昭義のひとりごと2011年1月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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1.30

 今日は熊谷文化創造館での演奏会でした。会場は篭原駅から1kmほどのところに忽然と現れるさくらめいと熊谷文化創造館です。

 上の段左が正面から見た会場の様子です。右は会場前の通りです。その昔景気の良かった頃を象徴するような景色です。
 今日は結局松戸から三郷南を通り、外環経由で東北道に出て羽生から熊谷に行きました。帰りは行きより少し混んでいましたが、全体的にはほぼ同じ時間で帰ることができました。

 練習の時にはテンポが重くならないように強く言われていたのに、昨日今日とどんどんテンポが落ちて行っていました。今日は時々テンポを巻上げていらっしゃいましたが、全体的にはごく普通のテンポに近くなっていました。特別なテンポにしようとしても、本番を重ねて行くと結局普通のテンポに落ち着くものです。今回は何といっても前半が聞き物でしょう。
 次はチョン・ミュンフンさんの2月のA定期です。ベートーヴェンのヴァオリン協奏曲とベルリオーズの幻想です。そういえば来月の末には九州への演奏旅行があります。最後に宮崎と鹿児島の演奏会がありますが、新燃岳の噴火は一体どうなるのでしょう。現状なら宮崎から鹿児島へも不通区間を通らずに行けますが、2月末にはどうなっているのでしょう。

 屋根裏はまだ片付いてはいませんが、ステレオとラックは落ち着きました。

 スピーカーの後ろの斜面が屋根の傾斜を表しています。スピーカーは後ろも横も壁から1m位離しています。1階の新しいレッスン室もこの部屋もスピーカーを壁から1m位離して、スピーカー同士を今までより近くしています。これによって私の音のバランスが変わるかもしれませんが、その結果はしばらく経ってみないと分かりません。


1.29

 今日はオーチャード定期でした。いつも通り11時からゲネプロがあり、その後15:30から本番でした。テンポだけを言うと忙しない感じがするのではないかと心配だったのですが、本番が終わってみるとホンワカした不思議な感触の残る演奏会でした。お客さんも呆気にとられている感じで、正体を掴み切れないようでした。でもプレーヤーとしても永年の経験から、シェレンベルガーさんは枠からはみ出ずにまとまっていました。特に響きのコントロールは素晴らしかったです。

 いつも土日というと必ずどこかで事故があり渋滞しているのですが、今日は両国の合流で少し手間取っただけで、思ったよりはるかに早く渋谷に着きました。3号線の渋谷で降りてマークシティで軽く食べてから、オーチャードホールに行きました。途中閉店したヤマハの前を通りましたが、とても寂しいものを感じました。渋谷の街はどんどん変わっていて、道玄坂の商店街もどんどん店が変わっています。

 明日は熊谷文化創造館でコンサートです。熊谷といっても電車は篭原で降ります。もし電車で行くとすると2回乗り換える上に、座れる保証もありません。楽器+衣装+靴を持って行く事を考えると、やはり車になってしまいます。都心が渋滞していなければ5号線経由で行くのが一番速いのですが........


1.28

 今日も昨日と同様の進行でした。シェレンベルガーさんはご自分のご経験からあらゆる点において「ここはこうすべき」というものをお持ちで、それを語り出されると止まらなくなってしまうようです。それぞれの場所の音の長さなど、細かく注文が飛んできます。本番がどのようになるのか、とても楽しみです。明日はオーチャードホール、あさっては熊谷文化創造館です。
 熊谷文化創造館というと、その昔鮫島有美子さんがここでのコンサートでソロを歌われたその日がお誕生日だったことを思い出します。今回はパユさんが練習の初日昨日がお誕生日だそうです。熊谷はそういう巡り合わせを持っているのでしょうか?
 熊谷文化創造館のホームページを見ると、関越の花園インターか東北の羽生インターから来るように書いてあります。私の場合はどちらが良いのか、とても微妙です。当日の渋滞情報でコースを決めようと思っていますが、今までは東北から行っているので多分こちらをとるでしょう。


1.27

 午前中はエロイカを、午後はパユさんのフルートをソロとするオネゲルとブゾーニの練習をしました。ベルリンフィルの首席を永年務められたシェレンベルガーさんは、そのご経験からエロイカにとても強い思い入れを持っていらっしゃり、テンポ、ボーイング、表情など色々なところにその片鱗が伺えます。sf(スフォルツァート)の仕方などとても細かく注文されています。テンポは全体に速めです。第1楽章に1コマまるまる取り、2コマめに2〜4楽章をしました。明日は特に3、4楽章を細かくされるのでしょう。
 午後のフルートソロの3曲は私は曲降りなので、こちらの様子は分かりません。

