私が家で音楽を聴くためのステレオをご紹介します。 ヴァイオリン弾きである私が自分の勉強と楽しみのために聴いているステレオです。リビングと家の中の3つのレッスン室にステレオを置いています。 |
ひとりごとの中でステレオについて書いた事を「オーディオの小道」というページにまとめました。 |
リビングのシステム |
スピーカー:TANNOY Stirling HE+ST25 |
Stirlingに組み合わせたスーパーツイーターST25はレベルは85dBクロスオーバー周波数は18kHzに設定しています。この最も弱くスーパーツイーターを効かせる設定が一番バランスが良く聞こえます。なおStirlingのツイーターのレベルは中央にしています。 |
私のレッスン室1階のレッスン室はTANNOYのDevonとRogersのLS5/9がメインです。 |
スピーカー: TANNOY Devon+ST25 |
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Devonは下の写真のように今まで通りの位置ですが、Rogersは長辺側の作り付けのラックの両側に置いています。レコードプレーヤーとスピーカーRogersのLS5/9は近いのですが、ハウリングは起きていません。御影石と防振ゴムが効いているのでしょう。スピーカーのセッティングについてはあまり納得はいっていませんが、良いアイデアが浮かばないので、今はこういう変則的な置き方のままです。 2004年4月にエッジを張り替えたDevonは、買ってから25年以上経ち、よく鳴らし込んであるので音は軽く出てきます。スーパーツイーターST-25を追加したら音に重量感がプラスされて良い感じになりました。(スーパーツイーターを加えたら全域にわたって効果が見えました。) SV-310はボリュームを下げていても音が痩せません。また反応自体はとても高速なのですが、聴いていると曲の進行がゆったり聞こえてくる不思議な感触のプリです。表現力のあるプリに共通した表現で、2階のSV-722も同じ傾向を持っています。(どちらかと言うとSV-310の方がその傾向は強いです。)音の立ち上がりから収束まですごくよく聴き取れるのです。 入力関係はCDプレーヤーはMYRYADのMCD500、レコード(アナログ)はサンバレーのSV-A1(カートリッジはORTOFONのSPU-G)+SV-310EQ(イクォライザー)、そしてFMはケーブルテレビのラインからFMの信号をとれなくなってしまい、今は開店休業です。 リビングとこのレッスン室のステレオのセッティングについてはサンバレーの店主のひとりごとがとても参考になっています。皆様も是非お読みになって下さい。 |
1階の小さいレッスン室1階の玄関脇の小さいレッスン室に置くセットです。 |
スピーカー: TANNOY Autograph mini+Pioneer PT-R4 |
CDとレコードが聴けて、できたらMacのiTunesの曲も鳴らしたい、という事でプリはUSB入力のあるSV-20Dにしました。本当はこの樽プリSV-20Dとmini91Bを組み合わせると見た目もよくまとまるな、と思っていたのですが、色々聴いているうちにリビングのSV-501 SEが思いの外にAutograph miniを鳴らしてくれるし、mini91BがStirlingをよく鳴らしてくれるので、このような組み合わせになりました。 この部屋の主役Autogrqph miniはとても気難しいスピーカーで、なかなか思ったように鳴らないとても手強いスピーカーです。最初はVP-mini300MkIIとmini91Bのどちらにするか、なかなか決まりませんでした。今まで大体一発で組み合わせを決められた私にはとても珍しい事です。結局最初に思った通りmini91Bにしたのですが、それでもなかなか思ったように鳴ってくれませんでした。そのうち試しにSV-501 SEで鳴らしてみたら今までの不満が見事に解消されました。 |
離れのレッスン室今まで1階の小さなレッスン室に置いていたkitLS3/5Aを中心するSV-9t+SV-14LB+ARCAMのFMJ23T(DACは内蔵を使っています。)というセットを置いています。
この部屋では昔のカセットテープやMDを聴くので、そのプレーヤーが置いてあります。 |
