昭義のひとりごと2005年12月分  

メールはこちら


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。


このページは下から上へ順番に日付が新しいものになっています。
前のものを読みたい方はこちらからどうぞ。


生徒さんへの連絡があります。こちらへどうぞ。(2006.1.1)ピアノの生徒さんは栄子先生から重要な連絡があります。必ずご覧下さい。


12.31

 「アキヨシデ〜ス。マダタ〜クサンカタヅケルトコロガアルトデス。」という事で、我が家に一体正月は来るのでしょうか?といっても明日になれば嫌でも正月は来るのです。あと少し片付けに精を出します。


12.30

 今日は今年最後のレッスンをしました。明日から三が日はレッスンはお休みです。そのあと色々な所に買物に行きました。残念だったのは近くに出来たペットショップが来月末で閉店になるという掲示が出ていた事です。色々なペットグッズがありとても楽しい店だったのですが、いつもあまりお客さんは入っていませんでした。そして最後に行きつけのスタンドに行って、ガソリンを満タンにして洗車をしてもらい今年の〆にしました。(明日は車を動かしている余裕はありません。)
 前の車の時はペイントシーラントをしていたのですが、今度の車はリフォーマというガラスバリアのコーティング をしてもらっています。これは汚れがまとまってドローンと落ちるようになるそうです。とても長持ちするという話で期待しています。
 車が変わって困った事は今まではレギュラーで良かったのが今度はハイオクになった事です。(燃費も今までより悪くなりました。まだ車の性格に慣れていないせいもあるのでしょう。)

 明日は大掃除をしますが、とても明日1日で片付く状態ではありません。とにかく何とか見られる状態にしようと思っています。


12.29

 今日は午前中にレッスンをして、午後から出かけました。前に花屋さんから紹介されていた農園に行きシクラメンを買いました。1鉢は自宅用に買いました。よく通る道から少し入った所にあるこの農園はとても良かったです。シクラメンは本当は12月半ば位までに行った方が良い物があると言われました。去年は年末には良い物はなかったそうですが、今年はたまたままだ良い物がありました。
 それから久し振りに白井の母の所に行きました。母の新しい切り絵が何作もあったので、Galleryふさ子でご紹介します。

 今年は年末になって私の持ち物が色々変わり、それに伴って色々感じる事がありました。
 ある人が最近Jaguarに乗り換えられその良さを力説されていました。私も車は大好きなので、10月にスリッパと二人きりだった時期に色々な国産車そして外車のカタログを集め試乗しました。この時期に訪ねたある外車のディーラーでシートへの座り方が大切だという話を聞かされ、何事も姿勢が大切なのだなと妙に納得させられました。今ではその時に言われたような座り方に換えました。その車は結局縁がなくて買いませんでしたが........
  一時期ある国産に乗り換えようかなと思ったのですが、今一つ決定打に欠けました。試乗に行ったあと自分の車に乗っても、今までの車がそれほど劣るとは感じなかったのです。でもその後ある車に出会い試乗したらそれがとても気に入ってしまい、先月乗り換えました。
 毎日都心を60km近く運転するのですから、私にとって車は出来るだけ疲れずに速く目的地に連れて行ってくれる事が大切です。でも私も運転する事は大好きですから、運転の楽しい車でもあって欲しいです。今度サンバレーにお邪魔する時はこの車でロングドライブを楽しみながら伺います。


12.28

 今日は栄子先生が朝から出かけ、私も秋葉原に買物に行きました。昨日も今日も道は想像以上に渋滞していました。ナビは錦糸町で下に下りるように言っていましたが、前を見ると渋滞しているのは料金所の先だったのでそのまま箱崎まで上で行きました。ところが清洲橋出口から先が渋滞していました。その後寄り道をして帰りました。

 昨日は夜寝る前にDVDのダビングを5枚ほどやったのですが、ダビング自体よりその後のディスクの検証に時間がかかりました。それでミルシュタインを聴いて無性にヴァイオリンを弾きたくなったのに結局昨日は弾けませんでした。その分今日は家に戻ってからタップリ弾けました。とにかく自然に弾く事が一番大切なのですが、どういう弾き方が自然なのかが分かるにはとても長い時間がかかります。色々錯覚しやすい落とし穴がたくさんあるのです。自分で色々試して、たくさんの失敗もして初めてどうすれば良いかが分かるのです。これこそが演奏する者の財産になる訳です。この自然な音良い音は人に説明されて分るようなものではありません。(そんなに簡単に分かるものだったら誰でも皆名手になれてしまいます。)
 同様にオーディオで良い音を出すのも結局は感覚の問題であり、人によってまるで違う音が出てくるのが面白いのです。我々が同じ楽器を弾いても人によってまるで違う音を出すように、オーディオも人によって皆違う音を出すのが面白いのです。今日はそんな事を考えながら弾きました。

