ひとりごと2003年6月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


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栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。


6.30

 今日は虫歯、明日は大腸のファイバースコープと2日続きの病院通いです。今朝からマトモに食べていないので腹に全然力が入りません。今日は早く寝て明日に備えます。


6.29

 栄子先生がPTNAの審査でいないので、朝から家の用事をして大忙しでした。このところのアンプ作りで私のレッスン室はごった返しているので、部屋を掃除しました。それから家中を掃除しているうちにレッスンの時間になってしまいました。レッスンが終わってから栄子先生ご自慢の花壇の花殻摘みと水やりをしたらもう夜になってしまいました。家事の大変さを再確認しました。

 今日レッスンに来た近くに住む初心者の奥さんはとても熱心で、導入の部分を独学でやり始めたファイトのある人です。今までどうやっても音符を1つずつ追いかけて弾く癖が抜けなかったのですが、弾きだす前に最初のフレーズを心で歌ってから弾くように言ったら急に楽に弾けるようになりました。分かってみればとても簡単なことですが、放っておいたらいつまでも1つずつ音符を追いかける癖は直らなかったでしょう。(もっともこの次のレッスンに来た時にはまた同じことを直さないといけないケースが多いのですが.......。何回かレッスンを重ねるうちにこの癖が直れば良いと思わなければいけないのです。)
 この前書いた弾く前の準備というのは、左手と右手の準備だけでなく心の準備が一番大切なのです。準備をちゃんとすることによって上手く弾けるという経験をすることによって、上達のきっかけをつかめるのです。弾けない時というのは必要もないのに急いでいる場合がほとんどです。それは焦りから来るのです。気持ちの準備が出来れば焦りから抜けられます。気持ちの準備をするとこの2つの問題を回避できるのです。(1音ずつ追いかけることと必要もないのに速く弾くこと)皆さんも難しいところを弾く時は、心の準備をしてゆっくり弾きだしてみて下さい。(そして同じ速さで弾き続けて下さい。)きっと効果があると思います。


6.28

 今日は名古屋の愛知県芸術劇場でのNTT N響コンサートでした。昨日から刈谷に来ていた私はご紹介したサンバレーの大橋様のご厚意に厚かましくも甘えてしまい、とても幸せな一日を過ごさせていただきました。キット屋という姿は実は大橋様の本来の姿の何十分の1というものなのだそうですが、そこにこれほどの力を掛けて突き進んでいらっしゃるということは驚きです。例えば私がつい最近作ったSV-501SEなど普通に考えたら絶対に商売として引き合わないと思うのですが、ご自分の理想を実現するためにこのアンプを世に出されたということは本当に頭が下がります。更に言うとアフターケアが素晴らしいのです。私もキット屋さんのアンプを作るといつもそれを感じます。オーディオは音楽を聴くための文化的財産と考えていらっしゃる大橋様が、皆さんにステレオを手作りする楽しみを分かって欲しいのでやっていらっしゃるのがキット屋なのです。
 これは私の想像ですが、ある意味余裕でやっていらっしゃるキット屋さんだからこそ音作りの点でも私達プレーヤーが望む音を理解していただけるというか、本能的に音楽的な音を見分けられるのだと思います。昨日大橋様と色々お話をして、その時は気付かなかったのですが後で考えてすごい事をなさっているのだと気がつきました。(昨日サンバレーで聴いたアンプについて報告して欲しいというメールが何通もあるのでまとめて書きます。昨日はスピーカーをSpendorのS3/5に固定していますからそれを前提条件としての印象であることをご承知下さい。このサイズのスピーカーですからプッシュプルの出力の大きいアンプで鳴らすとアンプが勝ってしまいます。〔フォルテでもピアノでも同じ質感の音しか出ないし、音の方向性が表現されないのです。〕普通の家で普通に聴くという事でSpendorのようなスピーカーで聴くというのなら、SV-501SEのようなシングルアンプが一番良かったです。マルチスピーカーにするなら結論はまるで違うでしょう。でも私はマルチは大げさなので興味がありません。SV-501iとの比較は持ち味がまるで違うのでどちらが良いとは簡単に言えません。強いてどちらが好きかといえばSEの方です。)

 今日の演奏会はとても地味なプロだと思うのですが、会場の反応は本当に満足されているという感じです。編成の大きな曲でこけおどしのようなフォルテの曲と違って、ピアノのところなどとても小さくて柔らかい音で、これぞクラシック音楽の本領という表現だったと思います。この素敵なリビングで上品なお菓子と美味しい紅茶を飲んでいるという趣の演奏会を是非とも皆さまに心穏やかにジックリ味わっていただきたいものです。(そういう演奏になっていたと私は信じていますが.........?)
 今日ホールに行っておとといサントリーホールで団に預けた私のヴァイオリンを弾いて、昨日のアンプの聴き較べの時にSpendorについて感じたのと同じことを感じました。それは今日、中1日あけて自分の楽器を弾いた時に、音がちゃんと出てこないのです。会場練習の前に1時間位弾き込んで、会場練習で周りの人達の楽器の音を呼吸することによって普段通りの音に戻ったのです。楽器でもこの弾き込みというのは絶対に必要な作業ですから、スピーカーでも鳴らし込みという作業は不可欠なのでしょう。(昨日のスピーカーについて言うと、SV-86BとSV-275という強力なアンプで鳴らしたのが、今日会場練習で私のヴァイオリンが他の楽器の響きを吸収したのと同じ効果を持っていたのだと思います。)

