私が家で音楽を聴くためのステレオをご紹介します。 ヴァイオリン弾きである私が自分の勉強と楽しみのために聴いているステレオです。リビングと家の中の3つのレッスン室にステレオを置いています。 |
ひとりごとの中でステレオについて書いた事を「オーディオの小道」というページにまとめました。 |
レゾナンス(コンサート・サロン兼レッスン室) |
スピーカー:Rogers LS5/9 |
音の響きはわが家の中で一番良いレゾナンスです。ラインナップとしては上記の通りですが、サロンとして使う時にはスピーカーを片づけないといけません。今はスピーカーを片づけたままになってしまい、休眠状態です。写真は前のものをそのまま掲載していますが、今はレゾナンスには左の棚の上のCDとレコードのプレーヤーとプリアンプがあるだけです。スピーカーとメインアンプは楽屋にしまってあります。 |
リビングのシステム |
スピーカー:TANNOY Stirling HE+ST25 |
リビングはTANNOYのStirlingを中心とするものに戻しました。CDプレーヤー+DACとレコードプレーヤーを動かすのは大変なので、そのままにしてあります。 |
ヴァイオリン・レッスン室 |
スピーカー:TANNOY Autograph mini |
私のレッスン室は簡易なCDが聴けるだけのシステムです。Macの音も再生できるようにしてあるので、YouTubeもここで聴けます。 |
ピアノ・レッスン室1階の奥のレッスン室はピアノレッスン室になりました。TANNOYのDevonがメインです。私の原点のシステムです。 |
スピーカー: TANNOY Devon+ST25 |
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この部屋はスピーカーをDevonだけにしました。 2004年4月にエッジを張り替えたDevonは、買ってから25年以上経ち、よく鳴らし込んであるので音は軽く出てきます。スーパーツイーターST-25を追加したら音に重量感がプラスされて良い感じになりました。(スーパーツイーターを加えたら全域にわたって効果が見えました。) SV-310はボリュームを下げても音が痩せません。また反応自体はとても高速なのですが、曲の進行がゆったり聞こえてきます。表現力のあるプリに共通した表現で、2階のSV-722も同じ傾向を持っています。(どちらかと言うとSV-310の方がその傾向は強いです。)音の立ち上がりから収束まですごくよく聴き取れます。 入力関係はCDプレーヤーはCECのTL-51X、レコード(アナログ)はサンバレーのSV-A1(カートリッジはORTOFONのSPU)+SV-310EQ(イクォライザー)です。 この部屋のシステムが私の原点です。 |
3つの300Bアンプ(SV-501 SE、SV-91Bそしてmini91B) 今我が家には300Bのアンプは3台あります。1階のヴァイオリンのレッスン室にはmini91B、1階のピアノのレッスン室にはSV-91B、2階リビングにはSV-501 SEです。 私達演奏家が忘れてはならない音の厚みを出す事などはそれこそ91Bの独壇場でしょう。(音と音がいつもつながっていて(legato)、それでいて1音1音発音はハッキリしないといけないのです。お茶漬けサラサラではいけないのです。この感覚を日本で[特に和風の住宅で]持ち続けるのはとても難しいです。この感覚は91Bの方がよく表現できています。)それに91でジックリ聴いたソースを501で聴くと、何かサラッと流れて行ってしまうような気がするのも事実です。でも91Bではあまり出てこない色彩感が、501 SEではよく聞こえてくるのもまた事実。 去年の暮LS5/9をmini91Bで鳴らすようにして、我が家のメインは全て300Bのシングルアンプになりました。 |
スピーカーのセッティング今までスピーカーのセッティングというと、スピーカーを載せるボードやインシュレーターの材質に主な関心が向いていました。しかしレゾナンスが出来てからは、スピーカーを置く位置の方が大事だという事がクローズアップされてきました。出来るだけ大橋さんが提唱する1:1:1:1の配置を守るのが良いです。特に部屋の奥の壁から出来るだけ前に出す事が大事です。 レゾナンスでは床の鳴きを防ぐために重い黒御影石のボードを置いていますが、その上の樽ボードとの間に滑らないように防震ゴムを挟んでいました。でも音を聴くと滑り止めのネットを挟む方が良い結果が出ます。どうも御影石+防震ゴムの組み合わせは良くないようです。 インシュレーターについてはどんな種類の木製の角ボードより真鍮+ステンレス・インシュレーターの方が音が良いです。 |
私が求める音 私はCDやレコードを聴く時、まずは演奏家の意図がよく分かるように、会場の客席で聴く距離感で音を聴くように心がけています。ですが弾き方のヒントを得たい時は、もっと近い演奏家と同じステージの上で少し離れた音を聴くようにしています。(近すぎると迫力はたしかにありますが、全体のバランスが悪過ぎて全体の構成が聞き取れないからです。それに音を遠くに飛ばす演奏雑音が強過ぎます。) 音楽は生命への賛歌です。常に時間に支配されながらも生きていく喜びを音で表現しているわけです。音楽を聴く時、演奏の技術や音色、音楽性も勿論大切なのですが、一番感動するのは何といってもその演奏の生命力に対してです。その生命力はテンポとリズムにあります。たとえ音色などは充分に表現されなくても、演奏の一番根幹をなす生命力(テンポとリズム)はスペックの劣る媒体を通しても、充分聞き取る事ができ感動できるのです。 音楽の中核をなし、聴く人に最も訴えかけるのは中域の音です。ですから古い録音や器械でも中域がしっかり出ている物はいつの世でも良い評価を得ます。前にご紹介した結合音の例を見ても、音は倍音だけで出来上がっているのではありません。(この結合音は奏者の近くでは聞こえますが、離れると聞こえません。つまり客席で聴いている人には意識される事のない現象です。) 要するに活き活きとした楽しい音を聴ければ、方式など何でも良いのです。例えば直熱3極管300Bシングルとビーム管KT66プッシュプルの出す音が思いの外に近いのです。スピーカーが決まると音の基本的キャラクターが決まるので、それを最大限活かせるアンプを探すという順で決めていくのが良いでしょう。 |