いよいよゴールデンウィーク前半の中日です。昨日の衣装の話ですが、いつもの旅行では楽器と衣装、靴を団に預けています。ところがこの前のアイシンの時は楽器を2台持って行ったので帰りは自分の車に楽器だけのせて衣装と靴は団に預けたのです。27日からの練習で衣装と靴は大宮に行かないので注意をするようにというインスペクターの話を聞いている時も、楽器が手元にあるので衣装と靴を預けた事をすっかり忘れていたのです。というのが昨日のお粗末の一部始終でした。昨日の朝練習所の衣装ケースの中に無事自分のケースを見つけホッとしました。まあ2台楽器を持って演奏旅行に行くというような事は今後もまずないでしょうから、今後このような事はないです。
昨日の事については1つ訂正があります。昨日のソニックシティにあるホテルはプリンスではなくパレスホテルであると、Aさんという方からご指摘を頂きました。ありがとうございました。
昨日ご紹介したペンションウインズのジャムを朝食でいただいたのですが、とても自然な甘さで美味しかったです。村瀬さんからはリンゴの蜜が多いので砂糖は3割位しか入れていないので冷蔵庫に入れるようにというメールをいただきました。近いうちに伺ってみたいと思っていますが、なにせ予定が.........?
私のレッスン室は生徒の他にその弟や妹が入ってきます。その子達は興味津々で部屋の中を見回しているので、Stirlingの中に指を入れる事があります。私のレッスンの時は注意出来ますが、毎週土曜日恒例の歌の時間には何が起こっているのか分かりません。この前お姉さんのレッスンについてきた男の子が部屋に入るなりスピーカーの所に行ったのを見て、土曜日はサランネットを付ける事にしました。子供たちは色々なものがうれしくて、すぐ手を出したくなるようです。(もちろん本気で聴く時はネットは外します。)
昨日届いたSV-310を今日はもっと念入りに聴いてみました。今日はCDとレコード(アナログ)を聴いてみました。レコード(今では死語かな?)は今まで通りLINN SONDEKのLP12(カートリッジはKontrapunkt b です。)からORTOFONのT-1000というトランスを通して、前に一時期使っていたCREEKのOBH-8というMM用のEQアンプを通してLINE2に入れています。(最初に切り替えたらハムが盛大に出てきましたが、OBH-8のアースとT-1000のアースをつないだら納まりました。)今はカラヤン指揮ベルリン・フィルの英雄の生涯を聴いています。EQアンプが違うのでプリの違いだけではありませんが、印象はかなり今までと違います。不思議な事にサンバレーの試聴室で聴いた時とも少し違う印象を受けました。(サンバレーで聴いた時にはメインアンプが91Bでない事が多かったせいもあるでしょう。)
SV-310と左がCREEKのOBH-8 |
今までのSV-722より重心が下がっています。驚くのはフォルティッシモの所でも弦楽器の細かい動きが聞き取りやすい事です。分解能は高いのに今流行りの高分解能ステレオに共通した中域の音の薄さ、まとまりのなさとは無縁の充実感があります。SV-722と比較すると、音色的にはSV-722はStrad型、SV-310はdel Gesu型と言えるでしょう。同じ演奏を聴いてもSV-310の方がダークで線を太く感じます。大橋さんがSV-91Bを念頭において作られたという事が素直にうなずけるSV-91Bの良き相棒です。私はダークで太い黒光りするようなdel Gesuの音が大好きなのです。このような扱いの難しいものをうまくハンドリングする事こそがオーディオの醍醐味です。(もちろんその時の心境によっては流して気楽に聴きたい時もあります。いつも音楽と対峙しているのでは聴く事が苦痛になってしまいます。「音が苦」という事です。)私と同じような音の好みをお持ちの方には絶対的にお奨めします。
理恵子の最新のCDを聴いていますが、すばらしい音の肌合いと音域のバランスです。演奏がゆったりと進んでいるような錯覚に捕らわれる1音1音がちゃんと意味を持つような再現力です。最初に聴いた時から310の音はすばらしいと思いましたが、今までとの音の重心と肌合いの違いの方が気になっていました。でも今日聴いてこのSV-310の良さがよく分かりました。SV-722はリビングに持って行こうと思っています。(501 SEには722が、91Bには310が合うように感じます。)
夜になって栄子先生と一緒にもう一度理恵子のCDを聴いてみました。栄子先生の第一声はテンポがゆっくりしているように聞こえるという事でした。そして低音がよく聞こえ(大きい音で眼前にしゃしゃり出てくるのではありません。) 、伴奏音形も軽やかに粒が揃ってきれいに聞こえ、全ての声部がよくまとまって聞こえるのです。演奏に伴う色々の発音や雑音がよく聞き取れるのですが、それだけが浮き上がらずにそれこそ目の前で演奏している様子として浮かび上がってくるのです。今まで色々試した中で一番違いを大きく感じました。
今日は4時間近く色々聴いていますが、まだまだ聴いてみたい気持ちでいっぱいで聴き疲れとは無縁です。
今日はソニックシティの演奏会でした。昨日の夜準備をしようと思ったら何と燕尾服とステージ用の靴を練習所に置いてきてしまったようでした。今日は9時に家を出る予定でしたが、急遽8時過ぎに家を出て練習所に行き、大宮に向かいました。練習所に行き守衛さんに衣装を忘れた話をしたら腹をかかえて笑われてしまいました。
練習所から芝公園の入口で首都高に乗り外回りから5号線に入って大宮の新都心出口で出ました。ホールにはほぼ1時間で着きました。
左は駅からソニックシティへの高架橋から見たソニックシティの全貌(一番手前がパレスホテル、左手の高いのがソニックシティビル、ホテルの右奥の低い建物が今日の演奏会場ソニックシティホールです。)、右は広場で行われていたメーデーの様子です。
とても大きなホールですが、客席の床がカーペット敷きなのが惜しいです。12:00〜13:30までゲネプロ、15:00〜17:00が本番でした。今日の演奏会は何と言っても歌が楽しめました。演奏会が終わっても外はとても暑く、ジャケットなど着て行くべきではありませんでした。帰りは外環で三郷に行き、松戸を通って家に帰りました。順調に走れほぼ1時間で家に帰りました。
家に帰ったら楽しみにしていたものが届いていました。
サンバレーからは試聴用のSV-310が、この前お会いした村瀬さんからは樽パネルが届いていました。(右の写真に写っているのは村瀬さんのペンションウインズで作られたリンゴ[ふじ]のジャムです。)エレキットのTU-870の雰囲気がガラッと変わって、見るからに良い音が出そうです。真空管アンプ製作体験プランにはこの樽パネルが入っているようですので、皆様このパネル付のTU-870を作れますよ。
夜更けてからホンのちょっとSV-310を聴いてみました。普段聴いているSV-722とはまるで違う世界が目の前に広がる感じにはビックリしました。どちらも魅力的な音です。今日はCDを替えながら10枚近くを聴きましたが、細かい印象はまた機会をあらためて書きます。
