栄子のひとりごと2001年12月分 

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12.29

 今日は今年最後のミニコンサートでした。皆それぞれに頑張っていて、とても充実していました。

 今回は2台ピアノのコンサートです。前に生徒(第1ピアノ)、奥に第2ピアノという並びで演奏しました。

 皆の一番の楽しみはティー・タイムです。ティータイムには会場の近くの有名なケーキショップから取り寄せたケーキと紅茶で、楽しいひとときを過ごしました。

 この経験を活かして、大きく羽ばたいて行って欲しいものです。今回たくさんの生徒の第2ピアノを弾くのは大変でしたが、これからもできる限りこのように2台のピアノで華やかなコンサートを続けていきたいと思っています。


12.28

 明日はいよいよ本番です。とても楽しみにしている人、不安そうな人、自信たっぷりな人と色々です。いずれにしても精一杯日頃の練習の成果を聴かせてくれることを願っています。演奏を通して人に感動を与えるということは相当の練習を積まなければなりませんが、いくら年齢が低くてもそれを成し遂げることは不可能ではありません。そのためには毎日コツコツと良い練習を積んで、何が良くて何が悪いかをよくわきまえていくことです。


12.26

 本番が近づくと急に自信が無くなってくる人がいます。そんなとき決まりきった環境を変えてみると意外にひきやすくなり不安が解消したりします。例えば椅子の位置を高くしたり低くしたり、ピアノと椅子の位置を微妙に変えてみたり、というようなほんのちょっとしたことです。とにかく不安になると鍵盤の底まで指が落ちないのでフワフワういたタッチになってしまうのです。そのまま弾き続けるとミスタッチも多くなり不安が広がって自信を無くしてしまうのです。自信を持って弾くためには、よく鍵盤に吸い付く手で底まで届かなければなりません。これができれば演奏会当日が待ち遠しくなるはずです。


12.25

 今日は朝5時半に起床し神田の方で用事を済ませ、帰宅してからは夜まで立て続けにレッスンがありクタクタになってしまいました。でも帰ってきたらご主人様が家の掃除をしてくれてきれいになっていたので、少し元気になりました。この頃少しづつ家事を手伝ってくれるようになってきましたが、まだまだ充分ではありません。結婚した当初少し甘やかしすぎたのかもしれません。

 さてコンサートまであと少しとなり、皆それぞれに自分の音がよく聴けるようになってきました。アンサンブルは自分の音以上に相手の音をよく聴かないと美しいハーモニーは生まれません。このコンサートを通してアンサンブルの楽しさとハーモニーの美しさを味わえるようになればと思っています。


12.23

 午後からたくさんレッスンをしました。昨日の夜パーティーがありほとんど睡眠時間がとれていないので、今日は少々バテ気味でした。今週29日のコンサートに向けて最後のレッスンとなるので、皆それぞれに熱が入りレッスンの時間を忘れるほどでした。姉妹共演、親子共演、ヴァイオリンとの共演など盛りだくさんで今からとても楽しみです。今回のアンサンブルコンサートは1人1人がそれぞれが一生懸命でこの9月から準備を始めましたが、その間にほとんどの生徒が実力を上げました。あとは本番でどれくらいその実力を発揮できるかということにかかっています。


12.22

 今日は娘のティータイムコンサートが終わり、ホッとしています。大勢の皆様に喜んでいただけたようで、本人も満足している様子です。今回のコンサートは飛び入りで父親との楽しいクリスマスとディズニーのメドレーを演奏し、会場も盛り上がっていました。とてもかわいらしい照明もあり、会館の方の雰囲気作りも最高でした。ティータイムではおいしいコーヒーとケーキが出て、とても好評でした。娘は次のリサイタルに向かってまた邁進するそうです。

 コンサートの後自宅でパーティーをしました。演奏した後なのに娘はパーティーとなるとますます張り切ってたくさんの料理を作り、特に最後のデザートが好評でした。娘は「演奏も楽しいけど、料理作りは最高!」と言って、若さを爆発させていました。それにひきかえ演奏もしていない私の方はもうクタクタです。今日はもう寝ます。


