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お知らせのページを作りました。是非ごらん下さい。
今日はオペラシティでの演奏会でした。主催がAFLACということもあってか演奏会の初めに同時多発テロの犠牲者に黙とうを捧げました。オペラシティはものすごく天井が高いのですがその割にはよく響きます。このシリーズは日を追うごとに響きが多くなっていきました。デッドな会場というのは響きが少ないのと同時に弾く側ものらなくなってしまうので、お客さんにとっても良くないです。今回のプロだと前半が特に弱音が綺麗に響かないと冴えない感じになってしまいます。
演奏は慣れてきたことと会場の響きが多いことの両方が相まって今日が一番良かったと思います。特にブルッフは今日が一番良かったです。シェヘラザードを弾いている時も途中で今日は良い音だなと思いました。
明日新国立劇場で同時多発テロの犠牲者に捧げる演奏会がマゼール指揮でN響メンバーを中心とするオーケストラの演奏で開かれます。桐朋学園の学生オーケストラも参加するようです。今日夜7時から新国で練習がありました。(私は所用で明日の演奏会には出られません。)これに出るメンバーは演奏会の趣旨からボランティアで参加しています。
この前作った300Bのアンプの調子が今一なので6BQ5のアンプをつないで聴いています。6BQ5のアンプもなかなか健闘していますが、やはり300Bの方が音色はずーっと良いです。
今日は浦和の埼玉会館での演奏会でした。今まで浦和というと中央環状線の平井大橋から首都高に乗って、川口線を下り外環に入り外環浦和で出るというコースを使っていました。しかし今日は松戸に出て三郷まで一般道を使い三郷で外環に入るという道を使ったのですが、時間的にはこの方が速かったです。(市川広小路からしばらくがとても混んでいたのでここはカーナビを頼りに裏道を行きました。)帰りもこの逆を行ったのですが、三郷で渋滞していたのでかなり時間がかかりましたが、首都高を使うより良かったようです。
昨日の会場市川市文化会館はとてもデッドな会場なのでとても弾きにくかったのですが、今日の埼玉会館はよく響くというほどではないですが昨日よりは良かったです。地元市川の文化会館は大ホールも小ホールもとてもデッドなので、私もいつも苦労させられます。今年の1月の娘と弾いたリサイタルの時も一番気になったのがホールの響きでした。何度も弾いているので慣れてはいるのですが、王子ホールや風のホールに行くとよく響くので楽だろうなと思わせられます。
昨日も今日もアンコールはありませんでした。デュトワ先生がどういう意図でやられなかったのかは不明ですが、昨日はアンコール要員がステージに上がったのにアンコールがなくとても恥ずかしい思いをしたという話でした。デュトワ先生の指揮は時とともに様式が変わってきているようで、初来日の時の春の祭典の時のとてもクリアな印象とは最近はかなり違ってきています。
今はB&Wと300BのアンプのエージングをするのでハイフェッツとオイストラフのCDをかけています。かなり大きな音で鳴らしていてもうるさく感じません。
今日は市川での演奏会でした。その前に家にN響の方々にいらして頂き、お昼にホームパーティーを開きました。
コンサートマスターの篠崎さんを初めとして、右の写真の方達です。(この写真を撮った時には既に会場に向かった方も何人かいらっしゃいました。)11時半位から2時過ぎまで盛り上がり、その後会場の市川市文化会館に行きました。ゲネプロが3時半から5時、本番は夜7時からでした。
上の写真は食堂ですが、今回改装して出来た部屋は下の部屋です。もともとは8畳の和室2部屋だったものを1部屋にしました。左の写真のトールボーイのスピーカーが問題のB&Wです。右の写真はこの部屋のポイントAVセンターです。今はプラズマディスプレーを買えないので、時計を置いています。下の作り付けの棚にステレオを置いています。300Bのアンプは右下にいれてあります。スピーカーはKEFのCresta2です。
今日の演奏会は1曲目のマ・メール・ロアは遅めのテンポでデュトワ先生にしては珍しいことです。2曲目のブルッフは弱音の魅力を発揮した演奏でした。3曲目のシェヘラザードは色々な楽器のソロがあり変化に富んでいるので、聴いて楽しかったと思います。
今日は明日からのシリーズの練習でした。まずシェヘラザードの1楽章と2楽章を細かくやりました。(昨日3楽章と4楽章をやっています。)それからマ・メール・ロワを細かくやりました。午後からはブルッフのヴァイオリン協奏曲を練習しました。堀さんのソロはボリュームを求めるというより、細かいニュアンスを求めるという弾き方です。2楽章がとても繊細な弾き方をされています。
その後秋葉原に行ってスピーカーコードを買いました。今日はB&WのCDM9NTが配達されたので、300Bのアンプとつないで音を出してみました。300Bのアンプのスピーカー端子の穴が小さいので、プラグアダプターをつけかました。他にも小さなトラブルがありましたが、無事音が出ました。今はミルシュタインのバッハの無伴奏を聴きながらこのページを書いています。今までとは違う音が聞こえています。いくら聴いても疲れない音です。
昨日今日と夜になると改装した部屋に荷物を入れているので、昨日は更新できませんでした。
あさっての市川の演奏会の時にゲネプロの前にN響の方15〜6人に家に来て頂くことにしたので、今から大騒動です。今は改装した部屋でこのページを書いています。今までと違ってとても大きな机が使えるのでとても気持良いです。残念なことに時間がないので新しい300Bのアンプの音を落ち着いて聴くことが出来ません。
今日はデュトワ先生であさってからの市川、浦和、オペラシティの演奏会の練習をしました。今日はシェヘラザードとマ・メール・ロアを練習しました。どちらの曲も音をきれいにするように何度も音の出し方をやり直しさせられました。特にマ・メール・ロアの方は細かくしっかりやっていきました。(この曲はファミリー・コンサートで娘と家内が連弾で弾いたことがあります。この時は語り付きで計3人でやったのですが、今日これを弾きながらその時のことを思い出しました。)
明日も早いので今日はこれだけで失礼します。