今日は明日の大宮の演奏会の練習2日目でした。プロ順にイタリア、運命の力、歌物と練習し、午後は早いうちに練習は終わりました。今日はタイミングが合わずソリストの写真は撮れませんでした。普段ほとんど弾かない歌物ですが、もっと積極的に取り上げても良いでしょう。
今日は練習終了後急に病院に行く事になり、昨日に続いて運転手に徹した一日でした。明日からのゴールデンウィークを控えて今日は朝から渋滞が激しかったでした。今は色々な問題が続けて持ち上がり、考えなければいけない事があまりにも多くて気苦労ばかりです。(栄子先生はそのために時間をとられてなかなかひとりごとを書けなくて困っています。今朝は朝4時に起きて出かけて行きました。)
明日はソニックシティで12:00からゲネプロがあります。(本番は15:00〜です。)マチネの良い時間の演奏会ですが、11:00前には会場に着いていなければならず結構大変なスケジュールです。渋滞していなければ首都高で7号→環状線→5号線といくのが一番速いですが、こういう時は必ずどこかで事故があるものです。三郷から外環に入るコースで行きます。これなら首都高の700円を払わなくて良いのも魅力です。
このゴールデンウィークはその合間を縫ってとても楽しみな事があります。それは楽しみにしているアンプの試聴が出来る事です。たまたまN響が降り番なので、これを機会に家のシステムの再構築をしてみようと画策しています。問題はフォノEQをどうするかです。それにSV-91Bのドライバーを試しに替えてみる事にも挑戦しようと思っています。
今度の大宮のソニックシティの演奏会は前半がイタリア1曲、後半は最初が運命の力序曲、あとは歌が7曲というものです。最初の1コマは運命の力のみという進行で、一体どれ位時間がかかるのだろうと心配になりましたが、そのあとは順調に進みました。今日は歌はカラオケの練習だったので、明日にならないとどんな具合になるのかは分かりません。
練習のあとはオーディションがあり、そのあと私は八千代に行きました。昔私が我孫子に住んでいた頃は1日で100km位走っていましたが、今日はその頃と同じく107km走りました。今は普段の走行距離は50km位ですから普段の倍走った事になります。(といっても高速が多かったのでそれほど疲労は感じませんでした。)
夜は宿題に取り掛かったら色々大変で、気がついたら日付変更線を回っていました。明日も一日大変なので今日はもう寝ます。
今日は昼前から用事で出かけ、戻ってからレッスンをしたら夜になってしまいました。アッという間に過ぎてしまった一日でした。明日からは金曜日の大宮の演奏会の練習です。この前と同じアンドリュー・リットンさんの指揮でメンデルスゾーンのイタリアで始まり、運命の力、そして歌物というプロです。(ソプラノ:天羽明恵、テノール:佐野成宏)大宮のソニックシティは年に1回程度行くのですが、ここに行くのには都心を通らないで行けるのでとてもうれしいです。松戸を抜けて三郷に行き、外環から大宮に行くのです。
ソニックシティの思い出と言うと、その昔Powerbook2400が出た直後にここでの演奏会があった事がありました。その時今はN響をやめられてしまったYさんがゲネプロが終わってから本番までの間に駅前の電器の量販店に行ってその2400を買ってきた事です。私は密かに事前に注文をしていてあと何日かで手に入るところだったのですが、完全に出し抜かれてしまったのです。さすがにYさんは素早いなと感心させられました。そのYさんは今では完全にWindowsに転向されてしまいました。
その頃から見ると私はPowerbook G3、G4/1GHz、G4/1.5GHzと3台目になっています。私はその前に短い期間1400を使っていた事があります。つまりラップトップは5台目という事になります。今では1400はずっとスリープのまま電源アダプターがつながっている状態で3階にあります。2400は人に譲りました。G3はいまだにクローゼットの中にあるのですが、今ではどうやっても起動出来なくなっています。G4/1GHzは今はポーランドの理恵子の下にあります。(もともとは理恵子はiBook/1.25GHzを使うはずだったのですが、ComboDriveが不調で修理がこの前の帰国に間に合わなかったので、前に私が使っていたPowerbookを持って行ったのです。)栄子先生はiBook/1GHzを使っています。
この前サンバレーでお会いした乗鞍高原のペンション・ウインズのオーナー村瀬さんが入門用真空管アンプ製作体験プランを作られました。真空管アンプってどんなものなのだろうか知りたいと思っている方は、乗鞍高原に泊りがてらアンプ作りを体験されてはいかがでしょうか。(その場で樽スピーカーにつないで音を聴けるかもしれませんよ。)配線の難しいところは村瀬さんがすませて下さっていて、その基盤などを1つにまとめるという工程を体験するというものです。樽パネルがつくという事で、私などそれだけでも魅力に感じます。
昨日も夜更かしになってしまい寝たのは4時前でした。そのため朝燃えるゴミを出したあとまた寝てしまいました。それから懸案の用事をすませたらアッというまにレッスンの時間になってしまいました。
このところ自分で弾く時もレッスンしていても1つ気になる事があります。それは弓のスピードです。無理をして弓を使うのは禁物なのですが、姿勢構え方を通して自然と弓が遣えるように持っていく事はとても大切です。私自身は左足に体重をかけるようにする事が弓を遣うためのキッカケになっています。弓にかける圧力を同じにした場合、弓のスピードを色々変えてみるとその様子は大きく分けて3つになります。弓幅が小さい場合は音が伸びず、弓幅が大き過ぎると弓が飛ばされてしまいます。その中間に丁度良いスピードがあるのです。ただ弓のスピードといってもいつも同じ速さで動いているわけではありません。発音の瞬間の弓の重さというか圧力と弓の速度のバランスが大事なのです。といってもその微調整はかなり微妙です。なぜならこの弓のスピードは奏者の気持ちにも大きな影響を与えるからです。これを自分のものにするためには何と言っても慣れが必要で、自分なりの弾き方を決めるのには長い時間が必要だからです。
更にこの事はヴィブラートにもとても良い影響を与えます。弓のスピードがあるとその事によって無駄な力が解放されて、楽にヴィブラートがかかるようになります。私はヴィブラートについては奏法のところであまり触れていませんが、それは楽器の構え方指の押さえ方などが複雑に関係してくるので一般論としては簡単に論じられないからです。(ヴィブラートは指を押さえた時の指板との接触感の延長上にあるもので自然とかかるものであるという説もあります。)
ヴィブラート以前に楽器の構え方(前かがみにならない事、特に左手に不必要な力が入らない事)、左手の構え方(1.楽器と人さし指の接触点、2.指の押さえ方[指のアーチ、手首の角度]etc.)をきちんとしておかないといけないのです。その復習をしながらヴィブラートを覚えるのが一番良いようです。