12.20

 土曜日22日の夜ホームパーティーをするのでその準備に追われ、昨日は更新が出来ませんでした。

 子供にヴァイオリンやピアノを習わせておけば、音楽がよく分かり自然に上手くなっていくと思っている方が大勢いらっしゃるようです。ところが実際にはそれだけでは不可能なのです。今まで何度も書いたように、レッスンで習うだけではなく家庭環境が大きく作用するのです。ほとんどCD等を聴かない家庭に育った場合は、例えば3拍子の曲をところどころ4拍子にして弾いていても平気で気がつかないという事もあるのです。それほどリズムに乗れなかったり、音やリズムに対しとても鈍感になってしまっています。このようなお子さんを上手くして下さいと言われても、実はどうしたら良いのか難しくて大変困ってしまいます。
 子供だけ音楽が出来るようにしようと思ってもそれは無理なのです。ご両親も一緒に音楽を楽しむような家庭環境にないと、子供も音楽を心から楽しめないでしょう。(例えば家でCDを聴いたり、コンサートを聴きに行くとかです。そういう経験を通して子供は音楽の楽しさを発見していくのです。さらにコンサートの後のティータイムなど最高の思い出になるでしょう。)音楽の上達は本人、指導者、家族の3拍子が揃って初めて実を結ぶものなのです。


12.18

 私は毎日少しづつという言葉が大好きです。「毎日5分の積み重ねがすごい事につながっていく。」と生徒にもいつも言っています。例えば何十ページもあるような新しい曲の譜読みも、一遍にやるとウンザリしてしまいますが、1ページづつやって行けばあっという間に出来てしまいます。短い曲なら2段づつ位やればすぐに終わってしまいます。和音の聞き分けも一遍に何十ヶも新しい和音を聞き分けるのは大変ですが、毎日少しづつ耳を慣らして行くと半年もしないうちに百個近く聞き分けるようになります。こうなってくると何の音が鳴っても分かるようになり、次第に4声5声と聞き分けられるエキスパートになるわけです。
 毎日本人が5分それをするかしないかで耳が育つか何も分からずに終わってしまうかが決まるのです。絶対音がつくようになるかどうかは大体10歳くらいまでに決まってしまうので、それまでにはどうしてもある程度の訓練を怠ってはいけないと思っています。


12.17

 いつも小さな音で自信がなく弾いている子が、今日とても変わりました。それは勇気を持って自分の音を響かせるということです。自分の音が遠くにいる人に届くように、例えばホールなら一番前の人ではなく一番後ろの席にいる人に届くような気持ちで弾くと、見違えるように明るく良く響く音が出てくるのです。家で練習する時は狭い部屋で弾いていても、3軒くらい先の家まで届くような気持ちで練習すると良いです。もう1つ、弾く時に大きくブレスが出来るようになると、一層響くような音が出てきます。このように演奏する時には勇気を持って多少大げさに練習することが大切です。それによって大きく変われることは間違いありません。今日レッスンしたこの子は「まるで自分の音じゃないみたい。」といって喜んでいました。


12.16

 音高を受験するため今年4月から受験校の教授に習っている子が親子で挨拶に来ました。ショパンのエチュード2曲を弾き、その成長ぶりを披露してくれました。早速プレーヤーに録音し、思い出として残しました。私が教えていたころとは違い、やる気が少し窺えました。この子は小学1年生から見ていましたが、指が弱く練習もそれほど好きではないため、いつも私に怒られていました。1週間ほど前この子の師である先生から「やっと本気になって練習する気になったみたいよ。」と言って頂きました。私が教えていた頃はコンクールやコンサートがないとちっとも練習してくれなくて、どうしたら真面目になるかとそればかり考えさせられていた子でした。あまり練習してこないと正直言って好きになれないのですが、この子の場合はなぜか性格が明るく不思議な魅力がありました。今は私よりずっと厳しい教授についたので、やっと自覚が芽生えたようです。来年2月の試験には是非とも頑張って合格してもらいたいものです。


12.15

 今日のソルフェージュは2年、4年、5年という組み合わせでした。ピアノのレッスンの時には見せないような開放的な反応をするので、意外な面がある反面やっていて活気があり面白いです。学年の違いがあっても皆それぞれに一生懸命で良い意味のライバル意識を燃やし、思わずその様子に見とれてしまいました。
 書くのはそれほど速くはないですが、鉛筆が止まることがないので要領が良くなればどんな難しい問題もこなせるようになるのは時間の問題です。このグループ以外もそれぞれ順調に伸びていて、その成長がとても楽しみです。


