ひとりごと2002年4月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


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栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。


4.30

 昨日リビングのステレオを入れ替えようとして色々やっていたらQUADのプリのヒューズが飛んでしまいました。250V100mAというヒューズを買いに秋葉原に行き物は簡単に見つかったのですが、それを家に持ち帰って入れ替えてみて電源を入れたらあっという間に飛んでしまいました。最悪なことにメインの300Bのアンプのヒューズまで飛んでいました。近くの電気屋に行ってヒューズを買ってきたらサイズ違いでした。明日秋葉原にQUAD66をもって行ってヒューズも買ってこないといけなくなりました。(こちらもヒューズを交換して電源を入れた途端に、またヒューズが飛んだりして........?)

 今日は秋葉原に行く時に家族を車に一緒に乗せていきました。家族は日暮里で買い物があるというので、日暮里の駅前で家族を降ろし、それから秋葉原に行きました。秋葉原の用事はすぐ終わったので、お昼を家族と一緒にアメ横のすぐ横の寿司屋で食べました。ゴールデンウィークにどこにも出かけない我が家の唯一の楽しみでした。ステレオのことはともかく、とても楽しい一日でした。

 N響は今日明日とお休みで、2日3日と春の第9の練習です。4日にサントリーでマチネ、9日(KBSホール)10日(芸術の殿堂)にソウルで演奏会です。ソウルの演奏会はワールドカップを記念してNHKとKBSがお互いにオーケストラを派遣しあってソウルと東京で演奏会をやるという企画です。(N響がソウルで、KBS交響楽団が東京で演奏会をします。KBS響はN響が行った後東京に来ます。)プロの前半はモーツァルトの39番、後半に第9です。規模としては国内旅行と同程度のものですから、荷物などは国内旅行と同じですみそうですし、飛行時間も沖縄に行くより短いくらいです。(2時間20分位)
 7日に成田を発って8日には合唱団との合わせの練習をし、9日10日の公演に備えます。今回はソウルヒルトンに泊まるようです。

 昨日書いたゴムのチューブの件の追加報告ですが、透明のゴムのチューブの方は厚みがある分柔軟性に欠け、手応えは良くないようです。やはりソフトグリップの方がお奨めです。私自身はこのゴムのチューブのおかげで弓の持ち方が少し変わりました。無理をしないで持てるようになりました。


4.29

 今日はソニックシティでの演奏会でした。行きも帰りも空いていて、家から1時間かからずに着きました。客席は一杯で子供や若い人達もたくさん見受けられました。今回のプロはオーソドックスな序曲、協奏曲、交響曲というもので、楽しめるものでしたでしょう。

 ソニックシティというと、前にPowerbook2400が出てすぐの時に演奏会があり、Yさんがゲネプロの後駅前に行って1つ見つけて、その場で買ってきたということがありました。私は既に注文してあってその時にはまだ手に入っていなかったので、とても羨ましい思いをしたのを覚えています。多分5年くらい前の話だと思います。

 今日はこの前書いた弓に被せるゴムのチューブをお見せします。

 「ソフトグリップ」という名前のチューブ(2本入って100円、東急ハンズの文具売り場にあります。)を1/3位に切って弓に被せたのが右の弓(こちらはゴムを裏返して使っています。こちらの方が目立たないので、その意味では絶対にこちらがお奨めです。)、東急ハンズに売っている透明のゴムのチューブを切って被せたのが左の弓です。どうして2種類あるのかというと、右の弓は割と太いので良いのですが、左の弓は細いので厚みが欲しいのでソフトグリップより肉厚のゴムのチューブが欲しいのです。
 実は黒いゴムが欲しかったのですが、ちょうど良いサイズがないのです。それに黒いゴムはあまり伸び縮みしません。(伸び縮みしないと弓に被せた後、ずらせるのが難しいです。)黒のチューブも普通のゴムの色のチューブも内径が6mmの物と9mmの物しかありません。この透明のチューブの内径は7mmです。東急ハンズの地下1階に売っていました。私はどちらかというと肉厚の方が好きですが、人によっては薄い方で充分という人もいます。自分でやってみて良い方をお選び下さい。
 こんなことをしなくても弾けることは弾けますが、これによって弾きやすくなるのでしたら、やってみる価値はあると思います。ゴムのチューブは1mで250円位ですから安いものです。私はゴムを被せることにより、常に弓をしっかり持てるから良いのだろうと思っています。


4.28

 今日はオーチャード定期でした。家を9時ちょっと前に出たのですが、9時半過ぎには着いてしまいました。途中の情報板を見ると中央高速が25km、東名が14km渋滞と出ていました。でも首都高は順調でした。東急デパートの駐車場が開くのが9時45分、それから楽屋に行って10時過ぎに東急の地下に行って朝食を買ってきました。
 ゲネプロはプロ順に進み、セミラーミデ序曲、ブルッフのヴァイオリン協奏曲、チャイコフスキーの4番と通しました。

 前半を客席で聴いた人の話では、指揮のフィッシュさんはとても格好よく見えるそうです。ゲネプロの時はチャイコの4番では1楽章の最後でちょっとした事故がありましたが、もちろん本番では何事もなく過ぎました。
 演奏会の時はソロのバイチさんはアンコールにクライスラーの「レシタティーヴォとスケルツォ」を弾かれていました。チャイコフスキーの後のオケのアンコールはドヴォルザークのスラブ舞曲でした。

 レッスン室のステレオに新顔が加わりました。

 下の段の右側のCDプレーヤーです。MYRYADというイギリスのメーカーのMCD500というものです。今までメインに使っていたメリディアンが色あせて聞こえるほどの素晴らしい音です。今までつまらないと思っていたCDもこれで聴いたら面白く聞こえるかもしれません。アナログに似た音です。といっても今これを手に入れるのはいささか難しいと思います。メリディアンはリビングに戻します。面白いのはMYRYADのリモコンでメリディアンの方も動かせることです。