ステレオのページを本年版に書き直しました。
ザ・キット屋店主のひとりごとで紹介されているように、今度のホテルニュー神田でのフェアで光栄な事に「根津さんを囲む夕べ」というコーナーを持たせていただく事になりました。かなり前から大橋さんとはこのような機会を持てたらというお話しはしてきたのですが、今度のフェアはサンバレーの催しですから他との絡みもないので実現したわけです。私としてはいつもここに書いている事を皆さんに実体験を通して感じていただける事によって私達弾き手の感性を感じていただける事が一番の望みなのです。(聴くではなく感じるというところがミソなのです。この実体験こそが一番大切なのであって、これを文章にしてしまうと急に現実から離れてしまうのです。私に言わせれば音を言葉で表現しようとすると、音でなら1音で表現できる事が原稿用紙何枚書いても言い尽くせないようになってしまうのです。)当日は私の持つ2台のヴァイオリンと3本の弓を聴いていただいてその違いを味わっていただきながら、実は楽器より弾き手の違いの方が大きいのだという事を実例入りで感じて頂こうかな?などと昨日大橋さんとお話ししながら考えていました。実はその打ち合わせをするために今回は楽器ケースを2つ車に乗せて行ったのです。大橋さんと私がいつものように2人で話をしている周りを皆さんに囲んでいただいて、それこそオフ会の乗りでどんどん色々な声をかけていただきながら進めて行こうという事になりました。そのためにもあまり定員を増やせないのが残念なところですが、いらしていただいた方には充分満足していただけるよう色々面白いソースやお話のソースを揃えていこうと思っているところです。詳細は大橋さんのひとりごとで紹介されると思いますので、そちらをご覧下さい。
弾き手による違いという事を一人で表現しようと色々やってみるととても面白いです。細かい事は上に書いたフェアまでは秘密ですが、その中から自分の個性が見えてきました。弾き手はいくつになってももっと自分に合う良い弾き方があるのではないかといつも Better を求めているものです。そしてそのキッカケは思いもかけぬところに隠れているものです。
昨日刈谷に来た私は午前中にまたサンバレーにお邪魔しました。1時間半ほどいてSV-310+SV-91B+StirlingでデュトワN響のロメオとジュリエットをしばらく聴きました。SV-310は低音が豊かに出てきます。SV-91Bを念頭において設計されたというお話で、昨日今日と聴いた感じではとても良い組み合わせだと感じました。SV-310はちょっと見るとまるでメインアンプのように見えます。
朝ホテルの食堂に行ったら昨日ご一緒した村瀬さんにお会いしました。サンバレーに寄ってからお帰りになるそうです。横山さんは直接アイシンのハーモニーホールに行くとの事で、今日は私の単独行動でした。
(ハーモニーホールの楽屋にいます。13:20。14:30からズィッツプローベがあります。)
アイシンのハーモニー・ホールはステージ上はあまり広くないので、今日のステージ上は大混雑です。
今日はフェルツマンさんは定期の時以上に楽しみながら弾かれていました。弾き終わって袖に戻る時に「Thank you!」とニコニコ言われながら帰っていかれました。英雄の生涯は今日の会場いっぱいに響き渡っていました。
今日の演奏会は午後4時からだったので6時に終わりそれから家に戻ったのですが、今日は土曜日なので東名はトラックが少なくて走りやすかったでした。首都高に入った途端に工事渋滞が5kmあったのが誤算でしたが、10時半には家に戻りました。
今日はN響は休みですが、私はサンバレーにうかがいました。11時過ぎに家を出ました。7号線を上り環状線を抜けるまではかなり混んでいましたが、そのあとは順調に行きました。
朝起きた時は曇っていたのに、しばらくしたら晴れたり降ったりと天候は不順でした。途中のパーキングエリアではとてもきれいに富士山が見えました。4時前にはサンバレーに着きました。
樽スピーカーの生みの親ペンションウインズの村瀬さんがいらっしゃっていました。
村瀬さんと大橋さん | 節が全然ない樽スピーカー 3×6の板3枚を使ったとても贅沢な作り |
理恵子のCDをTL-51X+Model2、SV-310、VP-3000、上の写真右の樽スピーカー(ALTEC408-8A)というラインナップで鳴らしていただいていました。とても良い雰囲気でした。あとでSV-310をSV722(Macintosh型)にしたらこちらの方が明るい音で、SV-310の方が重心の低い音でした。家で落ち着いて聴いてみたい音です。ALTECの性格からかクラシックよりジャズの方がピッタリという感じでした。(プレヴィン先生の弾くジャズを聴いてみました。素晴らしかったです。)
しばらくしたら横山さんが到着し、そのあと第9のIさん、4344MkIIのSさんがいらっしゃりました。
第九のIさんと大橋さん | Iさんと4344のSさん(後ろは仲川さん) |
横山さん自作の50BM8のかわいい超3アンプ | 大橋さんに撮っていただいた記念写真 |
横山さんは自作の50BM8の超3アンプを持ってこられていて、それで樽スピーカーを鳴らして聴いてみました。普段気軽に聴くのだったらこれで充分という音でした。特にジャズを聴くのには最高な雰囲気が出ていました。
最後にこの前書いた結合音を皆さんに聴いて頂きました。CDなどに録音するとこの結合音はほとんど聞こえないものなのですが、生の音の場合には近くでは充分聞き取る事は出来るようです。実際に弾いている音より低い音が聞き取れるというのは皆さんにとってとても面白い事だったようでした。
この後いつものように場所を変えて皆さんで盛り上がりました。私も楽しくていささか飲み過ぎてしまい、ホテルの部屋に入ったらバタンキューで寝てしまいました。
あさってはアイシンAWでの演奏会です。このような演奏旅行(といっても今回は1ヶ所だけなので、私達には旅行という感じは全然ありませんが.......)の時の様子をご紹介します。今では楽器、衣装、靴を団で運んでくれるので、全部預けてしまえばとても身軽に動けます。(私は今回は楽器だけは自分で運びます。自分の車で動くので衣装も靴も預ける必要はないのですが、もし何かがあった時に大荷物になってしまうので預けます。)
今回の会場はサントリーホールですが、その楽屋の前の通路にはたくさんの楽器ケース、衣装ケース、靴のケースが並んでいます。
左側がヴァイオリンのケース 右側手前が衣装ケース、奥の大きいのが靴のケース |
右側がヴィオラのケース 左側手前がチェロのケース、奥がコントラバスのケース |
ヴァイオリンのケース、6本入ります |
ここにそれぞれ自分の持ち物を入れるのです。楽器など預けてしまうと今日の本番後からあさってのズィッツプローベの前までそれに触れる事が出来ませんが、私はサブ楽器を持っているのでそれでも構いません。楽器の移動は人間の移動より時間がかかるので、楽器の練習所への戻りも人間より1日遅れます。