今日はオーチャード定期でした。印象については昨日書いたのと同じです。パリはもう一息落ち着いたテンポにして欲しかったです。(例えばフィナーレなど最初はかなり速いですが、あとで同じテーマが出てくるときにはすこしテンポが落ちます。始めからこのテンポでやって欲しいのです。)真夏の夜の夢もこの傾向がいくぶんあります。でも全体としてはなかなか良い出来だったと思います。
本番が始まる時篠崎さんが最初の2行が決まれば良いのだから、頑張って行こうと言われていました。本番はうまく行ったと思います。
ところで今日広上さんは女の子のお父さんになったそうです。おめでとうございます。
早く新しい部屋が出来て、スピーカーを移して300Bのアンプで鳴らしてみたいです。かなり響く部屋のようですから、気持良く弾いたり聴いたり出来そうです。2階のリビングもよく響くので小さいグランドでもとても気持良く弾けます。ここでヴァイオリンを弾いてもとても気持良く弾けます。今度の新しい部屋も同じような響きを持っているようです。
今日も広上さんの練習でした。広上さんはフレーズを何かの情景に置き換えて理解しようとしているようです。ですから巨人のような曲の時にはフレーズに無理やり情景をつけて理解しようとしているように感じたのですが、真夏の夜の夢の場合にはこのアプローチは合っていると思います。
モーツァルトの31番「パリ」についてはちょっとテンポが速すぎるような感じがありますが、勢いはとても良いです。オーボエ協奏曲ハ長調はフルート協奏曲ニ長調と同じ曲ですが、ヴァイオリンにとってはハ長調だと弾きにくいです。ソロの宮本さんは3楽章などとても面白い表情をつけています。この2曲のあと真夏の夜の夢の中から序曲、スケルツォ、間奏曲、ノクターン、結婚行進曲の5曲の抜粋です。特に序曲にはとても思い入れがあるようです。とても楽しいプログラムです。
前に書いた300Bのアンプはやっとちゃんと音が出るようになりました。原因はハンダ不良でした。アンプ作りの先輩横山さんの言っていた「2つ目の時は何かトラブルが起こりやすい。」という予言が見事に的中してしまいました。今日音を出した時もお粗末なミスをしてしまいました。KEFのCrestaをつないでみたのですが、右チャンネルの音が歪んでちゃんと出ないのです。アンプがおかしいのかと思ったらなんとスピーカーの端子の接続不良でした。(マルチチャンネルにしてないので、高域と低域をつなぐ金属のブリッジが必要なのですが、そのブリッジを浮いていたのです。)早く音が出したいと焦っていたのでこのようなミスを起こしてしまいました。じっくり楽しみながら作らないとダメですよと、キットを買った店で言われたことの意味がようやく分かりました。
今日は広上さんのオーチャード定期の練習でした。広上さんの注文を聞いていると、標題音楽のような何かテーマがあってそれをまとめた曲集の方が合っているように感じます。スケルツォの中の音形などオバケが笑っているように弾いて欲しいということでしたが、表現がとても面白いので皆思わず笑いだしてしまいます。これは指揮者としてとても良い資質で、それに完全に賛成でなくてもその通りに弾いてみようという気にさせられます。この年代の指揮者でこのようなやり方をしてまとめて行ける人は他にちょっと見当たりません。この演奏会は聴いていると弾く以上に楽しく過ごせるのではないかと思います。(この感触は前回のペールギュント組曲の時と同じです。)
今日は練習が早く終わったのでその後昨日煙を出したアンプを、そのキットを買った店に持っていって見てもらいました。抵抗が焼けていたそうですがまだ生きているといわれました。ハンダがボテッとしていてショートさせてしまったようでした。それは直ったのですが、入力関係の配線にもミスがあるようで音はまだ出ていません。
その後新しい部屋に入れるスピーカーを探したのですが、色々聴いた感じでは結局B&WのCDM9NTが良かったです。対抗馬としてはMONITOR AUDIOのGOLD
Reference20(60が本命ですが高すぎて手が出ません。)、リンのニンカ、JMLabのCobalt826、ウィーン・アコースティックのT-2があったのですが、GOLD20とリンは全体的に今一つ、JMLabはとても面白いのですが長いこと聴いていると疲れそう、ウィーン・アコースティックは悪くないのですがB&Wの方が良かったです。(前にB&Wは長く聴くとツマラナイと言われましたが今日の感じではそう感じませんでした。)参考のためにインフィニティのKappaを聴いたのですが、音の出はとても良いのですが音色はどうしても好きになれませんでした。予算的にはCDM7NTが丁度良いのですが、9と聴き較べるとハッキリと違いがあります。7の方も悪くないのですが余裕が全然違います。
これで市川の演奏会の時までに何とか新しい部屋で音を出せるようになりました。今から楽しみです。
昨日から300Bのアンプを作り始めたのですが、今日頑張って配線して動作チェックをしたら煙が出てきてしまいました。明日配線を見直そうと思っています。焦ってやったのでどこか間違えているのでしょうが、見直してもどこが悪いのかわかりません。スピーカーについてはまだ結論は出ません。あと1週間の間には結論を出したいです。私としては極く普通に気楽に聴けるスピーカーで自然な音がするものが欲しいのです。これについては横山さんとも同意見なのですが、オーディオ的な意味で面白い音が出ていなくても演奏者が何を目指しているかが聞き取れるスピーカーなら何でも良いのです。店で新しい物を奨められても、それに飛びつきたくなることはあまりありません。今までと違うということが分かっても良いと思うかというと「?....」というケースが圧倒的に多いです。(横山さんにはフォステクスのユニットを買って、バックロードホーンでも作ったらと言われていますが、今はその気はありません。)
1つ気になるのはインピーダンスの問題で、私が面白そうだと思うのは大抵6Ωか4Ωなのです。真空管アンプでも大体4Ωに対応した端子がついているのでそれほど気にしなくても良いのでしょうが。(もしよく鳴らなかったらその時はQUADにご出馬願えばよいのですが。)
明日からは広上さんのオーチャード定期の練習です。
1.モーツァルト:交響曲第31番ニ長調
2.モーツァルト:オーボエ協奏曲
オーボエ:宮本文昭
3.メンデルスゾーン:真夏の夜の夢〜抜粋
というプロです。こういう感じのプロの方が広上さんの良さがでるのではないでしょうか。
