昭義のひとりごと  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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生徒さんへの重要な連絡があります。こちらです。(2017.10.1)必ずご覧下さい。

〜栄子の花日記〜...ときどき音楽こちらです。

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10.22

 レゾナンスをホールとして使うことが続いているので、Stirlingは休眠中です。レゾナンスのスピーカー下のボードは色々試しましたが、樽ボードの上に真鍮&ステンインシュレーター3個(前2個、後ろ1個)を置き、その上にStirlingを載せています。Stirlingの前につけるねじ込み式のスパイクは床を傷つけるので使いません。セットしたら動かさないのなら良いのですが、頻繁に動かさないといけないレゾナンスでは使えません。そこですぐに聴けるリビングのRogersのLS5/9のシステムが大活躍です。
  参考にしたくて同じ曲をCDで2枚レコードで1枚聴きました。やはりスピーカーは出来るだけ1:1:1:1に近い位置に持ってくるのが、壁からの反射を防げて伸びの良い音が聴けます。その意味ではレゾナンスが最高なのですが、リビングも出来るだけLS5/9を前に出して、伸びの良い音を出すようにしています。(リビングは縦長なので、スピーカーを少しなら前に出しても邪魔にならないのが幸運でした。)こうすると演奏の細かいニュアンスがとてもよく分かります。レゾナンスはピアノが主役なので、どうしても1:1:1:1に置かざるを得ません。それによってその良さを私自身初めて経験することが出来ました。皆様にも邪魔にならない範囲で出来るだけ壁から離すことをお奨めします。(特に横方向の1:1:1を守ると良いです。)


10.19

 まだしばらくは持ちそうなのですが、来週日曜日のコンサートに備えて弓の毛と弦を交換しました。毛と弦のどちらの影響が大きいのかは分かりませんが(いつも同時に取替えるので。)、今回は弦の影響が大きく感じました。毛も弦もそれほど悪くはなっていませんが、替えるとやはり良い音になります。ただ毛と弦1セットで3万位するので、そう気楽に替えられません。(今日も2セットとも交換しました。)
 昼前に弓を預けて、3時過ぎに取りに行きましたが、偶々ヴィオラのOさんにお会いして色々面白い話を聞きました。

 毛替えの後は毛を充分乾燥させないといけません。乾燥しないうちに松脂を塗ると、松脂が湿気てしまいカラッとした音にならないからです。この秋の長雨シーズン、しばらくは要注意です。長雨が終ると今度は乾燥に注意です。日本の湿度は冬は20〜30%、夏は70〜80%ととても大きな巾があります。夏と冬で松脂を替える人もいるのは頷けます。冬になったら松脂を替えた方が良いかもしれません。(冬はDark系、夏はLight系)


左からNYMAN、Guillaume、MELOS
松脂の弾き較べで色々集めました


10.15

 午後1時からPTNA主催のレッスン見学がレゾナンスで開かれました。栄子先生の2人の個人レッスン、ソルフェージュのグループレッスンのあとディスカッションという進行でした。

 レッスン見学は普段のレッスンを全国から参加された20名のピアノ指導者の皆さんにお見せするという企画です。特に面白かったのはソルフェージュのグループレッスンです。小2〜5の6人のクラスで、皆元気に和音をイタリア語ドイツ語で言ったり、和音を聞いて和音のカードを取ったりと、遊びながらソルフェージュを勉強していきます。

 今回私は写真を撮るはずだったのですが、他の用事に取り紛れて撮り忘れてしまいました。そこでバルコニー席からピアノを撮ったビデオから写真を撮り出しました。取説が見つからず、適当に触っているうちに動画から静止画を取り出す方法を見つけました。(動画を再生しながら、静止画にしたいところで一時停止してsnapshotのボタンを押したら、静止画が保存されました。サイズは1920×1080pixel[16:9]です。Photoshopでそれを427×240に縮小して、更に320×240[4:3]にしました。)それが上の2枚の写真です。今回この機能を初めて使いました。
 初めは取説をダウンロードしようと思ったのですが、かなり古い機種なのでメーカー(Victor)のホームページでも見つかりませんでした。家中探さないといけないかと思ったのですが、適当に触っているうちにその方法を見つけました。