 ついこの間新年を迎えたばかりのような気がしているのに、もう今年もあと3日を残すのみになってしまいました。明日も一日朝からやる事がたくさんあります。


12.27

 今日は午前中にレッスンしている時にクロネコがやって来ました。樽アンプと樽インシュレーターが届いたのです。樽アンプはしばらく作る時間がないのですが、夜になって樽インシュレーターを試してみました。今まで鋳鉄のインシュレーターに載せていたのが、樽インシュレーターに載せたら急に音が活き活きしてきました。そして更に音がとても落ち着きました。樽インシュレーターは8ヶ1組になっていますが3ヶずつ計6ヶだけを使って3点支持(前側2ヶ。私は4点支持にはしません。)で聴いています。今は目の前でミルシュタインが小品集を弾いています。これを聴いていたら無性に自分で弾いてみたくなりました。聴いているうちに自分で弾きたくなるというのは良い音が出ている証拠です。サイズの関係から低音はどうしても不足するので、樽サブウーファーがあるといいな.......と思っています。でもこんな事お願いすると村瀬さんは本業が何か分からなくなってしまいますね。でも何事にも妥協しない村瀬さんだからこそできる名スピーカーですから、個人的には樽サブを是非作って頂きたいです。今聴いていても低音が出ないという事はたしかにあるのですが、黙ってこの音を聴いているとこの音のどこにも不満はありません。なんと言っても日本酒を呑みながらミルシュタインを聴くこの幸せ感はたまらないです。でもこの樽mini、そう簡単に鳴らし切れるわけではなさそうです。こんな小さなユニットですが手応えは半端ではないです。本当は音量を少し大きめにして鳴らすようにすべきなのかもしれませんが、私は反射的に音量を少し絞り気味にして弱音のニュアンスを聴いてしまいます。まだちゃんと鳴り切っていないはずなのに、この樽miniの弱音の表現力は素晴らしいです。
 私はまだウインズにお邪魔した事はないのですが、この音を聴いていると村瀬さんがどのような所でこのスピーカーを作っていらっしゃるのか是非拝見させて頂きたいです。作る事と同時にここまでどうやって音を追い込んでいらっしゃるのかとても興味があります。


12.26

 いよいよ今年もあと1週間を残すのみとなりました。まだ12月も末だという実感がないのに、実際にはクリスマスも終わってしまいました。今年は1年色々な事があり、最後の2月位の間に色々な面で新しい経験をしました。
 音楽上の問題、オーディオの事、車の事など色々な面で新発見をしました。どの分野についても虚心坦懐に起こっている事を何の思い込みなしに受け入れる事の大切さを知ったのです。昨日書いた「持ち物にあまり拘る必要はない。」 という事もその一端です。何を自分の持ち物として選ぶかという事は勿論とても大切な事であり、決していい加減にしてはいけない事です。素性の悪い物を使っていれば耳がどんどん悪くなって行くだけだからです。でも他の物に対しての寛容さも失ってはいけないのです。自分の持ち合わせていない面をそれらが教えてくれる事もありますから。ですから持ち物に拘って自分の持ち物以外は認めないというようになるとやり過ぎなのです。(自分と違う意見を持つ他人を受け入れられなくなってしまいます。自分と意見の違う他人がいるからこそ、自分の存在価値もあるのです。)
  ただ人にはそれぞれ譲れない部分もあります。私の場合にはオーディオの作者が音楽に対して夢を持っていてくれる事が最低条件です。自分のアンプを通して音楽のこういう部分を表現したいというような夢を聴き手に訴えてくれるかどうかです。サンバレーの大橋さんは私のその拘りに応えて下さったので、今ではサンバレーのアンプばかり使うようになったのです。何しろオーディオは私にとって音楽に触れるための有能な仲間であり先生である訳ですから。
  音の面について言うと音の生命力が大事です。それを追求すると音の存在感と反応の速さが問題になります。存在感を感じるには音の重さがないといけません。また反応の速さを問題にすると音の身軽さも大切です。存在感がありながら音の反応が速いという矛盾する2つの側面をできるだけ高いレベルで同居させないといけないのです。今のオーディオは反応速度を大事にするあまりに、音の存在感、質感をどこかに忘れています。コスト重視の中で失われて行く物はとても大きいのです。(車についても同じような事を感じたのです。演奏についてはもっと基本的な事を再発見しました。)


12.25

 今日は今年最後の本番でした。今日の本番は昨日より短く感じました。昨日は特に第2部の終わりをとても長く感じたのですが、今日は気がついたら第2部まで一息で行きました。これは私自身の体調の違いから来るのでしょうが、広上さんも今日の方が伸びがあるように感じました。今日は日曜日なので、昼過ぎには渋谷に着いていないと駐車場は満車になってしまいます。特に今日はクリスマスですから。NHKでお昼を食べてからコーヒーを飲んで、楽屋で軽く昼寝をしました。

 演奏は人間がするものですから毎回出来が違います。特にオーディオを通して音楽を聴いていると、レコードやCDに入っている音を絶対視してそれに縛られてしまいます。(CD等はその時1回限りの記録に過ぎないのです。その人の普段の姿などCD1枚では絶対に分かりません。特に修正されたCDなどあてになりません。)その延長としてオーディオに対しても妙に装置に縛られています。同じ装置を使っても持ち主の体調や気分によって出てくる音は毎日違います。(聴こえ方自体がその時の体調の影響を受けるのですから、常に同じ聴き方を維持出来るはずはありません。)弾き手だって毎日出す音は違います。その日の体調や気分の乗りで音は変わってきます。私達弾き手がどんな楽器を使っても結局は同じような音しか出せないように、オーディオも装置が違えば出てくる音は違うでしょうが基本的に持ち主の音というものがあるのです。例えば私の家の1階と2階の音は違うといえば違うのですが、基本的なキャラクターは私の音なのです。装置の個性はたしかにありますが、それ以上に使い手の個性の方がヴァラエティが大きいと思います。あまり持ち物に拘る必要はないのではないかというのが最近の私の感じる所です。勿論自分の基本的スタンスと合わないもので苦労する必要はないので、それを見抜く必要はあると思います。でもあるレベルをクリアしていればどんな物でもその良さは活かせるものですし、活かせるようでなければいけません。
 日本ではすぐにベストはどれだという議論に花が咲きますが、誰にもベストというような物はないのです。私の家ではサンバレーのSV-722+SV-501 SE+TANNOY Stirling、SV-310+SV-91B+TANNOY Devonが私のお気に入りです。でも他の人にとってこれが良いかどうかは私には分かりません。またSV-9t+Rogers LS5/9も違う魅力を持っています。私は今までの経緯でサンバレーのアンプばかり使っていますが、他のメーカーのアンプにもっと気に入る物があるかもしれません。でも今の私はそんな物を探して苦労するより自分の持っている物をできるだけ活かす事に集中する方が遥かに意味があるので、これ以上アンプ捜しをする気は今はありません。その必要がない位今の音に満足していますし、アンプ捜しより音楽自体の方に興味があるからです。