楽器以上に移動の時に荷物になるのが燕尾服です。
燕尾服を自分で運ぶ事になると燕尾にはシッポがある分カバンの中で場所を取ります。靴も自分で運ぶのだったらステージと普段兼用の靴ですませてしまいますが、今はステージ用の靴を持って行っています。
参考までに言うと、定期だけの時は初日に楽器、燕尾、靴を持って行き、初日が終わった時は衣装と靴は楽屋に置いて楽器だけ家に持ち帰ります。そして2日目は楽器だけ持って行き、帰りには全てを持ち帰ります。(初日は休憩時間があるのでPowerbookも持って行くので大荷物です。2日目は楽器とD70とショルダーだけですから身軽です。)
外に出たらカラヤン広場がきれいでした。
明日はN響は休みですが、私はサンバレーにお邪魔します。今回はTAMRONの18〜200mmと28〜300mm、NIKONの24〜120mmのVRレンズの3本を持って行きます。28〜300mmのレンズは登場する場はないと思うのですが一応持って行きます。普通の撮影には18〜200mm1本で充分です。NIKONのVRレンズはサンバレーのショールームが暗いので持って行きます。(車で行くのでバッグに入るだけ持って行きます。)
今日はB定期の初日ゲネプロ本番です。私がホールに着いたのは9時半過ぎでした。
ゲネプロまでにどのような事がステージ上で行われるのかご紹介します。多分9時位に搬入が始まり、9時半過ぎからイスと譜面台、楽器がこのようにセッティングがされて10時には照明の調整が行われているようです。10時を過ぎるとメンバーがステージ上で練習を始めます。ゲネプロ15分前ぐらいになるとほとんどのメンバーがイスに座っています。
私がホールの向かいのアンデルセンで朝食をとってから戻ったのは10時ですが、まだ準備は終わっていませんでした。それから色々用事をすませて半過ぎにステージに上りました。1曲目は皇帝で、時には大きなカメラがセカンドのトップの前に鎮座します。指揮者やソリストを撮るためにこのカメラがセカンドの横に来る事もあります。これがとても大きいので邪魔なのです。でもこのカメラが指揮者やソリストの表情を撮るので、テレビで撮るという意味からは大事なのです。小さいカメラもあるようですが、この小さいカメラは数が少ないので他に使われている場合にはこの大きいカメラの登場となるのです。(今日もそうなのでしょう。)
今日は私はずっとホールにいて楽屋で昼寝をしました。(前にもご紹介したようにアークヒルズのSTARBUCKSでtallサイズのコーヒーを飲んで昼寝しました。)さすがに楽屋ではW01Kではインターネットに接続出来ませんでしたが、STARBUCKSでは簡単に接続出来ました。(ここではコーヒーを飲みながらラップトップを使っている人が何人もいらっしゃいました。)2〜3日前に今日NIKONから新製品の発表があるというメールが来ていたので、早速アクセスしてみたらD70の後継機種としてD70sとD50が出たようでした。残念ながら私には必要ではないので、まだしばらくは今のままで行きます。
今日の演奏会は私にとって良い経験でした。というのは私は今まで皇帝と4番を較べると4番の方が好きだったのですが、今日のフェルツマンさんの皇帝を聴いてこの曲の素晴らしさを新発見しました。スケールの大きさをアピールする演奏には食傷気味になるほどお目にかかっていますが、今日の皇帝はよく響いているし音量も大きいのですがそれを武器に迫ってくる演奏ではないのです。(mfあたりの音量の音の変化の巾がとても大きいのです。それに普通は単なる音階に聞こえるところが全て音楽的に意味を持って聞こえてくるのです。それに普段私達があまり気にも留めていない音に力点を置いて独特な表現をされています。今日の皇帝は4番の影が見えるような気がしました。独特な演奏スタイルではありますが、ある意味とても正統派です。)皇帝があまりお好きでない方には是非聴いて頂きたいと思うような今日の演奏でした。きっと皇帝を再評価できると思います。(普段皇帝というと「また?・・・!」と思う私が、弾きながら「これはすごいなぁ!」と思うのですから自信を持ってお奨めできます。)アンコールはシューマン/リスト編曲の献呈だそうです。
後半の英雄の生涯はいささか意外でした。練習の時はそれほど大げさでなかったのに、本番になったら「えっ?」というほど持って行き方が違うのには面食らいました。「そこまでやるの?」という位のスケールの大きさでした。
昨日で一区切りがついたので、今日はいささか睡眠不足気味だったのですが気分良く練習に臨めました。前中はR.シュトラウスの英雄の生涯、午後は皇帝の練習でした。今日とても印象的だったのはピアノのフェルツマンさんです。(写真右)とても怖そうな迫力のある顔をされていますが、最初のカデンツァからとても響きの多い魅力的な音でした。皇帝というとガンガン弾きまくる人が多いのですが、とても良くコントロールされた音と音楽を引き出される方です。(ステージ係の人の話だととても気さくな方だそうです。)今日の練習の時には指揮とソロが微妙に持っていき方が違うところがあり、いささかビックリさせられました。今回は皇帝と英雄の生涯というその昔のN響が得意としていたプロのようですが、その頃とはメンバーも私達の弾き方も変わり、出てくる音は当時とはかなり変わっています。そういえば皇帝も久し振りに弾くような気がします。
明日の演奏会は2曲ともとても楽しめると思います。シュトラウスの曲は皆ストーリーに基づいた曲なので、解説書を読みながら聴くと曲がよく分かって面白いと思います。篠崎さんのソロもゆったりとした名演です。
明日あさってはサントリーホールのB定期、1日おいて23日(土)にアイシンAWのハーモニーホールでの演奏会です。私はその合間の22日に刈谷のサンバレーにまたお邪魔する事になっています。今回はどんな方とご一緒できるのかな........?楽しみです。
ここ1月ほど昨日区切りがついた事にずっと掛かり切りで、宿題が山のように残っています。練習が終わってまっすぐ家に帰り車を止めたら、栄子先生ご自慢のお花たちが本当にきれいに咲いていました。その様子は栄子のひとりごとをご覧下さい。
今年は私は4月の初め頃2日ばかり花粉に悩まされた日がありましたが、今では他の人はマスクをしたり鼻を洗ったりしているのに症状は治まっています。これは人に奨められたビワの葉の錠剤が効いているためのようです。
今日はB定期の練習初日でした。一日英雄の生涯を練習しました。ヴァイオリン・ソロは篠崎さん、指揮はアンドリュー・リットンさんです。大見えを切るようなところはなくとても堅実な運びで私には良い感じでした。
今日は練習終了後毎年春恒例の行事があり、練習所を出たのは夜10時近くなっていました。その話の中でN響のホームページの話が出て、今では携帯でも空席情報など見られるようです。(アドレスはhttp://nkyo.com)パソコンで同じアドレスを打つとパソコン版が見られます。ご興味ある方は携帯版とパソコン版の両方をご覧下さい。N響もネット上でチケットが買えるように早くして欲しいとあらためて希望を出しておきました。さすがに今日は家に戻ったらグッタリ疲れました。また明日は朝から練習があるので今日はこれで失礼します。
