2.速いところの練習法
      1.まず半分のテンポで弾きます。16分音符だったら8分音符で弾きます。正確に弾けるようになったら少しずつテンポを上げます。 
      2.次に の様な速くて難しいところの練習法です。 
        次の4種類のリズムで弾いてみます 
        
      もとのリズムが の場合は、 
        リズム変奏は次のようになります。 
        
       3.ロングトーン
        
       ロングトーンとはこのように同じ音を長く弾く練習です。この練習によって弓のスピード、圧力をコントロールすることを覚えられます。まずこれを普通
  の大きさでゆっくり弾くことから始めます。さらに 
1.ヴィブラートをかける 
2.始めから終わりまでf、pで弾く 
3.一音ごとにcrescendo diminuendo又はdiminuendo crescendoで弾く。 
4.一音の中でcresc. dim.又はdim. cresc.をつける 
など色々のヴァリエーションが考えられます。テンポは四分音符が1分間に60位のゆっくりしたテンポでして下さい。 
       
       ボーイングの練習(音色の作り方)
       毎日のボーイングの練習は上に書いたロングトーンの練習が基本になります。上に書いた4つのヴァリエーションをやると良いです。その時大切なことは弾く時の条件をよく知っておくことです。その条件は3つあります。 
         1.スピード 
          速く弾くと f 、遅く弾くと p 
         2.圧力(重さ) 
          重さをかけると f 、軽く弾くと p 
         3.接触点 
          駒に近づければ f 、指板に近づけると p 
      です。 
       
      ですが、たとえば駒の近くを弓のスピードを上げて力をかけて弾くと音はつぶれます。また指板のそばをゆっくり重さをかけないで弾くと音は死にます。 
       
f で弾く時は弓のスピードを上げて、重さをかけた場合は接触点は指板の方に移さないと満足な音にはなりません。また駒の近くで重さをかける場合は弓のスピードは落とさないといけません。 
 
駒の近くを速く弾く場合は重さは軽くしないといけません。 
更にこの3つの方法をやってみればすぐ分かりますが、この3つの弾き方の音は同じ f でもキャラクターは全然違います。この3つの条件の組み合わせをどうするか探るのが曲作りの要です。  |