 今回のモーツァルト・プロというのは音量的にも皆さんが想像されるより遥かに小さい音量で、音の質感を大切にして弾かなければいけないという難しいプロなのです。大体楽器編成自体も普段のメインプロの半分くらいの人数しかステージにいません。でも客席で聴いて充分満足できる表現になっていると思います。つまりフォルテやピアノと言っても所詮は比較の問題なのであって、フォルテもピアノも音量の絶対値を言っているのではないのです。つまりモーツァルトのフォルテとベートーヴェンのフォルテというのはまるで違うものなのです。
 ステレオでこれをちゃんと表現できるものというのはとても少ないのです。私は秋葉原に行くとよく値段の高いそして名前の売れているものを聴くのですが、いつもガッカリさせられるのです。実は同じ問題は音楽を会場で聴く時にも付いて回っているのです。それについて言及するととても大変なことになるので、機会をあらためてという事にさせていただきます。私がアンプについてどうしてこんなに拘るのかというと、良いアンプと良い演奏は同じ条件の上に成り立っていると思うからです。私にとってはステレオ選びは楽器選びと同じ意味を持っているのです。(人の演奏を聴くのに生が聴けない場合にはステレオで聴くしかないのです。音に一番影響があるのは出口であるスピーカー、次は入口であるプレーヤーです。ですが同じ入口出口でもアンプを替えると音がかなり変わるのです。私にとっては音楽の流れを聞き取れるかが一番の問題です。ただ音が平面的に連なっているのではダメなのです。)

 というような事を書いているうちにのぞみ26号は品川を通過しました。色々な意味で収穫の多かった2日間でした。これからスリッパの待つ我が家に帰ります。(栄子先生は用事で名古屋に行っています。私と入れ違いということです。)


6.27

 今日は昼過ぎの新幹線に乗ってサンバレーを訪問しました。

 

 昨日完成したSV-501 SEと前に作ったSV-501i、少し前に作ったプリアンプSV-722(Macintosh型)のメーカーであるサンバレーにお邪魔しました。色々なメインアンプを聴いてみました。まずSV-501 SE、それからSV2、SV-86B、SV-275と順番に聴き、またSV-501 SEを聴き直しました。スピーカーは左の写真の前に見えるSpendorのS3/5です。今日の聴き較べではSV-501 SEが一番よく聞こえました。普通の家で普通の音量で聴くのだったらSV-501 SEで充分楽しめるという結論で大橋さんと一致しました。Spendorに対してはSV-86BとSV-275は強すぎるようでした。また聴いていくうちにSpendorも音が変わっていき、同じSV-501 SEでもかなり音が違って聞こえました。聴き較べの難しさを体験しました。(雑誌の試聴記など本来の性能を発揮させるには最低でも30〜40分はかかるのですから、1つ1つにこれほど時間をかけて聴いている暇などないわけです。ですからどこまで信用できるのか疑問の限りです。)
 オーディオの世界の方で音について同じ感覚を持っていらっしゃる方はほとんどいらっしゃらないのですが、大橋さんはその珍しい存在です。
 大橋さんも私も毎日ひとりごとを書いていますが、それについて色々の話で盛り上がりました。実は今朝花壇の花を植え替えるのを手伝うために早く起きたので、ホテルに着いたら眠くなってうとうとしてしまい1時半になってしまいました。

 昨日本番を弾いていて弾く前の準備の大切さを再認識しました。モーツァルトやハイドンの曲を弾くといつも感じることなのですが、しばらくするとその大切さを忘れてしまいます。速いフレーズを弾く前に必ず指と弓を準備するという才能教育の「1指2弓3発車」はこういう曲では特に大切なことです。今回の曲の中ではカッサシオンのフィナーレがその例で、ちょっとでも気持ちが乗り遅れると悲劇です。明日は名古屋の芸術劇場でサントリーと同じプロで演奏会です。今日お世話になった大橋さんには明日この演奏会を聴いていただけることになりました。是非お楽しみ下さい。
 今日一日の楽しさを思い起こしながら今これを書いていますが、明日も良い日であることを祈りながら寝ます。お休みなさい。


6.26

 B定期2日目でした。全体の印象は昨日と同じです。基本的に前半の繰り返しはあり、後半の繰り返しはなしというやり方です。1曲目については今まで弾いたことのない曲なので比較のしようがないです。戴冠式はどうしても楽譜に手を入れていることが気になります。ダルベルトさんは弾きながらかなり大きな声で歌っています。聴いていてグールドを思い出しました。ダルベルトさんは3楽章だけ予想外に遅いテンポで弾かれています。速度標語はAllegrettoですが、それより遅く感じます。今日はアンコールにモーツァルトの幻想曲ニ短調を弾かれました。
 40番については特に2楽章が速めのテンポです。Andanteですからそれほど遅いテンポではないのですが、普通はもっとたっぷり弾くので今回のテンポはいささか意外でした。でも今回のテンポはこの曲の本来のテンポかもしれません。あさっては愛知県芸術劇場で同じプロを弾きます。

 昨日遅かったので今朝は10時頃起きました。ブランチを食べてから昨日少しやり残したSV-501 SEを完成させました。

 まだ出来たばかりなので他との比較はしていませんが、出来上がって音を出した状態での印象はなかなかのものです。接続が簡単なせいで今は2階のシステムで聴いています。(今もエージングを続けています。)私の第一印象は音に妙な重さがなく、帯域が広く聞こえるのに音のつながりが滑らかだということです。栄子先生の第一印象は音がまろやかだということです。
 今度の日曜日に下のシステムでメインを新しいSV-501SE、プリをSV-722(Macintosh型)にしてジックリ聴いてみようと思っています。今家には300Bのアンプは4つ、最初に作ったエレキットのTU873、ヒノ・オーディオのHyuGER HK-300BS、サン・バレーのSV-501i(旧型)、SV-501 SE(新型)があります。ヒノのアンプ以外は皆10万以下のアンプですが、その中でも今回のSV-501 SEは飛び抜けて音が良いです。ただ前段が6BM8、出力管が300Bということで、発熱量はかなりのものです。6BM8は出来たらカバーの中にあった方が火傷の問題がなくて良いかなと思いました。

