ひとりごと2004年8月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


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栄子先生のピアノ教室プロフィールひとりごとも是非ご覧下さい。


8.31

 今日はN響は明日からの北海道旅行の練習でした。台風は1日早く北海道に行ってしまったので、明日は普通に札幌に行けるでしょう。
 私が入団してから台風とか豪雨で演奏会がなくなったという経験は1度あります。それはかなり前の事ですが神戸の演奏会の翌日和歌山で演奏会が予定されていた時の事です。私達はほとんどの人が三宮に泊っていました。夜中の豪雨で大阪から和歌山に行くJRと南海が止まってしまい、急遽和歌山の演奏会がキャンセルになりました。
 私が入団する直前には松山の演奏会の次の日に高知で演奏会が予定されていたのですが、やはり豪雨で高知の演奏会がキャンセルになったという事がありました。私が入団してしばらくして、その時の高知の演奏会のやり直しで高知に行き、先輩達にその時のこぼれ話を色々聞かされました。更にその前には松江の豪雨という事件もあったようです。

 演奏会がキャンセルにはならなかったけれど、豪雨にたたられて開演時間ぎりぎりに会場に着いたり、開演時間を遅らせてプログラムを減らして演奏会をしたりという事は何回もあります。私自身も東北の演奏旅行で盛岡から八戸に行く時に、一寸先も見えないところを運転した覚えがあります。(この頃は免許を取ってすぐの時で、同乗の先輩に運転していただいた事を覚えています。)N響の演奏旅行のシーズンは6〜8月という事が多いので、どうしても台風や豪雨に襲われる事が多くなります。そういえば今月の初めの松山の演奏会の前の日の移動でも台風に悩まされたそうです。(私は降り番だったので人事なのです。)今回のように乗り打ちで札幌の演奏会というようなスケジュールは、何事もなければ良いのですが何かあると大変な事になります。

 国内旅行はまだ良いのですが、海外旅行の場合は天候によるキャンセルの心配以上に国情の違いによるトラブルがとても多いです。去年のロシアに行った時も人間の方は順調に着きましたが、楽器はモスクワから陸路サンクト・ペテルブルクに運ぶというスケジュールで、練習開始時間になっても楽器は全然着かなかったという事がありました。(楽器を輸送しているトラックに携帯で電話すると、もうすぐ着くという返事が返ってくるのですが、何時間経っても同じ返事が返ってきたそうです。)ラテンの国に行くとその陽気な国民性から何事もあてに出来ないという現実があります。(もっともそういう国では袖の下を使うとアッという間に物事が解決するという事もあるようですが.......?)
 でもN響は不思議と色々事件が起きても、何事もなかったように全てが進行して行ってしまうのです。運が強いというべきなのでしょう。


8.30

 今朝から一日中Powerbookの前でプリントに追われた一日でした。今までやった事のない形でのプリント(変形の封筒へのプリントと変形の用紙へのプリント)にトライしながら、何度もエラーを起こしつつやっと夕方には終わりました。夜になってからステレオを聴いているうちに自分でも弾きたくなり、1時間弱色々弾いてみました。このような気分になったのは久し振りの事で、この前ふと気がついた事のおかげだと思います。今は弾く事がとても楽しいし、CDを聞いても今まで聴き過ごしていた事に色々気がつかされます。

 明日はまた朝からこの前途中で終わってしまったインターフォンの配線があります。早くちゃんと使えるようになると良いな.......今回は今までの色々な経験の集積として、色々な工夫をしてもらっています。秋(10月)から新しい生徒が入ってくるでしょうから、それに向けてのリフォームだったわけです。


8.29

 今日はほっとコンサートでした。色々の趣向が凝らされたコンサートでしたが、一番派手なのがチャイコフスキーの序曲1812年の最後を飾る大砲です。舞台の両翼に1つづつ大砲を出して最後は派手に煙を出しました。
 曲間には森さんと徳田アナウンサーの軽妙なしゃべりがあり、かなり長いコンサートでしたが面白く聞けたと思います。
 私自身はこの前ふと閃いた事を今日初めて本番でやってみたのですが、とても具合が良かったです。楽器の持ち方の力のバランスをちょっと変えたのです。弾くのがとても楽になりました。

 あさってからは北海道旅行の練習が始まります。私は今回の北海道は降り番です。台風16号と丁度ぶつかるのではないかと心配されています。

スリッパを襲う栄子先生?夜になるといつもこれ......


8.28

 今日は若い方達にクラシックを身近に感じていただきたいという趣旨のN響ほっとコンサートの練習でした。明日が本番ですが、プログラムは

1.コープランド/市民のためのファンファーレ
2.内池秀和/NHKアニメ劇場〜「火の鳥」から
3.フォーレ/シチリアーノ(歌:本田美奈子)
4.ドヴォルザーク/「新世界」〜第2楽章 (歌:本田美奈子)
5.バッハ(ストコフスキー編)/トッカータとフーガ
6.エルガー/愛のあいさつ
7.ホルスト/組曲「惑星」〜木星
8.ビゼー/歌劇「カルメン」〜前奏曲
9.チャイコフスキー/序曲「1812年」

というものです。曲の間には森公美子さん、徳田アナウンサーを司会とする楽しいおしゃべりがある予定です。細かい段取りを明かしてしまうと楽しみがなくなるのでこれ以上は説明しませんが、演奏自体にも色々仕掛けはあります。普段あまり演奏会を聴く機会のない方にこそ是非聴いていただきたい演奏会です。明日の本番は16:00からですから、終わった後どこかでゆっくり食事をするのも楽しいでしょう。


