もし私があるアンプを聴いて感激したとします。皆さんにご紹介したくて一生懸命言葉を尽くして説明します。私なりに一生懸命言葉を選んで文章を書きます。そして皆さんがそれを読んで下さったとします。私の思いは皆さんに伝わるでしょうか?半分YESで半分NOだと思います。というのは私が伝えたのは音そのものではなく、それを聴いた私の印象を言葉にしたものだからです。特に私が問題にしたいのは言葉について回る限界です。たとえば「音の芯のしっかりした良い音でした!」と書いたとします。読まれた皆さんはご自分の経験から音の芯とは何かを想像しながら読まれる訳ですが、そこに危険が潜んでいます。私が音の芯と言っているものが他の方にも同様に音の芯と言ってご理解頂けるという保証はないのです。でも「音の芯のしっかりした良い音でした!」という文章だけが残って、読まれる方がそれぞれにご理解された印象だけが残るのです。つまり「音の芯のしっかりした良い音でした!」が一人歩きをしてしまうのです。ですから自分の心に音の印象を刻む時には言葉に翻訳するとそれに逆に束縛されてしまうと言いたかったのです。
音の印象を自分の心の中で充分消化してから、人に伝えるために言葉にするというプロセスに移るべきだと思う訳です。言葉でどう表したら良いか分からないけれどある種の感情を得た、
というのが良い音を聴いた時の感触ではないでしょうか?手軽に言葉に翻訳して全てが分かった気になる事の限界を分かって頂きたかった、というのが昨日書いた事の真意です。(音を聴いた印象を述べる事が意味がないと言っているのではありません。その印象を文章を通してそのまま受け取ってもらう事は思ったより難しいのだという事を言いたかったのです。)
今日は練習が順調に進み、午前中に終わってしまいました。ですからこの突然の半日の休みを活かすべく家にすぐ戻りました。ツァグロゼクさんは速い楽章は常に踊りを意識して弾くようにと何度も注文を出されています。どの拍にも同じようにアクセントをつけるのではなく、強弱を付けるようにという事です。明日もう1日練習があり、今日まで練習した2曲の他にピアノ協奏曲を合わせます。
ツァグロゼクさんは2003年11月にも定期を振られていて、
その時にも今回と同じ事を私は感じていたようでした。
シューマンというとサヴァリッシュ先生が得意とされていました。一昨年の11月には先生が今回の序曲、スケルツォとフィナーレを指揮されています。楽譜にはその時のボーイングが残っていました。今回は指揮者が違うので当然ボーイングもかなり変わっています。
12月の定期の練習が今日から始まりましたが、今月も対向配置です。今回のシューマンは1st16人、2ndも16人という同数の配置です。先月のノリントン、サンティのお2人に続いて今月も対向配置です。一口に対向配置と言ってもそれぞれ楽器の配置は異なります。今回はコントラバスは下手側にいますが、サンティ配置のように一列ではありません。ノン・ヴィブラートに対向配置というのはこれから流行るのでしょうか?交響曲第4番から練習が始まり、午後から序曲、スケルツォとフィナーレの練習に移りました。
まだツァグロゼクさんの棒に慣れていないので、それぞれの場所でどう弾いたら良いのかまだよくのみ込めません。
私が300BのシングルアンプSV-501 SEやSV-91Bを聴いてホッとするのは、生のヴァイオリンやピアノの音を感じさせる発音の良さがある上に音の太さがちょうど良い感じに聞こえるからです。ハッキリ発音するのに響きに包容力があると言ったら良いのでしょうか。たとえば42シングルの場合は繊細さは300Bのアンプよりあると思います。音のレガート感(つながりの感じ)なども素晴らしいです。ですが全体のスケール感の表出は300Bの方に一日の長があるように感じます。でもどちらもいつも自分の手元に置きたい響きを持っています。
同じ管を使ったアンプでも作者の考えによって管への負荷のかけ方はかなり違います。あまり負荷をかけずに内輪に動作させるのは鳴り切らない恐れがあるし、かけ過ぎればただキンキン言うだけになってしまうでしょう。この余裕と音の張りをどこで調和させるかがヒヤリングの最も大切な部分であり、作者のセンスが最も問われる部分でしょう。これは演奏と全く同じで、演奏も鳴り切らないのもダメだし頑張り過ぎもいけません。
その時の羅針盤になるのが生の音です。(私達の演奏活動をぜひそのためにこそ使って下さい!)生の音をそのまま聴いて心にその姿を焼き付けると初めて進むべき方向がまとまってくるのです。その時にその感動を言葉に翻訳しないで下さい。言葉にすると枝葉末節に捕われてしまい、全体像を見損なってしまうからです。
今私の家にある出力管を並べると、300Bが2種類、WE350、42、6GW8、6BM8があります。(300Bは直熱3極管、それ以外は多極管です。また今はお蔵入りになっているKT88のシングルアンプもありますが、今は全然聴きません。)TANNOYのスピーカーを動かすのには300Bが合っていると思いますが、時々樽アンプ(WE350Bと7581Aの2つでドライブ出来ます。)や42シングルで聴くと普段感じない世界に接する事が出来ます。またRogersのLS5/9をドライブする時は6GW8PPアンプが一番その本領を発揮出来ます。どのアンプが一番良いか、更に言うとどの管が一番良いかという議論は意味がないという事がよく分かります。私は自分の環境と音の好みからTANNOYのDevonとStirlingを選びました。それから私が求める音を出そうとすると300Bのシングルが一番好みに合うのです。
でも2階では42シングルや樽アンプに切り替えて聴いています。そしていつも「これも良いなぁ〜〜!」と感じます。でもしばらく聴いているとまたもとの300BのSV-501 SEに戻ってしまいます。そしてこれぞ私の原点と感じてホッとするのです。 でもまた違うCDをかけると、「42や樽アンプではどう聞こえるのだろう?」という思いが起きてきます。またRogersを引っ張り出して、TANNOYとは違う世界に浸りたくなる事もたしかです。その時は300Bのシングルでは役不足(ドライブし切れていない)の感じで、出力は小さくても6GW8のプッシュプル・アンプが一番良い音を聞かせてくれます。
