栄子のひとりごと2004年4月分

 栄子先生へのメールはこちら


このページは下から上へ順番に日付が新しいものになっています。

昭義先生のひとりごともぜひご覧下さい。


4.29

 私は朝起きるとまずメールに目を通します。毎日約30通ほどのメールを全国の方から頂きますがそのほとんどがフィットペダルの感想や質問です。お返事を書けるものはすぐに書き、お花をしなければならないので時間切れになると夜、練習から帰ってきた時に書いています。最近になって「2段のボードでは足らないので是非3段でペダルも更に高いものを作って欲しい」というもの が多くなってきました。実は私も以前から同じ事を生徒で感じていたので早速 フィットペダル・ボードの発売元のドンナハウスさんと打ち合わせをして色々 試しています。いよいよ今日その試作品ができ上がってきました。踏み心地や 接触面の感触を実際に私の生徒何名かに試してもらおうと思っています。すごく 楽しみ。これで良い感触を得られれば製品として近々誕生いたしますので、今まで散々お待ち頂きました皆さま、どうぞお楽しみに!

これは身長120〜130センチの人用です。
ボードは3段、ペダルは10セン チあります。

 来月のコンサートのアンコール曲で悩んでいます。いつも堅苦しくないようア ンコールはその時に、はやっているものを演奏しますが、はやりの曲などに疎い私たちは生徒からそれを教えてもらったのですが、候補があまりにも沢山あ りすぎてその上譜面を見てみるとどれも素敵な曲ばかりで迷ってしまいます。 ああどおしよう!!本当にこまった!

そういえば理恵子もいつもアンコールには本番直前まで悩まされています。と いうか理恵子の場合はアンコールの事をすっかり忘れていて3日くらい前にな って慌てて何弾こう!なんて言う具合なんです。


4.28

 指のトレーニング、スケール、ツェルニー、コンクールの4曲という具合に、コンクールを受ける生徒のレッスンを私はこのパターンで進めています。でも細かくやり出すと90分レッスンの生徒を超特急で見てもまだ時間が足らなくなる事もあります。今日、ある生徒をレッスンしていてとても嬉しい事がありました。何を弾く時も同じですが。特に弾き方に癖があると絶対にうまく行かないツェルニーを弾いている時の事でした。腕、手首、指先のコントロール、力配分、脱力、全て自然で私の理想とする状態になってきたのです。
 無理のない奏法なので他のものも次から次と楽にこなすことが出来、弾く事に全く疲れが見えず楽しそうです。その様な生徒に共通して言える事は「指のトレーニング的な一見単調に思える練習が好きである」という事です。なぜならそれによってトリルや速いパッセージ複雑なリズムなど何の苦労もなく簡単に美しく弾けてしまうのですから。だから私はいつも面倒な練習は魔法のおまじないと言っているのです。テクニック的な問題で苦しまなければ当然歌う気持ちも豊かになり言うことなしです。
 テクニックをつけさせるのも根気のいる仕事ですが、歌う気持ちのない生徒に心の底から歌わせる事の苦労は考えただけでも気が遠くなりそうです。ですから私は小さいうちから歌を楽しく歌える子に育って欲しいのです。その 意味でも声楽の先生のご指導は心から感謝しています。欲を言えばご家庭で早いうちから歌を沢山聴かせてあげて欲しいと思っています。オペラのアリアなど最高です。


4.27

 この季節花粉症と前髪が伸びすぎているため目がかゆくてすっきりしないので 思い切って美容院へ行ってきました。そう言えば美容院は2ヶ月ぶり。忙しくてなかなか足を運べませんでした。かれこれ7年位お願いしているこの美容師さん、髪の手入れを怠るとすぐに分かってしまいます。ですから絶対に毎日の手入れは手を抜けません。髪も肌の一部分なので大切にしないとすぐに痛んでしまうそうです。そのあと譜面とCDを買いこみ久しぶりに表参道の街並みを 散策して気分もかなりリフレッシュ出来ました。レッスンと練習漬けの毎日で は気分も盛り上がりません。


4.26

 父の祥月命日の為白井にひとりで住む母のところへ朝から行ってきました。昨年暮れに行ったきりで実に4ヶ月ぶりでした。母はそれはそれは嬉しそうにしてくれました。時々理恵子に国際電話をかける事が何よりもの楽しみだそうです。私たちは忙しさで随分ご無沙汰してしまって何かとてもかわいそ うになってしまいました。もう80過ぎているので本当はもっと頻繁に行ってあげたいのですがなかなか思うに任せません。楽しくお昼を過ごしその後自宅 に戻るとすぐに来月のコンサートのことで地元のテレビ局からの取材がありました。それからはいつも通りにレッスンをして今日も一日が何と早い事!!

