源からメインアンプの電源を取っているので、プリを待機状態にするとメインの電源も落ちるのは便利です。メリディアンのCDプレーヤーもQUADのリモコンである程度動かせるのも便利でした。でも1階のシステムを聴くと、QUADは今一つという感がします。今度時間があったらアドバンスのプリを2階で使ってみようと思っています。
明日からは池袋の芸術劇場での都民フェスティバル(25日)、熊本(27日)、大分(28日)への演奏旅行の練習が始まります。指揮はデュトワ先生ですが、先生としては珍しい以下のようなプロです。
1.ベルリオーズ/歌劇「ベアトリスとヴェネディクト」序曲
2.ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第1番(ピアノ:児玉桃)
3.ブラームス/交響曲第1番
珍しいというのはブラームスがメインに来ることです。最近は大都市の演奏会はほとんど開演が午後7時になってしまいました。演奏旅行でも7時開演と6時半開演が半々位になりつつあります。仕事が終わってから会場に来ると7時開演の方が良いのでしょう。東京などでは遠くから来る方がとても多いので、終演と同時に今や遅しと家路につく方をいつも見ることになります。この点ヨーロッパではほとんどの人は街の中心地から車で20〜30分のところに住んでいるので、夜8時開演とか9時開演でも終演後ノンビリとしています。これくらいゆったりと生活できなければ音楽を楽しむことなど出来ないでしょう。そういうこともあって自分の家でステレオを聴くという人が多いのでしょう。今回は分かりにくい曲ではないので、皆さんゆっくりと心ゆくまで楽しんで下さい。
今イザベル・ファン・クーレンの弾くヴュータン(Vieuxtemps)の5番のヴァイオリン協奏曲を聴いていますが、よく聴くハイフェッツの演奏と較べるとまるで違う曲に聞こえます。私はヴュータンの5番を知ったのはハイフェッツの演奏を通してですから、どうしてもハイフェッツの演奏が基準になってしまいます。出だしから聴き手に迫ってくるハイフェッツに較べて、クーレンの演奏は「アレッ?」と思います。
CDやレコードで聞き覚えた曲は最初に聴いた演奏家の影響がいつまでも残ります。ですから新しい曲を勉強する時1種類のCDだけを聴くのではなく、2〜3種類のCDを取り換えながら聴くのが一番良いでしょう。これを書いているうちにクーレンの演奏は終わり、今はハイフェッツを聴いていますが聴き馴染んだ演奏を聴くとホッとした気分になるのは困ったものです。
今日は朝から気ぜわしく、落ち着かないうちに一日が終わってしまいました。3月の予定を作ってみたら月のうち半分しか家にいません。何年か前から3月も演奏旅行の月になったので仕方ないのですが、2月の終わりと3月の後半は国内旅行、3月の前半は東南アジア旅行です。私も入団して10年くらいまでは演奏旅行というと1月位前からホテルと列車を決めておいたものですが、最近は直前にならないと決めません。今回もまだ熊本から大分への列車はとっていません。今回はちょっと変わった経路をとるつもりです。今はJRだけでなしに高速バスやレンタカーという方法もあるので、選択肢はたくさんあります。現地に行ってみたらずっと良い方法をホテルで教えてもらえることもあります。
サブの楽器を手に入れて演奏旅行の時は楽器と衣装を預けられるようになったので、これからは演奏旅行も身軽になります。着替えと洗面用具だけですむのですから今度の九州旅行がとても楽しみです。
今日は夜の本番だけですが、それまでに確定申告をしなければならなかったので全然時間がありませんでした。(来週は九州に、再来週は東南アジアへの演奏旅行で戻ってくるのは3月14日の夜遅くですから、今日やっておかないといけないのです。)ホールに行く前に秋葉原の繊維街で蝶ネクタイを買いました。
実は今日私のViorが見つからなくて、そういえば昨日楽屋でかばんの中身をばらまいたことを思い出し、楽屋に置いて来たのだろうと思ったのです。楽屋に行ってヴァイオリンのケースの後を覗いたら案の定Visorがありホッとしました。
今日の本番は色々ありました。細川さんの曲でも単純な4拍子なのに、弾いていると本来ディスクリートであるべき拍子が縮退してしまうのです。(量子力学の用語ですが、今日弾いていて急にこの言葉が浮かんできたのでそのまま書きます。)アルプス交響曲も途中からいささか盛り上がり過ぎの感がありました。細川さんの曲は表情をとても細かく練習したので、普通新作を弾く時よりも細かく良くコントロールできていました。今日で今月の定期は全部終わりました。今度は池袋の芸術劇場と九州の演奏旅行です。今度はメインがブラームスの1番です。デュトワ先生で演奏旅行というのは珍しいのですが、九州の皆さんも先生の指揮をお楽しみ下さい。