このアンプ選びは楽器選びと同じ側面を持っていて、楽器の世界でもその持ち味をとても気にする人とあまり気にしない人の2つのグループに分かれます。私自身は割と楽器の持ち味は気にする方ですが、どんな楽器でも平気で弾いてしまう人もいます。どちらにしてもある1つの楽器の個性が分かるにはそれなりの時間がかかります。良いStradなどソリストでも馴れるだけで2〜3年かかる事も多いそうです。そこまでの楽器でなくても、まともな楽器であればその持ち味の全貌が分かるには半年や1年はかかるでしょう。
ステレオについても同様で、一度縁あって自分の物にしたのなら、その良さと限界が分かるまでとことんつき合って欲しいと思います。その上でこの部分が不足だからこちらに移るのだと言えるようでなければ、オーディオの樹海で迷って行方知れずになってしまいます。そうならないためには、どちらに進みたいという方向性を強く持っていないといけません。つまりこういう音が欲しいという事がハッキリしていないといけないのです。
明日からはN響は12月の定期の練習が始まります。今度のA定期は没後150周年記念という事でシューマン特集です。序曲、スケルツォとフィナーレ、ピアノ協奏曲(ピアノ:ゲルハルト・オピッツ)、交響曲第4番というプロです。指揮はローター・ツァグロゼクさんです。
栄子のひとりごとのURLを変更しました。今のこのドメインの中で栄子のひとりごとの変更まで管理するのはとても大変なので、栄子のひとりごとだけ別のドメインに移しました。http//www.path.ne.jp/~eiko/tubuyaki_e.htmlです。ひとりごとの一番下の過去のひとりごとへのリンクは全て変更してありますので、クリックすると前のものがみられます。
何か不都合な点がありましたらぜひ教えて下さい。
昨日は結局1時前に寝たのですが、やはり夜中の3時に「トンッ!」と叩かれて目が覚めました。そうまるまると太ったデブッパじゃないスリッパでした。少しはダイエットをしてもらわないといけないので、「ニャ〜!」とやってきてもわざと無視しています。そのせいか今は1回レッスン室の出窓のところでふて寝(?)をしています。
N響の海外旅行の時は今は私は楽器は団に預けてしまうので、出入国に伴う手続きの現状が分かりません。楽器のケースを開けられて表板をはがされそうになったという話を聞きましたが、色々の情報をお持ちの方はぜひ教えて頂けないでしょうか?よろしくお願い致します。
私は以前は海外旅行も楽器を手持ちにしていました。ですがサブ楽器を持つようになってからは海外旅行はそれを団に預けるようにしています。というのは楽器を手持ちにすると荷物が多すぎて大変なのです。飛行機に預ける大きなかばんに機内持ち込みの出来るかばん(これにPowerbook一式を入れています。)とカメラがあるので、更に楽器を手持ちにするのは大変過ぎるのです。ただ上空で零下何十度という低温に晒されるので気楽な楽器でないと預けられません。ですから海外はサブの楽器を団に預けるのです。
夏ごろから続いていた奏法の最終的な調整がやっとまとまってきました。色々な事があって思ったように時間がとれなかったのですが、やっと最近になってまとまってきました。最後の決め手は弓の持ち方でした。これで楽器と弓の持ち方の角度が決まり、弓の動かし方の感覚が体得出来ました。それにしても奏法というのは微妙なもので、どこかをホンのちょっと変えただけで急に弾きやすくなったり弾きにくくなったりします。全体が一つに感じられるようにならないとまだ本物ではないのです。つまり弾く時にその手続きを意識しているようではいけないのです。
昨日も結局遅くまで起きてしまいましたが、寝入った途端に額を「トンッ!」と叩かれました。眠いので無視して寝ていたら、また「トンッ!」と2回ほど叩かれました。なんとスリッパが普段はお母様の額を叩くのに、今日は私の額を叩きに来たのです。最近スリッパには私が食べ物をあげているので、私のところに来たようです。今晩もやられるのかな?
おかげで朝はずっと寝ていました。今日こそは日が変わる前に寝ます。
今日はお昼前に教材の楽譜を集めるために銀座のヤマハに出かけました。色々みていたら面白い楽譜が見つかりました。1つはDounisの教則本を1つにまとめたもの、もう1つはRuggiero RicciのLeft-Hand Violin Techniqueという本です。今日は1800円と割と安いのでSchirmer版のRicciの本を買ってきましたが、内容はとても難しいです。面白いのはDrone Toneという持続音を使った音階を提唱している事です。最初はこの持続音は開放弦ですが、そのうち指を押さえるようになっていきます。私達が普段弾く程度の曲の場合にはここまでしなくても良いのですが、指と頭にはとても良い刺激になります。
朝早く出かけた家族に「ヤマハに行くよ。」というメールを出したら急にヤマハで待ち合わせる事になり、地下の楽譜売り場で譜面を探していたら栄子先生に肩を叩かれました。それから理恵子も含めて3人でヤマハの斜め向かいのインド料理の店に行きました。とても美味しいお店でインド人らしき人たちが後から何人もグループで入ってきました。そこでバイキングをゆっくり楽しんで家に戻ってきました。
家に戻って少し休んでから、今日買ってきた譜面を実際に弾いてみました。今まであまり重要視していなかった曲を実際に弾いてみると新発見がたくさんあります。これから生徒に弾かせたいと思った曲が何曲か見つかりました。
今は1階で今日買ってきたシェリングの無伴奏ソナタの旧盤のCDを聴いています。シェリングの旧盤はレコードでは学生時代から持っていましたが、CDの方が生徒に聴かせる時に便利なので買いました。その後今度の定期で弾くシューマンの4番をクーベリック指揮のバイエルン放送響で聴いています。このCDは対向配置で弾いていて、1stと2ndの間で音が受け継がれると音が左右に動きます。
2階は昨日も書いた通りプリがSV-3に変わっています。(SV-722は今日ドック入りしました。)自分にとってのベストの組み合わせが見つかると、他のアンプで聴く時も気持ちに余裕があるせいか検事の耳ではなく弁護士の耳で聴けるようになります。そうすると今まで気がつかなかった部分が見えてきます。このように締めたり緩めたりの交代の中でまた次のレベルに行くという感じです。
というような事でとても充実した一日でした。明日も良い一日だと良いなあ........
