昨日の取材の時にはあまり意識しなかったのですが、その後CDを聴いているうちに面白い事に気がつきました。何度もご紹介しているように2階はStirlingを置いていますが、掃除をしたりスリッパがスリスリしているうちにStirlingはラックと同じところまで下がっていました。ところがおととい夜に改めて検事の耳で音を聴いていると、音離れが少し悪い上に低音にブーミーさを感じたのです。多分スピーカーを前に出せば良いのだろうと思ったので、2〜3cm出してみました。ところが取材の最中にも今一つという感じなので、一度奥に入れてみてまた前に引き出して聴いてみました。その時はもっと思い切って5cmほど出してみました。この時は2階の取材の最後の時だったのでその音を落ち着いて聴けなかったのですが、皆さんがお帰りになってから聴いてみたらかなり音が変わっていました。低音がよく出て音に明るさがあります。
いつもは上の写真のバッフル面とラックの端が並んだ状態になっていました。コントラバスの最低音近くのAとかAsの音にブーミーな響きが感じられたのです。何日もかかって少しずつ位置が変わっていくと耳まで慣らされてしまうので、気がつかないうちに鈍い音になってしまっていました。おととい感じたのはその落差だったようです。思いもかけぬところに落とし穴は待っているものです。(古い弦をそのまま使っていると耳が悪くなるのと同じ事です。)
昨日のRCA 5R4GYはただ挿しただけの状態での印象なので、20時間以上のエージングをすると音が更に馴染むとの事でした。今回あわてて挿して聴いただけなので、しばらくエージングをしてからまた聞き直してみます。
今日は昼休みに練習所に行きました、午後からは尾高さんの交響曲の練習のようでしたが、聴いている感じではなかなか難しそうです。
午後の練習が始まってすぐに病院に行った栄子先生からメールが入ったので、すぐに迎えに行き家に戻りました。今週末に長距離走るので新しいおまじないが欲しかったのですが、今朝それが届いたので早速試してみました。軽くて小さい上にリモコンも付いていてとても使い心地が良いです。
今日はアナログ誌の取材がありました。大橋さんのひとりごとで紹介されていたN間さんとカメラマンの山本さんのお2人が取材にいらっしゃいました。その大橋さんも同席して下さいました。(大橋さんの店主のひとりごとをお読み下さい。お願いしていた5R4GYも持って来て下さいました。あとで楽しみに聴いてみます。)
最初は2階でリビングの音を聴きながら寛いで頂きました。最初は理恵子のCDを聴いていただき(ショパンコンクールの実況録音盤を読者の皆様にプレゼントしていただくようにN間さまにお渡ししました。)、それからレコードとCDの両方があるミルシュタインのバッハの無伴奏を聴いていただきました。今日はアナログ誌の取材ですから、レコードでベーム指揮ベルリンフィルのシューベルトの5番、カラヤン指揮ベルリンフィルの英雄の生涯を聴いていただきました。2階の撮影が終ってから、1階に移り同様のCDとレコードを聴いていただきました。2階はオープンな感じの音場で、1階はエコーが長めのどちらかというとクローズドな感じの音場です。どのようなスピーカーでも2階ではドライに、1階は湿度のある感じに聞こえます。特にDevonは2階にあるより1階の方がその本領をよく発揮しています。
1階のシステムや私の写真を撮っていただきながら、インタビューを受けました。予定の4時前には無事終りました。
夜になってRCA 5R4GYをSV-91Bに挿して聴いてみました。第一印象は「明るい音だな!」だったのですが、しばらく聴いているとそう単純ではありませんでした。5R4はちょっと聴くと重心が低くは聞こえないのですが、最初に受ける印象よりは低い音もハッキリ出ています。そして274Bに較べると音楽の流れは流麗ですが、決して線は細くありません。私の印象は5R4が明るさと伸びの良さが特徴のStrad型、274Bがダークさがありながらハリのあるdel Gesu型という感じです。私はこの音は501SEが好みの人によく合うと思うのですが、残念ながら501は整流管を使っていません。SV-91Bを使っていらっしゃる方は最終的には多分274Bの方をとられると思うのですが、5R4を聴く事によって今まで見えなかったSV-91Bの違う側面を発見されると思います。私の個人的な好みから言うと274Bの方が合っていますが、5R4を楽器を替えるように使ってみようと思っています。この5R4は私にとってとても参考になるのと同時にとてもお買い得だと思います。
今日は朝から用事で横浜に行き、午後にはあわてて帰ってきてレッスンと明日の取材の用意をしました。夜になって1階と2階のステレオの確認をしました。カラヤン指揮ベルリンフィルの英雄の生涯、ベーム指揮ベルリンフィルのシューベルトの5番、ミルシュタインのバッハの無伴奏をレコードとCDで、CDでノイマン指揮チェコフィルのドヴォルザークのスラブ舞曲、ギーレン指揮SWRオーケストラのマーラーの復活その他数枚を聴いてみようかなと思っています。
色々聴いていたらStirlingのレベル調整を変えた方が良いかと思ったのですが、しばらく聴いていたら今まで通りの方が落ち着いていて音色の変化がよく聴き取れました。音出ししてすぐの渋さのせいだったようです。それとスピーカーの位置が少しズレていたようで、音を聴きながら追い込んでみたら良い感じになっていきました。本当にセッティングは難しく、少々変えても音が変わらない事もあれば、ちょっと変えただけでも音がすごく変わる場合もあります。
明日はアナログ誌からお2人が、そして大橋さんもいらして頂ける事になっています。私の音をどのように聴いて頂けるのか今からとても楽しみです。
今日は東京に戻るための旅行日です。よく私達の話題に上るのは移動に伴う疲労は時間ではなく距離に比例するのではないかという事です。同じ1時間の移動でも飛行機での移動と新幹線の移動を較べれば皆様にも容易に想像して頂けると思います。たとえば今日の広島から東京への移動を考えると、飛行時間そのものは80分ですが乗り換え案内で家までの所要時間を調べると、旅行規定通りに10時に広島駅を発つという条件で調べると新幹線の方が5分ほど速いという結果が出ます。規定上は飛行機では80分新幹線は4時間という事になるのですが、空港の立地まで考えるとどちらも良い勝負という事になるのです。ですから私達の実感からは疲労は時間ではなく距離に比例するという事になるのです。
前にも書いた通り書記長は辞しましたがいまだに組合には深く関係している私から見ると、旅行規定は距離と時間の併用制を考えないと現実的ではないのではないかとつくづく感じています。
その延長として私達がアメリカやヨーロッパで向こうのオーケストラと勝負出来ないという事も当然なのです。その証拠に売れている指揮者ほど何かよほど良い条件がない限りはこれほど遠い極東になど来てくれないのです。
その意味ではデュトワ先生もアシュケナージ先生もよく来て下さっている訳です。この地理的条件ばかりはどうやっても克服出来ません。
こうやって国内を色々旅行していて感じるのは100万以上の人口の都市なら本番終了後飲みに出ても色々店がありますが、小さい都市だと9時にはほとんどの店が閉まっているのです。この流れはもう止められなくなっていて中小都市の地盤沈下は避けられないものがあります。そのような中で今回の岩国や益田はよく呼んで下さったとありがたい思いでいっぱいです。
その結果としてN響の演奏旅行も年々減少の一途をたどっています。とは言っても来年の予定表を見ると今年よりは国内旅行が多いようで、少しずつ景気が上向いているのかもしれません。昔は夏の演奏旅行の最も長いものは10日〜2週間だったものですが、今では1週間という事さえほとんどありません。効率という点から言うと1週間位が一番良いのではないでしょうか。
などというような事を考えながらも、演奏旅行が終った事を喜びながら東京に戻ります。今朝5時半頃から目が覚めてしまった私は帰りの新幹線の中で寝られるように、小さなお酒を買って乗ってすぐに飲んだのです。ホンのちょっと寝られたのですが、思ったほどの効果もないうちにすぐに目が覚めてしまいました。今京都に着いたところです。あと品川まで2時間ちょっと、何をして過ごそうかな?と迷っているところです。
といっているうちに眠り込んでしまい気がついたら新横浜に着いていました。品川で総武快速に乗り換え、市川で各停で乗り換え先ほど家に戻ってきました。いくら寝ていたとは言っても新幹線に4時間も乗って疲れました。
最近はブロードバンドの使えるホテルが多くなり、Etherのコードは必需品になりました。一方内蔵モデムなど最近では全然使いません。このホームページを始めた頃は公衆電話に行ってISDNのポートを探したものでした。今では外ではW01Kで、ホテルの部屋ではブロードバンドという事がほとんどです。
