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第4回ショパン国際ピアノコンクール・イン・アジアの中学校の部を聴いてきました。ワルシャワで行われるショパンコンクールと同じで立派な写真入りのプログラムがあるのには驚きました。
全体にレベルが高く、あっという間の2時間でした。15名の演奏で全員がショ パンのポロネーズを演奏します。全体に少々力みすぎている人が多いような気 がしました。自然体でなんて美しいのだろうと聴き入ってしまう様な演奏をし
ていた子が選ばれていました。中でもダントツだったのは1週間前に学生コン クールで全国1位になった實川風君です。師である山田先生に言わせれば学生 コンクールが終わった直後に中学の試験があり、思うように練習できなかった
そうです。でも今日の演奏を聴いたかぎりでは、非の打ち所の無い演奏だった ように思いました。メロディーラインがくっきりと響いて、音色や音楽の作り がとても自然で、素晴らしい感性で弾かれていました。山田先生の見事な指導力とこの人の非凡な才能に
は驚かされました。うれしいことに、今年中には山田先生と一緒に我が家に遊 びに来てくれる約束をしてくれました。明日は小学校の部を聴きに行くので、 これもまたとても楽しみです。
夜になって昭義先生のレッスンが終わり、もうすぐ香港に引っ越していってしまう1年生の女の子から私の大好きなスワロフスキーのプレゼントをもらいました。この子は今日が最後のヴァイオリンのレッスンでした。半年以上前にソルフェージュのレッスンをしましたが、まだグループでレッスンできる状態でなかったのでこの11月からソルフェージュのグループレッスンを再開したところでした。頑張り屋でとても楽しそうにレッスンについてきたので、私もこの子がやめてしまうのがとてもとても残念です。また日本に戻ってきたら絶対一緒にやろうねと約束しました。
今日から3日間レッスンがお休みです。とは言っても全部びっしりと予定が入 っています。今日は青山へ出かけ用事を済ませ今帰宅したところです。この時期ですから青山も沢山のイルミネーションで美しい街がより一層華やかさを増
しうっとりとみとれてしまいました。
さて昨日の続きを書きましょう。年末のコンサートでショパンのワルツ1番を 弾く生徒のレッスンをしようと部屋の扉を開けると、その子はレッスンを受ける曲ではなく、かわった曲を楽しそうにノリノリで練習していました。それは
私がこの生徒をレッスンしてから今まで1度も見たこともない、身体から力の 抜けた私が理想としている弾き方だったのです。練習していた曲はジャズ風の現代曲で管楽器の伴奏、ということでした。こういう曲が好きなの?と尋ねると心の底か
ら嬉しそうな顔をしてうなずきました。そこで私はもしかするとこの子にはこのジャンルのものがあっているのかもしれないと思いある曲を思いつき聴かせ てみました。すると案の定いつもなら何を聴かせても反応が鈍く死んだ魚(ごめんなさい)のような目をしているのですがその楽譜が見てみたい!と言った
のです。食い入るように楽譜を見ていたかと思ったら何と一生懸命弾き始めたのです。その上いつまでも止めようとしないのです。こんなことは今まで何曲 も弾いてきて経験したことがありませんでした。この様子を見ていて私は躊躇
することなく年末のコンサートの曲をこれにかえる決心をしました。本人はシ ョパンを弾くことも楽しみにはしていましたがこの曲を聴いてしまったらもう心はそちらへ行ってしまったようです。見違えるほど明るくなってやる気充分
になってしまったのです。確実にショパンより複雑と思われるリズムや和声が 多く出てきますが必死で練習する姿を見ていると前から決めていたショパンより出来は良いような予感がします。ひとりひとりに合った選曲をしてあげることって
こんなに大切なことだったのですね。
