栄子のひとりごと2004年3月

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昭義先生のひとりごともぜひご覧下さい。


3.31

 「輸入住宅」という雑誌でわが家の庭を紹介して下さるということで今日は朝からうきうき、でも大忙し。昨日は大雨で庭に出られず花びらに水滴がこびりつきあまり美しい姿ではありません。花殻摘みも一日雨で出来ないと翌日は半端な数ではないのです。夢中で手入れをしているとカメラマンと記者の方が定 刻より早くいらしたので、全然きれいに出来ないまま取材が始まってしまいました。それが気になりながらも、お花を育てる事や庭の手入れの事を聞かれ るのは大好きなのでついつい得意になって答えてしまいます。好きな事となる と時間を忘れて話し続ける悪い癖があります。ところが困ったのは何と家の中まで撮影させて下さい!!とお願いされたことです。(えぇ〜!?何も聞いてないよぉ、第一このところずっと忙しくて部屋の掃除はしてないし・・・・どうしよう・・・)お話をよ〜く伺ってみるとわが家の内と外を四〜五ページにわたって紹介して下さる、という企画らしいのです。その昔私はこの『輸入住宅』という雑誌の大ファンだったのです。(そんなあこがれの雑誌に載せて頂けるなら何が何でも頑張らなくては!!こんな事なら昨日大掃除するんだったのに・・・。)でももうトキスデニオソシ、にわか掃除と片づけをしてどうにか撮影とインタビューを無事終えた時、椅子から腰を上げられないほどくたびれてしまいました。おかげで家じゅうピッカピカにはなりました!!
 全て終了した時はすでに午後一時半を回っていました。それにしても大慌ての四時間、思わぬ番狂わせで夕方からのレッスン、なんとか気力で頑張るしかありませんでした。今日はもう練習できません。おやすみなさい。


3.30

 最近の生徒に対する自分の認識が変わりつつあります。少し前まで生徒には背伸びしなくても出来る程度にしか課題を与えませんでした。でも生徒は多少無理かな?と思われるような内容や分量でも驚くほど出来るものなのですね。先日28日の長谷川先生のレッスンに備えてのピティナの譜読み、春の勉強会に向けてのスケール全調、ツェルニー、バッハ・・・私がポーランドから帰国して以来、2週間という短期間で、ものすごい量の譜読みと練習を課せられた生徒達の頑張りは目を見張るものがありました。本気になった時の生徒達の能力には驚かされます。一昔前の私だったらのんびりと2ヶ月くらいかけて生徒にやらせていたことをたったの2週間ほで出来てしまうのですから。どこまでやれるかは未知の世界ですが頑張る生徒とともにできる限りのベストを尽くしたいと思っています。


3.28

 昨日はPTNA入賞者演奏会に行き、第1部から第3部まで全ての演奏を堪能してきました。どれもこれも聴き終わるたびにため息ばかり。さすがは全国の頂点に立った方々、一人ひとりがきらきらと輝き魅力溢れる素晴らしい演奏 ばかりでした。私の生徒達のほとんどが聴きに行きましたがあまりのすごさに飽きるどころか第1部で帰る予定をしていた生徒まで結局第3部まで全部聴いてしまったほど!!運良くこの日のご出演の方からチケットを私の生徒達に譲って頂くことが出来感謝感激でした!生徒達はこのコンサートを集中して聴いたことによりかなり刺激を受け、やる気を出してくれたようです。各部の終了時 に生徒達の様子を見ると興奮して頬がサクランボのように高揚していてあまりの可愛さに思わず見とれてしまうほどでした!

