昭義のひとりごと2011年8月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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8.31

 日本音楽財団の所有する名器を取り上げた演奏会で、セルゲイ・ハチャトリアンさんがLord Newlands、ヴェロニカ・エーベルれさんがDragonetti、藤森亮一さんがFeuermannという愛称を持つStradivariusを弾かれました。ブラームスのドッペル・コンチェルトではボリュームより弱音の美しさが際立っていました。
 今日のプログラムには財団が所有する楽器がすべて紹介されていて、みているだけで楽しくなってきます。それにしてもものすごいコレクションです。

 今日はゲネプロが14:30からだったので、午前中にもろもろの用事を済ませてから、会場のサントリーホールに向かいました。ゲネプロは16:30頃終わりましたが、本番まで2時間半というとても微妙な時間でした。いつも行くスターバックスでしばらく過ごしましたが、1時間位しか潰れませんでした。しかたなく楽屋に戻りましたが、時間は余ってしまいました。
 昨日テレビで最近の手帳事情を放映していました。スケジュール帳とメモ帳の2冊を収容できるカバーノートを紹介していたのですが、今日アークヒルズの丸善に行ったらそれが置いてありました。今までA5判のシステム手帳を使ってきましたが、同じA5サイズでもこの方が使い勝手は良さそうです。とはいっても今はiPadが中心で、手帳は補助にしか使っていませんが、試しに1冊買いました。
 アークヒルズの丸善に行くとよく新しい物を発見しますが、今回はこのカバーノート以外には目ぼしい物はありませんでした。来月のB定期にはまたサントリーホールに行きます。今から楽しみです。

 今日で8月も終わり、次の演奏会からはまた燕尾服を着るようになります。次は4日のN響チャリティ・コンサートHOPEです。


8.30

 ほぼ1月振りに練習所に行きました。今日はブラームスのドッペル・コンチェルト、メンデルスゾーンのスケルツォ、ヴァイオリン協奏曲、バッハのドッペル・コンチェルトの順に練習しました。私はブラームスとメンデルスゾーンのスケルツォだけが出番です。ブラームスのドッペル・コンチェルトはとても良い曲なのに、めったに演奏されません。息の合うソリストを2人そろえるのが大変なのでしょう。次のメンデルスゾーンのスケルツォは今まで弾いた覚えはありません。でもとても面白い曲です。
 明日その本番がありますが、今日の練習を聴くととても楽しめそうです。


8.29

 私はこの前の東北旅行には出ていなかったので、31日のストラディヴァリウス・コンサートが休み明けの最初の演奏会です。先月の終わりになってやっと問題が解決したので、これからは今まで通りにN響の演奏会に出られます。Stradやdel Gesuを数多く持っていらっしゃる日本音楽財団主催の演奏会で、バッハのドッペル・コンチェルト、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、メンデルスゾーンのスケルツォ、ブラームスのドッペル・コンチェルトという名器を聴き較べられるコンサートです。

 大震災の頃から今まで色々なことがあり、全然落ち着かない日々が続いていました。でも先月末に一筋の光明を見いだし、それからは毎日少しずつ前向きに進むことが出来るようになりました。今では完全に元通りとはまだ行きませんが、そう遠くないうちに元に戻れそうな手応えを感じています。


8.27

 今回のSV-23DとJB2A3は色々なことを教えてくれました。一番の収穫は私の立ち位置を教えてくれたことです。普段は好きかそうではないか?、という以上に手に入れたいかどうか?という観点で聴いています。でも今回はすぐに必要という訳ではないので、いつもよりは冷静に少し距離を置いて音が聴けました。そして私がなぜチャートの左下のアンプ群に手を出さないかがハッキリ分かりました。この左下のアンプ群は私にとても大事なことを教えてくれるのですが、最終的には私の好みは左から中央の上半分に位置するアンプだ、ということがハッキリ分かりました。とはいってもJB2A3は事情が許すなら持っていたいアンプです。時々聴いて自分の尺度をはかり直すのに最適だからです。でもこの上アンプを置く場所は残念ながらありません。

 同じようなことはヴァイオリンでもありました。先月末に駒を新調してから1月間、細い弦を弾いてきました。そして弦を細くして弾くのが楽になったと思っていたのですが、この前試しに太い弦を貼ってみたら、こちらの方が音量もあるし音も明るかったのです。演奏もオーディオも物を換えて良くなったかどうかの判断は、じっくり時間をかけてしないと分からないものです。一度チョコッと換えてみただけで判断するのはとても危険です。

 今年の夏休みはありがたいことに、8月も末になってとても良い経験が出来ました。

 今日から世界陸上が始まりましたが、その開催地大邱(テグ)はその昔N響の演奏旅行で行ったことがあります。その時は演奏会の最中に会場に「カァ〜ン」という音が鳴り響きました。会場のエアコンのパイプが鳴ったそうですが、大邱というとどうしてもその時のことを思い出してしまいます。うろ覚えなのですが、その時はソウル→大邱→釜山で演奏会があったような.........?