4.27

 今日の練習を通してみても印象は昨日と同じです。1楽章のテンポは昨日ほどではないのですが、傾向としては昨日と同じです。指揮者としては前に進む気持ちをとても強く表現したいようです。弾き出しのタイミングなどでポイントがつかめないところがあります。明日はオーチャードホールでマチネの演奏会です。休みの日に午後の演奏会というのはお客様にとっても来やすいでしょう。学校が土曜日が休みになったので、土曜日の午後3時とか4時からの演奏会を聴いた後どこかで食事という楽しみ方が出来るでしょう。明日のプロは楽しい曲が中心ですから、そういう過ごし方をするにはうってつけだと思います。
 明日ゲネプロの後もう1回東急ハンズに行って、弓に被せるゴムを買おうと思っています。実はこの前の定期の時にゴムを買ったのですが、細すぎて弓に被せられなかったので一回り太いものを買いに行くのです。うまくいったらここでご紹介します。

 今日は練習の後家内の父親の35周忌で白井に行きました。夜9時頃までそこにいて、つい先程家に戻ってきました。


4.26

 チャイコフスキーの4番は予想通りの演奏でした。この路線が好きな方にはたまらない魅力があるでしょう。「ロマンティックな曲だからテンポは固定していない方が良い。」という言葉通り、とても自由にテンポが変わります。私たちからするといささか分かりにくいのですが.........いささか気になるのは1楽章のテンポ感と3、4楽章のテンポ感が違うことです。1楽章はとても前向きなのに対して、3、4楽章は一つ引いたようなテンポだからです。
 プロの最初のロッシーニのセミラーミデ序曲はN響では時々弾かれる曲です。今回の2曲目はブルッフのヴァイオリン協奏曲ですが、私は降り番です。

 今日は練習が少し早く終わったので途中まで下の道を走ったのですが、連休前ということもあって昭和通りはとても混んでいました。こういうときに無理をすると事故に遭うと言い聞かせながら帰りました。


4.25

 今日は休みでした。朝ゆっくり起きて近くの内科に行きました。その前にリビングのステレオのメインアンプをもう一度エレキットの300Bに戻そうと思ってやってみたら、何と右側から音が出ません。見るとフィラメントがついていません。どうも300Bのヒーターが中で断線してしまったようです。午後からは秋葉原に行き、Svetlanaの300Bを買ってきました。そしてKT88から300Bに戻しました。またどうもDevonの音が今一つなので、ボードと木のブロックの順番を入れ替えて、床にボードを敷きその上に木のブロックを置いてその上にDevonを置いてみました。そうしたらかなり思っていたような音に近づきました。やっとレッスン室もリビングも思ったような音になりました。(リビングのCDプレーヤーの音だけがどうしても気に入りませんが。)

 明日からはフィッシュさんのオーチャード定期と大宮ソニックシティでの演奏会の練習です。今度はチャイコフスキーの4番がメインですから、スタローン的な部分が一段と発揮されるのではないだろうかと思っています。


4.24

 今日はいつもより遅く家を出たのですが、道が空いていてあまりに早く駐車場に着いてしまったので、近くをドライブして時間を潰しました。9時半過ぎに駐車場に車を入れてホールに行き、朝食をいつも通りアンデルセンで食べました。ゲネプロの前に楽屋で、今回の指揮者フィッシュさんは音楽界のシルベスター・スタローンだとSさんが言い出し、その話でしばらく盛り上がりました。
 ゲネプロも本番もSさんの言った通りの印象でした。1曲目のオセロは部分的にとても良いのですが、全体としては今一つという感じで例の「あまり演奏されない曲はそれなりの理由がある。」ということを再確認しました。2曲目のヴァイオリン協奏曲はソリストが曲をよく知っているというかしっかり身に着いていることに救われた感じです。指揮者との微妙なずれは結局最後まで解決しませんでした。でもソリストのクルカさんは余裕でオケに着けて弾かれていました。新世界はいかにもシルベスター・スタローンという感じのもって行き方でした。
 本番の時私のすぐ前の最前列に座られている年配の男性が曲に合わせて大きく体を振っていました。隣の若い女性はそれが気になって仕方ないらしく、横目でその人を見ながら半分あきらめ顔でした。そのおじいさんは曲が始まると曲と関係のないテンポで体を揺するので、周りの人はさぞかし気になったことでしょう。

 今日はゲネプロのあと用事があったので秋葉原には行きませんでした。秋葉原に行ったらきっと色々な物を買い込んできたことでしょう。私の真空管アンプの先輩Yさんはレコードがかかるようにしようということで古いトリオのプレーヤーを持ち出したそうですが、アームの中の線が断線しているらしく音が出なかったそうです。それでゲネプロのあと秋葉原に行って細い線を買いに行ったそうです。私も用がなければ一緒に行ったのですが残念です。
 昨日秋葉原に行って色々聞かせてもらったのですが、これからの1つの流行として空気感がよく出るステレオに関心が集まるだろうということでした。昨日その例として教会音楽を聴かせてもらったら、その空気感を味わうことが出来ました。ですが同じシステムでオーケストラの音楽を聴いたらごく普通の音でした。というようにはまればとても良いのですが、そうでないとつまらない音しかしないというのが今のディジタルオーディオの難しさだという話でした。
 昨日の話では大体においてスピーカーに対してアンプが勝ち過ぎていて、音が詰まってしまうことが多いようです。アナログの場合と違ってディジタルの場合は実際にやってみないと何が合うのか分からないとのことでした。
 同じ店でも違う人がシステムを組むと出てくる音は天と地ほど違います。SACDの出力を高出力の真空管アンプに入れて、それでトールボーイのスピーカーを鳴らすという組み合わせの音を聴くと、妙に音がうるさいのです。組み合わせる人が違うと全部で20万もかからないシステムでこれよりよほど良い音がしています。

 今晩は家族3人ともが全部違う演奏会に行きました。私はサントリーで本番、家内は紀尾井ホール、娘は上野の文化会館という具合です。


4.23

 今日は練習2日目でした。午前中は新世界とオセロの手直しをし、午後からはヴァイオリン協奏曲を練習しました。クルカさんは前回は息の合ったミスターSとの共演でしたが、今回は初め細かい部分で微妙にずれていました。協奏曲の練習としては珍しく2時間かけて練習した結果問題は解決しましたが、微妙に解釈が違うような気がします。明日会場でゲネプロをすればちゃんと収まると思いますが、ヨーロッパのメジャーオケのように演奏会場で練習できるとこのような問題はかなり解決するでしょう。N響も自前のホールがあると良いのですが..........