8.27

 今日で終わると思ったインターフォンの配線は結局今日1日かかっても出来上がりませんでした。月末まで持ち越しになってしまいました。海外旅行から帰ってからずっとリフォームに付き合わされていささか疲れてきました。

 明日はN響はほっとコンサート(イケるじゃんクラシックの後釜)の練習です。今年は団から上の服は支給されて下は黒ズボンという形になります。指揮は岩村力さんです。

 今台風16号が近づいていますが、N響が北海道に行く頃丁度北海道を襲うのではないかと心配されています。なんと言ってもけた外れの大きさと勢力の台風ですから、とても心配です。9月1日(水)札幌、2日(木)函館、4日(土)釧路、5日(日)帯広、6日(月)旭川というスケジュールです。この1日の札幌のキタラホールでの演奏会が乗り打ちになるので、この時台風に襲われると大変なのです。飛行機が飛ばなかったりすると演奏会中止は避けられないでしょう。


8.26

 今日は朝11時少し前に山形を出発して、ほぼ4時に家に着きました。私が山形のホテルを出る時にチェロのMさんとIさんも丁度出発するところでした。私は山形道の蔵王から入り、途中国見でお昼を食べてその他に2ヶ所で休憩をしながら家に向かいました。普通なら首都高川口線を使って四ツ木に行くのですが、今日はとても混んでいるようなので最初に予想した通り外環で三郷に行きそこから松戸を抜けて家に帰りました。
 昨日終演後そのまま東京に帰った人たちもいるようですが、山形に泊って今日帰った人がほとんどのようでした。

 家に帰ったらスリッパが私の顔を見た途端に知らん顔をして無視されてしまいました。

 いつもの事ながらとてもかわいいスリッパのこの顔を見たら、大変だった今回の演奏旅行の疲れもいっぺんにどこかに飛んで行ってしまいました。久し振りに帰ったら玄関の様子がまるで変わっていました。完成しているわけではないのですが、この忙しい中を無理してリフォームした成果はとても大きいものがあり満足しました。明日最後の大工事がありそれでほぼ完成という事になります。

 今回の東北旅行をして感じたのは場所によって街の活気がすごく違うという事です。最近演奏旅行をしていつも感じるのは今はJRの駅は街の中心にはなっていないという事です。ショッピングセンターやレストラン街はほとんどが国道沿いにあるのです。(それを象徴的に表しているのがパチンコ屋です。今は大きなパチンコ屋は全て国道沿いにあり、駅前にはあまり人の入らなそうな店が1つか2つあるだけです。)更に言うと国道沿いにも満足な食事どころはほとんどありません。都心には腐るほどある回る寿司屋もお客さんが入らない所為でしょうが全然見かけません。こんな事を続けていたら地方都市はどこも沈没してしまいます。
 不思議な事に新幹線に乗って移動しているとこういう事はあまり感じないのですが、車で途中で買い物や用事をしながら次の街に行こうとするとこういう今の日本のかかえる矛盾を見せつけられます。今それぞれの土地で頑張っている名店もいつまでその勢いを持ち続けられるのだろうかと心配になります。

 などという事を感じながら家に帰り1週間振りに家で食事をしてホッとしている私でした。


8.25

 今日は今回の演奏旅行最後の山形県民会館での演奏会でした。今日の会場も反響がほとんどないとてもドライな会場でした。昨日の秋田も今日の山形も私の入団当時からの会場です。今朝は10時に秋田を出発し、日本海沿いに鶴岡まで南下してそこから山形自動車道に入りました。4時間弱で山形に着きました。
 今日の演奏はクレーさんがとても用心深く振っていて、特にゆっくりした所ではとても遅かったです。魔弾の射手の最初の8小節など特にその趣が強かったです。今回の演奏旅行はアンコールにメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」のスケルツォを弾きましたが、とても難しく発散出来ない曲でした。

 明日はゆっくり家に帰ります。今日秋田から山形まで運転しているので、終演後無理して家に帰る気にはなれませんでした。昨日今日と同じメンバーで終演後飲みに行きました。 今日は駅前の店に入ったのですが、今日はハズレでした。


8.24

 今日は久し振りの秋田県民会館での演奏会でした。私が入団した当時からこの会場で演奏会をしています。とても反響の少ないバサッと響きが止まってしまう会場です。昔はこういう感じのホールばかりでしたから特に違和感は感じませんでしたが、とても良い響きのホールが増えた今となってはもう少し響いて欲しいです。
 今日は1日休みをおいての本番でした。旅行中の休み明けというのは指揮者プレーヤーともに鬼門の一日です。クレーさんの指揮も今日はこちらの様子を窺っていて、今一つ乗り切れていません。こういう時こそ自分のペースでどんどん引っ張って行って欲しいものです。

 演奏会が終わってから繁華街の郷土料理の店に仲間と行ったのですが、私達がいた1時間半くらいの間に他のお客さんは1人もいませんでした。地方都市のどこでも共通して言えることですが、店にはお客さんはいないし外ではタクシーが列をなして待っています。どこでも駅前に人はほとんどいませんし、この調子ではどうなってしまうのだろうと心配になります。今ではJRを使うのは子供か老人、ほとんどの人はJRなど頼らずマイカーで動いています。こういう流れを作ったのはJR自身ですからJRにとっては自業自得なだけなのですが、そのあおりを食らって駅前商店街は軒並み沈没してしまいました。(新幹線、特急で稼ごうとして便利な日常の足としての役割を放棄してしまったのですから、この先JRの先細りは目に見えています。遅かれ早かれ新幹線と首都圏の電車しか利益の上がる路線はないでしょう。まあ今になってその事に気がついてももう交通の主流は今更JRに戻ってはきません。)
 例えば明日の秋田から山形への移動、路線から言えば奥羽本線に特急が走っていれば一番楽に行けるはずなのですが、奥羽本線にはなんと快速しか走っていません。JR東日本としては新幹線で仙台に行ってそこから山形に行って下さいということなのでしょうが、四角形の3辺を走るようなルートを無駄に新幹線代を払って乗る人はいませんよね。
 こんな事を続けていたら日本の地方都市はどんどん沈没してしまいます。演奏旅行をしていると毎回こういう矛盾を眼前に見せられます。