8.23

 しばらくJB2A3を楽しんだあと、今日久し振りに42シングルの音を聴きました。

 私には42の方がやはりピタッと来ますが、私が持っていない面を教えてくれたJB2A3にもとても魅力を感じます。42の確保がままならなかったらJB2A3に移るのもありかなぁ?でもJB2A3の一番の魅力の部分が、最終的には自分の持ち味とは違うなと感じさせるという、何とも言いようのない複雑な心境です。
 実は私が子供の頃(多分高校生くらいまで)、父が自作した2A3のアンプを聞いていました。父はトランスも自分で巻いたという筋金入りの自作派でした。ですから2A3はとても懐かしいです。
 たしか私が大学生になった頃にステレオのセットを買ってもらった覚えがあります。そしてN響に入ってから、QUAD+TANNOY Devonのセットを買いました。この頃はまだオーディオの黄金期で、店頭にもとても魅力的な製品がたくさん並んでいました。ですからゲネプロと本番の間の休み時間に、今の塩とタバコの博物館のところにあったサトー無線の渋谷店に入り浸っていました。毎回違うものを聴かせてもらった覚えがあります。
 当時私は4つのラインの中で悩んでいました。1つ目はTANNOYを中心とするライン、2つ目はBBCのモニターを中心とするライン、3つ目はAutographとかVITAVOXのような大きいスピーカーを中心とするライン、最後がQUADのESLを中心とするラインです。大きなコーナー型のスピーカーは置き場所がないので、いつかは欲しいなぁという夢のラインでした。そして残りの3つのラインの中からTANNOYを選んだのは、それが一番手頃だったからです。
 QUADのESLもとても魅力だったのですが、これも置く場所に制限があるので、諦めました。(ESLは前面だけでなく、スピーカーの後ろの容量が大きくないと活きないのです。)残るはBBCのモニターか家庭用のTANNOYか?でした。当時RogersのLS5/9はDevonの倍位はしていたと思います。それでモニタースピーカーも諦めて、Devonを買うことにしたのです。
 もっとも後に当時の渋谷店の店長さんに秋葉原でお会いして、この方からのちにStirlingと中古のRogers LS5/9を買いました。そして最初に悩んだ2つのラインは手に入れることができました。残りの2つのラインは今でも自宅には収容し切れないので、夢のまた夢です。
 こういう昔を思い起こさせてくれたJB2A3ですが、まだ今の時点でどうするかは決めかねています。こうなると音だけではなく、昔の思い出までが関わってきます。悩ましくて困っています。

8.18

 しばらく前からお具合が勝れなかった店主大橋さんのご尊父のご逝去の報に接し、心よりお悔やみを申し上げます。かなり長期にわたって病院通いをされていたと思います。しばらくゆっくりされてから復帰されることを心より祈りつつお待ち申し上げます。

 この前のSV-23Dの第2弾として、昨日JB2A3が届きました。大橋さんには良い悪いを超えたところで聴いて欲しいという添え書きを戴いています。

 私は今までチャートの下半分のアンプに手を出したことはありませんでしたが、今回のJB2A3はチャートの左下に位置しています。今いつものシューマンの交響曲集+スラブ舞曲+マーラーの復活+理恵子のパデレフスキなどを聴いています。今回はJB2A3を単体ではなく、Stirlingの高域用として聴いています。中低域は当然SV-501 SEです。
 レベル調整はすぐに決まりましたが、今回はJB2A3をフルボリュームにして、SV-501 SEを少し絞った状態です。私の本来の音調はやはり42シングルのラインだと思います。でもこのJB2A3を聴いていると、この方が安心して聴けそうな気がしてきます。とてもすっきりとした42シングルからJB2A3にすると音の粒は大きくなりますが、感触はマシュマロのようです。今まで私はこの感触をあまり好きではなかったのですが、今回はこの音には参りました。今日は上に書いたCDを部分的にではなく、ずっと続けて聞き入ってしまいました。
 実は私は300BのアンプでもSV-86Bの音は、良いとは思いますが好きなタイプではありません。これも今回のように聴くと違うかもしれません。そう言えば大橋さんはAutographの高域をSV-86Bでドライブしたら、音が変わったと言われてました。高域はスキッとさせるより、まったりした感じにした方が良いのかもしれません。単体で聴くのとはまた違う面がクローズアップされてくるあたり、オーディオは難しいですね。
 管は全部デフォルトのままですから、ここに手を入れるともっと魅力的な響きになりそうで怖いです。特に整流管を替えるとすごく音が変わるという話です。近いうちに手持ちのRCA 5R4GYを挿してみます。