 昨日の事に味を占めて、今日も帰りに秋葉原に寄ってコーリアンのボードを3枚買い、リビングのスピーカーとプレーヤーの下に入れました。スピーカーについては、今置いている木のブロックの上にボードを敷きその上にスピーカーを載せています。前よりも音が柔らかくなりました。レコードをかけて気持ち良くその音を聴いていたら、栄子先生に「聴音をやっているのだけど!」とお叱りの言葉をいただきました??......後でゆっくり聴いてみます。

 前にご紹介したゴムの輪はとても好調です。弓の持ち方がぴったりくるので、とても弾きやすいです。


4.22

 今日はアッシャー・フィッシュさんの練習でした。あさってのサントリー名曲シリーズのための練習です。ドヴォルザークシリーズで、1曲目が歌劇「オセロ」序曲、2曲目がヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン:コンスタンティン・クルカ)、3曲目が新世界というプロです。練習は新世界、オセロという順番で今日は2曲だけ練習しました。新世界についてはひと言で言うと独自の世界で派手な感じです。(フィナーレのコーダのテンポなど変わっています。このテンポは以前一度やったことがあるやり方ですが、誰がやっていたのかは思い出せません。)最初に全曲通して弾き、それからじっくりと練習していきました。オセロの序曲というのは弾いた覚えがないですが、もっと弾かれても良いのではないかと思う曲です。今回のヴァイオリン協奏曲のソロはこの前シマノフスキーで名演を披露されたクルカさんです。明日ソロ合わせの練習がありますが、今回も前回に劣らず楽しみです。

 練習が終わってから話し合いがあり、それから慌てて秋葉原のサトー無線に行き、Regaの下に入れるコーリアンのボードを買いました。家に帰って夕食を食べてからそれを下の写真のようにセットしてみて、今その音を聴いています。

 レコードはドイツグラモフォンの100周年記念のレコード集の中のカラヤン指揮のベルリン・フィルの「英雄の生涯」です。(このレコード集は私の生徒のお父様にいただいたものです。)今の状態は低音の切れがとても良く、聴いていて小気味よいです。コーリアンのボードは2枚重ねて敷いています。(インシュレーターは入れない方が良いのではないかという話でした。)日本のメーカーの音決めはとにかく音を押さえ込もうという意識が強すぎて、聴いていて少しも楽しくないのです。(同じコーリアンのボードをスピーカーの下に敷いていますが、前に使っていた日本の某有名メーカーの鋳鉄のボードに較べるとずっと音が活きています。)RegaとKontrapunkt aというアナログの世界では入門+α程度のものでも日本製の高級CDプレーヤーよりずっと楽しい音が聴けます。(参考までに言うと、Regaのフェルトのマットは今は外しています。管球王国という雑誌に書いてある通りに、その方が音が明るいです。)今の日本では実際の演奏とは関係のないオーディオの世界だけが妙に独立しているとしか思えません。日本製のCDプレーヤーは妙に高機能を謳っていて、SACDやDVDなどがかかることばかりが先行していますが、もっとCDから良いスペックではなく、良い音を引き出すという基本に専念して欲しいです。おとといから聴いていて納得のいかなかった部分がかなりコーリアンのボードで解決されました。
 これだけの音を聴くと、レコードをひっくり返す手間など惜しんではいられないという感じです。今日ももう1枚聴いてしまいそうです。
 私としては皆さんにレコードの良さを再確認して欲しいです。

レコードを死蔵しているなんて勿体ないですよ、みなさん。そろそろ英雄の生涯も終りに近づきました。


4.21

 昨日はレコードを聴いたあとCDを聴いていたので、気がついたら午前3時になっていました。また今日レッスンをしている時に、レッスン室の新しい使い方を思いつきました。今まで向いていたのとは反対に向いて弾くと、スポットライトがうまく譜面台にあたるのでとても具合が良いのです。初めに大きな机を入れようと思ったのがすべての間違いの元でした。今ではその机は隣のピアノのレッスン室にあり、ソルフェージュのレッスンの時に大活躍しています。(テーブルクロスを掛けてあるので、ちょっと見にはそうは見えません。)やっと新しいレッスン室が出来た甲斐がある使い方が出来るようになりました。プレーヤーの置き方もうまい具合に決まったのですが、ボードとインシュレーターを買ってこないと完成というわけにはいきません。(今日はKontrapunktの出力をプリ[エレキットのTU-875]に直接入れるか、ステップアップトランスを使うかを色々テストしてトランスを使うことにしました。またアームの下に入れるスペーサーもめでたく入れることが出来ました。)

 今日レッスンに来た子の中にこの1週間でとても変貌した子がいます。今までは何を弾いても通る音が出ず、自分の演奏に自信が持てなくなっていたのです。ところが今日はその子が今までとは全然違う音を出しているのです。聴いているうちにこちらまで嬉しくなってきました。この1週間のうちに何かをつかんだのでしょうが、今までいくら言っても出来なかった事が今日はすぐ直るようになっています。この子自身弾いている時に今までとは違う顔つきをしています。帰るときに嬉しそうな顔をしていたのがとても印象的でした。


4.20

 今日は娘と一緒に11時過ぎに家を出たのですが、首都高が空いていて45分位でホールに着きました。ホールの近くのイタリアンレストランでお昼を食べました。今日の本番は1曲目のブルックナーのアダージョは客席で聴いているときれいで面白い曲だったと言っていました。2曲目のシマノフスキーのヴァイオリン協奏曲は弾きだした時はなぜかあまり音が出ていないように感じましたが、カデンツァあたりからはよく聞こえました。この曲はとてもきれいなのですが、何となくずーっと続いているという感じで、アレッと思ったら終わっていたという感じかもしれません。今日も昨日と同じアンコールを弾かれました。最後の悲愴は私は何ヶ所かテンポがうまく捉まえられず苦労しました。曲の表情は独特の世界を表現していて、たとえば4楽章の始めなど3楽章から続いて弾く(attacca)のではなく、ちゃんと休みをとり更に普通弾かれるような激しい表情ではなく、柔らかく悩ましい音が出ていました。3楽章は普通はrit.するところもin tempoであっさり行き、それが迫力につながっていました。今回は3楽章になるとあっという間に終わってしまったような感じです。