 家にいると宵っぱりになってしまうので、練習に行く時の6:30に起きる生活と落差が激しく、戻って昼寝をしたら2時間近く寝てしまいました。そしてやっと調子が戻った感じです。今回は明日もう1日練習して、あさって土曜日はオーチャード定期、そして日曜日は熊谷の文化創造館での演奏会です。
 昨年暮に新しいレッスン室に移ってほぼ1月が経ちますが、やっと自分の城だという感覚が持てるようになりました。あとは昨日ラックを入れた屋根裏です。もっと早くから今のようなスタイルにしておけば良かったとつくづく思いますが、今までその発想が浮かびませんでした。今までは大きな作業をしようと思うと、レッスンの予定をやりくりして2〜3日空きの日を作り、その間にやり遂げないといけませんでした。例えばアンプを作る時など、空いた日の間に作り終えないといけないので、とても大きなストレスでした。でも今度はやりかけでも他の部屋には影響しないので、作業の時間さえとれれば良くなりました。これからはいささか目が遠くなってはいますが、アンプ作りも楽しみながら出来ます。遅くとも3月のN響のアメリカ旅行中には、去年から手元にあるTelefunken PCL86+SV-9t SEを作れるでしょう。今はkitLS3/5を初代のSV-9tでドライブしていますが、9t SEが組み上がったらこれで鳴らします。あるいはLS5/9をSV-4と切り替えながら鳴らしても良いかな?


1.26

 明日からは週末のオーチャード定期+熊谷の練習です。指揮はハンスイェルク・シェレンベルガーさん、フルートはエマニュエル・パユさんで
 モーツァルト/フルートと管弦楽のためのアンダンテ
 オネゲル/フルート、イングリッシュホルンと弦楽のための室内協奏曲
 ブゾーニ/フルートと管弦楽のためのディヴェルティメント
 ベートーヴェン/交響曲第3番
というプロです。

 今までは離れでは母屋のワイヤレスネットワークをAirMacで拾ってきたのですが、スピードが遅い上に不安定でした。そこでケーブルテレビのインターネットを頼みました。今日その配線をしにケーブルネットの人が来ました。色々トラブルがありながらも、何とかEthernetでは接続出来るようになりました。そこで今度はAirMacを使ってワイヤレスにネットにつなごうと思い、家族のMacBookのAirMacユーティリティでトライしたのですが、うまくいきません。そこで私のMacBook Proでやったら無事うまくいきました。AirMacユーティリティのバージョンの問題なのかよく分かりませんが、いつも家族のMacBook(MacOSX 10.5Leopard)でやるとうまくいかないのに、私の(MacOSX 10.6SnowLeipard)でやるとうまくいくのです。

 今日はもう1つ、ネットで頼んだ5段のオーディオラックが来ました。これはとても重い点接触で支えるタイプです。組み立て始めたら上に書いたケーブルネットの人が来て1時間半近く付き合わされてしまいました。そのケーブルネットの人が帰ってから、やっと組立に取り掛かれましたが、重い上に段数が多くて複雑なので、こちらも1時間半近くかかりました。今まで床に拡げていたのが、ラックに片付いただけでもずいぶん気分が違います。
 組み立ててから少し聴いてみましたが、しっかりしたラックに載せた方が良いです。新しいレッスン室は今チェストベンチの上にアンプなどを載せていますが、本当はこちらもラックに載せたいです。


1.22

 今日の本番は前半は普通に進みましたが、後半が始まる前にマリンさんが体調不良で振れなくなってしまいました。そこで急遽堀さんの弾き振りでピアノ四重奏曲を弾く事になりました。この複雑な曲を弾き振りで弾くのはとても難しいですが、無事弾き切れました。堀さんはもちろんですが、周りの皆さんもよくアシストされていました。こういう事故はアシュケナージ先生が指揮棒を手に刺して以来です。アシュケナージ先生の時も今回もともにコンサートマスターは堀さんでした。
 今日の会場足利市民会館は、私がN響に入団した当時からあるホールです。ホールのスタッフの方に聞いたら、ホールが出来てから40年以上経つそうです。キャパシティは昔は1500だったそうですが、2〜3年前に内装を変えてからは、イスの間隔を少し開けたので、1450ほどになったそうです。この会場はそれほど大きくないのに、今まではいつも大編成の曲ばかり弾いてきました。でも今回は普通の規模の編成の曲でした。