第1部出演の方々のカーテンコールの場面
残念ながら第2部第3部は夢中で拍手していて、撮るのを忘れました。

 昨日は終わったのが9時を回っていました。その翌日の今日は実は長谷川先生のレッスンの日だったのです。
 長谷川先生は超多忙の先生でいらっしゃるので東京にいらした時に何が何でもレッスンして頂きたい!!との私の強い希望をお聞き下さり急きょ実現しまし た。私がポーランドから帰国して2週間・・・それから慌てて選曲し私も 時間のある限り必死で譜読みを手伝い精一杯頑張った2週間でした。まだまだ 弾けてなくても今の時期何をすべきでどのように練習するかetc.今日はいつものごとく短時間にてきぱきと今後の課題を改めてたくさん頂き、生徒達はまたやる気充分の笑顔を返してくれました。昨日のコンサートを終わりまで聴いていたのにくたびれてないのが不思議・・・生徒の能力は甘く見られないと、私の方が逆に教えられてしまいます。


3.26

 明日の受賞者コンサートは有り難くチケットの都合がつき、どうにか生徒達のほとんどが聴きに行けるようになりほっとしています。素晴らしい演奏を聴いて大いに刺激を受けて欲しいと思っています。人の演奏を聴くことに興味を持ってくれると当然のことながら本人の演奏もどんどん変わってきます。今か ら15年前のこと理恵子が小学2年生の時でした。ロンティボー国際コンクー ルのガラコンサートそれは清水和音さん、藤原由紀乃さんが N響と共演とい う楽しみなコンサートでした。理恵子のお友達ご家族とご一緒にNHKホールへ いそいそと聴きに出かけました。理恵子はお友達と嬉しそうに隣同士で座りおしゃべりに花が咲いていました。ところがお友達と一緒のことが楽しくて仕方なく始まっても少しも聴いていないのです。もう私は演奏よりそのことの方が気になってしまいこのコンサートには全く集中出来ませんでした。その頃理恵子は人の演奏に全く興味がなくCDも自分からは一つも聴こうとしませんでした。それからしばらくはコンサートに連れて行く気もしませんでした。本気で自分からコンサートを楽しんだりCDを夢中で聴くようになったのは中学生くらいからだったような気がします。それに比べると私の生徒達は感心なことによくコンサートに出かけ集中して聴けているようで驚くばかり!!明日のコ ンサートも集中出来ますように!!


3.24

 遅くなってしまいましたがやっとワルシャワでの写真をアップしました。トップページからお入り下さい!!

 ポーランドに出かける前に私の誕生日にこんなかわいい手作りのクッキーを生徒が焼いてくれました。あまりの忙しさに撮影だけしてアップするのを忘れていました。ごめんなさい。


3.23

 昨日は日頃の睡眠不足のせいで旦那様が出かけたのも知らずに朝9時まで寝てしまいました。スリッパの爪とぎの音で目が覚めましたがそれがなかったらお 昼まで寝ていたかもしれません。スリちゃんありがとね!!
 あわてて旦那様に電話を入れるともうすぐNHKに到着するところでした。NHK放送記念日の大切なお仕事がある日だったのにすやすやと眠っていて申し訳ない ことをしてしまいました!旦那様は私があまり気持ちよさそうに寝ていたので起こせなかったそうです。
それにしても普段からなりふり構わない人なので一体どんな洋服を着て行ったのだろう・・・靴は磨いたかな・・など心配になってしまいました。
 
 さて今月27日は今年のピティナ金賞、銀賞受賞者の演奏会が第一生命ホールで開かれます。そこで生徒達への「お知らせ」で全員聴きに行くように報告しましたがなんとチケットは現在売り切れでキャンセル待ちだとか・・・・ああ 〜ぁもっと早くに知らせるべきでした。もっとも日頃から興味の有る生徒やそのご家族の皆さんはしっかりと確保出来ているようですが。ずいぶん前から広告してしていたはずなので、生徒の皆さんにはこのようなビッグな催し物にはいつも目を光らせていて欲しいものです。なぜ私がこのコンサートに生徒全員が行って欲しいかといえば、日本全国から延べ三万人以上もの人が受けたコンク ールの頂点に立った人たちの演奏が一つの会場で一日で聴くことが出来るからなのです。こんなチャンスはめったに有りません。同じ年ごろの人の素晴らしい演奏を目の前で聴くことは一回レッスンを受けることの何倍にも匹敵するほどの効果があります。昨年は尊敬する山田先生とご一緒に前から二番目の席で 聴いてしまいました!!こんなに前で聴いたのは初めてでした。山田先生はいつも理恵子のコンサートでも必ず一番前に座っていらっしゃいます。先生いわ く演奏者の表情、息遣い、ペダリングを拝見するのだそうです。なるほど!!  