 演奏会が終わってから秋葉原に行き、娘はCDを見たいというので別行動をとりました。私は家に帰って1人レッスンして、それから2台目のレコードプレーヤーをセットしました。

 前にも書いたRegaのPlanar25にオルトフォンのKontrapunkt aを付けたものです。(アームの下に入れるスペーサーも買ったのですが、アームを押さえているネジがきつくて全然回りません。)今は臨時に作り付けの棚に入れていますが、フタが一杯に開かないと重さで閉まってきてしまうので、置き方は一工夫必要なようです。2階のLINNにKontrapunkt bを付けたシステムと較べると音は一段階落ちますが、2階で娘がピアノを弾いているとレコードを聴けないので、この程度で充分です。
 今フランチェスカッティの弾くシューベルトのレコードを聴いて、その後ゴールドベルクの弾いたシューベルトのCDを聴いているのですが、音の説得力はこの程度のプレーヤーでさえレコードの方がはるかに上です。レコードの音をDATで録音してそれをMacに落として、それからCDに録音しようと思っています。


4.19

 昨日はMacの調子が悪く、HDDを初期化してソフトをインストールし直していたので、ホームページの更新は出来ませんでした。PageMakerを起動しようとしてもエラーが出て起動できなかったのが始まりでした。OSを入れ直して、PageMakerを入れ直しても依然として同じエラーが出るので、思い切って初期化からやり直しました。結局3時頃にやっと寝られました。

 昨日の練習はなぜかとても疲れました。今日はゲネプロのあと秋葉原に行って、ホールに戻ってから東急ハンズに行ってゴムのチューブを買い、それから1時間以上ホールで寝ました。(家に帰ってきてまだそのゴムを試していないので、うまくいくのかどうかはまだ未知数です。)本番はそのおかげで調子は良かったです。
 今日の演奏会では私は2曲目のシマノフスキーが一番印象的でした。ソロのクルカさんは55歳だそうですが、とても若々しい音の持ち主です。この曲はオケがとても厚く、原譜通りにやるとソロがオケに埋もれてしまうのでミスターSはディナミークを一段階落としたり、部分的に弾かないということによってソロを浮き立たせています。 この手法は1曲目のブルックナーでもとられていて、部分的に音量の小さいところは前3プルトだけが弾くようになっています。
 クルカさんはアンコールにポーランドの作曲家リピンスキーのカプリチオ??という曲を弾かれました。3重音の連続でも楽々と弾かれていて、素晴らしいテクニックの持ち主です。次のサントリーの演奏会ではドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲を弾かれます。
 最後の悲愴もなかなかの名演だったと思います。曲の最後もかなり長い間無音の状態が保たれて、終り方としても良かったです。ミスターSは79歳だと思いますが、とても元気でずっと立っていても大丈夫のようです。
 明日は2日目ですが、娘が聴きに行くと言っています。


4.17

 今日も悲愴から練習が始まりました。3、2、1、4楽章の順に練習しました。どの楽章についてもとても細かく要求を出されていて、弾いていて普段あまり聞こえてこない音の動きが聞こえてきてとても面白いです。全体に書いてあるより一段階音量を控えめに弾いているのですが、とても充実した響きです。大事なのは音量ではないということです。午後はシマノフスキーのヴァイオリン協奏曲のカラオケの練習(オケだけの練習)から始まりました。譜面を見た時の感じよりテンポが遅いので救われました。最後にブルックナーのAdagioを練習して今日は終わりました。

 前に書いた弓に被せるゴムのチューブはとても快調です。あさってホールに行ったら東急ハンズに行って、ゴムのチューブを色々見て適当な物があったら2〜3m買ってこようと思っています。小さい子用に親指の当たる所に付ける器具が何種類か考えられているようですが、ゴムのチューブが一番安くて簡単です。しばらくこれを付けて練習して、持ち方が変わったらそれを外しても多分大丈夫でしょう。

 昨日書いた工藤さんという人は独自の考えを持った方で、雑誌などいくら読んでも書いてないような話をたくさん教えて下さいます。CDプレーヤーについて何がお奨めかと聞くと、今はもう生産されていないその昔の名器が最高だという話をして、その音を聞かせてくれました。その昔ほぼ100万位した物だそうですが、その音を聞くと素晴らしいです。それを聞かせてくれた時のCDがカントロフの弾いたモーツァルトの第1番のヴァイオリン協奏曲でした。この曲が好きなのでこのCDをかけてくれたということなのですが、モーツァルトの1番が好きだというのはかなりCDを聴かれているということの証明でしょう。その名器は中古市場にもまず出てこない物だそうです。小さなブックシェルフで聴いてもとてもその大きさのスピーカーが鳴っているとは思えないような広がりのある充実した音が出てきます。(CDプレーヤーが100万なのに対してスピーカーとアンプの値段を足しても20万にもならない物でも、とてもそんな値段だとは思えないような音が出てくるのです。)


4.16

 今日は悲愴とブルックナーの弦楽五重奏のスクロバチェフスキ編曲版の練習でした。テンポの持って行き方など譜面に書いてある通りです。ただ普通にやるのとはかなりテンポが違うので、弦が管よりかなり先に行ってしまっていたり、その逆があったりまだ調整が必要です。ですが今回の悲愴は聴いてとても面白いと思います。例えば4楽章の始めなどよく弾かれるきつい表情とは違って、とても表情豊かです。ブルックナーの弦楽五重奏は3楽章Adagioだけを弾くのですが、きれいな曲です。
 ブルックナーの時もそうでしたがフォルテをただ大きく弾くのではなく、フォルテとフォルティッシモの違いをとても強調されています。またディナミークを書いてあるより一段階小さくしている所がたくさんあり、音量と音色の変化をとても大切にされています。

 練習が終わったあと渋谷のNCRに行って、Powerbookのディスプレーを交換してもらいました。3月の20日に注文したのがやっと今日になって入荷したようです。部品供給はもう少し早くやってもらわないとユーザーとしては大変困ります。でもこれで色ズレしていたディスプレーがやっとちゃんとした色になりました。