8.11

 LS5/9を長辺置きした時の音が以前となぜこんなに違うのか思い当たらなかったのですが、昔の写真を見て気がつきました。スピーカーの下に黒御影石+防振ゴム+黒檀のブロックを置いていました。今はスタンドに真鍮+ステン・インシュレーターを載せて、その上にLS5/9を置いています。やはりスピーカーは発音体、そして部屋も発音体、その振動をしっかり床まで伝えてやらないといけません。やっと納得が行きました。

 今日は生徒さんの楽器を選ぶために世田谷まで行ってきました。今週はお盆休み前の大渋滞で、今日も江戸橋まで1時間という電光掲示板の表示を見て、錦糸町で下に降りました。今日は両国の先で事故があり、その影響だったようです。
 今回は新作のドイツの楽器が候補だったのですが、ニスも音もなかなか明るく良い楽器でした。それより面白かったのは弓です。最初は10万の弓が候補だったのですが、試しに弾いた128,000円の弓が、たった28,000円の違いとは思えないくらい良い音がしていました。生徒さんの楽器を選ぶ時は、必ず自分でその楽器を弾きに行って、弓と楽器の相性も見るようにしています。今日は結局楽器2本、弓4本の中から選びました。今まで弾かれていない楽器の場合、少なくとも30分位は弾き込まないといけません。今日も2台の楽器を弾き較べるのに1時間位かかりました。でもそれだけ時間をかければ、こちらも自信を持って奨められますし、その楽器がどの位音が出るはずかも分かります。
 そして家に戻ったら、最近手に入れた楽器の鳴りが今一つで悩んでいた他の生徒さんから連絡があり、今日行った楽器屋さんに駒の高さが高過ぎると言われたそうです。私は弦が太すぎると思っていたのですが、そうではなかったようです。夕方その生徒さんに調整してもらった楽器を見せてもらいました。今までレッスンの時に何回か弾いて気になった事が、これで解消しました。
 生徒さんの楽器の状態もよく分かっていないと、弾けない原因が弾き方ではなく、楽器にある事を見過ごしてしまう場合があります。


8.9

 夕方になってLS5/9をSV-23Dでドライブしてみました。Stirlingを鳴らした時のように、LS5/9から前向きに音が出てきました。このドライブ力はシングルアンプとしては例外的な存在です。しばらくこの聴き手に向かってくる音を楽しみました。
 音の細部について言うと、力はありますが音の粒は大きめです。そして迫力は充分にあるのですが、LS5/9のコーンが鳴り切っているか?というと、SV-91Bの時と同様今一つです。いつものSV-4で鳴らすと急に音が解れ、肩から力が抜けた感じです。そして2つのスピーカーの間に隙間なく音が並んでいます。SV-23Dの音に隙間があるわけではないのですが、こちらは音が前後方向に拡がるので、聴いていても横方向の広がりをあまり意識しません。やはりLS5/9にはプッシュプルアンプが良いようです。
 SV-23Dは音を浴びるように聴きたい時には最適でしょう。同じスピーカーでもこれで聞くと、別物のように違う面が見えてきます。同じ楽器(スピーカー)でも違う弓(アンプ)で弾くと違う面が見えてくるということです。
 このSV-23Dはとても楽しめましたが、42シングルに何かあった時の後継機種ではありません。結局今のラインナップのまま行くことにしました。やはり今まで時間をかけて作ってきた組み合わせは、それぞれにその良さがあります。今の組み合わせで、その良さを最大限に発揮できるようにセッティングを再度見直します。
 Devonについても長辺置きを試してみたいのですが、2組とも長辺に置く場所はありません。今のまま行くしかないでしょう。


8.7

 11時からいつも通りゲネプロでした。弦楽器は前半は出番がないので、11時過ぎに着くのでも良いのですが、いつもの癖で10時過ぎにはホールに着いてしまいました。ゲネプロは本番通りの進行で進みました。

 ゲネプロが終わってからお昼を食べて、渋谷のAppleStoreにiPadのスタイラスペンとiMac用のタブレットを見に行きました。どちらも物は1種類しかない上に、あまりピンと来なかったので、何も買わずに帰りました。
 AppleStoreで面白いと思ったのは、今やBookが主流で、iMacにはほとんど人がいなかった事です。Mac Proなど展示もしていませんでした。そのせいかUSBのキーボードもありませんし、マウスもトラックパッドも棚にあるだけでした。作業をするという点からも目が楽だという点からもiMacが最高だとは思いますが、私もほとんどの作業はBookでしています。そうなると確かにトラックパッドもマウスも要りませんね。