12.24

 今日は天地創造の本番初日でした。11時からゲネプロが始まりました。今日の定期は最初は第1部と第2部が終わってから15分の休憩をとり、それから第3部という予定でした。でも前半が1時間20分近くととても長いので、第1部が終わった後も15分の休憩を入れる事になりました。
 今回の天地創造は時間的には2時間半近くととても長いのですが、長くは感じないで聴く事が出来たと思います。(休憩が2回入っているので音が出ている時間は2時間です。)広上さんのテンポと表情がとても良く、音楽が停滞せずに気持ち良く流れて行ったと思います。広上さんの指揮ぶりを見ていると山田一雄先生を彷彿とさせられました。まず音楽ありき、という感じで歌いながら指揮されています。
 今日は本番が終わってオーケストラがはけた後、コーラスだけで「聖しこの夜」を歌いました。でも事前にお知らせがなかったので オーケストラがはけた時にかなりのお客様が帰られてしまい、コーラスが歌う事に気がつかないで帰られてしまった方もいらっしゃったようです。
 今日の演奏会には栄子先生が聴きに来ました。終演後一緒に家に帰りイブを家で祝いました。今年は明日の演奏会で仕事納めです。新年は5日が仕事始めです。仕事始めと言ってもその日からフルに練習があるのでご挨拶をするだけではありません。来年の仕事始めの演奏会は7日のオーチャード定期です。


12.23

 今日もソロ合唱付の練習でした。今回の合唱団の中に小学生の頃私の生徒だった人がいてビックリしました。昨日休憩時間に声をかけられました。今回の合唱団は東京音大ですが、田中信昭先生が手をかけられるととても素晴らしい出来栄えになります。今回の指揮者広上さんは東京音大出身なので、母校の合唱団を使われたのでしょう。今回の合唱団はとてもバランスが良く安心して聴いていられます。
 広上さんは振っている時に指揮する事よりは音楽そのものに重きを置いています。指揮の技術と器用さをアピールするのではなく、音楽自体への傾倒ぶりが見えて弾く側もとても安心して弾けます。クリスマス・コンサートに相応しい演奏会になると思います。日本人の指揮者の中ではトップクラスの1人でしょう。
 昨日は練習室の空気が悪かったので、今日は外気を入れるようにしました。今日は練習室の中は寒く感じましたが、管楽器の人達にとっては楽器が冷えてしまって困ったようです。30年以上も経つエアコンを使っているので、最近のエアコンのような便利なものは付いていません。それに配管自体も直さないといけないそうです。


12.22

 今日はソロ合唱付きの練習でした。狭い練習所にたくさんの人が入っているので空気が悪くなってしまい、1時間ほど経った時にコーラスの1人が倒れてしまいました。(練習所の換気の能力は老朽化のためかなり落ちています。)この人は救急車で病院に行ったそうです。
 演奏の方はよくまとまっています。広上さんの持って行き方はとてもハッキリしていて分かりやすいです。やろうとする事はとてもよく分ります。本番もとても期待出来そうです。

 昨日初めてちゃんと音を聴いた樽miniスピーカーです。

 今は一応左の写真のようにStirlingの上に載せています。(丁度耳の高さに来ています。まだ高域はキツイですが、今の状態でも細かい部分のニュアンスがとてもよく分ります。勿論低域がどうとか言えば文句はありますが、とても5cm径のユニットの音ではありません。是非1度聴いてみて下さい。)ユニットはTangBandのW2-800SJです。ユニットを取り付ける時はコーン紙を傷つけないように、もともと付いてきたプロテクターの隅を切り落としてそれをユニットにセロテープで固定してネジを締めました。(むしろエンクロージャーにセロテープで固定した方が良かったかもしれません。)編成の小さなものを聴く限りにおいてはほとんど不満はありません。今日もこれからゆっくり聴いて見ようと思います。
 今は左の写真のように鋳鉄の小さいブロックに載せていますが、樽材のインシュレーターを使ってみたいので早速注文しました。