 私がN響に入団してすぐの頃、東武ホテルの向かいにサトー無線の渋谷店がありました。そこで私はQUADのアンプ2種類、LINNのプレーヤー、MERIDIANのCDプレーヤー、TANNOYのスピーカーなどたくさん買いました。その時の工藤さんという店長さんが今は秋葉原のラジオ会館の中の4Fにいらっしゃいます。(今はもう定年を迎えられて、多分嘱託でいらっしゃるのだと思います。この方がいらっしゃる間にたくさん貴重な話を聞きたいです。)色々な面白い話をたくさん教えていただきました。その方に教わったアンプとスピーカーの合わせ方の話を思い出して、今日リビングのアンプをエレキットの300BのアンプからトライオードのKT88のアンプに戻してみました。スピーカーとアンプの音の幅を揃えるということなのですが、これが何とピッタリで音としては300Bの方が好きなのですが、全体としてはKT88のアンプの方がずっとバランスが良く音が前に出てきて、ボリュームを落としても音が引っ込みません。あっという間にCDを3枚聴いてしまいました。


4.15

 先週の降り番は前半が色々な用事で休みになりきらなかったので何か損したような気分ですが、明日からまたN響です。今度は悲愴がメインです。今回はシマノフスキーのヴァイオリン協奏曲第2番というあまり弾かれない曲があります。家にシマノフスキーのヴァイオリン協奏曲の1番と2番と夜想曲とタランテラの入ったCDがあります。今回2番の協奏曲はクルカさんが弾くのですが、このCDはクルカさんが1番を、Lasockiという人が2番を弾いています。ついでに言うと夜想曲とタランテラはヴァイオリンソロではなくオケ版に直した形で録音されています。そういえばクルカさんは何年か前にこの曲を弾いたような気がします。
 昨日のN響アワーはギュンター・ヴァントさんの特集でしたが、かなり前の映像だったので退団された方や亡くなられた方がたくさん映っていてとても懐かしかったです。今いる人たちもとても若々しくて、年月の移り変わりをいやでも知らされます。インタビューも面白い話が聞けました。(オーボエの首席の女性[小島葉子さんの事でしょう]の話など。)

 昨日夜オイストラフの弾いたドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲のCDを聴いたら、2階のリビングのCDプレーヤーでは音が歪んでしかたなかったのですが、下のメリディアンで聴いたら音は歪んではいますがそれなりの音がしているのです。やはりCDの機械の基本的能力の違いはいかんともし難いものがあるようです。今日も2階のシステムで聴いたベートーヴェンのピアノソナタの音が「あれっ。」という感じでしたので、これから同じCDを下のシステムで聴いてみようと思っています。(ピアノの音が濁って聞こえるのです。)
 今はオーディオといってもCDがほとんどで、その他にレコード(今はアナログディスクというのかな?)、DATくらいしか良い音のするものがありません。カセットはもちろんMDもチューナーもちゃんとした物など作られていません。ですからプリアンプも入力が3種類位しかないものがほとんどです。私達の用途だとCDプレーヤー、レコード、生録音用のDAT、レコードとDATのデータをCDに焼くためのCD−R(編集がやさしいHDD付のCD−Rが一番良いです。)があれば、それ以外のカセットやMDは必要な時だけポータブルの機械をAUX端子につなげれば充分です。(カセットやMDなどここ何年もまともに使っていません。)

 先ほど書いたベートーヴェンのピアノソナタもメリディアンで聞くとちゃんと聞こえます。去年折角買ったハイコンポ軍ですが、役に立ちそうにありません。どの世界でも言われることですが、今は2極化が進み、オーディオも聴ければ良いというレベルと、1つ百万クラスのオタクの世界の2極化が激しく、その中間のマトモな物を探すのがとても大変になってしまっています。
 聞ければ良いというようなクラスの物は本当にひどいものですし、システムで揃えたら1000万近いものなど買うくらいなら私なら楽器を買います。それに楽器の中に頭を突っ込まなければ聞こえないような音を、生に近い音などといって有難がる気は全然ありません。生の楽器の演奏雑音などが生々しく聞こえたからといって何が良いのでしょう。それに演奏会場ではお客さんは客席にいるのであって、演奏者のすぐ隣にいるのではありません。演奏家はホールのS席で良く聞こえるように考えて弾いているのですから、演奏家のすぐ隣で聞こえる音など聞いても演奏家の考えていることは分かりません。私達にとっては演奏を通して演奏家の考えていることが分かることが一番大切な事なのです。それでもシステムで揃えると安くはありませんが。


4.14

 朝から近くのショッピングセンターに行き、ピアノのイスの下に敷くマットを買い、ピアノの生徒の勉強会に備えました。私はディジタルビデオとデジカメで撮影する係でした。午後1時に始まり、午後3時からは私の方のレッスンが始まりました。久し振りに防音室でレッスンしたのですが、部屋がデッド過ぎます。近いうちに音響を少し手直ししてもらうつもりです。

 N響にもやっている人がいるのですが、弓の親指の当たる部分にゴムのチューブを被せると弓が持ちやすくなります。細い弓を無理して持っているのと違って弓がしっかり持てるので、弾いている最中に弓を持ち直すことがなくなるので音が良くなります。今まで感じていた違和感がこれでほとんど解消しました。実は前にもこれを試したことがあるのですが、この時は親指の弓への当たり方が今とは違っていたので、その時は良さが実感できなかったのです。こんなちょっとした事でも弾くことが楽しくなるのだなと、ビックリしています。


4.13

 明日家でピアノの生徒の勉強会をやるので、家中を掃除して片付けました。今までとは全然違う家のようです。レッスン室も模様替えをして今までとは反対向きに座っているので、ステレオの音は後ろから聞こえてきます。本気で聴くときはイスを反対に向ければ良いのですが、いささか調子が狂います。これで家にある3ヶ所のレッスン室全て模様替えをしました。明日は普段私が使っているレッスン室にピアノの生徒が入り、隣の普段ピアノのレッスンに使っている部屋は練習室、防音室では私がレッスンをします。(久し振りに私は防音室でレッスンします。)