昨日はティンパニの百瀬さんとオーボエの小島さんが定期最後の出演でした。最後にお2人に花束の贈呈がありました。永年ご苦労さまでした。N響はワンワン会が出来るくらい戌年の人が多いです。今度の戌年には7人位の人が卒業ということになるそうです。そうなるとN響の景色もかなり変わると思います。今N響の顔になっている人達がやめて、新しい人達が新しい顔になるのですから。
この世代交代というのはオーケストラにとって避けられない大きな問題です。オーケストラの演奏にとって、若い世代の技術と新鮮さとベテラン陣の経験というのはどちらも大切なのです。でも将来を考えたら若い人達に早く経験を積んでもらわないといけません。ですがこの経済事情ではそう早く後進に道を空けることも出来ません。この問題は年金の支給が遅くなっていくこれからとても大きな問題になっていくでしょう。それにそう遠くない将来に定年延長の動きが出てくるでしょう。そうなると一体いくつまでまともに弾けるのかということも問題になるでしょう。でも今では定年(60歳)になってもちゃんと弾ける人がたくさんいる時代になっています。(普通の社会でも60を過ぎていても極く普通に仕事を出来る人がかなり多くなっているでしょう。)N響でもこれから10年位の間にかなりの割合の人が定年を迎えることになりますが、この問題はとても大きな宿題なのです。
というようなことを再認識した昨日の演奏会でした。(ステレオにうつつを抜かしている場合じゃないよという声が聞こえてきそう?.......でもこれ人の演奏を聴くための商売道具でもあるんですよね。作ることが楽しみということもありますが。)
今日は2日目でした。私は巨人しか弾いていませんからそれについての印象しか書けませんが、広上さんは2代目ヤマカズ(山田一雄)という感じです。雰囲気はとてもよく分かるし面白いのですが、今日も弾いている時拍子が分からないことが何回もありました。もちろん大体合ってはいるのですが、それぞれのタイミングで「ここだ!」という瞬間がつかめないのです。いって見れば芯が常にぼけている感じです。今は我々は気合いだけで弾いていく段階を卒業して、音をちゃんとコントロールしながらその中で表現を求めていくという段階に来ています。広上さんのやり方は私達年代から見るととても懐かしいやり方だなとは思いますが、今の若い年代のプレーヤーから見ると理解できないやり方だと思います。アイスクリームをなめているような感じと言われても、具体的にどこをどうして欲しいのかが分からなければこちらは対応しようがないのです。自分ではイメージがハッキリしているのでしょうが、イメージは人によって違うものです。自分のイメージをこのように抽象的に表現してもプレーヤーは「一体どうして欲しいんだよ?」としか思いません。もっと弾く人の心理がわかって欲しいです。
否定的なことをずっと書いていますが、広上さんの良さは充分わかります。また深刻にならない良さは得難い資質です。ですからこれからもっともっと伸びていって欲しいです。
今日読んだ雑誌の中にリンの25万位のスピーカーの記事があり、これも良さそうだなと思いました。家に帰ってメールを読んでいたら新潟の方からのメールがあり、イタリアのOPERAというメーカーのスピーカーが良いとのことでした。名前だけは聞いたことがあるメーカーです。何かの雑誌に試聴記事が載っていたのを読んだのだと思います。これも調べてみようと思います。ここでメールのお礼を言わせていただきます。ありがとうございました。
今日はB定期初日でした。今日はとても混んでいて家からホールまで1時間20分位かかってしまいました。私は後半の巨人だけですからゲネプロの開始時間11時に間に合わなくても別に問題ないのですが、10時50分に駐車場に着いた時にはちょっとドキドキしました。
巨人だけについて言うと今まで広上さんの演奏に対して持っていた印象とちょっと違いました。曲に対するイメージについてはとても面白いものがあるのですが、全体としてのバランスについては「?」の部分があります。練習の時にはしっかりしていると思ったテンポが、本番になるとちょっと分かり切らないところが何ヶ所かありました。といってもとても型破りな逸材ですから、是非今の推進力を失わないでやって欲しいです。日本人の同年代の指揮者の中ではピカイチの存在ですから。
ボルケスさんのエルガーは楽屋ではとても評判が良かったです。突然弾くことになっているにもかかわらず、素晴らしい出来だったと思います。(楽屋のモニターで聴いているだけですが。)普段はなかなか人を褒めないうるさ型でも今回は褒めていました。
今日はアークヒルズで爆弾騒ぎがあったそうで、駐車場で車のトランクまで調べていました。サントリーホールのすぐ裏手にはアメリカ大使館があり、あまり気持ち良くはありません。
今日はB定期の練習2日目でした。練習の仕方は昨日とほとんど変わりません。自分のイメージを伝えるために色々話をするのですが、いささかしゃべり過ぎの感はあります。でも話は面白いです。全体に一段抑えた感じにしておいて最後に爆発するというイメージのようです。1楽章にとても力を入れていて、導入部だけでかなりの時間を使っていました。
面白いのは2楽章の始めなのですが譜面にはフォルテ1つで書いてあるのですが、普通はかなり大きい音でほとんどフォルティッシモのように弾きます。ですが今回はフォルテ1つでやや控えめに始まり、少し行ったところでフォルティッシモになるのです。フォルテ1つの部分はいささか押さえ過ぎのような感じはありますが、このフォルテとフォルティッシモの対比はとても面白いです。マーラーの意図はこうだったのだろうと思わせられます。このいささかエキセントリックなところがマーラーの持ち味で、好きな人はここが良いのでしょう。私自身はブルックナーと比べるとメロディーなどはマーラーの方が好きですが、曲全体の構成ということになるとブルックナーの方が好きです。まあどちらがきれいかと言われればマーラーの方がきれいだと答えるでしょうが。私は巨人だけで終わりでした。