12.14

 マ・メール・ロアを弾く生徒に今日はオーケストラ版を聴かせてあげました。ピアノ2台とは違った迫力があり、イメージを沸かせるのには最適です。このオケ版を聴いてから部屋を移動しピアノを弾いてみたら、やはりずいぶん変わっていました。小さい子はやはり柔軟性があり、驚くほど変わるものです。例えば速い所がただ速いだけではなく、オケのようにそのメロディーを受け持つ楽器が変わったように音色の変化を付けようとしています。今までは最後は、グリッサンドなどただ大きくて強いだけでしたが、オーケストラのTuttiを想像しているような華やかさがありました。
 ピアノの曲を弾く時にもこれをオーケストラに弾かせる時どの楽器に受け持たせるかを考えると音色の感覚が養われるでしょう。例えばここはオーボエとかヴァイオリンとか考えて見ると楽しいです。


12.13

 よく「うちの子は向いてないみたいなのですが、いかがでしょうか?」という質問をされます。この場合向いていないのではなく、練習の仕方が悪いことがほとんどです。やりたくもないのに無理やりやらせる必要はないのですが、家での練習の仕方や方向性が間違っている場合もあるので、向いていないからということで親が止めさせてしまうのは少々もったいない気がします。本人にあまり興味がない場合は、いくらこちらが詳しく練習の仕方を説明しても、その時は分かっているつもりでも次のレッスンまでには忘れている場合がほとんどです。つまり興味がないので家に帰って注意を思い出して弾いてみるということをしないからです。このような場合はいくらこちらが一生懸命やっても受け入れないので、残念ながら終わりにせざるを得ません。やはり音楽を続けられる条件は好きか興味があるかのどちらかでなくてはなりません。教える側にとっても本人にとってもこのどちらも満たしていない場合は、苦痛でしかないのです。ですから小さいうちに本人が嫌いで練習したくないと思わせないように持って行くことがとても大切です。先生の教え方はもちろんですが、親御さんの一言が大きな影響を及ぼすこともあるのです。


12.12

 1週間振りに生徒を見ると、急に背が伸びていたりして驚かされることがあります。小さい時から見ていると、ついいつまでも小さい子のような気持ちで見てしまうのですが、どんどん成長していて驚くばかりです。子供たちの日々の成長ぶりは、心身ともに目を見張るものがあります。その純真さや美しさに戸惑いながらも日々のレッスンは感動の連続です。私が夢中で教えていて、生徒がそれを分かろうとし純粋に音楽に向かっていく時には、強いエネルギーが沸いてきます。それが私に伝わってきた時、生徒と私との間に目には見えないつながりが生まれるような気がします。これは何回かレッスンしないとなかなか掴めるものではありません。大抵は1年目位から見えて来るものですが、中には5年以上かかってやっと見えて来る場合もあります。ただし手探り状態のこの時期はとても重要で、この時期を乗りきらないと楽しいレッスンは始まりません。
 というわけで個性豊な生徒が多く、毎回のレッスンが楽しみです。


12.11

 指のフォームの良くない子は、体も硬くブレスも出来ない場合が多いです。無理のないフォームで弾けていると、不思議に他の所も楽にしているので、全体を見た時とても自然に見えるのです。音も柔らかく不自然さがありません。自然体で弾けている子はこちらの言うこともすぐに受け入れられてどんどん変わっていきますが、そうでない子は何を言っても拒絶反応を起こしてしまいます。その結果あまり上達は望めません。何が良くて何が悪いかはもちろん先生も注意しますが、それ以上に本人の目と耳と頭が判断しなくてはいけないのです。当たり前のことですが、毎日家で練習する時にこの3つを充分働かせて欲しいと常日頃思っています。


12.10

 ピアノを弾けるお母さんにはコンチェルトの第2ピアノを手伝っていただいています。今日も楽しく弾いている親子をレッスンしました。その様子を見ていたらお母さんの方はかなり必死でしたが、子供の方はニコニコとうれしくてたまらないようでした。その子は弾く前にお母さんに一言「緊張しないでね!落ち着いて弾けば出来るからね.....」と言いました。これは普段お母さんが子供に言っているセリフだそうです。親がいくら青くなって必死で弾いているにしても、その頑張っている姿を見れば子供も自然に頑張る力が沸いてくるようで、その子はどんどん上手くなっています。更にその子はお母さんが伴奏する時に伴奏するのが大変で時間もないと弱音をはいた時に、「諦めた瞬間から成長は止まるのよ.......」といって親をたしなめました。......?この子はなんと小学1年生です。この親子共演の本番がいまから楽しみでしかたありません。


