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今日は朝からたくさんレッスンがありました。夕食が終わってから、知らないうちに30分位うたた寝をしてしまいました。早いもので明日で6月も終り、今年も半分過ぎてしまったということです。7月になると理恵子の演奏会が2つあります。
まず4日に芸大のモーニング・コンサートでショパンの協奏曲第2番を弾きます。これは芸大が独自の特別企画として行っているもので、毎年各科から選抜された学生がソリストで芸大フィルと共演するというものです。無料のコンサートでどなたでも聴きに行けるので、お時間のある方は是非聴いていただきたいと思っています。11時開演なのでお子様が学校に行っている間に聴いて帰ってこられます。場所は芸大構内にある3年ほど前に出来た新奏楽堂です。
もう1つは11日、昨年惜しくも亡くなられたツェルニー=ステファンスカ先生の追悼演奏会です。こちらは有料です。芸大と大学院の学生3人と、教授でいらっしゃる植田克己先生と和服で見事な演奏をされることでおなじみの遠藤郁子先生が演奏します。詳しいことはこちらをご覧下さい。
今日は久し振りに雨が上がり、庭の手入れをしました。約5日ぶりに見たお花と草はずいぶん変わり果てていました。約3時間の手入れでやっと元に戻りました。人間の子供もこれと一緒で、5日間放って置くと取り返しがつかないほど崩れるのは確実です。ああー、恐ろしい現実だ...........毎日肝心なことをコツコツと練習していくことの大切さがよく分かります。
この頃つくづく感じることは、生徒がどんどん良くなる時は私自身が絶対に妥協していない時です。何が何でも出来るまで徹底的に要求すると、必ず生徒は応えてくれるものです。この1〜2年私は少し生徒を甘やかし過ぎていたことに気がつきました。たるんでいる生徒には4〜5年前のように鬼のように厳しくしてやろうかな!......?
本気で練習すれば必ず底力を発揮できる私のかわいい生徒達。
コンクールに出ることを決めておきながら、何故とことん納得の行くまでさらわないのでしょう。弾けないところや自分で気に入らないところがあるなら、徹底的に練習するのが当たり前です。今日はその良い例の生徒が来ました。3日前の月曜日にレッスンをしたのですが、もうすぐコンクールを控えているのにあまりにも出来が悪いので、これからは毎日レッスンをしても間に合わないというようなことをきつく言いました。あれから3日後の今日聴いてみると、演奏も態度も見事に変わっていました。本気になって心を入れ替えるとここまで弾けるようになるのかと、感心すると同時にどうして今までちゃんとやってくれなかったのだろうかと悔しい気持ちになりました。生徒は甘い顔をしているとあまり練習しないものなのでしょうか。1時間も練習すれば充分だと思っているのでしょうか?そんな甘いものではありません。もちろん普段から必死でついてくる生徒はいますが。
10月に理恵子がドヴォルザークのピアノ5重奏曲を仲間達と演奏します。メンバーは全員芸大生で、それぞれにソロでめざましく活躍している学生ばかりです。ここ1〜2年の日本音楽コンクールなどで上位入賞の経歴を持ち、既にテレビやラジオでも活躍しています。とても楽しみなコンサートなので、私もチケットを何枚か確保しておこうかと思い、文化会館に行ってみると既に6月22日の発売日に完売となってしまったそうで、ガッカリしてしまいました。当日は一人づつのインタビューなどもあり、期待できる楽しいコンサートになりそうです。
メンバーを紹介します。第1ヴァイオリン白井圭さん、第2ヴァイオリン吉岡麻貴子さん、ヴィオラ坂口翼さん、チェロ傳田正則さん、ピアノ根津理恵子です。
