昭義のひとりごと2009年9月分  


このページは私の日記のようなものです。私の感じること、周りで起こったことを書きます。

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9.30

 今日は佐渡さんの第9の練習でした。あさってはオーチャード定期、次の日はBunkamura20周年記念コンサートです。1989年に2150席のオーチャードホールができましたが、その3年前1986年には2006席のサントリーホール、1990年には1999席の東京芸術劇場、とほぼ同規模のホールが出来た時代でした。
 オーチャードホールの演奏会は土日だと15:30開演なので、食事をするとすぐに本番になります。でもウイークデーだと開演は19:00なので、外に出ると色々誘惑に駆られてしまいます。でも今回は明日リハーサルとゲネプロが行われるので、あさっては本番に行くだけです。
 今日はオーケストラだけでの練習だったので、明日はまず4楽章をソロと合唱団を加えて練習してから、ゲネプロを行います。今回の合唱団は二期会です。

 先週末から毎日北総線の北国分の近くまで行っています。距離の割には幅の狭い走りにくい道で思いの外に時間がかかります。特に夕方になると、対向車のヘッドランプが目に入ってとても見にくくなります。またその時によって道の渋滞の様子が違うので、道の選び方が大変です。少々大回りしても、信号が少なくて交通量の少ない道を選んだ方が早く着きます。でもこういう道は歩行者と自転車が沢山いるので、接触事故に気をつけないといけません。


9.28

 シルバーウイークから色々の発見をしたり感じるところがあったのですが、先週末から思いもかけぬことが起きました。この4日間でmini91Bを作ろうと思っていたのに、それどころではなくなってしまいました。今後の展開は今まるで分からないので、対策の立てようもありません。

 先週のソルフェージュのレッスンの時に、CDに入っている課題の聞き取りをしました。私のレッスン室でレッスンしていたので、私の部屋のステレオで課題を再生したのですが、一番小さい子が課題がかかった途端にうれしそうな顔をしてステレオを見回していました。この子は小さいのに音をよく聴いて弾く子なので、出てきた音に感じるところがあったのでしょう。この前の小5の男の子と言い、この小1の女の子と言い、音をよく聴く子が似た反応をした事がとても印象的でした。
 またある本を読んでいたら、ヴァイオリンの神様のように言われる大家が実は音が小さかったという件がありました。とても意外でしたが、自分で弾く時にとても参考になりました。ただこの人の音のスピードは群を抜いて速い、という特性があります。ですから少なくとも録音では音が小さいという感じは全然ありません。生でも問題になるのは音量ではなく音の浸透力です。ですから音量が小さくとも、聴衆に神様のように受け入れられたのでしょう。
 これはステレオでも全く同じで、ボリュームを下げると音が痩せるのは良い音ではないのです。この事についてはまた機会を改めて書きます。

 今週の金曜日10月2日(金)3日(土)にオーチャード定期とBunkamura20周年記念コンサートがあり、私も出演します。佐渡裕さん指揮のベートーヴェンの第9です。30日に練習所でリハーサルをし、1日には会場のオーチャードホールでリハーサル兼ゲネプロがあります。


9.24

 シルバーウイークは前半はN響の定期、後半は家の用事であっという間に過ぎてしまいました。でもとても面白いことがありました。小5の男の子が、私のレッスン室にある2つのスピーカーのどっちが良いの?と聞いてきました。どちらが良いかではなくて、演奏を聴く場所が違うんだよ!と説明しました。 TANNOY(+SV-91B)の方は会場のS席で聞く感じ、Rogers(+SV-4)の方はもっと近くで細かく聴く感じという意味のことを説明しました。同じ曲をアンプを切替ながら何回か聴いていくうちに、この子は何かを悟ったらしく、ニコニコしながら帰って行きました。この次に来た時にどちらで聴きたいと言うか、実はとても楽しみです。
 我が家にはDevon、Stirling、Autograph miniの3台のTANNOY、Rogers LS5/9とkit LS3/5aの計5台が実際に音を出しているスピーカーです。どれも皆大好きなのですが、強いて言えばDevonが好きです。というのは私のオーディオ行脚はDevonをフルに鳴らせるようにと始めたからです。最近リビングで聴く機会が圧倒的に多いので、Stirlingの音が以前より粒が細かく馴染んできました。
 このTANNOYと較べるとRogers系の2台は音の質が違います。こちら2台はプッシュプル(SV-4とSV-9t)でドライブした方がその良さが出てきます。TANNOYは3台とも300Bのシングルアンプでドライブしています。(Autograph miniはmini91Bにするつもりですが、現在まだ箱の中に入ったままです。)


