昭義のひとりごと2010年10月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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根津理恵子の ポーランド通信第17回がアップされました。 こちらからどうぞ!


10.30

 チェックアウトでホテルを出て今日の会場愛知県芸術劇場に向かいました。11時半位に着きましたが、名古屋のAppleStoreの場所がよく分からないので、E-Mobileでホームページを見ようと思ったのですが、楽屋ではどこもインターネットにつなげません。大体の場所は覚えているのですが、タイトな時間の中で知らない所をウロウロしたくないので、今度ホールに行った時に渋谷のAppleStoreに行く事にしました。
 そこで今日の会場の2階で、夕方までもつように腹ごしらえをしました。そして13:30からSitzProbe、15:00から本番でした。

 今回は昨日聴いたSonusFaberのクレモナ+PX-25パラシングルのVP-2500SEの素晴らしさが一番の収穫でした。とはいってもそう簡単に手の出せるものではありません。でも置く場所とお金の工面がつくなら、買って後悔しないと思います。我が家の場合は根本的に模様替えをしないといけなくなったので、とても手が出ません。ですからこの音を聴きたくなったら、刈谷に行かなければいけません。
 大橋さんが書かれているように、もし10年前にこの音を聴いていたら私が一体どんな反応をしたのか、自分でも興味があります。多分10年前だったら、私はあまり反応を示さなかったような気がします。
 同じスピーカーでも使い手が代わると、出てくる音はまるで変わります。なぜならそのスピーカーを鳴らす時、無意識で自分好みというか自分が理想とする響きを出そうとするからです。更に一番大きな要素は、リスニング・ルームの響きです。私の場合1階レッスン室のDevonとLS5/9は、持っているキャラクターがまるで違うのに、似た感じに鳴っています。演奏にしてもステレオにしても、その空間で一番良い響きを出すように自然にしていきます。そしてその響きがその人の音になります。
 昨日SonusFaber+PX-25パラシングルでミルシュタインのバッハの無伴奏を聴かせていただきました。家で聴くのとまるで違う響きにびっくりし魅了されましたが、今我が家のリビングで同じCDを聴くと、我が家のStirlingの出す音も捨てたものではありません。私は演奏者に手の届く所で聴いている感じを出そうとしているので、大橋さんとは音源との距離感が違います。
 昨日SonusFaber+PX-25パラシングルで良いと思ったもう1枚のCDが、イッセルシュテット指揮のウィン・フィルのベートーヴェンの8番です。これはご一緒したIさんがお持ちになったものです。この響きの軽さ明るさは得難いものです。
 私の求める距離感を出すのが一番難しいのがAutograph miniのような気がします。このスピーカーはハマればすごく良いのですが、そのハマるポイントを掴むのがとても難しいのです。アンプとの組み合わせだけでなく、セッティングもとても難しいのです。でもそれに合わせて、こちらまで神経質になってはいけません。


10.29

 結局家を出たのが予定の1時間遅れだったので、サンバレーに着いたのは4時過ぎでした。昨日ご紹介したコントラバスの方は、直前に着かれていました。

 今日最も衝撃的だったのは、Sonus FaberのクレモナMでした。私が普段使っているTANNOYとは違う響きを持ち、今まで私の持っていたスピーカーとはまるで違うキャラクターを持っています。最初はSV-91Bで聴いたのですが、VP-2500SEに切り替えてもらったらその響きの素晴らしいこと!ご一緒したコントラバスのIさんも驚かれていました。今日聴いたのは鼻薬の効いたAタイプでしたが、これで充分でした。
 実は私はクレモナのヴァイオリン作りの名前を使ったSonus Faberはあまり信用していなかったのですが、その音の良さには驚きました。このクレモナMは140万位とかなり高価です。それにVP-2500SEを加えると少なくとも200万コースになります。いささか高価ですが、そのパフォーマンスはすごく高いです。
 今日はSV-91B、VP-mini300MkII、SV-501 SE、VP-2500SE、MID、Sonus Faberを切り替えながら聴きました。MIDでもVP-2500SEは素晴らしい響きを聴かせてくれました。300Bの押し出しの強さはありませんが、もっと細かい筆致の繊細な響きは300Bにはない持ち味です。