今日はこの前の発表会の反省会を開き、幹事さんと各係のチーフのお母さまにお集まり頂きました。私達からお母さま方へのお礼という事で、近くのコルトンプラザの中のイタリアン・レストランで春のメニューを楽しみながらという事になりました。皆さん事前に反省点をとても良くまとめられていて、今回の発表会の進行がうまく行った理由が垣間見られました。
今回の会場は私達の楽屋は舞台袖にあり、生徒さんたちの楽屋の様子はほとんど分かりませんでした。小さい楽屋が2つしかないので、リハーサルの合間の昼食が余裕がなく忙しなかったようでした。
色々な話に花が咲く楽しい時間がアッという間に過ぎ、栄子先生のレッスン時間になり会もお開きとなりました。
昨日TAMRONの18〜200mmを見ましたが、望遠については125mmも200mmも数字ほどの大きな違いは感じませんでした。さすがに300mmとなるとかなり違いますが.......私には色調の違いの方が大きく感じました。TAMRONの色調の方がピッタリ来ます。(SIGMAの方がクールにというか青を得意としているような気がします。といっても出来た写真を見てどちらのレンズで撮ったか分かるかと言われれば、全然自信はありませんが.....)TAMRONからはもうすぐ11〜18mmという広角レンズが出るそうで、普通に撮るシーンは2本のレンズでカバー出来るという事になるそうです。私は最初は広角レンズにはあまり興味がなかったのですが、色々な写真を撮っていくうちに広角レンズが欲しいなと思う場面が何回かありました。普段は望遠で撮るケースの方が圧倒的に多いのですが、広角ならもっと迫力が出せるという場合もあります。
来週はB定期と週末土曜日に同じプロでアイシンAWのハーモニーホールでの演奏会があります。このアイシンのホールについては色々な思い出があります。
このホールが出来た時にN響が招かれていったのですが、この時の案内では最寄り駅は名鉄西尾線の碧海桜井というものでした。私はその通り碧海桜井に着いたのですが、何と無人駅でタクシーもいませんでした。仕方なく地図を頼りに歩き始めたのですが、これが歩けど歩けどホールらしき物は見えてきません。結局20分以上歩いてやっとホールに着いたのです。(この頃はまだ三河安城駅はありませんでした。次からは名鉄の新安城からタクシーで行くようになりました。)
新幹線で行くとこの三河安城で降りるのですが、ここからホールはとても距離があります。タクシーで行くと4000円弱かかります。(人によってタクシー代が何百円も違うという事が何度もありました。)
サンバレーの大橋さんがN響の演奏会を最初に聴かれたのがこのハーモニーホールでの演奏会だったと思います。私はN響の同僚横山さんの紹介でサンバレーのアンプを知り、最初に作ったのがSV-3でした。この時に大橋さんと何回かのやり取りがあったのですが、サポートについては痒いところに手が届くというものだった事がとても印象的でした。今回も先月の愛知県芸の演奏会同様大橋さんと仲川さんをご招待する事にしています。その頃と較べるとサンバレーは急成長で扱う数も多くなっているはずなのに、サポートについてはとても細やかにされています。よくそんな時間があるなと感じるほどのサポートの良さがこの急成長の大きな柱の1つになっているのでしょう。もちろん出てくる製品の音の良さが一番大きな原動力である事はもちろんです。
今のサンバレーの製品の大きな魅力は私は欲張っていない事だと思っています。普通は少ない製品で出来るだけ多くのお客さんを集めたいと思うものですが、大橋さんは1つの製品ではある1つの路線を貫いています。例えば同じ300BのアンプでもSV-501SEとSV-91Bの違いがその典型的な例です。そうする事によってどちらの製品もその存在価値を輝かせる事に成功しているのですから。1つの製品でその両方を追いかけると出てくる結論はただ一言、中途半端という事になります。これだけのキャラクターの違いを妥協する事なく出していくというこの路線を是非とも貫いて欲しいです。
今日はC定期の2日目でした。私は11時半に家を出て、近くのショッピングセンターでレンズを見てからホールに行きました。TAMRONの18〜200mmのレンズを見たかったのです。今日は首都高は環状線の内回りが代官町で事故があったので、私は外回りで新宿線まで行きました。ホールについて5食(5階の食堂)で軽くお昼を食べたのですが、その時ホールの入口を見たら開場1時間前なのにもうお客さんが列を作っていました。
会場の受付の方に話を聞いたらA定期が土日になって、定期会員の数に変動はないものの1回券の売れ行きはかなり良くなったそうです。今日も会場はたくさんのお客さんがいらっしゃっていました。ただ今までの定期会員の方の中には曜日が変わって来られなくなったという事をおっしゃる方がいらっしゃるそうです。楽屋に戻って濃いコーヒーを飲んで一寝入りして本番に備えました。
自分で言うのもおかしいかもしれませんが今日も昨日と同様なかなかの好演だったと思いました。
今日の終演は16:45くらいだったのですが、まだ外は明るいです。
途中で寄り道をしたので家に着いたのは18:00頃でしたが、上の写真のような夕景色でした。
今日はC定期のゲネプロ本番でした。メルクルさんというとニーベルンクの指環のイメージが強くて、迫力で押してくる曲を振られるようなイメージが強いです。今回はコーラスは国立音大ですが、田中信昭先生のご指導のもと名演だったと思います。ソロも堀さんもとても落ち着いた名演でした。会場で聴いていた方も良い演奏だったと興奮気味でした。
今日は朝7辞半に起きて、8時半過ぎに家を出てホールに向かいました。11時から1時までゲネプロをし、そのあとは毎度おなじみの自由時間でした。今日は東急ハンズに行って色々見て歩きました。面白い物はたくさんありましたが、今日は何も衝動買いしないですみました。本当にゲネプロと本番の間というのは鬼門です。この自由時間のおかげで今まで一体いくら無駄な買物をしたか分からないくらいです。(この前栄子先生が書いたバッグの数々もこの時間に買った物が多いです。)
明日もC定期ですから午後3時からの本番です。去年まではC定期は午後2時開演でしたが、A定期が土日に移ってから開演が午後3時に変わりました。終演後食べに行くのには午後3時開演というのは良いと思うのですが、今まで定期を聴いて下さった方がA定期の曜日変更で定期を聴けなくなったという人が多いです。この曜日変更によって本当に会員が増えたのでしょうか。私自身にとってはC定期もA定期も週末にかかるので、レッスンがとてもやり難くなっています。
今日もホールで練習でした。昨日も今日もホールにはあまり混まずに行けました。普段は10時からホールで練習というととても時間がかかるのですが........