12.21

 今日は天地創造の練習初日で、オーケストラだけの練習をしました。広上さんは無駄のない的確な進行で、練習は順調に進みました。明日からはソロ合唱団付きで練習します。

 昨日届いた樽miniスピーカーの音を聴こうと思ってCDをかけたらノイズがのってしまうのでした。CDプレーヤーを変えてもダメ、CDプレーヤーをARCAMにしてアナログアウトを聴いてもダメ(ということはModel2が悪いという事はない訳です。)、プリをSV-3にしてもダメ、メインをSV-501iにしてもダメ、MDのディジタルアウトをModel2に入れたものはきれいな音が聞こえるということでどこが悪いのかまるで分かりませんでした。思い入れのあるそのCDを諦めて別のCDにしたらなんと言うことなしにきれいな音が聞こえます。試しにそのCDを1階に持って行ってかけたら同じ症状が出ました。他のCDは2階と同様にきれいに聞こえます。という事はかけたCDの問題だった訳です。
 というような経緯を経てめでたく樽miniスピーカーを2階のリビングで聴いたのですが、これには本当に驚きました。この前サンバレーの試聴室で聴いた時以上に細かいニュアンスが正確に聴き取れます。(多分自分の家で聴くと音響に慣れているからそう感じるのでしょう。)聴いたのはピアノソロとピアノトリオですが、想像以上の素晴らしさです。まだ馴染んでいないのでまだ音の角がきつく感じますが、ピアノについてはタッチや響きの正確さには驚かされます。このまま聴き込んでいけばすぐに丸い音になるでしょう。
  まだアンプを交換して聴き較べていないのでどの程度のメインアンプが必要なのかは分りませんが、10W程度のトルク感のあるものなら充分な音を引き出せそうです。初めはヴァイオリンの低い音に違和感があったのですが、聴いていくうちにどんどん馴染んだ音になっていきます。箱もユニットも小さいので馴染むのにそれほどの時間はかからないでしょうが、それからどう調教するかによって出てくる音に大きな違いが出てきます。小さめの音で細かいニュアンスが聴き取れるようにセッティングを詰めていかないといけません。これは思いの外に時間がかかるものです。
 この樽miniスピーカーはどなたにもお奨めしたいですが、ウインズの村瀬さんが1つずつ丁寧に作られるので月に10本くらいしか出来ないのでとても貴重な品です。そう簡単にお奨め出来ません。でもとてもこの大きさから出て来ているとは思えないようなリッチな響きを持ったスピーカーです。 しばらくこの樽miniに取り組んでみようと思っています。


12.20

 我が家ではいつも布団乾燥機を使っているのですが、今日久し振りに布団を外に干しました。午後にそれを取り込んだのですが、スリッパはたたんである布団の間に潜り込んでぐっすり寝ていました。太陽というか自然の力を思い知らされました。

 スリッパはこの前病院に行く時に入れられたキャリイング・ケースが気に入ったようで、今はその中で寝ています。(かわいい寝息が聞こえてきます。)

 今日はサンバレーから樽スピーカーが届いたのですが、今日は時間が足らなくて音出しまでいけませんでした。明日は音を聴けると思います。今までDENONのCDプレーヤーとアンプ+ビクターの古いスピーカーというラインナップだったピアノのレッスン室にこれを置こうと思っています。我が家はレッスン室とリビングで最低4セットはいるのですが、リビングと私のレッスン室はばっちり決まっています。でもソルフェージュとピアノのレッスン室はまだ決まっていません。スピーカーはRogersのLS5/9、EntryS、樽miniの3つがあります。一番大きな問題はRogersをどこに置くかです。(1階のレッスン室にこれを置くとレッスン室がオーディオルームになってしまうのでここには置けません。)これが決まれば後は自然に決まって行くでしょう。

 明日からは広上さんの指揮する今年最後のA定期で「天地創造」を演奏します。ソプラノ:釜洞祐子、テノール:佐野成宏、バス:久保和範、合唱:東京音楽大学の皆さんと共演します。N響としては珍しいというか私が入団してから初めて第九以外の公演で年を越す事になります。第九を年末に演奏するのは日本独自の習慣ですから(その昔オーケストラと合唱団の年越しのために第九を演奏したのが最初です。)、クリスマスという意味では天地創造を演奏する方が季節に相応しいのですが、第九がその年最後の公演という習慣になれている身にとってはどうしても違和感があります。
 年末の第九に呼応して新年の企画として新世界を持ってこようとした動きが一時ありました。でもいつの間にかそれも姿を消してしまいました。来年のN響はオーチャードホールでのルドルフ・ビーブルさん指揮のJ.シュトラウスを中心とする小品集の演奏会で年を明けます。その後同様のプロで周南市、広島、鳥取、松江、松山という演奏旅行があります。(この旅行は前にも書いたように私は急遽降り番になってしまいました。)


12.19

 今日はN響は休みでした。昨晩届いたヴィオラを午前中に植えました。とても立派なまるでチェロみたいなヴィオラで「大きくなったらコントラバスになるの?」と聞いたら栄子先生に馬鹿にされました。今日は植えただけですからまだご紹介出来るような状態ではありませんが、寂しかった花壇にやっと色気が出てきました。
 午後は近くの歯医者さんに行って手入れをしてもらいました。歯石が溜まりやすい体質だそうで、3ヶ月おきくらいに取ってもらわないといけません。また前歯の矯正ももう1度やらないといけないようで、夕方にまたその歯医者さんに行きました。
 それまでの間に色々買物に行きましたが、どこに行ってもクリスマス一色です。来週の定期初日24日は栄子先生が天地創造を聴きに来るのですが、クリスマスイブなので外で食べるのは大変だろうという事で家に戻ってきて家で楽しむ事にしました。

 今私は1階の自分のレッスン室でPowerbook相手にひとりごとを書いていますが、「ニャ〜〜オン」の声とともにスリッパが私のイスを占領してしまいました。仕方なく私は立てひざで机に向かってこれを書いています。今日の買物は主にスリッパの物で、毛玉対策用の餌2種類と猫砂を買いました。もう正月まで2週間もないのですが、やるべき事は山のようにありながら全然片付いて行きません。

栄子先生に遊んでもらってご機嫌なスリッパ

 NIKONから新しいデジカメD200が出ましたが、同時に出る予定の18〜200mmのVRレンズの方もすごい人気のようです。(実物はまだ見ていません。)D200はD70をわずかに大きくした位の大きさで、今までとほとんど同じ大きさで異次元の性能を味わえるようです。D2xの事を考えるとお買い得に思えます。
 もう1つの新製品情報は今日サンバレーから出荷完了のメールが入りました。多分樽アンプ+樽miniだと思うのですが、どこに置いて楽しもうか今から悩みが1つ増えました。