 明日はチェックアウトで出て、ホールには11時ごろには着く予定です。天気が良かったら、名古屋のApple StoreでiPadを見てみようと思っています。


10.28

 サンティ先生のベートーヴェンはフェルマーターで一度止まってから、もう一度振り直すので、普通の振り方より1拍余計にあるような錯覚に陥ります。ですから普段より緊張感が少なく、ゆったりとした感じに仕上がっています。

 今日は行きも帰りも雨のせいで車の数が少なく、前が見難いことを除けば走りやすかったです。今日はサントリーの近くのホテル(ANAインターコンチネンタルではありません。)からホールまで歩くと濡れ鼠になりそうなので、アークヒルズの駐車場に車を入れました。ここは最近駐車料金の上限が3000円(7:00〜23:00)になりました。私も昨日初めて気がついたのですが、これなら定期の初日はここに止めるのがベストです。(ゲネプロと本番の間に車を出さない場合ですが。)
 明日は昼前に刈谷に向かいます。宮城さんのブログに紹介されているシンプリー2をお使いの方が今回エキストラで出演されていて、昨日今日と少しお話をしましたが、ヒョッとすると刈谷でもお会いできるかもしれません。
 私は10月の真空管オーディオフェアにも行けませんでしたので、色々聴かせていただきたいものがあります。とはいっても家庭の事情で、ステレオの置き場を移さないといけなくなりました。ですから新たに何かを導入する余地はなくなってしまいました。年内には新しい陣容に移らざるを得ません。そして今あるシステムをすべて稼働できるかも今は「?」です。とはいってもここまで手を入れたのですから、どれかを手放す気はありません。


10.27

 今日はB定期の初日でした。サンティ流はドイツ系の指揮者とは一味も二味も違います。例えば運命、普通は休みなく次に進むのですが、サンティ先生はワンポイント置いてから次のフレーズに入っていきます。聞き慣れた運命とはちょっと違う面白い感覚です。

 ゲネプロのあとアークヒルズの丸善で来年のシステム手帳のリフィルを買うつもりだったのですが、あまり私の使い勝手に合うものがなかったので、NHKホールに行った時に東急ハンズで探すことにしました。その代わりに、iPadのマニュアル本を買いました。iPadはPDF書類を読めるので、楽譜のデータをPDF化すればiPadにそのライブラリを蓄積できます。iPod touchのiBooksでPDF化した譜面を見ることが出来るので、iPadならもっと見やすく表示できるでしょう。
 またiOSが11月には4.2になり、何といってもプリントが出来るようになるので、iPadの中の譜面をプリント出来るわけです。こうなるとiPadの使い勝手はとても上がります。iPadは縦長でも横長でも表示させられるので、縦長に置けば普通の楽譜を見るように使えるわけです。まあ本番には使えないと思いますが、レッスンには充分使えるのではないかと思います。そうすればレッスン記録をiPadに残し、生徒にはプリントしたものを渡すという事が出来ます。それにスケジュールやToDoの管理もiPadでできるのがとても便利です。サイズ的にはA5のシステム手帳よりわずかに大きいくらいの大きさです。何といってもシステム手帳はリフィルの数が増えると段々厚くなってしまいますが、iPadはメモリーの容量内ならどんなに資料が増えても厚さが同じなのが魅力です。中間の大きさの32GB位あれば、紙のリフィルでは収まりきらないくらいの膨大なデータを収容できるでしょう。それにiPadには音楽のライブラリーは当然保存できますから、生徒に曲を簡単に聴かせることが出来ます。iPadをもっと研究してみようと思っています。


10.26

 今日はレオノーレの第3番、運命、8番の順に練習しました。ドイツ系の指揮者とは一味違うアプローチで、独特なベートーヴェンに聞こえると思います。明日のサントリーでのB定期がどのように聞こえるのかとても楽しみです。今回は明日あさってのサントリーホールでの演奏会のあと、1日おいて土曜日に名古屋の愛知県芸術劇場で名古屋定期があります。名古屋の皆さんにも定期の響きを楽しんでいただけます。
 私は金曜日に先乗りで刈谷にお邪魔します。前回7月にもアイシンの演奏会の前日にお邪魔する予定だったのですが、愛猫スリッパの永眠直前で、演奏会当日に行くことに急遽変更したのでした。今回は落ち着いて音を聴けるのでとても楽しみです。
 この前のいわき、郡山に続いて、名古屋まで往復するので、2回目の車検の直前にシリンダーの大掃除が出来ます。