今日は大変個性豊かな生徒のレッスンをしました。まず一人目は1ページの中に30ヶ所くらい間違えがあり、つかえたり弾き直してみたり・・・・・・とても聴 いているとは思えないペダリングにテンポにバランス・・・・・煮えくり返りそうになりながらもひたすらガマンガマン・・・・・そのうち怒りを通り越して苦笑いとため息のみ。この子のレッスンは8割がこの状態です。ああああ、私はこの子を何年教えてきたのだろう。どうして毎回毎回同じ事ばかりの繰り返しな んだろう。コンクールの時なんて絶対に予選を通してやりたくて他の生徒のレ ッスンをすべてキャンセルし8時間のレッスンをしたこともあったっけ・・・ ・手取り足取りというのはこのことを言うのでしょう。これ以上はやりようが 無いほど完璧に訓練しました。さて結果はいかに????「緊張のあまり1オクタ ーブ間違えちゃいました。」だそうです。もちろん予選落ちです。しかも本人 のTELではなく母親からのものでした。この時私の怒りは頂点に達してしまいました。とにかく私は、練習や演奏は普段の生活態度そのものだと思っています。才能も大切ですが努力することはもっと大切です。努力できることも大き な才能のひとつなのですから。2番目の生徒は、又全然違うタイプです。的を得た練習を短時間に出来るタイプのようです。無駄のない良い練習をしている のでレッスンもテキパキと進みます。この生徒はリズム変奏などの細かい時間 のかかるものはしっかり家でやってくれているので、どんどん音楽的に弾けるよ うにレッスンが展開されるのです。毎回レッスンを受けるたびにかなり上達し ます。すべてがこの生徒のようであればどんなに楽しくどんなに楽かわかりま せん。今日はもう一人是非紹介したい子がいるのですが長くなってしまったので明日書くことにします。お楽しみに。
今日は久しぶりに隣に住んでいる両親と夕食を共にしました。日頃はレッスン で忙しくなかなか一緒には出来ないので久しぶりに楽しい時間でした。何年も 前のレコードのジャケットが父に似ているという話で盛り上がりました。ハイ
フェッツの若いときのものです。昭義先生が5歳くらいの時、三人でハイフェ ッツの演奏を聴きに行ったことがあったそうで父はハイフェッツに似ていると 言われ上機嫌でした。
今日からトップページの教室の写真を換えてみました。前のは入り口を横から 見たところでしたが正面からのものを載せました。
午前中に二人レッスンをしてから、新宿オペラシティーへタチアナ・シェバノワの演奏を聴きに行きました。午後2時開演のコンサートだったのでかなり慌ただしく準備をして出かけました。レッスンした二人は年末のコンサートで連弾をする予定です。共に大変熱心で弾くことが大好きな二人ですが、性格も弾き方もすべて対照的です。ところがなぜか二人とも良いところを引き出しあって息のピッタリ合った気持ちの良い演奏をしているのです。果たしてあうのかどうか半信半疑でしたがこの二人を組み合わせたのは大成功だったようです。初めての組み合わせですがうまくいきそうで楽しみです。
さてコンサートの方の感想ですが・・・・・演奏は想像通りの素晴らしいものでした。全体にテンポは遅めでしたが美しい音色の純粋なショパンを聴かせて頂き満足できました。ひとつ残念だったのは聴衆の態度と反応です。始めから終わりまでビニール袋の音や話し声、いびき、寝息、ごそごそ動く・・・・等々不快なことが多く極め付きはソナタ3番の第1楽章が終わった瞬間に盛大な拍手がきてしまったことです。こんなことをされて、シェバノワさんもかなり動揺されたのではないでしょうか・・その後は何事もなく無事に終わりほっとしました。オペラシティはクリスマスのイルミネーションで一段と華やかさを増していました。
今は午後9時半です。夕食後CDを聴いてゆっくりしているところに大阪に行っていらっしゃる山田先生から嬉しいニュースが飛び込んできました。学生コンクール中学の部で生徒さんが見事全国1位になられたとのことでした。いつも腰が低く謙遜ばかりしていらっしゃる先生ですが、さすがに今日は御声が高く弾んで本当に嬉しそうでこちらまで感激してしまいました。。本当におめでとうございます。
土曜日恒例のソルフェージュレッスンで、新しくヒヨコ組も仲間入りしまし た。そのヒヨコ組は今までやっていた個人レッスンと違い、仲間がいるとお互 いに刺激しあいとても勢いがありました。ソルフェージュはグレード別にレッ スンをしていますが、上のクラスになればなるほど落ち着いてきて静かに進め られるので内容の捗り方も順調です。それぞれのクラスにはかならず、わからないわからないと言ってわめいている子、黙々と書いてすぐに出来あがってし まう子など様々ですが、最終的には冷静に落ち着いてよく聴いている子が出来 ていくようです。しかしどの子も顔を真っ赤にして一生懸命でとってもかわい いです。