その後秋葉原に行ってスピーカーを頼もうと思ったのですが、昔からの知り合いのお店の人に私が良いと思ったB&Wのスピーカーはやめた方が良いといわれました。音を拾うというモニター的な聴き方をするなら良いだろうが、音楽そのものを楽しむのだったら違うスピーカーの方が良いと言われました。今は大きな箱のスピーカーがほとんど無くなって、トールボーイタイプが増えているのですが、ユニットが良くないとダメだということでした。スピーカー(TANNOYのDevon)の置き方についても意見を聞いたら鉄のスピーカースタンドはやめた方が良いと言われました。でも家に帰ってスタンドをその外してスピーカーを台に直置きして、下にもらったゴムのような材質のものを敷いたら音がこもってしまってダメでした。結局元の置き方に戻しました。部屋の音響や壁の材質などが影響するのでしょうが、難しいものです。本題のスピーカーについては未だに決まっていません。真空管のアンプで聴くのだったら従来型のスピーカーが良いだろうということで、候補を2つ挙げてもらいました。今度の土曜日に現物を聴きに行きます。今改装中の現場を見ると夢だけが膨らんでいきます。
スピーカーの置き方を元に戻してから今年の正月に弾いたブラームスの3番のソナタをズッカーマンとメニューインのCDで聴いたら、前の状態で聴いたのとはまるで違って弾き方がよく分かりました。ステレオも楽器と同じで使いこなしが大切ということです。先入観念というか思い込みをなくしてやってみることが大切のようです。(この事はこの前のヨーロッパ旅行の時に楽器の持ち方についても思い知らされたのです。)
今日はB定期の練習初日です。今回の指揮者広上さんは自分のイメージをしっかり持っていてそれを要求するのですが、その表現がとてもユニークで面白いのです。巨人についてはテンポなど楽譜通りにやっているのですが、ただ表記を守っているというだけではなく自分の物にしていて、多分聴いても面白いでしょう。好き嫌いは色々あるでしょうが、これだけ自分の主張を煮詰めて物にしている人は珍しいでしょう。お昼を食べている時に広上さんの話になったのですが、色々なことを言われても腹が立たないということを言っている人がいました。いつもニコニコして振っていて、オケが勘違いして落ちたとしても顔色を変えずにいつもニコニコしています。いつまでもこのキャラクターを失わないで欲しい人材です。
家の改装工事もいよいよペイントの段階に入りました。私の家は壁紙ではなくペンキを塗っているのですが、今は家中ペンキの溶剤の臭いが充満しています。段々部屋の様子が見えてきて部屋をどうするかが具体的に考えられるようになってきました。
今何より困るのは欲しい本がどこにあるのか全然分からないことです。今もDreamweaverに表データの挿入をする方法が思い出せず、マニュアルを探し回りました。あと1週間位この調子が続きます。
今日はN響は休みです。今日はレッスンの間に新しいことを始めたので、一日とても充実していました。夜は前に書いたリビングのスピーカーの位置を動かすのに一苦労しました。最終的にはテレビと左側のスピーカーを入れ替えるだけで良かったのですが、重いサイドボードまで動かして大変な仕事になってしまいました。今はスピーカーの間を1m50cmにしたのですが(前は2m位離れていました。)、それによって音が中抜けにならないでまとまって聞こえるようになりました。
今改築中の部屋に入れるスピーカーもこれくらいの距離にしてみます。今まではスケール感を出したくて2つのスピーカーを離し気味にしていたのですが、少しやり過ぎだったようです。今はヴァイオリンやピアノのソロのCDを聴きながらこれを書いています。今まで不満だった部分がほとんど解消しました。こういう思い込みというのは弾き方にも大きな影響があります。誰かにちょっと言われたことが耳に残ってそれを金科玉条のように守ったりすると後で後悔することになります。自分の感覚と考えを信じて自分で決めなければダメです。自分の感覚は自分しか分からないのですから。
その意味では人の言うことを聞くのではなく、人のやっていることを見る方がはるかにタメになります。自分が良いなと思う弾き方をしている人のやり方をよく観察するほうが良いのです。
明日からは広上さんのB定期です。どんな指揮をするのかとても楽しみにしています。多分期待を裏切らないであろうと期待しています。明日の朝刊には出ていると思うので書きますが、シュタルケルさんは今度の同時多発テロのために来日する飛行機が取れず来日を断念されました。(この事はこの前の定期の会場では既に発表されていました。)代わりに前回のソリストボルケスさんが弾かれます。弾く側でもシュタルケルを楽しみにしていた人がたくさんいるという話です。
今日は敬老の日で休日なので、駐車場が昼過ぎには一杯になるのではないかということで、私は11時半過ぎに着きました。Hさん(しーはやという名前で活躍中です。)と一緒にNHKの5階の食堂でお昼を食べました。
今回の定期はイタリア特集なのですが、何となくイタリアの太陽というより、もっと北国の太陽のような感じがして意外でした。ヴォルフの最後の部分でセカンドの表側4人で弾くところがあるのですが、そこなど思いきり弾けないような緊張感が漂っていました。メルクルさんは細かくディナミークを設定していこうとされているので、その見込み通りではあるのですが。イタリアもフレージングもディナミークもかなり独特なものがありました。ボッケリーニのチェロ協奏曲については私はいかに原典版ではないといっても、グリュツマッハー版の方が好きです。どうしても原典版は難しいうえに面白くないという感じが拭えません。チャイコフスキーはとても良かったです。プルチネラは弦5部のソロ、ヴォルフはヴィオラのソロと今回は弦のソロのオンパレードでした。
昨日ゲネプロの時にメルクルさんはもうすぐ卒業される百瀬さんと小島さんにお花をプレゼントされていました。
今回時間があったら秋葉原に行ってスピーカーを頼もうと思っていたのですが、結局行けませんでした。トールボーイで今までより伸びやかな低音を聴きたいと思っているのですが。下旬には改装工事が終わるのでそれまでには頼もうと思っています。リビングのスピーカーの配置も工夫が必要だと思っています。
今日はC定期の本番初日でした。イタリア特集という割には控えめな感じのする指揮ぶりでした。イタリアというと気持ち良く歌いまくるというイメージがあるのですが、すごく綿密に計算されたディナミークが印象的です。ついこの前のデュトワ先生とは対照的な音楽です。それにしても今回のようにイタリア以外はほとんど演奏されない曲だとすごく気疲れします。今回私はボッケリーニは弾いていませんが、それでもとても疲れました。