 知らないで朝寝坊したおかげで身体もだいぶ回復しました。睡眠がなりより大切ということはよく分かっていてもつい夜更かしの毎日です。今日からは心を入れ替えて早く休むことにしたいと思います!!はたして実行出来るかな???


3.21

 昨夜も深夜まで練習していたので、睡眠不足や疲れでふらふら。このところ立ちくらみばっかり・・・。でも生徒達が頑張っているのでその場では忘れて夢中でレッスンして、毎日終わる頃には魂の抜け殻状態です。今日も9時からレッスン頑張り、昼食時間は例によって10分足らずなのでプロテインゼリーと ヨーグルトだけ。なぜこんなに忙しいかというと、来週土日には予定があり全くレッスン出来なくて、更に4月に入ってすぐに近くの文化会館で春の勉強会があるため今日まとめてレッスンしないと大変なことになるのです。この勉強会では普段から地道に努力しているエチュードや全調スケール、バッハなどを発表します。勿論全員が全調を弾く時間はありませんので当日本人のくじ引きで弾く調性を決めることになっています。スケールは全調すらすらと弾けてしまう生徒、手間取ってもたついている生徒など様々です。教える側にとっては基本的な勉強態度や本当の意味での実力判断材料になるので、毎年この時期にこのような勉強会を開いています。大半はたくさんの課題にフ〜フ〜言っていますが、コンクールを受ける生徒達はこの他にも課題を数曲抱えてさらに大変!!勉強会の後は1週間レッスンお休みなので ひたすら自分の練習に充てたいと思います。それにしても何ということでしょう!たとえ伴奏とはいえコンサートまであと1ヶ月半しかないなんて・・・シマノフスキなんて難しすぎて未だに譜読み状態、あぁ 〜困った困った!!!


3.20

 昨日は昨年から気になっていたクローゼットの片づけをしました。特に理恵子のドレスが入っているところは小さい頃(3歳)からの思い出のドレスでぎっしり埋まっています。これは女の子を持った母親の楽しみの一つでもありま す。ドレスを見ただけで「何年生にどこで何を弾いた」ということまで鮮明に浮かんできます。ドレスは演奏を引き立ててくれる影の力です。そしてなにより弾きやすくなければなりません。お客様にとっても演奏と同じくらい楽しみの一つではないでしょうか。ですからいつもドレスには気を遣います。小さい頃は演奏会の度に専門店を走り回り大変な思いをして購入していましたが、大学生になってからはいつも決まった方にお願いして作って頂くようになりました。その方は本当にすごい方なのです。とにかく面倒な仮縫いは一切なし。生地をご一緒に日暮里まで買いに行き好きな物を選んでデザインの希望を言 って・・・・それだけで一月後にはもう宅配便で自宅に到着!!身体にジャス トフィットの素晴らしいドレスの出来上がり!というわけです。雑巾も満足に縫えない栄子先生にとっては神様のような存在です。この方はドレス作りが専門というわけではなく他にも素晴らしい趣味を沢山お持ちです。 私たち家族はこの方からたくさんの幸せを分けて頂いています。HPはこちらをご覧下さい。 


3.18

 朝から雨模様の寒い一日でした。毎日熱かったり寒かったりで風邪引きそう・・・
コンクールを受ける生徒達の譜読みが始まりました。譜読みの段階でいい加 減なことをすると直すのが大変です。一度覚えてしまった物を直すのには倍以上の時間とエネルギーを要します。中でも指遣いはかなり重要で大切です。出版社によってもまるで違いますし、どれが合っているというわけでもなくとにかく弾きやすくて合理的なものを生徒の手の大きさや状態まで考慮して考えなければなりません。ですからこの時期ストレスもたまります。結局まだ慣れていない生徒の譜読みを手伝ってしまう方が後が楽だったりしま す。あ〜ぁ放っておいてもきちんと譜読みしてくる子ばかりになってくれな いかなぁ・・・
 でも今日はそんな中生徒のお母様手作りの美味しいチョコレートケーキを頂きあまりの美味しさにほっと一息つくことが出来ました。やっぱりダイエッ トより美味しい物一杯食べたいで〜す。