10.13

 一生懸命弾こうとして頑張れば頑張るほど、身体に無駄な力が入ります。そうなると音が出なくなり、更に力を入れて音を出そうとします。こうなると抜け出すのは至難の業になります。どうすれば良いのでしょう?
 自分の出す音を冷静に聴いて、自分の出したい音が出ているかを吟味すれば良いのです。でもそのためには顎から力が抜けてフリーになっていないといけません。
 どういうことかと言うと、身体の力を抜いて身の回りの音を聴いてみて下さい。次に顎に力を入れて、同じように身の回りの音を聴いて下さい。顎に力が入ると、耳が詰まった状態になります。この状態では音はよく聞こえません。楽器を持つのに顎に力を入れてはいけません。しっかり楽器が持てないからといって、何度も構え直すのは止めましょう。顎は顎当てに載せるだけです。
 この身体的な動きに加えて、楽器の調整も大事です。良いアドバイザー(先生)と良い楽器屋さんを見つけましょう。


10.12

 先月の大腸の内視鏡検査に続いて、今日は胃の内視鏡検査を受けました。(栄子先生も日は違いますが、同様に検査を受けました。異常はありませんでした。)大腸の方は検査前日の食事制限と下剤の服用がありますが、胃の方は前日夜8時までに夕食を済ませるだけですむので、とても楽です。
 私は以前の健康診断で大腸のポリープが見つかり、それ以来10何年ポリープと付き合ってきています。実は大腸の検査そのものは負担ではないのですが、下剤が苦手です。今日の胃の内視鏡検査は検査前に麻酔をされたおかげでぐっすり寝てしまい、検査後1時間位経って看護婦さんに起こされるまでなんの意識もありませんでした。麻酔が大腸の時より強いようで、起きた時に少しフラフラしました。でも全体としては大腸より楽でした。終ってしばらくしてから診察室に呼ばれて、大腸と違い胃はとてもきれいだと言われました。ずっと胃はどうなのだろうかと心配だったのですが、良かったです。
 今日は朝トースト1枚を食べただけでお腹が空いていたので、病院近くの明治神宮前駅そばのコロンバンで軽く食べて帰りました。


10.11

 音楽の先生や生徒さんのお宅でよく見かけるのが、スピーカーを本棚に入れてあるケースです。スピーカーが楽譜に覆われているのです。ブックシェルフ型スピーカーとは言いますが、本当に本棚に入れてしまったら響きがなくなってしまいます。良いアンプを使っても、これではその良さが活きません。特に本棚の一番下の段に入れると、高音の軸は耳の高さには来ませんし、中域以下も楽譜に吸われてしまいます。
 同じことは演奏室についても言えます。楽譜を見るためには本棚に扉がない方が扱いやすいのはたしかです。ですが本は吸音材です。折角空間に放射された響きのかなりの部分を吸ってしまいます。オーディオ的にも演奏的にもとても惜しいです。

 音楽室を作るなら、どうしても遮音(防音?)をしなければいけません。でもこの遮音が曲者でいくら遮音が出来ても、その部屋の中で音楽を弾いたり聴いたりする気にならないケースが多いです。以前の我が家の防音室は外に対してはほぼ完璧な遮音が出来ていました。ですがそこで弾いていると、全然響かないので、気が滅入ってくるのです。後追いで色々響きを増やす方法を試しましたが(天井の反射材の割合を変えたり、天井に反射材をつけたりと色々試してみました。)、どれもうまくいきません。基本的に弾きたい気分にならない空間にいくら反射材を入れても無駄です。(最初はこの部屋は私が使っていましたが、どうしても好きになれず、母家に移りました。)