今日はゲネプロが終わってからこの間??才の誕生日を迎えた家内と一緒に誕生日の記念品を買いに行きました。朝9時半頃ホールに着いて朝食をとり、11時からのゲネプロに備えました。ゲネプロの時から先生はスケールの大きさを表現しようとされていて、ゲネプロも本番も本当に大きな音でした。1曲目の細川さんの新作は充分練習した効果が出ていたと思いました。2曲目のメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲についてはモニターを通してしか聴いていないので、何とも言えません。最後のアルプスについては曲の始めにあるバンダの部分が客席で充分聞こえるのかちょっと心配です。やはり昨日これを時間をとってやった方が良かったかなという感じです。せっかくホールで練習しているのですから。練習所での練習の時とサントリーでの場合で曲頭のテンポがかなり違うのですが、ホールで弾いているせいなのでしょうか。ゲネプロの時に一番それを感じたのですが、本番の時は少し緩和されていました。
終わった時は会場はとても盛り上がっていましたが、今日はゲネプロと本番でかなり疲れました。楽屋での様子を見るとこれは私だけではないようで、終演後皆無口に着替えて帰っていきました。
今日は娘はサントリーの小ホールの伊藤亮太郎さんのリサイタルを聴きに(伴奏が先生である迫昭嘉さんだからです。)、家内は大ホールのN響を聴きに来ました。夕方皆で全日空ホテルに行き夕食をとりました。(私は本番があるので軽く済ませました。)小ホールの方がかなり先に終わったようですが、一緒に帰りました。
今日楽屋でファゴットのMさんと話をしていたら、Mさんはエアタイトの300Bのアンプを持っているのですがハムノイズがあるのでそれを直してもらうためにアンプを宅急便で送ったそうです。それで仕方なく前の石のアンプをつないで聴いたそうなのですが、音が出た途端にその平板さに並行したそうです。Mさんは去年の秋ごろ300Bのアンプを買ったのですが、あらためてその良さを再確認したと言っていました。
私は今は新しいレッスン室で主にアドバンスのプリ、ヒノ・オーディオの300Bシングルのメインで聴いています。私の印象では値段を考えたらエレキットのプリはかなり良いと思いますが、サンバレーやアドバンスのプリとは一段階違うような気がします。アドバンスの方を主に使っているのはこちらがTAPEの録再端子を持っているからです。サンバレーの物はラインアンプである上に録再端子がないので、ちょっと困るのです。(エレキットの300Bのアンプを使っている時は、メインアンプに録再端子があるので良かったのですが、ヒノのアンプには録再端子がないのです。)
今ラファエル・クーベリック指揮のバイエルン放送交響楽団のシューマンのラインを聴いています。エレキットのプリの時とは違う一皮むけた音が聞こえてきます。前のQUADのアンプの時は本番の後CDを聴く気になどならなかったのですが、今は聴いていてとても気持ちが良いです。このまま何枚でも聴いていたいくらいの気分です。
ホテルオークラ、アメリカ大使館のあたりは今朝は警備が厳しく、物々しい雰囲気でした。午後になって大統領が離日したころには落ち着いた雰囲気に戻っていました。今日は珍しく朝食をオークラのカメリアコーナーでとったのですが、オークラの中は英語だらけでした。大統領一行の付き人達がオークラに泊まっているからでしょう。(いつもはサントリーホールの前のアンデルセンで朝食をとるのですが、今日は練習終了後に話し合いがあるので、駐車のサービスを受けたかったのでオークラで食べたのです。)明日はいつも通りにするつもりです。
朝食後ホールに着いたのは9時半近くでした。今回のアルプスは管の編成がかなり大きいので、ステージの上は手狭です。もっとも春の祭典ともなれば更に編成は大きいです。特に海外の演奏旅行ともなれば普通はあまり人数を大きくしないためにも春の祭典のような曲は選ばないものですが、多分先生のご希望なのでしょうが十八番のこの曲で行くことになりました。(先生のN響デビューもこの曲でした。)
まずアルプスを練習しましたが、せっかくホールで練習するのですからバンダの部分もやって欲しかったです。昨日一昨日の練習でほとんど問題点は分かっているので、ホールで弾いての手直しという程度ですみました。次は細川さんの曲でした。練習所と違ってホールで弾くとホールトーンが聞こえてきて練習所の時よりずっと良かったです。作曲者もこれくらい練習して本番で弾いてもらえれば満足が行くと思います。最後はメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(ソロは樫本さん)ですが、私は曲降りでした。