3.17

 今日は隣に住んでいる母のお誕生日でした。母が大腸の手術をしてから早10ヶ月、すっかり元気になったので私も安心してしまい日頃の忙しさに任せて最近はあまり話をしない日もあります。もう少し親孝行をしないといけない反省の日々です。
 いつもお誕生日にはお赤飯を炊いていますが今日は理恵子から預かってきたバ ースデーカードとともに
栗おこわをプレゼントしました。両親は午後7時から夕食と決まっています。 でも私はその前後はレッスンの真っ最中ですから忘れないように携帯のアラームを7時ぴったりにセットしその間生徒を待たせておいて、タイマーセットで ジャスト7時に出来上がった栗おこわをもって両親の家へ!!出来立てほくほくの美味しい栗おこわは両親の口にも合ったらしくとても喜んでもらえまし た。


3.16

 時差ボケもなく元気です。時差ボケをしない方法を理恵子の知人に帰国前に教えて頂いてそれを実行したおかげでもあります。こんなに元気でいられるもう一つの理由はのんびりしている暇が全く無いほどやらなければならないこと山積みだからなのです。お花は旦那様がお世話していてくれたので健在なのですが困ったのは草です。暖くなってくると草も生長が早く私が留守をしている間に、にくらしくも伸び放題!!昨日など花の手入れと草むしりで4時間も費やしてしまいました!!でも草むしりはきりがなくそれでもまだ完全とはいえません。ピティナの課題も出発前は時間切れで全く準備出来ておらず、帰国するや否や荷物の片づけもそこそこに課題曲に目を通し指遣いを考え生徒に連絡を入れたり、旅行中滞っていたレッスンの嵐で気が付くと夜になっているという毎 日。でもどうにかピティナ出場の全員に曲を決められやっと一安心。今年は昨年よりひとり減って7名が挑戦します。私は毎年7〜8名でも大変なことなのに大勢の生徒さんを出場させていらっしゃる先生方のご苦労は私には想像も出来ません。今回D級の曲でどうしても指遣いで迷うところがあり思い切って長谷川先生にお尋ねしてみるとレッスンでお忙しいにもかかわらずファックスでお返事戴けました。弾いてみてびっくり!!「うわぁ〜すごく弾きやすい!!」そこには自分では絶対に気が付かない素晴らしいアイディアが書き込まれていました。改めて先生とご一緒に生徒を育てられるありがたさを実感!!今年もよろしくお願い致します。

 そういえば1年前の今日は理恵子の地元市川でのリサイタルでした。國谷先生の素晴らしい司会も昨日のことのように思い出されます。


3.14

 さてさて今日は朝から連続9時間のレッスン頑張りました。私の留守中さぼる生徒はほとんど・・・というか全くいません。皆沢山のエチュードや曲を抱えてレッスン時間が1時間では足らない生徒ばかり。私も楽しくレッスン 出来ました。ここまで夢中でやって来る可愛い生徒達に本気で応えてあげなければなりません。この状況を改善しなければ消化不良の生徒を作るばかりなの で1回のレッスンを90分にしようか思案中です。その上4月から入りたい生徒のレッスン依頼は増える一方で、5月には自分のコンサートも控えているし・・ ・困った困った。あ〜ぁとにかく時間が欲しい!!!