8.23

 今日は旅行日です。私は11時のチェックアウトでホテルを出て、福島から一路秋田に向かいました。途中前沢で目当ての店に寄って行ったらなんと今日は臨時休業で、もくろみは外れてしまいました。その後秋田まで行き結局4時半にホテルに着きました。
 実は昨日の福島ビューホテルも部屋にEtherの口が出ていました。そろそろ部屋を出ようかという時に気がついたので、ほとんど使いませんでした。今日のホテル(メトロポリタン)はブロードバンド接続が使えるとホームページに書いてあったので、 ケーブルモデムを予約しました。部屋に入って早速使ってみましたが、やはりH"とは次元の違う速さです。

 今日はメンバーはそれぞれに色々な所に泊っています。私は連泊して身体を休めようと思っているので一路秋田に向かいましたが、近くの温泉地に行った人もたくさんいるようです。今回の旅行に出る時にはとても痛かった口内炎が今日あたりは治まってきました。今日は早く寝ます。

 昨日の楽屋ではオーディオの話に花が咲きましたが、プレーヤーは皆同じ感覚を持っています。今のメーカーやオーディオ評論は音が分からないから周波数特性などデータになるものでしか音が判断出来ないということで意見が一致しました。音に関することには本来言葉はいらないのです。音を言葉で表現しようとするから、言葉だけが一人歩きしてしまうのです。例えばあるCDをある装置で聴いたらとても良い音がしたとします。だからといってその装置が良いものであることの証明にはならないのです。良い音がしているのは機械が良いからか演奏が良いからか冷静に聴き分けていないからです。良い演奏はラジカセでも良く聞こえるのです。その良い演奏が良い装置で聴くとラジカセとどう違って聞こえるのかをちゃんと聴き分けなければいけないのです。色々な要素をちゃんと区別しながら全体としての印象をまとめるというのは実はなかなか大変なことです。


8.22

 今日は久し振りに福島の音楽堂での演奏会でした。昨日の会場とはまるで違うとてもよく響く会場で、音量をセーブしないといけませんでした。指揮のクレーさんは日を追うに従って即興性が増しています。とても細かくテンポを微妙に変化させていて、ついて行くのもなかなか大変です。1小節ちょっとゆっくりしたかと思うと次の小節ではすっと行くという調子です。特に遅い所は日を追うに従ってタップリしています。今日の会場は奥行きがないので並びが変則的になっていました。管打楽器の配置がティンパニーが中央に行き、木管が下手側金管楽器が上手側にいるという形です。

 福島のホテル競争もとても激しいようで、コーヒーハウスの値段がとても安いです。この値段はランチタイムだけだと思っていたら、夜も同じ値段でやっていました。さすがにこれだけ安いと地元の人がたくさん来ています。私は西口のビューホテルに泊っていますが、近くには何軒かホテルがあります。こんなに安くして長く続けられるのだろうか人事ながら心配になります。

 明日はチェックアウトまでホテルにいてゆっくり秋田に向かいます。口内炎も少し治まってきましたが、睡眠不足気味なのでそれを解消する為にも明日秋田に行って連泊することにしました。


8.21

 今日は石巻市民会館での演奏会でした。昨日宇都宮まで来ていたので、仙台のホテルに一度チェックインしてから石巻に行くつもりだったのですが、チェックアウトが遅れてしまったのでそのまま会場に直行しました。昨日の会場とは正反対の懐かしい響きのタイプです。今日の会場はお互いの音は聞き取りやすいので合わせやすいです。クレーさんは28年前にN響に来られたことがあるそうで、そうだとすると私が入団した頃に来られたということになります。その頃の印象は全然覚えていませんが......
 クレーさんは細かい所など毎回かなり違い、本番の時などビックリすることがあります。フォルティッシモも音量ではなくキャラクターで表現するようにというやり方はとても素晴らしいと思います。

 実はこれは22日の朝に書いています。夜書き始めた所で寝てしまい、気がついたらもう朝8時を過ぎていたのです。今日はこれから福島に向かいます。


8.20

 今日は川崎ミューザでの演奏会でした。7月の初めに出来て以来オープニング関連のイベントがめじろ押しです。キャパシティは2000位だという話ですが、会場はとても空間がタップリあります。新しいホールに特有のまだ湿気がとり切れていない響きで、ここ何年かでもう少し乾燥すると素晴らしい響きになるかもしれません。(他のパートを聴いた時に細かい動きが全体の響きの中に埋もれてしまって、ボーッとした響きに聞こえてしまうのです。)今日弾いた感じで言うと、ヴァイオリンの後ろの方の段差はあまり良く作用していませんでした。これは出来た当時のサントリーホールの時も感じたのですが、ヴァイオリンの後ろは床を上げられるととても弾き難いのです。(サントリーホールも出来たばかりの頃2段も上に上がった所に座らされると自分のパートの前で何が起こっているかが全然分からないのです。今ではサントリーは弾き易い方のホールです。単に慣れただけなのかな......?)
 細かく床を上げられるということが今回の写真を見て分かるように逆に弦楽器の配置を制約しています。本当はもう少しコンパクトに並びたいのですが、山台の為にどうしても散らばった配置になってしまいます。これだったら弦楽器の部分はフラットにしてもっとコンパクトに配置して、管楽器だけを高い山台に配置する方が響きが良いように感じます。
 今日の会場は新しいホールにしてはかなり良い方だと思います。ですから現状でも山台の組み方の工夫をしていただければ更に2〜3段階くらい良い響きがすると思います。でも無理をしないでも音はよく伸びているように感じました。2〜3年後がとても楽しみです。