夜になると調子が出てきて、毎日気がつくと午前2時とか3時とかになってしまいます。昨日も夜2階のステレオを聴いて色々やっていたら、2時過ぎに古いレコードを聴く羽目に陥りその後お風呂の中で寝込んでしまいました。そのおかげできょうは昼近くまで寝ていました。N響はお休みなのでこのような事をやっていても大丈夫なのですが、次の定期の練習が始まる前には当たり前の生活スタイルに戻しておかないといけません。
実は最近SV-722からノイズが出るので、昨日SV-3をつなぎ替えました。久し振りに2階のシステムで聴くSV-3はとても伸びやかな音を聞かせてくれています。SV-722の良い意味で厳しい音とは違ってとても寛げます。
理恵子のホームページが始まって1週間が経ちました。日記にはポーランドの話が出てきますが、ポーランド語には変わった文字があります。Ewa PoblckaとかSlawomir Wilkの l の文字です。この l は本当はなのです。とかが本当の綴りです。発音は「エヴァ ポブウォツカ」「スワヴォミル ヴィルク」のようになります。ポブロッカとかスラヴォミルではありません。Wilkのように普通の l の文字もあります。このをポーランド語のフォントの入っていない環境では表示出来ないので、ただの l で表示する場合がほとんどですが本来はこのような文字になります。この他にも8つのこのような文字があるそうです。またポーランド語には v の文字がないそうです。(今皆さんがご覧になっているはポーランド語を表示させたものを絵として保存したグラフィックのファイルです。)
今まで写真を撮る時にほとんどAUTOかプログラムオートで撮っていましたが、ポートレートや風景など6種のディジタルイメージプログラムと絞り優先オートやシャッター優先オートも使うようにしています。
また昨日はD80に初めて搭載された画像編集メニューを初めて使ってみました。(パソコンを使わずにカメラだけで画像を編集出来る機能です。)昨日はパーティーを撮った写真が全体に赤味が強かったので、赤味を少し押さえてみました。今まで使った事のなかった機能ですが、実際に触ってみるととても有効なようです。
before | after |
パソコンを使わなくても画像を編集出来るという新しい機能です。保存された画像を細工するとSDカード上に新しいファイルが保存されていて、オリジナル画像はそのまま残るので安心して使えます。
休日になると近くのショッピングセンターを中心にあたりの道はいつも大渋滞になります。今日もディーラーに行きたくて午後3時過ぎに車を動かしたのですが、このショッピングセンターの駐車場の入口を頭とする渋滞は凄かったです。産業道路は普段から動きが悪いので、休日など出来るだけ使わないようにしています。こういう時に他の車の動きを見ていて、新しい抜け道を見つける事が多いです。皆が渋滞の列に並んでいるところを何台かの車がなぜか入って行く道がある事があります。こういう道は大抵地元の人だけが知る抜け道であるケースがとても多いのです。私の知っている抜け道のほとんどがこのようにして見つけたものです。
虎ノ門パストラルホテルの鳳凰の間でN響創立80周年記念パーティーがありました。
駐車場から見たホテルの全景です。パーティーは夜7時開演ですが、私は5時半前にホテルに着いてしまいました。午前中に車に乗った時の情報で、今日は渋滞が激しいと聞いたので早めに家を出たのです。会場の方は6時半頃から参加者の方々が入場されました。
理事長並びに理事の皆さんのお出迎え | 開式直前の大盛況 |
金管の皆さんの「ペリ」のファンファーレで開式 | 若い世代の皆さんによるブランデンブルグ協奏曲 |
この後ベートーヴェンの4番のフィナーレ、そしてワグナーの「ニュルンベルグの名歌手」序曲を演奏しました。このブランデンブルグ協奏曲、ベートーヴェンの4番、「ニュルンベルグの名歌手」序曲というのが80年前のN響前身の第1回演奏会の曲目だそうです。ベートーヴェンの時は自分がステージに乗るので撮れませんでしたし、ワグナーの時には楽屋に行っていたので残念ですが写真はありません。
演奏のあと立食のパーティーになり、楽員も会場に入って行きました。それにしても会場は大混雑で、お客様が落ち着いてご歓談出来たのだろうかと心配になるくらいでした。
私はたくさんの方に声をかけられました。特に真空管アンプと関係のある方何人にも声をかけられたのが印象的でした。
パストラルホテルがホテルオークラより新橋よりにあるため飯倉ではなく土橋の入口から首都高に入ったのですが、これが大誤算でした。新橋駅の周辺はタクシーと歩行者が溢れているため土橋の入口に入るまでに思いの外に時間がかかってしまいました。飯倉からだと環状線をほぼ半周走らないといけないのですが、飯倉から高速を走る方がはるかに楽です。
今日は明日の創立80周年記念公演の練習でした。楽員は全員参加が原則なので、練習所は車が入り切らず大混雑になりました。演奏する曲は全部で4曲ですが、時間的には割と短めです。私はベートーヴェンの交響曲第4番の第4楽章だけを弾きます。
練習終了後家に戻ってから、栄子先生と近くのホールを2つ見てきました。ホールの様子はもちろんの事、会場の響きや備え付けのピアノの状態、会場の設備と周りの様子(特に最寄り駅からの動線と食事の環境)を見ないといけません。駅からホールへのアプローチが魅力的でないといけませんし、多くの方がいらっしゃった時に食事が楽に出来る環境が整っていないといけません。もちろんホール自体の響きも備え付けのピアノの状態管理が良くないといけないですし、楽屋とステージの動線の事も考えないといけません。今日は時間がなかったので、基本的な立地と会場の様子を見てきただけです。
その後今度は急に武蔵境まで行く事になってしまいました。両国までは順調に行きましたが、5号線の飯田橋を頭に江戸橋まで渋滞、その上更に高井戸で事故がありナビの言う通り幡ヶ谷で下に降りました。武蔵境までは結局1時間半かかりました。帰りはどういうコースで帰ろうか考えながら走っていたら、ナビは環8を通って用賀から乗るように指示してきました。交通情報を見ると3号線は渋滞していないので、言われた通りに用賀に向かいました。