9.20

 今日は定期2日目でした。印象は昨日と同じです。ホープさんは今日はアンコールにラビ・シャンカールのインプロビゼーション(即興)を弾かれました。

 シルバーウイークとやらで、昨日も今日も首都高は大渋滞でした。2日とも錦糸町からは下の道を行きましたが、下は空いていてとても走りやすいです。ただところどころ進入禁止になっているのですが、手前から案内がないので、そこに行って右折しようとするとは入れない、という所が3〜4ヶ所あり10分ほど余計に時間がかかりました。

 この前新しいiPod nanoが出ましたが、これは便利に使えそうです。お気に入りのCDをiPodに入れて聴くという機能の他に、自分や人の演奏をビデオに撮って見るという事もできます。あとズームができて、静止画が撮れ、音だけの録音ができれば言うことないのですが.........iPhoneを使えば良いのでしょうが、iPod nano位のサイズでこれが実現できるとうれしいです。欲張り過ぎですか?


9.19

 ホグウッドさんの定期は左からファースト、ヴィオラ、チェロ、セカンドという変わった形の対向配置です。普通はヴィオラとチェロが反対です。とはいっても対向配置は人によってかなり違うので、今回だけが変わっているわけではありません。サンティ先生の場合はコントラバスがファーストの後に一列に並びます。
 今回プロ前半の2曲フィンガルとヴァイオリン協奏曲は初版で演奏していますが、普通弾かれる版が初版とどのように違うかを知るのはとても面白いです。
 ヴァイオリン協奏曲のソリスト、ダニエル・ホープさんはとてもよく通る音の持ち主です。ソリストはヴィブラートをかけて弾かれていました。更に面白かったのはアンコールです。ヴィブラートをたっぷりかけて、ラヴェルの歌曲をご自分でアレンジしたソロの曲を弾かれました。
 楽屋でもNHKホールのような広いホールで現代の楽器でノン・ヴィブラートで弾くのは無理があるという意見が多かったでした。専門の室内楽・アンサンブルが小さいホールで演奏しなければ良さは出ないでしょう。今日の演奏も普通に弾いたらもっと盛り上がったでしょう。
 更にノン・ヴィブラートで弾くために音が保てないので、テンポがとても速いです。対向配置の上にこの速さなので、合わせるのはとても難しかったです。普通に弾けばもっと落ち着いて弾けるのに........というのが偽らざる感想です。


9.18

 今日は練習の初めに「Run through」と言われ、終わってからいくつかリクエストが出ましたが、最初の1コマでスコットランドは終わりました。ホグウッドさんのテンポはとても速くて落ち着かなく感じるのですが、ヴィブラートで響きを保てないのですからしかたないのかもしれません。その上棒の動きもとても速いので、見ていてポイントが掴みにくいです。明日はゲネプロ本番です。本番になると自然に落ち着くところに落ち着くので、今回もあまり心配はしていません。