 終演後車を出すのに30分位かかってしまいました。(車が出てくるまで待っている間に私のホームページをごらんになっている方に声をかけられ、「口内炎はいかがですか?」と聞かれました。その時は丁度痛かった時で、悪い顔つきをしていたと思います。すみません。)明日家から来るのとは2時間近く違うので、宿泊費も出ていないのですが宇都宮まで来ました。明日は10時過ぎに出発するつもりです。


8.19

 今日も口内炎に悩まされ、痛くて痛くてとても人相が悪かったようです。私は練習が終わり次第歯医者さんに行きたくてうずうずしていたので、今日の練習については冷静に聴く心境ではありませんでした。痛みを和らげるワックスをもらったのですが、食事の時は結局口内炎に触ってしまうので満足に食べられません。ワックスはタップリもらってあるのですが、明日からの旅行はいささか心配です。明日はミューザ川崎という新しいホールでの演奏会です。私は終演後途中まで車で行ってしまいます。
 口内炎に悩まされながらの印象ですからあまり当てにはなりませんが、全体の雰囲気とかキャラクターの持って行き方はとても面白いものがあります。例えばドヴォルザークの8番のフィナーレの音量について、そこら中にffがあるけれどそれはキャラクターであって音量はあくまで軽くないといけないという指摘はなるほどと思わされるものがありました。 ただテンポの進み方についてはよほど気をつけていないと先に行ってしまいます。特にゆっくりした所のテンポ感はどうも今一つつかみ切れません。


8.18

 今日は久し振りにN響の練習に行きました。私も含めてまだお休みモードのままで、最初は乗り切らないままでした。クレーさんは面白いキャラクターの方で、ドヴォルザークの8番についてもよく演奏されるのとは一味も二味も違ってなかなか面白いです。速いところはテンポを正確に守るように言われるのですが、遅い所については速い所とはまるで違う持って行き方になっています。(速い所はほとんどin tempoで弾かせています。何回も速い所で流れてしまうことを注意されました。)慣れてしまえば特に難しい変わった指揮をしている訳ではないので、明日の練習でまとまって行くでしょう。
 今日の練習は弾く事については私自身はとても快調でした。この前ふとしたことから発見したことが上手くかみ合ってくれています。
 私は今日お昼ぐらいから口内炎がたくさん出来てしまい、痛くてたまらないです。あさってからは旅行モードになるので、今のまま行くと旅行の間中口内炎に悩まされそうです。

 今日は栄子先生が生徒を連れて豊橋の長谷川先生の所に行き、つい先程戻ってきました。今日はさすがに疲れているようなので明日色々報告をすると思います。 全国決勝大会に残った2人を見ていただきました。


8.17

 もともと1月以上も前に終わるべきだったリフォームがまだ終わらず、7月の末からの降り番と夏休みも全てこのリフォームに追い回されました。今日になってもまだ終わらずいささかウンザリしてきました。今日も玄関周りのタイル貼りの準備で一日終わっていました。
 といっても玄関周りのイメージチェンジはすごいものがあり、今回のリフォームはやって良かったというのが正直な印象です。

 明日からは新しいシーズンの始まりです。まず東北旅行です。魔弾の射手(ウェーバー)、ブルッフのヴァイオリン協奏曲、ドヴォルザークの第8番というプロです。今回は思ったように練習出来なかったのですが、思いもかけぬことで収穫がありホッとしています。自分としては区切りがついていないのですが、新しいシーズンに向けて頑張ります。


8.16

 いよいよ夏休みもあと明日1日を残すのみ、今日は歯医者さんと散髪で終わってしまいました。我が家の1階はペンキ塗り立ての為溶剤の匂いが充満しています。でもやっと玄関ホールもキレイに仕上がってきました。壁が白く仕上がってくると今までの工事中とはまるで違う雰囲気です。

 先月のN響のヨーロッパ旅行では最初はギリシャに行く話が持ち上がっていました。でも本当の理由は分かりませんが、結局ギリシャ行きは取りやめになってしまいました。とても鷹揚な国民性から本番が始まっても会場は出来ていないというようなことは日常茶飯事のようです。テレビで色々報道されている以上に色々な混乱があるのは必至です。(行ってみたらホテルは工事中だったとか.......)