夜になって1階でレコードを何枚も聴きました。特にCDとレコードに同じ演奏が入っているミルシュタインのバッハの無伴奏を聴いてみました。(今度の取材の時にもこのソースは話題になると思います。)他にフランチェスカッティのシベリウスの協奏曲、アッカルドの弾くパガニーニの曲集、若い時のアルゲリッチの弾くショパンの小品集と聴いてから2階でまたミルシュタインのバッハを聴いています。これだけ聴いても少しも聴き飽きないのですからやはり良質な真空管アンプは素晴らしいです。細かいスペックはともかく音楽をずっと集中して聴けるというのは凄い事です。
今日は益田の島根県芸術文化センター グラントワという会場での演奏会です。広島からは広島インターで山陽道に入り、中国道の戸河内で降りてその後は信号のない山道をひたすら走りほぼ2時間の道のりでした。駅から少し離れたところにある今日の会場はひときわ目立つ施設です。JRのダイヤの関係で今日のズィッツ・プローベは15:40〜16:00という変則的なものになります。JRで来る人たちが今到着しているところです。先ほど駅前まで行ってみたのですが、食事の出来るようなところはあまりありませんでした。今ステージの上ではソリストのペトコフさんが練習しています。
今日の会場は響きの質は悪くないのですが、見た感じより響きがドライな感じでした。今日は協奏曲の後にもアンコールがありました。楽屋のモニターで聴いていても協奏曲の時はトラブルがあったようでした。チャイコフスキーについては日を追うに従ってテンポが遅くなっているように感じました。私自身は弾いていてもっと積極的に持って行って欲しいという感じでした。
終演後は会場出口の混雑を避けて裏から国道に出て、来た時と同じ道を帰りました。帰りは行き以上に道が空いていました。戸河内から益田までの国道191号は高速バスが通る道なので道幅が広いのに、ほとんど信号がなく他の車に合う事もほとんどなく戸河内から会場まで信号で止まったのは2〜3回だけでした。帰りも会場からほぼノンストップで中国道に乗れました。
途中カーブがきつい区間が1ヶ所あります。行きは4人乗っている上に下り坂なので気を使いましたが、帰りは1人の上に上りなので楽でした。このコースは途中に三段峡とか美都温泉という景勝の地があるのですが、私達は寄り道はしませんでした。
レンタカーで色々な車を借りるととても面白いです。今回も行きは今一つしっくり来ませんでしたが、帰りには慣れました。いつも道路からの反応をダイレクトに感じるタイプの車に乗っていると、オブラートにくるまれて道路の上を滑るように進む感覚にはどうしても馴染めません。前にもレンタカーで同じメーカーの車に乗って同じ事を感じたものでした。それに普段バックモニターを使っていると、付いていない車は不便です。(BMWにもバックモニターを付けてもらっています。後付けなので車幅の線などは表示されませんが、すごく広い範囲が見えます。前のホンダの純正の物のように後ろをピッタリつけるのは出来ませんが、それ以外は満足しています。)
これで今回の演奏旅行も無事終りました。この次の定期は降り番なので、30日にアナログの取材、週末にはウインズへサンバレーのOFF会に行くという予定です。今週はオーディオ漬けの1週間になりそうです。
今日はシンフォニア岩国でのマチネーの演奏会です。部屋を出る時にW01Kを持ってくるのを忘れてしまったので、ホテルに戻ってからのアップになります。(電車が発車する時に気がついたのですが、そのまま岩国に行きました。)
広島から各停で岩国まで50分位の道のりでした。途中で宮島口を通りましたが、その昔昨日ご一緒したOさんと一緒に宮島まで行った事を思い出しました。その時ロープウェイで山の上まで行ったのですが、下界とはまるで違う景色だった事を覚えています。
これほど暑いとつい半袖で外に出てしまいますが、電車や屋内に入るととても涼しいケースが多いので長袖は必需品です。今日も行きの電車も会場の中も半袖だと寒いです。
今回のプロはフィガロが12型、ラフマニノフが14型なので前半が降り番という人が各セクション2人ずついる事になります。私もその1人ですが、この前半降り番の好敵手のお2人はいつも通り対局という事になります。
本番を弾いていて「あれっ?」と思ったのは会場からの反響が時間差を持ってハッキリと返ってきた事です。響きの質は良いのですが、意外な反応でした。それにしても今回のプロは短めのはずなのですが、不思議な事に2時間以上かかっています。チャイコフスキーのゆっくりしたところがとてもゆったりとしているからなのでしょう。ブラマルさんの独特なテンポ感によるものだと思います。
5時に終演だったので、それから広島に戻って昨日と同じメンバーで流川通りの同じ店に飲みに行きました。昨日は関アジの造りを、今日はヒラメの造りを食べたのですが、どちらもとても美味しかったです。2日とも造りの後をみそ汁にしてもらったのですが、これが薄味でとても美味しく感激しました。9時過ぎにはホテルに戻り、今は自分の部屋でゆっくりしているところです。(明日の益田への道を地図を見ながら検討しているところです。それと同時に明日はW01Kを忘れないように今から紙袋に入れました。)
明日は旅行規定(移動は午前10時以降に発駅を出る。本番のクオリティを保つために移動は10時以降という取り決めになっています。)に合わせて移動すると、12:20ののぞみで新山口に行き、そこでスーパーおき4号に乗り換えて益田に14:38に着くという方法しかありません。他に考えられるのは10:16発のひかりに乗り、新山口から益田まで在来線で行くと13:33に着くという方法です。広島→益田の高速バスもあるのですが、発時刻が9:43なのです。列車の本数が日に2〜3本というような所に行く場合にはいつもこのような問題がつきまとっています。ダイヤ改正があるたびに条件はどんどん悪くなっているというのが実情です。(JRが不便になるのでお客さんが乗らなくなる。従って次のダイヤ改正では更に列車の本数が減る。更に不便になるという悪循環の連続です。今や地方ではJRは学生と老人しか乗らないというのが定説です。一時期足としての機能より特急を大事にするという事をJRがやったツケが今になって回ってきているのです。今や皆車で動くようになったのです。JRは自分の蒔いた種ですから自業自得なのですが、私達はそのおかげでとても迷惑を受けています。でももうここまで来たら元には戻らないでしょう。その結果として地方都市の駅前は軒並み空洞になってしまいました。その例が大きなショッピングセンターとパチンコ屋は駅前ではなく国道沿いにあるという事です。)私もこのような不便なJRのダイヤに縛られるのが嫌なので、レンタカーで行くのです。行きは4人で行く事になったので、大赤字にはならないですんだのでホッとしているところです。
今は松山から広島への高速船の中にいます。最近スピードアップした上に乗り心地も良くなったという話ですが、前に較べて揺れが少ない感じでとても乗り心地は良いです。私の乗った12時の便は途中呉を経由していくので、直行便より10分ほど余計にかかります。瀬戸内海はとても船の往来が多くて他の船が直前直後を通るという事が何回かあり、ぶつからないのかなと心配になります。
今回乗ったスーパージェット船 | 2階のスーパーシート 指揮者、ソリストも乗っていらっしゃいます |
霞がかかっていて墨絵のように見えます |
この船にはN響の人がかなり乗られています。今日は本番がなく移動だけの1日なので、乗船前にたまたま一緒になった同年代の人たちと夕食を一緒にする話がまとまりました。
おととい品川の駅で買った雑誌にNIKONの新しい一眼D80の事が載っていますが、カメラの先輩Kさんにそれを見せたら欲しくなったそうです。こういう暇潰しに買った本が思わぬ引き金になる事があるので、気をつけないといけません。カメラならまだしも、それが車だったりしたら.........ハイ!とても高くつきますから。などと言っているうちに船は呉に近づきました。(auのW01Kだと船の中からでもインターネットに接続出来ます。岸に近いところで試したから出来たのかもしれませんが........W01Kはさすがにブロードバンドほどのスピードは出ませんが、モバイルに使えるものの中では一番速いと思います。使用料はそれほど安くはありませんが、サービスエリアもかなり広くてとても使いやすいです。MacのOS Xの場合ドライバをインストールしてpccard-serialを設定してあればW01Kを挿すだけですぐに使えます。[メニューバーの電話のアイコンをクリックすると接続を選べます。])