最近私は生徒のほとんどにうるさいほど脱力をさせています。人間は夢中になればなるほど知らないうちに力んでしまっているものです。リラックスして弾くことが出来ない人はすぐに疲れるので、練習どころではなくイスから離れておやつを食べたりテレビを見たりボーッとしたりします。脱力して弾けるためには難しい曲を弾くのではなく、そのコツをつかむことに専念してみる必要があると思います。一度これを身に付けてしまえば、弾くことが楽しく何時間でも練習したくなるものです。音色もテクニックも音楽性もレベルアップ間違いなしです。客席からステージで演奏している人を聴いていて(見ていて)、安心できてずーっと聴いていたいと思う演奏は絶対に自然体であり、力んではいません。私の生徒のほとんども余計な力が入っているので、現在改良中です。
誰でも試験中は勉強に集中したいものです。試験週間の時だけは「ピアノを忘 れて思いっ切り勉強しなさい!」と言ってあげると生徒は皆ほっとした顔をします。普段ピアノの練習にたっぷりと時間をかけているので、この時くらいは
勉強を思う存分したいのは当然のことでしょう。この期間にいっさいピアノに 触れないようにすると、「あーーあ早くピアノが弾きたいよーーーーー」とい うことになるので、かえって一石二鳥なのです。これは実際に自分の娘で何年
も経験してきたことなのでよくわかります。娘は本当に試験中以外は勉強を一切せず、塾にも行きませんでした。家に帰ってから勉強をしている時間が ないことをよくわかっていたのでその分授業を集中して聞いていたようです。
時々レッスン日を振り替えて欲しいことを言い出せない遠慮深い生徒がいて予定通りレッスンにきて、全然練習が出来ていない、という惨めなことが起こる こともあります。何事も遠慮せずにはっきりと言ってくれると助かるのですが
・・・・。
時々生徒が公開レッスンなどで別の先生のレッスンを受けることがありますが、その時に言われたことをその場ですぐに対応出来なければなりません。そのためには力まずに自然体で弾けなければいけません。自然体で弾ける子は言われたことをよく理解できるので、その場でどんどん変わっていきます。ところが体が硬まってしまっている子は何を言われても反応が鈍く、一生懸命直そうとはするのですがほとんど変化がありません。このことは普段のレッスンでも同じことが言えます。どんどん上達していく子は頭も体も柔軟性があり、何を言われてもすぐに対応出来るのです。普段家で力を入れて練習してしまっていると、レッスンの時に言っただけではなかなかその癖はとれないものです。そのような時にはたくさんの譜読みをするのではなく、リラックスして自分のお気に入りの曲をのんびり楽しむのが良いかもしれません。上達のポイントは何といっても脱力なのですから。
ずいぶん昔の話ですが私が名古屋の千種区に住んでいた小学生の時、植木しか植えられていない閑散とした庭にある日突然、花壇 ができ上がっていました。直径3メートルくらいの大きな見事な花壇でした。 それは色とりどりのパンジーで埋め尽くされていました。学校から帰ってこの 花壇を見たときの感激は今でも忘れられません。その日は父の誕生日で母から のプレゼントだったのです。それからは毎日のように学校から帰ると水をあげ たり、お花を摘んで部屋に飾ったりすることが楽しくて仕方ありませんでし た。私の花好きはこの時からのようです。庭に花がいっぱい咲いている教室で 生徒たちを迎えてあげるのが私の夢です。
ピアノやヴァイオリンを弾くことだけでなくソルフェージュと歌のレッスンで 鍛えている我が教室の生徒たちは、最近、何事にも積極的になってきたようで す。特に歌のレッスンを受けた後はなおさらそれを強く感じます。思いっ切り 声を出すということは、怖い物知らずになるのでしょうか、皆明るく堂々としていて実に気持ちが良いです。ピアノやヴァイオリンを弾くときに良い影響が 出てきているのでとても楽しみです。よく、演奏することが恥ずかしいとか、人に 見られていると恥ずかしくて家で弾いているようには弾けないという人がいま す。楽器を演奏することを恥ずかしいと思っている以上は絶対にうまくなりません。逆に言えばそのような気持ちがなくなったときに驚くほど上手くなるでしょう。ステージに出た瞬間から別の人格になるくらい図々しくなれれば理想的です。遠慮深い私の生徒もそうなる日を夢見ています。
スリッパは明るくて暖かいらしく最近はここソルフェージュのレッスン室のピアノの上がお気に入りです。
よく3歳児のレッスンを頼まれるのですがこのぐらいの時の個人差はとても大 きいので可能かどうかはいちがいには言えません。3歳からでもレッスンに充 分ついてこられる子ももちろんいますが、、出来れば4歳ぐらいから始めるのが1番効率が良いと思っています。