 あさってからはベルンハルト・クレーさん指揮で、川崎を始めとして石巻、福島、秋田、山形という久し振りの東北の演奏旅行です。(秋田の演奏会の前の日の移動日にどこかに行くという予定はやめました。それまで毎日ホテルが変わるので落ち着かないので、秋田に連泊することにしました。)移動の距離という点から言うと福島石巻という順番の方が無駄がないのですが......そのあとイケるじゃんクラシックの後釜である岩村さん指揮のN響ほっとコンサートがあります。そのあと北海道旅行があります。(札幌、函館、釧路、帯広、旭川)
 この北海道旅行の後からいよいよ秋のシーズンが始まります。今度のシーズンからはA定期が今までの木曜金曜から土曜日曜に移ります。更に開演時間がA定期初日の土曜日は18:00、2日目日曜日は15:00になります。それにつれてC定期の2日目の開演時間が15:00に変わります。いよいよこの9月から時間変更です。皆さまお間違えのないようくれぐれもご注意下さい。
 終演の時間がほぼ17:00ということはそれから渋谷の街に出ると丁度食事の時間になるということで、皆さまにとっても具合が良いのではないでしょうか?


8.15

 昨日はスリッパを一人にしておくのがかわいそうなので私がリビングに寝たのですが、午前3時位からドアを開けるように「にゃー!」と何度も私を起こしに来ました。今日は職人さんも休みだし天気予報で午前中は雨なので水撒きをしなくて良さそうなので朝はゆっくり出来ると思っていたのですが、それどころではありません。朝になってスリッパと一緒に家中を歩いてやったら納得したらしく、いつも通りに落ち着いてくれました。(こちらは眠くて眠くて盛大に昼寝をしてしまいました。)

 夕方から自分の練習をしましたが、このところちゃんと練習する時間がとれなかった割にはとても成果が上がりました。練習しなければ上手くならないのは当然ですが、ただやれば良いというものではありません。ツボを外れた練習をしていると意識過剰になってしまい、いくらやっても逆効果になってしまいます。新しい事に気がつく時というのは何かをきっかけに突然閃くものです。(私も受験生の頃長いこと解けなかった問題が、あることを機会に突然解けたということを何回か経験しました。)長い事どうしたら良いか迷っていた事が突然すっきり分かってしまうのです。
 ただ困るのは自分が分かった事を生徒に伝えようと思っても、受け手の生徒に意識がないといくら一生懸命言っても分かってもらえないのです。奏法の本をいくら読んでも上手くなれないのは、そういう事が背景にあるのだと思います。結局上手くなる時は自分の力で上手くなるのです。自分はどう弾きたいというイメージをハッキリ持つと自然にどうしたら良いか分かってくるのだと思います。
 何か新発見をすると不思議な事に同じCDを聴いても、今まで聞こえてこなかったものが聞こえてくるのです。今まで何を聴いていたのだろうと思ってしまいます。多分演奏家は皆同じ経験を山ほど持っていると思います。


8.14

 今まで私の家ではバックアップをLAN上のハードディスクにとっていました。でもAirMacを通してという事になるので時間ばかりかかるという不都合が目立ってきたので、FireWire経由で外付けのハードディスクにバックアップをとる事にしました。AirMac経由でコピーしようとすると5〜6時間かかるようですが、FireWire経由だと2分もあれば4GBのコピーがとれます。
 実はこの夏にiMacを新調しようと思っていましたが、iMacもG5化されるようです。iMacの新調に伴いAirMacをExtreme化しようと目論んでいましたが、iMacは現在出荷が停止されています。でも6月ごろあわてて買い込まなくて良かったです。

 今日は1階の玄関周りの壁の塗装をしました。AEP(アクリル・エマルジョン・ペイント)で塗るので、家中に溶剤の匂いが充満しています。スリッパをその現場に出す訳にはいかないので、今日は夜もリビングに閉じこめておかないといけません。明け方いつも私達を起こしにくるので、今晩は私がリビングにふとんを移して寝る事にしました。さかんに階段の所に出たいとモーションをかけてくるのですが、今日は心を鬼にして無視しています。そうしたらかわいそうにピアノの下でふてくされて寝てしまいました。

 今日は導入の子のレッスンをしました。この子のレッスンが終わってから自分で弾いてみたり私の種本を読み直したりしたのですが、その中から面白い事を発見しました。やはり進歩のタネは基礎にあるのだという事を思い知らされました。結局皆上手くなる為のコツは断片的に知っているのです。でもその事を大事だと思わず、徹底して練習しないからいけなかったのでした。生徒が上手く弾けない原因は、教える側の私にあったという事でした。


8.13

 昨日更新しなかったのは体調が悪いからではなく、夕食後ちょっと眠り込んでしまい気がついたら12時半をまわっていたのです。昨日は特に変わった事もなかったので、そのまま失礼してしまいました。今日は昼過ぎに栄子先生が戻ってきます。京都での審査の話や生徒達の活躍の話など色々聞けると思います。
 そういえば昨日一瞬焦った事がありました。それはスリッパを自分の部屋に閉じこめていたので、時々様子を見に行っていたのです。2回目か3回目の時部屋の中どこを探しても姿が見えないのです。ビックリして来ていた職人さんに聞いても2階に上がった事はないとの事、もう一度よく探したらクローゼットの一番奥の狭い所に潜り込んで寝ていたのです。前のスリッパの脱走事件があるので、また逃げられたかとビックリしましたが.......

