栄子のひとりごと2002年2月分 

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2.28

 久しぶりに雨模様の寒い1日でした。

 私の娘は今21才ですが、小さい頃からいくつものコンクールに挑戦してきました。結果は良い時もあれば、勿論悪い時もありました。でもその都度精一杯やれるだけの事をやってきたので、素直にその結果を受け入れる事ができました。もし精一杯やっていなかったら、結果が良くなかった時後悔していたでしょう。
 そして現在まで数々のコンクールを受け続け、その結果今では年間にコンサートを20回近く経験出来るまでに成長してきました。そして娘はなんと今、苦労することと根気強く練習することが大好きな子になってしまったのです。どうしてそんなことが大好きになってしまったかというと、それは弾ける様になった時の喜びがあまりにも大きいので、苦労も忘れられるのだそうです。演奏会はほんの一瞬で終わってしまいます。でもその裏には大変な努力と腱鞘炎の痛みに耐えながらの膨大な量の練習が隠されています。ついこの間終わったオリンピックと全くおなじです。とにかく練習するということは大変な事ですが、それを成し遂げることは素晴らしいことです。


2.27

 4月の勉強会に向けて全員の練習が軌道に乗ってきました。スケールは全24調から当日くじ引きで当てた調を弾くので全調弾けるように日頃から訓練しておかなくてはなりません。エチュードは今弾いているものの中から2つ、そしてバッハです。2声のインベンション3声のシンフォニア、平均律の中から今練習中のものを弾きます。バッハを沢山勉強すると自然に歌える力がつきます。ですから私の生徒には是非沢山バッハを聴き練習して欲しいとおもっています。バッハは難しいですが勉強すればするほど奥が深く魅力が一杯です。今日はその勉強会のプログラムを作りました。それを見ているとひとりひとりの頑張り具合が良く分かり、勉強会当日がまた楽しみになってきました。


2.26

 ある程度身体が大きくなってきたら腹筋や背筋を鍛える事も大切です。フォルテで弾く場所が長く続いたり豊かに歌い続けなければならない所などでは、健康で体力がなければまともに弾けないからです。腕の筋力をつけるにはダンベルも効果的です。ピアノを弾く事は単に指先のトレーニングと思われがちですが意外に体力がないと演奏出来ないものなのです。ツェルニー40番50番などは体力がなければ弾けません。このレベルになってくると基礎の時とは違いそんなに楽だけして弾けるわけがありません。テンポ、音量、曲想、等全てにおいて限界に挑戦という気持ちを持たなくてはなりません。特に音楽を専門にやろうとしている人にとってはこの気持ちがあるのとないのでは大変な差が出てきます。自分がどれだけ要求しているかによって仕上がりのレベルが決まってしまうのです。


2.25

 暖い陽気になりいよいよ花粉に悩まされる季節になってしまいました。クシャミと咳でまるで風邪のような症状です。早くこんな辛い季節は終わってほしいものです。このところ何かと外出することが多く、自分の練習をすることが出来ません。練習できない日が続いている上に花粉症で気分は最悪です。


2.24

 Muse音楽教室のページを新しくしましたが、そこに紹介できなかった私のレッスン室の様子をご紹介します。私の座っているところから見えるレッスン室です。

 

チェストベンチには付添いのお母様が座られます。その左のサイドボードの中には、右の写真のように生徒からもらったプレゼントがいつの間にかこんなにたくさん集まりました。生徒も私もこの景色がとても気に入っています。


2.23

 とてもよく練習し、確実に毎週上手くなってくる子がいます。ソルフェージュの書き取り能力もかなり上達してきました。この子は小学校2年生ですが、小学校高学年のグループに入ってもよく出来る方です。私も毎回レッスンするのが楽しみです。このところ本人はどうしても脱力が上手くいかず、100%満足の演奏が出来ないようです。このような時大切なのはリラックスして少々ゆっくりめのテンポで、よく音を聴きながら弾いてみることです。脱力は本人の気持ち次第で、かなりのところまで出来るものです。知らず知らずのうちに肩が5cm近く上がっていたり、手首や肘に要らない力を必死で入れていたりするのです。(これは聞いた話ですが、小さい子でも譜読みをしただけで肩凝りや頭痛があるそうです。)後は慣れるまでひたすら練習を積むことでしょう。とにかく思うように弾けるようになるまでは時間がかかるものです。子供の能力と可能性は無限大ということをいつも心に置き、家庭でも焦らず気負わずゆったりした気持ちで練習できる環境に置いてあげることが大切でしょう。何度も繰り返してただ音を出すことだけが練習ではありません。時にはお気に入りのCDを聴きながらゆっくりした気分になることも大切なことです。CDを聴く中から思わぬ発見をすることもあります。