 今我が家ではコーヒーのミルは粗さを自分で選ぶ方式のものを使っています。粗さは大きく分けて8段階、我が家では苦みがあまりないのが希望なので、普通のコーヒーの場合は8段階の6位の粗さで挽いています。(アイスコーヒーにする時は8段階の1という一番細かい挽き方にします。)この前たまたまもう少し細かく挽いてみたら、ほんの1段階の違いですがとても香りが良く美味しくなりました。
 同様にオーディオのセッティングも一度決まったつもりでも、しばらく経ってから見直しが必要です。例えばあるセッティングを最初にした時には、細かい部分がどうであれ新しいセッティングの良さに惹かれます。でもそれに慣れると、最初に気が付かなかった細かい違いが見えてきます。嫌でも自分の評価の基準は現在の自分の環境になります。新しい環境を導入する時は、その前の環境が基準になります。でもその新しい環境に慣れる頃には、新しい環境が基準になります。そうなると聴き方も自然と変わります。
 環境の中には年と共に変わっていく自分自身も含まれます。経験を重ねて良くなっていく部分もあれば、加齢と共に衰えていく部分もあります。それぞれの時点でベストと思うものを選ぶ努力をしなければいけませんが、時と共に自分がベストと思うものも変わっていきます。


9.17

 今日もスコットランド、フィンガルの順に練習しました。練習中に出される注文はなかなか面白いのですが、弾く側から言うとそれより前にやることがたくさんあるのです。とにかく発音を合わせるのが至難の業です。ただでさえ慣れない、それもヴィオラが下手側に行くとても珍しい配置なので、課題満載です。普通ならオケの自発性に任される部分まで細かく指示されるので、こちらはただついていくしかできません。まるでクイズのような心境です。
 明日はスコットランド、フィンガル、ヴァイオリン協奏曲(ヴァイオリン/ダニエル・ホープさん)と練習します。

 このところ楽器の発音に釈然としないところがあったのですが、弦を替えたらすんなり解決しました。毎日弾いているので、知らないうちに弦が劣化しています。弓の毛も弦もちょっとでも反応がおかしいと思ったら、替えた方が良いです。スッと発音しない状態で重音を無気になって弾いていると、すぐに悪い弾き方が染みつきます。弓の毛と弦は消耗品です。


9.16

 今回はメンデルスゾーン・シリーズで、今日明日はスコットランドとフィンガルを練習します。スコットランドを順に練習しましたが、例によってノン・ヴィブラートで速めのテンポで進んでいきました。速めのテンポといっても弾くたびに微妙に速さが違うのが悩ましいです。ノン・ヴィブラートはメンデルスゾーンあたりになると響きが膨らまず、弾きながら違和感を感じます。(crescendoしていくと、普通はあるところからぐっと膨らんでいく感じがするのですが、今回はそこで飽和してしまうのです。)昔の楽器でよく響く広すぎないホールで弾けば効果が上がると思いますが..........

 昨日の夜から私の使っているMacBook Proのキーボードの反応がおかしくなってしまいました。というのはキーボードで文字を打つためにウインドウを選んでクリックしても、ウインドウが選ばれた状態にならないのです。昼休みにどうしても症状が消えないので、一度シャットダウンしました。そして家に帰ってからもう1度立ち上げてみましたが、やはり症状は消えません。これがOSのソフト的な問題なのか、ハードに起因する問題なのかを確かめようと思い、まずデータのバックアップをとりました。その過程でキーを何度か叩いているうちに、症状は消えました。どうも異物がキーボードに挟まった状態になっていたようです。今は快調に動いています。
 今度出たMacOS X Snow Leopardに早くアップグレードしたいのですが、プリンタドライバの対応とバグフィックスが進んでからにします。そのため今OSを再インストールするような無駄なことはしたくなかったので、すんなり直ってくれて助かりました。Snow Leopardをインストールする時は、HDDを初期化してゼロからインストールするつもりです。ただ初期化の前にインターネット経由で認証の解除をしないといけないソフトがいくつかあり、本当に面倒くさいです。認証の解除をして再度インストールして、またうすら長いシリアル番号を入力してネットで認証を受けないといけません。何で正規ユーザーがこんな面倒くさいことをいちいち強要されなければいけないの?(AdobeのCreative SuiteとFinaleです。)