 というようなことを書いたのは朝の事でした。夕方まで色々な用事があり、今日もアッという間に夜になってしまいました。今日はリフォームは最後に塗装の下地を磨く工程に入り、玄関ホールの周辺は細かいくずで一杯になってしまいました。スリッパはそのクズの上を歩き回り、「ホコリッパ」になってしまいました。

玄関横の埃だらけの窓に座るホコリッパです。


8.11

 今日は栄子先生の生徒達がとても頑張ったそうで、審査が終わって他の先生達と食事が終わったところにメールで朗報がもたらされたそうです。毎年PTNAを受ける生徒は7〜8人しかいないのですが、生徒本人の頑張りは勿論の事ですが周りの方々のおかげもあり良い結果が出ています。(特にとてもお忙しい中をわざわざレッスンしていただいている長谷川先生には感謝で一杯です。)

 今日はインターフォンとセキュリティ関係の配線をするのに、場所の指定をしないといけない上に配線のチェックまで手伝ったのでアッという間に一日が終わってしまいました。もっとも今日で手間のかかる事は全て終わっているので、明日からは少し楽だと思います。
 今日今までドアだったところにダブルハングウィンドーが入り、外観はかなり変わりました。家が建った頃に較べると色々な物が進化していて、性能がはるかにアップしている事には驚かされます。その反面使い方はかなり複雑です。下手をすると電気錠に締め出されそうです。


8.10

 今日も一日リフォームに振り回されて終わってしまいました。といっても明日で一応区切りがつきそうです。明日は今までの玄関ドアが大きなダブルハング・ウィンドーに替ります。築15年を迎えた我が家ですが、玄関を作り替えた事で水周りの見直しをせざるを得なかった事はかえって良かったと思っています。今まで家にいらして下さった方もこの変わりようには驚かれると思います。これを機会に老朽化の進んでいるところは全て手を入れる事にしました。

 実は今日は色々やってもらっている間に弾く時間が持てるのではないかと淡い期待を持っていたのですが、実際はインターフォンの配線に伴ってずーっと付き合わされてしまいました。とてもステレオを聴く時間もなく聴く気分にもなれませんでした。

 今日から栄子先生は本選の審査をする為に出かけました。ひとりごとは13日に帰ってくるまでアップ出来ません。(iBookは旅行には持って行っていません。)


8.9

 私は朝から夕方までリフォームの事に縛られてしまい、やりたい事が何も出来ない状態が続いています。今週で大体形がつくと思うので後2〜3日の辛抱なのですが、他の用事が1つも出来ないので困ったものです。
 その間をぬって何とか雑用を済ませました。もうすぐお盆休みなのでその前に済まさないといけない用事がたくさんあります。その上明日から栄子先生が審査で出かけてしまうのに、リフォームの一番大変なところが明日から始まります。明日あさってはずっと家にいないといけないでしょう。
 スリッパは大工さんが来ると2階の自分の部屋に閉じこもってしまいます。(それもクローゼットの一番奥にです。)でも明日あさってはそのスリッパの部屋にも大工さんが入るので、その時は他の部屋に連れ出さないといけません。

2階のリビングから外を見ているのですが、
何かを見つけてシッポが動いています。

 今晩はヴァイオリン協奏曲ばかりを聴いています。ハイフェッツの弾くKorngoldの協奏曲、フランチェスカッティの弾くMendelssohn、Bruch、Saint-Saensのヴァイオリン協奏曲です。どれも古い録音ばかりですが、とても素晴らしい演奏です。好き嫌いは勿論あるでしょうが、この年代のオイストラフ、ミルシュタイン、コーガンのような個性を持った人たちはなかなか出てきません。今の演奏家は先輩達が色々な事をやり尽くしたので、正統派でアピールするのが難しいらしいです。とても上手いし、よくこんなに弾けると感心はするのですが.......ですから私はどうしてもこの年代あるいはそれを継ぐ世代の人たちの復刻版のCDばかりを聴く事になってしまいます。
 でも 定期などで時々共演する人の中にはいわゆるスーパースターではなくても素晴らしい演奏する人がたくさんいます。マスコミに乗らないでマイペースで進んで行く人がもっと評価されるような時代になって欲しいとつくづく思います。勝手にスターをでっち上げ(それも儲かるかどうかだけが問題で、良い演奏をするかどうか等問題ではないのです。)、それがこけたら次のスターをまた探すという今のやり方では大家は育たないでしょう。


8.8

 この暑い中、生徒達はそれぞれに頑張っています。夏休み中に最終審査までやってしまうコンクールもあれば、秋になって本選最終審査と進むものもあります。やはり本選ともなると秋も深まった良い気候の頃にやらせてやりたいです。
 今年の秋のシーズンからN響は定期の開催曜日が変わります。今まで木曜金曜に行われていたA定期が、土曜日曜に変わります。土曜日が18:00、日曜日が15:00開演になります。それに伴いC定期の2日目も14:00ではなく15:00開演になります。15:00開演という事は終演が17:00くらいになるという事で、終わったらその足でどこかでお食事というのに最適な時間になります。(今までの14:00だと終わってもまだ16:00で食事にはまだ早いというきらいがありました。)
 6月の終わりの名古屋の芸術劇場での演奏会も15:00開演でしたが、この時はサンバレーの大橋さんと演奏会の後ご一緒させていただきました。終演が17:00ですから夜まで時間がタップリあり、19:00からの普通の演奏会と違って、終わってもまだ明るいと何かすごく得をしたような気持ちになります。同じ演奏会でも時間の設定次第でお客さんへのアピール度は違うような気がします。

 明日からはリフォームもペンキ屋さんが入るようになり、一段と落ち着かない感じになりそうです。一番心配なのは電話の配線で、スリッパがいつも自分の部屋として使っている部屋にも人が入ってきます。その時にスリッパをどこにいれておこうか今から心配です。

こちらの心配などどこ吹く風で寛いでいるスリッパでした

8.7

 昨日は夕食の時に飲んだお酒が美味しくて飲み過ぎてしまいました。夕食後食卓で寝てしまい、気がついたら周りは真っ暗でした。あわてて風呂に入って寝てしまったので、ひとりごとは失礼してしまいました。