 演奏室の中で弾いて響きを感じられようでなければ、良い音を身に付けることは出来ません。響かない部屋でいくら練習しても、どんな音を目指せば良いのか分からないからです。


10.7

 私はもし何かがあった時に困らないように2セットヴァイオリンを持っています。2台あると必ず弾きやすい方の楽器が出てきます。なぜもう1台を弾きにくく感じるのでしょう。それは同じ力をかけても、楽器の反応が違うからです。繊細に反応できる楽器の方はそれだけ細かくコントロールしないといけないわけで、その分弾きにくく感じます。ツボさえ分かれば、弾きにくさはなくなります。早く慣れることが大事です。(どうしたら良い音が出せるかいつも考えながら弾いていれば、ある時突然閃きます。解決法は人から習うのではなく、自分で悩んで考えて自力で見つけるものです。できる人は皆その人なりの独自の方法をとっています。先生に習うのはヒントにはなりますが、人によって感覚は皆違います。分かってみれば当たり前のことが分かっていないから、問題が起きるのです。)
 思ったような音が出ない時、無気になって弾くのではなく、力を抜いて省エネでよくコントロールできるようにしてみましょう。諸悪の根源は迫力のある音を出そうと思うことです。そのためにも楽器の先を無理に上げる鉄砲を撃つような姿勢はやめて、まず第一に自然な発音を心がけましょう。


10.4

 もし思ったように弾けないとしても、悩む必要はありません。弾き方が悪くてもこれくらいは弾けるのだから、ツボが分かればもっとうまくなれる、と思えば良いのです。もちろんどうすれば良いかが分かっていなければいけませんが........
 うまく弾けないからといって怒っても、身体に力が入って硬直するだけで、どんどん悪い方向に追いやられてしまいます。それに自分の出した音を聴くのに必要な冷静さもなくなってしまいます。
 もちろんただ力を抜いて弾けば良いわけではありませんし、一生懸命弾くことが悪いわけでもありません。でも一生懸命弾くのと無気になって弾くのとは違います。出てくる音をコントロールできる冷静さを失ってはいけません。


10.3

 「ヴィブラートがよくかからないけれど、どうしたら良いのでしょうか」という質問をよく聞きます。左手だけでヴィブラートの真似をする時は、柔らかくきれいに動くのに、楽器を持って弾くとうまくかからない、特に一生懸命ヴィブラートをかけようとすればするほど止まってしまうのです。
 楽器を持つとどこが変わるのでしょう? 実際に弾く時は弓を持ちます。そしてヴィブラートをかけたい場所に来たとします。左手を一生懸命動かそうとすると、それにつられて右腕にも力が入り、固まってしまいます。するとそれが左手に跳ね返ってきてヴィブラートが止まってしまうのです。
 ではどうすれば良いのでしょう?espressivo にしようとするとつい弓幅を使ってしまいますが、ヴィブラートをかけるなら弓幅を小さくして力を抜き、左手首に意識を集中すると良いです。(具体的に言うと体重を左にかけて、右腕を解放すると良いです。)「ヴィブラートをかけろ!」と気合いをかけて直るようなものではありません。無駄な力が入らないように全身のバランスをとるのが大切です。つまりバランスの問題です。
 奏法上の他の問題も怒って気合いをかけて直そうとしても直りません。若いうちは無理をしても体力があるのでなんとかなるのですが、ある程度の歳になると体力が続きません。気合いで弾くのではなく、無駄な力を使わずに弾かなければ長続きしません。