今日の練習は最初の1コマは曲の後半を練習しました。次の1コマは最初から通して練習し、そのまま最後まで通して行き練習は終わりになりました。細かい所は明日のゲネプロで手直しをするというメルクルさんのお話でした。荘厳ミサはOp.123という事で中期のベートーヴェンとは違います。途中にかなり長い堀さんの美しいソロがあります。帰りがけに今回お手伝いを頂いている堀江さんとお話をしましたが、その昔サヴァリッシュ先生で弾かれたそうです。(多分私の入団前だと思います。)中期のベートーヴェンらしさとは違うね、と言われていました。
朝はコートを着て出かけたのですが、練習が終わってホールを出たらコートなど全然いらない気候でビックリしました。明日も今日より更に温かいようですが、帰りは夜なのでコートは持って行かないといけないでしょう。
帰りにこの前買ったHiMDの1GBのメディアが入ったとの事で、それを買って帰りました。値段は1枚700円位でした。2GBのコンパクトフラッシュが何万もする事を考えるととても安いです。
そして家に帰ったら栄子先生が手入れをしたようで、お花がとてもきれいに見えました。
芝も薄く緑色になり、春らしくなってきました |
実は今日はNIKONの24〜120mmのVRレンズを着けて行ったのですが、色調が少し違う以外反応はSIGMAとほとんど変わりませんでした。それにVRレンズはとても大きくて重いので、使う時はそれなりの覚悟がいります。やはり普段はSIGMAが良いでしょうが、残念なのはもう少し後だったらTAMRONの18〜200mmが手に入ったであろう事です。(今年3月に発売されました。)といってもこんな事はディジタルの世界ではいつも付いて回っています。一々つき合っていたらいくら金があっても足りません。(私が悩まされていたエラーはレンズのセットし方に原因があったようで、マニュアルにちゃんと書いてありました。何か問題があったらやはりマニュアルをちゃんと読むべきです。意味の分からない表示についてもやはりマニュアルにちゃんと書いてありました。)
今日デジカメのデータを入れておくためのHDD(250GB)を買ったのですが、あらためて初期化を行わずにドラッグで書類フォルダをコピーしようとしたらエラーが出ました。「Icon 」の名前が長過ぎてコピー出来ないというメッセージが出るのです。試しに一度初期化したらちゃんとコピーができるようになりました。どうもファイルシステムの違いによるもののようです。それにしてもちゃんとMac用と書いてあってもそのままは使えないようです。
今日はNHKホールでの練習でした。最初の1コマはオーケストラのみの練習で、次の1コマはコーラスが入っての練習でした。コーラスは国立音大です。午後からはソロ(ソプラノ:ルート・ツィーザク、メゾ・ソプラノ:クリスティアーネ・イーヴン、テノール:佐野成宏、バス:ヤン・ヘンドリクトル・ロータリング)が入っての練習でした。
まだ曲を完全に理解出来たとは言えませんが、もう1日練習すればもっと馴染むでしょう。メルクルさんは丁寧に表情などを詰めて行かれています。メルクルさんはお昼休みなどもピアノでのソロ合わせをされていて、練習時間中は休みなしに動かれています。昨日の昼休みには堀さんと打ち合わせをされていました。ソロも合唱もなかなかの好演でした。
今日はメルクルさんの荘厳ミサの練習初日でした。私自身は荘厳ミサは初めて弾きます。聴いた事があるだけの曲と自分で実際に弾いた事のある曲とではものすごい落差があります。耳で聴いて色々感じるのとは違って実際に弾くのは新発見が多いものです。どのような形であれ本番を1回弾くのは、CDで100回聴くのより身に付くものなのです。今日は高輪の練習所で1日練習しましたが、いわゆるカラオケの練習です。明日あさってはNHKホールでソロ合唱付の練習があります。明日歌付で練習すると曲の本当の姿が今よりハッキリと見えてくると思います。メルクルさんはこのところ「ジークフリート」と「神々の黄昏」などの大作を指揮されていて、今回の荘厳ミサもよく手に入っている感じです。明日からの練習でどのような曲の姿が見えてくるのかとても楽しみです。
この練習のあと練習所で大きな話し合いがあり私もそれに出席しましたが、結局練習所の閉館時間の午後8時近くまでいました。色々な事があり終わってから家に帰ったらグッタリ疲れました。まだこの話し合いは結論が出ていないので、来週の月曜日に持ち越しになってしまいました。こういう状態だとなかなか音楽を落ち着いて聴く心境にならないのですが、来週はオーディオ関連の楽しみが待っていてくれるので今の私はそれを楽しみに頑張っています。
実は聴くだけでなく弾く方でも栄子先生とブラームスの2番のソナタを弾きたいなと思っているので、時間があったら出来るだけ自分の練習をしたいなと思っているのですが来週の初めまではそのような時間は許されそうにありません。去年の5月に一緒に弾いた時から私もかなり自分としても弾き方が変わったと思うので、一緒にコンサートで弾いてみたいねと話し合っています。
こういう環境でも2階ではよく音楽を聴くので、こちらは状態が良いです。でも1階のシステムはこのところ全然電源を入れる時間がありません。まあ明日あさっては時間が取れるでしょうから、久し振りにゆっくり音を聴こうと思っています。この前書いた結合音の事については色々な方からメールをいただきました。ご自分で演奏される方からは似たような経験があるというお話を伺いました。またそのようなものがある事を初めて聞いたという方もたくさんいらっしゃいます。私自身は自分で弾く時は結合音は学生時代から使っていました。でもこれがステレオの音にすごく影響があると感じたのはつい最近です。
昨日コンサートが終わりホッとしたせいか、今日は10時ごろまで寝てしまいました。午後からは懸案の相談があり、初めは1時間もあれば充分と思っていたのに実際には2時間半もかかってしまいました。そのあと出かける予定にしていた栄子先生はすっかり予定が狂ってしまい今日は出かける事を諦めました。私はそのあと近くのショッピングセンターに行き、豊橋の長谷川淳先生がお奨めのSONYのHiMD MZ-RH10を買いました。これは圧縮しないリニアPCMで録音でき、CDと同じ音質で聞けるのです。今までの80分MDでは28分録音できるようです。1GBのメディアを使えば1時間半の録音が出来ます。従来のモードだとSPで8時間弱、LPで34時間録音できます。前に買ったEDIROLのR-1は2GBのコンパクトフラッシュを使うと3時間録音できます。今ではマイクさえ良いものを使えばとても手軽に良い録音が出来る時代になったようです。こうなると無理をしてR-4を買う理由もほとんどありません。
USBでHiMDをマウントする事が出来そうなので、PowerbookとこのHiMDを使えば簡単にCDを作れそうです。1GBのMDのディスクが1枚700円との事でしたので、10枚くらい持っていて録音したら外付けHDDに移せば良いです。マイクをたくさん立てなければこれで充分です。(ブランクディスクを入れてUSBのコードをPowerbookにつないでみたらアイコンがデスクトップに表示されました。)
今日は第15回ミューズ・コンサートの日でした。このところ夜更かし気味だったので今朝早く起きた時から寝不足気味で私の調子は今一つでした。ですが会場に行ったらもうお母さまたちが会場のセッティングをされていて、それを見たら急にシャキッとしてきました。11時からリハーサルですが、2時間しかないので全部弾いてもらう余裕はありません。皆それぞれに問題点をピックアップしてして、あとは楽屋で自分で解決してもらいました。私はピアノの生徒の時は出来るだけ写真を撮ろうと思っていたのですが、300mmの望遠レンズに取り換えたらエラーが出て焦点を合わせられなくなってしまいました。しばらく悪戦苦闘してからマニュアルを見たら原因は絞りを最小にしていないからのようで、わざわざマニュアルを持って行った甲斐がありました。やはりマニュアルはいつも持っているべきです。