夜になって約束のメンバーと一緒に夕食を食べに行きました。以前よく一緒に旅行をした人たちで、今日も話をしているうちに昔の思い出に花が咲きました。色々話をしているうちにあさっては益田まで一緒に行く事になりました。
明日は岩国の演奏会で、13:30からズィッツプローベ、15:00から本番です。あさっては17:00から本番です。明日は岩国までJRで往復します。広島から在来線で40〜50分位で行けるところです。あさっての公演地益田までは高速バスが3時間弱で行っているので、多分2時間半あれば着けるであろうと思っています。
今日は今回の演奏旅行の最初の公演でした。松山の愛媛県県民文化会館が会場です。今回不思議に思ったのは今までこの会場が響かないという印象はなかったのですが、今日はゲネプロの時から会場からの反響がほとんど聞こえないのです。私だけがそう思っているのかと思ったら、他の人も同じ印象を持っているようでした。会場で聴いていた人の話を聞くと、1階で聴くと響きが少ないのですが2階より上で聴くと響きがあるという事でした。床全体に敷き詰められている青いカーペットが影響しているのではないかというのが大方の意見でした。今までここで弾いてこれほどデッドだという感じを持った事はありませんでした。
今回の演奏の印象は練習の時とほぼ同じでした。私としては持って行き方をロシア流にするのだったら、テンポも同じようにして欲しかったです。といっても演奏が終った時の会場の反応はすごいものでした。
昨日オーディオについて書いた事は東京に戻ってから小道番外編に書く事にしました。
昨日書いた会場の響きについて思い当たる事があるのでそれについて書きます。会場はそれぞれに固有の響きを持っていて弾き手はそれを感じながら対応を考えます。普通響きがデッドな場合はテンポを少し上げて響きが止まらないようにします。逆によく響く会場の場合には会場からの返りが次の音にかぶらないように少しテンポを落とすと同時に、音量をわずかに抑えるようにします。昨日の県民文化会館の場合にはテンポが普段より遅かった事がデッドな感じを助長してしまったのでしょう。とは言ってもこのゆったり目のテンポこそがブラマルさんの個性なのですから
致し方ありません。
この会場からの響きの返りを含めた音が演奏家の音と言われるのに、オーディオでは発音体であるスピーカーから出た音こそが真の音でそれ以外のところから生じる音は極力排除すべきだと言うのはどこかおかしいのではないでしょうか?それを徹底的に追求すると完全防音の無響室で聴くのが真の姿という事になります。でも無響室で穴の明くほど何度聴いても何の参考にもなりません。(もちろん電子的に後から追加されたエコーは排除すべきです。)演奏と同様オーディオもよく響く場でその響きを含めて楽しむのが一番楽しいし意味があるというものです。
今日は1日かけてのんびりと列車の旅を楽しんでいます。10時前に家を出て、10時58分品川発ののぞみに乗り、今は岡山から松山への特急しおかぜ15号の車中です。時間がかかる上に高いので飛行機で行った方が良いのですが、たまにはのんびり列車に乗ってみるのも良いものです。札幌や鹿児島のように遠ければ話は別ですが、広島のように空港まで1時間かかる場所だと考えてしまいます。新幹線だと広島から東京まで4時間、飛行機だと飛んでいる時間は1時間半ですが空港まで行って待つ時間と羽田から都心に出るまでの時間を考えると時間についてはほとんど違いはありません。それにJRの方が乗り換えが少ない上に座席ははるかに楽です。というような訳で今回は時間に追われてもいないし乗り換えも岡山だけなのでJRの方をとりました。こんな不経済な事をするのは私だけかもしれません。最近は在来線のグリーン車は2人+1人という形の席が多いので、とても乗り心地が良いです。
今は列車で移動中なので、auのW01Kを使ってアクセスしています。新幹線に乗っていてもちゃんとインターネットにアクセス出来るのはとても助かります。またホテルにブロードバンドがない場合にはホテルでもこれを使います。ブロードバンドに較べればスピードは遅いですが、メールや軽いホームページを見る分には全然不都合を感じないくらいのスピードは出ます。
それにしても私宛には日に300通くらいのメールが届きますが、ちゃんと数えてはいませんがそのほぼ半分は同じ所から届くViagraの広告です。また日本語で届くSpamもたくさんあります。今では発信人と題を見ただけでSpamはほぼ100%分かるので、Spamは機械的にどんどん削除しています。(気になるものは最初の部分だけ見ます。これでそのメールが大事なものだったということは99.9%ありません。)これこそ訓練の賜物です。
5時過ぎに松山に着き、ホテルにチェックインしました。部屋に入ってインターネットに接続しようとしたらうまく行きません。どうもホテルのサーバーがとても遅いようです。気長に待っていたらめでたくインターネットに接続出来ました。それから街に出てしばらく時間潰しをしました。それから遅い夕食を食べて今部屋に戻ってきました。
のぞみもしおかぜも車中は冷房が効き過ぎです。ホテルの部屋もエアコンはOFFにしないと寒過ぎます。やはり夏場の旅行は必ず長袖の薄い物を1枚持っていないといけないようです。
今日は休み明けの練習でした。チャイコフスキーの5番、アンコール、午後からラフマニノフのピアノ協奏曲、フィガロの結婚序曲の順に練習しました。ブラマルさんの指揮は全体にゆったりとしたテンポで丁寧に持って行くやり方です。ただテンポの変わり目は楽譜通りに細かく変えていて、ロシア人の指揮者の時と同じやり方で指揮されています。ロシア人の指揮者は大抵とても速いテンポで振るのでそこが違いですが.......
今回の旅行は初めは飛行機で行くつもりにしていたのですが、NHKの番組を見ていたら弓に飛行機に乗る気がなくなってしまいました。といっても10月には嫌というほど乗らなければいけないのですが、差し当たり今回だけは止める事にしました。
旅行から帰ってからアナログ誌の取材があるので、今2階でひとりごとを書きながらレコードをかけています。2階はregaのPLANAR25にORTOFONのKontrapunkt aを付けて、昇圧トランスORTOFONのT-1000を通してSV-722のMM入力に入れています。参考までに1階はどうなっているかというと、LINNのLP12にSMEの3009を付けカートリッジはORTOFONのKontrapunkt bを付けています。そしてその出力をSV-310EQのMCのローインピーダンス入力に入れています。(こちらにT-1000を使うつもりだったのですが、やってみたらSV-310EQのトランスの方がピッタリ来ました。)実は1階にはJubileeを組み合わせようかとも思ったのですが、Jubilleを落ち着いて聴いた事がないのでまだ手を出していません。LP12は今から5年ほど前にオーバーホールしてもらいました。(LP12は気軽に車に乗せて運べるというものではないのでオーバーホールは大変でした。)ヨーロッパの物は部品が残っていればこうやってオーバーホールをしてもらえば使えるのですが、残念ながらMERIDIANのCDプレーヤーだけは復活出来ませんでした。もっともそのおかげで今使っているCECのTL51X+Model2というコンビに巡り合えたのです。
折角聴くのなら1階も聴かなければという事で今は1階で聴いています。2階も1階もCDでもレコードでもソースの違いを意識する事はありません。2階ではシェリングの小品集を、1階ではミルシュタインの小品集を聴いています。取材当日に思ったように鳴ってくれる事を祈るのみです。
いよいよ明日から今年の後半の開始です。今回はフィガロの結婚序曲、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番(ピアノ:ミハイル・ペトコフ)、チャイコフスキーの交響曲第5番というプロで、アンソニー・ブラマルさんの指揮です。今回は松山、岩国、益田の3ヶ所で演奏会があります。
最近の演奏旅行でよく起こるのがJRのダイヤ改正に伴うトラブルです。本番のある日の移動は4時間以内という規定があるのですが、契約した時には移動が4時間以内だったのに、ダイヤ改正があって4時間以内では行けなくなるという事が時々起こるのです。また最近ではJRより高速バスの方が便利だというケースもたくさんあります。今の旅行規定はJRが優先なのですが、最近の事情には合わなくなっている部分もあります。
今回は私は松山に2泊広島に3泊します。旅行日に広島に行き、岩国と益田は広島から往復します。私は朝起きて荷物を作って移動するのがあまり好きでないので、出来るだけ連泊したいのです。益田の演奏会のあと新山口に出て新幹線に乗り換えると23:21には広島に戻れます。もっとも距離から見てもそれほど時間はかからなそうなので、私はレンタカーで往復するつもりですが........