というような具合で今日1日で180kmを走る事に相成りました。さすがに少々疲れました。
明日はあさっての創立80周年記念公演&パーティーの練習です。このパーティーは賛助会員を対象にしたものだそうで、一般の方や楽員の家族などが参加出来た昔のパーティーとは違うものだそうです。今回は虎ノ門パストラルホテルの鳳凰の間で行われます。このホテルは平成12年11月から営業を開始したそうで、場所的にはホテルオークラの隣です。
私が使っているSV-501 SEのカップリングコンデンサをJENSENに替えると今までとは一味違う更に滑らかな音が楽しめるようです。ただ大橋さんのお話では実装はいささかアクロバティックだそうです。何事もしばらく同じ事を続けていると、それが良いものである事は分かっていても変化を求める気持ちが出て来るものです。その変わったという事が良くなったという事とイコールではありませんが、そういう事を何回か繰り返しても生き残るものが本当に良いものです。多分今まで以上に1階の91Bとの差が大きくなるのだろうと予想していますが、うまく行くとStirlingの良さが更に活きるのではないでしょうか。
今年もあと40日ほどを残すのみになりました。N響は12月の定期と第9公演があります。(B定期のあと同じプロでNHK大阪ホールと佐賀という旅行もあります。)昔は割と近い所の公演を組み合わせた一筆書きで行ける演奏旅行が多かったので、車で行ける場合も多かったです。でも最近は気軽に飛行機で飛び回るようなスケジュールが多くなっています。
それに昔は演奏旅行がもっと長期にわたっていましたが、最近は演奏旅行といっても3〜4日で終わるものがとても多いです。私が入団した頃の夏の演奏旅行は国内でも2週間以上という事がありました。今では海外演奏旅行でも2週間です。私が入団した頃の海外旅行は一度日本を出ると約40日というものでした。(私はこういう長いのを2回[東南アジア+オーストラリアというのと、その昔の西ヨーロッパ+東ヨーロッパです。]経験しています。その当時は海外演奏旅行には行きたくありませんでした。)その上ツイン部屋がほとんどだったのですから大変でした。デュトワ先生でヨーロッパに行くようになってから、海外旅行の様子はガラッと変わりました。それに最近は演奏旅行自体が減ってきています。
今日は1日中教材のまとめをしました。どれ位の進度でどれ位の數の曲を弾かせられるかをきちんと計算しないといけないので、そこがとても難しいところです。早くまとめないととは思うのですが.......
このところ夜になると私の部屋を理恵子が使うので、なかなか下の部屋のステレオを聴く時間が持てません。2階では色々な曲を聴いていますが、こう急に寒くなると1階へ降りても寒さが気になってつい2階に上がってきてしまいます。12月の最初のシューマンの定期の曲(序曲、スケルツォとフィナーレ、ピアノ協奏曲、交響曲第4番)もゆっくり聴きたいですし、その後の定期のマーラーのアダージョ、ベルクのヴァイオリン協奏曲、バルトークのオケコンも聴きたいです。CDだけでなくレコードもたくさんあります。レコードを聴く時には全部で15本の真空管が点くので、ヒョッとすると暖房の役に立つかもしれません。それにしてもついこの間まで軽装で過ごしていたのに、突然冬物で防備しないといけなくなったのには驚きました。いよいよ芸術の秋も佳境に入ってきます。
私は眼前に広がる音像としては輪郭がクッキリハッキリした音が好きなので、自分で聴く音としては(SV-310EQ+)SV-310+SV-91B
というラインナップになります。もちろん会場で良い響きを聴く感じの音もそれはそれで大好きなのですが、自分が1台だけもつとするとこのラインナップになるのです。2〜3台持って曲で切り替えるというのは、アンプの置き場がない事と切り替えが面倒だ(SV-353を持てば良いのでしょうが、その353を置く場所もありません。)という2点で今の組み合わせにしているのです。まるで違うキャラクターの音を聴くために2階はSV-722+SV-501 SEという組み合わせになっているのです。その2階もリビングですから、何台もアンプを置く場所もありません。今は2階では時々SV-501 SEと佐藤さんの 42シングルをつなぎ替えて楽しんでいます。
それにしても同じソースでもアンプを切り替えると違う面が浮かび上がってくるのが面白いです。その意味では色々なシステムで同じソースを聴いてみないと(それも一番良いのは違う場所で違うアンプで聴く事です。)、演奏の真価は分からないのでしょう。
自分が演奏家に対して持っているイメージは自分のステレオで聴いて得られているのですから。
先ほどTEACのホームページを見ていたら、TANNOYのStirling HEが10月18日に生産終了となり、11月中旬にStirling SE(Special Edition)が登場するようです。どのような音になっているのかとても興味があるところです。(といっても買い替える気はありません。今まで鳴らし込んだStirlingを年月かけて熟成させるつもりです。)
今日は11時半から勉強会。今回は学校の行事と重なる人が多く、お休みになった人が多かったのがとても残念でした。2部に分けて行いましたが、第1部の後3和音4和音50題の和声聴音を行いました。その後お昼休みになり、その後第2部(中学生以上)に進みました。皆一生懸命弾いていましたが、中には気負い過ぎたり萎縮してしまった子もいて、気持ちの持って行き方の難しさを再確認させられました。やはり普段の練習をしっかりやって自分に自信が持てるようにしておかないと、人前で弾いた時にミスが出てくるものです。