3.13

 昨日の朝無事に帰国しました。帰国の日が近づくにつれスケジュールが慌ただしくなり、なかなかひとりごとを更新することが出来ませんでしたので今日まとめてアップしました。どうぞご覧ください。写真はまだ沢山あります。後日ご紹介いたしますのでどうぞお楽しみに。

 理恵子の通う学校があるビドゴシチへ行ってきました。

ビドゴシチ音楽院の外部と内部

 街全体がワルシャワより静かで穏やかな雰囲気という印象です。重厚な扉を明けて中へ入ると当然のことながら様々な学生さん達が演奏する楽器や歌などの音が一杯に溢れていてどの学生さんも活気に満ちて楽しそう!!エヴァ先生の門下生やアシスタントの方にもお会い出来ました。この学校にはエヴァ先生の他にもスリコフスキー、 シェバノワ、浜松コンクール第2位のブレハッチの先生ポポヴァ=ズィドロンなど素晴らしいピアニストが顔をそろえていらっしゃいます。
ワジェンキ公園を散策の後に生徒達全員に「CHOPIN」という香りのよい紅茶を買いいよいよ最後のオペラ、モニューシコの「幽霊屋敷」を鑑賞しました。これはポーランドではもっとも有名なオペラだそうです。私は勿論初めて見ましたが最初から最後まで面白く、きれいで楽しくあっという間の3時間でした。 特に第4部で踊られた「マズール」には大感激!!男女合わせて約50名で踊る姿は圧巻でした。
 ステージの奥行きはミラノスカラ座を上回るワルシャワ国立大劇場です。エヴァ先生の御主人スタニスラフ・レシチンスキー氏は何と昨年までこの劇場の総支配人でいらっしゃいました。

ワルシャワ国立大劇場

こんなひょうきんなご主人ですが、ヨーロッパ音楽界の重鎮 ジェラゾヴァ・ヴォラ(ショパンの生家)
旧王宮 旧王宮の天井
 
ワジェンキ公園  

3.07

 今までは近くのこじんまりしたホテルでしたが、今日から帰国の日までエヴァ先生のお宅に泊めていただくことになっています。そして今日はエヴァ先生ご家族に私がお食事をご馳走する日。朝から理恵子が全ての材料を近くのショッピングセンターに買い出しに行き、私は料理の段取りを細かくチェック。その様子を先生はとてもうれしそうに眺めていらっしゃいました。沢山のサラダや料理をテーブルにセッティングしながらはたしてお口に合うのかどうかとても心配でした。全て準備出来たとき先生がテーブルのロウソクに灯をともしワインをグラスに注いでいよいよ「乾杯!!」
 どの料理も最後のデザートまで大変喜んでいただけて何と作ったもの全てなくなってしまったのです。こんなに喜んでいただけるとは思ってもいませんでし た。エヴァ先生のご主人が私に「週にどれくらいこのような料理を旦那様のために作るのか」と尋ねられたので「もちろん毎日です!!」と理恵子が答える とご主人は相当驚かれたようでした。エヴァ先生が理恵子に向かって「リエコ!もちろんって言わないの!!」(一同笑!)エヴァ先生はお料理が大変お得意ですが演奏旅行などでお忙しくほとんどメイドさんがされています。

 楽しい食事の後、理恵子は明日レッスンを受けるので沢山の課題を抱えて部屋にこもって練習を始めました。
心地よい疲れとともに楽しい一日でした。


3.06

 昨日はエヴァ先生のご主人の運転で理恵子と3人でショパンの生家「ジェラゾヴァ・ヴォラ」へ行ってきました。ワルシャワからは西へ50キロほどのところにあります。ショパンは1810年3月1日にここで生まれました。この付近は一帯が第一次世界大戦中何度も内乱戦乱に巻き込まれましたが生家だけはかろうじ て類焼を免れたとか・・・。南側の庭には沢山のベンチが置かれここで春から夏にかけて日曜ごとにピアニスト達が演奏するのを開け放った窓のレース越しに聴けるようになっています。なんてロマンティックなのでしょう!!ちょうどいい季節に訪れて聴いてみたいなぁ。夜はまたまたコンサートに出かけました。今日は尾高忠明さん指揮ワルシャワ・フィルハーモニー・オーケストラ。フィ ルハーモニー・ホールは座っている席までティンパニーや金管楽器コントラバスなどの低音域の音がずっしりと体全体に感じられ日本のホールでは味わったことの無い感動でした。指揮の尾高さんは私のとおーーーーーい親戚関係にあります。お会いしに楽屋まで行きいろいろお話をしていたら偶然にも来週日本で N響を指揮されるとのことでした。私の旦那様とも「よくお話しします!!」 と言われてしまいました。