 挿し芽で増え続けたゼラニウムがこんなに満開です。レッスン室の周りも満開になってきました。


4.24

 私は毎月末に翌月の予定表を作っています。今日は5月の予定を作りながら、私の生徒達が長谷川先生に第一回目のレッスンをして頂いてからほぼ一年になろうとしていることを思い出しました。あの頃どうしてもピリッとしない生徒達をどうにかしたくて悩みに悩んでわざわざ遠く豊橋からいらして頂きました。でもいらして頂いても続けて行けるのかどうかは未知の世界でした。私はその頃生徒を教える事は楽しかったのですが、確信を持って生徒を導いてあげられないもどかしさを感じていました。その原因が自分ではよく解らなかったのですが、最近少しずつ解りかけてきました。先生にいらして頂くようになってから生徒たちも別人のように変わりましたが、一番変わったのは私自身かもしれません。初めてのレッスンでは、それまで男の先生に指導を受けた経験がなかった生徒達は極度の緊張と不安で皆真っ青でした。思わず一年前5月の先生のホームページを読み返してその時の緊張感を思い出してしまいました。ところが約一年たった今では先生のレッスンを楽しみにしていない生徒は一人もいません。今度は、お忙しい中連休最後の日にレッスンをいれて頂けたのですが断る生徒もなく、それどころか嬉しそうに「是非受けたい!」という生徒ばかりなのです。
 今年度も生徒たちは各種コンクールに向けて最大限の努力をしてくれる事でしょう!!


4.23

 コンサートの打ち合わせや、またそのために色々な方にお会いしなくてはならなくて朝から夜まで自分の練習いっさい出来ませんでした。その間二人のレッスンを大慌てでやり終えてまた出かけ、夕食終わって時計を見るとすでに9時。今日も目まぐるしい一日でした。今週もあっという間に終わりです。明日はもう土曜日・・・。また息つく暇も無い土日がやって来ます。どうしてこんなにも時間の経つのが早いのでしょう。さあ今から日付が変わる頃まで少しでも練習です!!


4.22

 2000年のショパンコンクールの全ライブがレポートされている「ショパン」という雑誌を見たくて本棚や楽譜入れを探しました。家じゅう探しましたが見つけられずバックナンバーでも取り寄せられる事を思い出し雑誌社に電話を入れるとすでにその号だけは品切れだそうです。もう手に入らないとなると余計に欲しくなるものです。それを聞いてから慌てて本気になって探すと重要書類の中にしまってありホッとため息・・・。この本探しに午前中は奔走してしまい思わぬくたびれ儲けでした。でもあってほんとうに良かった!!来年はいよいよ2005年。5年に一度開かれるショパンコンクールの第15回目がワルシャワで開かれます。勿論行きます!!5年の歳月は長いようであっという間に来てしまうような気もします。

 今日また大工さんからとれたてみずみずしいカブと根芋という珍しい野菜をわが家のシンク一杯に溢れるほど頂きました。わぁ〜食べ切れない!!


4.21

 珍しく一日中レッスンがない日でした。「今日はレッスンないから一日中練習しようかな!」「いいなぁ〜ゲネプロと本番だから全く練習出来ないや」朝旦那様が出かける時の会話です。こんなことを言っておきながら今日は掃除を始 めたら夕方までそれに掛かりっ切りになり、結局練習を始められたのが6時過ぎでした。このところ掃除をさぼっていてやり出したら止まらなくなってしまいました。ピアノより主婦業の方が集中出来てしまうので困ったものです。