この演奏旅行から戻った週はオーディオ関係の行事が2つあります。1つはアナログ誌の取材、もう1つはウインズでのサンバレーのOFF会です。取材に関してはサンバレーの東京試聴会の時にその話が話題に上ったのですが、実現の運びになったのです。そしてウインズへは前からぜひ伺いたかったのですが、今まで予定が合わずに断念していました。アンプやスピーカーも楽しみなのですが、それ以外のピザ作り等々の楽しみもたくさんあるようなのでそちらの方も楽しみです。それに村瀬さんの仕事場もぜひ拝見させて頂きたいです。今年の12月までのハードスケジュール前の息抜きとしてちょっと寛ぎたいです。
夏休みもいよいよあと1日となりました。水曜日から来週の月曜日までは演奏旅行でレッスンが出来ないので、今日明日は大変です。このところ練習して行く中で脱力という事が分かってきました。脱力というよりは、無駄な緊張をしないという事です。必要な力まで抜きなさいという事ではありません。どうすれば必要な力を必要な所に無駄なく集中出来るかという事です。(その時に無駄に入っている力を抜かなければいけないので、それを脱力と言うのです。)今年の夏休みの最大の収穫はこの感覚を得た事でしょう。他人から見れば何を今さらという事かもしれませんが、私にとってはとても大きな再発見でした。自分の出したい音のイメージがこの事によって更に鮮明に感じられるようになりました。
今日もう1つ音楽にとってとても大切な事を再確認しました。今までも分かってはいたのですが、しっかり意識していなかったのです。それは曲にはそれぞれの曲が持つ固有のテンポがあるという事です。それが分かると曲の流れがとても自然になります。そのテンポは頭の中でその曲を歌ってみれば自然に分かります。実際に自分が弾くテンポと自分の歌うテンポが違う場合、自分が歌うテンポで弾けない原因を見つければ良い訳です。(その原因は人それぞれですから、自分で探すしか方法はありません。)
今日は定例の用事で東陽町のイースト21に出かけました。イースト21はホテルオークラの系列のホテルで、とても落ち着いたホテルです。隣にはショッピングセンターもあり、地下には大きな駐車場があります。今日は用事の終ったあと車に戻ったら無性に眠くなり、そのまま車の中でしばらく寝込んでしまいました。このところ教本作りが面白くて夜になるとそれに没頭していたので、慢性睡眠不足なのです。
あと2日で演奏旅行の練習が始まりますから、それまでに体調を良くしておかないと大変な事になります。10月のアメリカ旅行のために今年の後半はとてもきついスケジュールになっているからです。
夏休みもあと3日、今年の夏休みは母の事があったためにアッという間に過ぎてしまった感じです。初めは休み中に車に乗る事はあるのだろうかと思っていたのですが、この休み中に結局500km位乗ってしまいました。これだけ乗るとボディも汚れるし、特にブレーキパッドの粉がホイールにたくさん付きます。自分で洗車はしないのですが、マメにスタンドで手洗い洗車をしてもらっています。
来週は水曜日から演奏旅行が始まります。松山、岩国、益田という3回ですが、旅行日が松山と岩国の前に入るので計6日間と割と長い旅行です。その旅行のあと東京に戻ってからオーディオ関係のイベントが2つあります。その後地元でのオーディションの審査があります。
最近つくづく思うのですが、音を言葉で説明するというのは本当に難しいです。奏法について書いてある本を読んでも、その時の自分のレベルによって同じ文章でも違うように読めてしまうのです。今教本を作っていて人にどう説明したらよく分かってもらえるのだろうかと色々考えています。すると自分で練習していていつもは通り過ぎてしまうような事が実はとても大事だという事に気がつきます。
オーディオの場合にも音を言葉で表現する事の難しさというか無益さはよく問題になります。たとえば演奏を評価しているのか装置を評価しているのか分からない評論などがその典型的な例です。「音の込み入った曲の大事なメロディーがよく抜けて聴こえるから良い装置だ。」とはよく読む評論ですが、ちょっと気の利いた演奏家なら誰でも大事なメロディー以外のパートの人は小さい音で弾いているのです。つまりソースがもともとそういう音のバランスになっているのです。それなのにメロディーが抜けてこないのならそのアンプはレベル以下の駄作です。でも抜けて聴こえたからそのアンプが名作だと言うのはちょっと違うのですよね。装置が良いからではなく演奏家がちゃんとバランスをとっているからメロディーが抜けて聴こえているだけなのです。オーケストラは皆思い切り弾いているように見せていますが、それは単なるパフォーマンスで実は一瞬のうちにお互いに音を聴きあって色々な面でバランスをとっているのです。それが私達演奏家の仕事なのです。
音楽にとって一番大事なのは中域です。中域を大事にすると不思議に帯域の広さなど気にならないものです。音楽で使う音は50〜4000Hz位の間の音です。もちろん音色などをちゃんと表現するためにはその倍音がきちんと出ないといけないのですが、倍音列というのは基音より表に出て来てはいけないのです。(倍音列は調味料なのです。)それに音楽の3要素リズム・メロディー・ハーモニーはこの50〜4000Hzの音で分かるのです。良い音楽はラジカセでも分かるというのは単なる比喩ではなく、音楽の芯は50〜4000Hzの音が出るものなら本当に分かるのです。
ではラジカセですべてが分かるか?たしかにすべては分かりません。良い物であれば更に良い音が聴ける事はたしかです。でも安い物で楽しめない訳ではありません。値段が10倍違っていても感動に10倍の差がある訳ではありません。ですから装置に大枚を投じるくらいなら、生の音を聴いた方がはるかに意味があります。
演奏もオーディオも出した音がすべてです。能書きをいくら並べても人を納得させられなければ意味はないのです。つまり無心に出てきた音を聴く事が出発点です。(この事こそ演奏でも一番大切な事で、これこそまさに演奏とオーディオの共通点です。)
Powerbookを使っているとトラックパッドに指が触れたりするとカーソルがとんでもない所に飛んで行ってしまう事がよくあります。それで試しに1階のiMac G5のワイヤレスマウスとキーボードを持って来て入力していますが、ディスプレーから距離がとれるので目にも優しいです。Powerbookのキーボードで打つ時も身体があまり近くに行かないように気をつければ良いのかもしれません。あわてて打っていると突然今日打った文章全体が選択されていて、次の瞬間にとんでもない文字が1文字だけ残っているというような事が何度もありました。途中で保存している場合はそうなったら保存せずに閉じれば良いのですが、あわてて書いている時は大体保存もしないでどんどん書いている場合が多いのです。
その事もあって教本は1階で作ろうと思ったのですが、やはりPowerbookの方が慣れているしキーも軽いので早く入力出来ます。教本は順調に進んでいます。ですが課題の分量が多いので作り終えるのにはかなり時間がかかるでしょう。
最初に教本を作った時はプリンタがQuickDrawのPersonal LaserWriterだったので、譜面をEPSで書き出してそれをT-Scriptというソフトで300dpiのPICTに直してPageMakerで本にしていました。(この頃はMacをいじる事がとても楽しい時代でした。)でもしばらくしてMicroline 800 PS II LT(OKI)というPostScriptプリンタに替えたので、EPSの書類を直接載せられるようになりました。その後AppleのLaserWriter16/600、Microline 2030Nとプリンタは替わりました。それ以上に変遷の激しいのはOSです。私が最初に教本を作った頃はまだOSは漢字トーク7.5とかいう時代でした。それが今では当時とは似ても似つかないOS Xになり、OS9の当時にはちゃんとプリント出来ていた教本も今ではInDesignでPageMakerの教本を開いてプリントすると問題山積なのです。(以前はFinaleで書き出したEPSファイルをそのまま使っても問題はなかったでした。)内容の反省もあるのでこの際基本ファイルから作り直す事にした訳です。
今こうして打っていても、トラックパッドに関連するエラーは頻出します。出先や旅行中はPowerbookのキーボ−ドで打たざるを得ないので、トラックパッドに触らないように気をつけて打つしかないようです。
このところ教本作りに没頭しているせいか、練習していても色々と再確認させられる事が多いです。今日は弓を持つ時の右腕の手首の内側への回転の大切さを感じました。ただその時に関節が固まらないように気をつけないといけません。力むとただ弦を押さえ込むだけになってしまうのです。またその時に弓と弦の角度にも注意が必要です。(角度が悪いと和音を弾いた時など引っかかる感じがします。)