12.9

 いよいよコンサートまで3週間となり、ほとんどの子が仕上がってきました。合わせのレッスンは本当に楽しいです。子供たちが心から楽しんで29日に弾いてくれることを願っています。レッスンのほかに生徒達の第2ピアノの練習や大掃除、年賀状書きとやりたい事が山ほどあり、毎日24時間ではとても足りません。寝るのも惜しいくらいですが、寝不足が続くとまた体を壊してしまうので無理をしないように精一杯やりたいです。
 新しい部屋はレッスン室としても音響がとても良いようですが、植物にとってもとても過ごしやすい部屋のようです。外から持って来た花は、この部屋に入れた途端にツボミや花をたくさん付けてしまいました。ですからこの部屋は生徒にとっても気持ちが良いはずです。主人も私も夜になるとこの部屋に入り浸ってCDを聞いています。もちろんスリッパも一緒です。


12.8

 今日久し振りにソルフェージュのレッスンをたっぷりとやりました。よく書ける子を見ていると鉛筆が止まることがありません。慣れないと音は解っていても、なかなか鉛筆は動きません。聞こえた音を次から次へと音符にしていく楽しさはやはり相当慣れないと味わえません。
 でも私の生徒のほとんどは導入の段階での音感教育を徹底しているので、根本的に音が解らない子は一人もいません。ですから大変教え甲斐があります。生徒も1時間の間に出来るだけたくさん書こうと顔を真っ赤にして皆張り切っています。その都度1人1人のレベルがどんどん変わっていくので、クラス替えをするのも大変楽しみです。1月に1度しか来ない子でも頑張ればかなり書けるようになっています。


12.7

 時々自分の演奏を録音したりビデオに撮ってみたりすることは大変勉強になります。特にビデオを見ると体の状態がよく分かるので、腕の使い方や姿勢などが客席側から見られ、直すべき点が明確に見えてきます。また過去の演奏を時々ビデオで見てみるのもお奨めです。小さい時からの成長記録などを順を追って聴いたり見たりすると、本人への強い刺激になること間違いなしです。実は今日我家では夕食後娘が12歳と14歳の時のビデオを見ました。それを見て娘はかなりショックを受けてしまいましたので、今日この事をホームページに書こうと思いつきました。娘はその演奏があまりにも機械的で面白くないことと、更にステージマナーが最悪!といって嘆いていました。その当時はそれで満足していても、何年か経つと恥ずかしくてとても正視出来ない状態になってしまいます。でも現在それだけ成長できたのかなということで納得するしかないようです。


12.6

 恥ずかしがって弾いていると実力の3分の1位しか発揮できません。弾く人が恥ずかしがっているのに、聴いている人がそれを上手いと感じることなどありません。弾く時に恥ずかしいと感じるのは大体において始めて2〜3年位までに弾くことが楽しいと感じなかった子に多い現象です。音楽をまるで学問のように合っているか間違っているかだけで習ってしまうと、音楽の楽しさを知らずに育ってしまいます。ですから始めて間もないうちに音楽の楽しさを教えなくてはならないので、責任重大なのです。
 練習というのは大変なものですが、子供には絶対に苦しくて辛いものだと思わせてはならないのです。楽して上手くなるわけではありませんが、子供の様子を見ながら子供がどこまで出来るかを判断してそこまでは要求しても、それ以上子供を追い込まないようにしなければいけないのです。先生に会うのは1週間に1度ですが、親は毎日顔を合わせているわけですから、親の影響力は大きいです。
 折角音楽をやっているのですから、自分の思ったことを音で表現できるように頑張ることこそ一番大切なのではないでしょうか。

 そろそろ我家もクリスマスムードになってきました。

 これはファイバーツリーというもので、光が幻想的に変化します。これは今流行だそうですが、いくら見ていても飽きないので私はこれが大好きです。


12.5

 明日は朝から知人の告別式に出席のため、今(夜11時)明日の朝食と昼食を作り終えたところです。さて今日は自転車の鍵を作り直してもらうつもりでしたが、なんと自転車屋さんがお休みでした。仕方なく文化会館には娘の自転車を借りて乗っていきました。ところが娘のTチャリは今までママチャリしか乗ったことのないおばさんには少々むずかしゅうございました...............?!!最初何度も転びそうになりながら5分位乗ったら何とか慣れましたが、文化会館に無事着けるかどうか内心ドキドキものでした。