4.20

 来月のコンサートのチケットも出来てきました。いよいよ!という感じ。頑張りま〜す。チケットご希望の方はこちらまで。今は教える事が中心の生活ですが、昔はN響のメンバーの方々と頻繁に室内楽のコンサートをしていました。 シューマンやドボルザークのピアノクインテット、ピアノトリオetc.、子育てとレッスンの合間を縫ってよく頑張っていたものです。学校の音楽鑑賞会で体育館のようなところで演奏したり、子ども劇場での楽しいコンサートなど思い出は数え切れません。理恵子がコンクールにでるようになってからは、家族3人のコンサートを依頼される事も多くなり親子共演も何年か続きました。最初のうちは私の言いなりでかわいかった理恵子ですが小学校6年生の時のこと、親子で2台ピアノのコンサートラヴェル「マメール・ロワ」、ドビュッシー「小組曲」、ビゼー「子どもの遊び」というフランス音楽中心の楽しいコンサートを開いた時の事でした。いざステージでリハーサルを始めると、それまでは一切私に文句を言わずついてきた理恵子がバランス、 テンポ、音色等に注文をつけてきたのです。それもにこにこと楽しそうに積極的に、その上言っている事が実に的確なのです。私はこの瞬間嬉しさと同時に、そろそろ一緒には出来ない・・・という寂しさも感じていました。それ以来理恵子はソロのステージが多くなり親子で共演する事もほとんど無くなってしまいました。小さい頃の家族3人でのコンサートをビデオで見る度に懐かしさで一杯になります。


4.19

 土日にレッスンが朝からあるためお花の手入れが2日間出来ないので、月曜日は普段の何倍もの時間がかかってしまいます。でも手入れ後のお花達は見違えるように生き生きと輝いて眺めているとつい時間を忘れてしまいます。その後ペダ ルとボードの新開発の打ち合わせをしたり大工さんから頂いたとれたての筍 (新鮮であく抜きの必要もありません)をゆでたり、あっという間に時間が経ち旦那様もご帰宅です。私の大好きなクレームブリュレとお気に入りの紅茶を 飲みながら「お花のつぼみがだんだんと開いて綺麗になってきたでしょ!!」と 私が言うと「ごめん!何にも見てなかった」とひと言。全くお花に興味のない 旦那様なんです。お花の手入れを手伝ってはくれますが、とにかく面倒くさそうです。そうこうしているうちにもうレッスン時間が来てしまいまし た。まさに「時間よとまれ〜」という心境です。

今リフォームをお願いしている大工さんは柏のご実家で野菜をたくさん作って いらっしゃるそうです。時々新鮮な野菜を持ってきて下さいます。
こんなにきれいでも、旦那様は興味なし

4.17

 土日にレッスンが集中しているので今日も朝から夜まで連続レッスンでした。 リフォームですごい音が家じゅうに響いているので今日のソルフェージュは防 音室で行いました。いつもなら私が作った問題をピアノプレーヤーを使い再生してレッスンしていますが今日はプレーヤーの入っていないレッスン室なので「伴奏君」を使ってソルフェージュをしました。プレーヤーと違い何かと不便でいつもの調子が出ませんでした。プレーヤーなら離れたところからリモコン操作でどこからでも再生出来強弱もテンポも移調も自由自在。文明の利器はや はりすごい。いざ部屋が使えなくなるとそのあり難さが身にしみます。
 今日は日頃の睡眠不足で一日持つだろうか・・・と朝起きた時に内心心配でしたが、元気一杯の子供たちに接しているとそんなことすっかり忘れ夢中でレッスンしてしまいます。子供たちはいつも嬉しそうでうらやましい!!私はいつもの事ながら終わった時にはぐったり。夕食の準備なんてとても出来ません。
 しばらくボーーーーっとしてから明日の予定に目を通すと10時から7時まで休みなくお仕事入ってました。ハイ!夕食準備もあすもがんばりま〜〜〜す。。。。

 理恵子の話では今日エヴァ先生がご自宅でたくさんのゲストを迎えてのコンサートを企画して下さったそうです。昨日電話をくれた時理恵子はうれしそうにその話をしていました。ありがたくて胸が一杯になりました。


4.16

 花壇のわき役ノースポール、私はこのお花が大好きです。見かけはこの上なく愛らしいのにとても強い生命力です。
このノースポールは種が飛んで毎年すごい勢いで増え続けています。私は幼い時ぬりえが大好きでした。実は今でもやりたいくらい・・・。生徒に笑われそう!そして何でも縁取りをする事が好きでした。今もその性質が残っていて花 壇やブロック塀の縁を全てかわいいお花で埋め尽くしたいのです。このノース ポール、もとは3年前生協の‘オマケ’として野菜ボックスに入っていたたったの一鉢の株です!毎日見るたびに大きくなっていてホントかわいいです。