午後2時過ぎに九州から帰ってきました。2日間で220人の審査をし魂の脱殻状態で帰宅しましたが、その後すぐたくさんレッスンがあり、自分が自分でないような錯覚に陥りました。審査全体の感想としては、勝ち抜こうという意識のある子はほんのわずかで、のんびりと弾くこと事態を楽しむという子供たちが多いように思いました。そんな中ですが、上位に入る子はやはりキラリと光るものを必ず持っていて、最初から最後まで隙がありません。(最初から最後までとは、ステージに出てきてから袖に帰るまでのことです。)「少し変なところはあるけれどまあこんなものでいいか........」という程度では絶対に受かりません。集中力、練習量、練習の仕方、自信と勇気これらがうまく融合して初めて良い演奏が出来るのです。キラリと光る演奏というのは、40名いるとすればほんの2〜3名です。その他の予選通過者というのは、惜しくも通過できなかった優良賞とはほとんど差がないと言っても過言ではありません。要はいかにアピールする演奏が出来るかということにかかっているのです。
私が九州に行っている間に23日に放映されると思っていたN響アワーの楽員紹介が7月7日だということが分かりました。たくさんの知り合いや生徒に知らせてしまい、全員の人には変更を知らせることが出来ないままになり、とても気になっていました。そこで今日来た生徒に早速あやまろうとして「N響アワーを見てくれたのでしょ?」と聞いたら、「あっ、忘れちゃった。」といとも簡単に返事を返してきた子がいました。先生の言うことをこの程度にしか受け止めてくれないのかな........?
明日から九州に行くので、それまでに片付けておかなければならない郵便物がたくさんあり、やっとの思いで書き上げました。
明日は夕方5時の飛行機で九州に行きます。九州は梅雨の中休みで晴天のようなのでホッとしています。先月北海道に行ったときは大変寒く、コートを持って行かなかったことが悔やまれましたが、今度の九州は蒸し暑いのでしょうか。気温の変化が激しいので、気をつけて行ってきます。戻ってくるのは来週の月曜日です。その間かわいいスリッパに会えないのが寂しいです。その日も帰宅後すぐにたくさんのレッスンが待ち受けています。ああ........大変だー。
このところ今週中に片付けなければならない雑用に追われ、1日24時間ではとても足らない生活を強いられています。
生徒の反応を見ていると、私が説明した後にすぐ同じように真似しようとする子と、何も聞いていないでうわべだけ真似しようとする子に分けられます。レッスンの時に先生が言ったことを一言漏らさず聞こうとする子はとてもレッスンがしやすく上達の仕方も早いように思います。
丁寧で行き届いた練習をすることはとても大切ですが、あまり細かいことを気にしすぎて全体の流れが滞ってしまったり萎縮してしまうことは良くある事です。そのような時追い討ちをかけて神経質に注意を浴びせるのではなく、本人に任せてテンポに乗って自由に弾かせてあげた方が良いことがあります。子供は意外に放っておくと自然に湧き出てくるものを持っているものです。但しいつも放っておくということではありません。子供を信じて弾きたい気持ちを伸ばしてあげるのが一番の方法です。伸び伸びと弾かせてあげると、きっと新しい発見があるでしょう。子供は本当は逞しく頼もしいものなのです。
このところ外出することが多く、ホームページを更新することが出来ませんでした。今日はテレビの撮影がありました。久々にテレビカメラの前で少し緊張しました。(前に千葉テレビに出たことがあります。)日ごろから生徒に「そんなに緊張しないで!」と言っている栄子先生ですが、今日は生徒の気持ちが非常に良く分かりました。これからはあまりきついことは言えなかったりして..........グシュン
放映は来週23日(日)夜9時から教育テレビですが、私はこの日審査で九州に行っているのでもしかすると見られないかもしれません。少し残念です。
勉強会が刺激になってコンクールを受ける生徒に勢いのようなものが感じられるようになってきました。演奏は「こう弾きたい!」という強い意志がなければダメなのです。そこが少しづつ分かってくれたようで、うれしい限りです。