昨日の夜頑張ったおかげで我家にある一番古い音源TG100がいまだに使える事が確認出来ました。他にはMU-50という音源が2つ、クラビノーヴァと特注のサイレントアンサンブルピアノにつながれたものがあります。昨日はMU-50でも動作する事を確認しましたが、今使っていないのはTG100なので、これが使えて良かったです。以前はTG100にアンプ内蔵のスピーカーをつないでいたのですが、今はイヤホンをつないでいます。
Finaleへの音符の入力は3つのやり方があります。(他にも入力方法はありますが、私の用途には合いません。)ステップ入力(基本的にはマウスで入力、矢印キーとテンキーでも入力出来ます。)と高速ステップ入力にはコンピューターのキーボードを使う方法とMIDIキーボードを使う方法の2つがあります。一番能率的なのはもちろんMIDIキーボードを使う方法です。和音を一度に入力出来るのはこの方法しかありません。単音のメロディーと伴奏の場合はコンピューターのキーボードの入力で良いのですが、導入部分は伴奏は和音がほとんどですからMIDIキーボードが必須なのです。Finaleファミリーには今はFinale2006、allegro2005、PrintMUsic!2006の3つがあります。作る譜面の規模から言うと何もFinaleでなくても良いのですが、ごく初期からのユーザーであるのでそのままFinaleを使っています。
Finaleというソフトはおよそ楽譜について出来ない事はないというくらいたくさんの機能がついています。
そのかわりどこにその設定があるのかが分かりにくいのです。オンラインヘルプは充実しているのですが、それを見ながら操作するのは画面が狭いので難しいです。古いバージョンの印刷されたマニュアルがあるので、それを見ながらやっています。
途中でNightingaleやSibeliusなども試したのですが、
ノーテーションソフト(譜面書きのソフト)はそれぞれに特有の操作法があるので乗り換えは難しかったです。新しいソフトに慣れつつ譜面を作るというのは想像以上に消耗するのです。何か1つやろうと思ってもどうしたら良いか分からずマニュアルやオンラインヘルプを見るのですが、Finaleならどこに書いてあるかが分かるのに新しいソフトの場合にはどこに書いてあるかから探さないといけないのです。これでは能率が上がらない事おびただしいので、自然とFinaleに戻ってしまいました。
今日は昼頃栄子先生を青山まで送りに行きましたが、まだ都心は車が混んでいませんでした。でも空いている割には事故がとても多いのは困ったものです。今日も三宅坂から3号線に入ってすぐの所の上りで事故があり、その見物渋滞が少しありました。交通情報を見ても事故の印が普段より多いです。とにかく自分で事故を起こさないように気をつけるしかありません。
また夜更けてから教本のプリントをやってみたら、Finaleから書き出したEPSファイルがちゃんとプリント出来る場合と出来ない場合がある事が判明しました。書き出したパート譜を150%拡大してEPSファイルに書き出し、InDesign上で割り付けたものはキレイにプリントされます。ところが2段譜の用紙サイズをA4からB5に変更して80%に縮小した譜面をEPSファイルに書き出して、InDesignで割り付けてプリントすると表示用の醜いPICTでプリントされてしまうのです。どちらの場合にもプリントの時にバイナリEPSがどうのこうのというダイアログが出るのですが、片方は出来て片方は出来ないのです。(どちらもフォントとPICTプレビューは含めて書き出しています。)
試しに書き出したEPSファイルをIllustratorで開いて、IllustratorEPSで保存するとどちらもキレイにプリント出来るので(バイナリ・・・・のメッセージも出ません。)、手間ではありますがIllustratorEPSに変換してしまえば良いようです。それにしてもちょっとした事でも問題は起きるものです。
今日は急遽計画を変更して午後から出かけました。白井に行きその後横浜に行きました。今日は道はとても順調で、行きも帰りもほとんど渋滞していませんでした。Uターンの大渋滞に巻き込まれるかと思ったのですが助かりました。最後にはレッスンの時間に間に合わず生徒をすっぽかしてしまうというお粗末なオマケが付いてしまいました。
今日は午後から自分の練習と教本作りに取りかかろうと思っていたのですが、あてが外れてしまいました。最近はMac上の仕事はすべてPowerbookでやっています。たしかにどこででもやりたい事が出来るのですが、1階のiMac G5等に触っているとPowerbookよりはるかに扱いやすくて楽です。譜面の入力は1階のiMac G5でやってそのデータを外付けハードディスクに保存してそれをPowerbookに移すというやり方でやって行く事に決めました。入力もQY-70ではなくTG-100でやろうと思っています。
古〜いMIDIのお道具達 手前がキーボードCBX-K1、奥が音源TG-100 |
広い机の上で楽に入力した方が能率が良いでしょうから、1階でやろうと思っています。というのはこの前1階のiMac G5の画面を見ていたらPowerbookよりはるかに目が楽だったのです。手順をよく考えて出来たファイルの保存場所だけしっかり管理すれば良い訳です。
ひとりごとを書いてから1階のiMac G5にこの2つをつないでみました。昔は音源とMacの間はコード1本ですんでいたのですが、MacがUSBポートを持つようになってからはMIDIインターフェースが必須となりました。今回はFastLaneというインターフェースで、ドライバをMOTUのホームページからダウンロードしました。音譜を入力するだけならキーボードがあれば音源は必要ないのですが、それで良いかどうかはしばらくやってみないと分かりません。色々試した結果やはり音源を入れてキーボードのOUT→TG-100のIN、TG-100のTHRU→FastLaneのINとつなぐとキーボードで押している和音を聞きながら音価をテンキーで入れられる事が分かりました。(今まではQY70でやっていたので、ずっと昔TG-100を使っていた時にどうやっていたかはすっかり忘れていました。そういえば昔からこのMIDI音源を使うと必ず何かトラブルがあったものでした。QY70は隠居した訳ではありません。Mobile用にとってあります。)気がついたらもう午前3時でした。
今日で夏休みも半分終ってしまいました。懸案だった教本作りが軌道に乗ったのはとてもうれしいのですが、他の事はまだほとんど手付かずの状態です。あと1週間で何が出来るのかな・・・・?
私の家では停電しなかったので、大規模な停電があった事を知りませんでした。電子レンジの時計も点滅していないので、停電はなかった事を示しています。9時過ぎにメールを読んでいたらメインのプロバイダであるPathインターネットのメールサーバーが反応しないというメッセージが出てしまうのです。他の2つのプロバイダのメールは読めているので、Pathの問題だと思っていました。それにテレビもつけなかったので、この大停電を知りませんでした。それにしてもクレーン船のアームはオペレーターから見えないとの話ですが、前方を見ないで運転するなんて許されるのですかね。車の場合前方が見えないなんて許されないのに、船だと許されるのでしょうか。
今日は午後から横浜に母のお見舞いに行ってきました。行き帰り共に大して渋滞していませんでした。行きに3号線を下っている時に上りを見たら渋谷の辺りはかなり渋滞していましたが、帰りは上りが厚木を先頭に渋滞していたせいか横浜青葉から乗ったら用賀から駒沢にかけて少し渋滞してるだけでした。絶対的に車の数が少ないので救われたようです。お盆が終ればまたいつもの渋滞が戻ってくるでしょう。
昨日もひとりごとを書き終わってから教本作りをもう一息頑張ってしまいました。結局寝たのは3時過ぎでした。古いバージョンのFinaleの場合はEPSファイルとして書き出してもそれをIllustratorで細工出来なかったので苦労したのですが、新しいバージョンでは書き出したEPSファイルをIllustratorで直接編集出来ます。出来上がった楽譜の終止線は残して小節線だけ消すというような事が出来ます。(Finaleには小節線を書かないオプションはあるのですが、それを選ぶと終止線まで書かれません。)。これからは楽譜をどんどん作らないと先へ進めません。これからは基本になる2段譜を入力してから、生徒のパートだけを書き出してそれを少し拡大して保存します。最初に作った2段譜は逆に少し縮小して保存します。こうやって拡大した譜面は生徒用教本に、縮小した譜面は伴奏譜に載せます。譜面に手を入れたい場合は基本譜を細工して、再度同じ手順で2種類の譜面を作るのです。私の作る程度の譜面はPrintMusicでも作れるのですが、レイアウトや書き出しの機能に制限があるので最初から使っていたFinaleをいまだに使っています。最新バージョンはFinale2006です。