今日の「栄子のひとりごと」に音の間違いを直すだけのレッスンのことが書かれていますが、その点については私も全く同感です。レッスンに来て音の間違いを直してもらうというのは恥ずかしいことなのです。それは自分が楽譜が読めないということを公言しているのと同じことだからです。(更に言うと楽譜に書かれた音が頭に浮かんでいないし、音が違っていても気がつかないということは調がまるで分かっていないという事なのです。)1回目のレッスンから譜読みの間違いなどなくして来るべきなのです。(そのためにソルフェージュをするのです。)
昨日とほぼ同じ展開の練習の一日でした。アルプス交響曲は昨日あまり練習しなかった前半の部分を中心にしました。デュトワ先生の指揮は大きく分けて2つの時があります。1つはすごくコントロールされたやり方をする場合、もう1つはとてもオープンに極端に言うと「行けー!」という感じの時です。今回は後者(「行けー!」という方)があまりなく、前回の定期の時も2日目は先生にしては異例なほどコントロールされていました。今度のアルプス交響曲でも同じことがいえるのではないかと想像しています。
先生は邦人作品の場合いつもとても時間をとります。今回も充分に時間をとって、譜読みからきちんとしました。演奏時間を考えたらアルプス交響曲よりも細川さんの新作に時間をかけていらっしゃいます。
明日はサントリーホールで朝10時から練習です。先生は時々練習の最後の日にホールを使われることがあります。これは編成の大きい曲の時などにはとても有効です。でもホールの使用料はかかってくるわけですし、いつもホールが空いているわけではないので、難しいところがあります。N響の専用ホールが出来たらいつもそこで練習できるので、N響の音も一段と磨かれるでしょう。これは私達の悲願ではありますが、今のところ実現の可能性は低いです。
午前中はアルプス交響曲を、午後は細川さんの新曲をじっくり練習しました。デュトワ先生は邦人作品というといつも時間をかけてじっくり練習されます。今回も弾くこと自体はそれほど難しくないのですが、細かいニュアンスをきっちりとつけるように何度もやり直しをして練習していきました。
昨日は細川さんの曲ではセカンドが上手に行くと書きましたが、今日話を聞いたら、経緯は分かりませんがそれは取り止めになったそうです。
アルプス交響曲は「夜明けを待って山に挑んだ登山者は、道に迷いながらも頂上を踏破。下山途中で激しい嵐に遭うが、夕暮れには無事麓にたどり着く」という山の一日を音で再現するというものです。楽譜を見ながら演奏を聴くとそれぞれの個所が何を表しているかが分かるので、とても面白いと思います。今回デュトワ先生は幻想についてもアルプス交響曲についてもとても細かいことまで拘っていらっしゃいます。前回の幻想についても客席で聴くと「幻想にこんな響きのところあったの?」というような感じだったそうです。あさってはサントリーホールで練習です。練習の段階でホールで弾けるのはとても助かります。
今日から3日間アメリカ大統領の来日ですが、今日は特に影響は受けませんでした。もっとも帰りの車中でラジオを聞いたらかなりの入り口が規制されることになっていたそうで、私は幸運だったのかも知れません。明日そしてあさってが心配です。特にあさってはサントリーホールで練習ですから、すぐ隣にはアメリカ大使館があるので何らかの影響を受けるのは必至です。
明日からは今回のデュトワ先生のプロの中ではもっとも難関であろうB定期です。1曲目の細川さんの新曲もどうなるのかまるで未知数です。聴いたところでは細川さんの時は作曲者の指定でセカンドが上手に行く対向配置で、2曲目(メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲)以降はセカンドはファーストの隣に行くそうです。つまり1曲目と2曲目の間にステージの転換があるのです。セカンドが上手側に行こうが下手にいようが、名演は名演ですしつまらない演奏はつまらないわけですからステージ上の配置についての反響がほとんどないのはうなずけます。これはステージ上だけの問題なのかもしれませんが、セカンドにとってはとても大きな問題です。
この対向配置を試してみることになったきっかけは去年11月のネロ・サンティさんのワグナーとヴェルディです。このときはサンティさんの希望で対向配置になっていたのですが、この時の音が素晴らしかったので試してみようということになったのです。従来の並び方だとヴィオラが割を食うわけで、どのような並び方をしても誰かが弾き難いところに行かなければならないのは同じです。ただ自分がそこに行きたくないのは確かですが、全体の音が良くなることが大切ですし上手側に行くのはそれなりに面白いです。4月一杯までトライアルをして、それから何らかの結果が出ると思います。