2.22

 今日も又、ピアノの教室についてのお尋ね電話がありました。例によって何曜日に何分、どのようなレッスンを…そして最後にレッスン代は?と、立て続けに質問攻めに会いまるで取り調べを受けているかの様でした。このような電話の後は暫く後味が悪く心穏やかではありません。生徒さんが先生を選ぶのは自由で当たり前の事ですが、先生の方も熱意があって一生懸命やる子を教えたいものなのです。

 さて話は変わり、娘のリサイタルまでいよいよあと1週間となりました。チケットは主催者の方でもすでに完売してしまったそうです。今回も満員のお客様の前で演奏出来る事になり本人は益々張り切っています。プログラムはこちらです。


2.21

 朝9時から午後1時半までレッスン用のピアノプレーヤーの調律をしてもらいました。今までキンキンしていた音がまろやかで温かい音になったので、とても気に入っています。私が弾く方のピアノはベーゼンドルファーですが、こちらも1 週間前に調律してもらっているのでやっと2台とも気持ち良く弾けるピアノが並びました。生徒は調律してもほとんど気がつかないのでしょうか、あまり響きを気にしていないような気がしました。もっと自分の音を聴きながら弾いてほしいなと思います。響きを聴いていないから、練習が面倒で面白くないのです。指先で音を奏でるというすごいことをしているのですから、もっと楽しんで味わってほしいものです。そうでなければただの騒音になってしまいます。


2.20

 久し振りにレッスンを振り替えてN響の定期公演を聴きに行ってきました。プログラムは
1.細川俊夫/「海からの声」
2.メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲(ソロ:樫本大進)
3.R.シュトラウス/アルプス交響曲
です。樫本さんは以前に較べて演奏や態度が落ち着いておとなしくなったような気がしました。最後のアルプス交響曲は大変な迫力でした。私の席からは特にパーカッションの動きがよく見え見てるだけで楽しめました。お客様達もとても喜んで割れんばかりの拍手を送っていました。とても不思議だったのは終わってからのN響の人たちの顔が主人も含めてニコリともしていないところです。演奏で疲れてしまったのでしょうか。こんなに盛り上がっている客席とステージがまるで違う世界のような違和感がありました。もしかしたら演奏が気に入らなかったのかなと思ったのですが、もしそうであってももう少し笑顔でお客様に夢を与えていただけないかと素朴な疑問を持ちました。


2.19

 小学校高学年になってもまだ毎回のレッスンで楽譜に書かれていること(音、指遣い、強弱など)ばかりを注意されている人がいます。本当はこんなことは全部自分の家で出来ることなのです。自宅で楽譜通りゆっくり練習してきた上で、
1.弾き難い場所の練習の仕方、脱力の仕方
2.フレーズごとのまとめ方
3.全体のまとめ方
など自分で気がつかないことを教えてもらうことがレッスンなのです。だからこそ小さいうちから楽譜を正確に読むことを習慣にしていかなければいけないのです。いい加減に譜読みをする癖がついてしまった子に、一つ一つ直していくレッスンはなんとも虚しいものです。しかも1ページに何ヶ所も間違いがあるととても1回のレッスンでは直しきれません。これは先生にとっても生徒にとっても大きな時間のロスなのです。だからこそソルフェージュが大切なのです。
 実はこのようにソルフェージュが必要な人に限って、「ピアノをたくさん弾きたいので、うちはソルフェージュはやっていただかなくて結構です。」などと言われてしまうのでガッカリすることがあります。ピアノのレッスンの効率を上げるためにもソルフェージュは欠かせないのですが............


