昭義のひとりごと2009年11月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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11.30

 ゲネプロ本番と思い切り弾かされた1日でした。ですが疲れたという感じはあまりありません。これほどのオーラを持った指揮者にはなかなか巡り合えません。特に終わった時にフライングの「Bravo!」がなかったのは素晴らしかったです。客席まで巻き込んでのこのオーラはすごいです。
 今回の練習を通して感じるのは、ゲルギエフさんはオーケストラの状態をキッチリ把握されていて、どのようにすればベストの結果が得られるのかをすぐに掴まれていることです。必要なところはとても時間をかけて練習していますが、こちらにも何が必要なのかよく分かるのです。そして必要のない練習はしないのです。ゲルギエフさんがよく言われるのは、和声の変化がよく分かるように弾くことです。
 今回本番が1回しかないのは何か損をしたような気分です。定期のようにもう1回弾いてみたいです。

 あさってからはデュトワ先生の12月の定期が始まります。最初のA定期はストラヴィンスキーの「アゴン」、ショスタコーヴィッチのピアノ協奏曲第2番、シュトラウスの「ドン・キホーテ」というプロです。私にとっては「ドン・キホーテ」は思い出の曲です。私が最初にN響で弾いたのがロヴォロ・フォン・マタチッチ先生指揮のヤナーチェックの「シンフォニエッタ」とR.シュトラウスの「ドン・キホーテ」だったからです。12月の定期のメイン・プロはA定期が「ドン・キホーテ」、C定期がヤナーチェックの「グラゴル・ミサ」、B定期がショスタコーヴィッチの交響曲第11番という普段はあまり弾かれない曲です。中では「ドン・キホーテ」が一番弾かれる曲ですが、今回私が弾くのは多分4回目だと思います。私は12月の定期は全部出番です。


11.29

 N響の練習は朝10時から高輪でと決まっているので、今日のように夕方6時からと言われると「場所は?時間は?」といらぬ心配をしてしまいます。これは私だけではないようで、皆予定表を何回も見直した、と言っていました。今日は私の住む市川市の市長選挙があるので、3時頃市役所に行って投票しました。
 その後練習所に行きました。4時頃練習所に着き、近くでお茶を飲んで時間を過ごしました。そして6時から芥川さんのトリプティーク、悲愴、プロコフィエフのピアノ協奏曲第3番の順に練習しました。ゲルギエフさんというと豪快に進んで行くというイメージがありましたが、今日の練習ではとても細かく表情を吟味されています。なるほど、と思わせられるところがたくさんありました。悲愴だけでなく、4番も5番もゲルギエフさんの指揮で弾いてみたくなりました。明日のチケットは売り出してすぐに完売だったそうですが、それもうなずける今日の練習でした。
 明日は普段とは違って午後1時からゲネプロです。そして本番は夜7時です。

 リビングのシステムにmini91Bを入れましたが、まだ出来たばかりなので電源を入れてしばらくはまだ本領を発揮出来ません。まだ30〜40分するとやっと音が少しほぐれてくるような感じです。我が家で一番電源を入れる機会の多いリビングで鳴らし込むのがエージングには一番良いでしょう。そしてAutograph miniは一番馴染んでいるSV-501 SEで鳴らし込みます。
 昨日来たSV-A1も早く音を出したいです。とはいっても12月の半ばまでN響の出番が続くので、落ち着いて取り組めません。


11.28

 朝練習所に行ったら突然、「今日は対向配置です。」と言われました。前回のゲルギエフさんの時は普通の配置だったので、とても意外でした。悲愴だからなのか、それとも他の理由があるのか定かではありませんが、またまた弾きにくい対向配置!でも実際に弾いてみたらそれほど弾きにくくはありません。というのは振る前から次をどうしたいのかが伝わってくるからです。ファーストヴァイオリンの音が聞き取りにくいのは少しも変わらないのですが、棒に従って弾いていればズレないのです。これほどの統率力というかオーラを持つ指揮者はそうはいないです。練習は大事な所はキッチリとしますが、全体としてはあっさり午前中に終わりました。
 明日はゲルギエフさんのスケジュールの都合から午後6時〜9時まで練習があります。