 12月22日の娘のコンサートの打ち合わせをし、当日お客様にどうしたら楽しんでいただけるかを文化会館の係の方と相談してきました。当日はプロの司会者もつくようで、とても楽しみになってきました。

 9月から始めたひとりごとも3ヶ月目に入りました。このところ色々の方からメールを頂いています。皆様からメールを頂くと励みにもなり、これからも頑張って書いていこうという気が湧いてきます。毎日メールを読むのがとても楽しみです。


12.4

 久し振りに雨模様の寒い一日でした。自転車の鍵を無くしてしまい、昨日からずっと探しているのですが見つかりません。1つでもなくし物をすると一日中憂うつです。明日は文化会館に行く用事があるので、その前に新しい鍵をつけてもらうことになりそうです。主人の車がないと自転車で走り回っている私にとって、自転車がないと物事が始まりません。

 午後からは沢山レッスンがありました。私は生徒が1オクターブ届くようになった頃から、アルペジオのトレーニングを始めています。今日もどうしてもアルペジオを外してしまってうまくいかない子が体を大きく前後に動かして必死に頑張っているので、「もっとピアニッシモでいいから楽に、目は鍵盤をよく見て。」といったら見事に弾けて何が難しかったの?というくらい変わってしまいました。自分でもビックリしているようでしたが、うれしかったらしく何度も色々な調にして試していました。体を動かし過ぎると鍵盤が見難い上に、特にアルペジオの場合離れたものを瞬間的に捉えることが出来ません。体が同じように動いていても、音楽的要求から自然に動いているのとわざと動かしているのとは結果がまるで違います。


12.3

 毎日の家での練習を耳と頭を使わず、指だけが動いているという練習を積んでいる子はレッスンでこちらが注意してもなかなか直すことが出来ません。考えながら弾いていないので、実際に気がついた時には問題の個所を通り過ぎてしまっていて、肝心なところは直さないまま通過してしまうのです。普段の練習からよく聞きよく考える練習を積んでいる子は、こちらが要求したことをすぐに直せます。またその時直らなくても必ず次のレッスンまでには直してきます。更に言うと頭を使った練習をすると暗譜が早いです。ただ音符を見てズラズラ弾いていると、いつまで経っても曲を覚えられません。私は小学校3年生(色々自分で判断できる年)位になった子には、本物の練習と偽物の練習という言い方をしてこのことを教えています。家族が見てよく練習しているはずなのにちっとも上手くならないというのは、ただ音をズラズラ並べている偽物の練習しかしていないのです。(家族にはよく練習しているように見えるかもしれませんが.......... その場はごまかせても何年かたって少しも上手くならないので偽物の練習がばれてしまいます。)


12.2

 レッスンの時緊張している生徒がいます。この緊張は大きく分けて2種類あると思います。1つは練習不足から来るもの、もう1つは先生が厳しすぎるものです。我が教室は後者はあり得ないので緊張しているとすれば前者ということになります。たっぷり練習してあり先生にそれを聴かせるのが楽しみになっている場合は、緊張している暇などありません。つまり練習はなんのためにするかというと間違えずに速く弾くためだけではなく、自信をもって弾けるようになる為に練習するのです。私の知っている人で先生が厳しすぎて、何を言われるか想像もつかないために極度に緊張してしまう人がいます。褒められる時は良いのですが、根拠のないようなことで怒られるとその先生の前ではいつも緊張してしまうのです。やはり先生は生徒に何が良くて何が悪いかをハッキリと教えられないといけません。毎回言うことが違ったり、思いつきでレッスンをするようだと生徒は混乱するだけです。


12.1

土曜日はいつもソルフェージュのレッスンがたくさんあり、今までは私が一人でやっていたのでクタクタになってしまっていました。最近は娘と娘の親友がソルフェージュを手伝ってくれているので助かっています。その上私のやっていたソルフェージュとは一味違い、子供たちにも馴染みの深いディズニーの曲などを聴音しているらしく、とても盛り上がっているようです。私は別のレッスン室でピアノのレッスンをしているので、その様子は想像するだけですが、やり終えて次にピアノのレッスンに入ってきた生徒の顔や態度を見れば、楽しかったことは一目瞭然です。皆顔を真っ赤にして活き活きとしています。そして娘達は「生徒は皆一生懸命で、すごく可愛くて教えるのが楽しい!」と言ってくれています。全部終わってから次のレッスンの計画を色々立てている様子はなかなか頼もしく見えました。


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