 こちらに来て暖かいエヴァ先生のご家族に囲まれた理恵子の生活ぶりをじっくりと見る事ができほっとしています。部屋の掃除をしたり片づけたりしていますが感心なことにどこもとてもきれいに片づいています。特にお風呂場などピッカピカで驚きでした!!今日は私もあいているピアノをお借りして少しだけ 練習していると理恵子がいきなり入ってきて「おかあさん!!ラヴェルのピアノコンチェルトの伴奏をしてくれない?」というのです。いつもニコニコと無謀なことを平気でお願いしてくる我が娘です。仕方なくほとんど初見状態で目を白黒させながらもどうにかお務めをはたすと理恵子はとても喜んでくれたのでこちらまで嬉しくなりました。こちらに来て初めて少しだけ母親らしい事をしてあげられたかな・・・


3.05

 1日にフィルハーモニー・ホールに行った時に撮った写真を2つご紹介します。

会場のフィルハーモニー・ホール
ワルシャワに留学中の日本人の学生さん達

3.03

 3月1日はショパンの誕生日。ワルシャワでは毎年この日に重要なコンサートが開かれます。昨日はこのコンサートに出かけました。会場は勿論ショパン・コンクールが開かれるワルシャワ・フィルハーモニー・ホール。ショパンの2つのコンチェルトの夕べです。ソリストは1番が先日のインアジアの時の審査員のお一人パレチニ さん、2番がラフォーレさんという豪華な顔触れ。私が前回この会場を訪れた時は理恵子のコンクール出場の時でしたので親という立場のため全く他のことに気が回らず会場を見渡す余裕さえなかったように思います。今回ゆったりとした気持ちで会場を眺めることができ改めて荘厳な雰囲気に感動しています。テレビカメラや報道陣、ショパンを愛する人々で埋め尽くされた会場は熱気で溢れかえっていました。コンサート終了後には赤いドレスに身を包んだ美しい女性達が観客一人ひとりに深紅のバラをプレゼントするという趣向の凝らしよう。

 こちらに来て以来オペラ、コンサート通いのぜいたくな毎日です。ショパンが大好きな私のかわいい生徒達とこの感動をいつの日か一緒に味わえる日が訪れることを願わずにはいられませんでした。


3.01

 無事到着しました!!(理恵子のパソコンを使って打っています。)
 実は海外に一人できたのは初めてのことです。いつも誰かと一緒だったので今回は自分でもとても不安でした。ウィーンからワルシャワの乗り継ぎが不安で不安で仕方なかったのですがどうにか無事にたどり着き、空港で理恵子がタクシードライバーの方とともに出迎えてくれた時には緊張が一気に解けふらふらで倒れそうでした。大の大人がこれではいけませんね!恥ずかしい・・・。
 理恵子がポーランドにたって5ヶ月。ポーランド語が驚くほど成長していました。流暢に運転手さんとする会話に私はタダ聞き入ってしまいました。週3回 の語学学校でたくさん勉強できてうれしいとのこと。頼もしいかぎりです。それに比べて私の頼りなさは・・・・(苦笑)

 こちらでは理恵子がたくさんのコンサートやオペラを一緒に鑑賞する計画を立ててくれています。昨日はエヴァ先生のコンサートに出かけ、今日は見事な美しい宮殿でのコンサートのあと、エヴァ先生が私の歓迎パーティーを開いて下さり、先生ご夫妻による素晴らしい手料理をいただきながら幸せな時を過ごしました。そして今晩は今からシマノフスキのオペラ「King Roger」を見に行きます。日本での忙しさからは想像もできない夢のような毎日です!!
 後日、写真をアップいたしますのでしばらくお待ちください。


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