私が理想とするのは4歳ぐらいまでに毎日繰り返し出来るだけ沢山の音楽を聴 かせてあげて、簡単な曲や覚えやすい曲は口ずさむくらいにしてしまうということです。
この時期に沢山の音楽に触れさせることほど重要なことは他に考えられませ ん。
今日は一人3歳から見ているYちゃんのレッスンをしました。まだ3歳の頃は ほとんどレッスンにならない日もありましたが今はもう4歳になっているので 3歳のころとは段違いに理解力もつき、指もしっかりしてきました。御母様も
必死で頑張っていらっしゃいます。怒りたくなるようなときも、やめさせたく なるときも何回かあったでしょうが、めげずによくこらえ、子供をいつも励ま すことを忘れていません。Yちゃんはこの頃急にいろんなことが解ってきたようでとって
も嬉しそうです。
特に小さい子の場合、親がレッスンでいわれたことをどれくらい大切に受け止 めるかによって翌週までの子供の成長も決まってしまいます。小さいときの子 供の成長は先生の指導はもちろんですが、母親(父親)の考え方次第なので
す。焦らず楽しみながら見守ってくださるとありがたいです。
「毎日最低3時間は自分の練習の時間に充てる。」という目標から最近は少し はずれてしまって、家の雑用に追われることが多かったのですが、やっと一段 落したので明日からは自分の練習時間をきちんと確保して頑張ろうと思ってい ます 。自分の練習が思うように出来ていないときというのは、レッスンもあ まり楽しいと感じることが出来ず、アイディアも浮かんできません。ここ何日 かまともにさらわなかったら、指が自分のものと思えないほど鈍かったです。 さあ気持ちを入れ替えて明日からまた頑張るぞ!
自分の写真を15日までに送らなければならないところがあり、写真を撮られ るのがあまり好きではないので、締め切りぎりぎりの今日、やっと家族に頼ん でデジカメでの撮影会となりました。昭義先生が10枚くらい撮ってくれまし たが、どれもみな普段と違ってしかめっ面のへんてこなのばかりです。昭義先 生が面倒くさそうに撮るので、今度は理恵子にお願いして撮ってもらうことに しました。理恵子はにこにこして「いいよやってあげる」と言ってくれたので 私もリラックスしてカメラに向かうことが出来ました。そして撮り方が又、巧 いんです。「オカアサマハウツクシイ、オカアサマハウツクシイ!」といいな がら撮るんです。私はすっかりその気になりいいのがたーーーーくさん撮れま した。
今からちょうど12年前、娘の理恵子が9歳(小4 身長140cm)の時でした。地元のオー ケストラとモーツアルトのピアノコンチェルトKV.488を弾く機会に恵まれとても張り 切っていました。ところが1つだけ本番当日までどうしても決められない大きな悩みがありました。それはペダル付きの足台をつけて弾くか、無しで弾くか ということでした。つけると膝がつかえて弾きにくく取ると今度は足がペダル まで届かず無理な姿勢で弾くことになるのです。本番直前まで悩みに悩み、 結局つけて弾くということになりました。短い曲を1〜2曲ならペダルなしでも不可能ではありませんが、25分以上の大曲ともなると無理な姿勢では弾き切ることは出来ません。また毎日の長時間の練習にも無理があります。丁度中間の都合の良いものが無いの です。それからも足台を取ったりつけたりの日々が続き、どうにか身長が伸びて くれるのを待ちわび足台なしでばっちりと演奏ができるようになったのは暫く してからのことでした。それからも身長125〜140センチくらいの生徒の レッスンではいつも困り果てていました。そんな折りインターネットで松山の 喜田様のアシストペダルを見つけ、これだ!という思いで早速取り寄せて生徒 に試してみました。確かに大変すぐれ物で目から鱗でした。でもペダル付足台とアシストペダルを使える高さの差が大きすぎます。そこでペダル付き足台とアシストペダルの丁度中間 で無理なく姿勢良く演奏できるものを試行錯誤の中で現在色々試し てみています。10年以上悶々としていたものが解決できるかも しれません。
