私が会場に着いたのはゲネプロの1時間前でしたが、ステージの上では今日のソリスト・アンダローロさんが練習していました。静かに歌わせるところに特徴のある人で、アンコールにも同じラフマニノフのプレリュードの静かな曲を弾かれていました。
指揮の山下さんはメインプロのシベリウスはゲネプロまではゆったりとしたテンポだったのですが、本番では前向きのテンポで引っ張っていました。今日のアンコールはシベリウスの祝典序曲というのでしょうか、今まで弾いたことのない弦とティンパニーだけの変わった曲でした。
実は今日ゲネプロの前に弾いていたら、2年前の9月末に割れたことのあるフロッグがまた割れてしまいました。弓はもう1本予備を持っているので、もちろんすぐに交換しました。

上の写真は2年前の時のものですが、今回も同じ状態です。フロッグは修理して補強してもらってあるのですが、やはり無理があるようです。今回は戻ったらフロッグを全交換してもらいます。それにしてもこのフロッグが割れる感触は何とも言えない嫌なものです。でも本番中でなくて救われます。2年前はたまたまオペラだったのでピットにいたので隣の人に弓を借りられたのですが、普通のコンサートの本番中だったらどうしたら良いのでしょう。その場にボーッと曲が終わるまで何もできずに座っている図など想像したくないです。
コンサートが終わって楽屋の出口を出ようとしたら、サンバレーの店主のひとりごとにも登場されているS谷さんが声をかけて下さいました。ホテルに帰ってから店主のひとりごとの中を検索したら、何回も店主のひとりごとに登場されている方でした。またメールを読んでいたら迷惑メールの中に今日のコンサートを聴いて下さった大学生の方からのメールが見つかりました。すぐに削除せずに中身を一応確認して良かったです。
ホテルに帰ってから近くの店で軽く飲みましたが、部屋に戻ったら気持ちよくなって居眠りをしてしまい、気がついたら2時半過ぎでした。前にも書きましたが今回の演奏旅行は初めはもう1ヶ所公演がある予定でしたが、呉だけになってしまいました。従って明日東京に帰ることになります。来る時はJALでしたが、明日はANAで帰ります。 |