今ハイフェッツの弾いたグラズノフのヴァイオリン協奏曲を聴いていますが、試しに聴いているアドバンスのプリはなかなか良い音がしています。締まった低音がしっかりと出てきています。もっともスピーカーを奥に持っていった所為もあるのかも知れませんから、プリの違いだけではないのかもしれません。いずれにしてもなかなか気持ち良い音です。
今6BQ5のアンプとKEFのCrestaは使う当てがないので今日両親の家に持って行きました。あまり良いCDプレーヤーがないのですが、一応楽しめるような音が出るので安心しました。
今日は昨日とは全然違う雰囲気の幻想でした。昨日はテンポが滑り気味な感じがしていたのですが、今日は先生としては異例なほどゆっくりとしたテンポでじっくり進んでいきました。客席で聴いても今日はとても良かったそうです。昨日と今日の感じがあまりにも違うので、どちらが先生の本当の姿なのか私には分かりません。今日の方がずっと良いとは思いますが。また今日は入場者がとても多かったそうです。
東南アジア旅行に持っていく幻想と春の祭典はどちらもちゃんと噛み合ったらとても素晴らしい出来になるでしょう。
N響はズレそうになるとすごく重いタイミングでお互いにズレないように合わせていくのですが、フランス系の指揮者はそういう合わせ方はドイツ式だと言ってきらいます。デュトワ先生も棒と一緒に発音するように前は何回も言われました。N響も年代が若返って前とはかなり発音のタイミングが変わってきました。セカンドが上手に行った場合などファーストの音を聴いていると後ろの方が先に発音していることがあります。前のN響では絶対に考えられないことです。ここら辺はN響が時とともに変わってきたことの現れです。この大きな要因はデュトワ先生が来られたことです。ただ今までの反動が少し出過ぎている感じはあります。もう少し馴染みが出てくるともう一息良くなると思います。
今日は午前中はオーバーホールから帰ってきた楽器を弾き込みました。まだもう一皮むけないと本当の音にはならないという感じです。午後は本番に出かけるまでMCのステップアップトランスのキットを作りました。簡単に作れると思っていたのですが、一筋縄では行きませんでした。なんとか一応作り上げました。これでプレーヤーがオーバーホールから戻ってきたら、レコードをちゃんと聴けるでしょう。とても楽しみです。
今日はもう1つお知らせがあります。チェロの藤森さんの公式ホームページが昨日オープンしたそうです。アドレスはhttp://www.vc-fujimori.jpです。
少し後ろに反り気味で片足が前に出るというのがデュトワ先生のお得意のポーズです。この体勢が"fantasy"と"imagination"を求められる時の先生の構えです。こういう時はほとんどの場合テンポが停滞しないで先に行こうとしているのですが、どの位ということがとても分かりにくいのです。ゲネプロの時よりは本番の時の方が良くまとまっていました。特に5楽章(終楽章)が鬼門でした。1曲目の「武満の弦楽のためのレクイエム」はCDにレコーディングしたのですが、その時とはかなり違う表現を求められいます。プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲も幻想も反響はとても良かったです。幻想もこの前弾いた時とかなり細部が違っていて、先生の工夫が見られます。(1楽章の繰り返しを今回は初めてやっています。この繰り返しは今までやったことはほとんどないです。先生もこの前幻想をやった時は繰り返しはやっていませんでした。)
無線と実験という雑誌があるのですが、その3月号のサンバレーの広告に私の事を載せていただきました。前に書いたSV-501iの後継機種であろうと思われるジュエリーボックス300Bという機種が広告に出ていました。このアンプもトランスの大きさを見ると良い音が出てきそうで期待できます。
幻想、武満、プロコフィエフの順番に練習が進んでいきました。幻想は午前中一杯かかりました。午後から武満をやり、その後プロコフィエフに進みました。幻想はデュトワ先生らしさに溢れた演奏です。昨日も書いた"fantasy"と"imagination"一杯です。
プロコフィエフの2番のヴァイオリン協奏曲はロマン的な色彩の濃い演奏です。諏訪内さんはこの難曲をいとも簡単に弾かれています。
練習が終わってから楽器屋さんに行き、オーバーホールの終わった楽器に対面しました。指で弦をはじいただけで楽器の反応がかなり変わっていることが分かりました。駒も指板も変わっているので馴れるまで時間がかかるかと思っていたのですが、思ったほど弾きにくくはなっていませんでした。私がこの楽器を手に入れたのが今からほぼ30年前ですが、その間に指板は何度も削っていますが駒は何もしていませんでした。今まで目で見て弦が駒に少し食い込み過ぎかなと思っていたのですが、今回それも解決して発音がとても楽になりました。しばらく弾き込まないと真価は発揮しないと思いますが、スペアの楽器といいこの楽器といい弾くことが楽しみです。