 家に戻って夕方レッスンをしている時に、サンバレーからSV-A1(1本アームのレコードプレーヤー)が来ました。ですが残念ながら置く場所が決まらないので、まだ箱のままです。1階のレッスン室に置きたいのですが、置く台がありません。もしSV-A1をこちらに置いたら、LINNをリビングに、Regaを1階の小さいレッスン室に置くつもりです。組み合わせるカートリッジもまだ決まっていません。


11.27

 夜になってから少し時間がとれたので、mini91BでリビングのStirlingを鳴らしてみました。現行のSV-501 SEは流麗さで、今度作ったmini91Bは厚みで聴かせるタイプで、それぞれに良さがあります。SV-501 SEは音が外に向かい、mini91Bは音が内に向かって凝縮する感じです。同じCDを聴いていてもアピールしてくる場所が違います。でもこれは「どちらが良いアンプか?」ではなく、自分はどこを聴きたいのかです。つまりアンプを選んでいるのではなく、自分の聴き方を選んでいるのです。
 短い時間の中で何度も501とmini91Bを入れ替えたのですが、聴けば聴くほどどちらも良いです。でも私はmini91Bの音により共感を覚えました。そして501をAutograph miniにつないでみたら、これがなかなか行けます。春頃VP-mini300とmini91Bのどちらをとるか迷った時の事を思い出しました。mini91Bのエージングのためにもしばらくリビングにmini91Bを、小さいレッスン室にSV-501 SEを置く事にしました。最終的な組み合わせは2〜3ヶ月先に決まるでしょう。

 明日からは来週月曜日のNHK音楽祭の練習です。指揮はゲルギエフさんです。


11.26

 今日は昨日より落ち着いたテンポで進みました。昨日よりかなり重めですが、全体としては今日の方がよく馴染んだ感じがしました。この前の定期の火の鳥といい、今回のベートーヴェン・プロといい、今までスコアを見ずに指揮されていた先生がスコアを指揮台に載せて指揮されています。今回のベートーヴェン・プロはドイツの指揮者とも違うし、先生がイタリア物を指揮される時とも一味違いますが、なかなか面白い良い演奏だったと思います。

 昨日アークヒルズとホテル・オークラのクリスマスデコレーションを撮ろうと思って、カメラを持って行きました。でもオークラは地味なクリスマスツリーでしたし、アークヒルズはデコレーションなしでした。結局写真は撮りませんでした。今まで11月も末になるとキレイなデコレーションで飾られていたのになぁ........街も例年に較べてデコレーションは少ないですね。

 明日はN響はお休みなので、mini91Bを1階のDevonと2階のStirlingにつないでみようと思っています。新しい世界が開けるかもしれません。Autograph miniをSV-501SEで鳴らしていないので、ヒョッとすると思いの外に合うかもしれません。とにかく先入観念なしに考えられる組み合わせを出来るだけ試してみます。


11.25

 本番の時4番のフィナーレが始まったらとても驚きました。練習の時にもなかったような速いテンポだったのです。繰り返しの頃には少しテンポは落ち着きましたが、それでも速かったです。田園の方は速い楽章はそれほどではありませんでしたが、2楽章は速めでした。
 先生はゆっくり目のテンポでスケールを出されることが多いですが、今回はあっさりとした感じの進行でした。4番と6番の2曲には合っていたと思います。
 今回は私は客席よりの一番後ろのプルトにいるので、ファーストの音の動きは頭が聞き取れず、時間差に悩まされる場所です。管楽器の人たちにとってはやりやすい並びだそうですが、セカンドにとっては他のパートとの絡みがとにかく聞き取りにくいのです。

 今日はゲネプロのあと、お昼を食べてから楽屋で昼寝をしました。サントリーホールの楽屋には畳の部屋などの寝る設備はないので、イスに座ってカウンターに頭を載せて昼寝をする、というなんとも窮屈な形です。でも昼寝をしてかなり疲れは取れました。