今日はゲネプロが終わってから天気がいつ変わるか分からない感じだったので、NHKの中で食事をして楽屋で4時過ぎまで寝ていました。2時間近く寝ていたことになります。今日はゲネプロが終わったら秋葉原に行こうかと思っていたのですが、しばらく降り番だった後遺症で今一つ睡眠不足だったのを解消することにしました。本番は快調でした。
今回の定期は私にとってはイタリアが一番印象が強いです。何と言ってもメルクルさんのボーイングが普段のN響のボーイングとまるで違うために、弾く時に勢いが出ないのが気になりました。部分的にここはどうしても直して欲しいという所だけ替えて欲しかったです。というのはイタリアなどほぼ暗譜していますからボーイングなど覚えてしまっています。これを基本的なところからひっくり返されると弾く時にいちいち譜面を見て確認しないといけないのです。聴いていてどうだったのか気になるところです。
今回の同時多発テロ事件のおかげでアメリカの飛行機が止まっていたことの影響が演奏会にでないと良いのですが、どのようになるかは今のところ未知数です。
今日は3日目でした。私の個人的な趣味から言うともっと大雑把に方向性を掴むというやり方の方が好きですが、メルクルさんのやり方もすごく説得力のあるやり方です。昨日書いたボッケリーニの版の問題ですが、今回は原典版でした。聴いた印象から言うとグリュツマッハー版の方が面白いです。特に2楽章が。このボッケリーニは急に編成が小さくなり私は降り番になってしまいました。原典版が流行のご時世ですがこの曲については編曲版の方が楽しいです。
昨日今日と練習所に行くと皆がテレビに釘付けになっています。N響がニューヨークに行ったのは99年の演奏旅行の事です。私はその前の国連デーの時以来ですからもうかなり昔のことです。UAはこの前クリーブランドに行った時シカゴからの往復に使いました。UA便と言われると他人事ではないような気がします。
でもこのニュースの陰に隠れてしまった話(外務省の不正疑惑、狂牛病、台風の被害など)の主人公の中には救われたと思っている人もたくさんいるでしょう。日本のマスコミの報道の偏りは激しすぎます。勿論関心を持たなくてはいけない話ですが、それ以上に私達に直接影響する話がたくさんあるのにテロ事件の報道ばかりというのはどう考えても異常です。税金の不正使用に狂牛病、株価1万円割れの方が我々には影響が大きいはずです。といっても当事者としては信じられない事件であることは確かですが。
改装工事は建具屋さんの手配がうまくいかないのでギリギリまでもつれ込みそうです。早くステレオを置いて音を聴いてみたいのですが。
今日は練習2日目でした。今日は全曲を練習するはずだったのですが、ボッケリーニについては版が違うということで明日練習することになりました。チェロのソロはクラウディオ・ボルケスさんで、今日はチャイコフスキーのカプリチョ風小品だけ練習しました。今度のプロは明るくて楽しいと思います。イタリアについてはメルクルさんのボーイングのついた譜面で弾いているのですが、普段N響がやっているボーイングとはかなり違うので、弾いていて戸惑うところが何ヶ所もあります。譜面を見ないで弾いているとアレッとなります。ディナミークについてはいかにもドイツ風です。今月の定期は今回も次もソロはチェロです。とても珍しいことです。
今回の定期は最初のプルチネラが弦5部のソロがありますし、次の2曲(ボッケリーニとチャイコフスキー)はチェロのソロ、ヴォルフはヴィオラの川崎さんのソロがあります。その意味でも今回の定期は聴き甲斐があるでしょう。私は昨日は練習のペースに合わせるのが大変でしたが、今日は普段通りに出来ました。
昨日からのアメリカのテロ騒ぎを見るにつけても、私がアメリカに行っている間に起こらなくて良かったとつくづく思いました。たしかにアメリカの国内線のセキュリティ管理はかなり甘いようで、日本の国内線の方がずーっと厳しいです。
今リビングルームに置いているメインのステレオの方は、スピーカー同士の距離が空きすぎているような気がしています。改装工事が終わったら早速セッティングを変更してみようと思っています。横山さんは6BQ5のアンプを作ろうとしているみたいですが、私も早く作ってみたいです。新しい部屋には6BQ5と300Bのアンプを置き、スピーカーはKEFのCrestaとB&WのCDM7NTを置いて色々つなぎ替えて聴いてみたいです。そういえばQUADの66と606をどうするかが大きな問題です。真空管アンプとの比較のために置いておこうかなとは思っているのですが、それにしてはもったいないです。
色々聴いているとCDプレーヤーとメインアンプの間にプリアンプを入れた方が音を楽しめる様な気がしています。今までは余計なものを省いた方が良いと思っていたのですが、どうも聴いているとプリがあった方が音を楽しめるような気がします。新しい部屋が出来たら色々試してやろうと手ぐすねを引いているところです。
今日は久し振りにN響で弾きました。最初の1コマがとてもきつく感じました。一日練習が終わって家に戻ったらとても疲れました。今日は朝から台風が心配で早めに出たのですが、結局50分位で練習所につきました。(錦糸町で下に降りて一般道を行きました。)ちょっと混んでいる程度の時間でついたわけです。帰りも首都高に上がったら順調に帰れました。
今日はイタリア特集の中の3曲、メンデルスゾーンのイタリア、ヴォルフのイタリアのセレナード、ストラヴィンスキーのプルチネラを練習しました。イタリアの時などメルクルさんはとても細かく表情を指示されます。血液型がO型の私は根が大雑把なものですからもっと簡単に考えていたのですが、いささか意外でした。1楽章を特に細かくやりました。もっともどの指揮者の場合でも1楽章にはたくさん時間をかけるので、今回が特別というわけではありません。1楽章はソナタ形式ですから、形式構成が物を言うので自分の音楽性が問われるという意味で力点を置くのは当然です。ヴォルフはヴィオラのソロつきの小さい曲です。ちょっと聴くと拍子を勘違いしそうなリズムがそこここにある曲です。プルチネラはヴァイオリンソロの曲としてはイタリア組曲という名前の曲です。ストラヴィンスキーのヴァイオリン曲というとこのイタリア組曲の他にデュオ・コンチェルタンテ、ディヴェルティメントがあります。イタリア組曲とディヴェルティメントは共にオーケストラ曲をヴァイオリン用に書き直したものでしょう。ソロの曲としてはよく知っていてもオーケストラ曲として弾くと違う面が見えてきて面白いです。(私自身はディヴェルティメントが一番好きです。)