2.18

 午前中は大崎に行き、午後からは4人レッスンをしました。4月にスケール、エチュード、バッハの勉強会があるので、そろそろそれに向けて準備が始まったところです。スケールは小学校の1年生でも全調4オクターブがすらすらと弾けてしまう子や、中学生でもつかえつかえしか弾けない子がいたりかなり差があります。毎日こつこつと訓練している子は必ず弾けるものです。エチュードはゆっくりと確実に弾きたがる子と、先に進むことばかり気にしている子と2つに別れています。先に進むことに喜びを感じている子は、それはそれでやる気があって良いのですが、細かい注意をしても面倒臭そうにしているのでやりにくい事があります。要は何番を弾いているかではなく、どれくらいきちんと課題をこなせているのかなのです。


2.17

 この2日間でソルフェージュ用の曲を600曲以上録音しました。ソルフェージュのレッスンでは生徒の書いている様子をよく観察したいのに、自分が弾いていたのではそれが見えないからです。600曲以上と言ってもまだ録音したいものが山ほど残っていますが..........。ピアノプレーヤーと伴奏君(ヤマハから出ているフロッピーを聞ける便利なプレーヤー)をフル活用し、生徒の書き取り能力をアップさせるのが目的です。

 今日は私の40+αの誕生日でした。色々な人からおめでとうの電話をもらい、家族にもお祝いをしてもらいワクワクする一日でした。中でも一番うれしかったのは普段気が利かないだんな様からもらった大好きな胡蝶蘭の鉢とケーキです。胡蝶蘭は花の中でも高級すぎて自分では買えないので、大切に育てようと思います。

 

 お花に水をあげようとしたら、スリッパがそのジョウロの水をおいしそうに飲んでしまいました。


2.14

 出来るだけ小さいうちから歌って(実際に声を出して)弾くことが当たり前にしてしまう事はとても大切です。例えば中学生以上の子供に突然歌ってごらんと言っても、なかなか声を出しません。弾きながら歌うなんて恥ずかしいとかみっともないという気持ちから、蚊の鳴くような声しか出しません。反対に小さいころから歌って弾くことが当たり前に育てると、歌うことはちっとも恥ずかしくなく人前でも平気で歌えます。このように育てると心の中で歌うこともとても自然にでき、体も柔らかくブレスも当然気持ち良く出来るわけです。ブレスが出来ればフレーズもよく分かり、どこをどう弾きたいかということが自分なりに分かってくるのです。どんなに小さな曲でもフレーズを感じて歌って弾くことがとても大切です。本人に歌う気持ちがあるのとないのでは聞こえ方がまるで違います。よくコンクールでも小さな子がとても音楽的に弾いている場合があります。このような子はブレスをして心から楽しそうに歌っていることがよく分かります。普段からどんな曲を弾く時も、無意識のうちにこのようなことを出来るようにしてあげなくてはなりません。コンクールや演奏会の時だけやろうとしても出来るようなものではありません。


2.13

 実力より難しい課題を与え続けてしまった場合、譜面が読める親が心配して譜読みを手伝い過ぎてしまうと本人に読譜力がつかないことがあります。このような時は思い切って何段階かレベルを下げて、本人にしっかり譜読みをする気を起こさせることが大切です。このようにしてあげると本人の読譜の負担が軽くなり、やる気が湧いてくるのです。これをしばらく続けて知らず知らずのうちに元のレベルに近づけてあげれば良いのです。難しすぎる曲ばかりをやっていても良い結果は出ません。


2.12

 ソルフェージュ用の録音で大忙しの一日でした。可愛い生徒達のためなので頑張って2声のメロディー聴音を中心に70曲以上録音しましたが、いささか疲れてしまいました。これで生徒が頑張れると思うとまたそれも楽しみです。明日は単声のメロディーを録音します。今日はもう寝ることにします。