私のアンプ作りの師匠Yさんはこの前秋葉原に行ってエレキットのプリの音を実際に聴いて思っていたより良かったので1つ買われたそうです。今日は久し振りにシェリングの無伴奏のCDの後半の方を聴いています。この後ミルシュタインを聴いてみようと思っています。
今日も午前中は幻想を練習しました。昨日の注意とは違い"fantasy"と"imagination"に溢れた演奏するようにとのことで、昨日かなりコントロールして弾くようにと言われたところが思い切り弾くように合図され、いささか戸惑いました。特に第5楽章は魔女のロンドということで、怪物が出てきたり魔女が出てきたりでそれを音にするように言われていました。本番は曲が進むにつれて特に4〜5楽章が盛り上がりそうです。
午後は武満の弦楽のためのレクイエムを練習しました。これはこの前CDにレコーディングした曲ですが、今回は前回とは微妙に違うニュアンスを出すように言われています。とても細かく分奏した上に皆で合わせて弾くという徹底した練習をしました。
一昨日から少しづつ作っていたアドバンスのPRA-1-EQ(抵抗とコンデンサーに良い物を使ったUPグレードバージョン)というフォノ・イクォライザー内蔵のプリアンプが出来ました。
このキットは基盤は全て完成していて、後は部品をシャーシにつけて線を何本かハンダ付けするだけの簡単なものです。その意味では一番手応えが希薄です。音について言うと今使っているエレキットのTU-875から見るとサンバレーのSV-3の延長線上にある感じです。音の傾向としては前に聴いたサンバレーのSV-501iという300Bのアンプに似たところがあります。音色的にはこれが一番好きです。(今はプレーヤーがないのでフォノ・イクォライザーについては分かりません。LINNのLP12が戻ってきたら聴いてみます。)リビングにプレーヤーがあるのでそこで使うつもりなのですが、今はレッスン室のシステムで聴いています。とても骨格がハッキリしています。今はまだ音にはきついところがありますが、エージングをするともっと柔らかくなるでしょう。
今日出来上がるかと楽しみにしていた楽器は明日出来上がることになりました。30年近く弾いてきた楽器ですから色々やることがありますし、特に肩の手の当たる所とスクロールのニスを塗ってもらわないといけないので明日の練習終了後に取りに行きます。中を開けてみたらとてもシッカリしているとのことで、どのように調整できたのかとても楽しみです。
幻想はデュトワ先生にとってはとても思い入れのある曲らしく、今日は1日幻想だけを練習しました。最初に全曲通して弾きましたが、その時は何も言われずに進みました。ですが1楽章の始めをやり始めたら音量を押さえて譜面通りのニュアンスで弾くように何度も弾き直しをされました。今日は3楽章以外をじっくり練習しました。練習予定では武満の弦楽のためのレクイエムがあるはずだったのですが、じっくり練り上げようというお考えなのか幻想のみでした。
いつもは降り番の後の練習はとても疲れるのですが、今日はさほど疲れませんでした。弾き方が変わった所為もあるのでしょう。
明日からいよいよデュトワ先生の定期の練習です。次のA定期は3月の東南アジア(香港2回、シンガポール1回、クアラルンプール2回)のBプロと同じ曲目です。(Bプロは香港、シンガポール、クアラルンプールの3ヶ所で演奏します。Aプロは香港とクアラルンプールで演奏します。こちらは春の祭典がメインです。)幻想がメインになっています。今回デュトワ先生は3月の東南アジア旅行まで4つのプロを指揮されます。A定期とB定期、それから芸術劇場と熊本・大分の演奏旅行、それから東南アジアです。3月の初めは現地はとても湿度が高いそうで、お腹を壊さないようにしないといけません。今年は5月の初めに韓国への演奏旅行もあります。時差がないのは救いですが、体調の管理には充分気をつけないといけないようです。
Sgarabottoを弾くようになって色々気がついた事も今回の降り番でほとんど消化しました。明日からの定期でそれが活きると良いなと思っています。一番の収穫は楽器の持ち方です。楽器を持つ時の力のバランスが今までとは全然違うのです。
デュトワ先生は対向配置には賛成なさっていないので、明日からはファーストの隣の元の位置で弾きます。上手側に行く場合には、ファーストの音を聴こうとしてはいけないのです。その聞くポイントがわからないうちはファーストを聞こうとして苦労していたのです。