10.2

 思った通りに弾けない時にどうするか?誰もが悩む問題です。普通悩めば悩むほど頑張りますが、それがアリ地獄の入り口です。問題の箇所の入り口では誰もが身構えますが、身構えると力が入り、右腕が固まってしまいます。
 それを防ぐには、まず普通の大きさ( pf の中間)の音を力まずに出せるようにすることです。そしてその音から大きい方( f )へ、小さい方( p )へと少しずつ拡大していくのです。気をつけないといけないのは大きい方への拡大、力任せに弾かないように気をつけましょう。
 forte で弾く時に気をつけることは、弓幅を使い過ぎないことです。弓を使い過ぎると右腕が固まってしまうからです。ただでさえ力みやすいのに、更にそれを助長する必要はありません。良い音の基本は pizzicato 、弓で弾く時も pizzicato のように弦がよく振動させましょう。
 上手い人は弾くのに力は使っていません。(一生懸命弾いているように見せることはあっても、それはパフォーマンス。)もちろん必要な力は入れなければいけませんが、想像よりはるかに小さい力で充分です。特に動作の継ぎ目で動きを止めないことが大事です。自然な弾き方の基本はここにあります。そのためにも楽器を弓の動きにきちんと反応できる状態にしましょう。(色々な要素があって選ぶのは大変ですが、試してみる価値は充分にあります。)弾き方に悩みのある方は是非お試しを!


10.1

 今日から10月、今年もあと残すところ3ヶ月になりました。これからしばらくが楽器が一番良く鳴る季節です。(このところレゾナンスの湿度計は、除湿器が動いていなくても60%前後のベストの状態です。)
  今は湿度も管理してくれるエアコンが主流ですから、弾いている時にケースのフタを開けておけば、ケースと楽器を両方とも乾燥してくれます。防音室で弾くのなら、エアコンをかけておけば良い状態に保たれます。
 もし既に指板が落ちているような場合は、ケースの中身を全て出して、ケースにアイロンがけしたタオルを入れて、 1時間位放っておくと良いです。これを繰返しても状態が戻らない場合は、楽器屋さんに手術してもらうしかありません。
 日本は梅雨の季節は80%以上、冬は30%以下と望ましい湿度50〜60%から大きく外れることが多いです。いつも湿度計をよく見ておけば、気がついたら指板が落ちていた、というようなことは防げます。

 楽器(と弓)が湿気ると、発音が悪くなり思ったような音が出てきません。湿度計の数値に一喜一憂するほど神経質になる必要はありませんが、日に1回位は湿度がどのくらいかは見ておいた方が良いです。
 今度は乾燥する季節です。 天気予報を聞いて、湿度が40%より下がりそうだったら加湿器を考える必要があります。とても場所を取るのですが、ピアノを置いてある部屋には除湿器と加湿器があります。


9.27

 演奏の面から見た世代による音の違いは、その世代が育った時の背景に原因があると思います。私たちが学生だった頃は強い調整が中心でした。ヴァイオリンに限らず全ての楽器(指揮を含む)で、挑戦するスタンスが強い時代で、大きい音で驚かすというと言い過ぎかもしれませんが、強さをアピールする演奏スタイルが多かったです。
 しかし時とともに、ヨーロッパのオーケストラなどで経験を積んだ方達は、力をアピールするスタイルから肩から力の抜けた自然さへと移行していきました。

 同じことはオーディオにも言え、私たち世代は無意識なうちに中低域を充実させて迫力を感じたがるのだと思います。還暦を迎えた方達はこの傾向のSV-91B、mini91Bに共感を覚え、1回り下の年代はSV-501を選ぶ方が多いと思います。まあそういう傾向がある、という程度の話ですが......

 秋の風が吹くようになって、楽器の反応も変わってきました。これからしばらくが一番良い音が出る季節になります。前にご紹介したTさんがよく仰っていたことですが、日本に楽器を持ってきて最初の梅雨を何事もなく越せるかが勝負だそうです。最初の梅雨にニカワが剥がれると、その楽器は翌年から梅雨になると剥がれるようになるそうです。そのためにはケースの湿度管理が大切です。
 楽器の湿度管理はケースを乾燥させてケースに湿気を吸わせるのが基本です。私が学生のころは、エアコンなどまだあまりなかったので、新聞紙やバスタオルにアイロンをかけて乾燥させ、それを中身を全部とり出したケースの中に1時間位入れて乾燥させる、というのが基本的な方法でした。今では弾いている時にケースも開けて、除湿モードにしておけば良いでしょう。ただ楽器が湿気ている場合には、緊急処置としてバスタオルにアイロンがけする方法は有効です。ただくれぐれもケースの中身は外に出してからにして下さい。