11.24

 この前の定期はレスピーギなどイタリア物が中心だったので、とても細かく注文が付き、全日時間オーバーの練習でした。それに較べると今回はあっさりした進行です。とはいっても所々とても細かくリクエストが飛んできます。
 今回のベートーヴェン3曲は全体に少し抑えた感じで、この前の定期とは雰囲気が少し違い、室内楽風の雰囲気があります。
 いよいよ明日は定期初日です。本当はゲネプロが終わったら家に帰りたいのですが、家に戻ってお昼を食べたら1時間位しか残りません。家に戻るのに1時間近くかかる東京の住宅事情では、ヨーロッパ流のスケジュールは通用しません。だからといってそれだけの時間楽屋にいられるかと言うと、楽屋で寝られる訳ではないので無理です。このゲネプロと本番の間の時間の過ごし方は、とても悩ましいです。
 何年か前までは秋葉原に真空管アンプを見に行くという選択肢もありましたが、最近はゆっくり試聴出来る店もありません。またApple Storeに行くのも、今となってはあまり魅力的ではありません。だから家に戻るのが一番なのですが.........

 今日は午後からは1コマだけ練習して終わりました。そこで家に戻って庭の樹にクリスマスの飾り付けをしました。今年もほぼあと1月を残すのみとなってしまいました。本当に月日の経つのは早いです。


11.23

 サンティ先生の今回最後のB定期の練習が始まりました。田園、フィデリオ、4番の順に練習しました。N響は普段は16型(ファースト・ヴァイオリンが16人)で演奏しますが、今回は田園も14型です。先生は弱音のニュアンスを大事にされていて、音量を抑えるように指示されます。この前もそうだったのですが、練習本番と進んでいく内に段々テンポが落ち着いていく傾向があります。4番と田園の2楽章がどの程度のテンポになるのか、今から気になります。

 今日は行きはほとんど渋滞もなく行きましたが、帰りは芝公園の入り口で掲示を見ると「箱崎で事故」との事で、ナビも湾岸に回って千鳥町で降りるルートを指示してきました。下の道で錦糸町まで行く方法もありますが、高速を気持ち良く走りたい気分だったので、即浜崎橋から湾岸に回って帰りました。

 家に帰って、今日借りてきたオーケストラの譜面をコピーして製本しました。練習所のライブラリーにあるコピー機はとても高機能高性能なのですが、私の家のコピー機とは微妙に違うので、家に借りてきてコピーして製本しています。その間mini91Bでミッシャ・エルマンのCDを聴きましたが、昨日よりかなり馴染んでいました。
 ある程度落ち着いたら、色々な管の音を聴き較べてみます。Mさんにお借りしたPrime TubesのVer.3、手持ちのVer.4とVer.5と聴いてみたい管はたくさんあります。それにアンプもSV-91B、SV-501 SE、mini91Bと3つあります。出来るだけ早くするように頑張ります。


11.22

 今回のC定期はお聴きになった方にもとても強い印象を残したようで、「今年一番の演奏会でした。」というメールもいただきました。テンポの関係もありますが、この重量感はすごかったです。今日のN響アワーではこの前のA定期のブラームスを放映していましたが、こちらも重量感がありました。今度は明日からのB定期、ベートーヴェン・プロです。「フィデリオ」の序曲、交響曲第4番、第6番「田園」です。

 昨日310Aが戻ってきた事は書きましたが、色々やっている内にグリッドキャップのハンダ付けがとれてしまいました。もう一度付け直してみたのですがうまくいかず、グリッドキャップを作り直した方が早そうなので、レッスンの後また秋葉原に行きました。310用のサイズのキャップと両端RCAピンジャックの50cmのコード、熱収縮チューブの3点を買い、家に戻って早速加工しました。

 310Aと300Bは昨日からまる1日バーンインをしたので、早速mini91Bに挿して聴いてみました。もちろん音はまだ本調子ではありません。聴いていると「あれっ?」と思い、もう一度聞き直してみると問題なくクリアしたりと、馴染むのにはまだしばらくかかりそうです。楽器だって自分に馴染むのには半年くらいはかかります。手強いアンプであればあるほど、馴染ませるのには手間がかかります。音の感想は少し馴染んでからにします。
 上の写真の左のつまみはボリュームですが、実際には線は配線していません。単なる飾りです。とってしまうと穴が開いてしまうので......