 今日は結局松戸から三郷へ出て、外環経由で東北道に入り、館林から一般道で行きました。帰りもその逆コースで帰りました。時間的には電車で行くより少し速いくらいでした。土日というとよく外環で事故がありますが、今日は行き帰りともに順調でした。

 今日会場の近くを散歩していたら、飼い猫らしい少し大きめの三毛猫がいました。スリッパを思い出して声をかけたら、その三毛ちゃんが寄ってきてヒゲをすり寄せてきました。頭やヒゲを撫でてやったら、私が立ち去るまでそばにチョコンと座っていました。スリッパを思い出しながら、しばらく三毛ちゃんと遊びました。


1.21

 今日は1日お休み、明日は足利の演奏会です。今まで足利に行く時は、館林から下道を行っていました。でも北関東道が出来て佐野田沼まで行けるようになったので、館林で降りるか佐野田沼まで行くか迷っています。土日は高速1000円なので高速代に変わりはありませんが、大回りするのでガソリン代と時間がどうなかが分からないのです。佐野藤岡にはプレミアム・アウトレットがあるので、多分今まで通り館林から下道を行くと思います。それより東北道までが渋滞していない事を祈るのみです。
 足利というと古印最中が楽しみです。前は会場のレストランで買えたのですが、この前は帰りにお店に寄って買いました。

 今屋根裏部屋は床にアンプなどを置いていますが、上手くまとめるためにラックが欲しいので色々調べて、木製の重めのラックを頼みました。機器の数から5段のラックが欲しかったのですが、4段の物しか見つかりません。やっと見つけた5段の黒のラックは今は在庫なしで、今在庫のあるダークチェリーの物にしました。このラックが来たら屋根裏も片付きます。
 新しいレッスン室も本当はラックがあると助かるのですが、今日頼んだラックの様子を見てから考えます。こちらは6段のラックが丁度合います。RegaのPlanar25+CECのTL-51X+Model2+樽プリSV-20D+SV-4×2で6段いるわけです。Planar25は一番上に来ますから、SV-4の2台は棚に入ります。そうなると放熱が心配です。ですから結局今のままチェストベンチに載せる事になりそうです。屋根裏の方はアナログ(レコード)がないので、mini91Bを最上段に置けます。


1.20

 今日も演奏会は危ないところもありましたが、無事終わりました。良かったです。

 今日は出かける前に離れのSV-14LBと屋根裏のSV-3を入れ替えました。離れの音はまだあまり追い込んでいないので、ちょっと聴いただけの今の段階では何とも言えません。リビングの中低域のメインアンプは元のSV-501 SEに戻しましたが、流麗さとか流れはこちらの方に分があります。重量感はmini91Bの方が勝ります。どちらを取るかは好みでしょう。
 こういう組み合わせを色々やり出すと選択肢が多すぎてまとまらないので、私の音の骨格を作ってくれたSV-310+SV-91B+DevonとSV-4+LS5/9、SV-722+SV-501 SE+Stirlingの組み合わせは崩さない事にしました。また離れはSV-9t+kitLS3/5Aで決まりです。そうなるとあと決めるべきところはSV-4(+LS5/9)とSV-9t(+kitLS3/5)のプリ、Autograph miniのメインとプリです。SV-9tにはSV-3が良さそうなので、残るプリは樽プリSV-20DとラインバッファーSV-14LBです。今SV-4+LS5/9は樽プリで音作りをしているので、これも崩さない事にしました。そうすると残るはmini91B、Autograoh mini、SV-14LBになります。mini91BはAutograph miniと組み合わせるように選んだので、これでやってみます。プリのSV-14LBは積極的に「これなら良い!」というわけでないところが気にはなりますが、これでしばらくやってみます。
 今宿題として残っているのはTelefunken PCL86を使ったSV-9t SEです。屋根裏が片付いたらここで最初に作るアンプがこれになるでしょう。今までアンプを作りかけのまま置いておくところがなかったので、限られた日数のうちに無理して作り上げないといけませんでした。そのため急かされてつまらない配線ミスが多かったですが、これからは屋根裏に人目に付かないように置いておけるので、楽しみながら作れます。


1.19

 B定期の初日でした。最初のハンガリア舞曲集は短めの曲を5曲の面白い選曲です。これはなかなか変化もあり楽しめました。2曲目のハイドン・ヴァリエーションは練習の時と同様ゆったりめのテンポでした。マリンさんの特長は音色にあるようで、本番は練習の時よりずっとキレイでした。最後のピアノ四重奏曲は全体的には普通のテンポでしたが、所々すごくルバートしたりゆっくりしていました。
 今日の演奏は決して汚くならないのですが、少し醒めた感じでノリは今一つでした。明日はどうでしょう?