 今ノイマン指揮のチェコフィルでスラブ舞曲を聴いているのですが、前にTAOCのボードの上に金属のインシュレーターを入れていた時に1曲目の打楽器がきつく聞こえていたのに対して、コーリアンのボードの上に金属のスパイク受けを置いてその上にスパイクを付けたCDM-9を置いている今の状態ではトライアングルなどの音がちょうど良い具合になりました。もともとスパイクを付けて音決めをしているスピーカーですから、その通りに使わなければ本来の力を発揮しないのでしょう。余韻が今までより多くて柔らかい音がしています。この音を聴いていてその昔ノイマン先生がN響を振った時のことを思い出しました。絶対にきつい音を出させないで、私達プレーヤーに自由に弾かせているように感じさせながらきっちりとご自分のイメージを表現させている孫悟空を掌で遊ばせているお釈迦様のような方でした。今までこのCDを聴いてこんなことを思い出さなかったのですから、今出ている音は前とは違う次元の音だということでしょう。


4.12

 昨日の続きでデスクトップのMacを8500からG4に入れ替えました。秋葉原に行ってFireWireのCD-RとMOを買い、今までのSCSIの物は片付けました。

 G4/400MHzの本体にナナオのL351というDVI(ディジタル)液晶ディスプレーをつなぎ、本体の右側の白いのがヤノのMO、その下の黒く見えますがシルバーのがヤマハのCD-Rです。その右はヤマハのルーターです。今までG4はAirMacCARDでEtherにつながっていましたが、今はEtherに直接つないでいます。

 昨日片付けている時に昔使っていたスピーカースタンドが見つかったので今朝試してみたのですが、やはりあまり良くありませんでした。その時についでにインシュレーターを色々試してみたのですが、どれもこれも大して効果はありませんでした。これをやっていて楽器を買った人が「この楽器良いと思うから聴いて。」と言われて聴いても、大抵の場合横で聴いていると弾いている本人ほどの違いは感じないのと同じだと思いました。スピーカーを置く台は音にすごく影響しますが、インシュレーターは違いはあってもほとんど音の本質に影響しません。これは楽器の違いより弾き手の違いの方が大きいのと同じようなものでしょう。アクセサリーについてもっともらしそうに書いている雑誌は楽しい読み物として見る方が良く、それを読んでジタバタしない方が身のためのようです。

 今日野球中継を見ていたら、阪神の星野監督の試合中の様子は教える立場としてのお手本のように見えました。選手を萎縮させないように頑張らせることを主眼としているようで、生徒を教える時も子供を萎縮させないことが一番大切なのだなと思いました。


4.11

 今日は朝早くからベーゼンドルファーを防音室に移動しました。ピアノの移動専門の業者にお願いしたのですが、いつものことながらとても丁寧にそして手際よく物事が進みました。

 

 ピアノの足を取って胴体をこのように包んで、2人で次の写真のように運びます。300kg近いピアノを2人でお互いに声を掛け合いながら運んでいきます。平らな所に来ると台車の上にピアノを載せて、その台車を板の上を動かしながら運んでいきます。ピアノの移動は昼前に終わったのですが、それからつい先ほどまで家の中を片付けていました。ピアノのレッスン室とソルフェージュのレッスン室の模様替えをし、ついでに私のレッスン室まで模様替えしました。今まで私のレッスン室の真ん中に鎮座ましましていた机をソルフェージュのレッスン室に持っていき、私の部屋には普通の大きさの机を入れました。その向きを今までとは反対側に向けたので、部屋が広く使えるようになり、とても気持ち良いです。
 明日秋葉原に行ってMacの電源用のコンセントを買ってきたら、レッスン室に置いてあったデスクトップのG4を2階に持ち上げて、今まで使っていた8500はお蔵入りにすることにしました。8500はG3のアクセラレーターを入れ、グラフィックのボードを入れ、HDDは増強してあるのですが、今ではプリントの時に電源を入れるだけになっています。一応動くのでお蔵入りは勿体ないといえば勿体ないのですが、今となってはSCSIなど不便この上ないです。

 先ほどカウンターを見たら40万人目のアクセスを超えたようです。丸5年で40万人を超えましたが、これからも頑張りますのでよろしくお願いします。なお栄子先生の方はレッスンのあと片づけをしてくたびれてしまったようで、もう寝てしまいました。明日をご期待下さい。


4.10

 今日はゲネプロの最後の頃サントリーホールに着いたので、ブルックナーの3、4楽章を客席で聴きました。いまトライアル中の対向配置だと、ファーストに対してセカンドの存在感が薄すぎる感じです。トレモロをやっている時も、ファーストは音程がはっきりと聞こえるのに対してセカンドはボーッとしか聞こえてきません。管楽器の音は柔らかくなっているようですが、これは管楽器の配置でなんとかクリアできる問題だと思います。全体的にはとても神経の行き届いた良い演奏でした。本番もさぞかし良かったと思います。

 これは天竜川の桜で、私と同様に最近内視鏡検査を受けられたHサンから送られてきたものです。(前に浜松の佐鳴湖の桜の写真を送って下さった方です。)お互い気をつけましょうと励まされました。今日の演奏会をFMで聴かれてとても繊細な感じがすると感想を送って下さいました。今日の演奏会には先月の演奏旅行で香港でお世話になった方が、お仕事で日本に来られて今日の演奏会を聴かれているはずです。

 このところ書いているレッスン室のチューナーとMDプレーヤーの件ですが、どこで話を聞いても置ける場所があるのだったら昔のチューナー(トリオのKT-8000)の方がはるかに音が良いので取っておいた方が良いと言われます。MDについても音のことを考えるのだったら防音室のDATを使うことを考えた方が良いようです。MDは持ち歩く用途のためにしか作られていなくて、据え置きのMDレコーダーもCDのダビングのことしか考えられていません。レコードプレーヤーを置く場所を作りたいので、色々やっているのですが、この件についても気軽に扱えるものならレガのプラナー25にKontrapunkt aを付けてトランスは余っているオルトフォンのT20MKIIを通してプリに入れる程度にしておいた方が良いと言う意見が多いです。私は大げさなシステムは好きではないので、プレーヤーだけで20万以上もするものは買いたくありません。
 色々話を聞きに秋葉原を歩いている時、ヒノオーディオで社長さんにこれを聴いて行ったらということでGoodmannのAXIOM80を聴いたのですが、とても20年も前のユニットとは思えない良い音がします。欲しいなとは思ってもペアで50万もするのでは手が出ません。