2時少し前に勉強会も終わり大急ぎで撤収してから、午後3時から銀座のヤマハで理恵子のミニコンサートがあるので銀座のヤマハに向かいました。何とか15分位前にはヤマハに着きました。土日は夕方5時まで銀座通りは歩行者天国なので、車をヤマハの前まで持って行けないので荷物を持って行くのがとても大変でした。思いもかけぬほどのたくさんの方にご来場頂き、ヤマハの方も驚くと同時に大変喜んで下さいました。ご来場下さった皆様、本当にありがとうございました。
理恵子のホームページがいよいよ今日スタートしたようです。色々試行錯誤を繰り返しながらのスタートのようで、色々不都合はあるかもしれませんがよろしく見守って頂きますようお願い申し上げます。これからのコンサートの予定や新しくリリースされるCDの情報などをご紹介します。またDiaryのコーナーもあるようです。
夜になると色々な事が持ち上がるので毎日夜更かし、したがって朝寝坊という不健康な生活の繰り返し、1/4日位時間がズレています。一番困るのが宅配便です。大体9時頃に宅配便が来るのですが、時々眠いので無視する事もあります。今日は大事な配達があるので朝から準備していたのですが、「ピンポ〜ン」と来たら全然別口の配達でした。
午後からはレッスンと家の雑用をしていたら、アッという間に夜になってしまいました。あさっての勉強会まではこの調子で過ぎて行ってしまうでしょう。昨日の夜点検から戻ってきた車にちょっと乗ってみたかったのですが、その時間もありませんでした。
来週の水曜日22日には虎ノ門パストラルホテルの鳳凰の間でN響創立80周年記念パーティーが開かれます。その進行などは色々の趣向を凝らすのでしょうから詳細は当日のお楽しみという事にします。その時までに今頼んでいるTAMRONの17〜50mmF2.8のズームレンズが手に入ると良いなと楽しみにしています。ISOを800にしてレンズをF2.8にすればパーティー会場のように暗いところでも手ブレしないで撮れるからです。
今週の土曜日の勉強会を控えて最後の追い込みの時期になりましたが、今回は色々の事情からヴァイオリンの生徒は半分が出られません。そんな中で12月1日にWinter Concert 〜歌、ヴァイオリン、ピアノの調べ〜というジョイント・コンサートでヴァイオリン・ソロを弾く方が今日レッスンにいらっしゃいました。ベートーヴェンのロマンス、クライスラーの愛の悲しみと愛の喜び、マスネのタイスの瞑想曲、サン・サーンスの序奏とロンド・カプリチオーソを弾きます。音大を出てからもヴァイオリンの勉強を続けていらっしゃる中で、このような演奏会に出て腕を磨いて行くそのファイトがぜひ実を結んで欲しいと思っています。コンサートは12月1日(金)の午後6時半から勝田台文化センターの3階ホールにて開かれます。お近くの方でお時間の許す方はぜひ聴きに行って下さい。
今回はご不幸やお仕事のために出演出来なかったり、学校の行事のために出演出来ない人が何人もいて、折角頑張っている成果を披露出来ないのがとても残念です。
今日は当日配るプロの最終校正をしてプリントし直しました。何年も前から勉強会のプロは完全に自作、発表会のプロも原稿は自作であとは業務用のコピーをしてもらっています。カラーレーザーのA3プリンターがあればもっと魅力的なプログラムを家で作れるようになるのですが、写真についてはまだインクジェットの方がずっとキレイなプリントアウトが出来るようです。
というような具合で車で出かける時間がないので、今日12ヶ月点検をしてもらいました。コンピューター関連で1回限りのつまらないエラーが出る事はありますが、基本的には快調です。
今日は1日雑用に追われて終わってしまいました。昨日頼んだクリーナーが今日早速届きました。ダイソンのサイクロン式のクリーナーですが、早速試してみたら吸引力はとても強くて気持ちが良かったです。2階を掃除したのですが、フローリングが膜を取ったように細かい埃まで取れているのに感激しました。ただ音がちょっとうるさいのが玉に瑕かな?でもゴミはよく取れます。3時間近くこのクリーナーで掃除をして楽しんでしまいました。
今日はこの他に東京駅へ2往復しました。朝8時過ぎの新幹線に間に合うように7時過ぎに家を出たのですが、今日はとても順調に行けました。夜10時過ぎにまた東京駅に行きましたが、今度は江戸橋から竹橋は混んでいるようでしたが宝町で下に降りるコースは順調でした。明日は1年点検なので、東京駅への送迎を今日にしました。
このところ弾いていて強く感じるのですが、出て来る音の7割は楽器の持ち方が決めてしまうような気がしています。力んで音を出すのではなく、余裕を持ってコントロールしながら音を出す事が大切です。同じ持ち方のように見えても身体の中の力のバランスが違うと出て来る音はまるで違います。これを言葉で説明するのは至難の業で、そうであるからこそ本を読んだだけでは上手くなれない訳です。
ノリントンさんの今回最後の演奏会がオペラシティで開かれました。オペラシティはホールよりよく響くので、ノン・ヴィブラートも効果的に聴けました。会場とにこにこコミュニケーションを図りながら指揮をするというスタイルもとても楽しめました。また今の演奏スタイルで忘れられてしまった面があるのではないかというメッセージには考えさせられる部分があります。
あさってからはサンティ先生の定期の練習が始まります。モーツァルトの歌物とチャイコフスキーの交響曲第5番というプロです。同じ対向配置でも(並び方は違います。)今回とはまた全然違う世界が現出されるでしょう。
今月の末で今回のBMWは1年目を迎えます。11月になってからはエンジンをかけるとSERVICEの文字がディスプレーに浮かび上がり、1年点検を受けるように催促してきます。今回は1年で16000km以上走っていて、今までの車よりハイペースで乗っています。車に馴れたという事もあるのかもしれませんが、最近の走れば走るほど馴染んでくる感じは今まで経験した事のないものです。この安定感のおかげで今回は車に飽きずに長い事乗れそうです。この前ディーラーに行った時にはなんと26万キロを走った3シリーズがあり、ちゃんと手を入れればそこまで乗れるようです。今の私のペースでは15年乗れる事になります。その時には私は一体何歳になっているのでしょう?