10.25

 3週間ぶりのN響なので、弾き始めた時はタイミングが合いませんでした。練習が進むに従って段々噛み合ってきて、2コマ目からは普通に弾けました。
 サンティ先生のベートーヴェンは独特で、ドイツ系の指揮者とは一味違う持って行き方です。レオノーレの3番の主部などゆったり目のテンポです。今日は3曲練習する予定でしたが、レオノーレと運命だけで終わってしまいました。先生はちょっとした歌い回しの部分までとても細かく指定されてきます。

 オーケストラの譜めくりについてメールで次のようなご質問がありましたので、お答えします。

「表題にしました、譜めくりですが、どのようなルールがあるのでしょうか。
N響アワーを拝見していますと、各自がパート演奏が終了した時点で譜めくりしているように見えます。
しかし、曲によっては、そのような対応もできないと思います。
延々と演奏し続けているとき、譜めくりはどうされているのでしょうか。(ピアノは譜をめくる専門の方が
いますが)譜をめくるとき、やはり演奏は中断しているのでしょうか。」

 譜めくりは出来るだけ音のない時に出来るように色々工夫をしています。楽譜自体休符のところで譜めくり出来るように考えられています。でも曲によっては弾きっ放しという時もあります。そういう時は譜めくりが楽にできるところで譜面を切ったり、譜めくりをしなくて良いようにコピー譜を置いたりしています。また手書きでガイド譜を書く場合もあります。これはケースバイケースで、いつもこうするというルールはありません。それぞれの場合にベストの方法をとります。譜面をめくるのは裏側(客席から遠い側)の人ですが、譜面をめくる時は半分の人が弾けないわけですから、無音の所でめくれるように譜面を切ったりコピーを置いたりするのです。そしてどうしても演奏途中でめくらなければいけない時は、大事なメロディーがあるところではなく、伴奏音形を弾いているような目立たない所でめくれるように細工しています。


10.24

 A定期とC定期をお休みしたので、明日からB定期+名古屋定期の練習に出ます。サンティ先生指揮のベートーヴェン特集で、第8番+レオノーレ第3番+運命というプロです。今回アイーダにほぼ2週間かかっているので、A定期とC定期の2本に3週間かかっています。サンティ先生本領発揮のアイーダには出演したかったのですが、所用で出られなかった事がとても残念です。
 今回のお休みの最大の収穫は魂柱の調整でした。0.7〜0.8mm位魂柱を移動しただけだそうですが、想像以上に音は変わりました。今まで発音のために苦労していた部分が解消された感じです。楽器の持つ個性を超えることは出来ませんが、その個性を最高に活かせるように調整してもらうことが大切です。私の感じではまず魂柱の位置を決めて、それから弦の太さを決め、再度魂柱の位置を決める、という事の繰り返しでベストの状態に持っていくべきでしょう。ただ魂柱の位置を気にするあまり、道具を買っていつも魂柱を調整するのもやり過ぎです。


10.21

 今日は午後7時から浜離宮朝日ホールで白井篤さんのリサイタル(ピアノ:大須賀恵里さん)がありました。ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ第3番、バッハの無伴奏ソナタ第1番、武満の妖精の距離、コルンゴルトの組曲「空騒ぎ」より、そして最後にフバイのカルメン幻想曲というプロでした。後半の3曲はあまり耳馴染みのない曲ですが、白井さんの「あまり知られていないけれど素晴らしい曲を取り上げる」というポリシーに合った曲でした。コルンゴルトというとヴァイオリン協奏曲しか知りませんが、この「空騒ぎ」も素晴らしい曲でした。私はフバイは微風、ハイレ・カティ、ハンガリー幻想曲の譜面は持っていますが、カルメン幻想曲の譜面は持っていません。今日聴かせていただいてぜひ譜面を手に入れたいと思いました。こういうヴァイオリニストの曲は前はよく弾かれましたが、最近はほとんど弾かれる事がありません。でもヴァイオリンの特性を活かしたこういう曲はもっと取り上げられて良いのではないでしょうか?