9.15

 明日からはホグウッドさんのA定期の練習が始まります。今度はメンデルスゾーン特集で、序曲「フィンガルの洞窟」(初版)、ヴァイオリン後奏曲(初版)、交響曲第3番「スコットランド」です。スコットランドはホグウッド版と発表されていましたが、譜面が間に合わないとかで普通の版で弾くようです。次の週はプロコフィエフの交響曲第1番、ストラヴィンスキーのプルチネラ、モーツァルトの「フリーメーソンのための葬送音楽」、ハイドンの交響曲第104番というC定期です。普段はハイドンというと2人とか4人が曲降りになるのに対して、このプロはハイドンが一番編成が大きいという変わり者です。私は次のA定期が出番です。そしてその次は10月初めのオーチャード定期20周年記念の第9に出ます。

 いわきからの帰りは試しに圏央道の牛久阿見で下りて、一般道で竜ヶ崎、布佐、白井と走ってみました。時間的には3時間位で帰ることができました。竜ヶ崎へは前に何回か行ったことがあるので、牛久阿見から竜ヶ崎に出られればあとは知った道です。(とにかく信号の少ない道を走っています。)この感じだったら行きも牛久阿見まで下を走っても良かったでした。いわきへは往復で420kmでしたが、この距離をすんなり走れるとエンジンの調子はとても良くなります。


9.13

 今日はいわき市のAlliosでの演奏会でした。会場練習は3時半からだったのですが、美味しいウナギのお店があるというので早めに行きました。鰻の石焼きまぶしを食べたのですが、味付けが濃すぎずにとても美味しかったです。漬け物も薄味でした。
 そして会場に向かいましたが、いわきでは公共の駐車場は土日はタダで止められるようになっていました。会場のすぐ裏手の駐車場に車を入れることができ、終演後はスムーズに出場できました。

 今日の会場Alliosは前にコバケンさんの第9で来たことがあります。その時は1日目は合唱団と練習し、2日目に本番を迎えました。今回はいわき市でのN響定期の第1回目です。

 1700席のホールですが、拍手の響きを聴いているともっと大人数を収容しているように感じます。とても響きの良いホールで、無理しないで弾くようにとホグウッドさんはリクエストを出されていました。この響きの良さもあっていわき定期の第1回目はうまく行きました。お客様もカーテンコールの時に立って拍手している方がたくさんいらっしゃいました。
 最近はサントリーでのB定期と同じプロで、色々なところで演奏会をするケースがとても多いです。地方の皆様に東京の定期と同じプロで聴いていただけるのは、我々にとってもとてもうれしいです。


9.12

 会場練習が12時半から、本番が午後2時というとても悩ましいスケジュールの1日でした。というのは会場練習が終わってから本番までは1時間しかありません。そうなると会場練習と本番の間に落ち着いて食べる余裕はないので、会場練習の前に食べるしか選択肢はありません。あまりお腹もすいていないのに、先を考えて無理矢理お昼を食べて本番に備えました。

 今回のピアノ協奏曲の並びは弾き振りの時のような位置にソリストがいる、変則的な協奏曲でした。今日は幾分ゆったりとしたテンポで進んでいきました。同じ場所も繰り返すと待ち方が違うので、毎回棒をよく見ていないといけません。明日はどうなるのでしょう?