今日はTちゃんの譜読みを手伝いました。最初に練習するとき、自己流が出てしまうとあとまで影響します。指遣い、指の形、歌い方など譜読みの時からゆっくり教えてあげると時間のロスもなく成長できます。生徒は放っておくととんでもない悪い癖で勝手に弾いてしまいます。その悪い癖がついた状態でレッスンに持ってくると、それを直すためにレッスンの時間が費やされてしまいます。大変勿体ない話です。譜読みの段階から悪いところを即座に直しながら弾けるようにしてあげることが小さい子には上達の早道なのかもしれません。
このところエアコンの調子が悪かったので、今日は朝から修理の方に来ていただきてんてこ舞いでした。14年間の埃がたまっていたり、ガス抜けしてしまっていたりものすごくかわいそうな状態になっていたそうです。私も一緒にクリーナーで掃除をしたりして、約2時間で全て改善されました。エアコンの調子が良いと仕事がどんどん捗ります。久し振りにソルフェージュの課題を作りました。知らないうちに30分位居眠りをしていたようですが、自分でも驚くほどたくさんの課題を作ることが出来ました。今月は下旬に九州に行くので、ソルフェージュは理恵子と芸大の友人に任せることになります。もう少しで日付が変わるので、録音は明日のお楽しみです。
昨日の勉強会を終えて感じたのは、それぞれに皆上達しているのですが、全体に今一つ踏み込みにかける気がしました。例えばステージに出てきて弾き出すまでの動作など、もっときびきびしていて欲しいものです。ステージの上でボーッとしている姿は、決して良い演奏を期待させません。ステージに上った時から終わって舞台袖に帰るまでが演奏です。
演奏においては少々のミスは当たり前というような子が多く、ちゃんと弾きこなした子はわずかでした。
今の子は自分の限界に挑戦しようというような強い意志はないのでしょうか..........?少々がっかり...........
文化会館で勉強会でした。いつもは必ず30分前には到着しているのですが、今日は遅れてギリギリになってしまいました。「着いたら机や椅子を並べなければ......」と思いながらドアを開けてみると、私が思う通りに机と椅子が並んでいたのです。その数も思った通りでした。さすがMuseの生徒とご両親です。思わずうれしくなってしまいました。今日はヴァイオリンの生徒さんも出演し、全員ではなかったので人数も少なめですが、充実した内容で進めることが出来ました。ピアノはコンクールのリハーサルが主で、コンクールに向けて今後どのような練習をしていかなければならないかを重点的に行いました。全体的に大きく成長した姿を見ることが出来たと同時に、弱点もいくつか見えてきました。曲が長くなると力まずにテンポ感のある演奏を続けることが難しくなってきます。長い曲での集中力の持続も大きな課題です。予選までにしなければならないことがよく分かった勉強会でした。
それにしても普段の生活態度が全てそのまま音に出るものなのだなとつくづく思いました。
9日の勉強会に向けてほとんどの生徒がよく頑張ってきています。その頑張り方もそれぞれに特徴があります。決して焦らず丁寧に良く音を聴いて進めて来る子。余り細かい事は気にせず豪快に進めて来る子。慎重になりすぎてこじんまりと遠慮深く進めて来る子。などと様々ですがそれなりに頑張っている事がよく解ります。この様な可愛い生徒達を如何に個性的で自己主張の出来る演奏に持って行くかがこれからの課題です。
蒸し暑い一日でした。気になっている冬物を少し片付けましたが、まだまだ際限なくあります。いつになったら片付くことやら・・…先月北海道へ行ってから目の調子があまり良くありません。審査の時朝から晩まで古いコンタクトレンズをつけっぱなしにしていたので充血してしまったようです。そこで今日新しいものにかえて 来ました。レッスンもこれでやっと気合いが入ります。