 私の足525iはこの前いわきと郡山に行ってから、エンジンがとても調子良く回っています。月末には名古屋往復700kmもあります。シリンダーの中の大掃除もできそうで、今から楽しみです。
 ディーラーの担当のセールスさんからは、新型の523iか528iを奨められています。この前も523iのご試乗はいかがですか?という電話がかかってきました。でもこれほど調子が良いと、愛着も湧いてまだ少なくとも2年はこのまま乗ります。


10.20

 午前中は楽器屋さんに行って、ずっと気になっていた魂柱の調整をしてもらいました。音量はすごく出るのですが、発音があまりシャープに出なかったのです。簡単に言うと「ボーッ」とした音だったのです。今までその原因は弦の太さにあると思っていたのですが、魂柱にその原因があったようです。魂柱を少し動かしていただいて、今まではpp で発音するのが大変でしたがとても楽になりました。その上左手がもとても楽になりました。今まで自分の中でひっかかっていた事がこれでかなり解決されました。

 家に戻って新しい調整でしばらく弾き込んでから、青山表参道に新しくできたホールのオープニング・セレモニーに参加しました。その様子はこちらをご覧下さい。

 家に戻ってからもう1台のサブ楽器をしばらく弾いてみました。今までメインの楽器を弾く時に、発音にとても気を遣わされていたせいで、サブの楽器も構えて弾かされていました。弦がすんなり発音しないので、弓で弦を深めに捉えないといけないのです。そうすると弦がたくさん動くので、pp は弾きにくい上に、指もしっかり押さえないといけません。


10.18

 1階の2つのレッスン室の黒檀のブロックと真鍮+ステンのインシュレーターの聴き較べをしてみました。今日はオーケストラだけしか聴きませんでしたが、特徴がとてもハッキリ出ているので、それ以上聴く必要はありませんでした。一番の違いは音の粒の大きさです。黒檀のブロックは音がまとまって聞こえてきます。それに対して真鍮+ステンの方は音の粒が細かいのですが、サラサラと薄味にはなっていません。黒檀のブロックの大きさは5cm角ですが、試しに15mm厚の板材を入れてみても傾向は変わりませんでした。面白かったのは、真鍮+ステンにすると黒檀の時より静かに聞こえた事です。
 懸案の黒檀のブロックの追試は、このようにして真鍮+ステンの圧勝に終わりました。

 黒檀のブロックを外してインシュレーターを入れてから、色々のCDを聴いている内に刺激を受けて、しばらくヴァイオリンを弾き込んでしまいました。私が黒檀のブロックを買い込んできたのは7月の上旬、スリッパの永眠2週間ほど前、連日病院通いをしていた時でした。今冷静に聴くとすごく違いを感じるのに、その時は今と反対に感じていました。


10.17

 夜になって時間がとれたので、リビングのStirlingのスパイクの受けを黒檀と真鍮の2種類再度聴いてみました。今日試した音源はピアノ、ヴァイオリン、オーケストラです。結論から言うと真鍮が復活しました。同じ音源を黒檀、真鍮、黒檀、真鍮と入れ替えて聴きましたが、真鍮の方が全体のバランスを良く感じました。黒檀は面白い響きを聴かせてくれるのですが、真鍮の方が静けさを感じられます。それに音の粒が真鍮の方がはるかに細かいです。黒檀を入れるのは面白い試みでしたが、今回はうまく行きませんでした。
 こうなると他のスピーカーももう一度試した方が良いかもしれません。変わったという事と良くなったという事は違うと言いながら、このような轍を踏む事になりお恥ずかしい限りです。しばらく聴き込んでから結論を出さないと、また同じ事を繰り返しそうです。
 でも色々試してみる事はとても大事です。中には思いもかけない宝が眠っているかもしれませんから。


10.14

 最近必要最小限にしかステレオを聴いていないので、一時期のように色々試す時間がありません。チェロの宮城さんのブログを拝見すると、とても精力的に色々のことを試されていて、私もハッパをかけられる思いです。宮城さんとは感覚が似ているのかな?と思う部分がたくさんあります。例えばSvetlanaの300Bの話、私は一時期Svetlanaを使っていた時期がありましたが、悪くはないと思いながら好きにはなれませんでした。それからPrimeTubesやGoldenDragonの300Bを使い、今でもその頃の残骸がたくさんあります。宮城さんが試されて良かったということをやってみると、大体私もよく感じます。その一番良い例が御影石です。使い方はいくぶん違いますが、今ではすべてのスピーカーの下に御影石を入れています。