11.21

 2日目の今日は特に「火の鳥」が昨日以上にじっくりとした進行で、今まで何回も「火の鳥」は弾いていますが、今まで経験した事のない重量感でした。サンティ先生の面目躍如というところです。来週のベートーヴェンの交響曲の緩徐楽章がどうなるのか楽しみです。逆に「ローマの噴水」の始めは速めのテンポで、コンサートの最初に乗り切るのは難しかったです。今回の定期は4曲ですが、割りと短めでした。でも内容的にはとても充実していたと思います。昨日も今日も会場はとても盛り上がっていました。

 今日楽しみにしていたWE310Aが戻ってきました。今整流管を抜いたSV-91Bに300Bと310Aを挿して、バーンインをじっくりしています。明日いっぱいまでするつもりです。
 Autograph miniを鳴らすメインアンプをVP−mini300とmini91Bの2つから選ぶのにずいぶん苦労したのは前にも書きましたが、樽プリ+mini91Bは大きさの点からも気に入っています。問題は入力系です。CDとレコードを使おうとすると、かなりの場所をとられます。機器の置き方を工夫して、居心地と音の両方を追求しないといけません。レゴみたいな組み合わせ自由なラックがあると良いのですが.......


11.20

 今日はC定期初日でした。練習が始まった時のテンポと本番のテンポはかなり違っています。「ローマの噴水」の最初のテンポはかなり速くなっていますし、「火の鳥」のゆっくりしたところはとてもゆったりしてきています。今日はいくつかトラブルがありましたが、明日は今日の本番を経てもう少し落ち着くでしょう。

 今回mini91Bを作って、1階の小さい方のレッスン室のシステムも完成しました。TL-51X+Model2+樽プリ+mini91B+Autograph miniです。1階の小さいレッスン室と離れのレッスン室ではレコードを再生出来ません。そこで今回お願いしたSV-A1が入ったら、それを1階のメインのレッスン室に入れて、LP12(LINN)を他の部屋に持っていこうかな?問題はカートリッジ!
 本当は1階の小さい方のレッスン室では、生徒が聴きたいCDを自分でかけられるようにしたいです。レッスンを待つ前のちょっとした時間に、お手本のCDを聴けるというのが理想です。更に言えば、レッスンの時の録音をそこで聴いて欲しいです。そういう意味で言うと、ミニコンポのようにまとまった音の良いステレオがあると最高なのですが..........
 ソースであるCDプレーヤーと再生系のアンプの電源をONにして、リモコンでトラックを選べば曲が聴けると、というくらいの簡単な物が欲しいのです。普及させるという意味では、CDのトランスポートとDAコンバーターを一緒にする、またプリとメインの電源ON/OFFが1ヶ所でできる、という2点を解決しないといけないでしょう。
 自分で使うにはスイッチがいくつあっても迷いませんが、仕組みを知らない人が手を出せないのは困ります。実際我が家でも、使い方を覚えてもらうのには一苦労しました。というか、まだ完全には分かってもらえていません。QUADのように家庭用に徹して、機能を限ったバ−ジョンを作るというのもアリではないでしょうか?これさえあれば何でも出来るというシリーズと、普通に使うにはこれで充分というシリーズの2つがあるといいな、という事です。


11.19

 いよいよ明日はC定期の本番初日です。今回はとても素晴らしい楽しめる演奏会になるでしょう。特に静かなところのニュアンスが素晴らしいです。「ローマの噴水」の最初とか「火の鳥」のフィナーレの始めがそれです。どうぞお楽しみ下さい!

 今週は市川インターの上り線で工事をしています。今は3車線の京葉道路が市川インターの少し手前で2車線に絞られて、市川インターから入る車線がそのまま一番左の車線になって、江戸川の直前で3車線になっています。京葉道路は市川インターの手前が3〜4km渋滞していますが、市川から入る車には影響はありません。

 来月の半ばまでN響への出演が続くので、聴き較べをする時間があまりとれません。ですが少ない時間の中で、できるだけ色々な観点から聴き較べをして見ようと思っています。昨日Autograph mini+mini91B+樽プリで聴いている時に、ちょっと感じるところがあってスピーカーの内振りを多くしてみました。私は今まで自分の後ろに焦点を結ぶようにしてきましたが、サンバレーの試聴室にお邪魔するとかなり前に焦点を結ぶようにされています。家でこれをきちんと追試した事はなかったのですが、今度試してみようと思っています。そして黒御影石の効果も追試しようと思っています。今年の初めに導入したAutograph miniのシステムを作っていく中で、今までとはいささか異なるスタンスをとり始めています。それをまとめてみようと思っている訳です。