2.11

 小学生までの子供がレッスンに来る時、親がとても楽しみにしていると子供もレッスンを楽しみに来ます。そして何より力が抜けていてリラックスしているので、何を言ってもすぐに理解し吸収してしまいます。ところが、例えば親がとても緊張していたりビクビクしていると子供までその通りの反応を示します。そして間違えると家に帰ってから親に怒られると思うので、家で弾けたものまで弾けなくなってしまいます。親は少々間違えても大らかに構えてたくさん間違えなさいというくらいの気持ちでレッスンに送りだしてもらいたいものです。
 私が20年も前に高校の教師だったころ合唱をしようと思っても、なかなか生徒は声を出さず、ましてや楽しんで歌おうとはしません。困り果てた私はあまりにも歌ってくれないので、「どんどん間違えても良いから歌ってごらん。」と言いました。そうしたら急に顔つきが変わり、少しずつ生徒の様子が変わってきました。つまり間違えたら恥ずかしいとか、間違えてはいけないという気持ちから声を出さなかったのです。歌うのが嫌だとか歌いたくないという理由ではなかったのです。それまで歌声など一つもなかった学校に、少しずつ朝から歌を練習するクラスが増えてきてその半年後には合唱コンクールまで出来信じられないくらい盛り上がってしまいました。全てはこの「間違えてもいいから声を出してごらん。」ということから始まっています。
 話はレッスンに戻りますが、面白いことに親がいつもついてきている子が時々一人で来るととてもリラックスして楽しそうにニコニコしていることがあります。親の目がないと子供は肩から力が抜け、自由で子供らしい態度になるのでこちらもとても教えやすいものです。幼稚園位から月に1度の割で1人でレッスンに来ることから始め、小学校4年生くらいになったらもう親はついて来なくても良いと思っています。(遠くから車や電車で来る場合は送り迎えだけをお願いしています。)そうすると親任せではなくちゃんと子供なりに聞いて帰ることを覚えるので、この方法はとても効果的です。


2.9

 2週間前左手がまるで他人の手のように思うように動かず、自分でも信じられない.......と絶句していた子がいます。その時とっておきのトレーニング法を教えたのですが、私も弾けるようになるまでにはかなりの時間を要すると思っていたところ、今日レッスンしてみたらかなり良い状態にまで来ていました。本人はそんなに変わっていないと思っているらしく、私がずいぶん良くなったねと言ったら、とてもけげんそうな顔をしていました。本人より私の方が喜んでいるという感じでした。このトレーニング法はカンフル注射のような効果があり、いやでも指先の神経が良くなるのです。自然にテクニックが付くので本人にこの良さが分かった時、かなりの上達が約束されます。私はやる気のある子にはこのトレーニング法を必ず奨めていますが、本気で練習してくれると面白いようにテクニックが付くので、今日のように毎回の変身ぶりがとても楽しみになるのです。


2.8

 2週間に1度レッスンする子がいます。とても良い感覚を持った子なのですが、部活と勉強が忙しいためピアノに対する熱が少し冷めてしまっています。そのためレッスンで言った事も半分以上直してきません。ひどいところになると3回目の注意なのに直してないところまであります。3回目の注意ということは2週間に1度のレッスンなので1ヶ月半間違いを弾き続けていたことになります。これはレッスンで注意されたことをレッスン当日か次の日までに復習しないから、次のレッスンに来る時にはその注意を全部忘れているのです。
 そこで「私が生徒だったらここを直すのには3分位かかるけれど、何分欲しい?」と聞いたら「9分下さい。」と答えました。そこで約束通り9分後に行ってみると見事に間違い1つなく弾けていたのです。集中して目的を持って練習すればこのように完璧に弾ける子なのです。いかに家で無駄な練習をしていたかがよく分かります。実にもったいない話ではないでしょうか。このようなことが度々あると出来ることなら生徒全員を家に泊めて合宿でもさせてみたら、ずいぶん変わるのではないかなと思うこともあります。


2.7

 暖かい日だったので久し振りに草取りと花の手入れをしました。少し見ないうちにずいぶん様子が変わっていました。草も少しづつ毎日取っていれば大変ではないのに、ホンの少し忘れているとあっという間に手の付けようもないくらい荒れてしまっています。
 毎日少しづつ手入れをすることが大切なのは、花も草も子育ても全て同じです。そしてどれも愛情をもって接すれば必ず答えてくれるという点も同じです。