 サンバレーのボイシングチャートを見ていると、私が好きなアンプは大体チャートの左上にいます。SV-91B、SV-4です。SV-501 SEはチャートの中央、標準的な音の基準で聴くのに最適です。そしてSV-9tはRogersのLS5/9を鳴らすために手に入れました。どのアンプも音調がシャープに分類されます。そしてmini91BとVP-mini300 Mk2のどちらを選ぶか迷った原因が分かりました。簡単に言うと私はシャープな音が好きなので、標準的なmini300Bとソフト気味のmini91Bのどちらをとるか迷ったのでしょう。音の重心や肌合いの点でmini91Bの方が好みに合うので、こちらをとりました。
 とはいっても私は音を聴く時に、このチャートのように音を分類して聴いているわけではありません。私はまず1番大事にするのが音が活きていること、それから響きがピラミッドを作っていること(低い音が高い音を支えていること)、次に音がlegato(滑らかに)に流れることの順に判断しています。

 こうやって色々試していると、ごく基本的な部分に変わりはないのですが、新しい物に接することによってこちらの感覚も少しずつ変わっていきます。というか、育っていきます。楽器や弓選びと一緒で、自分の感覚は自分が接する物によって作られます。自分では手に入れられないような名器名弓も、N響で共演するソリストが聴かせてくれます。同様にステレオも色々な方の音を聴かせていただいて、その中から道しるべを探していくのが楽しみです。そのためにも月末に刈谷にお邪魔して、できたらSV-23DとMiddyを聴きたいと思っています。


10.13

 最近リビングのステレオの音がなんとなく中域が抜けているように感じていました。この前東急ハンズで黒檀の15mmと5mm厚の5cm角の板を買ってきて、最初は15mm厚の方が良いように感じた事を書きました。でも段々中域を薄く感じて物足りなく感じてきました。そこで今日試しに5mm厚の板に替えたら、良い感じが戻ってきました。15mm厚の板だと音の軸が上向き過ぎるのかもしれません。近い内に黒檀と真鍮の聴き較べをしてみます。ヒョッとすると最初の真鍮の受けに戻ってしまうかもしれません。変わったということは良くなったということではないのでした。

 時々YouTubeなどの動画を、映像はテレビで、音声はステレオで聴いて楽しんでいます。MacBook Proの映像端子をアダプターを使ってテレビのHDMI端子につなぎ、USB端子をSV-192SのUSB端子につなぐのです。動画を画面いっぱいに表示させれば、風車さえ回らなければテレビ番組のように楽しめます。音も最高とは言いませんが、それなりに楽しめます。少なくともパソコンのスピーカーよりははるかに良い音です。樽プリもUSB端子を持っているので、これを使えば1階のレッスン室でもインターネットの動画を見られます。でもこちらはテレビが旧型なので、画質が劣ります。


10.12

 先週末が思いの外に忙しく、なんとなく今日までひとりごとを書かずにきてしまいました。時間があったら今週初めの真空管オーディオフェアに行って、SV-23DとMiddyをぜひ聴いてみたいと思っていました。でもそれも叶いませんでした。

 先日今使っているMacBook ProでSmartScore X Proを使って譜面を読み込んで、認識させようとすると必ずSmartScoreが落ちてしまいます。色々やってみると、どうもSnowLeopardに対応していないようです。古いMacBook(こちらは10.5.8)でやってみたら問題なく認識してくれます。今回はWieniawskiの2番を読み込んでみたのですが、こちらはポーランド版もPeters版もあまり高い精度で読んでくれませんでした。読み込んでからの修正の手間がとても大変で、どうしようか悩んでいます。どうも出版社との相性があるようです。

 本家のWE310AとMullardのECC83を手に入れるのが大変なので、サンバレーのホームページでロシアの310A×4本(SV-91B用)とBrimarのCV4004/12AX7×6本(SV-722用)を念のために買いました。一番気になるのは整流管ですが、STC4274B、WE422A、RCA&CETRON 5R4は一応持っています。それにしても私が一生懸命管を集めていた時期は少し前なので、まだ高くても手に入れることができました。でもこれからは一体どうなっていくのでしょう。
 この前学校で「モルダウ」を聴いてヴァイオリンを習いたいといって教室に入ってきた小学校1年の生徒さん親子に、レコードでカラヤン指揮ベルリンフィルのモルダウを聴かせてあげました。「柔らかくてキレイな音!」とニコニコ聴いている姿をみて、もっともっと生徒さん達に聞かせてあげようと思いました。この時はSV-4+LS5/9でした。
 レッスンの時には下の写真の位置にある方が生徒さんは聴きやすいようです。この並びは7〜8年前にサトー無線にいらっしゃった先代のオーディオの師匠にも「普通は短辺の方にスピーカーを置くけれど、長辺の方に置いた音も聴いてみた方が良い。」と言われたのですが、なかなか試す機会がありませんでした。でも短辺に4台のスピーカーを置くのが邪魔になり、この並びにしました。

 この前はクラシック・コンクールを受けている社会人の方に、弾いている曲のCDを3枚聴いてもらいました。こうするとその曲の普通の弾き方を分かってもらえるので、単に口で説明するよりはるかに説得力があります。折角良いシステムを揃えたのですから、どんどん活かさなければ......