今日は弟一家が両親の家に遊びに来ました。両親の家にはエレキットのプリTU-875+トライオードVP-Mini84 Mark2(6BQ5シングルアンプ)+KEFのCrestaというシステムが置いてあります。今日これを聴いていたらCrestaの下にコーリアンの足を入れた方が良いような気がして試してみました。やってみたら 響きが増えました。また樽miniやEntrySもつないで聴いてみました。そしてまたCrestaを聴いてみました。どのスピーカーもつなぎ替えると新鮮な響きがして良くなったように聴こえます。でも最後にまたCrestaを聴いたら結局はこれが一番しっくり来ました。今日はスピーカーだけを変えてみましたが、これでアンプまで替えたら訳が分からなくなってしまいます。
まず音のキャラクターを決めるスピーカーを選び出すべきでしょう。聴き手は音源をすぐそこに聴きたい人とホールで聴くように距離をとって聴きたい人の2タイプに大別出来ると思います。この2種類はまるで正反対のアプローチなので、適した装置はまるで変わってきます。この視点を抜きにして「あれが良い!これが良い!」という議論は意味がありません。近い音が好きなのに遠い音に適した装置を買って文句を言うのは誰が考えてもおかしいですよね。他にも色々な断面があるので、それらがフィルターの役目を果たして自分の気に入った物が絞られてくるのです。
これで音の大筋が決まったらそれを一番よくドライブ出来るアンプを探しましょう。と同時に入力機器であるレコードプレーヤーやCDプレーヤー、チューナーなども選び出さないといけません。これらはソースの性格を出来るだけダイレクトに出せる物が良いでしょう。ソースから読み取れなかった情報はその後にどんなに良い物を使っても出てこない訳ですから。本来は出力と入力を決めて、それから間に入る増幅系を選ぶのが一番効率的な方法でしょう。特にスピーカーのキャラクターが決まらないと、先には進めません。
でもそこで何を大事にするかによって選ぶべき物は違ってきます。すべては聴き手の耳と感性次第、自分の音の世界を作るのは自分自身です。もちろん他人の意見も参考にする必要はあります。でも翻弄されてしまってもともと自分の持っている感性の軸まで見失ってしまったのでは本末転倒でしょう。
今日は太陽が出ていないので部屋の中はあまり明るくないのですが、何とか撮影はうまく行きました。撮った写真の中から14枚を選び出して、楽器と弓の構え方の説明をやっと作り上げました。こうやってみると自分が弾く時になんという事なくやっている事でも、色々な前提条件があるという事を再度確認させられました。自分で弾く時にもこの前提条件をいつも意識して確認すべきだという事が分かっただけでも大収穫でした。この最初の難関を越せれば、あとは手間は大変ですが順調に進んでいけるでしょう。伴奏パートを新たに作らないといけないのが一番大変な作業です。
今回大改訂した導入部分 まだ完成ではないので、どんどん変わっています |
この教材作りと平行して、昨日今日の撮影を通してディジタル一眼での撮影に関して色々な事を覚えました。何と言っても全体の明るさが不足しない事と、影が出ないための光の確保とかただ撮るだけではダメだという事がよく分かりました。私の家の中で撮ろうとするとバックに色々な物が映り込んでしまいます。撮影に使える広い白い壁がとれないのです。またD200の特性がまだよく分かっていない事も分かりました。
演奏もオーディオも新しい事が発見出来るのは徹底して今の環境を見直した時です。そのキッカケは何時間やったら訪れるという保証などないのですが、いつかは自分がそれに出会えると信じていつもその事を念頭に置いてやっていると予想もしない時に予想もしない形で訪れるのです。今まで私が自分で経験した転機はすべて思いもかけぬ時に突然出現しています。この夏休みで初めて手応えのある成果を挙げる事が出来本当にうれしい一日でした。
車についてのページMy Carを作りました。ご覧下さい。
夜になって教本に使う写真を栄子先生に撮ってもらったのですが、夜のため影がたくさん出てしまい全体に予想した以上に暗くなってしまいました。(私の家は白熱電球の照明なので、普通の家よりかなり暗いのです。)明日昼間にもう一度全部撮り直す事にしました。写真にコメントをつける形で、導入の部分を分かりやすく解説しようと悪戦苦闘しています。細かくは説明したいですが、文字が多すぎると読む気がなくなってしまいます。ですからちょうど良い加減というのがとても難しいです。ヴァイオリンと弓を持たせて音を出させる前にきちんと押さえておかないといけない事がすごくたくさんあるのです。初心者はもちろんの事、経験者にももう一度最初から復習出来るように分かりやすく作らないといけません。この夏休み中に導入の第1巻の部分くらいは形にしたいのですが、うまく行くでしょうか?
簡単な事も何度も繰り返して練習して、しっかり身体に覚えさせるようにしようと思っています。導入の時から課題を先生の伴奏付きで弾かせるというやり方に変更はありません。
伴奏というのはピアノ伴奏ではなく、先生(私)が第2ヴァイオリンの伴奏パートを弾いて合わせてあげるという事です。ヨーロッパの古い教本は皆この形をとっていますが、日本ではあまりこの形の教本は取り上げられていません。伴奏音形を暗譜して弾きながら生徒の弾き方を見ていかないといけないので先生の側にも負担がかなりあるのですが、この生徒との合奏はとても面白いです。
ヴァイオリン教本の改訂を始めたところですが、楽器と弓の説明、姿勢(立ち方)、楽器と弓の持ち方、基本リズムという導入部分が実は一番難しいです。とにかく身体が硬くならないように脱力に心がける事が一番大切です。ですがただ単にグニャグニャすれば良いのではありません。必要な所には有効に力がかかっていなければいけません。その力加減が難しく、そこにちょっとしたコツがあるのです。ですがそれを体得するためにはたくさんの練習を必要とします。チョコッと聞きかじっただけで上手くなれるような秘薬など絶対に存在しません。私自身もかなり長い年月を経て初めて分かった事です。この基礎の大切さは初心者の場合だけでなく既にある程度弾いている人にも大事な事なので、そのような人たちにも使えるような教本にしたいと思っています。
特に後まで影響の大きい楽器と弓の構え方、指の押さえ方、ヴィブラートのかけ方の練習については細かく説明しないといけないでしょう。この最初の部分がきちんと出来て、初めて色々な技術を習得出来る基礎が出来た事になります。今までの反省を込めて良いものを作ります。
昨日今日と近くには車で出かけていますが、1日の走行距離が何キロの世界だと気軽です。でも1日で50km近く走るとボディの剛性が低いと自分も同乗者も無用な疲労がたまります。こうなるとさすがにアウトバーンで鍛えられている国の車は同じ速度で走っていても、特にカーブや車線変更など全然不安感がありません。先週の3日(木)から7日(月)まで連続して大渋滞でしたが、特に5日(土)は川崎の演奏会の後大渋滞、その翌日6日(日)はホールで演奏会の後慌てて家に戻ってレッスン、その後お客様を東京駅までお送りするという強行軍、そして翌7日(月)は横浜まで行き大渋滞の中をレッスンに間に合わせるために道を探しながら家に戻るという荒技が続きました。それが出来たのも車に対する信頼感があればこそです。何事も基礎がしっかりしているのが大事という事を嫌というほど知らされました。
最近明け方になるとスリッパが起こしに来ます。特に栄子先生の額を爪を隠しながら手(前脚)でツンと叩いて「起きてちょうだい!」と催促するそうです。私も何回かやられた事があります。また耳元で「ニャ〜〜!」と鳴く事もよくあります。敵は昼間は寝てばかりいるので体力充分、こちらは夜更かしで寝入ったばかりのところを襲われるのですから睡眠不足に陥ります。そこで仕方なく食事を与えるのですが、しばらくするとまた起こしに来ます。今もスリッパは私の布団で高いびき、明朝が思いやられます。
今日は昼過ぎに懸案の問題が1つ解決しました。ずっと解決法が見つからず悩んでいた栄子先生が、すごく晴れ晴れとした顔になったのが印象的でした。夜にもまた1つうれしい話がありました。
音楽というのは精神的なものなので気の持ち方でどう転ぶかまるで見当がつきません。演奏自体に直接関していない事でももしそれがうまく行っていないと、それが演奏にも悪影響を及ぼしたりするのです。良い演奏をするためには自分の周りを全て思った通りにしたくなるのが演奏家の心理です。これがある場合には傲慢に見えたりするのですが、これは自分の気持ちを奮い立たせるためなのです。人前でプレッシャーに打ち勝ちながら自分の世界を披露するには自分に対して自信を持たないといけないのですが、その事を再度考えさせられた一日でした。