 今日は新しく出来た市川インターから357に抜けるバイパスを初めて使いました。湾岸に抜けるのは今までよりはるかに楽で、横浜方向へは湾岸で行くのが良いようです。湾岸を走っていたら、急に雨が豪雨に変わり、ワイパーが全然効かなくなりました。みなとみらいに着いたら雨もやみましたが、一時はどうなるのだろうかと心配になりました。高速1000円のせいか、首都高の上も普段はほとんど見かけないナンバーであふれかえっていました。夜また東京駅まで走ったので、今日は1日で150km走りました。明日は更に強力で、1日で400km以上走り、片道2時間半〜3時間の行程です。


9.11

 今日は9.11、同時多発テロ8周年です。その1月前にクリーブランドに行き、その半月後にはN響の演奏旅行でヨーロッパに行っているので、何とも複雑な心境です。

 ずっとAutograph miniのセッティングのツメをしないままになっていたので、スーパーツイーターPT-R4の前後位置、インシュレータの向きと位置を確かめてみました。ただAutograph miniは部屋の影響をとても強く受けますので、基本的にライブな私の家での結論は他の方の参考にはあまりならないでしょう。私の家ではPT-R4は前面を合わせるより、出来るだけ後に下げた方が良かったです。またインシュレーターは普通の方向で離し気味に置いた時が一番音が落ち着いていました。PT-R4の前面を合わせると、音の伸びが不足します。またインシュレータを剣山形にすると、中域が充実しないというか引っ込む感じがします。またインシュレータは近づけるよりは離した方が音が伸びます。なおスーパーツイーターのレベルは30kHzにした時が一番良いです。
 セッティングについてはこれで一応の結論が出たので、これからは色々なジャンルの音楽を鳴らして、自分のイメージに合わないところが出てきたら、また色々やってみます。
 今は樽アンプ350Bシングルで鳴らしていますが、なかなか健闘してくれています。


9.10

 今日のコンサートも昨日とほぼ同じ印象です。あさっては横浜で、しあさってはいわき市で今日と同じプロで演奏会をします。
 最近出来た市川インターと湾岸横の357号線を結ぶバイパスをあさって初めて使います。前に市川インター→357方向はまだ出来ていないと書きましたが、既に出来ていました。地図を見ると信号なしに357に合流できるようです。羽田や横浜に行く時にはとても便利なバイパスです。
 しあさっては三郷から常磐道で行きますが、三郷までは2つのコースがあります。1つは湾岸→中央環状線→6号三郷線と行く方法、もう1つは一般道で外環道の三郷南まで行く方法です。少々時間が余計にかかっても三郷南経由で行くのが順当でしょう。三郷からは2時間位で着くでしょう。事故などないように祈るばかりです。

 定期演奏会というと燕尾服を着ますが、その時に必要となる小物としては蝶ネクタイ、カマバンド、サスペンダーがあります。特に蝶ネクタイはすぐに劣化する消耗品です。楽器を持つ時に蝶ネクタイが皮膚に触れるので、汗が染み込んでいくからです。またカマバンドもサスペンダーも何回も使うとゴムが弱くなってしまいます。私も何年も同じものを使ってきたので、新しいシーズンが始まるのに合わせて、新しい物に買い換えました。外から見えるのは蝶ネクタイだけですが、やはり新品にすると気分が引き締まります。
 こういう小物は普通はデパートの礼服売り場で買うのでしょうが、今回は秋葉原の近くの問屋街にあるカインドウエアのショールームで買いました。


9.9

 ゲネプロの時には昨日以上にテンポがゆったりしていたのですが、本番になったら速めのテンポで進んでいきました。コリオランなど緊張感が溢れる感じになっていました。バロックのコンチェルトのような並びのピアノ協奏曲は、演奏もad lib.が満載で賛否両論喧しいとは思いますが、面白かったです。7番もテンポは速めで、全楽章attaccaで進みました。速い楽章ではin tempoで次に行く場合と、フレーズを納めて次に行く場合の2つがあり、毎回棒を見ていないといけません。すごいと思ったのはN響のアンサンブル力です。とても紛らわしい進行にもかかわらず、誰も飛び出したりせずに何事もなかったかのように粛々と進んでいったからです。
 今日楽屋で話題になっていたのは、弦楽器奏者でノン・ヴィブラートを言う人はほとんどいないということです。それにヴィブラートを前提としてバスバーなど太くなっている現代の楽器で、ノン・ヴィブラートをするのは合わないのではないか?というのです。これは我々プレーヤーの偽らざる感想です。
 ですが今日の演奏会は不思議な迫力に包まれていました。その意味ではとても面白い良い演奏会でした。でも普通にヴィブラートをかけて弾いたらもっと音に潤いが出て、もっと迫力があったのでは?というのが私の偽らざる感想です。