私は9月に発行されたフィルハーモニーに「IT時代のオーケストラ−−それでも、音楽の真の姿は生演奏の中にある」という文章を書きました。今のN響に限らず色々なオーケストラを取り巻く色々な条件を取り上げて生演奏の魅力について書いたつもりですが、周りの環境があまりにも多岐にわたっているため読みにくい文章になってしまったかなと今読み返して反省しています。お読みになった方はよろしければご意見をお聞かせ下さい。
この前の海外旅行の時に書き忘れたことなのですが、この前ヨーロッパで何回もNHKとはどういう意味なのだと聞かれました。その度にNは日本、Hは放送、Kは協会で英語で言えばJBC(Japan Broadcasting Corporation)になると説明したのです。この質問は今回の4ヶ所いずれでも聞かれました。今更変えられないでしょうが、困ったことではあります。
クリーブランドに行った時にとても面白い話を聞きました。それはあるコンクールでは審査員のつけた点数をそのまま採用するのではなく、それぞれの審査員の採点を統計的に処理をして(多分正規分布に当てはめているのでしょう。)審査員それぞれの点数の付け方(全体に低くつける人や高くつける人がいるということ。)を統計的にならして点数としています。また2次予選の結果には1次の点数も一定の割合で織り込み、3次の時は1次と2次の結果もまた織り込むというようにしているようです。そして審査会議は開かず全て点数で決めるというやり方のようです。これはコンクールに伴う不正の噂を一掃しようという試みなのでしょうが、面白い面を持っています。
例えばある審査員が特定の受験者を落としたくて極端に低い点数をつけてもその被害を少なくすることが出来るわけです。逆に全て点数で処理するので審査員自身は審査委員長はコンピュータという感じだそうです。新しい試みとして検討に値することではないでしょうか。
明日からは定期の練習です。久し振りにN響に行きます。
今日学生コンクール中学校の部の予選が終わり、結果が発表されました。私が聴いた部分については大体予想した通りの結果でした。やはり受かる人と受からない人の違いはハッキリしています。(当落線上の微妙なところは違いがありますが。)全体も細かいところもきっちり弾いていないと予選を通ることは難しいです。甘く考えている人は他の人の演奏を聴いて焦るようですが、それでは遅いのです。それにしてもこの裁判でも受けるような雰囲気は何とかならないのでしょうかね。皆でもっと出場者を暖かく迎えてやろうではありませんか。
アメリカでもヨーロッパでも新聞の批評を読むと、すごく偏った批評が出ています。その点は日本の方がまだましだと思ったりします。中には読んでいると腹が立ってくるような書き方をしているものもあります。また会場の拍手もタレントに対するものと同じような反応があり、演奏の内容などどうでも良いのではないかと思うようなこともあります。いずれも困ったものではあるのですが、日本のコンクールの様子を見ているとこれはほとんど裁判と同じです。これではこういう場を通して若い人が育っていくというようなことには絶対にならないです。
といってもこの雰囲気が突然直るわけはないので、コンクールに出る人はこの雰囲気に呑まれないようにすることが第一条件です。そのためには自分に自信をつけることです。
日本音楽コンクールの方も今たけなわです。ピアノは明日3次があります。こちらも今が一番大変なところです。どんな人が本選に進むのかとても楽しみです。(選ばれる人を通してどういう演奏を良いとされるのかが見えてくるのです。本当は1次あたりを聴くのが一番面白いです。)
家の改装工事の方は壁のボードはほぼ貼り終わり、後は壁を塗り建具をつければ終わりです。今月の下旬には完成するようにお願いしています。(今月の28日のN響の市川公演に間に合わせて欲しいのです。その時に色々な方をご招待したいので。)
今日は学生コンクールの中学生の部があるので王子ホールに行きました。時間の都合で一部しか聴いていませんが、全体としては昨日と同じことを感じました。やはり自分のやることに自信が持てるかどうかが鍵です。過信も困るのですが、自信がないのよりはずっとマシです。せっかく舞台の上で弾くのに探り弾きなどされたのでは、せっかく出てきているのにもったいないなと思わされます。
明日後半があり、夕方6時半くらいには結果が出ます。
アメリカとかヨーロッパのコンクールは日本のコンクールと違って聴衆が出演者に対してもっと暖かいです。主催者にももっとお客さんを集めることを考えて欲しいです。演奏者がステージに出てきたら拍手するくらいはしても良いのではないでしょうか。今日など拍手することなど出来ないような冷たい雰囲気です。有難い行事ではなくもっともっと楽しいイベントにしたらどうなのでしょうか?こんな暗い雰囲気でやっていたら育つものも育ちません。音楽に対する考え方を皆が変えていかないと、いつまで経ってもクラシックが広い底辺を得るというようなことはないでしょう。この前のヨーロッパの演奏旅行でもその前のアメリカでも感じましたが、音楽会というと皆それを心から楽しんでいるのです。こうならないと良い演奏家も育っていかないなとつくづく思いました。
東京などでは演奏会が終わった後家に帰るまでが大事業で、休憩時間など必要最小限にしてもらって後半をさっさと弾いてもらわないとというような感じがあります。ヨーロッパでの演奏会など東京でやったら2時間の枠に絶対入るようなプロなのですが、実際には2時間20分位になってしまいます。弾く側からいうと同じ演奏会なら短い方が良いのですが、聴く側から言ったらもっとゆっくり聴きたいだろうなと思います。そのためには東京の住環境がもっと良くならないといけないのですが。
大体演奏会の開始時間が向こうは早くて7時半で、終わるのが10時近いです。それでも演奏会が終わったら遅くても30分位で家に帰ることが出来るのです。東京では時計を見ながら演奏会を聴く感じがあるのに対して、向こうでは時間のことなど誰も気にしていないで演奏会の雰囲気に浸っているのです。とても羨ましい社会的条件です。いつかはそういう時代が日本でも来ることを祈っています。(そういう住みやすい環境を作るのが政治の使命ではないのでしょうかね!.......?)