性格の異なる3つの300Bアンプ(mini91BとSV-91B、SV-501 SE) 今リビングではmini91Bを、1階のレッスン室ではSV-91Bを、1階のもう1つのレッスン室ではSV-501 SEを使っています。 私達演奏家が忘れてはならない音の厚みを出す事などはそれこそ91Bの独壇場でしょう。(音と音がいつもつながっていて(legato)、それでいて1音1音発音はハッキリしないといけないのです。お茶漬けサラサラではいけないのです。この感覚を日本で[特に和風の住宅で]持ち続けるのはとても難しいです。この感覚は91Bの方がよく表現できています。)それに91でジックリ聴いたソースを501で聴くと、何かサラッと流れて行ってしまうような気がするのも事実です。でも91Bではあまり出てこない色彩感が、501 SEではよく聞こえてくるのもまた事実。 これにAutograph miniとmini91Bが加わり、選択肢がとても増えました。そこでまず一番鳴らしにくいautograph miniを一番鳴らしてくれるアンプを選んだら、それがSV-501 SEでした。次にmini91BでStirlingを鳴らしたら、これもなかなか良くなってくれました。そこでSV-91B+Devonは崩さずに、SV-501 SEをAutograph miniの相棒にしたわけです。 |
スピーカーのセッティング今までスピーカースタンドの下にはコーリアンを敷いていました。でも宮城さんがブログで奨められている御影石のボードを試してみたら、なかなか良かったでした。ただ私は御影石のボードをスタンドと床の間に敷くのではなく、スタンドとスピーカーの間に敷いています。この状態だと御影石のボードはちょっと触っただけで動いてしまうので、スタンドと御影石の間に防振ゴムを入れています。音も防振ゴムを入れないと硬過ぎるのが、防振ゴムを入れるとちょうど良くなりました。そして御影石とスピーカーの間には最初は真鍮&ステンレスインシュレーターを入れていましたが、7月頃からは黒檀のブロックを使うようになりました。DevonとRogersは4cm角、Autograph miniは3cm角のものを使っています。 これはAutograph miniですが、他のスピーカーについても同様です。いずれも前2点の3点支持にしています。Stirlingはスパイクがねじ込まれているので、黒檀のブロックを使うなら方法を考えないといけません。 一度鳴らせたと思ったスピーカーでも、しばらく経ってもう1度聴いてみると、別の面が見えてきます。同じスピーカーでも使い方1つでまるで違う面を見せてくれます。縁あって手に入れたスピーカーを何年も使って、やっと今の使い方が分かったのですから、すぐに手放してしまうのはもったいないです。もっとも飽きたらどんどん手放してくれる人がいるからこそ、新古品が安く手に入るのですから、こちらは大歓迎ですが...... |
私が求める音 私はCDやレコードを聴く時、演奏家の意図がよく分かるように会場の客席で聞こえる音を聴くように心がけています。ですが弾き方のヒントを得たい時は、演奏家と同じステージの上で少し離れた音を聴くようにしています。(近すぎると迫力はたしかにありますが、全体のバランスが悪過ぎて全体の構成が聞き取れないからです。それに音を遠くに飛ばす演奏雑音が強過ぎます。) 音楽は生命への賛歌です。常に時間に支配されながらも生きていく喜びを音で表現しているわけです。音楽を聴く時、演奏の技術や音色、音楽性も勿論大切なのですが、一番感動するのは何といってもその演奏の生命力に対してです。その生命力はテンポとリズムにあります。たとえ音色などは充分に表現されなくても、演奏の一番根幹をなす生命力(テンポとリズム)はスペックの劣る媒体を通しても、充分聞き取る事ができ感動できるのです。 音楽の中核をなし、聴く人に最も訴えかけるのは中域の音です。ですから古い録音や器械でも中域がしっかり出ている物はいつの世でも良い評価を得ます。前にご紹介した結合音の例を見ても、音は倍音だけで出来上がっているのではありません。(この結合音は奏者の近くでは聞こえますが、離れると聞こえません。つまり客席で聴いている人には意識される事のない現象です。) 要するに活き活きとした楽しい音を聴ければ、方式など何でも良いのです。例えば直熱3極管300Bシングルとビーム管KT66プッシュプルの出す音が思いの外に近いのです。スピーカーが決まると音の基本的キャラクターが決まるので、それを最大限活かせるアンプを探すという順で決めていくのが良いでしょう。 |