久しぶりにN響のコンサートを聴きに行きました。モーツアルトの交響曲「パ リ」、メンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルト、ブラームスの交響曲 「第3番」というプログラムです。サヴァリッシュさんを拝見するのも随分久し 振りだったのですが、歩き方や姿勢が以前より少し年をとられたかな?という 印象を受けました。もうすぐ80歳になられるのですから無理もありません ね。でもさすがにサヴァリッシュさん!N響のすばらしさを充分に引き出した演 奏で、どれも皆充分楽しむことができました。特にブラームスは透明感のある ヴァイオリンの響きに心洗われる思いがしました。演奏会後は、今月18日に 80歳の誕生日を迎える母の御祝いをしました。先日叙勲を受けた父も80歳 ですが、二人ともその年にはとても見えないほど若々しいです。いつまでも元 気でいて欲しいと思います。
朝10時から夕方までピアノのレッスンとソルフェージュでぎっしりスケジュールが詰まっていた一日でした。その間昼食のために30分休憩をとったのみです。これだけレッスンすると充実感で一杯の気分です。でもさすがに終わった後知らないうちにリビングのテーブルでうたた寝をしてしまいました。ソルフェージュのレッスンでは毎回一人一人の成長がめざましく、問題もどんどん難しいものに挑戦させています。前回聴音でとったものを必ず清書してくるのが宿題なのですが、とてもきれいに書いてきて、「これ、印刷?」と思うほどの子がいました。面白いことにそれが他の子にも伝染していくのです。きれいに書いてくる子がいて誉められると、自分もそうなりたいと思うらしくどんどん記譜力が上達します。また歌うことが大好きで上手い子がいます。またこれも他の子が真似をして美しく透き通る声を出そうと努力しています。これがグループレッスンの楽しさであり良さでしょう。何でも楽しんでやっている時というのは自然に上達していくものです。
すごく大切にしている物がなくなり、今日は一日中家中探し回ってクタクタになってしまいました。といっても私はなくし物をした時には、探すのではなく片付けることにしています。そうすることによって思わぬ物を見つけたり、思いの外きれいになったりします。そしてついに先程大切な物を見つけました。ホッとして肩の荷が下りました。
最近生徒を見ていて思うのは、皆それぞれに色々な目標を持っているようですが、それを目指すにしては生ぬるい練習しかしていないような気がします。たしかに時間がないとは思うのですが、その少ない時間を効率よく最大限に利用して欲しいのです。1つ1つの練習はそれほど時間のかかるものではないのがほとんどです。(1つの課題にかかる時間というのはほとんどが数分で出来ることなのです。)結局それをやろうという気があるかどうかが問題なのです。私が絶対にお奨めの方法としては、やるべきことを一覧表にして1つ1つチェックしながら予定を立てることです。この方法は色々工夫することにより、ゲーム感覚で楽しみながら出来るのです。
我が家では夕食後たいていCD鑑賞会、レコード鑑賞会が始まります。
今日は、今は亡き往年のピアニストを何人か聴きました。昔の人は本当によく考えよく指も動き、なるほどすごいなーと聴き惚れてしまいます。ルービンシ ュタイン、チェルカスキー、ステファンスカなどが演奏するショパンを聴いて
います。ゆったりしたテンポの中にピーンと張りつめた緊張感でぐいぐいと惹 き込まれていくようです。そして語りかけるような美しさと説得力は、まるで 昔見た紙芝居のようで妙に懐かしさを感じてしまいました。そしてもう1つモ
ーツアルトのクラリネットコンチェルトを聴きました。これは私が結婚前から 持っているレコードです。カールライスターの演奏が好きで買ったもので、私が教師をしていた時に音楽の授業で鑑賞したこともありました。今日それを
久しぶりに聴いたのですが全くその時の印象と違って驚きもものき・・・・ ・本当にその時のレコードなの??????クラリネットの音もオーケストラの音も まるですぐそばで演奏しているかのごとくクリアーでフレッシュに聞こえまし
た。これなら鑑賞の授業が睡眠タイムになることはなかったかも・・・・・。 何回でも聴きたくなるような素晴らしい音です。真空管アンプのすごさを再確 認してしまいました。恐れ入りました。