今日は法事があり新潟県の新発田に日帰りで行ってきました。越後湯沢の辺りだけは雪景色でしたが長岡まで来るとほとんど雪もなく、2月というのに拍子抜けでした。(越後湯沢の辺りもきれいな雪景色というわけではないので写真は撮りませんでした。)東京を10時過ぎに出て午後1時には新発田のお寺に着いていましたから、充分日帰りできる距離です。演奏旅行に行ってもいつも思うのですが、今はJRの駅が町の中心ではなくなっています。今はJRは通学のための電車になっていて、普通の交通手段は車になっています。時が経てば経つほどその傾向が強くなっていて、在来線のどこの駅を降りても駅前は寂れてしまっています。(これをもっとも典型的に表しているのがパチンコ屋です。今は駅前にはあまり目立つパチンコ屋はなく、国道とかバイパス沿いに大きなパチンコ屋が並んでいる町がとても多いです。)駅前の商店街は平日の昼間なのに半分以上の店がシャッターを閉めていました。
演奏旅行に行っても今はほとんどの会場がお客さんが車で来ることを想定している立地条件です。(そのおかげでどこでも演奏会が終わると駐車場から出る車で大混雑です。私はどこのホールでも着いたらまず駐車場の出口を確認してそこから大きな通りに出るまでのルートを探しておきます。そうしないと会場から出るだけで30分以上もかかったりするからです。)今は地価の高い町の中心地にホールを作ることが出来なくなっているようです。さらに言うと今はどこも郊外型のショッピングセンターが買い物の中心になっているようです。駅前に何かの跡地がそれもかなり広い跡地がないとこういう大規模な施設は造れなくなっています。その所為もあってJRは近いところでも特急に乗らないといけないようなダイアになっているので、なおのこと地元の人はJRを使わなくなるのです。もうここまで来たら元のようにJRの駅が町の中心にあるというような状態には戻らないでしょう。
そのおかげでつい先日行った福井のように、会場から駅にタクシーで行くだけで何千円も取られるのです。ですから東京近郊だとつい家から車で行きたくなってしまうのです。一度そうなってしまうと結局どこでも車で行くことになってしまいます。
駅からお寺までの道を歩きながらこのようなことを考えさせられた一日でした。
昨日の夜寝るときに読んだ雑誌を読んでいて、何となくリビングのスピーカー台の置き方を買えた方が良いような気になり、朝食の後変えてみました。それに味を占めてこの前スピーカーの置き場所を変えたレッスン室の方も下に角形の金属のインシュレーターを入れました。部屋の奥に置いたためにだぶついて聞こえた低音が締まってきました。全体のバランスについてはもう少し詰めないといけないと思いますが、かなり効果はあるようです。
でもこういう事はいくらやっても結論は出ないのです。何かをやればどこかが良くなるのと同時にどこかが悪くなります。それよりCDをたくさん買ってそれを聴いた方が私にとってはアクセサリーを買い込むより遥かに意味があります。ステレオに入れ込むのは、自分の持っている楽器に自信が持てなくていつまでも楽器屋巡りをしているのに似ています。何でも良いから自分の楽器を1つ決めてそれを充分に使いこなすことに努めた方が遥かに有意義です。
といってもオーディオ、特にアンプ作りは趣味ですからこれからも続けていきます。今も1つやりたいことがあるのですが、時間がないので手を出せません。
昨日テレビを見ていたら夜中の2時3時まで起きている赤ちゃんの話が出ていました。周りの大人がまず率先して夜早く寝て、夜は寝る時だということを子供に教え込めば良いのではないでしょうか。同じことはレッスンについても言えます。親が音楽に全然興味がないのに子供が突然音楽に興味を持つことなど考えられません。(一番困るのが「我慢してレッスンを受けたら、ご褒美をあげるよ。」というセリフです。練習は課題を克服するために自分のためにやるのであって、ご褒美をもらうためにやるのではありません。こうなると練習しているフリしかしない子が出来上がるのです。)勉強も親が勉強が嫌だと思っているのに子供が勉強が好きになることなどないでしょう。
今手元にはSgarabottoしかありませんが、弓の方はPeccatteとFINKELがあります。Fetiqueは毛替えをしてもらうために、楽器と一緒に預けてあります。今ある2本の弓はグレードがまるで違うので取り換えると感触が全然違います。でもFINKELの弓の中でもかなり優秀な方なので、値段の割には良い音がします。楽器や弓の品揃えのバラエティこそ楽器屋さんの眼力と見識が現れるところです。良い楽器と弓は金さえ出せば手に入るというものではありません。良いものはやはりそれなりのルートでしか手に入りません。私も学生時代に楽器ではずいぶん苦労しました。芸大に入った頃持っていた楽器は板を薄く削られていて、それを誤魔化すために紙が貼ってあったのです。その楽器を売った店に引き取らせて、今の楽器を手に入れたのです。(今では買い替えでない限り売った店が楽器を引き取るという事はないでしょう。)