4.9

 昨日の検査で特に何もなかったので、今日は朝から気持ちが良かったです。午後から用事で練習所に行きましたが、その前に秋葉原に寄ってサトー無線でコーリアンのボードを買いました。今はそのボードに直接CDM-9NTを載せて聴いています。(ボードとスピーカーの間にインシュレーターを入れるのも試したほうが良いのかもしれませんが、一度にやると何が何だか分からなくなるだけなので、しばらくはこのまま行きます。もし不満が出たらその時に他の方法をとってみます。)今までやっていたTAOCのボードより音が前に出てくる感じです。また例によって新しい物に替えるとそれが良く聞こえるという感じです。今はプリもエレキットのTU-875に戻しています。これは微妙なところなのですが、アドバンスのPRA-1-EQの方が音は澄んでいるのですが、低域はエレキットの方が出ます。(でもエレキットの方は鳴いているような感じがあります。筐体の軽さが影響しているのでしょう。)久し振りにエレキットを聴くとその良さを再確認しました。この状態で聴くとスピーカーの下に敷くボードでもすごく音が変わります。この調子では「いつまでもやってろ。」と言われそうな感じです。いつになったら決定版に会えることやら。ただ言えることは高い物が必ず良いとは決して言えないということです。

 明日はB定期のゲネプロ本番ですが、ゲネプロの後に用事があってサントリーホールに行かないといけないので、少し早く行って会場で対向配置の音を聴いてみようと思っています。対向配置の音が良いのは並びのせいなのか指揮者が良いからなのかという根本的問題もあるので、一概に並びの問題とは言えないのですが、このトライアル期間中に私が降り番で聴けるのは今回の定期しかないので聴いてみようと思っています。


4.8

 実は今日内視鏡での検査があり、そのために昨日は食事制限をしていました。練習所での用事のあと、家に帰って下剤を呑んだりしていて昨日はホームページを更新する気にはとてもなれなかったのでお休みしました。結果は極く小さいポリープが見つかりましたが、先生には順調ですと言われました。特にどうということのない検査でももし何か見つかったらどうしようかなどと余計なことを考えるものです。昨日はそのせいもあって腹に力が入らなかったのですが、明日は腹に力を入れて臨めます。(明日も同じ用事があります。)
 私がお世話になっている病院は先生がとても腕が良く、普通内視鏡検査というと辛いという話を聞きますが、ほとんど抵抗はありません。(一番奥まで内視鏡を入れる時だけちょっと辛かったですがそれも大したことはありませんでした。家内も同じ病院で胃カメラを呑んでとても楽だったと言っています。)聞いた話ではとても有名な先生で、他の病院には行きたくないです。
 実は病院に行く時何も食べていないせいか頭が全然働かず、一番時間のかかるコースを行ってしまいました。その上最後には明治神宮前(または原宿)で降りなければいけないのに、何と半蔵門線で表参道で降りてしまいそこから病院までタクシーに乗る羽目に陥りました。家に帰ってその話をしたら家族に大笑いされました。

 この前の定期の2日目とおとといのレッスンで感じたことを早く確かめたいのですが、昨日今日と何も出来なかったので明日確かめてみようと思っています。何か問題が起きたときに人間はどうしても自分で勝手なシナリオを作って、それに陥ってしまうという癖を持っています。改めて虚心坦懐ということの大切さを知らされました。

 芸大の時の同級生の豊田千恵子さんが今年の4月から四国内のNHK−FMの「ゆうやけジョッキー」〜音の宝石箱をあなたに〜という番組のパーソナリティになられたそうです。毎週火曜日18:00〜18:50の放送だそうです。四国の方は是非お聴きになって下さい。


4.6

 今日は朝から夜までレッスンがありました。今までソルフェージュをやっていて今日からヴァイオリンを始める子が初めてのレッスンに来ました。お父様がヴァイオリンを弾かれる方で、お子さんにとても一生懸命教えていらっしゃるのです。弓の持ち方を教えるのが難しいので、なかなか面白い工夫をされていて、こちらもなるほどと思わされました。
 生徒の中には家に入ってくるなり、「スリッパ!」と呼ぶ子が何人もいます。当のスリッパは玄関が開くと誰が来たのだろうかと階段のところに来て、上から玄関の様子を窺うのです。猫は昼間はいつも昼寝です。でもとても怖がりなので、玄関が開いて知らない人が入ってくると腰を低くしながら様子を見に来るのです。スリッパは特に大きな声の人が怖いらしく、そういう人が来るとクローゼットの奥に入り込んでしまいます。

 明日からは私は降り番ですが、用事があるので明日は練習所に行きます。明日からはB定期です。

 前にも書いたように最近はレコードをよく聴くのですが、CDと較べるとレコードの方が演奏がよく分かる気がします。メリディアンの207という古いCDプレーヤーですが、ついこの前故障が出たのでオーバーホールをしてもらいました。レコードプレーヤーはリンのLP12(電源とサスペンションをバージョンアップして全体をオーバーホールしてもらっています。LP12-v相当のものです。)、カートリッジはオルトフォンのKontrapunkt b、MCトランスはヒノオーディオのキットです。CDプレーヤーをもっと良くしないといけないのかもしれませんが、帯域がどうとかSN比がどうとか言う以前に弾き手のやろうとしている事がレコードの方がよく分かるのです。弾く側から言うと性能なんかある意味ではどうでも良いのです。弾き手の意志が伝わってくれば、少々のことは許せてしまうのです。
 今MDでマイク録音の出来るものはほとんどないようです。レッスン室においてチョコッと録音が出来ると良いのですが、それにはカセットやDATよりMDが一番取り回しが良いのでMDを探してみたのですが、ほとんどのものはCDのコピーのことしか考えていないようです。こうなったら大きな液晶テレビかプラズマテレビでも買ってディジタルビデオで録画して見せるのが一番良いのかもしれません。でもまだこういうテレビは高すぎます。