 この前にいわき、郡山に行きましたが、下旬の名古屋定期も車で行きます。特に長距離の時の安定感は素晴らしいです。来月初めには車検ですが、この前BMW、BENZ、AUDIのショールームに行ったらどこでも「5年を過ぎるとお金がかかりますよ!」と脅かされました。実際最初の車検後のこの2年間に車を預けないといけないトラブルは2件あり、たしかに部品代は高いです。でも車を替えるのが一番お金がかかるので、少なくとも次の車検まではこのまま行きます。エンジンやコンピューターに大きなトラブルが起こらなければ、まだまだ充分乗れるでしょう。


10.5

 前に作った導入の教材について色々手直しすべき点がまとまったので、この前から譜面の入力をしてきました。そして課題を80ほど入力し終えたので、最初の部分をまとめ始めました。前は課題は4小節を基本にしてきたのですが、今回は8小節を基本にしています。そして前はピアノの導入のアルバムを参考にした課題も取り上げたのですが、今回はすべてヴァイオリンの教則本の課題を使っています。
 前にも書きましたが、Finaleで譜面をEPSファイルで書き出して、それをInDesignで読み込んで本にしています。それをプリントする時に「バイナリーデータが.........」というメッセージがでてプリントに失敗する事があります。でもどの譜面のEPSファイルが原因か見当がつくようになったので、怪しいものだけIllustratorで開いて、保存しなおすとプリントできます。
 また楽器や弓の持ち方の写真も撮り直さないといけない物がいくつかあります。

 Finaleはとても高機能ですが、操作法が複雑で難しいです。この前小節の途中に複縦線を引きたかったのですが、やり方を忘れてしまいました。古いFinaleのマニュアル本を探して、やっとその方法が分かりました。例えば4/4の小節の3拍目と4拍目の間に複縦線を引きたい場合、その小節を2つの小節に分けて、3拍目までの小節の拍子を3/4に、4拍目の小節を1/4に設定し、表示用の拍子を4/4にするのです。私は小節番号は表示しないので問題はないのですが、小節番号を表示すると問題の小節を2小節にしているので、小節番号がズレてしまいます。でもこれしか方法はないようです。たまたまマニュアル本に記載があったから良かったのですが、マニュアル本にも記載されていない事をやろうとすると、その操作法をヘルプから見つけるのが大変です。
 古いFinale2002のマニュアルと2005と2010のマニュアル本を持っているので、その中を探せば大体解決法は見つかります。メニュー項目などはバージョンアップしてもそれほど変わっていませんから、古いマニュアルでも充分参考になります。
 楽譜のスキャンのソフトも持っていますが、教本用のファイルの場合は、スキャンするより最初から打ち込んだ方が簡単です。KORGのnanoKEYはこういった用途には最適です。
 ごく初期のFinaleはEPSファイルで書き出しても、Illustratorなどで開けませんでした。そこでFinaleの書き出したEPSファイルをIllustratorで開ける形式に書き直すソフトがありました。でも2000年頃からのバージョンになると、Finaleの書き出したEPSファイルをそのまま開けるようになりました。ごく初期のPageMakerの時は、譜面を300dpiのPICTファイルに書き出して使っていました。現在のFinale2010ではEPS、JPEG、PICTなどの形式で任意の解像度で書き出しできます。


10.3

 昨日郡山まで来ていたので、今日は11時半にホテルをチェックアウトして会場まで5分位のドライブで着きました。旅行規定上は前ノリ(本番の前日に公演地に行く事)は認められていませんが、当日のきつさを考えて、前日に公演地に行く人は結構たくさんいます。
 事務方のステージ係の方たちは今日は午前10時に集合だそうで、昨日の浦和の後郡山に行ってしまった方がはるかに楽でしょう。労災の問題があるのかもしれませんが、ここら辺はもっと柔軟に対応していただけるとうれしい、というのが前書記長としての見解です。