2.6

 エチュードを初めてのレッスンに持って来た時生徒ははっきりと2つに別れます。これは前にも何度も書いているのですが、とても大切な事なのでまた書きます。
 1つ目はゆっくり1つ1つを丁寧に打鍵し美しい音色で弾いてくる子、2つ目は仕上がりを意識し過ぎてスピードだけを重視し間違いだらけの子です。これはどうも性格が関係しているようです。性格は血液型と一緒で生まれ持ったものなので、変えるわけにはいきません。ですが2番目のタイプの子の場合は教えるのは一筋縄では行きません。何が大切で何をしてはいけないかをはっきりと分かるまで教えないと、いつまでも空回りばかりしていることになります。結局は無駄に時間を使って自分自身が損をしていることに気がつかないで終わってしまいます。その空回りに気がつくかどうかが才能なのでしょう。


2.5

 我が家では同じ曲を違う演奏家が弾いているCDをよく聴き較べします。同じ曲でも演奏家によって全然弾き方が違うので、とても面白いです。また同じ人でも録音した時期が違うとまるで別人のように聞こえることもあります。出来ればCDは1人のものを何度も聴くより、何人か違う人の演奏を聴いてみて、自分がどのような演奏が好きでどういう弾き方が良いのかを考えながら聴くというのが理想ではないでしょうか?初めは何がどう違うのかよく分からなくても、何度も聴いているとそのうち色々なことが分かってくるものです。人によって何を大事にするかが違うと言うことが分かってくると面白いです。


2.4

 心までうきうきするような暖かい一日でした。こんな日は朝からやりたいことが一杯で、どれから手を着けようかと迷ってしまいます。

 今日はたくさんレッスンがありました。その中の一人、他の教室から移ってきた子で、やっと最近楽しそうになってきた子がいます。その子は私に習って約一年になろうとしています。始めた頃はとても緊張していて、何を言っても受け付けず反応が鈍かったのですが、最近はすこし注意をすると「ああ、そうか。じゃあこうすればいいの?」という風に打てば響くという子に変わってきたのです。私も今ではこの子のレッスンが楽しく、本人が楽しんで弾いてくれているので、どんどんアイデアが生まれます。この子は昨年暮れの2台ピアノのコンサートからがらりと変わりました。多分他の子の演奏を見たり聴いたりして変身したのでしょう。今では私の可愛い生徒の一人です。


2.2

 中学生くらいになって音楽の道へ進みたいのですがと言われるケースが時々あります。これはそれまでそんなに一生懸命やっていたわけではないのに、他に得意なものがなく音楽でもやってみるかという中途半端な気持ちで言っているのです。もし本気でやりたいのなら、小学校4〜5年で本人も親もある程度決心していなければ難しいでしょう。大きくなればなるほどそのための努力は難しくなってしまいます。ただし中学生高校生になって突然目覚める場合もあります。音楽へ進む希望があるのなら、大きくなって突然言い出すのではなく、出来るだけ早い時期に教えて欲しいのです。当然趣味でやる場合と専門にやっていく場合とではレッスンの内容が違ってきます。能力もないから音楽学校へは行けないと思い込んでいる人がいますが、努力して間に合うこともたくさんあるのです。遠慮せずに希望は伝えていただきたいと思います。


2.1

 最近とても嬉しい事があります。少し前まではあまり練習をしてこない子が何名かいたのですが今は一人もいないのです。皆とてもやる気がありどんどん上達しているのです。1時間のレッスンもあっという間です。練習はテクニックを上達させるもの、音楽的に歌わせる方法を上達させるものと大きく2つに分けられますがいずれの場合もやる気、目的、目指すものがあって初めて上達するものです。何の目的もなくいやいや弾いて目指すものもなければ上達はありえません。毎日コツコツと簡単な事を積み重ねて行くことが凄いことにつながるのです。そしてそれこそがまさに上達の一番の近道なのです。栄子先生の教室ではこの事を解ってくれる生徒が最近増えてきた様な気がします。


2001年9月分10月分11月分12月分、2002年1月分はこちらです。


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