楽器は弾き手にとって相棒であると同時に先生でもあります。どんなに安い楽器でも名手が弾けば良い音がします。普段Stradを弾いている人がスズキの楽器を弾くと、とてもスズキとは思えない良い音が出てきます。またその逆に普段安い楽器でしか弾いていない人がいくらStradを弾いても楽器にバカにされるのがおちです。結局誰もが自分に合ったレベルの楽器を弾いているのです。(名手がボロ楽器を持っているケースも極くたまにありますが、そういう人にはすぐパトロンが現れて良い楽器を貸してくれるようです。本当にうらやましい話ですが。)
昨日のひとりごとの中の右側の写真が1日のうちに2回ほど変わっているのですが、気がついた方はいらっしゃるでしょうか?最初に撮った写真では同じアングルで撮っていないので、どう変わったのか分からないので一度撮り直したのです。でも今一つピンと来ないので、先ほどまた撮り直して今の写真に直しました。実際は左側の状態だと写真以上に聴き手に迫ってくる感じがあり、右側だと極く普通の感じです。(左だとステージの上、右だと客席の音と家族は表現していました。右側の方が部屋も広く使えるし、音も聴きやすいと言っています。)部屋のコーナーに近いので音にいくぶん影響が出ているような気がします。しばらく聞き込んで対策を考えるつもりです。今はジネット・ヌブーのCDを聴いています。ショーソンの「ポエーム」、ドビュッシーのソナタ、ツィガーヌ、R.シュトラウスのソナタというものです。
昨日は楽器のオーバーホールのことを書きましたが、今日は私自身のオーバーホールのために成人病検診に行きました。結果はしばらく経たないと分かりませんが、尿の検査は異常がないとのことでした。今日はレッスンがなかったのですが、自分の練習はサブの楽器でしました。ドック入りしている楽器の方がやはり数段能力は上ですが、充分使えるだけの音はしています。
今日は夜になってから2つ事件が起きました。1つはB&Wのスピーカーの位置をピアノの後ろに下げたことです。
左の写真が今までの位置、右の写真が今日変更した位置です。スピーカーの圧迫感が無くなり、心配したほど音はピアノの影響を受けていません。家族の評判もとても良いです。(実はこれは娘がピアノの下のカーペットをとってみて欲しいと言い出したことから始まっています。)
2つ目はいよいよ寝ようと思ってVisorのデータのバックアップを取ろうとしたら、この前OSを入れ替えて以来初めてのバックアップだったので、全てのスケジュールが2重に入ってしまいました。これは前にもやってしまった事があるのですが、今回もまたやってしまいました。Powerbookの予定表までごちゃごちゃになってしまったのですが、デスクトップについこの前の予定表のバックアップがあったので、それでVisorを上書きしてやっとデータを回復しました。ホッとしました。でも時間はもう午前2時20分です。
今日メインの楽器をオーバーホールしてもらうために楽器屋さんに持って行きました。この楽器は私が芸大の学生時代に手に入れたものです。指板の高さが少し下がっているのと、駒が少し腹が出たような状態になっていること、糸巻きの調子が今一つであることなどの問題点があります。ここでドックに入ってリハビリをしてもらおうと思っています。
駒を変えるともう一度弾き込むところからやらないといけないのですが、弦の張りを取り戻すためにはもうそろそろ駒に手を入れないといけません。楽器は演奏家よりは長寿ですから、自分だけでなく次の世代に引き継げるように楽器の状態を良くしておく責任が演奏家にはあります。オーバーホールには1週間位かかるということです。出来上がりがとても楽しみです。
前にも書いたようにレコード・プレーヤーもドック入りします。こちらは10年ちょっとといったところですが、手入れをするところを全部見てもらいついでに電源と底板を強化しようと思っています。こちらはベルトが劣化しているのでこれを交換することだけを考えていたのですが、10年以上も経つものであるなら今全部を見てもらった方が良いそうです。
楽器もステレオもまだしばらく現役で頑張ってもらわないといけないので、ちゃんと手を入れてもらうことにしました。どちらもそうホイホイと買い替えられるものではないので、今持っている物の機能を充分発揮させないといけません。
このところ本番続きでレッスンが出来なかったため、今日は生徒がまとめて来ました。少し疲れましたが、皆それぞれに頑張っているので、こちらもレッスンのやり甲斐があるというものです。今日来た子の中に頑張ってはいるのですが、今一つという子がいます。ゆっくり弾く時から出来上がりと同じ感じに練習しないし、暗譜して一息に弾かなければいけないところでも途中で一息入れるような弾き方しかしないのです。弾き出す前にテンポを決めて弾くのではなく、弾き始めてからテンポが決まる出たとこ勝負なのです。この子はスケールを弾いても今一だったのですが、今日容赦なくインテンポで弾かせていくうちに一つ脱皮したように弾き方が変わりました。(といっても来週レッスンに来た時には元に戻っているものですが。)こういう事を何回か繰り返して上手くなるのでしょう。