9.8

 7番の1楽章から順に練習は始まりました。最初は快調だったテンポが、練習が進むに従って段々ゆっくりになってきました。とはいっても普通のテンポなので、特に遅くはありません。
 2コマ目からはピアノ協奏曲に移りました。今回はピアノの位置からしてとても変わっています。そしてソロのパートはバロックの協奏曲のように、色々なところでアドリブがあります。まず最初のコードから驚かされます。ピアノ協奏曲についてはホグウッドさんの本領発揮で、とても細かく注文が続きました。普通はコンチェルトの合わせは1コマなのですが、今回は2コマ半もかかりました。
 ピアノ協奏曲の時は、コントラバスのすぐ前に座っているので、普段とは全体の聞こえ方がまるで違います。まるで違う曲を弾いているような印象です。
 今回は色々なところにアンサンブルで気になるところがあるのですが、ホグウッドさんはその事をあまり指摘されません。こちらとしては気になります。
 明日はいよいよ定期初日です。ゲネプロ本番を弾くと大体落ち着くので、多分本番はすんなり行くと思います。


9.7

 今日も7番の1楽章から練習が始まりました。始まったらとても細かく注文が始まり、いよいよ本領発揮かと身構えたら、2楽章からはあっさり進行し、午前中にコリオランまで終わってしまいました。明日は7番、コリオランのあとピアノ協奏曲第4番を練習します。
 今回の目玉は全楽章アタッカ(attacca)で続けて演奏することでしょう。そういえば昔サヴァリッシュ先生がブラームスの4番をやはり全楽章アタッカで弾きました。この時は本番では異様な緊張を感じましたが、今回はどうでしょう?また繰り返しは全てしますが、テンポは速めなのであまり長〜いという印象はありません。
 Non vibrato奏法というと前にノリントンさんの時に経験しました。私自身はNon vibrato奏法は面白いとは思いますが、ヴィブラートを前提としている現代の楽器で弾くのには違和感を感じます。どうせやるなら楽器も当時のものを使うべきでしょう。来週のメンデルスゾーンはどうなるのでしょう?


9.6

 今回の指揮者ホグウッドさんは、N響に初登場です。初対面の指揮者の場合どこにポイントを置いて練習されるのか分からないのですが、今日の練習で大体分かりました。
 まず7番を第1楽章から順に弾いていきました。基本的にノン・ヴィブラートで譜面通りのボーイングで弾かせる、というこだわりを見せています。また繰り返しは全てありです。今回の対向配置は、客席から見てファースト・ヴィオラ・チェロ・セカンドという珍しいものです。対向配置の場合よくあるように、今回もスケルツォでファーストとチェロがずれて聞こえました。速いテンポできちんとアンサンブルをとるのは、普通の配置の方がやりやすいです。
 午後からはコリオランに移りました。時間一杯までじっくり仕込まれるのではないかと予想していたのですが、今日は午後最初の1コマで終わりました。明日はどうなるのでしょう?


9.5

 いよいよ明日から2009年の秋のシーズンが始まります。9月はホグウッドさんの指揮です。いつもは2日の練習で本番を迎えるB定期ですが、今回は日〜火曜日の3日練習します。コリオラン+ピアノ協奏曲第4番+交響曲第7番というベートーヴェン・プロという事を考えると、とても珍しい事です。ということは厳しい練習が待っているのかな.......?対向配置も気になります。明日の練習が半分楽しみ、半分脅威です。水木とサントリーで弾いた後、1日おいて土曜日に横浜、日曜日にいわきで同じプロを弾きます。
 次の週はメンデルスゾーン・プロのA定期です。フィンガルの洞窟(初版)+ヴァイオリン協奏曲(初版)+交響曲第3番(ホグウッド版)というプロです。この2つの定期は私も出演します。このあとプロコフィエフ/交響曲第1番+ストラヴィンスキー/組曲プルチネラ+モーツァルト/フリーメーソンのための葬送音楽+ハイドン/交響曲第104番「ロンドン」というC定期があります。