リハーサルも本番も気が気ではなく、写真は大したものが撮れませんでした。スナップと集合写真を頼んだカメラマンが、レベルがとても高いのでビックリしたと言って下さりました。今回は時間的な都合からアンサンブルがなかったのですが、皆楽しそうに頑張ってくれました。
今日の会場行徳文化ホールI&I(アイアイと読むそうです。)は特に2階席が良い音で、1階席とはかなり違う響きが聞こえます。気持ちの良いホールです。
今日の会場I&I | リハーサル風景 |
本題の生徒たちの出来は私が言うのもおかしいですが、ヴァイオリンピアノとも頑張ってくれて本当にうれしくなりました。皆上手になりたいので、忙しい中わざわざ来るのだという事を再確認しました。それに病み上がりの栄子先生もよく健闘してくれました。(それで記念写真のあと皆に「頑張ってくれてありがとう!」と言いました。)私達自身のブラームスのスケルツォも生徒たちに恥じない(?.......)くらいには弾け一安心です。終わってから家に戻ったら疲れて1時間ほど寝てしまいました。
1時間ほど寝てから栄子先生と2人で近くに出かけて打ち上げをしました。今日は幹事さんを中心とするお母さまたちのチームワークのおかげさまで私達は演奏の事だけに集中できた事に心より感謝を致します。そんな事を話し合いながら2人で盛り上がり、家に戻ってきて余韻を楽しんでいるところです。
生徒たちの発表会を明日に控えて、今日は午後からほぼ全員が来ました。明日が本番なので要点を1〜2ヶ所調整するだけに留めました。間違えるのが怖いという気持ちになるとどんどん萎縮していってしまうので、思いきり良く弾くように励ましました。あとは本番で伸び伸び弾ける事を祈るのみです。私達もブラームスのスケルツォを頑張ります。
明日は早起きしないといけないので、これで失礼します。(栄子先生は明日の準備で忙しく走り回っています。)
今日は午前中は自分の練習をしたあと、午後から練習所に行きました。この降り番の間はほとんどいつもオケで弾いている楽器を弾かなかったので、今日はその楽器を弾きました。最初は反応が鈍かったのですが、しばらくしたら思ったような反応を示してくれて安心しました。あさっての発表会の最後には栄子先生と2人でブラームスのソナタ断章という曲を弾く事にしています。これはブラームスがヨアヒムのためにシューマンとその弟子ディートリヒと共作したF−A−Eソナタの第3楽章(スケルツォ)です。このF−A−Eソナタはヨアヒムの座右の銘である"Frei aber einsam"(自由に、しかし孤独に)の頭文字をモチーフにしていますが、このスケルツォにはそのモチーフはほとんど表れません。曲は6/8拍子でハ短調の3部形式の曲です。この曲はピアノがとても大変な曲なのですが、栄子先生はこの曲を是非弾きたいと頑張っています。6分弱の曲ですがとても演奏効果のある曲です。
あさっての発表会を控え、明日は生徒たちが最後のレッスンに来ます。思いきりよく弾いてくれる事を願うのみです。
お近くの方は是非聴きにいらして下さい。
弾き方が変わって弾く事が今まで以上に楽しくなっています。栄子先生とブラームスのCDを聴きながらまたコンサートしたいねと話をしている今日この頃です。次は3番のソナタを一緒に弾きたいものです。(この前は理恵子とこの曲を弾きましたが、その時の教訓を活かしてもう一度栄子先生と弾きたいです。)栄子先生は最近ブラームスに目覚めています。特に2番のソナタを弾きたいと言っています。たしかに2番もとても魅力的、どちらにしようか困ったなぁ.......!!
今日は外に出かける用事はなかったのですが、発表会を控えた生徒たちが来ました。本番でちゃんと弾けるよう最後の追い込みを掛けています。ピアノの生徒には3〜4日ほどで見違えるほど変わった子がいるとの事で、本人のやる気でたとえ間際であっても変わりうる余地はあるものです。あと2日頑張ろう!
明日はまた午後から練習所に行きます。明日は何時に帰ることが出来るのかまるで分かりません。午前中にやる事はすませておかないと.......
今日は今度の発表会の会場である行徳文化ホールに打ち合わせに行ってきました。キャパシティが650の中ホールですが、よく響きそうなホールです。
ホールは2階3階にあり、2階席(実際には3階)は弦楽器など良い音がしそうです。生徒たちの喜ぶ顔が見えるような夢のある会場です。1時間ほどの打ち合わせのあと家に戻り、2時過ぎに用事で練習所に向かいました。
こちらは思ったようには物事が進まずフラストレーションがたまりました。来週も悩まされそうです。
今月の23日にはN響を援助して下さっているアイシンAWのハーモニーホールでアンドリュー・リットン指揮の皇帝(ピアノ:ウラジミール・フェルツマン)と英雄の生涯というB定期と同じプロの演奏会があります。この演奏会にはまたサンバレーの大橋さんと仲川さんに聴いて頂くように準備をしています。先月は万博のプレイベントの演奏会を聴いて頂きましたが、今回は東京の定期演奏会と同じプロを聴いて頂くわけでまた新発見をしていただけると良いなと思っています。私にとってはこの時が今月のハードスケジュールの一服の清涼剤として今からとても楽しみです。この時にはこちらも何か新しい物に巡り合えるのではないかと勝手にひそかに期待をしています。
今日のレッスンでは生徒が思いの外に良い音を出してくれてとてもうれしくなりました。皆良い音を出したいという気は充分にあるのですが、色々気になる事があると(ここが弾けないとかここが難しいとか)守りの体勢に入って行きどんどん自分のカラの中に籠って行ってしまうのです。それを開放してあげるのが教える者の使命なのです。10日の演奏会には皆が自分の力を発揮できるようあと何日かしか残っていませんが頑張ろうと思いました。人はちょっとしたキッカケでアッという間に変わる事があるからです。
最近書いたように私自身も体重のかけ方を少し変えただけで音が変わりました。それによって気分がすごく晴れて、気持ちに余裕が持てるようになりました。演奏は気の持ち方でガラッと変わるものだという事を再確認させられました。(体重のかけ方だけで音が変わるといってもそれに伴って楽器の持ち方や弾き方は当然変わります。演奏の一番の元になる呼吸も変わってきます。人間の体はつながっていますから、どこか1ヶ所変えると他にも影響を与えます。それはその人の体格や感性によって違います。どこか1ヶ所を変えたら全てが良くなるというほど単純な事ではありません。でも一番大切なのは気の持ち方なのです。)
最近持ち方が変わって私のヴィブラートについての感覚がすっかり変わってしまいました。今は指をしっかり押さえるための補助動作としてヴィブラートを感じるようになりました。Hugo Selingも指摘しているように「最初に弦を強く圧しつけてはならない事をハッキリ知っておかなければならない。」のです。もちろん音程がハッキリしないほどしまりのない押さえ方はいけません。(つまり必要最小限の力で押さえるのです。)そして指先と弦の接触をよく感じるようにするのです。
今日はヴァイオリンを弾く方とオーディオを聴かれる方に共通のお話をします。それは結合音というものです。これはジェミニアーニが言い出したらしいと物の本に書いてありましたが、その起源はどうでも良いです。
例えば220HzのAの音を基準に考えます。その倍音は440,660,880,1100,1320.......というようになります。これを楽譜で表すと次のようになります。
一番下のAが基音220HZ、オクターブ上のA(この音がオーケストラのチューニングの時に出される音)がその倍音440Hz、その上のEが第2倍音660Hz、その上のAが第3倍音880Hz(オクターブ下のAの音とは周波数の比率が2:1になっています。)その上のcisが第4倍音1100Hz、その上のEが第5倍音1320Hz(第2倍音のEとは2:1でオクターブになっています。)この上更にたくさんの倍音がありますが、それはここで打ち止め!