12.18

 今日は4回の第九の演奏会の最後でした。昨日今日と土日の演奏会はさすがに大入りでした。演奏会が終わって外に出るのが大体4時半で、外はまだ明るいですがほぼ夕暮れです。土日のマチネが終わった頃はまだ首都高は渋滞しているので、いつも箱崎まで下の道で行きそこから首都高に乗ります。今日もNHKから原宿の間がすごく渋滞していました。そこから先は大して混んでいませんでした。ところが市川インターに来たら市内方向は行列を作っていたので、とっておきの迂回路を使って帰りました。(途中とても通り難い所があるのですが、土日はとても有効な抜け道です。)
 第九の方は日を追うに従って普通のテンポになってきました。今日はフィナーレの最後以外はどちらかと言うとゆったり目のテンポでした。例年ならこれで「良いお年を!」なのですが、今年はまだ天地創造があります。私のいる楽屋の一角は普段4人いるのに、この次の定期は私1人だけが出番です。

 最近頂いたPALのDVDを業者に頼んでNTSCに変換してもらったのですが、パソコンで見るとちゃんと見えるのですが家にあるDVDのレコーダーではエラーが出てしまいます。このレコーダーはMacとの取り合いが良いとの事でわざわざ選んだものなのですが、この銘柄のDVDはエラーが出やすいとの事でした。もう1台の別のブランドのレコーダーでも同じようなエラーが出るのですが、よりによってこちらのブランドもエラーが多いとの事で折角HDDの容量が大きい物を選んだのに新しいタイプのDVDに対応していないそうで、いささかがっかりしました。古いタイプのDVDに焼いてもらった物はきれいに見えます。この手の物はすぐに新しい物が出てくるので本当に困りものです。

 夜になってヴァイオリンを弾き始めたら、スリッパが空いたケースに入ってしまいました。(左)そのままにしてしばらく弾いてから戻ってきたらケースは完全にスリッパのベッドになっていました。呼んでも振り向いてもくれません。(右)

これ、ぼくのベッド! 楽器のスペースにピッタリハマっています

12.17

 今日は3回目の第九の本番でした。今日は体調も良くおとといのような事はありませんでした。練習の時にはどうなるのだろうかと思ったテンポも本番を重ねるに従って普通のテンポに落ち着いてきました。不思議な事に本番を重ねると表情やテンポはオーケストラの持っているものに近付いて行くものです。フィナーレの最後だけはとても速いテンポなのは変わりありませんが、それ以外はほぼ普段のN響のテンポになってきました。
 今日はアシュケナージ先生はタキシードの下のシャツがはみ出してきてしまい、楽章の合間などとても気にされていました。半袖の方が良かったりして?

 実は今日本番を弾きながら突然ヴィブラートの教え方のポイントが分かりました。ヴィブラートというのは個人差が大きくて系統的に教え難いと思われていますが、その原因が突然閃いたのです。楽器の持ち方がその原因で、要は脱力すれば良いという事です。自分の弾き方が変わって自分の悩みが解決した事に伴って急に閃いたのです。この感激というのは学生時代にずっと解けなかった問題が突然解けた時と同じような感覚です。(数学者が馬車に乗ろうとした時に突然有名な定理が閃いたという話を思い出しました。)他人からみると大した事ではないのでしょうが、自分にとってはとてもうれしいと同時に、なぜ今まで気がつかなかったのだろうと自分の愚かさ加減を呪います。(言葉の上では誰でも分っている事ですが、その本当の意味と感覚はほとんど理解されていません。直すのは鼻薬一発という訳にはいかず、長い時間を必要とします。)でも気がつかないよりははるかにマシな訳で、うれしい事この上ありません。このポイントをちゃんと押さえれば弾く上の悩みはかなり解決するのではないかと思われます。


12.16

 アッという間に今年もあと半月になりました。例年第九が終わると「良いお年を!」という事になるのに、今年は後2日第九を弾いてもまだ「天地創造」が待っています。私もN響に入って以来初めての事です。どちらかと言うと「天地創造」は年始に弾くのが良いような気がしますがどんなものでしょう。

 スリッパはもう8歳になり、最近は寝ている事が多くなりました。小さい時はお腹が空くと何でも喜んで食べていましたが、最近は食べたいものが出て来ないと出てくるまで人にすがってきます。今好きな物はキャットフードと鰹節とニボシです。(最近生ものはあまり食べないのですが、ホタテとマグロは大好きです。人間様が刺身を食べると必ずテーブルにのってきます。でもお行儀が良くて、こちらがあげるまで欲しそうに待っています。)特にニボシが大好きなのですが、あまり身体に良くなさそうなのであげないようにしています。その煮干しも新鮮なうちは丸ごと食べるのですが、日が経つと頭だけ残します。夕方新しい煮干しを買ってきてあげたら、とても喜んで大切そうにくわえて隅の方に持って行きました。