  5時少し前にカラヤン広場に行きました。

 最初見た時は上の段のように緑だったのですが、しばらくしたら下の段のように白い光に変わりました。アークヒルズの電飾は緑が基本ですが、ここは緑と白が交代しています。とてもキレイで、しばらく見入ってしまいました。


1.18

 今日も昨日と同様に練習が進みました。
 現代の演奏家は正統派で行こうとすると、どのようにやっても先達の二番煎じになってしまう恐れがあります。自然にやると誰かの真似になってしまいます。自分のアイデンティティを主張しようとすると、例えばテンポについて言うととても速いか遅いかのどちらかになったり、細かいルバートを多用するようになります。そこでどちらかというと正統派のテンポよりいくぶん遅めでじっくり聴かせる、というやり方が多くなります。
 でも昔の巨匠たちの時も、同じような悩みを抱えていたはずです。でもその巨匠たちは皆自分の独自性を発揮しています。もちろん今の若手達もその独自性は発揮しています。でも一番違うところは、昔の巨匠たちのテンポはごく自然に進むのに対して、今の若手のテンポは説明されてもすぐには呑み込めない事です。ですから多人数の集合体であるオーケストラが一緒に動けず、ズレてしまうのです。
 今の若手が時とともに成長して、昔の巨匠たちと同様に貫録と安定性を身に着けて行くかもしれないので、今の時点でどうこう言うのは間違いなのかもしれません。でも今の時点で演奏会を開くなら、少なくともそれなりの説得力を持っていて欲しいと思います。
 だから今は指揮者不在の時期だと言われるのでしょう。私が入団してからしばらくは、毎月の定期の練習はとてもきつかったですが、名演の連続でした。最近は当時と較べると......? ですから名手はなかなか捕まらない上に、ギャラはとてつもなく高いそうです。
 こういう事を言うのは歳をとったからなのでしょうか?

 家の模様替えの中でステレオのセットを考え直して、今持っている物を全部列挙したら、以下のセットが浮かび上がってきました。
 1.SV-310+SV-91B+Devon(1階の大きいレッスン室)
 2.SV-722+SV-501 SE+Stirling(2階リビング)
 3.SV-14LB+SV-4+LS5/9(1階の新しい私のレッスン室)
 4.SV-20Dmini91B+Autograph mini(屋根裏部屋)
 5.SV-3+SV-9t+kitLS3/5A(離れのレッスン室)
赤字のものは今置いてあるものとは違いますが、相性が良いと思われるものです。まず手始めにリビングのmini91Bを前に使っていたSV-501 SEに戻そうと思っています。そして今は離れにあるSV-14LBと屋根裏のSV-3、新しいレッスン室のSV-20Dをつなぎ直します。
 私のシステムの骨格を作ってくれたのは、1階の大きいレッスン室とリビングのシステム1と2です。これを元の姿に戻して、新しい3つのシステムの音を更に追い込みます。


1.17

 プログラムの逆順にピアノ四重奏、ハイドン・ヴァリエーション、ハンガリー舞曲の順に練習しました。ピアノ四重奏曲、中でも第1楽章に非常に時間をかけていらっしゃいました。最近若手の指揮者がどんどん登場されますが、今回のイオン・マリンさんもその有力なお一人です。今回は練習が2日なので、要領良く練習しないと時間が足らなくなりますが、今日の練習は大事なところは時間をかけながらも全体としては要領良く進んで行きました。特に印象的だったのはハイドン・ヴァリエーションです。私が入団してからしばらく、ドイツ系の指揮者が中心だった頃何回もこの曲を弾いています。その頃よく弾いたテンポよりちょっと遅めのテンポでじっくりと聴かせるという振り方です。その頃の事を知っている人たちは現役ではほとんどいなくなっています。その頃のドイツ系の指揮者は皆さん響きの質をとても大事にして、響きの作り方を何度も練習していました。その頃の響きは中低域を充実させるもので、私のステレオの音のバランスの骨格はこの頃の経験の賜物です。最近の若手はもっと広帯域の響きを求める傾向が強く、その魅力も充分分かりながら昔の響きの方に魅力を覚える私です。
 こういう動きはN響だけでなく世界的な現象です。私たちの世代からみると今のこういう動きはまだ過渡期のまっただ中にある感じです。今回のような意欲的なプロを通して、早く新しいドイツ音楽像がまとまって欲しいです。