 スリッパが大好きなおもちゃをとろうとして鍵盤をのぞき込んだ瞬間のかわいい姿。左手を見て下さい。スリッパの部分が白いので鍵盤と見分けがつきにくいのですが・・・・


4.14

 真冬に逆戻りしてしまった様な寒い一日でした。リフォームは順調に進んでいますが家じゅうが粉っぽくてのどが痛いです。スリッパはとても臆病なので大きな音がするたびにおびえて隅の方に隠れて全然出でこようとしません。今日も一日中クローゼットの奥でうずくまっていたようです。かわいそうに夕方大工さんが帰るとやっとご飯を食べにでてきました。
でも大丈夫!スリッパは栄養満点で太り過ぎなのでこのままあまり食べない方が栄子お母様としては安心なのです。

 生徒のおかあさま手作りのオレンジシャルロットケーキを頂きました。この美しさ!!中はふんわりとろける生クリーム入りです。

 今日はこのケーキを頂いたことのほかにもっと嬉しいことがありました。それは一週間前に生徒が学校の行事の中で幻想即興曲を弾き、今日その時のビデオを持ってきて見せてくれたのです。私は申し訳ないけれど大したことではないと気軽に考えていたので直前まで違う曲ばかりレッスンしていました。ところが聞いてびっくり!全校生徒や父兄までも全員が参加の重要な行事だとか。それもそのはず伝統ある私立での学校あげての大きな催し物だったのです。ピアノを習っている生徒もたくさんいる中、演奏したのはたったの2人だけとか。本人もお母様も謙虚で口数が少ないので、私は全くその事を理解していませんでした。それからあわててレッスン開始。1回目のレッスンに持ってきた時ほとんど出来ていたのでレッスンの度にうまくなって行き一安心。今年2月ショパンコンクールインアジアでたくさんの人の演奏を耳にしていたことも幸いしたのでしょう。長谷川先生にも一度レッスンして頂き、その後崩れている所や重要ポイントを2日間でレッスンしてどうにか本番へ・・・。でもこれほど少ないレッスンで本番に持って行ったことなど一度もなかったのでこの日は朝から心配で仕方ありませんでした。ところが今日ビデオを見ると驚くほど落ち着いて堂々と演奏しているではありませんか。弾き始めると会場で聴いている子供たちからざわざわと喚声のようなどよめきが起こったのです。当の本人はちらっとその様子を見る余裕さえあり驚くばかり・・。先生方やお友達が皆さん感激して下さったことを聞き嬉しくなってしまいました。こんなに堂々と立派に演奏してくれて生徒の能力に改めて驚かされています。


4.13

 新学期も始まり生徒もこの時期は普段より緊張気味。新たに生徒も何人か入ってきて私も身が引き締まる思いです。
 今日は他の教室から移ってきた生徒を見ました。かなり癖が付いているのでまずはそれを取ることから始めなければなりません。何年もの間弾き続けてきたものがすぐに直るわけがないので、本人が今後どれくらい自覚してくれるかが大きな問題です。そう言えば先日コンクールで入賞出来たMちゃんも2年前私のところへ来た時、何から直して良いのか見当もつかないほどすごい癖が付いていました。お母様に『残念ながら今の状態は私が行って欲しくない方向に行ってしまっています。』と言いました。当時小学校2年生だったMちゃんは小さいながらも私の言うことをよく理解して直そうとしてくれましたが、すぐには直らず1年後くらいからだんだんと自然体で弾けるまでに成長してくれました。それからは急激にうまくなって行きました。弾けるようになってからの指導も大変ですが、始めた時の基礎を教えるのは極めて責任重大です。


4.12

 築15年のわが家もいよいよ一階の一部をリフォームすることになりました。この家を造って下さった輸入住宅専門、フィットペダルでおなじみのドンナハウ スさんにお願いしています。ドンナハウスさんは最近本業が家を建てることではなくなってしまうほどフィットペダルの注文に追われていらっしゃるそうで 私としては何か複雑な心境です。今日は別件で朝から雑用に追われ、耳慣れないリフォームの音でお昼過ぎからついに頭痛がひどくなってしまいました。いつもなら午後10時から練習を始める私ですが、今日は夜更かしをやめて早めに寝ます。ゆっくり休めば明日も頑張れるさ、おやすみなさい。


4.11

 今日のトップバッターは新しくピアノを始める四歳の生徒のレッスンでした。 まずは私が譜面台を外し中がよく見えるようにしてあげるとピアノの中をのぞいたりいろんなところをたたいたり触ったりして興味津々です。この生徒は約半年前からソルフェージュで特訓しているので今日から弾くことも始まり嬉しくて仕方ないようでした。どんな成長をしてくれるか大変楽しみな生徒です。