明日も525は朝と夜に大活躍をします。そしてあさってに1年点検をしてもらいます。携帯のアダプターの向きを元通りに戻して携帯を上下反対に挿すように直しましたが、それからは携帯を認識しないトラブルは起こっていません。この向きだとアダプターに挿したままメールを確認出来ないのですが、走行中にメールの確認はしないので不都合は感じません。それよりハンズフリーが安定しないというか出来ない事の方が私には問題なのです。
今日はN響はお休みでしたが、法事で鳥羽まで日帰りで行ってきました。薄手のスーツを着て行ったのですがあまりの寒さに驚きました。法事の時も終わってから会食場に行く時も寒い上に風が強く大変でした。最初は鳥羽まで車で行く事も検討したのですが、伊良湖から鳥羽へのフェリーを使うにしてもさすがに1人で全行程を運転するのはきついので止めました。朝6時に家を出て夜10時に戻ってきました。
このところ落ち着いてオーディオを聴く機会が持てなかったのですが、これでやっと今まで通りに聴く事が出来そうです。明日はオペラシティでC定期と同じプロで演奏会があります。その後水曜日からサンティ先生のA定期の練習が始まります。私は降り番です。
今日はC定期2日目でした。基本的な印象は変わりありませんが、今回の定期ではブラヴォーのフライングもなく、ヴォーン・ウィリアムスの終わりの持って行き方などとても効果的でした。演奏会としては大成功だったと思います。
ヴィブラートを使わないので全ての表情は右手でつけないといけないのですが、モーツァルトでもベートーヴェンでも基本的に表情のつけ方は同じになってしまう事に私は馴染めませんでした。この右手で表情をつける事の大切さを私達は忘れている面がある事を思い起こさせてくれた事はとても大切なのですが、逆にヴィブラートをつけない事によるフラストレーションは大きいです。
今回弾いていて気がついた事なのですが、ヴィブラートをつけて弾きたいところにトリルがあると、そのトリルがヴィブラートのように聞こえてくるのです。トリルは役割としてはヴィブラートと同じものとして生まれて来たのかもしれないと思ったのでした。いずれにしてもノン・ヴィブラートに両手を上げて賛成という気にはなれませんでした。
この前携帯を取り替えた時に携帯の上下を反対にしないといけなかった事はご紹介しました。そこでアダプターの上下を反対にして普通に携帯を挿せるようにしたのですが、今度は携帯をつないでしばらくすると携帯を認識しなくなるのです。最初はアダプターへの挿し方の問題だと思っていたのですが、色々やった結果問題だったのは端子カバーが大き過ぎるのでアダプターに挿すとカバーが邪魔をして携帯が浮いてしまうのだという事が分かりました。(P506iCIIの端子カバーは他の物と較べてとても大きいです。)つまり最初のアダプターの向きで携帯を反対に挿すのでないといけなかったのです。気にしなければどうという事はないのですが、突き詰めてみると色々な事が見えてきます。でもこれでハンズフリーを今まで通りに使える事が分かりホッとしました。
私は明日早朝から出かけないといけないので、今日は早く寝ます。
今日はC定期の初日でした。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は基本的にはノン・ヴィブラートですが、時々ヴィブラートが聴こえてきます。カデンツァは庄司さんの自作だという話です。またアンコールにはバッハの無伴奏ソナタ1番の第1楽章をノン・ヴィブラートで弾かれていました。(時々ヴィブラートがかかっていたのが面白かったです。)ヴォーン・ウィリアムスの5番については特に第2楽章がゲネプロの時に続いてとても速いテンポでした。
今回の演奏についてはノン・ヴィブラートで弾くように言われた事により、私自身はヴィブラートの使い方について色々考えさせられました。その意味ではとても有益な今回の定期でした。でも思わずヴィブラートをかけたくなりながら、ノン・ヴィブラートを思い出してヴィブラートを止めているという音にはどうしても違和感を拭えません。
弾いていると何か頭を押さえられているように感じるのですが、不思議な事に会場で聴いている人はとても面白い響きだという人が多いです。そしてお客様にもとても受けているようです。ただお客様の中にもこのやり方に違和感を感じる方はいらっしゃいます。弾き手の違和感が音に出ているのでしょう。
今日も昨日と同様の練習でした。今回の定期の2曲とも普段と違って新鮮な響きです。ノリントンさんのノン・ヴィブラートは新鮮な響きですが、普段の演奏と聴き較べてどちらをとるのかという判断を下すには長い時間が必要です。作曲家がその曲を書いた当時のオーケストラがヴィブラートをかけていなかったからノン・ヴィブラートで弾くのがその曲の本来の姿だというのは私にはよく理解出来ません。作曲家がヴィブラートを知っていたらそれを使わせたのかどうかを知る方法がないからです。
昔の響きを知るという意味ではやってみる価値は充分にあるとは思いますが、ヴィブラートという表現の技術を捨てさせるまでの説得力があるのかについては私には分かりません。現にそれを受け入れるオケもあれば受けつけないオケもある訳ですから。つまりノン・ヴィブラートは新鮮でそれなりの効果があるとは思いますが、ヴィブラートを使って自分の思う音を引き出す演奏家の方がノン・ヴィブラートで弾く演奏家より圧倒的に多いのが現実です。弾き手はヴィブラートを悪い音程を隠すためにかけているのではなく、音の表現を拡げるためにかけているのですから。
今回のベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はまるでヴァイオリンのソロ付きの交響曲のような趣です。庄司紗矢香さんがソロを弾かれていますが、ノリントンさんはとても細かく弾き方に注文を出されています。
明日もう1日今日と同じ進行で練習があります。出来上がりはどうなるのでしょう?