9.24

 この年代による音の違いはステレオについてもあると思います。たとえば300Bのメインアンプ、SV-501、mini300B、SV-91B、mini91Bのどれをとるかには、年代による違いがあると私は感じています。私達の年代はSV-91Bに共感する人が多く、一回り若い年代はSV-501とかVP-mini300Bの方をとる人が多いです。(N響の同年代のヴァイオリニスト2人はご自分で使うメインアンプにSV-91Bを選ばれました。)私はmini300B以外の3種を持っていて、どの音も好きです。でもどれか1つを取るとしたらSV-91Bです。私のオーディオ行脚はDevonを一番良くならしてくれるアンプを見つけることからスタートしました。一番ピッタリ来たのはSV-91Bでした。(mini91Bはかなり後にAutograph miniを鳴らすために選びました。最初はLS5/9はSV-4が鳴らしていましたが、今はmini91Bが鳴らしています。どちらが良いかの判断はまだ下していません。)
 音の特徴を一言で言うと、SV-91B、mini91Bは黒光りする音(重心の低い中低域重視の音)、SV-501、mini300Bはそれに較べるとカラフルな音(全域でバランスのとれた音)です。

SV-91B
mini91B SV-501 SE

9.23

 私が入団した頃はバブルの前、景気の良い時代でした。学生でもとても良い楽器を持っている人がたくさんいました。この頃はとても強い調整が流行でした。Pirastroの資料によるとG線は15 3/4が標準ですが、この頃は17とか16 3/4という超極太の弦を使っていました。(17は一時期作られただけで、今は多分16 3/4が一番太いでしょう。でもこれは特注で、普通に手に入るものの一番太いのは16 1/2でしょう。)
 弦の太さは1/4単位なので、4ないし5段階違うわけです。割合としては8%の違いですが、感触的には大違いです。これほど太くなると piano で弾きたくても、動かさなければいけない質量が大きくなるので、軽く弾いたのでは発音しません。つまりいつも気合いを込めて弾かないといけません。
 太い弦を使う趣旨は forte の響きを充実させるためですが、鳴らし切るためには発音の前に弓が弦をしっかり捉えていないといけません。これが曲者で、特にオーケストラのように人(指揮者)のタイミングで、それも速いテンポで弾かないといけない時は間に合いません。
 時が進み、この強い調整をされていた方(Tさん)が亡くなられ、ヨーロッパで活動されていた方々が帰国されるようになって、弾き方が変わりました。と同時にバブルがはじけ、景気が悪くなる前に良い楽器を手に入れた人は良いですが、今となっては良い楽器を手に入れることは難しくなりました。

 同じ楽器を色々の人が弾くのを少し離れたところで聴くのはとても参考になります。すぐ近くで聴くと色々なファクターに惑わされますが、少し離れたところで自然に一番音が通る人の弾き方が良いわけです。
 昔はゲネプロの終った後など、ステージ上で楽器の弾き較べをよくしたものです。この経験から言うと、楽器の違いより弾き手の違いの方が影響力が大きいです。