11.18

 今日は「火の鳥」、「ローマの噴水」、歌の2曲の順に練習しました。(私は歌の2曲は降り番です。)色々のエピソードを交えながらとても細かくパートごとにニュアンスを指定されるので、ちょっとしたところでも20分近い時間がかかります。この進行は昔は常識だったのですが、10年以上前からはニュアンスを深く追求する指揮者があまりいなくなりました。今ではこのように念入りに練習する人はほとんどいなくなってしまいました。忘れていたものを思い出した感じで、これなら良い演奏になるでしょう。

 レッスンの合間にmini91Bを作るので、玄関脇のレッスン室に工具箱やハンダ鏝をおいて作業をしていました。昨日完成した後片付けるつもりだったのですが、夜は用事でプリンタと格闘していたので、今日夕方に片付けました。キャップのとれた310Aが戻ってきたら、その雄姿をご紹介します。
 今日も帰りに秋葉原に寄ってきたのですが、300Bや310Aはペアでは見つかりませんでした。1本だけあるという店がほとんどで、Westernの300BやGECのKT66をプッシュプルで揃えるのは至難の業のようです。こういうヴィンテージ管を実際に使うといつかは切れてしまう訳で、それが恐ければ使わないで見るだけで楽しむのが一番良いです。でも見て楽しむために手に入れた訳ではないので、実際に良い音を出さなければ意味はありません。
 これは楽器と全く同じ状況です。楽器も使わないで持っている人がいるからこそ、作られてから300年経っても新品のような楽器が残っているのです。管も似たような背景を負っているのでしょう。管は10万の単位、楽器は最低でも何千万という違いはありますが...........
 予備の管はそれぞれ何本かは持っていますが、WEの274BとGECのKT66の予備はありません。274Bについては挿し替えられる管はありますが、KT66は最初に付いていたGoldenDragonしかありません。この先新たに作られる事はない訳ですから、良い音を出しながら大事に使っていくしか方法はありません。


11.17

 先週から取りかかっていたmini91Bは先ほど出来上がりました。飛び入りの用事がいろいろあり、結局昨日月曜日に完成させよう頑張り、夜一応組み上がったのですが、電圧チェックはOKなのに、右チャンネルから音が出ないのです。色々やっているうちに大きなトラブルが2つ持ち上がりました。1つは310Aのキャップがとれてしまった事、もう1つは色々調べているうちに入力のRCAジャックがバカになってしまった事です。310Aのキャップの修復は大橋さんにお願いしました。RCAジャックは今日練習の帰りに秋葉原に寄って買いました。

 本題のN響の練習ですが、今月はサンティ先生の指揮です。今日はフル編成のレスピーギの「ローマの噴水」と「火の鳥」を練習しました。今日練習していて昔のN響を思い出しました。昔は毎月このような名指揮者が次々登場していました。自分のイメージを実現するために、少しも妥協せずにニュアンスを追求されています。色々なエピソードを交えながら、パート練習まで徹底的にするという最近には珍しい内容的に充実した練習です。本番はきっとものすごい出来になるでしょう。

 家に戻ってRCAジャックを交換して音を出してみたのですが、やはり右チャンネルは無音です。最初からもう一度1つ1つ見直していったら撚り線の1本が隣の端子に触っているのを発見しました。これを直したら、無事両方のチャンネルから音が聞こえました。
 310Aは1本使えないので、SV-91Bの310Aを使いました。300BはPrimeTubes Ver.2です。VP-mini300MkIIと聴き較べて、mini91Bを選んだ決め手になったCDを聴いてみました。ちょっと聴いた感じでは、重心が下がってなかなかの音です。早く本来の姿(WE310A+WE300B)で音を出してみたいです。と同時にSV-91BやSV-501 SEと置き換えて聴いてみたいです。