 リフォームの方は先が見えてきました。来週中には新しいドアが使えるようになるでしょう。

 下のレッスン室のステレオは電源を入れてから本調子になるまで20分位かかります。電源を入れた直後は「あれっ?」という感じなのですが、短い曲が2〜3曲終わると調子が出てきます。ヴァイオリンも弾き出してから本当に音が出てくるまで同じくらいの時間がかかります。毎日弾いている楽器でもそれくらいの時間はかかるものです。手応えのある楽器の場合は芯まで響くのには時間がかかります。ステレオもエンクロージャーまで含めて鳴り切るのには時間がかかって当然なのでしょう。

 今日は今年初めて芝を刈りました。最初は朝7時前に始めたのですが、さすがに周りに迷惑だろうという事ですぐやめました。夕方空模様が怪しくなってきたので、また芝刈りを再開しました。6月に植木屋さんに刈ってもらって以来なので、場所によっては伸び放題になっています。そういう所は刈った芝が芝刈り器の下に絡まってしまって、なかなか袋に入ってくれません。思ったよりはるかに時間がかかってしまい、次のレッスンの生徒が来る時間になっても終わりませんでした。でも何とかキレイになりホッとしました。


8.5

 今日もリフォームの事で細かい位置の指定などがあり、忙しい一日でした。リフォーム自体は玄関周りの手すりがつけられて見かけはかなり変わりました。
 夕方昨日ご紹介した元生徒が遊びに来ました。去年の秋からドレスデンの音楽大学に2年間の予定で留学しているそうです。去年のN響のベルリン公演の後ドレスデンに留学している人を紹介されて、その縁でドレスデンの音大に行く事になったそうです。
 私はドレスデンには今から20年ほど前の演奏旅行で訪れました。第2次大戦の戦災の跡が残り、街の様子はとても暗かった事を覚えています。街が暗かったのは戦災のせいではなく、石造りの建物は年月が建つと黒く変色するからだそうです。 私が行ったのはまだ東西がハッキリ分かれている頃で、最初は西側を5連戦2回、後半は東ベルリン、ドレスデン、ライプツィヒと東ドイツの3都市をまわった後プラハとブラチスラバをまわるという40日間の大旅行でした。更に毎日公演地を替えるいわゆる乗り打ちの5連戦が基本でした。その上基本的にツイン部屋という今からは信じられないような条件の悪い旅行でした。(今では大体2週間くらい、それに勿論シングルです。それに国内旅行でも4連戦までが上限です。)
 東ベルリンでは元収容所だったと思われるホテル(廊下側から開けるのぞき窓の跡があったのです。勿論のぞき窓は開けられないようになってはいましたが.........これって収容所の跡じゃないの?.......!!「東に入った途端にこのザマかい!」と思った事をよく覚えています。)に泊められた後ドレスデンに行ったので、 街は暗かったですが落ち着いた良い街だというのがその時の印象でした。私達の泊ったホテルのレストランで地元のワインを飲んだらとても美味しかったのですが、その値段は市中の相場の10倍もするものでした。もっとも普通に飲めるワインとは比べ物にならない位美味しい外国人向けのワインだったようですが.......
 今日は今のドレスデンの話を聞きながら、その昔を感慨深く思い出した一日でした。

 6日の朝この元生徒がドレスデンの写真を送ってくれたので、ここにご紹介します。

Semperoperから見たドレスデン城 Altmarkt過ぎたあたり、隣りがドレスデンフィルのホール

 私自身のドレスデンの思い出は駅前広場しか残っていないので、今から20年も前にどうだったかは覚えていません。建物の外壁が塗り直されているところは明るいですが、石造りの建物の外壁は暗い色になっています。昔は街全体がこの色だったような記憶があります。でも記憶が定かでないので.........
 その時ライプツィヒからプラハに行く時列車で移動したのですが、ドレスデンで乗り換えの為に3〜4時間位の自由時間があったのです。その時持っている東ドイツのマルクを使い切るために駅前広場で色々なものを買いあさったのですが、その時地元の人たちが不思議そうな顔をして私達を遠巻きに見ていた事が強く頭に残っているので駅前広場の印象しか残っていないのです。
 昔はヨーロッパに行っても国毎に両替しないといけませんでした。西側の国の場合は日本に帰ってからも両替出来ましたが、東側の国の場合は出国する時に外貨に両替しておかないと残ったお金は紙くずになってしまったのです。今はヨーロッパはほとんどユーロですむのでとても楽です。(といっても最近EUに加盟した国ではまだユーロは市中では自由に使えません。今回スロベニアではユーロで払うとおつりが現地通貨のトラールで返ってきたそうです。私はそれを再両替する手間が嫌だったので、食事は全てホテルでカード払いにしました。2日間しかいないので、それでも全然困りませんでした。理恵子のいるポーランドでもユーロは街中では使えないそうです。)


8.4

 今日はリフォームが進むのかと思ったら、ホームセキュリティが複雑で仕事の段取りを決めるだけで終わってしまいました。昼過ぎから夜までかかってしまいました。リフォームはやって行くほどに追加工事が増えて行き、最初の予定よりかなり高額になってしまいました。今日は昨日の復習をしようと思っていたのに、夕食後まで何も出来ませんでした。
 このリフォームについては色々決めなければいけない事がたくさんあり、迷う事ばかりです。送金しないといけないものがあるのですが、銀行に行く時間もありません。

 明日はドイツに留学している昔の生徒が午後遊びに来ます。この生徒は去年のN響のヨーロッパ旅行のベルリンの演奏会の直前にベルリンに留学の為に来たそうで、元気な姿を見せてくれました。