ぼくアキヨシ先生にヴァイオリンもならってるの

 今日は90分レッスンの生徒が多かったのですが、皆先日終わったばかりの勉強会が刺激になったのか以前にも増して一生懸命練習してきていて驚きました。 生徒達と楽しくレッスンしていたら8時間もあっという間でした。

 かわいいスリッパの写真を折角撮ったのに、旦那様に持っていかれてしまいました。どうぞご覧下さい


4.10

 ほぼ一週間ぶりのレッスンでした。それぞれに頑張ってはいますが、生徒は少し見ないとすぐに変なことを始めることが多いです。え〜っ?!と思うようなアクロバットのような指遣いをしてみたり変わったリズムや音を出してみたり・ ・・例えは悪いのですが放っておくとわが家の庭の草と同じ。ほんの小さいうちに悪いものは摘み取らないとあっという間に手のつけられない状態になってしまいます。私は毎日庭の草取りをしながら生徒を育てるのとよく似ているなぁと思いながらやっています。昔住んでいた我孫子でお隣に住んでいらした方のお庭には草一つはえていませんでした。ご夫婦で庭いじりがご趣味で、どんな小さな草も見逃さずに採ってしまうのでそれはそれは美しいお庭でした。ですから私の頭の中にはいつもそれがお手本として浮かんできます。
 夕方からは自分の練習時間を持てたので、今日は離れではなく久々に一階のソルフェージュレッスン室で練習しました。しばらくするとスリッパが嬉しそうにやって来て私の横にちょこんと座りかわいい寝息とともにいつまでも一緒にいてくれました。


4.8

 珍しく理恵子からこんなに早く留学週記?が届きました。どうぞご覧下さい。 毎日生き生きと生活している理恵子が羨ましい!!若いっていいなぁ〜。私は 最近すごく疲れやすくなり何をするにも前のように体力が続かなくなってしま いました。この1週間ピアノばかり弾いて過ごすつもりが何かと雑用に追われて結局まともに練習しないまま今週土曜日からはまたレッスン攻めの日がやって来ます。春闘で旦那様もせっかくの降り番なのに毎日遅くまで練習所に詰めているそうです。コンサートまで後一月というのにまだまともに一緒に合わせ てません。理恵子に頼まれたコンチェルトの伴奏を2つもかかえ果たしてどうなることやら・・・。かなり落ち込んでます。


4.7

 たった今ポーランドの理恵子から電話がありました。明るい声だったので何事かと思ったら世界的ピアニストのネルソン・ゲルネルさんが昨日ワルシャワで演奏会があり、今日わざわざ理恵子の演奏を聴くためにエヴァ先生宅にいらして下さったそうです。(エヴァ先生は現在ウクライナに演奏旅行中)ゲルネルさんは今年11月来日予定でN響とラフマニノフ2番の協演が決まっています。日本では今もっとも興味深いフレッシュなピアニストとして紹介されています。理恵子は今日、モーツアルトのコンチェルトとパデレフスキの小品を聴いて頂いたそうですが、素晴らしいレッスンで感激してすぐに自宅に電話をくれました。パデレフスキの曲はご存知なかったようです。理恵子が『ありがとうございました!!』とお礼を申し上げると『とんでもない、こんな素敵な曲を教えてもらった僕の方こそお礼を言いたい。』とおっしゃり理恵子が弾くのを聴いて気に入られその足で楽譜を買いにとんでいかれたそうです。(ちなみにこの曲は9月の一時帰国リサイタルで演奏しますのでどうぞお楽しみに!!)

 エヴァ先生宅にはしばしばアルゲリッチを始め驚くばかりの来客があるそうです。ポーランド音楽界の貴公子として名高いクリスチャン・ツィメルマンはエヴァ先生ご夫妻の愛のキューピットだそうです(勿論これは二十年以上も前の話ですが・・・)こんな環境ですから理恵子にとってはさぞ刺激的な留学生活なのでしょう。


4.6

 今日はN響練習所に指の先生がいらっしゃったそうです。夕食の時昭義先生とその話で夢中になりました。理恵子は小さい時から腱鞘炎等指や腕の故障にいつも悩まされ続けてきたので、私たちはその様な話には人一倍敏感です。本番になるとすっかり忘れて弾いてしまいますが、今も理恵子は手首や腕に気を遣いながらの練習を強いられています。N響のヴァイオリンの方もひどい腱鞘炎が原因で退職を余儀なくされた方もいらっしゃいます。音楽家にはついて回る悩み なのでこの方の存在は私たちの気持ちを明るくしてくれました。もう一つ面白かったのは手の構造や形について話をしていたら何とヴァイオリンもピアノも腕や手首の使い方が全く同じ、ということに今ごろ気が付き何か不思議な気がしました。

