ワンポイントアドバイス その1:立ち方 ヴァイオリンを弾くうえで一番大事なことは、立ち方です。 |
脱力の奨め楽器を構えるときに一番大切なことは体に余計な力を入れないことと、呼吸を止めないことです。楽器は肩に載せるもので、顎で押さえるものではありません。また右手も脱力が大切です。必要な力は入れなければいけませんが、無駄な力は抜きましょう |
楽器の構え方 |
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まず身体の重みが両足に均等にかかるように立ちます。それから胸を張って、両腕を下げ、左肩を軽く前に出す。(左手を写真のように右肩にのせて下さい。その時左肩が少し前に出ます。その感じです。) ヴァイオリンを鎖骨と肩の上に同じ重さになるように載せます。それから顎を顎当てに載せます。(載せるだけ、押さないように!) 楽器の方向は正面から左へ約45°が普通です。また楽器の先は少し下がっていて良いです。 |
上体を前や横に屈めたり、ヴァイオリンがあまりにも左に行き過ぎたりしないようにして下さい。特に顎を引くように気をつけましょう。必要以上に胸を張ると、肩の支えはよく効きますが、息を深く吸って軽く吐くことになります。 |
カール・フレッシュやガラミアンのような具体的な弾き方を書いた本ではなく、弾くことに対するイメージについて書いた本として私が読んで面白いと思ったのは、ドミニク・オプノというフランス人の女性の書いた「内なるヴァイオリン」(「演奏についての考察」という副題付き。音楽之友社刊)です。私がこの本が気に入っているのは左の写真の通りイラストがとても分かりやすくて要領を得ているからです。 ただ残念ながらこの本はいささか読みにくいです。原書をフランス語が堪能な生徒さんに訳してもらいましたが、それでも理解し切れませんでした。その点を別にすると、この本の中には面白い指摘がたくさんあります。 |
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サルヴァトーレ・アッカルドの書いた本で、奏法に関する本とは言えない部分もありますが、前半の左手右手の章はとても参考になります。 |