 今日は前半は昨日とほぼ同様の進行でした。ところが後半の新世界とアンコール(ドヴォルザークのスラブ舞曲)が、昨日より2分以上速いテンポでした。弾いている側からは今日の方が前向きのテンポでノリが良かったと思いました。
 今月の定期は最後のB定期+名古屋だけが出番です。アイーダは丁度その時に用事があって出られません。ですから3週間お休みを戴きます。

 今日の店主のひとりごとに「パッシブバイアンプ」の事が載っていました。私も前にパッシブバイアンプの記事を読んで、早速Stirlingで試してみました。(家にある他のスピーカーは簡単にはバイアンプ化はできません。)最初は低域をSV-501 SE、高域を42シングルにしましたが、mini91Bを作ってからは低域をmini91Bに任せています。高域と低域が干渉しない、というのは音をとてもスッキリさせてくれます。いま聴いていて前の状態に戻したい、とは全然感じません。低域と高域を分けられるスピーカーをお使いの方は、ぜひこのパッシブバイアンプをお試しになる事をお奨めします。

ラックの上の中央がmini91B、右の横向きの青いのが佐藤さん作の42シングル


10.2

 今日は浦和の埼玉会館での演奏会でした。ゲネプロが11時半からなので、9時には家を出ないといけません。定期は11時からですが渋谷という行き慣れたところです。今日は一体どのくらいかかるのかよく掴めていないところですから、開始時間が30分遅くても慣れない上に遠いという事で定期より気持ちの負担が大きかったです。10時過ぎには会場に着けたので、ホッとしました。その時間にはまだほとんど人がいませんでした。

 現田さんは悠揚迫らぬゆったりとしたテンポで進んでいかれます。売られた花嫁がこのように弾きやすく感じた事はありません。新世界も同様です。特にその印象が強いのがショパンです。現田さんだけでなく、ソリストのフリッターさんもゆったりしています。フリッターさんは時間があれば練習をしているという方で、ステージの上が使えない時は楽屋の1室に篭もって弾いていらっしゃいました。おかげで普通なら充分2時間の枠に入るプロなのに、今日は3分ほど過ぎていました。

 郡山まで来るには東北道に乗らないといけません。浦和の入口までナビの行ってきた一般道を使ったのですが、途中2ヶ所が混んでいて浦和の入口まで30分ほどかかってしまいました。週末の高速1000円の恩恵にあずかりましたが、これなら週末は混むのは当然でしょう。昨日は夕方から下りに乗ったので、空いていてとても走りやすかったです。

 ホテルに着いてから夕食を食べてひとりごとを書き始めたら、急に眠くなってしまいそのまま寝てしまいました。今は3日の朝です。昨日郡山まで来ているので、昼前にチェックアウトすれば良いので楽です。


10.1

 明日からの浦和郡山の練習でした。指揮は現田さん、スメタナの「売られた花嫁」序曲、新世界、ショパンの順に練習しました。「売られた花嫁」は久し振りに弾きます。最初はどれくらいの速さで振られるのか分からないので、こちらは身構えています。でも現田さんはそれほど追い上げるようなテンポでは振られません。曲頭のすぐ後、セカンドはしばらく細かい音を弾き続けます。ここのテンポがきっちり行かないとセカンドは大変です。でも落ち着いて弾けるテンポなので、ホッとしました。それから新世界、こちらもテンポは普通です。ショパンは例によって私は曲降りです。明日は浦和の埼玉会館、あさっては郡山の市民文化センターで演奏会です。

 家に戻ってから花壇の手入れをしてからレッスン、合間を見てタイヤ屋さんに行って明日からの遠出に備えて空気圧を見てもらいました。タイヤは昔からお付き合いのあるタイヤ屋さんにお願いしているので、空気圧も月1位のペースで見ていただいています。

 今年の5月に理恵子が出演したPTNAの公開録音コンサートの動画がYouTubeで見られます。その中でもこのショパン/序奏と華麗なポロネーズ/pf:根津 理恵子 vc:宮坂拡志(N響チェリスト)をぜひご覧下さい。このコンサートの時の動画の中にはショパンのノクターン 嬰ハ短調 第20番 遺作がありますが、これはショパンの自筆譜に基づく版で、譜割が普通のものとは変わっています。(ポリリズムpoly rhythmになっています。)こちらもお楽しみ下さい。


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