 実は明日サン・バレーに遊びに行きます。あさってが名古屋の演奏会なので、明日試聴室にお邪魔をして近くのホテルに泊まろうと思っています。明日はフリーなので早い時間に伺えるので、色々なアンプとスピーカーの音を聴きたいのです。


6.25

 今日はB定期初日でした。今回のモーツァルト・プロは弾くことが難しい上に、細かく気を使わないといけないのでとても気疲れしました。でも本番はなかなかの音だったと思います。12歳の時の作品カッサシオンは素晴らしい曲です。
 2曲目の戴冠式はモーツァルト作曲ダルベルト編曲という趣の演奏でした。音色の変化に富んでいるし音も綺麗ですが、ここまで譜面に手を入れるのは色々意見の分かれるところだと思います。時々「あれっ、こんな音だっけ?」というような音が聞こえます。他の人も緩徐楽章では装飾音符を入れますから、それほど変わったことをしているわけではないのですが。最後は40番、これは本当に難曲です。

 家に帰って夕食を食べてからSV-501 SEを作ったら3時になってしまいました。遅いので一応今日のご報告を簡単に書きました。ではお休みなさい。


6.24

 今日はB定期の練習2日目でした。カッサシオン、40番、戴冠式の順に練習しました。今回は戴冠式が一番編成が大きく、メインプロの40番より規模が大きいです。定期には珍しい小編成です。私自身はこのところいささかハードスケジュールで睡眠不足気味で、頭がちゃんと回転していません。今日は早く寝て明日の定期に備えることにしました。
 戴冠式のソロはミシェル・ダルベルトさんです。3楽章など思いの外ゆったりとしたテンポで、いささかビックリしました。2楽章など昔の演奏スタイルにならって練習の時から色々装飾音符を交えて弾かれています。明日の本番もこの感じでは色々装飾をされると思います。

 今日は栄子先生共々眠くて仕方ないので、早く寝ます。


6.23

 今日はB定期のモーツァルトプロの練習でした。交響曲の40番とカッサシオン第1番の2つを練習しました。カッサシオン第1番というのは、モーツァルトが12歳の時に書いた曲だと指揮のバーメルトさんがおっしゃっていました。とても12歳の人の作品だとは思えないような曲で、さすがにモーツァルトは天才だとつくづく感じさせられます。フィナーレなどセカンドはとても難しいです。指揮者もコンマスの堀さんもとても細かく弾き方やニュアンスを追及していて、気になるところは何回もやり直しています。堀さんはこの前のアシュケナージ先生の時も今回もとても積極的にリードしています。おかげでとても着実に曲がまとまっています。
 バーメルトさんは音量もニュアンスもよくコントロールした指揮をされていて、今回のモーツァルトはなかなかの聞き物だと思います。

 練習のあと2つばかり用事を済ませたあと、先頃N響をご卒業されたオーボエの浜さんの送別会に行きました。大先輩の川本さん、浜中さん、似鳥さんもいらっしゃって賑やかな会でした。

 

 浜さんが私達のテーブルに来られたところの写真と、オーボエ軍団の方々の記念写真です。残念ながら私は禁酒で、皆さんが立山や三千盛を飲んでいるのを指をくわえながら見ていました。(浜さんは三千盛が大好きだそうです。私は車で行かざるを得なかったので、ウーロン茶ばかり飲んでいたのです。)


6.22

 今朝は栄子先生が花壇の花を新しい花に植え替えるのを手伝うので7時位に起きました。栄子先生は5時半からやっていたそうです。朝早く起きると一日の長いこと。

 最近レッスンをしていて特に感じるのは、出来上がりのテンポでしか練習していない子がとても多いということです。難しい所をゆっくりリズム変奏をしながら練習することの大切さをいやというほど言っているのですが、面倒なのか気が焦るのか、テンポ通りに弾いて間違えたら弾き直して終わりという無意味な練習しかしていないのです。(レッスンの時にゆっくり弾かせても、ちゃんとゆっくり弾ける子はほとんどいません。でもこの事が上達のための最大の鍵なのです。)自分で弾きながらおかしいとは思っているようですが、練習の目的を意識しながら自分の出した音をちゃんと聴きながら練習しなければ弾けるようになどなりません。今日はそれが目に余る子に少しキツイ事を言ってしまいました。
 ただ弾くだけの練習をしていると始めのうちは慣れてくるので少しは良くなります。でもある程度経つと悪い弾き方を続けているせいか時を追うごとに弾き方がおかしくなっていきます。先週より冴えない弾き方をしている子というのはほとんどがこういう練習で済ませています。

 明日は夕方からこの前N響を卒業された(定年でお辞めになること)オーボエの浜さんの送別会があります。ヴァイオリンもあと7年位のうちに10人以上の人が卒業します。今から10年も経つとN響はメンバーがかなり替わり、ひょっとすると違うオーケストラのような音がするのかもしれません。更に言うと病気やご自分の都合で途中で止めざるを得ない方が出てくることも考えられます。音楽監督だけでなく、メンバーの方も世代交代の風が強く吹いてきています。


6.21

 今日もトリフォニー・ホールでレコーディングでした。ハードディスクレコーディングのようで、テーブルの上にはHDDが2つほどおいてありました。今日は鏡、クープランの墓の順でレコーディングしました。

 アシュケナージ先生は私達を緊張させないように冗談を言ったり、間違えても気にしなくて良いと言ったりととても気を遣っていらっしゃいました。ご自分が勘違いをなさると必ず「Stupid conductor!」と言われます。レコーディングの進行はまず1回通して録音し、場合によってはプレイバックを聴き、もう1回か2回通して弾き、最後に手直しを何ヶ所かするというやり方です。

 順調に録音は進み、予定より早く終了することが出来ました。今回のレコーディングはラヴェルの曲の録音ということでいささか疲れました。

 録音が終わったあと母の所に寄ってから家に帰り、夕食後SV-501のドライバー基板を作りました。これは2時間近くかかりました。でもハンダ鏝は快調で、今まで上手く行かなかったような所も綺麗に出来上がりました。後は1〜2日で出来上がりそうです。