4.5

 私自身は今日は1曲目は全然ペースが合わないまま終わってしまい、とても不本意でした。今日は昨日に較べると客席は少し空席が多いように見えましたが、会場の反応は昨日に負けず劣らずすごかったです。スクロバチェフスキ先生は決して器用なタイプではないと思うのですが、とても人間的で温かく、それでいて愛嬌のある魅力的な方です。今回のブルックナーの譜面は先生のご自分の譜面です。とても細かく音符の長さやディナミークの書き込みがあります。
 今回も何ヶ所かとても弾くのが難しいところがあります。新しいフレーズの始まりのところで、アウフタクトの動作がとても大きいので、そこが1拍目のように勘違いしそうになるのです。そういう所がありながら全曲を通して見ると、これほどの充実した音を弾き出せる人はそうはいないでしょう。
 来週はモーツァルトのハフナーとブルックナーのロマンティックのプロです。ハフナーも先生ご持参の譜面だそうですが、独特なボーイングが付いているようで、かなり弾き込まないと弾き難いという話です。(私は久し振りに降り番です。)


4.4

 久し振りに納得のいく演奏会でした。細かいところでは色々問題はありますが、これだけの持続力でテンポが全然緩まずに最後まで行くのはすごいです。今回の指揮振りからは指揮者よりも作曲家としての顔の方が見えてきました。自作のオケコンは地味でいささか暗い感じがするのでお客様にはあまり受けなかったのですが、私はもっとお客様に受けると思っていました。静かなところが多いので、その所為なのかもしれません。
 ブルックナーになったらゲネプロの時よりも速いテンポでどんどん進んでいきました。特に第2楽章の中間部などピツィカートが間に合わないくらい速いのですが、弾いていると爽快な気分になります。
 終演後ホールのロビーの方に行ったのですが、ブルックナーの3楽章など素晴らしかったという話を聞きました。入り口のところでお客様に素晴らしかったと声をかけていただき、とてもうれしかったです。今日は最後の拍手もフライングがなく客席も満足している感じでした。カーテンコールの時に自然に楽員が先生に拍手をするという展開になりました。この光景は久し振りに見ました。今79歳でいらっしゃると思うのですが、とてもお元気です。(ただ目の調子があまりよくないとのことです。)スヴェトラーノフ先生と並んでお2人ともテンポ感が素晴らしいです。


4.3

 今日は全体を通して弾き、その後部分的に修正するという仕上げの練習でした。通して弾くことによって全体像がハッキリしてきて、曲としてよくまとまりました。この前の東南アジア旅行の時香港でお世話になった方が来週のB定期を聴きにいらっしゃるそうですが、この方はスクロバチェフスキ先生の大ファンのようです。私はこのB定期は降り番なのですが、是非ロマンティックを楽しんでいただきたいです。今度のブルックナーもとても素晴らしい出来になりそうです。何といってもこの持続力が素晴らしいです。
 自作のオケコンも聴いて面白いでしょう。昨日この曲を短く感じると書きましたが、ヴァイオリンは休みの部分がかなりあるので実際に弾いている時間はそれほど長くないからでした。デュトワ先生の時にファーストの隣で弾いたのと較べて、今回の対向配置はやはりとても弾き難いです。更にいうと上手側に行くと楽器の開口部が客席の反対側に向くので、どうしてもセカンドは弱く聞こえてしまいます。この並びはそれなりに面白いところはあると思いますが、定位置としては演奏上大変困ります。
 明日はいよいよ定期本番です。B定期などもう券がないという話を聞きましたが、今回の演奏も負けず劣らず聞き物だと思います。

 落ち着いてレコードを聴く時間に恵まれないのですが、私のレッスン室でもレコードを聴きたいです。使い勝手はCDの方がずっと良いですが、音を問題にするとレコードも捨てがたいものがあります。安いプレーヤーなら3万以下で手に入るのですが、ある程度のクォリティーを要求するとそれなりの値段になってしまいます。(最低でも20万位)でも何百枚とあるレコードを聴くのならどうしてもプレーヤーは必要です。
 Oさんにエレキットのプリを貸ししていたのですが、今日それを返していただきました。レコードはかなり良い音で聴けたという感想でしたが、私も同じように感じます。私達の年代だと勉強していた時に買ったレコードがたくさんあるので、今また聴いてみたいと思うのです。CDのように簡単に聴きたい曲だけ選べないのは最大の弱点ですが、何とも言えない魅力的な音がします。
 今はこれを書きながら、ヨゼフ・スークの弾くドヴォルザーク作品集を聴いています。ドヴォルザークというと協奏曲とソナタ、ソナチネくらいしか弾きませんが、小品もなかなか魅力的です。


4.2

 今日は3楽章から逆順に練習しました。スクロバチェフスキ先生は曲の色々な部分を部品を作るように練習して、最後にそれを組み合わせて作品を作るというような練習の仕方をされています。全体の見通しがちゃんと出来ていて、部分を決めれば全体がキチンと出来るだろうという感じで練習されるのですが、私達の感覚からいうと全体を通してそれから部分を決めて欲しいのです。先生が私達のことを信用して下さっているのはよく分かるしありがたいのですが、弾く側というのは頭で全体をつかむだけでは演奏できないのです。でもあともう1日あるので、細かい部分の折り合いは明日つかめるでしょう。ブルックナーは昨日も書いたように1、2楽章と3楽章のテンポ感がかなり違うのが曲者です。3楽章の持続力というのが日本人には大変なのです。この息の長い持続力が出来るというのがこういう音楽の神髄なのでしょう。
 先生の自作のオケコンは曲目紹介号によると所要時間30分となっていますが、弾いているともう少し短く感じます。2楽章形式の曲で、2楽章はブルックナーの昇天という副題を持ち、後半のブルックナーを導き出しているのでしょう。増4度音程が特徴の曲です。


4.1

 今日はミスターSの練習初日でした。ブルックナーから練習しました。第1、2楽章は速めのテンポでどんどん進んでいきます。とても若々しい指揮振りです。今回も対向配置で弾いています。やはりこの並びは私自身は好きになれません。今までこの曲を弾いた中では一番速い方のテンポに属すると思います。とても細かいニュアンスを大事にして何度も同じところを弾きましたが、要求されることはハッキリしているので弾き難いということはありません。3楽章はゆったりしたテンポで、1、2楽章とは雰囲気が違います。
 今日は間違えてスタジオに暖房が入っていたそうで、練習していてとても暑いし空気も悪く、午後の練習は全然集中しませんでした。
 最後に自作のオケコンを練習しましたが、分かりやすく面白い曲でした。弾くのも妙に難しいというわけではありません。今日の練習はとても疲れたので、今日は早く寝ます。


2002年1月分2月分3月分はこちらです。