12.15

 おととい書いたTさんのステレオの件ですが、Stirlingを下さった方の紹介で某有名オーディオ店からアンプやCDプレーヤーを買う事になったそうです。ところがそこで紹介されたものを家でセッティングしてもらって音を聴いても寒い音しかしてこないのだそうです。(セッティングはその店の人にやってもらったそうです。)今のオーディオ界の低調さを象徴しているような話です。まずもらったStirlingのコーン紙とエッジの状態を確認してもらって問題があるなら直す事が第1段階。それからTさんの基本的な音の好みに合うであろう物を選んで試聴する。その中からセッティングを追い込んで行く、というのが良い方法だとお奨めしました。
 Tさんは同僚のN響のヴァイオリニストですから生のヴァイオリンの音は熟知している訳です。その某有名店のお奨めのステレオからは名器の片鱗すら伺えないようなお粗末な音しか出て来ないとがっかりしているので、いささか荒療治なのですが白紙に戻す事を奨めました。実はそのあとのフォローが大変なのですが、折角なら良い音で心ゆくまで音楽を聴いて欲しいですし、ステレオも捨てたものではないという事を分かってもらいたい事もあってお手伝いする事にしました。
 音の分かる本当の音楽ファンが家で愉しむためにステレオを買おうと思って有名オーディオ店に行くと、揃いも揃って皆が同じような経験をするのかと思うと悲しくなってきます。音楽ファンが何を問題にしているかがオーディオ店の店員にはまるで通じないのです。これは勉強して分かるというものではなく、感じる事が出来るかどうかという感性の次元の問題です。聴き手にとっては音楽が主役、売り手にとってはオーディオが主役という今のオーディオ界のすれ違いの現状をまざまざと見せつけられた寒〜いお話でした。(聴き手は生で聴いた時の感激を家で追体験したいというのがステレオを欲しくなる原点なのに、オーディオ屋にはその部分が決定的に欠如しているのです。)オーディオは主役なのではなく、主役である音楽を引き立たせる名脇役であるべきなのです。その中で主役を食ってしまうような素晴らしい脇役が見つかる事もありますが、脇役は主役がいて初めて引き立つのです。私はステレオは主役である音楽をよく理解するための手伝いをしてくれる同士(同志?)であり名参謀でなければいけないと思っています。(生では気がつかなかった演奏の良さをこの名参謀ステレオは教えてくれる事も少なからずあります。)

 今日の第九は私自身が体調不充分で、2楽章までは良かったのですが3楽章がとてもきつかったです。明日は1日お休みでその後土日に午後3時からの本番があります。今年の第九は例年より1週間早いので、お客様もまだ第九という気分ではないのかも知れません。土日は完売だそうですが、昨日今日はまだ空席がかなりありました。

 オーディオの小道番外編に第6回を書きました。


12.14

 今日は第九の本番初日でした。曲頭などはどちらかというと遅めに始まりますが、曲が進むに従ってさらさらと曲が流れて行きます。最後などはとても追いつかないくらい速くなっています。全体としては時間は短めだったと思います。
 今回はソリストは合唱団の前に位置していますが、ゲネプロの時にバランスが悪いようだったらオーケストラの前に出る予定だったようです。結局予定通り合唱団の前で歌う事になりました。今回のソリストはソプラノの森麻季さん以外はN響初共演の方たちです。今回のソリストの方々は今までN響が共演したソリストとは一味違う個性の持ち主で、弾きながらもとても面白く感じます。
 今日の演奏会は栄子先生が久し振りに聴きに来ました。今日の演奏会は第九1曲なので早く終わるので、そのあと一緒に豆腐料理を食べに行きました。とても美味しかったのですが、思いの外に時間がかかり家に戻ったのは11時半でした。


12.13

 今日も第九の練習でした。午後からソリスト合唱付きで第4楽章を練習しました。今回はソリストは合唱団の前に位置しています。前にこの並びで演奏した事はありますが、最近はずっとソロは前にいる並びで演奏しているので新鮮に感じました。明日からはいよいよ4回の本番が続きます。昨日はテンポがとても速いと書きましたが、テンポは毎回微妙に違うので本番はどうなるか予想出来ません。ただしフィナーレの最後などはとても弾き切れないくらいのテンポです。
 例年は第九が終わるとそれで「良いお年を!」という事になるのですが、今回はその後にA定期ハイドンの「天地創造」があります。


12.12

 今日は第九の練習でした。今回の第九は全体にとても速めのテンポです。速い楽章は場所によってはとても弾き切れないくらいになる所があります。ヒョッとするとN響の歴史上最短の第九になるかもという話で盛り上がりました。今日は歌なしの練習で、明日午後からソロコーラス付きの練習があります。第九の合唱団は二期会です。
 急に寒くなり年末らしい気候になってきました。外に出る時はちゃんと防寒の用意をしないといけなくなりました。

 Tさん(N響のファーストヴァイオリン)が知り合いから古いStirlingをもらい受けたけれど、思ったような音が出ないという話でした。スピーカーのセッティング以前に出てくる音が魅力的でないとの事です。エッジがちゃんとしているかどうかを調べる事が最初にやるべき事でしょう。いつかお邪魔して様子を見たいとYさんと話しています。

 夜になると色々な問題が持ち上がりずっと睡眠不足気味なので、今日はさっさと寝る事にしました。


12.11

 今日はN響はお休みです。私はレッスンのあと昨日の後始末をやり、それから自治会の防犯パトロールに参加しました。私の属している自治会は規模が小さいのですが、歩いて回ってみるとそこに住んでいながら初めて気がつく事がとても多くて驚きました。最初は防犯パトロールなんてと馬鹿にしていたのですが、こうやって歩いてみると新発見がありとても面白かったし爽快な気分になりました。

 明日からは年末恒例の第九演奏会の練習が始まります。今年は第9だけなので、7時に始まるとカーテンコールも含めて8時半には終わります。第九は第4楽章だけが脚光を浴びますが、そこへ行くまでの1〜3楽章はとても聞き応えがあります。特に3楽章は素晴らしいと思います。
 ただこの3楽章は睡眠不足で弾くと死ぬほど辛い楽章です。とてもきれいな響きが睡魔を誘い、起きているだけで大変という事態になってしまうのです。本番の前の日は早く寝て体調を調えて、 更に短い昼寝をして睡魔を退散させておかないと大変な事になります。今年の第九はアシュケナージ先生の指揮です。14、15日は夜7時、16、17日は午後3時開演です。
 今年は変則スケジュールで第九の後12月のA定期があり、広上さん指揮の「天地創造」が演奏されます。合唱団は東京音大です。