11.13

 午後から用事で出かけた帰りに、近くのホームセンターでやすりを買い、夕方からmini91Bを作り始めました。mini91Bはノイズを防ぐためにやすりでシャーシを削る工程がたくさんあり、シャーシに部品を全部取り付けてからハンダをするようになっています。今日は前半の部品の取り付けまでやりました。

 今の段階ではリード線がどのくらいいるのか分からないので、もともとついていたリード線はそのままの長さで残してあります。
 マニュアルもとても分かりやすく、書いてある通りにやっていけば良いです。電気についてある程度の知識がある人が注意深く読めば、経験がなくても間違いなく作れるようにこのマニュアルは作られています。写真の状態に持っていくのに想像よりかなり余計に時間がかかりましたが、回路は単純なのでハンダ個所は少ないです。もともとは初段は6C6がついていますが、WE310Aに差し替えるための説明もついています。またプリアンプを使う時は、ボリュームを通さないように!とのアドバイスもあります。ただその時はボリュームのつまみは遊んでしまうのが残念なところではあります。
 何とか明日中には作り上げたいのですが、果たしてどうなるのでしょうか?それに明日出来たとしても、それから長い時間をかけて管を馴らして、そして自分好みの音にしていかないといけません。最低でも2〜3ヶ月はかかるでしょう。
 これができ上がったらいよいよAutograph miniのシステムも完成します。今の樽アンプからどう音が変わるのか、とても楽しみです。


11.10

 今朝花壇に行ったら、昨日少し出てきた球根の芽が1日でずいぶん伸びました。

 手前の2つは昨日出ていた芽、奥の小さい芽は今日出てきた芽、明日はどうなるのでしょう。毎日見るのが楽しみです。今までは全体にパンジーを植えていましたが、今年は門に近い方の丸い花壇はパンジーを、奥の四角の花壇は球根を植えました。丸い花壇のパンジーも日を浴びて日に日に大きくなっています。

 明日から11月のサンティ先生の定期の練習が始まります。私は次のC定期とB定期に出ます。そしてその後ゲルギエフ先生のNHK音楽祭、12月のデュトワ先生の定期全部に出ます。(まる1月全公演に出ます。)それまでにmini91Bを作っておかないと.........

 折角なのでWE310A+WE300B仕様にしてもらいましたが、野暮用が多くてまだ作れていません。


11.9

 午前中に用事で出かけ、戻ってきたら栄子先生がパンジーを植えていました。仕上げの水まきを手伝いましたが、その時に庭に面した窓のところにスリッパが.........

 この窓のすぐ前の花壇にはこの前球根を何種類か植えたのですが、小さな芽が出てきていました。2月頃には咲き揃うそうです。

 最近レッスンをしていて再確認したのが、楽器の肩への載り方の大切さです。同じポジションで弾いている時は良いのですが、ポジション移動する時が問題です。ポジションが上がる時は良いのですが、問題は下りる時です。楽器が肩の上で安定していないと、ポジションが下がる時に楽器が抜けるような感じがして気持ちが悪いのです。
 それを防ぐための1つの方法として肩当てがあります。私は自分では肩当ては使いませんし肩当てはいらないと思っていますが、使って安定すると感じられるのなら、お使いになれば良いでしょう。N響でも使う人と使わない人はハッキリ別れています。使う人は当然あった方が楽だと感じています。使わない人は肩当てが肩に載ると、異物が挟まっているように感じるのです。つまり使わない人にとっては肩当てはどんな物でも高さが高過ぎるのです。
 そこで私がとても大事だと感じるのは、肩の高さです。楽器を持った時に左肩が上がってしまうのは良くないのですが、逆に台としての機能をきちんと果たさないのはそれ以上にいけません。そして楽器の角度がとても大事です。音の点からも左手の動きやすさの点からも、楽器が傾いていた方が良いです。そのためには自分に一番合う楽器が鎖骨に載る位置、楽器の傾きを見つけないといけません。自分にとってのベストポイントを見つけるのはとても大変です。(載る位置と角度の組み合わせで、感じる楽器の厚さはかなり変わります。その一番厚く感じるところで持てば肩当てはいらない、というのが私の感覚。)
 楽器を持つ時の構えが撫で肩だと、楽器が平らに肩に載ってしまうので、音の点でも左手の動きも悪くなってしまいます。
 私はN響に入団した当時は肩当てを使っていました。でも出来たら肩当てを外したいと思って、何度もトライしました。でも結局うまくいかずに元に戻ってしまいました。でもある時に突然ポイントが分かり、それから肩当てを使わなくなりました。でも肩当てを使わない弾き方を馴染ませるには長い時間がかかります。(すべての表情技術で使えるようにするのですから。たとえば楽器の先の向きが少し左を向けば、弓を弾く右手も少し前に出さないといけません。楽器だけ左に向くと、弓が指板の方に行ってしまいます。このように体全体の関連を作り直すのですから、大変なのです。)ちょっとした事でもこのように手間がかかるのですから、弾き方を替えるのは大変です。だから「最初が肝心!」ですね。でも少しでも良い音を出したいので...........