 A定期が終わったら連休になるので、mini91Bを作ろうと思っています。その頃には黒御影石のボードも入ってくるでしょう。早く音をまとめて大橋さんに聴いていただきたいと思っています.......が、なかなかまとまって時間がとれません。


9.4

 7年振りの東京フォーラムでの演奏会でした。外回りから会社線に入り、東銀座で出て東京フォーラムに行きました。行きは箱崎で少し渋滞しましたが、全体的にはとても順調でした。帰りは首都高自体は空いていましたが、呉服橋まで下を走るのに時間がかかったので、行きと同じ位の時間がかかりました。

 今日の会場東京フォーラムのAホールは5000人収容の大ホールです。横幅がとても広いです。ステージ奥の壁面は本番の時は青い光が当たっていました。最後の写真は、ラプソディー・イン・ブルーのソロを担当されたエルダー・ジャンギロフさんです。
 ゲネプロは最初にPAの音のバランスをとるために、各楽器の音を出しました。そして全楽器の音を出したあと、曲順に練習していきました。(ショスタコーヴィッチのジャズ組曲、ガーシュインのラプソディ・イン・ブルー、バーンスタインの「ウエストサイド物語」からシンフォニックダンスです。)

 ゲネプロは3時に終わりましたが、本番まで4時間あります。私は遅いお昼を食べてから、隣のビックカメラに行って、AirMac Expressと光角型と光ミニプラグのディジタルコードを買いました。これでレッスンの時にiTunesに取り込んだCDを聴かせる事が出来ます。家に帰ってから、早速家のネットワークにこれを接続させました。AirMacユーティリティのおかげで簡単に設定できました。昔はユーティリティは2つあり、細かい設定をするのはとても大変でした。でも今は手動で設定しなくても、言われた通りにチェックを付けるだけできちんと動作してくれます。AirMacユーティリティはとても進歩しました。
 ビックカメラのMacコーナーには新しいOS X10.6 Snow Leopardが出ていました。インターフェースはあまり変更ないようですが、かなり速くなったようです。そしてIntelMac専用になり、いよいよPowerPCと訣別する時期になったようです。我が家の現用のMacはほとんどがIntelMacになり、PowerPCは唯一iMacG5があるだけです。近いうちにOSをアップグレードしようと思っていますが、プリンタドライバの対応を確認してからにします。

 本番は19:00からでした。普段の演奏会とは客層が違うので、ショスタコーヴィッチのジャズ組曲では1曲終わるたびに計8回拍手がありました。そしてラプソディー・イン・ブルーになってからは、客席で子供が騒ぎ出しました。曲が変わっても騒いでいるのは止まりませんでした。付き添いのご両親には、子供を外に連れ出すなどちょっと考えて欲しかったです。静かなところで騒がれると、他のお客さんも白けてしまいます。
 今日までは黒服の演奏会ですが、次の9月のB定期からは普段通り燕尾服になります。今日で夏のモードも終わりです。あさってからは9月の定期の練習が始まります。指揮はクリストファー・ホグウッドさんで、全て対向配置で演奏します。最初のB定期はベートーヴェン特集ですが、どのような具合になるのか今から楽しみです。