 そのあと楽屋に戻ってちょっとだけ昼寝をするつもりだったのですが、気がついたら本番の10分前でした。楽器体験コーナーには行けないまま、本番を迎える事になってしまいました。以前のほっとコンサートでは大幅に時間オーバーしましたが、今回は普通の時間に終わりました。
 これでN響は夏休みです。休み明けは東北旅行ですが、震災のため仙台と福島の公演が中止となり、弘前と秋田の公演だけが行われます。私はその次の日本財団主催のコンサートが出番です。


8.6

 今日は明日のほっとコンサートの練習でした。ラヴェルの道化師の朝の歌、アンコール、デュカスの魔法使いの弟子、グリーグのホルベアの時代から、の順に練習しました。指揮は現田茂夫さんです。魔法使いの弟子はナレーション付きです。練習はとても要領良く進み、11時半過ぎには弦楽器の入った曲の練習は終わってしまいました。

 家に帰ってから昨日の延長で、もう1度Rogersの長辺置きを聴いてみました。前に試した時には特に良さを感じなかったのですが、今回は印象が全然違います。短辺置きの時より、音が明るくて肌理が細かいです。バッハの無伴奏を聴いても今までLS5/9に持っていたイメージとは違って、気持ちが良いくらいとても細かいニュアンスまで聞き取れます。
 前との違いといっても、置き場所がほんの少し下がっただけなのですが、こんなに印象が違うとは驚きました。Rogersはこの置き方にする事に決めました。


8.5

 今日もう一度Rogersの長辺置きに挑戦してみました。

 以前より気持ち後ろに下げて、内振りを少し大きくとっただけなのですが、とても気持ちよく聴けました。ソースは昨日聴いたのと同じCD群です。前は何となく中抜けに聞こえていましたが、今日はそういう気配はありません。この位置だとほとんどレッスンの邪魔にはなりませんし、ピアノの前に「お邪魔します。」という感じで置くより表現力があります。
 本当はこの後SV-23DでRogersを鳴らしたかったのですが、セッティングに時間がかかりそうなので、それはまたの機会にしました。今までシングルアンプでは充分にドライブできなかったLS5/9がどのような音を聴かせてくれるのか、とても興味があります。自分のレパートリーの中には入ってこないタイプのアンプですが、こういうやり方もあるのだ!という事を教えてくれるとても貴重なアンプです。それと同時に300Bのアンプに戻るとホッとする自分がいる事も確かです。とても微妙で悩ましいです。

 明日はほっとコンサートの練習です。プロの半分が吹奏楽の曲なので、管打の皆さんは今日から練習ですが、弦楽器は明日、それも午前中だけの練習です。私は1月ぶりのN響です。震災の頃からずっと落ち着かなかった身の回りが、やっと落ち着きを取り戻しました。それが証拠にステレオにじっくり取り組めるようになりました。


8.4

 朝クロネコがSV-23Dを持ってきてくれました。夕方用事から戻って早速Stirlingにつないでみましたが、色々な事を考えさせられました。
 まず基本的なキャラクターを掴むために、SV-23DでStirling+ST-25(スーパーツイーター)をドライブしてみました。第一印象は中低域に特徴のある重心の低い力のある魅力的な響きのアンプという事です。SV-91Bとも違う重心の低さです。しばらく聴いたあと(いつも聴いているRafael Kubelikのシューマンの交響曲全集、Gielenのマーラーの復活、Vaclav Neumannのドヴォルザークのスラブ舞曲、Milsteinの小品集、理恵子のPaderewski+Chopinなど)、同じCDをSV-501 SEで聴いてみました。一番印象的だったのは、音の向きと音の粒の大きさの違いです。SV-23Dは音の粒が大きく塊でこちらに攻めてくる感じなのに対して、SV-501 SEはとても粒が細かく音が横にふわっと広がります。どちらもありですが、キャラクターはあまりにも違います。
 次に本来の目的であるバイアンプ駆動に挑戦です。まず中低域をSV-23D、高域をSV-501 SEにして聴いてみました。高域はいささか雰囲気が違いますが、基本的にはSV-23Dのキャラクターが支配的です。次に今まで通りに中低域をSV-501 SE、高域を42シングルにしてみました。どちらをとるか........?
 最近演奏スタイルが変わったその方向性を考えると、今までのSV-501 SE+42シングルの方が合います。このSV-23Dのキャラクターは1階のレッスン室に合います。SV-23Dは「今の42シングルと同じ方向性で、その代替となるメインアンプを探す。」という趣旨には合いませんが、とても説得力のある音です。でもリビングは寛いで聞ける音を出したい、というのが基本テーマですから、現状では残念ながらキャラクターが違います。でも音の粒の大きさは聴き込んでいけばどんどん細かくなっていきますから、この並外れた図太さと音の粒の大きさがどのように変わって行くのか見てみたいです。結論はその後で.......!