11.8

 この週末に525iをディーラーに預けて1年点検を受けました。これで新車から丸4年が経ちましたが、今のところ調子もとても良く満足しています。来年は2度目の車検ですが、これも通して3回目の時には次を考えるかな?........
 今まで車検の度に車を替えていましたが、525iは4年経ってもそんなにへたりは感じません。この倍位は充分働いてもらえそうです。

 また週末には来年のシステム手帳の月間リフィル12ヶ月分を自作しました。既製のリフィルを使っていたのですが、どうしても今一つ使い心地が良くないので今年から自作しました。(見開きで半年が見られる年間計画も自作しています。)

 作っているソフトはExcelですが、Mac用のOfficeは今2004と2008があります。ところが プリントすると大きな違いがあります。土曜日には青、日曜祭日には赤の塗りつぶしパターンをつけていますが、2004のExcelではきれいにプリントできるのに、2008では興ざめ!Microsoftもこの事は充分お分かりのはずなのに.........なんで直してくれないのかなぁ?
 自作した最大の理由は用紙にあります。この月間リフィルは一番よく使うので、使っているうちに縁が折れたり穴が切れたりするのが一番困ります。そこで普通のコピー用紙ではなくOKIで出している厚口の用紙を使っています。


11.4

 気がついたら今年もあと2月を残すのみになってしまいました。9月の末からの懸案が1つ解決して、やっと落ち着きました。とはいっても次から次へと新しい宿題が押し寄せてきます。

 Mac OS9の頃までは新しいOSやソフトが出ると真っ先にバージョンアップしてきましたが、OS Xになってからはすぐには手を出さないようにしました。ハードについても新しいものに飛びつくのはやめました。今最先端の機種でも半年から1年経つとエントリーモデルがほぼ同じ性能を持つようになるからです。私はPhotoshopやIllustratorを駆使するような事はしないので、MacBook ProやiMacで充分なのです。
 この前出たSnow Leopardにはとても興味があるのですが、ソフトや周辺機器のドライバが対応するまで待つ事にしました。新しいOSになってもソフトや周辺機器が使えないのでは、意味がないからです。去年の初めにMacBook Proにしてから、ハードもソフトもほとんど変わっていません。もちろん新しい方が性能は高いのですが、古い物でも充分使えます。「分進秒歩」と言われた頃に較べると景気が悪くなって、ハッタリではモノが売れなくなり、内容を吟味するようになったのはとてもありがたいです。
 私のMacBook Proは2.5GHzなのに対して今は2.66GHz、HDDは250GBが今は320GB、メモリーが2GBが4GBになっています。メモリーは倍になっていますが、それ以外は1回り大きく速くなっただけです。もう1〜2回OSがマイナー・バージョンアップしたら、OSを10.6(Snow Leopard)にするのに合わせてMacBook Proの内蔵HDDを500GBにしようかな............

 最近レッスンで痛感したのが、楽器を載せる台の役を果たす肩の重要性です。簡単に言うと肩を硬直させないで、どう張りを持たせられるか?です。要するに立ち方の問題なのですが、こういう基本に関する事ほど直すのは難しいです。なにせほとんど無意識でやってしまう事を扱うのですから。でもそこをきちんと意識すると驚くほど音は変わります。ただ困った事にとても言葉では説明しにくいのですが..........


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