6.20

 今日は錦糸町のトリフォニー・ホールで録音でした。昨日の夜寝る時にデジカメを充電して今日に備えたのですが、朝出かける時に忘れてしまいました。録音の様子は明日撮れるように今からカバンにデジカメを入れました。今日はラ・ヴァルス、ボレロ、ツィガーヌの録音をしました。ラ・ヴァルスとボレロは順調に要領良く録音が進みました。ツィガーヌについてはソリスト(木嶋真優さん)とアシュケナージ先生が微妙にテンポ感が違うので、細かく何度も録り直しました。曲の長さの割にはとても時間がかかっています。それにしても予定の時間より早く今日の分は録り終えました。
 明日は鏡とクープランの墓を録ります。明日もトリフォニーで11:00から録音が始まります。(今日は13:00からでした。)今日は出かける時にデジカメだけでなく財布も忘れてしまい、あわてて家に戻りました。今日は一日散々でした。でもトリフォニーは家から15分ほどで着くので、すごく得をした気分です。定期がトリフォニーだとうれしいな........

 今晩もSV-501 SEの直流点火基板を作りました。今までの馬鹿でかいハンダ鏝と違って、1日基板1枚のペースですがとても順調に進んで行っています。次はドライバー基板ですが、これは部品点数が多いので時間がかかりそうです。


6.19

 今日は横浜の桐蔭学園での演奏会でした。前にも行っているはずなのですが、あまり覚えていません。正門から入ったのですが、その後どこをどう行くと会場であるメモリアルホールに行けるのかさっぱり分からず、かなり迷いました。電車で行くと桐蔭学園は駅からかなり遠いです。前に行った時は時期的に私は車に乗っていなかった時です。会場練習は14:30からなのですが、学校の食堂は学生で混雑していて私達よそ者は使えないようですし近くに食べるところもないので、学校の正門まで行って場所を確認してからカーナビをたよりに近くのファミレスに行きました。
 行きは江戸橋まで少し混んでいましたが1時間かからずに着けました。帰りは混むだろうと覚悟していましたが、行きより15分ほど余計にかかっただけで思ったよりずっと早く帰る事が出来ました。(帰りに3号線を上っている途中でカーナビの表示がフリーズしてしまいました。案内はちゃんとするのですが画面が変わらないのです。渋滞の中で一度エンジンを止めて、再度エンジンをかけてみたのですが直りませんでした。市川インターに戻った時にもう1回やってみたら直りました。)

 演奏の印象については昨日より今日の方が馴染んでいたと思いますがほぼ同じです。やはり最後のボレロはとても受けていました。実は昨日の本番の時、演奏が終わった途端に小太鼓の皮が破れてしまいました。今までこんな光景を見たのは初めてです。ちなみに今日は無事でした。

 家に帰ってユックリしてから、この前届いたSV-501 SEを作り始めました。今日は電源基板だけを作りました。この前20Wのハンダ鏝を買ったのですが、今日初めて使ってみました。今までとは違ってとても綺麗にハンダが付くしとてもはかどりました。基板の場合は20W、トランスとかの大きな部品を付けるときは40Wの物を使うつもりです。今までの苦労がウソのようです。


6.18

 今日はラヴェル・プロの本番でした。梅雨のせいで会場は湿気が多く、会場の響きは今一つクリアでなかったのが残念です。鏡の最初は絡みが今一つクリアに行かずあれっと思わせられましたが、プロが進んで行くうちに段々馴染んでいきました。今回の曲などオケが弾くより、先生のピアノソロで聴いた方がずっと説得力があるのではないかという話が楽屋では出ていました。もっともオケの音色の多彩さを表現したいからこういうプロを選んでいらっしゃるのでしょう。
 ハッキリ言ってまだアシュケナージ先生の振り方を私達は呑み込んでいないので、細かいところで不具合はあります。でも今回の演奏会2回とレコーディングを通して、かなり先生のやり方が見えてくると思います。
 アシュケナージ先生はデュトワ先生とはかなり違うキャラクターの持ち主で、いささか面食らっています。
 今日の最後のプロはボレロでしたが、ボレロの場合全曲を通してリズムを弾く小太鼓はフルートの前に来ることが多いです。そうすると第2ヴァイオリンとヴィオラの間に入ることになるのですが、今回は1人だけではなくサブの小太鼓の人までフルートの前にいます。そうなるとセカンドヴァイオリンの人の中にはその小太鼓の音をもろに受ける人が何人か出てきます。私の横にいるHさんはゲネプロの時にその音をもろに食らって耳が痛かったそうです。アメリカの演奏旅行の時に舞台袖に耳栓がたくさん置いてあったそうですが、多分こういう曲の時に使うのでしょう。今回耳栓を使った人がいるかどうかは私は知りませんが..........?(今回は小太鼓の音量が大きめなのです。客席では小太鼓が大きめに聞こえたという話です。)


6.17

 今日もアシュケナージ先生のオーチャード定期の練習でした。鏡のプレリュードの譜面は初めて使われる版のようで、先生が手に持っていらっしゃるのはたくさん書いてある訂正のリストです。鏡、ラ・ヴァルス、クープランの墓、ツィガーヌの順で練習しました。アシュケナージ先生は全然ハッタリを効かせることのないとても正直な方です。まだ先生の棒に慣れていないので、私達も色々微調整が続いています。明日の演奏会はなかなか大変なプロです。