 昨日の朝ふと外を見たら雪景色、それも20〜30分ほどで一面真っ白になってしまいました。「このまま行ったらしばらく車には乗れないかも?」と覚悟したのですが、しばらくしたら何事もなかったかのように雪も止み、昼頃には雪も消えてしまいました。
 去年の年末の雪でスタッドレスが売れてしまい、手に入れるのが大変な状況だったようですが、行きつけのタイヤ屋さんが昨年の早い時期に1セット取り寄せておいて下さったので、先週の金曜日に履き替えました。スタッドレスはせいぜい3シーズンしか持たないので、できるだけ新しいものが良い、ということで去年製のYOKOHAMAにしました。225/50R17のランフラットなので、今は他のメーカーは2008年製しかないそうです。


1.16

 この休みの間に屋根裏を片付けるつもりだったのですが、なかなか思うように行かず結局持ち越してしまいました。明日からはB定期+足利の練習です。ブラームスプロで、ハンガリー舞曲第17番〜第21番+ハイドン・ヴァリエーション+ピアノ四重奏曲(シェーンベルク編)を弾きます。指揮はイオン・マリンさんです。

 片付けは全然進みませんでしたが、ステレオのセッティングを色々やっていく中で色々得るものがありました。演奏にしてもオーディオにしても一度自分のやり方が決まっても、時が経つとその前提条件が微妙に変わっていきます。体力とか聴力が時とともに変化すると、バランスのとり方も変わっていきます。この休み中にその微妙なバランスがやっと思ったようにとれました。明日からの練習に反映すると良いのですが......


1.12

 10日はアリスト・ホールの「根津理恵子とN響メンバーによるNew Year Concert」のあと、内山さんのお通夜に参列させていただきました。参列の方がとても多くて、会場に入り切らないくらいでした。内山さんが現役でいらっしゃった頃の事が、つい昨日の事のように思い出されました。

 昨年の末に貸していただいた調音パネルですが、色々試した結果導入は諦めました。最初は今までと違う音に効果を感じていたのですが、音が引っ込んで、音色が平均化してしまう事が気になるのです。125〜4000Hzで平坦な吸音特性を発揮するわけですから、音色の輝かしさを表す帯域の音が吸われるわけで、求める音と調音パネルの効能が違っているようです。
 それよりこの試行錯誤での最大の収穫は、Devonのレベル調整でした。今まで高域のレベルを-1にしていたのですが、±0(LEVEL)の方が断然良かったでした。2年位前に試した時は-1の方が良かったのですが、月日が経つと変わるものですね。これだけでもかなり音が伸びてきます。

 最近部屋のコーナーが音に与える悪影響が気になっています。横長のホールの中央でソロで弾くと、出した音が横長のステージの隅の空間に吸われます。同じ事がオーディオにも言えるのではないかと思い、調音パネルを部屋のコーナーに45°の角度で置いてみました。そして調音パネルの表裏両方を試してみました。反射体として使うのなら、木の板の方が良いのでしょうが。いずれにしても調音パネルを使った音を聴くと、響きが整理されるのは良いのですが、響きの魅力は薄れます。
 我が家では更にスピーカーの横と後ろの面のカーテンをどうするかが問題です。スピーカーの後ろは反射体、聴き手側の後ろは吸音体になるよう、部屋のコーナーに木の板を置いてみます。重めの合板が良いかな?.......