 名演奏家のCDを聴いているとほとんど知られていない曲を弾いているケースがあります。例えばオイストラフやミルシュタインの小品集の中にもそういう曲が何曲かあります。こういう大家が弾くとそういう有名でない曲もすごく魅力的に聞こえて、自分でも弾いてみたいと思うものです。こういう有名でない曲の中から名曲を発掘するという作業もとても大切です。昔ワルベルク先生がそういう曲を定期で取り上げられた事がありました。(今となってはその曲の名前も覚えていませんが.......)またアッカルドが自分の本の中でブルッフの第3番の協奏曲をとても良い曲だと書いていました。(私はこの曲の楽譜を見た事もありません。)そのように大家はそれぞれに自分の思い入れのある名曲を持っているものです。
 ただこういう有名でない曲を人に聞かせるというのはとても大変な事です。長い時間を経ても人にアピールするという時の審判を通るという事はとても難しいです。でも他の人が弾いたのでは魅力を感じなくても、大家が慈しみながらそういう曲を弾くと素晴らしい曲に変身する事があるのも事実です。
 残念ながらそういう無名な曲をせっかく弾いていても、曲自体の魅力が乏しいのでアピールし切れないまま終わってしまうというケースがあるのも事実です。こういう曲を取り上げる場合は曲に助けてもらう事が出来ないので、全て弾き手の責任になってしまうのです。よほど自信があるかよほどその曲が好きである場合以外は、最後まで聴いてもらうこと自体が難しくなってしまいます。演奏家があえてそういう曲を選んでいる場合、聴衆の皆さんには是非そこら辺の事情もお分かりいただきたいです。


8.3

 我が家のリフォームも今は一休み、明日からまた再開されます。最初は金槌の音が聞こえてくるとクローゼットの奥に逃げ込んでいたスリッパも、今では平気な顔をしています。スリッパは窓のところで外を見るのが大好きで、この前事件のあった窓の前に座って「開けて下さい。」という顔をして待っています。(今も2階の窓辺で外を眺めています。)

 今晩フランチェスカッティの弾くラロのスペイン交響曲を聴きながら、前にもご紹介した「The Way They Play」を読んでいたら急に気がついた事がありました。11時半を過ぎていたのですが、それから1時間位ああでもないこうでもないと試しているうちに色々収穫がありました。急に無駄な力が抜けて楽に弾けるようになったのです。生徒達にもとても役に立ちそうです。


8.2

 今日はプライベートな事で一日中動き回り、気がついたら夜になっていました。久し振りに自分の車で渋谷まで往復しましたが、いささか疲れました。

 N響も今日松山から帰ってきて夏休みになったはずです。私はこのところ2回続けて松山に行きそびれているような気がします。夏休み明けは20日から川崎のミューザ川崎を皮切りに石巻、福島、秋田、山形という東北旅行が始まります。(練習は18、19の両日に行われます。)私は今この旅行を車で行こうか新幹線で行こうか迷っています。車で行くとすると、川崎の終わった後宇都宮か郡山あたりまで走っておいた方が良いです。その後の移動は車の方が楽です。
 この演奏旅行のプロは、指揮:ベルンハルト・クレーで
1.ウェーバー/歌劇「魔弾の射手」序曲
2.ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番(ヴァイオリン:漆原朝子)
3.ドヴォルザーク/交響曲第8番
というものです。
 最近は東北の演奏旅行は珍しく、特に秋田は久し振りです。福島と秋田の間に1日移動日があるのですが、秋田の近くでお奨めの場所があったら教えていただけますでしょうか?(今の予定では秋田に泊る予定なのですが、単なる移動だけではつまらないので.........)


8.1

 とても忙しかった7月がアッという間に過ぎました。前半はヨーロッパ旅行、日本に帰ってすぐ大阪柳井への演奏旅行、その後の定期検診でポリープが豊作という具合で気がついたら8月の初めでした。これに家のリフォームが重なって落ち着かない事この上なかったです。(こちらはあと半月くらいで終わりそうです。)
 その中で月末にやっとSV-9Tと300B Ver.2を楽しめた事は最大の収穫でした。6月の初めからまともにステレオを聴けない日が続いていました。(勿論必要がある時は聴いていましたが、楽しみながら聴くという時間と気分になれなかったのです。)

 夜9時から教育テレビのN響アワーでブルージュでの演奏会のショスタコーヴィッチの5番が放送されていました。ついこの間の事なのですが、かなり昔の事のような気がします。でもブルージュでの事を放送を見ている間に思い出しました。放送中に皆さん気がつかれたと思いますが、ステージの後ろにブルーの照明が当たっていました。実はこの照明が演奏中に色々変わるのがこのホールのやり方なのだそうですが、演奏中に色が変わるのは気になるという事で一色だけにしてもらったそうです。普段聴くNHKの録音とは録り方が違うせいでしょうが、全体のバランスが普段聴くのとはかなり違いました。旅行中にも書きましたがやはりホールの大きさに対して曲の規模は大き過ぎるようです。フォルティッシモが割れないように録音するとピアニッシモの音が今一つ伸び切らないのでしょう。 来年は10月にまたヨーロッパに行きます。来年はスケジュール自体が今年よりはるかにきつい上に9月からの定期のシリーズの中に2週間ほどのヨーロッパ旅行が入り込むので、体調の管理が大変そうです。
 来週のN響アワーはラクリンさんの弾くチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲だそうです。私は袖で聴いているだけでしたが........


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