オクターブは周波数の比が1:2、完全5度が2:3、完全4度が3:4、長3度が4:5、短3度が5:6です。(例えば2:3というのは下の音の周波数が2だと完全5度上の音の周波数は3の割合になるという事です。最初の譜面の一番下のAの音の周波数が1の割合だとすると順に2、3、4、5、6になるという事です。)
ここで第2倍音のEと第4倍音のcisの重音を弾く場合を考えます。E=660Hz、cis=1100Hz、周波数の比率は3:5です。ここでこの重音を弾きながら耳を澄ますと低い音が聴こえてきます。これが結合音です。これはこの2つの音の周波数の差1100−660=440Hzの音です。ジェミニアーニは重音を弾く時にこの結合音を聞き取り、その音と実際に弾いている音が濁らないようにすれば良い音程であるという事を言っています。結合音は弾いている人には比較的に聞き取りやすいと思うので重音の音程に悩まされる人はお試しあれ!
オーディオを聴かれる方にはこれからが本題です。今までオーディオの世界では音は基音の上に成り立つ倍音列で出来ているというのがごく普通の考え方です。(特にディジタルのオーディオの世界では.......)ですが今の結合音を考えると実際に弾いている音の下側にも音が鳴っているのです。2つの音程が近いほどその差の周波数は低くなるので、結合音は低音域に移ります。いずれにしても実際の演奏ではEとcisの重音しか弾いていないのに、Eの完全5度下のAの音が実際に鳴っているのです。オーケストラでたくさんの楽器が鳴っている時の結合音って一体どうなるのでしょう......
これがヒョッとしてディジタルの音の存在感が薄い事の原因だったりして、と私は思うのです。今のオーディオ界は帯域を上に伸ばす事が性能アップの決め手と考えている節がありますが、最低域の結合音を考えるとそれ以上に下を伸ばさないといけないのかもしれません。でも単に上下を伸ばすだけでは肝心の中音域が薄い単なる音の集合体にしかならないのです。このように実際の楽音にはまだ解明し切れていない要素がまだまだたくさんあるのです。
もう1つのオーディオ界の論理の限界(と私は見ています。)は実際は音楽といういわゆる過渡特性と言われて系統的には扱えない信号の集合体を、単純なサインウェーブの重ね合わせに置き換えて近似的に定常だと見なしている事です。自然界の現象をある基本振動とその高調波の列に分解してその係数の取り方で全ての現象を説明できるという考え方です。この前提条件はその係数が定数である事です。つまり定数と見なせる程度の変化にしか使えないはずなのです。
でも実際の音は定常状態にはありませんし、そのように見なす事も出来ません。(発音に伴うアタックなど系統的に扱えるはずがありません。)でも研究者は定在波に分解して考えるしか手の出しようがないでしょう。研究というものはそうやって進めていくものだからです。従って出てきた結論にはその定在波で近似しているという条件が付いて回っているのです。ですから変化の激しい音(演奏を特徴づけるアタック音など)については依然として耳の良い人の経験則が一番役に立ってしまうのです。もしかしたら研究者になったかもしれなかった私から見るととても残念ですが、全てを説明できる法則などまず生まれないでしょう。
今日は午後からほとんどの生徒が来て伴奏合わせをしました。栄子先生は体調不充分な中伴奏合わせをしてくれました。明日はピアノの生徒たちのリハーサルがあるので、今日は早く寝るそうです。発表会が10日にあるのでそれまでは頑張らないといけません。私は今週はN響は降り番ですが、他の用事で6日と8日は練習所に行く事になっています。この用事と発表会が同時進行なのでいささか大変なのですが、切り替えを良くして乗り切ろうと思っています。
今日はNHKの509スタジオで名曲アルバムの録音でした。指揮は手塚幸紀さんでした。手塚さんは声が全然出ない状態で、篠崎さんが手塚さんの注文を伝えるという形で録音は進みました。
録画を伴う時は101スタジオで行われますが、最近は録音だけというケースがほとんどでここ何年も101スタジオには行っていません。この509スタジオは2年前に理恵子が名曲リサイタルの録音をした場所です。オーケストラが入ると小さなホールに見えますが、その時はかなりの広さに見えた事を思い出します。
今日はこの前定期で弾いたチャイコフスキーの2番小ロシアのフィナーレ、リストのハンガリー狂詩曲第2番、プロコフィエフのピーターと狼の編曲阪を録音しました。名曲アルバムは時間の制限があるので、細かくカットをしないといけません。
小ロシアを弾いたのは2月のノセダさんの定期でした。その時はフィナーレはとても速いテンポでフィナーレが始まってしばらくのダウンボウの連続は間に合わないくらいでしたが、今日は楽に弾けました。
録音は順調に進み予定の時間の半分くらいで終わってしまいました。そのあと事務局の方と相談があり2時過ぎにNHKを出て家に帰りました。何故か家に戻ったら身体がシャキッとしません。夕方から昼寝をしたら2時間近く寝てしまいました。栄子先生も今日はレッスンの連続を空元気でこなしたとの事で、一緒に寝てしまいました。
夜になって今は前に多戸さんに頂いたレコード(今日はムソルグスキーの展覧会の絵とはげ山の一夜、ユージン・オーマンディ指揮のフィラデルフィア管弦楽団のレコードです。)を聴いています。普段よく聴くジュリーニ指揮のロスフィルの演奏とは雰囲気が全然違います。CDを聴き慣れている耳で聴くとたしかに上が伸びていないのですが、しばらく聴いているとこのバランスの方が安心して聴けます。弾いている情景を想像させる魔力は明らかにレコードの方がより多く持っています。アナログというと時代遅れと感じられるかもしれませんが、サンプリング周波数無限大のディジタルがアナログなのだと考えるとアナログは究極のディジタルだったりして.......?(この話を続けるとすごく根本的な問題に突き当たるのですが、その話はまた機会をあらためて......!)
実は昨日本番の最中に突然「この音をステレオを通して伝えられると良いのだがなぁ!」という思いが頭に浮かんできました。そして弾きながら3〜4ヶの思いが頭の中を駆け巡りました。この思いは文章だけでお伝えできるようなものではないのですが、いつか機会があったら皆様にお話ししたいです。
今日もとても温かく、昼過ぎに栄子先生が雑草摘みをした後写真を撮りました。
1月ほど前と較べると花の数もぐんと増え、いよいよ春本番です。これで芝の色が緑になると本当の新緑です。
栄子先生が花の手入れをしている時はスリッパは必ず1階の左端の窓のところに横たわっています。(その様子は栄子先生のひとりごとに載っています。)本当にいつも「おかあさま、おかあさま!」と言っているようで、私が「スリッパ」と呼んでも相手してくれません。
明日はNHKの509スタジオで録音です。