 ステレオに興味のある方からよく私の持っているアンプについての印象を尋ねるメールをいただきます。私はアンプの違いを聴く時には同じCDやレコードを何度も聴いて比較します。その時には高域はどうか低域はどうかというように聴くのではなく、ただそのまましばらく何か印象が浮かび上がってくるまで聴くという方法をとります。そしてその違いが自然に浮かび上がってから、色々な点に着目して聴き直します。(中にはただ聴いているうちに興味がなくなってしまうアンプもあります。)
  最初に受けた印象がしばらく聴いていると変わっていくというのは日常茶飯事です。その意味では他の人の印象を先に読むというのは私はあまり賛成できません。(音楽を聴く時も同じです。先に批評を読んでから演奏を聴くなどというのは思い込みを仕込んでから聴いているようなものです。まず自分の耳で演奏を聴いてから批評を読んで下さい。そうするとその批評のスタンスがよく見えてきますよ。)音の印象というのは多分に思い込みが大きいからです。それにそのアンプにたどり着くまでの試行錯誤の道のりがあるわけで、それを無視して結果だけ聞いてもあまり意味はないです。私も今まで何度もこの思い込みに悩まされました。更に言うと音楽に対する姿勢も人によって色々あり、演奏家が全部同じ感覚を持っているわけでもありません。とにかくご自分の耳をたよりに聴かれることをお奨めします。
 これは私がオーケストラの中で弾いているということに起因していると思います。単にCDを聴いているとこの指揮者の振り方が好きだとか嫌いだとか言えるのですが、オケの中で弾くとなるとその好き嫌いとは関係なく弾かざるを得ないわけです。自分の嫌いなテンポ、表情であろうと、どこか自分の好きなところを見つけて何とか自分の気持ちの中で消化して弾かざるを得ないわけです。こういう訓練が音楽の聴き方を変えていくのです。聴衆の皆さんとは立場が違うのですから、別にこの聴き方を強要する気は少しもありませんが、自分自身にとってこの環境はすごい財産であることは事実です。同じ聴き方をステレオを聴く時にもとっているわけですから、こういう環境にない方には理解できないのは無理ありません。


6.16

 今日は久し振りに練習所に行きました。この前のエレクトラの時にはゲネプロの時にホールに行っただけでした。デュトワ先生はとても上機嫌で帰国されたそうです。今日からはその後を引き継ぐアシュケナージ先生のラヴェル・プロの練習です。今回の曲目は鏡、クープランの墓、ラ・ヴァルスとピアノソロの曲のオーケストラ版が続きます。今回のオーケストラ版は普段あまり見ない人の編曲ばかりで、普段弾くのと様子が違います。ボレロ、ラ・ヴァルス、鏡、クープランの墓の順に練習しました。ボレロとラ・ヴァルスは割とあっさりとしていましたが、鏡からは版の影響もあるのでしょうが、ジックリと練習しました。
 本来ピアノソロで弾く曲なので、先生は多分自分の考え通りにいかずイライラされているのではないでしょうか。今までのデュトワ先生とは持ち味がまるで違うので、演奏にもハッキリとその違いが出てくるでしょう。

 いつもは家に帰ってくると理恵子が弾くピアノが駐車場のところから聞こえてくるのですが、今日はとても静かでした。また夕食後もいつもならガンガン聞こえてくるピアノが聞こえてきません。遠からずこういう生活になるのでしょうが、今はいささか拍子抜けです。

 今は今まで使っていたCREEKのプリアンプで今回弾く曲のCDを聴いています。久し振りに聴くとこれはこれでなかなかの音がします。でもやはりcrescendoしていった時の音の伸びには不満が残ります。(金管の音に不満があります。)確かに帯域はとても広いです。


6.15

 今朝8時半頃家を出て成田に向かいました。今日は日曜日なので道は全然混んでいませんでした。成田空港も混んではいませんでした。理恵子は11:40発の全日空201便ロンドン行きに乗りまだロンドンへの機中にいます。今回はほぼ半月のポーランド行きです。栄子先生は夜市川市文化会館の小ホールで勉強会をしました。
 いつもはこれを書いている横で理恵子のピアノがガンガン聞こえて来るのですが、今はとても静かです。
 私は明日からアシュケナージ先生のオール・ラヴェル・プロの練習が始まります。オーチャード定期のあと錦糸町のトリフォニーでレコーディングをします。鏡、ラ・ヴァルス、クープランの墓、ボレロがプロに上がっています。デュトワ先生の後の次世代を占うプロだと思います。


6.14

 今日はレッスンの後、この前から行っている習志野フィルの練習に行きました。前半は弦分で後半はTuttiでしたが、チャイコフスキーの1、4楽章の急所だけを練習しました。ゆっくり半分くらいのテンポで、フォルティシシモもピアノで他の音が聞こえる程度の大きさで弾くという練習を何度もやりました。更に私は指揮をしないで、自分たちだけで小さい音でお互いに聴きあって合わせるという練習もしました。これによって1楽章のQの前後、4楽章の84、186小節からの合わせ難いところは、お互いに聞き合わせられるようになりました。今日の練習は皆さんに意味が分かっていただけたようで、私としてもとてもうれしいです。
 今日の練習後習志野フィルの方から今日のエレクトラはなかなか良かったという話を聞きました。今日出番の横山さんのホームページにも今日のエレクトラは良かったという話が載っています。デュトワ先生の最後の定期なので皆乗って弾けたということなのでしょう。

 明日から7月の初めまで理恵子がポーランドに行きます。そのための準備に大わらわでこのところ夜になるとDATやCDのダビングをしていて寝不足気味です。明日からは家には子供は長男(スリッパ)が一人(匹?)いるだけになります。