 今度の年末年始にはうまくいけば樽アンプと樽miniが手に入るかもしれません。この前サンバレーの試聴室にお邪魔した時の事を思い出して、今からとても楽しみです。絶対的な数値から言うと大した事はないのでしょうが、音楽の美味しい所がよく聞き手に伝わってくる気楽に聴くには持って来いの逸品でした。前から楽しみにしていたSV-310EQはアンプの構成が変わり、春頃にはご尊顔を拝せる事になるようです。


12.10

 今日は横浜みなとみらいホールでの演奏会でした。出がけにいささか調子の狂う事が起きましたが、それから横浜に向かいました。都心に出るのに時間がかかるようなので、湾岸の千鳥町から乗って横浜まで順調に行きました。楽屋口からホールに入り楽屋に荷物を置いてから、軽く昼食を食べました。ズィッツプローベ(短い会場練習)が13:30からあり、15:00が開演でした。

 みなとみらい線が出来て渋谷から直通で中華街に行けるようになって、人の流れが随分変わってしまったようです。土日の中華街など人出が多くて大混雑のようです。(その分車で来る人が減ったのかもしれません。行きも帰りも首都高まで大して待たされずに乗れました。)
 演奏の方の印象はサントリーの時と一緒です。今日私が強く感じたのは近郊の演奏会のあり方についてです。近郊での演奏会は定期の引っ越し公演では集客力が今一つという事です。今は新幹線を使えばかなり遠くからでも日帰り出来るので、ファンの方は無理してでも東京の公演を聴きにいらっしゃります。ですから地元でN響の演奏会があっても、ファンの方はいらっしゃらないのです。その事を踏まえて定期などの東京の公演とはまるでキャラクターの違う演奏会を企画しないといけないです。N響も今まで色々な試みをしてきていますが、その中にも有望な公演がいくつかありました。将来のファンの開拓まで視野に入れた活動をこれからは模索して行かないといけないという事を痛切に感じさせられました。
 その意味において心配な動きがあります。それは義務教育の音楽がなくなるかもしれないという事です。受験に関係のない科目は義務教育から抹殺するという事なのでしょうか?

 明日は栄子先生の生徒のコンサートがあります。時間が許せば聴きに行きたいなと思っています。詳細はこちらをどうぞ!


12.9

 もう12月も中旬になります。今年もあと3週間しか残っていません。今日は恒例のクリスマスのデコレーションをしました。

 右側の木は枝が細いので、イルミネーションの先を高い所に引っかけるのが大変です。脚立を立ててコードの先を高い枝にかけるのですが、身体を支える事が出来ないのでどうしてもへっぴり腰になってしまいます。左の木は去年は先まで手が届いたのに、今年は脚立を使わないと先には届きませんでした。

 明日は横浜のみなとみらいホールでの演奏会です。(15:00開演)おととい昨日のB定期と同じプロです。特にチャイコフスキーの4番は滅多に聴けないとても優しい表情を持っています。勿論決める所はきっちり決まっていますが、フォルティッシモの所も決して硬くならないようにもって行かれています。多くの方に是非とも聴いていただきたいです。(明日の券がまだ残っているかどうかは分かりません。もし完売だとしたらすみません。)


12.8

 今日は昼前にスリッパを近くのペット病院に連れて行って毎年恒例の予防注射をしました。ついでに爪も切ってもらいました。毎回スリッパをキャリーバッグに入れるのに大変苦労するのですが、今年はトラベルキャリーという名前の大型のケージが手に入ったのでいつもよりてこずらないでスリッパをケージに入れられました。スリッパは爪を切られるととてもおとなしく変身します。スリッパは8歳になったようで、もう高齢猫になってしまいました。いつまでも元気でいてね、スリッパ!

 今日はB定期2日目でした。5時過ぎにサントリーホールについて軽食を食べに行ったら、サントリーホールの前は前にもご紹介したようにすっかりクリスマスの飾りになっていました。
 サンティ先生はちょっと見るととても怖そうに見えるのですが、直接お話するとにこやかに接して下さいます。今回練習の時と昨日の本番前に先生は私に握手して下さいました。それに見かけよりはるかに身軽に動かれます。今日も先生独特の持って行き方でよくやられる普通の演奏とはかなり違いますが、なかなかの名演でした。クライマックスなどはとてもスケールが大きいのですが、弱音の所はとても音のタッチを大事にされています。絶対に硬い音を出さないように身振りで指示を出されています。ロシアの指揮者でも出せないようなとても優しい音が魅力的です。
 あさっては横浜みなとみらいホールで同じプロで演奏会があります。開演は午後3時です。