 レッスンがないといって安心していたのですが明後日通っている学校のホールで本番を控えた生徒のことを急に思い出し夕方から急きょ来てもらってレッスンしました。気になるといても立ってもいられなくなる性分なのでそれに振り回される生徒も可哀想です。結局明日も呼んでしまいました!! 「明日も来る?」と聞いたら、笑顔でうなずいてくれたのがせめてもの救い。


4.4

 生徒は昨日の勉強会後はレッスン1週間お休みです。ですからこの1週間は私 にとって天国の日々。今日は日頃おろそかになっていた掃除やアイロンがけお花の手入れを満足行くまで出来ました。そして何より嬉しかったのはスリッパ とゆっくり充分に遊んでやれた事(実は私が遊んでもらってたりして・・・) 人間の子どもと一緒で猫ちゃんも一杯遊ぶと満ちたりた顔をしています。

 毎日遅くなってから夜更けまでさらっていた自分の練習も明るい内から心ゆくまで出来ることが本当にありがたいです。シマノフスキもようやく形になってきてほっと一安心。何年か前のこと私が高校で教師をしていた頃、当時作曲を学んでいた一人の生徒がこんなことを言いました。『先生、シマノフスキの アルトゥーザの泉って知ってますか?ものすごい神秘的な和音がたくさん使われていて是非弾いてみたいんだけど楽譜がないんですよ・・・』と。当時私は この曲のことを全く知らずに『その曲のことを知らないけどそんなに素敵な曲 なの?』と答えた記憶があります。今その曲を自分が弾くことになろうとは思ってもみないことでした。音楽の試験で私はよく生徒達にリートを課題に出したものでした。その生徒は私が採点に専念出来るように伴奏を自らかってでてくれたのですが生徒一人ひとりの音域に合わせて即座に移調して伴奏をつけてくれる実に頼もしい生徒でした。その生徒はその後見事、東京芸大の作曲科へ 進学しました。


4.3

 第38回勉強会を無事終えて今帰ってきました。3部構成で第1部スケール全調から本人のくじ引きによる長短両調、ピッシュナ全調、第2部エチュード、第3部 バッハ、曲、コンクールの曲というタイムスケジュールで進行しました。第 1部はほぼ全員がこちこちに固まっていて顔のひきつった生徒ばかりで見ていて可哀想になってしまいました。でもたまにはこの緊張感必要です。スケールを聴くと一人ひとりの欠点があからさまです。親指に問題がある生徒を何とかしなくては・・・。普段からうるさい程言っているつもりでも徹底していないもどかしさを感じました。さらに緊張すればするほど欠点は浮き彫りです。そんな中一人ひとりの今後の課題がはっきりと見えてきました。第2部からは緊張も解けて普段の可愛い笑顔もちらほら・・・やっと栄子先生の生徒らしさが出てきたかな?でも張り切りすぎて自滅する生徒、ブレスもなく一本調子 のまま終わってしまった生徒etc.第3部は個性豊かにそれぞれバッハや曲を弾き、ほぼ3週間弱でコンクールの課題全4期にわたって暗譜で臨んだ生徒を始めほとんどが精一杯の練習で頑張った成果を聴かせてくれました。限られた2時間の中で非常に充実した内容で生徒達も今後の課題や新たな目標が心に刻まれた事でしょう。

紅茶とお風呂は香りと色にこだわっています
今一番のお気に入りはラズベリーティー


4.2

理恵子からやっと留学日記?!季記が届きました。どうぞご覧下さい!!


4.1

 随分ご無沙汰の理恵子から久しぶりにメールが届きました。9月25日のリサイタルの曲目が決まったようです。(トップページからお入り下さい。)ポーランドの作曲家パデレフスキを数曲弾くようです。週2日2時間近いレッスンで鍛えて頂いている理恵子は一体どんな風になったのでしょうか。とても楽しみです。2週間理恵子と過ごしてみて日本にいた時より相当量の練習をこなしているように感じました。とにかく課題が多く遊んでいる時間は全くなく、その中で最低限の日常生活に必要な事を こなして行かなければなりません。留学するとたくましく育つ!というのは当たり前ですね。


2001年9月分10月分11月分12月分
2002年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2003年1月分2月分3月分4月分5月分6月分7月分8月分9月分10月分11月分12月分
2004年1月分2月分3月分はこちらです。

メールはこちら