6.13

 今日は午後から父と母の見舞いに行きましたが、その車中でその昔のアンプ作りの話に花が咲きました。父がアンプを作っていた時はハンダが綺麗に付くようにハンダ鏝の電圧を下げるためのトランスを買ったそうです。そういえば私が小さい時にそのトランスを見たことを思い出しました。私が高校の頃までレコードを聴いたステレオは父の自作の2A3のアンプでした。その頃は自分でアンプを作ろうとはあまり思っていませんでした。
 大学に入り音楽を専門にしようと思った頃から良いステレオが欲しいなとは思いましたが、基本的に大げさなステレオは好きではないのでQUADのような路線のステレオに共感していました。そのまま2年ほど前まではQUADの66+606というシステム聴いていました。ところが同僚のYサンにエレキットの6BM8のアンプ(TU-870)を借りて聴いてから今までの不満が解消しました。それまではCDを1枚聴くだけで「ごちそうさま!」という気になっていたのですが、このたった2Wのアンプで聴くと何枚聴いても飽きないのでした。しばらくしてエレキットのプリアンプ(TU-875)を作ってみたのです。細かい所に沢山の部品を詰め込まないといけないので、最初にやるにはいささか難しいのかもしれませんが一発で上手く出来たのに味を占めて次から次へと結局今現在プリアンプを4つ、メインアンプを4つ、入力トランスを2つ作りました。(人に分けてあげた物もあり、どれも現役です。)
 最初は自作のステレオなんて大した事はないと思っていたのですが、製品として売られているSolid Stateのアンプは大体において音の末尾に言葉で言うと「じっ」というような嫌な音を伴うのです。また流行りのステレオを聴くとどれもほとんどの物が音の重さを出せていないのです。それに帯域が広いとよほど充実した音でないと往々にして空虚に聞こえるのです。今もあまり上手くない演奏を聴いているのですが、今のステレオだとそれなりに聴けてしまうのです。
 おととい5つ目のプリを作り、昨日は5つ目のメインアンプが届きました。私の病気はとどまるところを知らずということでしょうか?........?


6.12

 昨日出来たばかりのプリアンプを作る時に私は70Wのハンダ鏝を使っていたのですが、真空管アンプを作るには20〜40Wの物で充分だということを教えていただきました。70Wのハンダ鏝を使うようになった理由はある店で奨められたからなのです。でも鏝が温まる前の状態だときれいにハンダできるのですが、一度温まってしまうとハンダが上手く乗らないのです。今回のプリアンプを作るには私の持っている40Wの物でも熱量が大きすぎるようで、熱収縮チューブなど線をハンダ付けしただけで縮んでしまいました。
 今朝もう1つサンバレーからアンプのキットが届きました。以前定番だったSV-501iの後継機種SV-501 SEです。これは501iと違って前段に6BM8を使ったパワー管ドライブですが、今まで作った3台の300Bのアンプとは違う前段なのでどんな音がするのか楽しみです。

 以前と比べてスピーカーもStirlingに変わりプリアンプが管球式になったわけですが、こうなってから前に気に入っていたCDを聞き直してみると前とはいささか違う印象を持ちます。もっとも自分自身が変わったということもあるので、その頃と同じ基準で聴いているわけではないです。ですから前と比較することに大した意味はないのですが、私自身にとっては新しい環境で今までよりはるかに寛容な包容力のある音が聴けるという事がとてもうれしいしためになるのです。バッハの無伴奏を色々聞き直しています。(シェリング、ミルシュタイン、アッカルド、テツラフ、カントロフ、エネスコのCD、シェリング、ミルシュタイン、グリュミォーのレコードを持っています。勿論他の演奏家の演奏は聴いたことはありますが、自分では持っていません。)
  こういう事を書くと必ず誰それの演奏は素晴らしくて、これこそ無伴奏の唯一の名盤だということをおっしゃる方がいます。勿論その人の演奏も素晴らしいですが、それが唯一の名盤だということはありません。演奏は人間のやることですから人によって良い所もあれば良くない所も必ずあります。その中で自分の好きな演奏家というのは出てくるでしょうが、それはその人の好みの問題です。でもそれは善悪の問題ではないのです。人に対する時にその人が最高の人でなくても誰でも良い所を持っているのと同じです。(同時に誰も悪いところも持っています。)善悪を決めつける聴き方はとても多いのですが、この検事の耳というのはその人にとってとても不幸なものだと思います。過去のある演奏家が最高でそれ以降の人の演奏は全てダメというのは、その人以降の人類が存在する価値がないと言っているのと同じです。(その中にはそう言っているその人自身も含まれています。)ステレオについて言うとこの検事の耳を持つ人はいくらお金をつぎ込んでも絶対に満足できないでしょう。どんな装置でも絶対に万全のものなどないからです。(店にとってはこういう人は最高のお客さんです。存在しない最高を求めていくらでも金を出してくれるからです。)
 私は今回のプリアンプの聴き較べの中から今まで以上に音楽の聴き方楽しみ方を考えさせられました。どんな器械でも音楽を聴いて楽しめますが、私は自分の道具として持つなら包容力のある物をとります。


6.11

 今日は朝から用事で色々なところに行きました。丁度昼頃NHKに行ったのでホールに行きました。今日は午後1時からエレクトラのゲネプロで、舞台の袖で悲鳴の練習をしているのに出会いビックリしました。休憩なしで1時間50分以上かかるという話ですが、かなりきついプロのようです。今日はゲネプロだけで本番は明日と土曜日と1日間をおいて行われます。

 今日は夜になってやっとプリアンプを完成できました。CD、FMは良い音で好調に聞けたのですが、レコードを聴こうとしたらハム音が「ブーン」と出てしまいます。色々やってみたのですが原因が分かりません。
 アンプを作っている時にステレオを鳴らしていたのですが、作ることに集中していると何も耳に入ってきませんでした。出来上がってからやっと落ち着いてステレオを聴くことが出来るようになりました。
 今リビングではこのプリアンプと同じサンバレーの300BのメインアンプSV-501iを使っていますが、これのバージョンアップ版のSV-501SEというアンプがもうすぐ来ます。パワー管ドライブ(6BM8)の300Bシングルアンプなのですが、このパワー管ドライブがどんな音がするのか聞いてみたいのです。(といってもしばらく作る時間はなさそうです。)
 私は家で主に聴くのはヴァイオリンソロやピアノソロが多いのですが、CREEKを使っていた時は演奏によって妙に音が太かったり神経質だったりしていたのです。ですが今度の真空管プリアンプになってからはそれぞれの演奏の感想はCREEKと変わらないのですが、神経質な感じはしないので聴いていてとても楽しいです。この事によって今まで色々気になって仕方なかった演奏の良さがよく分かるようになり、すごく得をした気分を味わっています。
 その1つの例が若い時のオイストラフのCDです。今までは妙にヴァイオリンの音が水増しされたように聞こえていたのですが、今度のプリアンプだとかなりそれがあまり気にならないで聴けます。