9.3

 今日はショスタコーヴィッチ、バーンスタイン、ガーシュインと練習しました。明日の演奏会はこの3曲を続けて(休憩なしに)弾くそうですが、管楽器にとっては負担の重いプロでしょう。N響が弾いた後まだ2グループが演奏するので、時間が押しているからだそうです。それなら是非プロを短く、とは思いますが.......?
 明日は本番です。ゲネプロが13:10〜、本番は19:00〜です。私は去年の東京Jazzは降り番だったので、この企画には初めて出ます。私が東京フォーラムで弾くのは、2002年11月のゲルギエフさん指揮のキーロフ管弦楽団との合同演奏会以来です。会場のフォーラムAは5000人収容の大ホールです。PAでも入れなければとても太刀打ちできない大きさです。


9.2

 今日はショスタコーヴィッチのジャズ組曲、バーンスタインのシンフォニックダンスの順に練習しました。指揮は沼尻さんです。
 ジャズ組曲の第7曲だけは以前に何かの演奏会のアンコールで弾いたような気がします。楽譜を見て練習していた時には気が付かなかったのですが、今日弾いていてふと思い出しました。明日はこの2曲のあと、ラプソディー・イン・ブルーを練習します。

 帰りに江戸橋から箱崎にかけてが渋滞している時は、私は湾岸線に回ります。この前練習からの帰りにこのコースを使ったら、357の下りから直接京葉の市川インターのすぐ近くに抜ける道が出来上がっていました。今まで工事中で、いつ出来上がるのかな?と思っていたのですが、思ったよりはるかに早く良い道が出来ました。ただ逆方向の道は完成していません。早くできて市川インターと357が両方向ともスムーズに繋がるとうれしいのですが..........
 とはいっても357に出て千鳥町に入る頃には、7号線で行けば錦糸町に着いているので、上りにはあまり使えないでしょうが!


9.1

 今日から9月、月日の経つのは早いものですね。明日からは4日に東京フォーラムで行われる東京Jazzの練習です。Symphony meets Jazz-NHK交響楽団というステージで、ステージ・オーケストラのための組曲(ジャズ組曲第2番)/ラプソディー・イン・ブルー/シンフォニック・ダンスの3曲のプロです。指揮は沼尻竜典さんです。ジャズ組曲はショスタコーヴィッチの作品ですが、今回初めて弾きます。去年の東京Jazzには私は乗っていなかったので、今回が初めてです。普段とは違う乗りの曲を弾くのは今から楽しみです。

 この1年位の間に我が家のステレオはリビングのStirlingがバイアンプ駆動になり、DACがSV-192Sになりました。そして1階レッスン室のDevonと2階リビングのStirlingの下に黒御影石のボードを入れました。そして1階の小さい方のレッスン室にAutograph miniを入れて、それをドライブするために樽プリ+樽アンプを使っています。(近いうちにmini91Bを作って、これでドライブする予定です。)こちらにも黒御影石のボードを入れました。そしてもともとここに置いていたkitLS3/5Aを離れに持って行きました。(こちらはARCAM FMJ23T+Model2+SV-3+SV-9tで鳴らしています。)
 昨日の夜1階レッスン室のCDプレーヤーMYRYAD MCD500の内蔵DACの音とModel2経由の音を較べてみました。ソルフェージュのレッスンの時にiTunesを使って課題を聴かせる事が出来るようにするために、Model2を置く事にしたので試してみたわけです。(Model2はAirMac Expressの光出力を受けて、ステレオに出力するために使うのです。そうなるとMacBook Proからワイヤレスで課題を再生できます。)
 本題のMCD500の内蔵DACとModel2の比較ですが、音の芯はModel2の方が感じさせてくれるのですが、音の伸びや全体のバランスは内蔵DACの方が良く聞こえました。(MCD500は初代の師匠がStuderの音に一番近いもの、という事で紹介してくれました。この師匠が私にStirlingの良さを教えて下さったのです。この方はサトームセンにいらっしゃったのですが、何年か前に退職されました。)昨日はスピーカーを最初はDevon、後からLS5/9にしました。そうしたらLS5/9の音に少し気になる部分を感じたので、他のスピーカーのように黒御影石のボードを入れる事にしました。今までは気にならなかったのですが、スタンドが少し鳴いているようなのです。


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