9.20

 演奏旅行の演奏会そのものについてのトラブルもあります。演奏会のキャンセルが1回、開演時刻が遅れたのが3回です。
  キャンセルになったのは和歌山の演奏会で、前日の神戸での演奏会の時に豪雨で和歌山へ行けるかどうか分からない状況でした。私は神戸の演奏会の日は三ノ宮に泊まりましたが、翌日朝早く大阪のホテルに全員が集合することになり、そこで和歌山へ行けないことが伝えられ、その日の和歌山の演奏会はキャンセルになりました。私は同行していた仲間とともにその後泊まる予定にしていた京都のホテルを急遽とりました。昼前にはホテルに入り、ゆっくり過ごしたことを覚えています。
 開演時刻が遅れたのはいずれも豪雨が原因です。(私が出番の時のことだけです。)延岡と長野とあと1回はどこだったか覚えていないのですが、 計3回です。延岡は鹿児島の演奏会の翌日、鹿児島から宮崎に行き、宮崎で乗り換えて延岡に行くはずでした。当時は鹿児島から宮崎への特急は昼過ぎの1本しかなく、その列車が鹿児島と宮崎の中間くらいで豪雨の影響を受け、止まってしまいました。その先宮崎からの列車に乗れなくなり、どうなるのかと思ったら、結局1時間以上遅れて開演することになりました。もともと19:00開演ですから、20:00過ぎに開演、終ってからホテルをとった宮崎まで移動という強行軍になりました。
 長野の演奏会は、名古屋の演奏会の翌日のマチネーだったので、開演時刻が少々遅くなっても、飲み始めるのが1時間位遅くなっただけです。

 東京での演奏会でも、キャンセルになったことが2回あります。1回目はヤノフスキさん指揮の定期で(ショスタコーヴィッチの交響曲でのこと)、エキストラの方がフルートを吹くことになっていました。ところが1楽章が始まってすぐ、エキストラのフルートの方の具合が悪くなり、演奏が止まってしまいました。この曲はフルートがなければ成り立たない曲、替わりの奏者もいないのでそのまま演奏会は終わりになりました。
 もう1回は若い芽のコンサート、演奏会の日の朝昭和天皇が崩御されて、演奏会がキャンセルになりました。

 開演時刻の変更やキャンセルまでにはならなくても、会場練習が遅くなったことは何回もあります。でも詳細は覚えていません。


9.19

 演奏旅行には色々思い出があります。先輩Iさんに連れられて下関に行った時、とても有名な割烹旅館に泊まりました。演奏会が終ってから夕飯を食べたとこまでは良かったのですが、その後Iさん、飲みに行こうと皆を連れ出しました。何人で出かけたのか覚えていないのですが、少なくともIさんと私の他に1人か2人いました。少し飲んで帰ると思っていたのですが、全然その気配がありません。午前1時も過ぎたので、1人で旅館に帰ったのですが、旅館は鍵がかかっていて入れません。しかたなく飲んでいた店に帰り、そのまま徹夜ということに相成りました。
 泊まるはずだった割烹旅館は天皇陛下(昭和天皇)も泊まられたという由緒あるところです。宿泊費もかなりしたと思いますが、 夕食と朝食を食べただけで終ってしまいました。入団してしばらくは底なしの酒豪Iさんとよく一緒に演奏旅行をしていました。
 この先輩Iさんとの縁は、前にも書いた楽器屋さんTさんによるものです。芸大在学中に色々調べたあげく行くようになった楽器屋Tさんですが、面倒見の良いTさんは読響からN響に移られたIさんを紹介して下さいました。そしてIさんにはボーイングの基本から教えていただき、入団後も色々お世話いただきました。
 私の入団当時Iさんのグループは8人位いて、最盛期はゲネプロが終ると皆でNHK西側にある小さなフレンチ・レストランに行ったものでした。


9.18

 11日にご紹介したイザイのCD、NHKホールから東急ハンズに向かう通り(渋谷区役所、神南小学校の横を通る通り)の奥にあったCD店で手に入れました。今から30年近く前の話ですが.......この店は輸入盤の一点物ばかりを扱っている店で、オイストラフの技巧的小品集やハイフェッツのKorngoldのViolin ConcertoとWaxmanのCarmen Fantasyの入った珍しいCDはここで買いました。当時はゲネプロが終ると、前にご紹介したIさんを中心とするグループでお昼を食べに行き、その後私は東武ホテルの向かいにあったサトー無線に行ったり、東急ハンズに行き、そして最後にこのCD店に行ったものでした。ある時その店に行ったらRodeかDontかどちらかのEtudeのCDがありました。その時はこの次買えば良いやと思っていたのですが、次に行ったら売り切れ、そしてその後2度と見ることはありませんでした。今から思えばもっとたくさんの掘り出し物を買っておくべきでした。というのはある時突然閉店してしまったからです。