コンサートマスターの篠崎さんの話では、今から15〜20年くらい前のノリントンさんはとてもジョークが多くて、練習の時にもほとんど弾く時間がなかったそうです。今回などその頃と較べるとずいぶんジョークが少ないそうです。
今日からヴォーン・ウィリアムスの練習が始まりました。今回の5番の交響曲は2楽章のスケルツォがとても速くて難しいです。今回もノン・ヴィブラートで弾きます。ただノン・ヴィブラートで弾くのではなく、音に対するイメージを突き詰めてそこからノン・ヴィブラートが出て来るのでないといけない訳です。そうであるからこそテンポも表情も普段弾くのとは違ってくる訳です。
午後からはベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のカラオケ練習(ソロなしの練習)でした。 今まで弾いたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲とはまるで違う表情の曲になっていました。前回の定期と同様協奏曲にとても重きを置いているように見えます。
今日は午後から白井まで出かけ、大きな鉢植えの木を家まで運んできました。トランクには入らないので後ろの席に新聞紙を敷いてその上に鉢を載せて家まで持ってきました。しばらく水をやっていなかったのですが、 まだ枯れてはいませんでした。早くキレイな色に戻って欲しいです。
その後ドコモに行って携帯を新しくしました。私は今まで3年くらい前の物をそのまま使ってきました。というのは車で携帯を使うには古い物ほど電話帳の読み込みなどの制限がないからです。私のBMWにはmovaのアダプターが付いているので、movaの現行機種で制限がなくて在庫のある物はP506iCIIだけでした。(FOMAのアダプターに代えるのには何万もかかります。)電話帳を新しい携帯に移してもらってから家に帰り、いよいよアダプターにつないでみたら「携帯をつなぐか、充電して下さい。」というメッセージが出ました。携帯を充電してからもう1度やっても、同じメッセージが出ます。折角BMWの資料を取り寄せて選んだ携帯が使えないのでは何のための資料か分かりません。携帯のアダプターには逆に挿さないといけない機種もある事を急に思い出して、試しにやってみたらメデタク携帯を認識して通話も出来ました。これで明日もVICSの渋滞情報を読み込みながら練習所に行けます。
明日からはヴォーン・ウィリアムスの5番の練習です。どのような出来上がりになるのか今から楽しみです。
ノリントンさんの指揮については何人もの方からご感想のメールをいただきましたが、ノリントンさんの指揮はとても皆さんの注目を集めている事がよく分かります。今度の定期は前回以上にノン・ヴィブラートの真価が問われるでしょう。
ただ自分で弾く時にノン・ヴィブラートで弾くかと聞かれたら、いささかきついと言わざるを得ません。
今日はNHK音楽祭でした。ノリントンさんは細かく注文は出されるのですが、基本的に楽しく弾かせてくれます。本番の最中もお客さんの方を向いてニコニコして、会場も和ませてしまいます。普通39番のフィナーレの後半の繰り返しをされると「また弾くの?」と感じるのですが、今回はとても楽しく繰り返してしまいました。さすがにノン・ヴィブラートについては両手を上げて賛成とはいきませんが、モーツァルトについては弾く方も聴く方も楽しく持って行かれてしまいます。楽屋ではモーツァルトはともかくエルガーとかヴォーン・ウィリアムスについてはどうなのだろうかという意見が多かったです。でも会場で聴いている方はエルガーもとても良かったという人が多かったです。ノン・ヴィブラートについては普段ヴィブラートをつけて弾いている私達から見ると聴いている方より違和感があるのでしょう。
演奏会自体は弾いてとても楽しかったのですが、弓の遣い方について色々考えさせられた演奏会でした。ノン・ヴィブラートで弾く訳ですから弓巾を遣わないと音が死んでしまいます。また弓巾と圧力のバランスを上手くとらないといけません。
今朝ホールに向かう途中でそろそろ代々木の出口という頃から「キィ〜〜」という音が聞こえてきました。代々木の出口を出て道端に車を止めてブレーキの周りを見たのですが、別に異常はありません。でもまた走り出すと同じ音がすごく大きく聞こえてきます。諦めてそのままNHKの駐車場まで行って車を入れたら、不思議な事に静かになってしまいました。帰りにディーラーに寄って話を聞いたら、小石を巻き上げてしまったのだろうという話でした。ハンドルを大きく切ったりバックした時に石が外れたのだろうという事でした。 車には別に異常はないとの事でホッとしました。
今日近くのショッピングセンターの電気屋さんでキャノンの複合機を買いました。プリンタ+スキャナ+コピーが1台になっているものでMP960というものです。
まだ設置してテストプリンタしただけなので、全貌はまだ全然掴めていません。CDのレーベルをスキャンしてプリンタブルCDにそれをコピーしたり、カラーコピーしたり色々な機能があるようです。これでプリンタとスキャナが1つになり、その上カラーコピーの機能も持っています。それで4万ちょっとですから驚きです。先代のiP8600を手に入れてから2年ほど経ちますが、その間の技術の進歩は凄いものがあります。Powerbookも手に入れてから2年が経っています。今ではMacBook Proになり、 2.16GHzまたは2.33GHzのIntel Core 2 Duoを搭載しています。大体2年経つと最新鋭機とハッキリと差がつくようになり、3年経つとOSの進化に追いつかなくなるというのが今までの常です。それから言うと今のPowerbookもあと1年という事になります。ただW01Kが新しいスロットには使えないので、すぐに移行は出来ません。(W01Kと同じくらいのスピードの通信カードが出て来れば良いのですが。)