今日は運転手に徹した一日でした。午前中にレッスンをしたあと、昼過ぎに家を出て築地そして横浜へ出かけたのです。お盆前の大渋滞に襲われ、7号線に乗った途端に錦糸町から大渋滞の表示が出ていました。ナビも錦糸町で降りろと指示しています。家を出るのが予定より20分ほど遅かったので遅刻するかと思ったのですが、この裏道のおかげで何とか5分遅刻位ですみました。また横浜に行った後の帰りも大渋滞でナビの言った通りの道ではレッスンに間に合わないので、用賀で下に降りて246の裏道を探しながら芝公園まで走りました。家には結局10分くらいの遅刻で戻れました。この大渋滞の中でよく行きも帰りも10分ほどの遅刻ですんだものです。ラッキーでした。
おかげで今日は栄子先生ともどもさっさと寝ようという事になりました。今日はこの用事以外予定していた事は全然出来ませんでした。
でも今日はよく寝て明日からに備えます。
このところよく1階のステレオを聴いているので、段々音が馴染んできています。風邪を引いて何日かヴァイオリンを弾かないと、その後弾き始めた時に音がちゃんと出てきません。やはり毎日きちんと弾き込んでいないといけません。
ステレオも全く同じ反応をします。1時期レッスン室にスピーカーを2台置いたのですが、しばらくしたら片一方しか聴かなくなってしまいました。その事があってから私は1つの部屋には1セットしかステレオは置きません。今家にはTANNOYのDevonとStirling、RogersのLS5/9の3台のスピーカーがあります。(サブにはEntrySや樽miniがあります。)それをベストに鳴らしてくれるものを求めて行く中で、DevonにはSV-91B、StirlingにはSV-501 SE、RogersにはSV-9tが見つかりました。今はそれぞれにとても満足しているので新しい物に手は出しません。
もちろん新しいアンプには興味がありますが、音が変わったという事と良くなったという事はまるで違う事です。音が変わってしばらくは良いと思っても、大抵の場合は長持ちしません。これは奏法を変えるのととてもよく似ています。誰でもヴァイオリンを弾く人はその一生の中で何百何千の新発見(?)をします。でもそのうち本当に長続きするものはそのうち1つか2つあるかないかです。(私も今までこの手の新発見はたくさんしています。)オーディオの場合もよく吟味して自分で本当に納得出来て長続きする物だけに手を出すように心がけています。
夏休みの初日はリビングに散らかっているパソコン関連の小物の整理に追われました。特にバックアップに使っているハードディスク2台(USBの250GBとFireWireの80GBのHD)を1階に持って行きました。これで夜ひとりごとを書くのはリビングではなく1階のレッスン室で、という事になりました。(もっともメインに使っているのがPowerbookですからどこででも出来ますが。)今少し自分の練習をして久し振りに1階でレコードを聴いています。レコードはチューバの多戸さんに頂いたカール・ベーム指揮のベルリン・フィルのシューベルト全集から第5番です。私はシューベルトの交響曲の中ではこの5番がキレイな上にあまり長過ぎないのでとても好きです。今は全部で15本の真空管がついています。(フォノ・イクォライザーのSV-310EQに5本[そのうち2本は表からは見えていません。]、プリアンプSV-310には3本、メインアンプSV-91Bには7本の真空管がついています。)CDとはちょっと違うレベル調整をしないといけないようですが、まだこれぞというポイントが体得出来ていません。続けて聴いて行けば自然に身に付いてくるでしょう。
レコードは独特の魅力があり、前にも書きましたが同じ演奏のCDとレコードを較べると私はレコードの方により共感を覚えます。帯域が狭くても存在感が違うのです。
今はカートリッジはORTOFONのKontrapunkt b、昇圧トランスはSV-310EQ内蔵の物を使っています。(ORTOFONのT-1000と較べてみましたが、こちらの方がピッタリきました。)カートリッジは何が一番合うのかはまだあまり追い込んでいません。これをやり出すと大枚がかかるからです。もう少し聴き込んでから必要があればグレードアップするかもしれませんが、しばらくはこのまま行きます。今はアルゲリッチの小品集を聴いています。この調子でやっていると一晩中聴いてしまうので、そろそろ終わりにしないといけません。
こうやって色々なソースを聴いているとステレオの反応もどんどん良くなっていきます。立ち上がりが速くなり肌理が細かく粒がそろって行く感じです。それと同時に演奏の様子が細かく手に取るように分かってきます。これだからついつい何枚も聴いてしまうのです。
今日はホールでほっとコンサートでした。今日のコンサートは招待状まで全部出払ってしまうほどの勢いでした。特に前半の吹奏楽はとても楽しく聴く事が出来たようで、第2部の弦アンサンブルの影が薄く感じられました。吹奏楽と「ローマの松」の間に挟まれてアイネ・クライネの1楽章とバーバーの弦楽のためのアダージョという組み合わせより、アイネ・クライネ全曲の方が良かったのでは?という声が聞こえてきました。会場の受け方や券の売れ方をみるとヒョッとしてこの形で演奏旅行をしたら良いのでは?、と思わせられました。
これでN響は夏休みに入ります。この休みには教本の改訂に励もうと今から予定を立てています。下旬の演奏旅行も割と楽なスケジュールなのでQY-70を持って行って譜面を作ろうと思っています。このQY-70自体は小さいのですが、電源アダプターとMIDIインターフェースが必要なのでかなりの大きさになります。QY-70は乾電池でも動きますが、単3が6本で1時間位しか持たないのでは使えません。古いMacintoshだとシリアルケーブル1本ですんだのですが、USBの時代になってもUSBのケーブル1本という訳にはいきません。他のメーカーからもUSBのインターフェースを持った物が出てくる気配はありません。Finaleの場合キーボードで入力も出来るのですが、使い勝手はQY-70の方がはるかに良いです。
今日は4時開演なので6時にはコンサートが終るので7時にレッスンを入れたのですが、お話が面白くて思いの外にコンサートが長くなってしまい駐車場から車を出したのが6時20分になってしまいました。まず間に合わないだろうと家にメールを入れたのですが、ほぼ7時には家に着きました。珍しく夕方なのに首都高が空いていたおかげで、何とか間に合いました。
今日はミューザ川崎でのコンサートでした。ほぼ2000人のホールですが、なかなか良い響きのホールです。今回のプロは最初に吹奏楽があります。弦楽アンサンブルという事は時々ありますが、吹奏楽の形で演奏する事はめったにありません。普段のオーケストラの演奏とは違うとても新鮮な響きが楽しめました。明日はNHKホールで同じようなプロのほっとコンサートを演奏します。明日は吹奏楽が1曲、弦楽アンサンブルはアイネクライネの1楽章が増え、最後の曲が「ニュルンベルクのマイスタージンガー」ではなく「ローマの松」に替わります。
ここでの演奏会は多分今回で3回目だと思いますが、いつもお昼は牛タン定食を食べに行きます。いつもこの店はゲネプロが終るとN響の人で満員になるのです。今日もゲネプロが終ってから行ったら先客がたくさん入っていました。私はその後喫茶店でアイスコーヒーを頼んで1時間以上時間を潰しました。
今日も交通情報に予想通りに江戸橋まで所要時間50分と出ていたので、千鳥町に抜けて羽田の手前で1号線に出て行きました。こちらは順調に流れていました。明日もどこかで事故渋滞があるものと覚悟しています。明日が終ると2週間近く夏休みです。
私は新しいオーディオを買う時には必ずどこをどうしたいかという事を意識しています。もちろん面白そうだからというだけの理由で新しい物を買う事もあるのですが、ほとんどの場合はAという物を買ったけれどこの部分が気になるのでそれを直すためにBという物を試してみるというケースがほとんどです。そうしないと全てが単発の連続になってしまって、連続性というか継続性が持てなくなってしまうからです。私は色々聴いた結果音の浸透力、肌合い、反応の速さ(というか音の身軽さ)などを考えると直熱3極管のシングルが一番私の感覚にピッタリきます。
その中でも音の太さ柔軟さの点で300Bが気に入っています。
ですから私は多極管のアンプはほとんど持っていません。SV-9tは例外でRogersのLS5/9は300Bのシングルではドライブし切れないので試しに作って見たのです。そしてとてもうまく行きました。(私が持っている唯一のプッシュプルアンプです。)KT88や6BQ5のシングルアンプも持っていますが、悪くはないけれど「これなら!」という気にはさせてくれません。それならエレキットの6BM8のシングルアンプTU870の方が良いです。このTU870はどう見ても入門用キットにしか見えないですが、出てくる音はとても立派です。これに能率の良いスピーカーを組み合わせていれば、普通に聴くのに何の不都合もありません。最初はこれで楽しんで、より良い物を手に入れたらこれをサブシステムとして使う事も出来ます。