1.9

 今日も大きな傷もなく無事に終わりました。終演時の拍手もすごかったのですが、私にはなぜか今一つ納得がいきませんでした。

 今日出がけにiTransという携帯オーディオ用の昇圧トランスが届きました。車にAUXのジャックを増設したのですが、iPod touchの出力を入れると他の入力に較べて音量がすごく小さいのです。そこで電源のいらない昇圧トランスを頼みました。早速使ってみたら、増幅率がもう少しあった方が良いのと、iPodの出力を少し絞らないと音が歪むのが気になりました。でもiPodの音と他のラジオなどの音量差が解決するのはうれしいです。今日は1日iPodの音楽を聴きながら運転しましたが、とても気分が良かったです。

 明日は午後3時からアリストホールのNewYearConcertを聴きに行ったあと、内山さんの葬儀に出席します。明日も落ち着いた曲を聴きながら往復しようと思っています。
 次の出番は1週間後のB定期+足利公演です。C定期の間に屋根裏を片付けて、どこでも良い音が聴けるようにしたいです。


1.8

 新聞でも報道されていますが、かねてより病気療養中だった元N響クラリネット奏者内山洋さんが昨日のお昼に亡くなられました。内山さんは私が組合の書記長をしていた時に、委員長をして下さり大変お世話になりました。心よりご冥福をお祈り致します。

 今年最初の定期演奏会でした。ペトレンコさんはこの曲が十八番らしく、本番はさすがによくまとめられていました。この曲は今まで何回か弾いているのに、ほとんど印象に残っていません。チャイコフスキーの他の曲ははっきりメロディーが頭に入っているのに.........不思議な曲です。
 今回の定期は終わってみたら2時間を超える長大なプロでした。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番が思いの外に時間がかかっていました。

 ゲネプロのあとお昼を食べてから東急ハンズに行き、アンプやDACの下に敷く板を探しました。黒檀の板が欲しかったのですが、黒檀は短冊状のものしかありません。そこで2種類のサイズの黒檀の短冊(20×5×1.5cmのもの4枚と30×6×1.5cmのもの2枚)を買ってきました。屋根裏部屋のプリアンプとModel2の下に20cmの方を敷きました。そして30cmの方をリビングのSV-192Sの下に敷き、今それを聴いています。ラックに直接載せている時より弾みがあり、響きの収束のしかたが違います。初めて聞くCDですが、今までの状態とは明らかに違う音です。下のレッスン室ではModel2は黒檀の角材の上に載せていますが、DACの下に木の板を入れると、比較しなくても分かるくらい音が変わります。
 ただ木の種類は色々あり、それを全部試すわけにもいきません。黒檀は割と良い効果を持っているので、しばらくこれで行きます。東急ハンズのB1に木材加工のコーナーがありますが、そこに色々な材質とサイズの角材があります。今日はリビングのSV-192Sを聴きましたが、明日は屋根裏の音を聴きます。


1.7

 毎日少しずつ渋滞が長くなっていますが、まだ普段よりはかなり短いです。

 今年最初の定期はいよいよ明日本番を迎えます。ペトレンコさんは1976年生まれだそうですから、まだ34歳という若さです。とても自信に溢れた指揮をされる方です。こちらが慣れていないせいかもしれませんが、微妙なところの棒の動きがまだ今一つ分かりません。明日ホールでゲネプロ&本番をすれば、馴染んでくるでしょう。
 マンフレッド交響曲は曲目紹介を見ると57分かかるそうですが、弾いているとそこまで長くは感じません。ペトレンコさんの持って行き方が良いからでしょうか?
 昨日ピアノ協奏曲の編成が1プルト減ったそうで、私は急遽降り番になりました。
 私の次の出番は再来週のB定期+足利です。


1.6

 今日は4、3、1楽章の順に練習しました。私には弾くたびにテンポもディナミークも微妙に違うように感じられ、まだ指揮者の感覚に馴染めません。第1楽章:アルプスの山中を彷徨うマンフレッド、第2楽章:アルプスの妖精、第3楽章:山人の生活、第4楽章:アリマーナの地下宮殿という4楽章からなるこの曲の話の筋を音で表現するように、大げさなくらい誇張した表現を要求されています。
 表現を重視するからなのでしょうが、弦と管がズレていてもあまり気にされていません。本番までにこれがどうまとまるのか心配です。

 年末からiPadでスケジュール管理をしていますが、手帳よりはるかに使いやすいです。やらなければならない事ができた時、今までは手帳にメモを書いてきました。でも今はiPadのToDoに書いています。一番違いはToDOはアラームを2回設定できる事です。〆切りの1日前と3〜4時間前にアラームを設定して、MacBook ProとiPod touchを同期させておくと、どれかを開けた時にアラームを知らせてくれます。他の用事でiPadを使っている時にもアラームが表示されるので、忘れる事が激減しました。ToDoは普通の1項目の他に、プロジェクト、チェックリスト、連絡先に電話やメールなどの色々な形で登録できるので、使いこなせばとても便利に使えるでしょう。
 予定表もPDF化すれば、DropBox経由でiPadに取り込めばGoodReaderでいつでも見られます。また手帳にとじ込んである資料は、PDF化しさえすればiPadに取り込めます。何といっても資料が増えても重くも厚くもならないのはとても助かります。
 とはいってもiPadがなくなったり故障する事も考えて手帳はまだ手放せません。