先日学生コンクールを聴いてきて感じたことは、やはり感性豊かに弾く裏には並々ならぬ努力が隠されているのだろうということです。確実なテクニックがあってこそ自由自在に歌え、人を感動させられるのでしょう。小さい頃から耳、テクニック、感性とどれも同時進行で成長していくように指導していかなければいけないのですが、特にテクニックは本人の努力次第ということが言えます。テクニックの成長には相当の時間と努力が必要なのです。まぐれで弾けるようになることは絶対にないのですから、出来るだけ小さいうちから一見面倒に見える練習も当たり前と思わせてしまうことが大切です。家でのリズム変奏やテンポ替えの練習は絶対に手を抜かないように育てると、中級から以降一人で練習できるようになった時とても楽です。小さい時に甘やかせていい加減に育ててしまうと、大きくなってもなかなか練習がはかどらず上達も望めません。そしていつの間にか練習嫌いピアノ嫌いが出来上がってしまいます。
今アシュケナージ指揮の N響アワーを見ながらホームページを書いています。これは2年前の録画です。2004年からデュトワに代わる音楽監督ということで、N響もますます楽 しみになってきました。
今日は朝から大変な出来事があり過ぎて何から書いて良いか迷ってしまいます。まず今日の学生コンクールは行かないつもりだったので、ゆっくりと朝寝坊 をしていました。そこへ目覚ましがわりのTELが1本かかりました。それは今日の学生コンクールの小学校と中学の両部門に生徒を出場させていらっしゃる山田先生からのものでした。驚いたことに先生は昨日私がチケットが無くて入れないことを電話でぼやいてしまったので、今朝早くから並んでチケットを取って下さったのでした。「今からすぐに出れば間に合います!」と叱咤激励された私はそれからが大変。普段なら支度に最低でも1時間はかかるというのに、起きてから
45分後には電車の中だったのです。あわてたおがげで小学校の7番目の人から 聴けました。音色が美しく歌う気持ちがたくさんある人が多かったように思い ます。普段からよく聴きよく考えて練習しているのだろうな・・・さすがは本選に残る人たちです。中途半端な子はいません。休憩を挟み午後からは中学の部を聴きました。こちらは小学校ではあまり感じなかったテクニック不足や極度に緊張している子が数名いました。今回男の子の方がよく音を聴いてよく吟味
して演奏している点にとても感心しました。
両部門を通して本気で頑張っている子がこんなにいることをあらためて思い知らされました。今回思いがけずこんなに素晴らしい機会を与えて下さった山 田先生に感謝の気持ちでいっぱいです。
そして何よりうれしいのはその山田先生のお弟子さんの實川風君が中学の部門 で第1位だったことです。文句の付けようの無い素晴らしい演奏でした。
終わったら昭義先生がタイミング良くホールの前で待っていてくれました。車で気持ち良く帰宅するともう1つうれしい出来事が待っていました。長い間教育の現場で仕事についていた義父が勲四等瑞宝章で叙勲されたということが新聞に報道され ていました。80歳にしての叙勲は何よりのプレゼントです。
明日はレッスンを全部振り替えて万全の体制で学生コンクール東京大会を聴き に行く予定でした。今日になって「待てよ、チケット無かったりして・・・・ ・・」予感は的中!どこに問い合わせても小学校も中学も完売でした。不覚にも前日になってやっとチケットのことに気がつくとは、なんとも情けないやら 悔しいやら・・・親しくさせていただいている先生の生徒さんや聴いてみたい 人がたくさん出場するので今回は絶対に聞き逃せないものだっただけに残念で なりません。昔から学生コンクールは銀座の王子ホールですが、もっと広い会 場でやって欲しいものです。そんなわけで明日はぽっかりと予定が空いてしま いました。久しぶりに買い物にでも行こうか、そうだ!もうそろそろ冬物を出 さないとまた肺炎になっちゃうよーーー
いつもとてもよく練習してありニコニコとうれしそうにレッスン室に入ってくる子が、今日はなぜか元気がありません。レッスンしてみると曲だけは活き活きと楽しそうに弾いていましたが、エチュードもバッハも先週から進歩したとは思えない出来でした。私が「勉強が忙しかったの?」と尋ねるとなかなか重い口を開いてくれなかったのですが、それは学校の合唱の伴奏の練習をしていたためのようです。学校の先生はいとも簡単に3日前に「今度までに弾いてきてね。」と譜面を渡したようです。譜面さえ渡しておけばすぐに弾けると思っている先生がいるのは困ったものです。ピアノのことが分かっている先生だったら、最低でも1週間前から譜面を渡して準備をさせるはずです。(よほど簡単な曲なら別ですが。)この子は言いわけをするのがいやで、なかなか理由を言ってくれませんでした。勉強のほかに色々なことをこなしながらレッスンを続けていくことの難しさを考えさせられました。