この6BM8も銘柄によってかなり音が変わります。同僚Yさんは東芝や松下の6BM8が良いと言うのですが、私はTUNGSRAMのECL82(6BM8)の方が好きです。という訳で2階のSV-501 SEのドライバ管の6BM8はこのTUNGSRAMにしています。
昨日といい今日といいひどい渋滞でとても疲れました。行きはともかく練習のあと楽器屋さんに2日続けていったのですが、練習所から行くのに1時間弱、終ってから下道で都心を抜けて家に着くまでに1時間半近くかかりました。普段使っている弓の毛を2本とも交換してもらったのです。お盆を控えての大渋滞だとラジオでは言っていましたが、本当にひどい渋滞でした。
今日練習所に行ったらこのような車が止まっていました。
横山さんが買ったSmartです。全長2.5mだそうで、乗ってとても楽しいという話でした。
午前中はブラス、午後からはオーケストラの曲「ローマの松」と「ニュルンベルクのマイスタージンガー」の2曲、バーバーの弦楽の為のアダージョを練習しました。明日はミューザ川崎で午後4時からの演奏会です。
今日は午前中は吹奏楽の部分の練習だったので、弦楽器は午後からの練習でした。明日も同様に午後からの練習になります。レスピーギのローマの松、ニュルンベルクの名歌手、バーバーのアダージョ、アイネ・クライネの順で練習しました。
10時過ぎに家を出たので着いたのは11時過ぎ、錦糸町から新大橋通り、昭和通り、第1京浜というコースで走りました。昭和通りまで出ればあとは渋滞する所はないので、7号線が錦糸町から混んでいるような時は迷わず下の道に降ります。
今日は久し振りのN響の練習でしたが、楽器の持ち方が安定したせいでいつもより疲れずにとても弾きやすかったです。最後の部分で今一つという事が続いていた楽器の持ち方ですが、やっと納得の行く持ち方が理解出来ました。こういう感覚的な事はどんなに本を読んでも理解出来ません。どういう音が良い音かという事も本には色々書かれていますが、書かれている事の本質は読んだだけでは理解出来ません。もし読んで分かるのだとしたら演奏家は皆巨匠になっているはずです。仮に良いアドバイスをもらっていても、言われた人がそれを理解出来なければ単なる宝の持ち腐れでしかないのです。自分で本当に納得が行っていないのだったら、まだやるべき事が残っているのです。自分が納得のいく音が出るようになって初めて持ち方が分かったと言えるのです。何がキッカケになるかはそれぞれの場合によって違いますが、それをキッカケとして今まで別の事として感じていたものが突然1つの物にまとまるのです。同じような事は受験でも経験した事を前に書きましたが、どの分野でも同じでしょう。今はそのおかげで弾く事がとても楽しいです。
予報を見ると今年は涼しい夏になりそうです。今朝は涼しいと思ったのですが、午後からは暑くなってきました。スリッパはいつも毛皮を着ているので暑いと思うのですが、この暑い中でも出窓の日が当たっている所などの暑い所に好んでいます。スリッパは人にちょっかいを出されるのは嫌いですが、人に無視されると必ず「にゃ〜〜おん」と寄って来ます。栄子先生は毎日明け方になるとスリッパにおでこをツンとつつかれて、お食事の催促をされるそうです。スリッパは煮干しとかつお節が大好きで、それも新鮮な物が大好きです。かつお節など新しい物の袋を切ってやると大喜びしますが、少し古い物になるとあまり喜びません。我家ではスリッパはグルニャン(グルメ猫)と呼ばれています。
またこの時期になると日に何度もグルーミングがしてもらいたくて、ブラシの前にお座りしてこちらをかわいらしい顔をして見ます。
明日からはN響はほっとコンサートの練習が始まります。第1部は吹奏楽、第2部は弦アンサンブル、第3部はオーケストラという3部構成で、指揮は山下一史さんです。5日(土)にはミューザ川崎で、6日(日)にはNHKホールでのコンサートでともに16:00開演です。これが終ると2週間の夏休みです。このところ思いもかけぬ事件が持ち上がり大騒ぎしましたが、その対策もやっと手を打つ事が出来ました。栄子先生は今PTNAのコンペの本選の真っ最中で、夏休みという事もあって午前中からレッスンが休みなしに続くハードスケジュールを送っています。
私が真空管アンプに目覚めたのは2001年の5月29日の事でした。当時はQUADの66+606というラインナップで聴いていました。スピーカーは今も使っているDevonです。コンサートの練習の為にCDを聴こうとしても1枚続けて聴けない状態だったのが、エレキットの6BM8のシングルアンプTU-870で聴くと疲れる事なく何枚でも聴けてしまったのです。これからKT88、6BQ5のシングルアンプを経てエレキットの300Bのアンプに行き着いてからはずっと300Bにとりつかれてしまいました。リビングにはDevonがあるので良かったのですが、新しく出来たレッスン室に置くスピーカーの良い物が見つからず苦労しました。最初に買ったトールボーイは大失敗で、そのあと縁あって手に入れたRogersのLS5/9を相手に苦労しました。最初のトールボーイよりははるかに良かったのですが、ちゃんとドライブ出来ている感じまではなかなか行きませんでした。その過程でサンバレーのアンプに出会い、大橋さんとのお付き合いが始まりました。その全ての始まりが今から5年前の5月末だった訳です。自分なりにこれならという状態にたどり着いたと思えたのは去年の7月に1階と2階のスピーカーを入れ替えてからです。つまり本気になって真空管アンプと付き合い始めてからまる4年でやっと形が決まったのです。それまでの遍歴を考えると異例の速さでまとまりましたが、これはひとえに大橋さんのアドバイスのおかげです。何と言ってもDevonとStirlingがその良さを発揮するようになったのは店主のひとりごとのおかげです。
でもこれで別にゴールに行き着いた訳ではありませんから、この後何が待っているのかは私にも分かりません。ですがこれからも色々のご縁で新しい物を求めての遍歴は続くのでしょう。
今日から8月、でも今日は涼しい1日でした。もう冷媒が抜けてしまったのかと思っていた我家のエアコンでさえよく効いて、エアコンの風が直接あたると身体が冷えてしまいました。こういう時は外に出かける時は必ず冷気よけの準備(長袖のものを持っていく)をしないといけません。真夏の演奏旅行で列車や会場に入ったらあまりの寒さに震え上がるという事はよくあります。半袖しか持たないで旅行していたため旅先で風邪を引いたという苦い経験もしています。(その昔甲府から松本に行く列車で強烈に冷やされ、その後松本長野新潟と熱が出たままでした。更に悪い事に新潟で薬を買って飲んだら、薬疹が出てしまったのです。それ以来夏の演奏旅行の時は必ず長袖の上着を持っていく事にしています。)
今から10年以上前まではよく郡山→福島→仙台→盛岡→八戸→青森→秋田→山形というような演奏旅行があったものですが、最近は東北などほとんど行きません。バブルがはじけてからは本当に様変わりしてしまいました。今でも色々な所にバブルの時に出来た良いホールがたくさんありますが、今ではその立派なホールを使う公演をとる事が出来ず開店休業の状態です。
といってもこれは行政だけの問題ではなく、社会全体と文化との関わりが問われる大問題だと思います。音楽や演劇などの舞台公演は一度壊してしまったら再度それを復活させるのは至難の業になってしまいます。何とか余力のあるうちにレベルを維持しながらその存在基盤を整備してしっかりファンを獲得しておかないといけないのです。
オーケストラの場合には音楽教育の分野とどう連携を持たせられるかが問われています。その為には人がやって成功した後を追いかけるのではなく、自分が新しいマーケットを切り開いていかないといけないのです。そこに経営の手腕が問われる訳です。
楽器もしばらく弾いていないとよく鳴りません。よく鳴らないというのは音の粒が大きくて粗いのです。しばらく弾き込んでいくと音の粒がどんどん細かくなっていって、反応が良くなっていきます。この時に早く鳴らしてやろうと思って無理にゴシゴシ弾いても無駄です。しばらく弾いてなかった場合は少し強めに弾く事はあっても、普段弾く音量できちんと鳴らしてやる方が早く元に戻ります。
スピーカーも全く同じで、しばらく1階のDevonを聴けなかったのをまあまあの状態に戻すのに3日かかりました。よく音を聴けない時は電源だけでも入れてやると良いと言いますが、実際に音を出さないのでは「鳴らさないよりはマシ」といった程度の効果しかありません。自分の好きな音楽を楽しみながら気に入った音になるまで鳴らすのが一番です。