1.5

 今朝は家を出るのが少し遅くなってしまったのですが、渋滞がほとんどなかったので練習所にはいつもの半分位の時間で着いてしまいました。空がとてもキレイで、江戸川を渡る頃からスカイツリーがくっきりと見えました。いつもこれだと良いのになぁ......

 今日はマンフレッド交響曲の1、2、4楽章を練習しました。最初にマンフレッドについて色々説明されてから、練習が始まりました。この曲は前に弾いていると思いますが、あまり印象に残っていません。2楽章はたしかに弾いた覚えがあります。ペトレンコさんは学生オケ相手のようにとても細かく分奏までするので、3日間も練習すれば弾きにくいところはなくなるでしょう。
 今日練習した限りにおいては、この曲があまり弾かれないのも分かるような気がします。ペトレンコさんはこの曲が魅力的になるように、極端なくらいの演出効果を狙っています。これがどのように会場で聞こえるのか、とても興味がある反面きちんと効果が上がるか不安な部分もあります。
 最近は早めに練習が終わる事が多いですが、今日はフルに最後までみっちりと練習させられました。私は練習しながら入団当時を思い出しました。当時はドイツ系の指揮者中心で、練習は最後まできっちりするのが常でした。明日は4楽章から始まるそうですが、その後今日弾かなかった3楽章に行くのでしょう。


1.4

 いよいよ明日から今年のN響の練習が始まります。明日からはペトレンコさん指揮のA定期です。ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番、チャイコフスキーのマンフレッド交響曲というプロです。

 今年の正月は妙に気忙しく、あまり落ち着かないうちに練習が始まる事になってしまいました。


2011.1.2

 

 皆さま、明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願い致します。
 年末から昨日にかけて家の中が片付かず、やっと今日になって落ち着きました。1日遅れですが、新年のごあいさつです。

 演奏には経験を積む事によって進化していく部分もあると同時に、経年変化(老化とも言いますね......)で弱くなっていく部分もあります。更に体力も平均して変化するわけではありませんから、いつもその時の最良のバランスのとり方を探していないといけません。何年という長期的な部分と、その時の体調の善し悪しという短期的な部分がある上に、感覚的な部分も時とともに変わっていきます。
 同じ事がオーディオについても言えます。私の場合も1階の奥のレッスン室ができた頃と今では、かなり音の好みが変わりました。変わる切っ掛けになったのはAutograph miniです。これを奥のレッスン室で聴くのだったら今までと同じ傾向になったのでしょうが、これは今度の新しいレッスン室で聴こうと思って導入したのです。最初に導入した当時は部屋が片付いていなかったので、響きも荒れていました。ですからこれに合うメインアンプを決めようと思っても、なかなか決まらなかったのです。でも色々やった揚げ句に最初の思惑と違ってAutograph miniの相棒はSV-501 SEになりました。また御影石の導入によってもかなり変わりました。
 最近の最大の変化はスピーカーを置く位置です。今までは部屋の都合からスピーカーが壁に寄っていたのですが、新しいレッスン室と屋根裏、どちらも壁から離した方が音がまとまっています。

 ヴァイオリンもオーディオも相手とのやり取りの中で、自分も変わっていきます。つまり自分の主義主張は自分をめぐる環境の産物でもあるのです。名演奏家でも楽器が例えばStradからdel Gesuに変わって音がガラッと変わった、という人はたくさんいます。オーディオも特に新しいスピーカーを入れて、新しい響きを知らされる事もあります。オーディオについてあまり言われる事はありませんが、私は聴力の老化もとても大きな問題だと思っています。自分は変わらず、周りだけが変わると思いがちですが、自分も変わっているのですよね。
 今オーディオの音を調整していて、自分の音がかなり変わってきた事をすごく感じているこの年末年始です。前の状態をご存知の方は、多分その音の変貌に驚かれるでしょう。そしてその影響は演奏にも反映されています。まとまったらステレオのページでご紹介します。


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