 昨日Galleryスリッパにまだ小さい時のスリッパを載せました。今のスリッパに較べると顔が小さいし、まだ子供っぽい顔をしています。(トップページのスリッパの写真のところにカーソルを持って行ってみて下さい。トップページのスリッパの写真も入れ替えました。涼しいからなのでしょうが、このトイレの窓がスリッパは大好きなのです。)


6.10

 今日はプリアンプを作っている暇など全然ありませんでした。栄子先生がこのところ大忙しで午前中は庭の手入れを少し手伝い、午後からは入院中の母を見舞いに行きました。帰りに秋葉原で今では前世紀の遺物になりつつある2DDのフロッピーを山のように買い込みました。(栄子先生が自分で弾いて録音したピアノプレーヤーのデータのバックアップに2DDが必要なのです。)夜はもうすぐポーランドに行く理恵子のためにダビングをしました。というような具合でこの前壊してしまったLEDは午前中に着いたのですが、楽しみにしていたアンプなど作っている暇はありませんでした。
 明日はまた朝から外に出ないといけないので、どうなることか?

 今回作っているプリアンプはサンバレーのSV-722ですが、大橋さんという方がほぼ一人で切り盛りされています。今回LEDのハンダ付けがうまくいかないときに急に電話したのですが、すぐに対処法を知らせていただきました。といっても私はその間にLEDを壊してしまったのです。そのことをお知らせしたら早速替えのLEDを送るように手配して下さり、今朝それが届きました。こちらから見ると自分の事しか見えませんが、このような電話が多分山のようにあるはずなのにすぐに手配をして下さるという行動力には頭が下がります。色々なキットメーカーがある中でも、アフターサービスをここまですぐにしてくれるところはそう多くないと思います。
 すぐにでもアンプを作り上げて音を出して、良い音が出たという報告が出来ることが一番のお礼になるのでしょう。明日は出来るかな?

 今朝突然玄関のブザーが鳴って、「2歳になる娘がヴァイオリンを習いたいのだけれど。」とおっしゃる女性がいらっしゃいました。いくら早期教育が良いといっても、読み書きも出来ないのではソルフェージュを理解することなどできません。3歳か4歳になってからで充分ということをお話しました。


6.9

 5日からスタートしたプリアンプ作りがあまりはかどらず、夜になるとそればかりをやっていたので、ひとりごとの更新が止っていました。まだ完成してはいませんが、明日部品が届けば完成できるでしょう。今回てこずった原因はどうもハンダ鏝のようです。私は40Wと70Wの2種類の鏝を持っています。昨日までは70Wのものを使っていたのですが、熱量が多すぎたようです。今日は40Wの方を使ったらとても快調でした。メインアンプなどで大きなトランスの端子を相手にする場合は70Wの方が良いのですが、LEDの端子にハンダが乗らなくてイライラしていたらLEDを壊してしまいました。電源基板以外を全部組み立ててあとはLEDを待つばかりです。明日はLEDが届くと思うので、明日は完成できるでしょう。
 実は昨日は散々な出来で、3時位まで頑張ったのですがほとんど進みませんでした。昨日はもうウンザリしていたのですが、今日ハンダ鏝を替えたらとてもはかどりました。このプリアンプはそれほど小さくないので、落ち着いてやればそれほど難しくはありません。といっても作るのは大変な方でしょう。でも出来た時の音の良さは格別です。
 今借りているデモ機でバッハの無伴奏を聴いています。前は下手に聞こえた演奏が、やはり音程は悪いし技術的にも良くはないのですが不思議な魅力と迫力で迫ってくるのは意外です。でもどう聴いても手本にはなりませんが。

 今度のエレクトラのクリソテミス(エレクトラの妹)役のフランソワーズ・ポレさんが健康上の理由でエファ・マリア・ウェストブルックさんに代わられたそうです。このエレクトラはデュトワ先生の最後の定期になるわけで、明日まで6日間練習、あさってはG.P.、そして木曜日と土曜日に本番です。
 エレクトラは弾くだけでも難しい曲で、譜面を見るだけでも眩暈のするような曲です。(弾かない人がこんなことを言うと叱られるかな?)


6.7

 おととい始めたプリアンプ作りがとても手間がかかり、今日は3日目なのですがまだまだという状態です。昨日も今日も午前2時位まで作っています。あと2日くらいで完成するでしょう。このところ毎日家を出る用事があり、家の中のことを片付けないといけないので、明日は家事に専念しようと思っています。
 栄子先生は私のスケジュールの影響で睡眠不足気味です。具合が悪いというわけではないのですが、色々なことが重なり昨日今日とひとりごとの更新が止っています。来週からはちゃんと更新できると思います。


6.5

 今日は一日中出歩いていて、夕方家に帰ってからサンバレーのプリアンプSV-722Macintosh型を作り始めました。

 

 左の写真がキットの中身全容です。右側の写真はその中の基板セットで、左から電源、イクォライザー、フラットアンプの基板です。今日は電源とイクォライザーの基板だけ作りました。(左がイクォライザー、右が電源です。)

 基板はあとフラットアンプを残すだけですが、基板が出来てからもかなり工程が沢山あるのでまだ始まったばかりです。今回はあまり込み入った基板ではないので、比較的に作りやすいです。(といっても1ヶ所あまり自信のない所がありますが。)