 実は1階の小さいレッスン室のステレオを出窓に並べていますが、スピーカーだけ机に載せているのでスピーカーコードが部屋の入り口を横断しています。あまりに見た目が不細工なので、3階のラックを降ろしてこようと思っています。ただPlanar25の置き場が問題です。それに3階のステレオの置き場をどうするかも問題です。とはいってもこの上ラックは買いたくありません。困ったなぁ........

 夏休み前の最後の公演が今度の日曜日にあります。ミューザ川崎とNHKホールで2回公演があるはずだったのですが、大震災でミューザ川崎の天井が落ちたため7日(日)のNHKホールの公演のみになりました。このほっとコンサートは開演前と終了後にとても楽しい楽器体験コーナーがあります。開演は16:00ですが、お時間の許す方は早めにホールにいらして、体験コーナーをお楽しみ下さい。


8.2

 新しい位置にセッティングしたDevonの音を聴いてみました。かけ始めはきつさがありますが、20〜30分経つと柔らかい音になっていきます。今までこのDevonから聞いたことのない音です。4〜5枚CDを聴きながら色々調整してみて、一応纏まりました。あとはこの状態で聴き込んでいきます。
 今度はDevonに定位置を追われたRogersを聴いてみました。最初は適当に置いてみましたが、当然のことながら詰まった感じの抜けの悪い音です。そこで少し後ろに下げて、スピーカーの間隔を少し詰めて、聴く位置に焦点を結ぶように内振りさせたら、かなり音が纏まってきました。こちらもこの状態でしばらく聞き込んで、問題を洗い出します。
 と同時に久し振りにアナログの音も聴きました。とてもどっしりとした音で、前に経験したようなピッチの移動もなく、安心しました。
 明後日には試聴用のSV-23Dが我が家に来ることになりました。今まで直熱3極管というか300B一本やりできましたが、RogersにSV-9tやSV-4を組み合わせた時のような変化が訪れるかもしれません。Stirlingという楽器をSV-501 SEという弓ではなくSV-23Dという新しい弓で弾く、という感じと言ったら良いのでしょうか?

 そういえば駒を新しくした楽器の方は、この1週間というか5日間弾き込んで馴染みがついてきました。最初は新しいバランスに慣れるために恐る恐る弾いていましたが、今ではもう思い切り弾いても前の悪い癖が出なくなりました。
 弦からの返りが柔らかくなったおかげで、楽器と特に弓の持ち方が自然と変わり、弾き方もかなり変わりました。いま私はこの歳になって演奏とオーディオの両方で大きな転機を経験しています。


8.1

 今使っている42シングルの音はとても気に入っていますが、RCA42がまず手に入らないし、仮にあったとしてもとてつもなく高いでしょうから、他の方法を考えないといけなくなりました。(手元には東芝の42もありますが、RCAと並べて聴くと音質にはかなり差があります。)送信管は大体高域に特徴があるようなので、SV-23D(RCA801仕様)を聴いてみたくなりました。でもSV-23Dは中域に力のあるアンプだそうで、42とは傾向が違うようです。もし中域に力があるなら、これを中低域に使い、SV-501 SEを高域に使うという手もあるかな?と思い大橋さんに伺ってみました。すると大橋さんもお宅でSV-86Bを中低域に、VP-2500 SEを高域に使っていたのを逆にしたら、高域の空気感が一変して非常に自然なタッチになったそうです。(それにしてもツイーターにSV-86Bとはすごいですね!)我が家でも試してみる価値がありそうです。普通は繊細な響きを持つアンプを高域に使いたくなりますが、そういうものではないのかもしれません。基本的にSV-23DがStirlingと合うかが一番大事なファクターですが、もし合うならSV-23Dを中低域用にする価値は充分あるでしょう。

 このところSV-192S、TL3Nと入力系ばかり変わっているリビングのシステムですが(そういえばこの前エミ減のため42シングルの出力管を交換していました。)、今度はメインアンプの構成ががらっと変わるかもしれません。この期に及んで大規模に構成を替える気はなかったのですが.........どうなるのでしょう?


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