今回のたった1泊の旅行は楽器と衣装を持たずに行ったので、着替えとPowerbookだけを持って行けば良くて身軽でした。Powerbookがもう一回り小さいと良いのですが、旅先で何かしようと思うとこのフルサイズのブックでないとスクロールを頻繁にしなければならず、結局はイライラしてきます。このスクロールというのは仕事の能率にとても影響します。iBookでも良いのですが、カードスロットがないことが致命傷です。(たとえば新幹線に乗った時にメールを読むにしても、Powerbookならカードを挿すだけですむのに、iBookだとUSBポートにカードリーダー(スリッパというもの)をつけてそれにカードを挿さないといけないのでちょっと不細工なのです。)もっともこれも国内旅行だけの問題で、海外ではPHSのカードなど使えませんから問題にはなりません。でも圧倒的に国内旅行の方が多いので、国内で便利でなければ私にとっては意味がないことになります。
昨日の夜はなかなか寝られず、結局本式に寝たのは午前3時位でした。泊まったホテルのチェックアウトタイムは10時なので、着いた時に正午まで延長してもらいました。朝食券を買ってしまってあったので、朝食を食べた後1時間位寝てから会場に行きました。おかげで本番の時も眠くならずにすむました。今日の会場はタクシーに乗って行くと突然出現するホールです。
この写真は楽屋口の方から撮ったものです。右の屋根が大ホール、左の屋根が小ホールです。この写真のようにあたりは雪が一杯です。
このホールはこの照明が印象的です。前回99年の秋に来た時には会場から強い音の反射があるということを書いていますが、今回はその点とてもマイルドになった感じです。ただいささか細かいところがハッキリしないかなというきらいはあります。ホールの乾燥が進み、音響もかなり変わってきているようです。(どのホールでも同じような変化は必ず起こります。しばらくするとまるで違うホールのような響きになることも多いです。)
今日は私の体調の所為もあるのかもしれませんが、特にピアノ協奏曲がとても良くまとまっているような気がしました。今日もチャイコフスキーは4楽章の最後で指揮者が拍手を止めるような格好をしているのに、拍手が来てしまいました。あれだけはっきりと拍手を止めているのにどうして拍手するのだろうかと不思議になります。
夕方6時の特急に乗って帰ってきました。家には10時過ぎに着きました。私は次の定期は降り番です。
今日は福井への移動日でした。昼過ぎに東京を出てPowerbookで色々やっているうちに米原に着き、加越に乗り換えて1時間くらいで福井に着きました。周りは雪景色なのですが、歩くのには別に問題はありません。駅からホテルへ歩いている時は雨が降り出して少しぬれてしまいました。私の乗った列車にはN響の人は他に1人しかいませんでした。多分もっと遅い列車で来るのでしょう。
最近はこの経済状態ですから新しいホールなど出来ませんが、ちょっと前はホールの新設ラッシュでした。今はどの会場も大きな駐車場を持っていることを要求されるので、どうしても市内から離れた所に作られるケースが多いです。これは私達出演者から見るととても不便なのです。車で移動している時はそんなに感じないのかもしれませんが、列車で移動してホテルから会場に行く場合などタクシー代がバカにならないのです。それに終演後駅までタクシーで行くのも一仕事になるのです。明日も大仕事です。明日は午後3時からの演奏会ですから、5時には演奏会が終わります。そこで私は6時の加越で帰る予定にしています。いくら何でも1時間あれば間に合うでしょう。家には10時過ぎには着くでしょう。
明日の会場は市内からかなり離れたところにあり、前回(99年の秋)ホテルから会場へのタクシー代が高かったことを覚えています。その時のひとりごとを見ていたらその頃はまだPowerbook2400を使っていたようで、OS8.6にしたことが書いてありました。今のPowerbookにしたのが2000年の2月末のようで、まる2年経ったことになります。今はOSも9.2.1になりとても安定しています。OS Xにしないのであればこのままでも充分です。(本当はOSは9.2.2が最新版で本当はアップデートすべきなのですが、インターネット経由で20MB以上のアップデータをダウンロードするのは大変ですから放ってあります。)今の状態だとPowerbook G4にすべきかiBookですむのか決めかねるのでもう少し様子を見ようと思っています。(そのうちにもっと魅力的なものが出るでしょう。さらに言うとOS9で動かないようになる直前の機種に乗り換えることも含みです。)