今日から家内がやっているピアノ教室のページを新しく作りました。トップページからもそれらのページへ飛べますので是非ご覧下さい。これから毎日更新すると張り切っております。ご期待下さい。
今日は市川市文化会館の新人演奏会のオーディションの弦楽器部門があり、私はそれの審査をして来ました。今回はエントリーしていた人は12人だったのですが、棄権した人が3人いました。今日聴いていて強く感じたのは昨日書いたように自分に対する自信が明暗を分けていました。こういう場面になるとどこまで徹底的に練習したかで勝負はつきます。「まあ、こんなもんで良いか?」は通用しないのです。自戒の意味も込めてとても参考になりました。華麗な技巧的曲なのに弓が恐る恐る動いているのでは、聴いている方は物足りなくなってしまいます。それと発音と音の持続についてもう少し考えて欲しいなとも思いました。全体的には難曲に挑戦している人が多く、とても面白くまた楽しく聴くことが出来ました。
実は近いうちにホームページを新しいドメインに移すつもりなのですが、今は忙しくて出来ません。(といってもしばらくは今のところはそのままにしておくつもりです。)
説得力のある演奏が出来るための最も大切な条件は自分に対する自信です。最低でも自分はこれくらいは出来るという自信は自分にとって最も大きな保険です。そのためにもゆっくり弾けばこれくらいは出来るということを確認しておくことはとても大切なのですが、気持ちが焦れば焦るほど速く弾いて自分で墓穴を掘るというのがよくあるパターンです。目標のテンポの半分くらいのゆっくりしたテンポで弾いてみることがとても大切です。これは事あるたびに私が書いていることですが、いくら言っても言い足りないくらいに大切なことです。
最近は新しいソフトが出てもそれがどうしても欲しいと思うようなことはなくなってしまいました。もう充分な機能を持っていて、普通の使い方をするかぎりにおいては絶対に使わない機能がたくさんついています。新しい物が出ても別に新しくなくてもいいやという気にしかなりません。ハードもソフトも今更持っている技術を小出しに出されても、「あっ、それ欲しい。」とは思わなくなってしまいました。(だからPowerbookG4を見ても欲しいと思わなくなったのです。まだしばらくG3で充分です。CPUでもいかれない限りは新しい物など必要としません。)パソコンがその意味では過渡期なのでしょう。これからも今までのような半年ごとに新しい物を小出しにしていくやり方をしていたら先細りは目に見えています。というのは今でも充分なというか使いきれない機能を持っているのです。私だって今あるソフト以上の機能は全然必要としません。今不足する機能と言ったら楽譜をスキャンする機能ぐらいですが、これについては今出ているどのソフトでも満足できる機能を持っていません。それ以外は特に不満な部分はありません。
90年代の半ばくらいまでは新しいソフトが出るととにかく早く手に入れたいと思ったものです。OSのバージョンで言うと漢字トークの7.5くらいまでのことです。8.6くらいになってからはもうバージョンアップのお知らせを一生懸命見る事などなくなってしまいました。
いまだに深夜になると目が覚めてきて、時差ボケは健在のようです。夕食を食べた直後だけ無性に眠くなるのですが、その後は逆に目が覚めてくるのです。そのまま行くと3時位まで眠れません。もうそろそろ脱却しないといけないのですが。
夢中になって弾いていると楽器から距離が取れなくて自分でやっていることを楽しむことが出来ません。これこそが弾けなくなる最大の原因なのですが。とにかく自分に自信をもって自分のやっていることを距離を置いて見る事が出来れば良いのです。といってもどうやって自分に自信を持つかが最大のポイントなのですが、それこそがその人の今までの経験が活きる場所です。こうやれば自分は出来るんだという経験をたくさん持っている人こそ伸びるのです。どう自分に言い聞かせれば良いかという事が分かったこの1月でした。(自分で自分をカウンセリングするようなものです。)
アメリカに行く前からEudora4.3.2が不調気味で、何かやるとすぐ「Eudoraは突然終了しました。」というメッセージが出たのですが、今日EudoraとOS自体を再インストールしました。OSの初期設定が幾分ずれてしまうのでもう1度設定し直さないといけない所がいくつかありますが(それがあるのでOSの再インストールはやりたくないのです。)、それ以来エラーは出ていません。Eudora4.3.2が出てすぐ雑誌の付録からインストールしたのですが、その時からEudora4.3.2についてはあまり良い印象を持っていません。でも前の4.0.1には戻せないので、何とかしないとダメです。このEudoraも5.0が出るようなので、事情は少し変わるでしょう。何とかこの新しいバージョンが出る10月までダマシダマシ使うしかありません。
今日新しい部屋のステレオの機器を入れる棚の寸法を決めたのですが、こういう事はその部屋での将来の生活が思い浮かばないと決めることが出来ません。今こうしたいと思っていることでも実際にその部屋に入ってみると違う使い方の方が良いと思うことがたくさんあるので、初めから作り付けでこれしかないというような決めつけをしない方が良いです。この部屋が完成したら写真でお見せしたいと思っています。
今やっている改装工事が終わったらステレオもMacも様子ががらっと変わってしまうでしょう。新しい部屋が出来てみないとどう出来るのか分からないところがあるので、今は単に想像するだけです。今月の半ばには出来るはずなので、その部屋でステレオとMacのページも大改装をしないといけないなと思っています。また特にヴァイオリンのページは書き直そうかなと思っています。(色々な事があって私自身の考え方も少し変わった部分がありますし。)