昭義先生は今日から奈良、四日市、金沢と演奏旅行です。帰って来てすぐに生徒の勉強会があるので昨日は大勢レッスンがあり、帰って来た日にも沢山のレッスンがあるようです。その行き先の一つ、金沢は昔私が小学生の時に住んでいた所です。伝統のある小学校でしたが、丁度私が入学するとき火事でやけてしまいました。ちかくの小学校に間借りしていて新しく建て直したばかりのぴかぴかの弥生小学校に入れた時は本当に嬉しかったです。隣のかっこいい男の子といつも手をつないで通ったあまーい思い出もあります。あの子は今ごろどうしてるかなー。もうおじさんになっちゃったんだろうか?それとも未だにかっこいいままかなー…なんて勝手な想像をしています。昔の思い出話や過去を振り返ることが大好きな栄子先生でした。
家で練習するピアノは、ある程度気持ち良く弾ける状態に調律し整調しておく必要があります。例えば鍵盤が重すぎたり弾きにくかったりすると、それに手が反応して音が硬くなってしまいます。また逆に軽すぎても指先の力がつかず、フワフワとうわついた音を出すようになってしまいます。状態の良いピアノで練習することにより、長時間の練習にも耐えられ、よく音を聴く子に育つのです。
たった今レッスンを終えて自宅の方へ戻ってきたところです。Aちゃんはまだ小学校2年の明るい女の子です。お母さんが学校の先生なので、時々1人でレッスンに来ています。感性豊かで弾き方もとても自然です。今日も1人で来ましたが、ずいぶん良くなって帰る頃にはこのままコンクールに出ても良いと思うほどの仕上がりになりました。ところがやはり小学校2年生という年では、レッスンの内容全てを受け止めて次回のレッスンにつないでいくことは不可能です。そこそこに弾ける子は星の数ほどいます。その中でひときわ輝く演奏をするためには、小さなミスも絶対に許されない完璧に行き届いた訓練が必要なのです。大体こんなもので良いかな.....のように大ざっぱでは絶対にダメなのです。小さなニュアンスなどどうしてもお母様の力を借りなくては不可能なところが出てきてしまうのです。ここがコンクールの厳しいところです。このAちゃんの場合、完璧の線を狙うことも出来る能力を十分に備えているのですが.........そこまで入れ込まなくてもと言われてしまえばそれまでです。栄子先生としては少し勿体ない気がしていますが、仕方ないことです。与えられた環境の中でベストを尽くすしかないということでしょうか。
先週どの曲を弾いても気が乗らないようでどうしたのかなと思っていたYちゃんが、今日は別人のようになっていて驚きました。何より弾くことが楽しそうで、タッチもしっかりし、音に輝きがありました。この1週間で何が起こったのかと思い、「Yちゃん、どんな練習したの?」と尋ねると、うれしそうにメモを見せてくれました。自分でどう弾きたいかを考え、そのためにはどんな練習をすれば良いのか、ほとんど親が口出しせずに自分で計画を紙に書いて練習したようです。その日出来なかった課題は次の日に持ち越したそうです。このように的を得た練習をすることによって、1週間でここまで変われることが改めて分かりました。
今日は上野文化会館へ私のフルートの恩師である湯川和雄先生のリサイタルを聴きに行ってきました。私は大学を出てすぐ高校の教師になりましたが、いきなりブラスバンドの指導と指揮をすることになり、ピアノしか弾いたことのなかった私はどのように指導したら良いのか見当がつかず、とにかくピアノ以外に演奏できるものをと思い、近くに都響の湯川先生がいらっしゃることを知り夢中で門をたたきました。高校の生徒達には全く知らせないで、レッスンを受け続けました。そして半年後のクリスマス会でシューベルトのアベマリアを演奏した時の生徒達の唖然とした顔は今でも忘れられません。「先生、いつの間にこんなに吹けるようになったの?」と褒めちぎられました。ピアノしか触ったことのなかった私は、その時フルートの他にも声楽と指揮法(実は昭義先生とはこの先生のお宅で初めて会いました。)も習い始めたのですから、今から思えば若かったからとはいえよく頑張ったなあと思います。最近は全くフルートを吹くこともなくなってしまいましたが、今日のコンサートでまたその頃のことを思い出し、またやってみたいなという気持ちが湧いてきました。