6.4

 今日からしばらく私は降り番です。今日はN響も休みです。私は今虫歯の治療をしてもらっていますが、この事が演奏にとても良い影響を与えています。昔良い演奏をするには歯をちゃんと治療しないといけないということを本で読んだことがあるのですが、その頃はそんなに大事なことだとは考えていませんでした。でもこのところの状態を見ると歯の状態はとても大事なようです。今まで行った歯医者というとただ歯を抜くだけかいい加減な治療ですぐ詰め物がとれてしまうかのどちらかだったのですが、今回はとても具合が良いです。完全に治療するには1年位かかるということです。
 どういう良い影響があるのかというと、弾くのに歯を食いしばらなくても良くなり楽に弾けるようになったということです。(勿論歯を治しただけで楽に弾けるようになったのではなく、持ち方についても一工夫しています。)

 明日はNHKと秋葉原に行く用事があるので一日仕事になりそうですが、この休み中にしなければいけないことが沢山あるのでどうしても明日済ませておかないといけません。


6.3

 今日は埼玉会館での演奏会でした。お昼前に栄子先生と一緒に用事を済ませた後、私は浦和に向かいました。最初に考えていた以上に早く浦和に着きました。私は今日が音楽監督デュトワ先生の最後の演奏会です。練習の時もぎりぎりの時間に指揮台に登場して、間髪入れずに練習を始められます。先生にとってもN響にとっても次のエレクトラが大切なのですが、今日の演奏会はいかにも先生らしい演奏会でした。今日は会場もすごく受けていました。N響もこれから新しい時代に突入していくのでしょう。

 今日サンバレーのプリアンプSV-722が届きました。しばらくSV-722を試聴させていただいて、その2つのタイプも何度も比較してみました。(Macintosh型とMARANTZ型の2つがあります。)最初に比較した時に感じた通りMacintosh型の方が私には合いました。周波数特性などは多分今まで使っていたCREEKなどの方が良いのだと思うのですが(聴いてみても性能はCREEKの方が帯域が広いのは分かります。)、音楽を聴くという観点から言うとMacintosh型に魅力を感じるのです。
 私も今まで色々なアンプの音を聴いていますが、同じアンプでもその時によって受ける印象はかなり違います。音だけを何の先入観念なしに謙虚に聴くというのはとても難しいことです。「このアンプはこういう事を狙って作りました。」というような広告の文章を読むのも、実は余計で邪魔な情報なのです。ブラインドテストをするのが一番本当の事が分かる良い方法です。今度の休みに時間をぬって是非ともSV-722を作ってみようと思っています。

 栄子先生はこのところハードスケジュールで睡眠不足なので、今日はひとりごとは失礼させていただくと言っています。今日も家に帰ってお花の手入れをしたそうですが、思ったように出来なかったそうです。


6.2

 今日は私にとって音楽監督としてのデュトワ先生の最後の練習でした。私は次のエレクトラは降り番だからです。先生は次のエレクトラに賭けていらっしゃるらしく、今日の練習は割とあっさり終わりました。最初にドン・ファン、次にベートーヴェンの7番、最後にモーツァルトのヴァイオリン協奏曲5番を練習しました。 明日は埼玉会館での演奏会です。ドン・ファンはともかく、それ以外の2曲はデュトワ先生としてはとても珍しいものです。

 このところ気になることがあり、今一つ気持ちが落ち着きません。今日も練習が終わってから出かけました。


6.1

 今日も朝から急に雨が振ったり日が射したりと変化の激しい一日でした。午後から庭に花殻摘みに出たのですが、このところの雨で栄子先生ご自慢のお花達はかなり傷んでいました。レッスンの合間に花殻摘みをしたのですが、とても全部は取りきれませんでした。
 お昼頃車で出かけたのですが近くのショッピングセンターのために大混雑で、歩いていった方が良いくらいでした。こんな雨だと出かける所もないので、ショッピングセンターはどこも大混雑だったようです。土日はいつも同じような渋滞に見舞われます。

 この前から色々聴き込んでいるプリアンプですが、私なりに結論は出ました。今まではCREEKのイクォライザー・アンプとプリアンプを中心にして聴いていたのですが、この前からサンバレーのプリアンプSV-722と色々比較試聴を続けて来ました。性能的にはCREEKの方がはるかに良いのでしょうし、聴いていてもCREEKの方が帯域は広いとは思うのですが、SV-722の方が安心して聴けるのです。(CREEKだと条件が良いと爽快な音がしますが、条件がそろわないと神経質に聞こえるのです。)なんと言ってもCREEKで聴いてあまり面白くなかったCDをSV-722で聴くと楽しめてしまうのです。実はここ3〜4日ずっと今まで面白いと思わなかったCDばかりを取り出して聴いているのですが、中にはやはり面白く聞こえないものもありますが、ほとんどの場合その演奏を見直してしまいます。例えば 私の家では某有名ピアニストの演奏は今まで好きではなかったのですが、SV-722で聴くと「なかなか良いじゃない!」という事になりました。
 プリアンプを通して聴くのは良くないという意見があるのはよく承知していますが、CDをダイレクトにメインアンプに入れるのは私には音が薄く聞こえてしかたありません。(ただCDをダイレクトにメインアンプに入れるとレベルが合わないのでボリュームを絞らざるを得ないわけで、それによって高域が落ちます。)プリアンプが音に色を付けているという意見もありますが、ブラインドテストをしたらほとんどの人がプリアンプを通した音をとると思います。(ステレオの試聴をブラインドでやったら多分今の常識とはまるで違う結果出ると思います。)
 そういう音は原音と違うという意見が必ず出てくると思いますが、同じ奏者でも部屋が違うとまるで違う音に聞こえます。一体どの部屋での演奏が原音なのか誰にも分からないでしょう。その意味では演奏家の原音など存在しないのです。それに私には音より演奏自体が問題なのです。この意味がお分かりにならない方とは話の接点がないのですが、私にとっては演奏家が何をしようとしているかが分かることが一番大事なのです。


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