 CDだけでなく、楽譜についても一点物を扱う面白い店があります。表参道のカワイです。品揃えが充実しているわけではないのですが、「なんでこんな譜面、置いてるの?」みたいな物があるのです。たとえばフーバイの小品(そよ風、Hejre Kati[今ではこの2曲、弾かれることはまずありません。楽しくてきれいな曲ですが。]、ハンガリー幻想曲[この曲、多分誰も知らないでしょう。今まで音を聴いたことは1度もありませんから。])やCarl Fischerの小品集2種類もここで買いました。もちろんヤマハやアカデミアの方が物はたくさんあります。でもここは意外な物が手に入る楽しみがあります。(最近行っていないので、今どうかは知りません。)

 その昔、入団して2〜3年後の大阪の演奏会の時、会場練習と本番の間にササヤ書店に行きました。件の先輩Iさんに大阪にはササヤがあると教えられて、なんとなく行ったのです。

 そうしたら前から欲しかったヴァイオリンと弓の製作者の事典が目に入りました。出先ですし、かなり高価だったのですが、思い切って買いました。でもこの事典とても重く、旅行カバン+楽器+この事典を持って家に帰るのに一苦労したことを覚えています。今でもこの事典には当時のササヤさんのカバーがついています。
 もう1つ若い頃一生懸命集めたのが、右の写真の「The Way They Play」全14巻です。(15巻以降は見たことがないので、多分14巻までだと思います。その左隣の厚いのが上に書いたヴァイオリンと弓の製作者の事典です。)こちらは先生のお宅で第1巻を拝見してから、集め始めました。各巻名ヴァイオリニスト10名位の写真付きインタビュー記事が載っています。当時渋谷や銀座のヤマハには、このシリーズがたくさん置いてありました。


9.17

 9月のA定期を聴きに行ってきました。ショスタコーヴィッチの7番レニングラード1曲のプロでした。この曲は2002年11月にキーロフ管弦楽団とゲルギエフさんの指揮で合同演奏会をしました。会場は東京国際フォーラムAでした。その時のことはこちらです。この時は練習1日でコンサートだったので、曲に慣れているキーロフ管弦楽団の方たちはくつろいで弾いているのに対して、この曲を弾いたことのない我々にはすごいストレスでした。私はその時の印象が強かったのですが、今日の演奏はとても馴染んだ良い響きでした。演奏する皆さんもにこにこ弾かれていました。

 この曲レニングラードはなんといっても戦争のテーマが忘れられないです。レニングラード(今のサンクトペテルブルク)には2003年4月に演奏旅行で訪れています。この曲を聴きながら、当時のことを懐かしく思い出しました。
 30年以上前に東ベルリンに行った時、ホテルの前のロシア料理の店に入った時のまずさが忘れられず、最初はサンクトペテルブルクとモスクワに1週間近くいるのは嫌だなぁと思っていました。ところがサンクトペテルブルクのホテルの朝食が野菜もオムレツもとても美味しく、驚きました。
 演奏旅行というと、ここ10年以上海外の演奏旅行には行っていません。(現役ではないので当然ですが.....)当時は海外に行くと、インターネットにどうやってつなぐかでとても苦労しました。どこに行っても最初の滞在地で必ずトラブルに見舞われたものです。今ならどこでもWifiやEtherで接続が出来るのでしょうが、昔はモデムセーバーで電話線につながないといけませんでした。国内の演奏旅行も今ではWiFiが常識になりましたし、Etherのコードがほとんどの場合部屋にあります。今ではどこにいてもネットに接続するのに苦労することは考えられません。


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