N響は今日から秋のシーズンが始まりました。メルクルさん指揮でオールブラームスプロです。今の予定では演奏旅行は来年の1月の終わりまでありません。しばらく東京で落ち着いて過ごせます。来年は3月に東南アジア(香港、シンガポール、クアラルンプールという話です。)、5月にソウルでの演奏旅行が予定されています。来年は時差がほとんどない旅行なので楽でしょう。2003年、2004年とまた海外旅行の噂がチラホラ聞こえてきています。この時期に先の話がどんどん噂になるのはN響にとってとても有難いことではあるのですが、今度は何が待ちかまえているのだろうかという不安もあります。
東南アジアの旅行というのは私が結婚した年に北京から始まって最後にオーストラリアのパースに行った旅行以来です。(この時はKさんの旅行カバンがホテルから空港まで行く間になくなるという事故がありました。)この頃の海外演奏旅行は40日位の長さで、本当にタコ部屋みたいな感じの旅行でした。この後にもやはり40日間のヨーロッパ旅行がありました。海外の演奏旅行の条件が良くなったのはデュトワ先生でヨーロッパに行くようになってからです。このころから長くても2週間位の旅行になり、ホテルのグレードもかなり良くなりました。(最大の前進は全員シングルになったことです。昔はツインが基本で時々シングルが回ってくるだけだったのです。)
今日は久し振りに都心まで車で行きました。練習所に行って燕尾服を取ってきて、渋谷に用事で行きまた帰ってきたのです。初めは流れに乗りきれなかったのですが、帰りは調子を取り戻しました。
道路事情について言うと、スイスなどはとても変わっています。車の走るレーンの間に自転車の走るレーンが挟まっていて、そこを自転車がすいすいと通っていくのです。右左が反対であることをのぞいても私はこのような所では運転したくありません。またスイスではクラクションを鳴らすことは禁止なのです。前方で車が割り込んでも皆が我慢して黙って運転しているのです。日本では信じられない光景です。他の国に行ったらさすがにクラクションは健在でした。渋滞する時は相当なものなのですが、皆静かにしています。割り込みもとても少ないです。
治安についてもルツェルンはかなり悪くて日本人はターゲットにされているようでした。(最初の話ではルツェルン以上にアムスが恐いと言われていました。)のんびり観光モードで街をグループで歩いている時など本当に同じ日本人から見ても無防備ですから、プロの窃盗集団から見れば良いお客さんなのも当然です。(テラスレストランで食べている時に、貴重品の入ったカバンをイスにおいてそれで席を取ったりしているのを見るとまるでカバンを取って下さいと言っているようにしか見えません。)N響関係の人でも何人か餌食にされています。道の歩き方が向こうの人と日本人ではまるで違います。向こうの人はさっそうと目的を持って持ち物をちゃんと防備しながら歩いていますが、日本人はカメラ片手にだらだらと目的もなく歩いているのです。
それに関連してすごく感じたのは道の渡り方です。向こうでは皆さっさと道を渡っていくのですが、日本では横断歩道に入るまでは急ぐくせに、一度横断歩道に入るともう自分の権利を確保したとばかりに周りのことに関係なくだらだらと歩くのです。日本は生活するという面では外国の比ではないくらいに便利になっていますし、最近いくら悪くなったと言っても日本はまだまだ治安がとても良いのですが、マナーの面ではまだ全然追いついていません。
それについて最初にその事を強く感じたのは、シカゴからクリーブランドに行く飛行機に乗った時、先に乗った人が荷物を上の荷物入れに仕舞っている間は後から来た人はニコニコしてその人がすむまで待っているのです。そして待たされているにもかかわらず荷物を仕舞っている人がどうぞという仕草をすると「Thank
you!」といって横を通って行くのです。私などとても真似できません。でも向こうではそれが当然なのです。(内心どう思っているかは知りませんが。)少しは見習わないとと(少なくともその時は)思ったものです。
昨日は何となく一日過ごしてしまい、何も書くことがなかったので更新しませんでした。改装工事のために家中がごった返しているので、色々なところの不必要なものをどんどん処分しています。しばらくしたらMac関連の不要品を全部不燃ゴミで処分しなければならず、そろそろ何を捨てるか決めなければなりません。まだ使えるものでも今は不要な物は思い切って処分しないといつまでも片付かないので、SCSI機器は真っ先に処分しないといけません。
今はほとんどがUSBに移行してしまっているので、SCSIではCD-RとDVD-RAM以外はHDD等全て要りません。(今持っているSCSI機器は他にはMO、小容量のHDDです。MOは使えますが小容量のHDDは役に立ちません。)こうやってみるとMacの環境もまるで替わってしまっています。今現役のMacは古い方から言うとPowerMac8500、PowerbookG3(2000年版)、PowerMacG4、iBook(Dual
USB)の4台です。8500以外は全てUSB、FireWireのものです。8500は愛着があるのでいまだに現役なのですが、実際にはプリンタサーバーとCD-Rを焼くくらいにしか使っていません。AirMacのターミナルはこの8500につないでいるので、全てのMacはAirMacでつながっています。前に一生懸命集めたSCSI機器は今では前世紀の遺物と化しています。今月の中旬には周辺機器もきれいに納められるでしょう。
昨日今日と半分ボヤッとしながら片付けに追われていましたが、明日からいよいよ普通の暮らしに戻ります。レッスンが本式に始まります。9月最初の定期は私は降り番です。