12.7

  今日はB定期の初日でした。ゲネプロは午前11時に始まるのですが、サンティ先生はかなり前からステージ上で気になる事をそれぞれのセクションの人に伝えていらっしゃいます。
 プロの前半は色々なオペラの抜粋を要領良くまとめて聞かせています。ソプラノのアドリアーナ・マルフィージさんはサンティ先生のお嬢さんで、日本での演奏会は全てお父様の指揮の下に歌われています。ゲネプロの時に写真を撮ろうと思っていたのですが、楽譜に書き込みをしていたらすぐ弾く事になってしまいました。また歌い終わったらすぐに袖に戻られてしまい結局不発に終わりました。
 後半のチャイコフスキーの4番はニュアンスをとても大事にされていて、フォルティッシモの所でも決して乱暴にならないように振られています。いつもはとても速く演奏する所が思いの外にゆっくりで、私達は面食らってしまいます。例えば3楽章、基本的にはAllegroなので今回のテンポで良いのでしょう。でも普段はピッツィカートが間に合わないほどの速さで弾かされるのに慣れているので、今回のテンポは意外です。4楽章も同じ事が言えます。でも全体としてはチャイコフスキーの4番の普段とは違う面を教えて頂いた名演だったと思います。


12.6

 昨日今日とサンティ先生のB定期の練習でした。昨日は1日プロ前半の歌物を練習しましたが、今日は昼過ぎまでチャイコフスキーの4番を、そのあと歌物を練習しました。チャイコフスキーは全体にゆっくり目のテンポで進んでいきます。3、4楽章など走らないように何度も注意されていました。今回はサンティ配置と言われる独特の対向配置で演奏しますが、3楽章のピッツィカートなど客席で聴くととても面白い効果があるでしょう。(第1ヴァイオリンとチェロの外声が下手側に、第2ヴァイオリンとヴィオラの内声が上手にいます。コントラバスが下手側に1列に並んでいます。これがサンティ配置の特徴です。)4楽章も細かいところを大事に弾くように注意されています。よく聴かれるチャイコフスキーの4番とはいささか姿が違いますが、とても面白い演奏になると思います。
 プロの1曲目のマスカーニの歌劇「仮面」序曲を練習し始めたら第1ヴァイオリンの分奏を20分以上もしました。N響はオペラはあまり演奏しないので、今回のようなプロでも結構大変です。プロの前半は9曲もあり、最初に見た時には一体どれ位時間がかかるのか心配でした。ですが弾いてみるとそれほど長いという訳でもなさそうです。
 今回のB定期はとても面白い私としてもお奨めの演奏会になると思います。


12.4

 私は新宿高校の出身でN響アワーの司会者の池辺さんの後輩です。池辺さんは新宿の学生だった頃有志を集めてオーケストラを作られました。私が新宿に入った頃には池辺さんは既に芸大の学生でいらっしゃいました。私は1年の時だけそのオーケストラにいました。池辺さんは私の4年先輩ですが、私が東大を卒業後芸大に入った時には池辺さんは既にソルフェージュの先生でした。
 今日はその池辺さんが先頃紫綬褒章を受けられたのをお祝いするために、そのオーケストラの世話役小宮さん(私の1年先輩)を中心に企画された「池辺さんを囲む会」がありました。その会の冒頭に大河ドラマで有名な「黄金の日々」を演奏するという事で、急遽オーケストラを集め私がそのコンマスに指名されました。(2段目の右の写真のイスに楽器を置いてある所が私の場所という事です。)
 午後2時から目黒で練習があり、本番は午後5時から湯島のガーデンパレスで開かれました。

 
中目黒スクエアで練習  
会場入口 黄金の日々を演奏するオーケストラ
池辺さんのごあいさつ ご機嫌な池辺さん
  池辺さんのヴァイオリン曲の譜面とCD

 会はまず池辺さんの指揮で黄金の日々を演奏し、それから色々な方の祝辞がありました。それから昔の写真やビデオを編集したものをプロジェクターで見せながら、池辺さんが作られたSPO(新宿フィルハーモニックオーケストラ)の歴史を振り返りました。それから池辺さんの書かれた曲を3組のアンサンブルで弾きました。最後の写真は池辺さんが「ヴァイオリンの花束」という名前で出されている曲集で、今日2組が取り上げていました。私は今日初めて知ったのですが面白そうなのでその場で楽譜とCDを買い、池辺さんにサインしてもらいました。
 会は最後に全員で「風の子守歌」を斉唱し、8時過ぎにお開きとなりました。とても懐かしい高校時代を思い出した一日でした。


12.3

 今日は我が教室の第42回勉強会でした。会場はMuseではおなじみの神楽坂のTOMONO HALLでした。

TOMONO HALL 家族でのアンサンブル「ハイ・ホー」
私も飛び入りで参加 みんなの楽しみ、ティータイム
どのケーキにしようかな〜? プレゼント交換、「何が入っているんだろう?」

 生徒たちはそれぞれに頑張っていましたが、私達教える側から見ると反省すべき点がたくさんありました。こういう場になると普段はあまり目立たなかった生徒が突然輝いたりして驚かされます。今日も何人かそういう生徒がいました。終演は時間ギリギリでしたが、終わってからもニコニコと皆が集まって盛り上がっていました。
 今回私がつくづく感じたのは子供の能力は大人が考える以上のものがあるという事です。間際に基本的な事を注意されているような生徒が本番になったらすごく頑張っていて、大人が妙に手加減すると結局は子供の成長を止めてしまうのです。
 終わってから私達は銀座に食事に行ったら丁度フジテレビの取材があり、「食べているところをカメラ回して良いですか?」と聞かれたのですが、栄子先生はかたくなに拒否していました。
 そのあと家に戻ってから今日のコンサートのディジタルビデオを栄子先生と一緒に見て今日の復習をしています。

 来年は私達のコンサートがあるので次の勉強会の時期をどうするかは未定です。(このコンサートは皆さんがよく知っている楽しい曲を弾こうと今から企画を練っています。)でも出来るだけ生徒には人前で弾く機会を持たせてやりたいです。

 オーディオの小道番外編を更新しました。


2002年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分 
2003年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2004年1月分 2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2005年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分はこちらです。