カラープリントはこれで良いのですが、 モノクロのプリンタはOKIのML2030です。モノクロのプリントの場合、レーザープリンタの方がはるかに高速です。カラー複合機がもっと写真をキレイに印刷出来るようになったら2台プリンタを使う必要はなくなるのですが。
明日はNHK音楽祭です。1曲目のエルガーの「ロンドンの下町」がモーツァルトの「後宮からの誘拐」に替わります。11時にゲネプロ、16:00から本番です。その間に東急ハンズに行って来年用のリフィルを手に入れるつもりです。
ついこの間まで暑かったのに、もう今年もあと2月を残すのみになりました。やっと軌道に乗り始めた教本作りが棚上げ状態になっていましたが、これから頑張って行こうと思っています。今までQY-70を持ち歩くのに巨大な電源アダプターが邪魔だったのですが、同じ規格の小さいアダプターが見つかったので大助かりです。
また例としての写真についても今まではオートモードで暗いと内蔵フラッシュを焚いて撮っていましたが、どうしても影が強く出てしまっていました。でもこの前ワイヤレスコマンダーと外付けフラッシュを買い足してCLS(クリエイティブ・ライティング・システム)が出来るようになったので、今までよりずっと見やすい写真が撮れます。あと強いて言えば明るいレンズがあれば良いのですが.........
前に書いた演奏と車の運転に共通する問題がやっと解決しました。要するにどうやったら身体を安定させられるかという事です。気がついてみればごくごく当たり前の事ですが、今までなんと無駄な事をしていたのかと我ながらいやになります。今までも同じ事に挑戦した事は何回かあったのですが、うまく行かなかったのです。でも今回は始めてから2週間ほどになるのですが、とても効果が出てきています。
あさってはNHKホールでNHK音楽祭です。モーツァルトの「後宮からの誘拐」序曲、エルガーのチェロ協奏曲、モーツァルトの交響曲第39番というプロで、B定期の最初の曲が後宮からの誘拐になっています。指揮者ソリストメンバーはB定期と同じです。
今回のノリントンさんの指揮を聴かれた方に共通した印象は、最初にノン・ヴィブラートの音を聴いたらN響がアマオケになったのかと思ったという事です。これはエルガーのチェロ協奏曲の練習を始めた時に私達が感じた事でもあります。よく言われる事ですがヴィブラートを使わずに表現力を上げるというのは良い練習法です。ただ実際に今回の演奏は聴いて面白いと感じた方が多いですが、これを受け入れられない方もいらっしゃるでしょう。
弾く側から言うとこのノン・ヴィブラートはピッチが厳しく問われます。また響きの透明さは素晴らしいですが、音の厚みや溶け合う感じが欠ける事もたしかです。結局音楽に何を求めるのか、という事が改めて問われているのでしょう。「歴史は繰り返す。」という事でしょうか。今の時点での私の印象は、とても面白い挑戦だとは思いますが現代の楽器とホールを考えるといささか無理があるのではないでしょうか。ノリントンさんの言われるように演奏スタイルを昔と同じにしても、それを取り囲むホールや楽器そのものの環境がまるで違います。(今の楽器は広いホール向きに調整自体が昔とは違います。)
この問題は弾き手側と同時に聞き手の側にも色々な問いかけをしています。1930年代の聴き手と2006年の聴き手では当然感性が違います。でもそうであるからこそ昔の演奏スタイルを今見直してみるのは面白いし良い事でしょう。
いつもこの弾き方というのはいささかきついですが、折りに触れてこの音を振り返ってみるのはためになります。
今日は楽しみのB定期の本番でした。私も練習の時にはあまりにも常識的なやり方と違うので違和感を感じました。でも練習が進んで行くと単純に好き嫌いや違和感を感じるかどうかだけではない、もっと根本に関わった問題である事が感じられてきました。単なる風変わりな解釈なのか斬新な解釈なのかの結論を出すには時間を必要とするでしょう。お客様の反応もとても良い感じでした。
ノリントンさんはN響がよく反応してくれるのでとてもご機嫌だという話です。本番の最中にもニコニコしながら指揮されています。
ゲネプロが終わってから2人の方とノリントンさんの指揮について話をしました。2人ともノリントンさんのおっしゃる事をもろ手を上げて受け入れられる訳ではないですが、今まで気がつかなかった事に気がついてとても有益だったと言われていました。
ゲネプロが終わってから来年の手帳のリフィルを探したのですが、私の欲しいものはありませんでした。5日のNHK音楽祭の時に東急ハンズに行ってみようと思っています。私の場合はどの曜日も同じ巾のウィークリーが必要です。なぜなら演奏会もレッスンも曜日に関係ないからです。時間的には深夜には仕事はないので朝8時から夜10時が書ければ良いです。それにカレンダー型は私は好きではありません。
最近演奏についても運転についてもつくづく感じるのが身体の安定の大切さです。ハンドルを切った時に身体が一緒に動いてしまうようでは安定した運転が出来ないという事です。演奏の時にも似たような事を感じたのです。(自分の場合両者に共通した問題があったのです。)